JPH0940382A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JPH0940382A
JPH0940382A JP21110995A JP21110995A JPH0940382A JP H0940382 A JPH0940382 A JP H0940382A JP 21110995 A JP21110995 A JP 21110995A JP 21110995 A JP21110995 A JP 21110995A JP H0940382 A JPH0940382 A JP H0940382A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、作業対象の柱状構造物に対し少なく
とも3面に3方向からの高所作業が行え、第2に、しか
もこれらが高所作業時以外の作業台の大型化を伴うこと
なく、小型化されて実現可能な、高所作業車を提案す
る。更に第3に、4面への4方向からの高所作業も可能
であり、第4に、高所作業がよりスムーズに実施可能
で、第5に、これらが簡単容易に実現される、高所作業
車も提案する。 【解決手段】 この高所作業車7は、作業台9にスライ
ド床17を設けると共に、スライド床17に凹部18を
形成するようにしてなり、適宜、スライド床17に折り
畳み部や左右スライド部を設けてなる。更にこれと共
に、凹部18の開口端側間に掛け渡し可能な渡し板を備
え、又、昇降機構6を垂直昇降式としてなる。そして、
このようなスライド床17,凹部18,折り畳み部,左
右スライド部,渡し板,昇降機構6等は、比較的簡単容
易な構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高所作業車に関す
る。すなわち、車台上に作業台が昇降可能に組み付けら
れた、高所作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】柱状構造物を作業対象とした高所作業、
例えば、鉄骨ビルの屋内建築現場における柱や梁等の接
合作業や組立作業、更には、柱等への塗装・吹付け・内
装作業、電気配線作業、空調ダクト・配管作業等は、従
来、次のように行われていた。図8は、この種従来例の
説明に供する概略斜視図であり、(1)図は作業台を足
場として直接取付けた例を、(2)図は高所作業車を利
用した例を示す。すなわち、上述したような柱等の柱状
構造物Aを作業対象とした高所作業は、従来、まず図8
の(1)図に示したように、柱等の作業対象の柱状構造
物Aに対し、作業台1を足場として取付け、この作業台
1上から、作業員が柱状構造物Aに対する高所作業を実
施していた。しかしながら、このように作業台1を柱状
構造物Aに直接取付ける従来例に関しては、まず、予め
柱状構造物Aに作業台1を取付けるためのフック2等を
付設しておく必要があり、又、このような作業台1を高
所作業に先立ちいちいち組立てることを要し、更に、高
所作業終了後に作業台1を解体,撤去しなければならな
い等、多くの手間や労力を要し非常に面倒で煩わしく、
作業効率上問題が指摘されていた。
【0003】さてそこで、図8の(2)図に示したよう
に、最近は、高所作業車3が開発,使用されつつある。
この高所作業車3は、車台4上に長方形等四角形状の作
業台5が、昇降機構6にて昇降可能に組み付けられた構
造よりなる。そして、このような高所作業車3を使用し
て柱状構造物Aへの高所作業を実施することにより、図
8の(1)図に示したこの種従来例について指摘されて
いた、フック2等の付設,作業台1の組立て,解体,撤
去等々の手間や労力を要しなくなり、図8の(1)図の
従来例について指摘されていた作業効率上の問題は、解
消されるに至る。図8の(2)図中Bは、柱等の柱状構
造物Aの作業対象たる接合箇所を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、高所作業車3を使用した高所作業に際し、高所作業
車3は図8の(2)図に示したように、作業対象の柱状
構造物Aの1面に対し四角形状の作業台5の一辺側を対
応位置させ、このような作業台5上から、作業員が柱状
構造物Aへの高所作業を行っていた。このように従来の
高所作業車3では、柱状構造物Aの1面に対してのみ、
つまり1方向のみからしか高所作業が行えなかった。そ
こで、高所作業車3を使用した従来例にあっては、作業
対象の柱状構造物Aの周囲の3面,4面に対し高所作業
を実施するためには、つまり3方向,4方向からの高所
作業を実施するためには、1台の高所作業車3を順次移
動させるか、複数台の高所作業車3を必要としていた。
【0005】このように、従来の高所作業車3を使用し
た柱状構造物Aへの高所作業については、その周囲の3
面,4面に対し、つまり3方向,4方向から同時並行的
に作業ができず、もって、高所作業車3が順次移動する
ための時間的ロスや、高所作業車3を複数台準備するた
めのコスト等に難点が指摘され、この面から作業効率上
問題が生じていた。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例における課題を解決すべくなされたものであって、
作業台にスライド床を設けると共にスライド床に凹部を
形成するようにし、更に、請求項2,3ではスライド床
に折り畳み部を設け、請求項4,5ではスライド床に左
右スライド部を設けたことにより、第1に、少なくとも
3面,3方向からの高所作業が可能となると共に、第2
に、しかもこれが高所作業時以外の作業台の大型化を伴
うことなく、小型化されて実現可能な、高所作業車を提
案することを目的とする。又、請求項6では更に渡し板
