JPH06295999A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH06295999A
JPH06295999A JP5307838A JP30783893A JPH06295999A JP H06295999 A JPH06295999 A JP H06295999A JP 5307838 A JP5307838 A JP 5307838A JP 30783893 A JP30783893 A JP 30783893A JP H06295999 A JPH06295999 A JP H06295999A
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transistors
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Sachitada Kuriyama
祐忠 栗山
Yukio Maki
幸生 牧
Yoshio Kono
芳雄 河野
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B10/00Static random access memory [SRAM] devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B10/00Static random access memory [SRAM] devices
    • H10B10/12Static random access memory [SRAM] devices comprising a MOSFET load element
    • H10B10/125Static random access memory [SRAM] devices comprising a MOSFET load element the MOSFET being a thin film transistor [TFT]

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  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作の安定性を維持したまま、集積度の向上
を図ることのできるSRAMのメモリセル構造を提供す
る。 【構成】 SRAMのメモリセルは一対のアクセストラ
ンジスタQ3 、Q4 と、一対のドライバトランジスタQ
1 、Q2 および一対の負荷トランジスタQ5 、Q 6 から
構成される。アクセストランジスタQ3 、Q4 のゲート
絶縁膜はシリコン酸化膜27c単層よりなり、ドライバ
トランジスタQ1 、Q2 のゲート絶縁膜はシリコン酸化
膜27aとシリコン窒化膜27bとが積層されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置および
その製造方法に関し、特にSRAM(Static R
andom Access Memory)のメモリセ
ル構造およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体記憶装置の1つとして、S
RAMが知られている。図42は、SRAMの1つのメ
モリセルの等価回路図である。図42を参照して、この
メモリセルは、負荷としてp型MOS(Metal O
xide Semiconductor)トランジスタ
を用いており、かつ6つのトランジスタで構成されてい
る。すなわち、一対のドライバ(駆動用)トランジスタ
1 、Q2 (n型MOSトランジスタ)と、一対の負荷
トランジスタQ5 、Q6 (p型MOSトランジスタ)と
が相互に接続されてフリップフロップ回路を構成してい
る。
【0003】一対の負荷トランジスタQ5 、Q6 のソー
ス領域110および111は、Vcc電源に接続されてお
り、ドライバトランジスタQ1 、Q2 のソース領域はG
ND112、113に接続されている。
【0004】さらに、一対のアクセストランジスタQ
3 、Q4 (n型MOSトランジスタ)は各々記憶ノード
114、115に接続されている。そしてアクセストラ
ンジスタQ3 のソース/ドレイン領域の一方にはビット
線107が接続されており、アクセストランジスタQ4
のソース/ドレイン領域の一方にはビット線108が接
続されている。また、アクセストランジスタQ3 、Q4