を備えたことにより、第3に、4面,4方向からの高所
作業が可能となり、請求項7では更に垂直昇降式とした
ことにより、第4に、高所作業がよりスムーズに行える
ようになり、第5に、しかもこれら第1,第2,第3,
第4が簡単容易に実現される、高所作業車を提案するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
の高所作業車は、車台上に作業台が昇降機構にて昇降可
能に組み付けられた高所作業車において、該作業台は、
該昇降機構の上部に固定されたベース床と、該ベース床
上に前後方向にスライド移動可能に組み付けられたスラ
イド床と、を有してなる。そして該スライド床は四角形
状をなし、該ベース床側に収納された収納位置と、前後
側のいずれかが該ベース床から突出した作業位置とに、
スライド移動可能であると共に、その前後側のいずれか
に、作業位置において作業対象の柱状構造物を上下に貫
挿可能な広さの凹部が、切り欠き状に形成されている。
【0008】次に、請求項2,3については次のとお
り。すなわち、この請求項2,3の高所作業車は、請求
項1記載の高所作業車において、前記作業台のスライド
床は更に、中央の本体部と左右の折り畳み部とに分割さ
れており、該スライド床は該本体部が、前記ベース床上
に前後方向にスライド移動可能に組み付けられ、該折り
畳み部が、該本体部の左右端縁にそれぞれ枢着され、該
本体部上に折り畳まれた収納位置と該本体部から左右に
展開された作業位置とに、揺動変位可能となっている。
そして、請求項2の高所作業車ではこれと共に、該折り
畳み部は、前後寸法が該本体部より長く設定されて、該
本体部に対し前後側のいずれかに突出した位置関係で枢
着され、もって作業位置において該本体部との間で前記
凹部を形成可能となっている。これに対し、請求項3の
高所作業車ではこれと共に、前記凹部は、該本体部の前
後側のいずれかに形成されている。
【0009】次に、請求項4,5については次のとお
り。すなわち、この請求項4,5の高所作業車は、請求
項1記載の高所作業車において、前記作業台のスライド
床は更に、中央の本体部と左右の左右スライド部とに分
割されており、該スライド床は該本体部が、前記ベース
床上に前後方向にスライド移動可能に組み付けられ、該
左右スライド部が、該本体部に左右方向にスライド移動
可能にそれぞれ組み付けられ、該本体部上に収納された
収納位置と該本体部から左右に展開された作業位置と
に、スライド変位可能となっている。そして、請求項4
の高所作業車ではこれと共に、該左右スライド部は、前
後寸法が該本体部より長く設定されて、該本体部に対し
前後側のいずれかに突出した位置関係で組み付けられ、
もって作業位置において該本体部との間で前記凹部を形
成可能となっている。これに対し、請求項5の高所作業
車ではこれと共に、前記凹部は、該本体部の前後側のい
ずれかに形成されている。
【0010】更に、請求項6については次のとおり。す
なわち、この請求項6の高所作業車は、請求項1,2,
3,4,5記載の高所作業車において、更に、前記凹部
の開口端側間に掛け渡し可能な渡し板を備えてなる。
又、請求項7については次のとおり。すなわち、この請
求項7の高所作業車は、請求項1,2,3,4,5記載
の高所作業車において、更に、前記昇降機構が垂直昇降
式よりなり、前記作業台は水平状態を常時維持しつつ昇
降される。
【0011】さてそこで、この高所作業車は、まず高所
作業時以外の不使用時においては、作業台のスライド床
が、ベース床側に収納された収納位置とされ、更に請求
項2,3では、スライド床の折り畳み部が収納位置とさ
れ、請求項4,5では、スライド床の左右スライド部が
収納位置とされる。次に、柱状構造物への高所作業に際
しては、作業台のスライド床が、収納位置からベース床
から突出した作業位置にスライド移動され、更に請求項
2,3では、スライド床の折り畳み部が、収納位置から
左右に展開された作業位置に揺動変位され、請求項4,
5では、スライド床の左右スライド部が、収納位置から
左右に展開された作業位置にスライド移動される。
【0012】これと共に、作業位置にある作業台のスラ
イド床の凹部に柱状構造物が貫挿されるように、走行,
位置決めすると共に、作業台を柱状構造物への高所作業
に必要な高さレベルに昇降する。そして作業台上から、
作業対象の柱状構造物に対し高所作業を実施するが、こ
の高所作業は、柱状構造物の少なくとも3面に対し、対
応した3方向から実施可能となる。請求項6では、更に
渡し板を掛け渡すことにより、その4面に対し、対応し
た4方向から実施可能となる。請求項7では、更に作業
台が水平状態にて昇降されるので、地上側で、凹部に柱
状構造物が貫挿されるように位置決めすると共に作業員
の乗降を行った後、そのまま作業台を上昇させることに
より、よりスムーズに高所作業が実施可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3,図4,図5,図6,図7は、本発明の実施の形態
の説明に供する。そして、図1は第1例を示し、(1)
図は上昇位置,作業位置の概略斜視図、(2)図は降下
位置,収納位置の概略斜視図である。図2は第2例の要
部を示し、(1)図は収納位置の正面図、(2)図は作
業位置の概略斜視図である。図3は第3例,第4例の要
部を示し、(1)図は第3例の作業位置の概略斜視図、
(2)図は第4例の作業位置の概略斜視図である。図4
は第5例,第6例,第7例の要部を示し、(1)図は第
5例の作業位置の概略斜視図、(2)図は第6例の作業
位置の概略斜視図、(3)図は第7例の作業位置の概略
斜視図である。図5は第2例の上昇位置,作業位置の側
面図である。図6の(1)図は、渡し板を設けた例の要
部の斜視図であり、図6の(2)図は、垂直昇降式の例
の作業位置の概略側面図である。図7はマスト式の高所
作業車の上昇位置,収納位置の概略側面図である。
【0014】まず、高所作業車7について一般的に述べ
る。この種の高所作業車7では、車台8上に作業台9
が、昇降機構6にて昇降可能に組み付けられている。ま
ず車台8は、図1,図5,図6の(2)図中等に示した
ように、その走行手段としてクローラ10が用いられる
か、図7中に示したように、その走行手段として車輪1
1が用いられる。クローラ10は、左右各々無端状をな
し、車台8の左右について、それぞれ前後の駆動輪と従
動輪間に掛け渡されており、駆動輪が駆動モータ等にて
駆動されて走行される。図7中に示した車輪11は、車
台8下の前後左右の駆動輪や従動輪よりなり、駆動輪が
駆動モータ等にて駆動されて走行される。なお、駆動モ
ータ等の駆動源を備えず、自由輪のみからなる車輪11
を用いたタイプのものも可能である。
【0015】又、車台8と作業台9間に介装される昇降
機構6としては、図1,図5,図6の(2)図中等に示
した屈折式や、図7中に示したマスト式や、シザース式
(図示せず)のものが、代表的に用いられる。まず屈折
式の昇降機構6は、上下のブーム12が、それぞれ上下
のマウント13や中間のブラケット14等を介しつつ、
作業台9と車台8間に水平の軸にて枢着された構造より
なる。そして、伸縮駆動されるリフト用のシリンダ(図
示せず)にて、上下のブーム12が同期連動して起伏さ
れ、もって、この作業台9は水平状態を常時維持しつ
つ、図1の(1)図,図5,図6の(2)図中想像線に
て示した上昇位置と、図1の(2)図や図6の(2)図
中実線にて示した降下位置間で昇降される、垂直昇降式
よりなる。
【0016】次に、図7中に示したマスト式の昇降機構
6は、上中下の垂直な3本のマスト15が作業台9と車
台8間に配設され、各マスト15間は筒状の入れ子式構
造よりなり、全体的に縦に伸縮可能となっている。そし
て、伸縮駆動されるリフト用のシリンダ(図示せず)に
て、上中のマスト15が下のマスト15に対し、繰り出
し・伸長されると共に自重にて収納・短縮され、もっ
て、この作業台9は水平状態を常時維持しつつ、図示し
た上昇位置と降下位置(図示せず)間で昇降される、垂
直昇降式よりなる。更に、シザース式(図示せず)の昇
降機構6は、作業台9と車台8間にリンクロッドが、左
右でそれぞれ上下各段にクロスしつつ枢着されてなる。
そして、伸縮駆動されるシリンダにて各リンクロッド間
を、平行四辺形に展開された状態と折り畳まれた状態間
で変位させることにより、作業台9が、水平状態を常時
維持しつつ上昇位置と降下位置間で昇降される、垂直昇
降式よりなる。昇降機構6としては、このような屈折
式,マスト式,シザース式のものが代表的である。高所
作業車7は、一般的にこのようになっている。
【0017】以下、本発明に係る高所作業車7について
述べる。この高所作業車7の作業台9は、図1,図2,
図3,図4,図5,図6,図7等の各図に示したよう
に、昇降機構6上に固定されたベース床16と、ベース
床16上に前後方向にスライド移動可能に組み付けられ
たスライド床17と、を有してなる。そしてスライド床
17は、図1の(2)図や図7に示したように、ベース
床16側に収納された収納位置と、図1の(1)図,図
2の(2)図,図3,図4,図5,図6等に示したよう
に、前後側のいずれかがベース床16から突出した作業
位置とに、スライド移動可能である。これと共に、スラ
イド床17の前後側のいずれかに、作業位置において作
業対象の柱状構造物Aを上下に貫挿可能な広さの凹部1
8が、切り欠き状に形成されている。
【0018】これらについて、更に詳述する。各例を通
じ作業台9のベース床16は、長方形状の1枚板よりな
り、その基端部が昇降機構6の例えばマウント13上に
固定されている。まず、図1に示した第1例の作業台9
について述べる。この第1例において、作業台9のスラ
イド床17は四角形状の1枚板よりなり、ベース床16
中央上に、例えばローラーやガイドレール等を用いたス
ライド装置(図示せず)にて、前後方向にスライド移動
可能に組み付けられると共に、(1)図に示した作業位
置と、(2)図に示した収納位置とに、それぞれ位置決
め固定可能となっている。そしてスライド床17は、正
方形,長方形等の方形状・四角形状をなし、その前後寸
法,左右寸法,広さ等は、ベース床16や車台8の前後
寸法,左右寸法,広さ等と同程度かそれ以上で、各種寸
法,広さのものが考えられる。図示例では、スライド床
17の前後寸法が、ベース床16や車台8の前後寸法と
ほぼ同一であると共に、スライド床17の左右寸法が、
ベース床16の倍程度であると共に車台8の左右寸法と
ほぼ同一に設定されている。
【0019】そして、このようなスライド床17につい
て、切り欠き状に形成される凹部18は、作業対象の柱
状構造物Aを上下に貫挿可能な広さ、つまり柱状構造物
Aの横断面より広い切り欠き空間を備えてなる。図示例
の凹部18は、スライド床17の前側中央に形成されて
おり、その開口端がスライド床17の前側中央に位置し
ている。凹部18の形状は、図示例では、作業対象の柱
状構造物Aの横断面形状に見合いつつ若干広めの正方形
をなすが、柱状構造物Aを上下に貫挿可能でありさえす
れば、正方形によらず長方形その他各種形状のものも考
えられる。例えば図6の(1)図中に示されたように、
長方形の凹部18の奥側に、横断面正方形の作業対象の
柱状構造物Aが貫挿されるタイプのものも可能である。
更に凹部18は、図示例ではスライド床17の前側に形