のゲート電極はワード線109に接続されている。
【0005】以下、従来のSRAMのメモリセル構造を
文献(InternationalElectron
Device meeting 1991 Techn
ical Digest pp.481〜pp.48
4)に示された構造を用いて説明する。
【0006】図43(a)、(b)は、従来のSRAM
のメモリセル構造を下層から順に2段階に分割して示し
た平面構造図である。具体的には、図43(a)が、基
板に形成されたドライバトランジスタQ1 、Q2 とアク
セストランジスタQ3 、Q4の構成を示しており、図4
3(b)が、薄膜トランジスタ(TFT:ThinFi
lm Transistor)Q5 、Q6 の構成を示し
ている。また図44は、図43(a)および(b)のG
−G線に沿う概略断面図である。
【0007】図43(a)、(b)および図44を参照
して、従来のメモリセルでは、p型ウェル120の主表
面に一対のドライバトランジスタQ1 、Q2 と一対のア
クセストランジスタQ3 、Q4 が形成されている。ドラ
イバトランジスタQ1 は、チャネル領域125cを挟ん
で対向するドレイン領域125aおよびソース領域12
5bとゲート電極124とを有している。ドライバトラ
ンジスタQ2 は、チャネル領域126cを挟んで対向す
るドレイン領域126aおよびソース領域126bとゲ
ート電極123とを有している。
【0008】またアクセストランジスタQ3 は、チャネ
ル領域125eを挟んで対向する一対のソース/ドレイ
ン領域125dとゲート電極121とを有している。ア
クセストランジスタQ4 は、チャネル領域126eを挟
んで対向する一対のソース/ドレイン領域126dとゲ
ート電極122とを有している。
【0009】これらのトランジスタは、p型ウェル12
0の主表面に形成されたソース/ドレイン領域を有する
n型MOSトランジスタで構成されている。ドライバト
ランジスタQ2 のゲート電極123は、コンタクト部1
23aを通じてアクセストランジスタQ3 のソース/ド
レイン領域125dおよびドライバトランジスタQ1
ドレイン領域125aに接続されている。またドライバ
トランジスタQ1 のゲート電極124は、コンタクト部
124aを通じてアクセストランジスタQ4 のソース/
ドレイン領域126dおよびドライバトランジスタQ2
のドレイン領域126aに接続されている。
【0010】また、負荷トランジスタQ5 のドレイン領
域143aおよび負荷トランジスタQ6 のゲート電極1
42は、コンタクト部143dを通じてドライバトラン
ジスタQ1 のゲート電極124に接続されている。負荷
トランジスタQ6 のドレイン領域144aおよび負荷ト
ランジスタQ5 のゲート電極141は、コンタクト部1
44dを通じてドライバトランジスタQ2 のゲート電極
123に接続されている。
【0011】ドライバトランジスタQ1 、Q2 およびア
クセストランジスタQ3 、Q4 と負荷トランジスタQ
5 、Q6 との中間層位置には、GNDラインとなるタン
グステンシリサイド層135が形成されている。
【0012】ビット線139は、プラグ層137を介在
してアクセストランジスタQ3 のソース/ドレイン領域
125dに接続されている。またもう一方のビット線
(図示せず)は、ビット線139と同様、プラグ層を介
在してアクセストランジスタQ 4 のソース/ドレイン領
域126dに接続されている。
【0013】負荷トランジスタQ5 とQ6 の双方は、各
々薄膜トランジスタよりなり、ゲート電極141、14
2が各々チャネル領域143c、144cの下側とな
る、いわゆるボトムゲート型のトランジスタを構成して
いる。
【0014】図45は、負荷トランジスタQ5 およびQ
6 に用いられる薄膜トランジスタの典型的な断面構造を
示した断面図である。図45を参照して、薄膜トランジ
スタは、多結晶シリコンなどの半導体層の中にチャネル
領域144cとドレイン領域144aとソース領域14
4bとを形成してなる。そして絶縁層を介在してチャネ
ル領域144cに対向する位置にゲート電極142が形
成されている。図46は、上述した薄膜トランジスタの
電流特性を示す特性図である。なお図46において、V
dはドレイン電圧、Vgはゲート電圧、Idはドレイン
電流である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようなSRAMに
おいて、メモリセルの集積度を向上させるためには、各
々のメモリセルの平面占有面積を縮小化する必要があ
る。すなわち、ドライバトランジスタQ1 、Q2 とアク
セストランジスタQ3 、Q4 と負荷トランジスタQ 5
6 との平面占有面積を縮小化する必要がある。しかし
ながら、上記の従来のメモリセルにおいては、集積度の
向上を図る場合、以下に説明する2つの問題点があっ
た。
【0016】第1の問題は、読出時の動作が不安定なも
のになるということである。以下、そのことについて詳
細に説明する。
【0017】図47(a)、(b)は、図42に示すメ
モリセルの等価回路図を、読出動作に関する2つのイン
バータ回路に分解して示した図である。図47を参照し
て、負荷トランジスタQ5 、Q6 はこれらに流れる電流
が十分小さいため図には示されていない。メモリセルの
読出特性は、ビット線およびワード線をVccに固定
し、ドライバトランジスタのゲート電圧(相手方の記憶
ノードの電圧)を変化させ、自身の記憶ノードの電圧変
化から求める。
【0018】図48は、上記のSRAMの読出特性を示
す特性図である。図48を参照して、横軸は記憶ノード
115の電圧、縦軸は記憶ノード114の電圧を各々示
している。曲線α1 は記憶ノード115の電圧を変化さ
せた場合の記憶ノード114の電圧変化特性を示してい
る。また曲線γ1 は記憶ノード114の電圧を変化させ
たときの記憶ノード115の電圧変化特性を示してい
る。曲線α1 とγ1 とは3点P1 、P2 、P3 で交わ
る。点P3 は記憶ノード114が“High”、また点
1 は記憶ノード115が“High”データを記憶し
ていることに対応する。さらに、点P2 は不安定点で、
読出時に、この点P2 に止まることはない。図中、円h
1 で示される領域がいわゆるメモリセルの目と呼ばれる
ものである。このメモリセルの目が大きいほど、一般に
読出動作が安定するとされている。
【0019】このメモリセルの目については、EVER
T SEEVINCK et al.,IEEE JO
URNAL OF SOLID−STATE CIRC
UITS,VOL.SC−22,No.5,OCTOB
ER 1987 pp.748〜pp.754やH.S
hinohara et al.,VLSI′82,p
p.106〜pp.107に示されている。
【0020】メモリセルの目を大きくする方法はいくつ
かあるが、以下に2つの方法について述べる。まず第1
の方法として、ドライバトランジスタとアクセストラン
ジスタの駆動能力比β比(すなわち、ドライバトランジ
スタの駆動能力/アクセストランジスタの駆動能力)を
大きくする方法がある。図49は、駆動能力比β比を図
48に示す場合に比べて大きくした場合の読出特性図で
ある。図49を参照して、メモリセルの目は、円h1
ら円h2 へと大きくなる。
【0021】第2の方法は、アクセストランジスタのし
きい値電圧Vthを下げることである。アクセストランジ
スタQ3 、Q4 のしきい値電圧Vthには、図48のVc
c−θ1 (Vccとθ1 の距離)、Vcc−θ2 (Vc
cとθ2 の距離)が対応する。なお、ここでθ1 、θ2
は各インバータの出力のHighレベルの電圧である。
図50は、アクセストランジスタのしきい値電圧Vth
図48に示す場合に比べて小さくした場合の特性図であ
る。図50を参照して、アクセストランジスタQ3 、Q
4 のしきい値電圧Vthを各々Vcc−θ3 、Vcc−θ
4 と小さくした場合、メモリセルの目が、円h1 から円
3 に拡大している。
【0022】従来、メモリセルの目を大きくするには、
図43(a)を参照して、ドライバトランジスタQ1
2 のゲート幅WD を大きくするか、もしくはアクセス
トランジスタQ3 、Q4 のゲート幅WA を小さくしてい
た。これは、トランジスタの駆動能力がゲート幅にほぼ
比例していることに起因する。しかし、ドライバトラン
ジスタのゲート幅WD を大きくすることは、メモリセル
の縮小化の妨げとなり、高集積化に好ましくない。一
方、アクセストランジスタのゲート幅WA を小さくする
ことは、狭チャネル効果によりアクセストランジスタの
しきい値電圧Vthの上昇を引起こす。このため、上述し
たようにメモリセルの目が小さくなり、読出動作が不安
定になる。
【0023】このように、従来のSRAMのメモリセル
構造では、動作の安定性を維持したまま、集積度の向上
を図ることはできなかった。
【0024】第2の問題は、写真製版技術における加工