成されていたが、形成位置はこれに限定されるものでは
なく、スライド床17の後側に形成するようにしてもよ
い。図1の第1例の作業台9は、このようになってい
る。
【0020】ところで、図6の(1)図に示した作業台
9にあっては、更に、このように作業台9のスライド床
17に形成された凹部18の開口端側間に掛け渡し可能
な、渡し板19を備えてなる(なお、図6の(1)図に
示されたスライド床17は、後で詳述する第2例の本体
部と折り畳み部とに分割されたタイプよりなる)。すな
わち、この作業台9のスライド床17に形成された凹部
18は、前述により作業対象の柱状構造物Aが奥側に貫
挿される長方形をなすと共に、奥側と反対の開口端側
に、渡し板19が掛け渡し可能となっている。渡し板1
9の長さは、開口端側間に掛け渡されるに足る寸法より
なり、渡し板19の幅は、作業員が乗って高所作業をす
るに足る寸法よりなる。又、この渡し板19は、その一
端が、凹部18縁部(つまりスライド床17の凹部18
縁部、後で詳述する図2,図3,図4の各例では、折り
畳み部,左右スライド部,本体部等による凹部18形成
縁部)に対し、ヒンジ等にて枢着されるか、又は、その
両端部が、凹部18縁部に形成された浅い段部に上方か
ら嵌合される等により、使用に際し不動に位置決め固定
されると共に、不使用時には適宜収納,撤去可能となっ
ている。作業台9の渡し板19は、このようになってい
る。
【0021】次に、図2や図5に示した第2例の作業台
9について述べる。この第2例において、作業台9のス
ライド床17は更に、中央の本体部20と左右の折り畳
み部21とに分割されている。そして、このスライド床
17は、まずその本体部20が、ベース床16上に前後
方向にスライド移動可能に組み付けられており、図2の
(1)図中にはそのスライド装置22が示されている。
これと共にこのスライド床17では、その左右の折り畳
み部21が、本体部20の左右端縁にそれぞれヒンジ部
23にて枢着され、図2の(1)図に示したように、本
体部20上に折り畳まれた収納位置と、図2の(2)図
や図5に示したように、本体部20から左右に水平に展
開された作業位置とに、揺動変位可能かつ位置決め固定
可能となっている。これと共に、このスライド床17の
折り畳み部21は、前後寸法が本体部20より長く設定
されて、本体部20に対し前後側のいずれか(図示例で
は前側)に突出した位置関係で枢着されている。もって
これにより、作業位置において、このような左右の折り
畳み部21の内側と本体部20の例えば前側との間で、
前記凹部18を形成可能となっている。
【0022】なお第1に、図示例のスライド床17の折
り畳み部21は、図2の(1)図に示したように収納位
置において、それぞれ本体部20上に縦に折り畳まれて
いるが、これによらず、本体部20上に横に折り畳むよ
うにしてもよい。つまり折り畳み部21は、それぞれ、
本体部20から左右外側に水平・横に展開された作業位
置と、図示例のように、この作業位置から90度だけ内
側に揺動変位されて、本体部20上に立設された縦の収
納位置、又は図示例によらず、作業位置から180度内
側に揺動変位されて、本体部20上に水平・横に寝かさ
れた収納位置間で、揺動変位可能である。なお第2に、
図示例の折り畳み部21の前後寸法は、ほぼ車台8の前
後寸法程度とされ、又、折り畳み部21の左右寸法は、
本体部20の左右寸法の半分程度とされ、かつ本体部2
0の左右寸法は、ベース床16の左右寸法と同程度で例
えば車台8の左右寸法程度とされる。
【0023】なお第3に、この第2例の図示した折り畳
み部21は、長目の長方形よりなっていたが、これによ
らず、図3の(2)図に示した第4例のように、凹部1
8形成箇所について、切り欠き段部Cが形成された形状
も可能である。つまり作業位置において、このような左
右の折り畳み部21の切り欠き段部Cと、本体部20の
例えば前側との間で、凹部18を形成するようにしても
よい。なお第4に、この第2例や第4例では、作業位置
において、左右の折り畳み部21と本体部20間で凹部
18を形成するようになっていたが、これによらず、図
3の(1)図に示した第3例のように、本体部20単独
で凹部18を形成することも可能である。つまり、作業
台9そしてそのスライド床17について、凹部18の存
在は必須的であるが、その本体部20の前側又は後側に
凹部18を固定的に設けておき、凹部18が、折り畳み
部21の揺動変位に関係なく常時形成されているように
してもよい。図2,図3,図5に示した第2例,第3
例,第4例の作業台9は、このようになっている。
【0024】次に、図4に示した第5例,第6例,第7
例の作業台9について述べる。これらの作業台9におい
て、スライド床17は更に、中央の本体部20と左右の
左右スライド部24とに分割されている。そして、この
スライド床17は、まずその本体部20が、ベース床1
6上に前後方向にスライド移動可能に組み付けられてい
る(前述した第2例等のものと同様)。これと共に、こ
のスライド床17は、その左右スライド部24が、本体
部20に左右方向にスライド移動可能に、スライド装置
(図示せず)にてそれぞれ組み付けられ、本体部20上
に集合して収納された収納位置(図示は省略)と、図示
したように本体部20から左右に分かれて展開された作
業位置とに、水平にスライド変位可能かつ位置決め固定
可能となっている。そして、図4の(1)図に示した第
5例では、スライド床17の左右スライド部24は、前
後寸法が本体部20より長く設定されて、本体部20に
対し前後側のいずれか(図示例では前側)に突出した位
置関係で組み付けられている。もってこれにより、図示
したように作業位置において、このような左右の左右ス