限界によるものである。以下、そのことについて詳細に
説明する。
【0025】図43に示す従来のSRAMのメモリセル
構造に採用される負荷トランジスタQ5 、Q6 はともに
ボトムゲート型の薄膜トランジスタである。特に図43
(b)を参照して、負荷トランジスタQ5 、Q6 のゲー
ト141、142は同一の層から形成される。すなわ
ち、この負荷トランジスタQ5 、Q6 の形成時におい
て、まず導電層が形成され、その後、写真製版技術など
を用いてパターニングされることにより導電層からゲー
ト電極141と142が形成される。現状の写真製版技
術においては、パターニングの最小加工寸法は、具体的
には約0.35μmである。このため、写真製版技術に
よりパターニングされるゲート電極141、142の各
部の寸法(たとえばL3 、L4 )は0.35μm以下に
することはできない。
【0026】また、負荷トランジスタQ5 、Q6 のソー
ス/ドレイン領域やチャネル領域となる層143、14
4も同一の層から形成される。それゆえ、この両層14
3、144の各部の寸法(たとえばL5 )も0.35μ
m以下にすることはできない。
【0027】このように、写真製版技術の加工限界によ
る制約から、負荷トランジスタQ5、Q6 の平面占有面
積の縮小化を図ることは困難であり、この点からも従来
のSRAMのメモリセル構造では高集積化に適さない。
【0028】ところで、上記の写真製版技術における加
工寸法の制約の少ない負荷トランジスタQ5 、Q6 の構
成は特開平3−34569号公報に示されている。
【0029】図51は、特開平3−34569号公報に
示される負荷トランジスタの構成を概略的に示す平面図
である。図51を参照して、一対の負荷トランジスタ
は、絶縁膜(図示せず)を介在して積層された2層の多
結晶シリコン層301と303により構成されている。
多結晶シリコン層301には、チャネル領域301cを
挟んでドレイン領域301aとソース領域301bとが
形成されている。また多結晶シリコン層303には、チ
ャネル領域303cを挟んでドレイン領域303aとソ
ース領域303bとが形成されている。また、下層のチ
ャネル領域301c上には絶縁膜を介在してゲート電極
となるドレイン領域303aが存在する。上層となるチ
ャネル領域303c下には絶縁膜を介在してゲート電極
となるドレイン領域301aが存在する。
【0030】このように、この一対の負荷トランジスタ
は、一方がボトムゲート型、他方がトップゲート型のト
ランジスタを構成している。また、一方のトランジスタ
のドレイン領域が他方のトランジスタのゲート電極を併
用している。このため、上記の写真製版技術による加工
寸法の制約が少なくなる。それゆえ、この負荷トランジ
スタの構成は、高集積化に適しているといえる。
【0031】しかし、この負荷トランジスタの構成で
は、チャネル領域301cと303cの双方が略L字形
状を有している。この多結晶シリコン薄膜303のパタ
ーニング時のマスクの重ね合せずれにより、上層の多結
晶シリコン薄膜303が下層の多結晶シリコン薄膜30
1に対して矢印Jもしくは矢印K方向にずれる場合があ
る。この場合、特にトップゲート型の負荷トランジスタ
において、容易にチャネル領域301cの寸法L7 、W
2 が変ってしまう。
【0032】図52は、マスクの重ね合せずれにより、
チャネル領域の寸法が変ったようすを示す概略平面図で
ある。図52を参照して、図51に示す一対の負荷トラ
ンジスタの構成では、チャネル領域の寸法が容易に変っ
てしまう。このため、所望の特性を有する負荷トランジ
スタを得ることができない。それゆえ、その動作時にお
いて安定した動作を得ることが難しいという問題点があ
った。
【0033】このように、従来のSRAMのメモリセル
構造に採用される負荷トランジスタにおいても、安定な
動作を維持したまま高集積化に適した構成を得ることが
できなかった。
【0034】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、動作の安定性を維持したまま、
集積度の向上を図ることのできるSRAMのメモリセル
構造を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
記憶装置は、フリップフロップ回路を構成する一対の第
1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電型