ライド部24の内側と、本体部20の例えば前側との間
で、前記凹部18を形成可能となっている。又、図示例
の左右スライド部24の前後寸法は、ほぼ車台8の前後
寸法程度とされ、又、左右スライド部24の左右寸法
は、本体部20の左右寸法の半分程度とされ、もって、
収納位置において左右の左右スライド部24が本体部2
0上を覆うように収納される。又、本体部20の左右寸
法は、ベース床16の左右寸法と同程度で、例えば車台
8の左右寸法程度とされる。
【0025】なお第1に、この図4の(1)図の第5例
の左右スライド部24は、長目の長方形よりなっていた
が、これによらず、図4の(3)図に示した第7例のよ
うに、凹部18形成箇所について、切り欠き段部Cが形
成された形状も可能である。つまり作業位置において、
このような左右の左右スライド部24の切り欠き段部C
と、本体部20の例えば前側との間で、凹部18を形成
するようにしてもよい。なお第2に、この第5例や第7
例では、作業位置において、左右の左右スライド部24
と本体部20間で凹部18を形成していたが、これによ
らず、図4の(2)図に示した第6例のように、本体部
20単独で凹部18を形成することも可能である。つま
り、この第6例では、本体部20の前側又は後側に凹部
18を固定的に設けておき、凹部18が、左右スライド
部24のスライド変位に関係なく常時形成されていると
共に、左右スライド部24が収納位置にある場合はこれ
にて閉鎖され、左右スライド部24が作業位置を取ると
開放されるようになっている。図4の(1)図,(2)
図,(3)図に示した第5例,第6例,第7例の作業台
9は、このようになっている。
【0026】ところで、図1,図5,図7中25は手摺
りであり、この手摺り25は、作業台8の周縁上に立設
され、作業員の作業台8上からの転落防止用として機能
する。なお図1において、作業台9の前側および凹部1
8周縁の手摺り25については、図示が省略されている
が、適宜必要に応じこれらの箇所にも手摺り25が配設
される。図2,図3,図4,図6等においては、このよ
うな手摺り25の図示は一切省略してある。ところで、
これらの第2例,第3例,第4例,第5例,第6例,第
7例の作業台9において、手摺り25は、固定式,折曲
式,折り畳み式,抜き差し式,伸縮式,チェーン式等の
ものが適宜選択採用され、少なくとも高所作業時におい
ては、ベース床16,スライド床17,本体部20,折
り畳み部21,左右スライド部24の端縁等に配される
ようになっている。
【0027】なお、上述した第2例,第3例,第4例,
第5例,第6例,第7例の作業台9について、以上説明
した以外の構成、例えば凹部18や渡し板19等につい
ては、第1例について前述したところに準じるので、そ
の説明は省略してある。又、作業対象の柱状構造物Aに
ついて述べておくと、その断面形状は、図示のように正
方形のものが代表的であるが、長方形,円形,その他各
種のものも考えられ、必要に応じ、作業台9の凹部18
の形状も、これらに対応したものとされる。又、作業対
象の柱状構造物Aの寸法は、例えば1m角程度よりな
り、対応して、作業台9の凹部18の寸法が設定され
る。
【0028】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この高所作業車7は、
例えば鉄骨ビルの屋内建築現場において、各階の仮りの
床板たるデッキプレート上を走行して、柱や梁等の作業
対象の柱状構造物Aの接合箇所B(図8の(2)図参
照)等に対し、接合作業や組立作業等を実施する場合に
使用される。勿論これ以外にも、柱等の作業対象の柱状
構造物Aに対する塗装・吹付け・内装作業、電気配線作
業、空調ダクト・配管作業、その他にも使用される。
【0029】さて、この高所作業車7は、まず高所作業
時以外の不使用時、例えば駐車時,走行・移動時,搬入
・搬出時等においては、例えば図1の(2)図の第1例
や図7に示したように、適宜、作業台9のスライド床1
7がそのベース床16側に収納された収納位置とされ
る。更に、図2や図3の第2例,第3例,第4例では、
スライド床17の左右の折り畳み部21が、その本体部
20上に折り畳まれた収納位置とされ、又、図4の第5
例,第6例,第7例では、スライド床17の左右スライ
ド部24が、その本体部20上に収納された収納位置と
される。
【0030】次に、作業対象の柱状構造物Aへの高所作
業に際しては、作業台9のスライド床17が、例えば図
1の(1)図の第1例に示したように、それまでの収納
位置からベース床16から突出した作業位置に、スライ
ド移動される。更に、図2や図3の第2例,第3例,第
4例では、図示したように、スライド床17の折り畳み
部21が、それまでの収納位置からその本体部20の左
右に水平に展開された作業位置に、揺動変位される。図
4の第5例,第6例,第7例では、図示したように、ス
ライド床17の左右の左右スライド部24が、それまで
の収納位置からその本体部20の左右に展開された作業
位置に、水平にスライド移動される。
【0031】これと共に、高所作業に際しては、車台8
を走行させると共に、昇降機構6にて作業台9を昇降さ
せる。もって、作業台9を作業対象の柱状構造物Aに対
応位置させ、作業台9のスライド床17の凹部18に柱
状構造物Aが貫挿される平面的位置関係に、位置決めセ
ットすると共に、作業台9を柱状構造物Aへの高所作業
に必要な高さレベルにセットする。なお凹部18は、図
1の第1例ではスライド床17に直接形成され、図2や
図3の第2例,第3例,第4例ではスライド床17の折
り畳み部21と本体部20間や本体部20自体に形成さ
れ、図4の第5例,第6例,第7例では、スライド床1
7の左右スライド部24と本体部20間や本体部20自
体に形成される。そして、このような作業台9上から作
業員が、作業対象の柱状構造物Aに対し高所作業を実施
するが、この高所作業は、凹部18を介することにより
柱状構造物Aに対し、少なくともその3面に対し3方向
から実施可能となる。
【0032】そして、図6の(1)図の例では、更に、
渡し板19を作業台9の凹部18の開口端側間に掛け渡
すことにより、このような高所作業が、作業対象の柱状
構造物Aに対し、その4面に対応した4方向から実施で
きる。又、図1,図5,図6の(2)図の屈折式の昇降
機構6や図7のマスト式の昇降機構6は、更に垂直昇降
式よりなり、作業台9が水平状態にて昇降される。そこ
で高所作業に際し、まず図6の(2)図中実線にて表示
したように、地上側の降下位置で、作業台9の凹部18
に作業対象の柱状構造物Aが貫挿されるように、車台8
を走行させて位置決めすると共に、作業台9への作業員
の乗車を行った後、そのまま作業台9を昇降機構6に
て、図6の(2)図中想像線にて示した上昇位置まで上
昇させることにより、スムーズに高所作業が実施される
ようになる。
【0033】さてそこで、この高所作業車7にあって
は、次の第1,第2,第3,第4,第5のようになる。
まず第1に、この高所作業車7を使用すると、柱等の作
業対象の柱状構造物Aに対し、その作業台9のスライド
床17から凹部18を介することにより、少なくともそ
の周囲の3面に対応した3方向からの高所作業が、同時
併行的又は順次実施可能となる。
【0034】第2に、しかもこのような高所作業は、こ
の高所作業車7では、作業台9のスライド床17をベー
ス床16から突出した作業位置とし、更に、スライド床
17の折り畳み部21や左右スライド部24を本体部2
0に対し作業位置とすることにより、凹部18を介し実
施されると共に、その際、作業対象の柱状構造物Aが車
台8と干渉,接触することも回避される。これに対し、
高所作業時以外においては、まず、作業台9のスライド
床17をベース床16側に収納された収納位置とするこ
とにより、作業台9の前後寸法つまり全長が短縮され、
更に、スライド床17の折り畳み部21や左右スライド
部24を本体部20上の収納位置とすることにより、作
業台9の左右寸法つまり幅も短縮され、もって、作業台
9は小型化され車台8からはみ出た面積が減少,解消さ
れる。つまり、この高所作業車7は、高所作業時のみ作
業台9が大型化され、高所作業時以外では作業台9は小
型化されコンパクト化される。
【0035】第3に、更に図6の(1)図に示したよう
に、渡し板19を備えてなる場合には、渡し板19を、
作業台9の凹部18の開口端側間に掛け渡すことによ
り、作業対象の柱状構造物Aに対し凹部18と渡し板1
9とを介し、その全周たる4面に対応した4方向からの
高所作業が、同時併行的又は順次実施可能となる。
【0036】第4に、更に図1,図5,図6の(2)
図,図7に示したように、垂直昇降式の昇降機構6を併
用したことにより、この高所作業車7では、まず地上側
で、作業対象の柱状構造物Aに対する作業台9の凹部1
8の位置決めと、作業員の作業台9への乗降を行った
後、そのまま上昇することにより、一段とスムーズに高
所作業を実施可能となる。
【0037】第5に、しかも上述した第1,第2,第
3,第4の各点は、簡単容易に実現される。まず、上述
した第1の3面への高所作業は、作業台9に凹部18を
形成するようにした簡単な構成により、容易に実現され
る。次に、上述した第2の高所作業時以外の作業台9の
小型化も、スライド床17を設け、更に折り畳み部21
や左右スライド部24を設けたことにより、比較的簡単
な構成により容易に実現される。更に、上述した第3の
4面への高所作業も、凹部18に加え渡し板19を備え
るという簡単な構成により、容易に実現される。又、上
述した第4のスムーズな高所作業の実施も、従来より用
いられている垂直昇降式の昇降機構6をそのまま併用す
る簡単な構成により、容易に実現される。
【0038】なお、前述した図1の第1例の作業台9に
おいて、スライド床17を収納位置とした場合に、その
凹部18下全面にベース床16が位置する関係に寸法設
定しておくと、図1の(2)図に示したように、スライ
ド床17が収納位置にある場合において、通常の一般的
な高所作業車7としても使用可能である。つまり、ベー
ス床16上にスライド床17が重なって収納され、凹部
18がベース床16にて下から閉鎖された状態とした作
業台9は、凹部18を利用しない通常の一般的な高所作
業用にも、使用可能である。更に、前述した図2,図
3,図4の各例の作業台9についても、これに準じ、ス
ライド床17の折り畳み部21,左右スライド部24,
本体部20等に関し、作業位置において凹部18を形成
していた箇所が、収納位置においてベース床16にて閉
鎖されるように、寸法関係を設定しておくことにより、
その作業台9を、通常の一般的な高所作業用にも使用可
能となる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る高所作業車は、以上説明し
たように、請求項1では、作業台にスライド床を設ける
と共にスライド床に凹部を形成するようにし、更に、請
求項2,3ではスライド床に折り畳み部を設け、請求項
4,5ではスライド床に左右スライド部を設けたことに
より、次の効果を発揮する。
【0040】第1に、少なくとも3面,3方向からの高
所作業が可能となる。すなわち、この高所作業車を使用
すると、その凹部を利用して、作業対象の柱状構造物に
対し、少なくともその周囲の3面に対し3方向からの高
所作業が、同時併行的に又は順次実施可能となり、前述
したこの種従来例の高所作業車のように、順次移動する
ための時間的ロスが削減されると共に、複数台準備する
ためのコスト面の難点も解消される等、作業効率が向上
する。
【0041】第2に、しかもこれは、高所作業時以外の
作業台の大型化を伴うことなく、小型化されて実現され
る。すなわちこの高所作業車は、上述した第1の高所作
業時以外においては、作業台のスライド床が作業位置か
ら収納位置とされ、請求項2,3では、スライド床の折
り畳み部が作業位置から収納位置とされ、請求項4,5
では、スライド床の左右スライド部が作業位置から収納
位置とされ、もって、これらにより作業台が小型化され
コンパクト化される。
【0042】そこでこの高所作業車は、まず、高所作
業時以外の不使用時において、駐車スペースが、作業台
がコンパクト化された分だけ削減される。又、走行・
移動時においても、作業台がコンパクト化された分だ
け、走行安定性も向上する。更に、搬入・搬出時にお
いて、例えば鉄骨ビルの屋内建築現場での搬入・搬出時
において、作業台がコンパクト化された分だけ間口サイ
ズやエレベーターの寸法等にて制限・左右されにくくな
り、汎用性が向上する。又、作業台がコンパクト化さ
れている分だけ、車台をコンパクト化そして軽量化する
ことも可能で、床面の許容荷重が低い高所作業現場、例
えば、鉄骨ビルの屋内建築現場における仮りの床面たる
デッキプレート上でも使用可能となり、汎用性が向上す
る。このように、この高所作業車では、上述した第1の
高所作業時における作業効率の向上が、高所作業時以外
における大型化を回避し、小型化が図られつつ実現さ
れ、もって上述した,,,の効果を発揮する。
【0043】又、請求項6では、更に渡し板を備えたこ
とにより、次の効果を発揮する。第3に、4面,4方向
からの高所作業が可能となる。すなわち、この高所作業
車を使用すると、その凹部と渡し板を利用して、作業対
象の柱状構造物に対し、その全周たる4面に対し4方向
からの高所作業が、同時併行的に又は順次実施可能とな
り、前述したこの種従来例の高所作業車のように、順次
移動する時間的ロスが大きく削減されると共に、複数台
準備するコスト面の難点も確実に解消される等、作業効
率が大幅に向上する。
【0044】請求項7では、更に垂直昇降式としたこと
により、次の効果を発揮する。第4に、高所作業がより
スムーズに行えるようになる。すなわち、この高所作業
車を使用すると、地上側で、作業対象の柱状構造物に対
する位置決めと作業員の乗降とが行え、そのまま上昇す
ることにより高所作業が行える等、高所作業がよりスム
ーズに実施可能となる。
【0045】しかも、上述した請求項1,2,3,4,
5,6,7において、上述した第1,第2,第3,第4
の効果は、簡単容易に実現される。すなわち、請求項1
では、作業台のスライド床をスライド移動可能とすると
共に凹部を形成したことにより、請求項2,3では、更
にスライド床に折り畳み部を設けたことにより、請求項
4,5では、スライド床に左右スライド部を設けたこと
により、又、請求項6では渡し板を備えただけで、請求
項7では従来よりの垂直昇降式を併用するだけで、それ
ぞれ極めて簡単な構成により、容易にコスト面にも優れ
て実現される。このように、この種従来例における課題
がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著
にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車について、発明の実施
の形態の説明に供する第1例を示し、(1)図は、その
上昇位置,作業位置の概略斜視図、(2)図は、その降
下位置,収納位置の概略斜視図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する第2例の要
部を示し、(1)図は、その収納位置の正面図、(2)
図は、その作業位置の概略斜視図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供する第3例,第
4例の要部を示し、(1)図は、第3例の作業位置の概
略斜視図、(2)図は、第4例の作業位置の概略斜視図
である。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供する第5例,第
6例,第7例の要部を示し、(1)図は、第5例の作業
位置の概略斜視図、(2)図は、第6例の作業位置の概
略斜視図、(3)図は、第7例の作業位置の概略斜視図
である。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供する第2例を示
し、その上昇位置,作業位置の側面図である。
【図6】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、渡し板を設けた例の要部の斜視図であり、(2)図
は、垂直昇降式の例の作業位置の概略側面図である。
【図7】同発明の実施の形態の説明に供するマスト式の
高所作業車を示し、その上昇位置,収納位置の概略側面
図である。
【図8】この種従来例の説明に供し、(1)図は、作業
対象の柱状構造物に直接、作業台を足場として取付けた
例の概略斜視図、(2)図は、高所作業車を利用した例
の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 作業台(従来例のもの) 2 フック 3 高所作業車(従来例のもの) 4 車台(従来例のもの) 5 作業台(従来例のもの) 6 昇降機構 7 高所作業車(本発明のもの) 8 車台(本発明のもの) 9 作業台(本発明のもの) 10 クローラ 11 車輪 12 ブーム 13 マウント 14 ブラケット 15 マスト 16 ベース床 17 スライド床 18 凹部 19 渡し板 20 本体部 21 折り畳み部 22 スライド装置 23 ヒンジ部 24 左右スライド部 25 手摺り A 柱状構造物 B 接合箇所 C 切り欠き段部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台上に作業台が昇降機構にて昇降可能
    に組み付けられた高所作業車において、該作業台は、該
    昇降機構の上部に固定されたベース床と、該ベース床上
    に前後方向にスライド移動可能に組み付けられたスライ
    ド床と、を有してなり、 該スライド床は四角形状をなし、該ベース床側に収納さ
    れた収納位置と、前後側のいずれかが該ベース床から突
    出した作業位置とに、スライド移動可能であると共に、
    その前後側のいずれかに、作業位置において作業対象の
    柱状構造物を上下に貫挿可能な広さの凹部が、切り欠き
    状に形成されていること、を特徴とする高所作業車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高所作業車であって、前
    記作業台のスライド床は更に、中央の本体部と左右の折
    り畳み部とに分割されており、該スライド床は該本体部
    が、前記ベース床上に前後方向にスライド移動可能に組
    み付けられ、該折り畳み部が、該本体部の左右端縁にそ
    れぞれ枢着され、該本体部上に折り畳まれた収納位置と
    該本体部から左右に展開された作業位置とに、揺動変位
    可能であると共に、 該折り畳み部は、前後寸法が該本体部より長く設定され
    て、該本体部に対し前後側のいずれかに突出した位置関
    係で枢着され、もって作業位置において該本体部との間
    で前記凹部を形成可能となっていること、を特徴とする
    高所作業車。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の高所作業車であって、前
    記作業台のスライド床は更に、中央の本体部と左右の折
    り畳み部とに分割されており、該スライド床は該本体部
    が、前記ベース床上に前後方向にスライド移動可能に組
    み付けられ、該折り畳み部が、該本体部の左右端縁にそ
    れぞれ枢着され、該本体部上に折り畳まれた収納位置と
    該本体部から左右に展開された作業位置とに、揺動変位
    可能であると共に、前記凹部は、該本体部の前後側のい
    ずれかに形成されていること、を特徴とする高所作業
    車。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の高所作業車であって、前
    記作業台のスライド床は更に、中央の本体部と左右の左
    右スライド部とに分割されており、該スライド床は該本
    体部が、前記ベース床上に前後方向にスライド移動可能
    に組み付けられ、該左右スライド部が、該本体部に左右
    方向にスライド移動可能にそれぞれ組み付けられ、該本
    体部上に収納された収納位置と該本体部から左右に展開
    された作業位置とに、スライド変位可能であると共に、 該左右スライド部は、前後寸法が該本体部より長く設定
    されて、該本体部に対し前後側のいずれかに突出した位
    置関係で組み付けられ、もって作業位置において該本体
    部との間で前記凹部を形成可能となっていること、を特
    徴とする高所作業車。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の高所作業車であって、前
    記作業台のスライド床は更に、中央の本体部と左右の左
    右スライド部とに分割されており、該スライド床は該本
    体部が、前記ベース床上に前後方向にスライド移動可能
    に組み付けられ、該左右スライド部が、該本体部に左右
    方向にスライド移動可能にそれぞれ組み付けられ、該本
    体部上に収納された収納位置と該本体部から左右に展開
    された作業位置とに、スライド変位可能であると共に、
    前記凹部は、該本体部の前後側のいずれかに形成されて
    いること、を特徴とする高所作業車。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4,5記載の高所作
    業車であって、更に、前記凹部の開口端側間に掛け渡し
    可能な渡し板を備えてなること、を特徴とする高所作業
    車。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5記載の高所作
    業車であって、更に、前記昇降機構が垂直昇降式よりな
    り、前記作業台は水平状態を常時維持しつつ昇降される
    こと、を特徴とする高所作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014167186A1 (en) * 2013-04-12 2014-10-16 Velvision Oy Lifting device
CN105752898A (zh) * 2016-03-24 2016-07-13 北京理工大学 一种车载飞行救护吊篮防扭臂系统
WO2023042503A1 (ja) * 2021-09-17 2023-03-23 株式会社佐藤組 高所作業テーブル

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