の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタと
を有するスタティック型メモリセルを備えた半導体記憶
装置であって、半導体基板と、第1の電界効果トランジ
スタと、第2の電界効果トランジスタとを備えている。
半導体基板は主表面を有している。第1の電界効果トラ
ンジスタは半導体基板の主表面に形成されたドライバト
ランジスタの各々を形成している。第2の電界効果トラ
ンジスタは、半導体基板の主表面に形成されたアクセス
トランジスタの各々を形成している。第1の電界効果ト
ランジスタは、第1のゲート絶縁膜と第1のゲート電極
とを含んでいる。第1のゲート絶縁膜は、半導体基板の
主表面上に形成され、第1の誘電率を有している。第1
のゲート電極は、第1のゲート絶縁膜上に形成されてい
る。第2の電界効果トランジスタは、第2のゲート絶縁
膜と第2のゲート電極とを有している。第2のゲート絶
縁膜は、半導体基板の主表面上に形成され、第1の誘電
率よりも小さい第2の誘電率を有している。第2のゲー
ト電極は、第2のゲート絶縁膜上に形成されている。
【0036】請求項2に記載の半導体記憶装置は、フリ
ップフロップ回路を構成する一対の第1導電型の駆動用
トランジスタおよび一対の第2導電型の負荷トランジス
タと、一対のアクセストランジスタとを有し、駆動用ト
ランジスタとアクセストランジスタとは半導体基板の主
表面に形成された電界効果トランジスタから構成され、
負荷トランジスタは電界効果トランジスタの上に形成さ
れた第1および第2の薄膜トランジスタから構成される
スタティック型メモリセルを含む半導体記憶装置であっ
て、第1の半導体層と、第2の半導体層と、第1のソー
スおよびドレイン領域と、第2のソースおよびドレイン
領域と、第1のゲート絶縁膜と、第2のゲート絶縁膜と
を備えている。第1の半導体層は、半導体基板の上方に
形成され、かつ第1の方向に延びる第1の帯状部分と第
2の方向に延びる第2の帯状部分とを有している。第2
の半導体層は、第1の半導体層の上に形成され、かつ第
2の方向と交差する第3の方向に延びる第3の帯状部分
と第1の方向と交差する第4の方向に延びる第4の帯状
部分とを有している。第1のソースおよびドレイン領域
は、第1の帯状部分に形成され、かつ第4の帯状部分と
対向する第1のチャネル領域を規定するように互いに間
隔を有して第1の薄膜トランジスタを構成している。第
2のソースおよびドレイン領域は、第3の帯状部分に形
成され、かつ第2の帯状部分と対向する第2のチャネル
領域を規定するように互いに間隔を有して第2の薄膜ト
ランジスタを構成している。第1のゲート絶縁膜は、第
4の帯状部分と第1のチャネル領域との間に形成されて
いる。第2のゲート絶縁膜は、第2の帯状部分と第2の
チャネル領域との間に形成されている。第1の半導体層
と第2の半導体層とは、第1の帯状部分と第4の帯状部
分との間、第2の帯状部分と第4の帯状部分との間で重
なり合っている。
【0037】本発明の好ましい局面に従う半導体記憶装
置では、第1のゲート絶縁膜と第2のゲート絶縁膜とは
同一の層よりなっている。
【0038】請求項4に記載の半導体記憶装置は、フリ
ップフロップ回路を構成する一対の第1導電型の駆動用
トランジスタおよび一対の第2導電型の負荷トランジス
タと、一対のアクセストランジスタとを有するスタティ
ック型メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、半
導体基板と、第1の電界効果トランジスタと、第2の電
界効果トランジスタとを備えている。半導体基板は主表
面を有している。第1の電界効果トランジスタは、半導
体基板の主表面に形成されたドライバトランジスタの各
々を形成している。第2の電界効果トランジスタは、半
導体基板の主表面に形成されたアクセストランジスタの
各々を形成している。第1の電界効果トランジスタは、
半導体基板の主表面に、互いに距離を隔てて形成された
一対の第1のソースおよびドレイン領域を有している。
一対の第1のソースおよびドレイン領域に挟まれる半導
体基板の第1のチャネル領域は、第1の不純物濃度プロ
ファイルを有し、主表面から第1の深さ位置に不純物濃
度ピークを有している。第2の電界効果トランジスタ
は、半導体基板の主表面に互いに距離を隔てて形成され
た一対の第2のソースおよびドレイン領域を有してい
る。一対の第2のソースおよびドレイン領域に挟まれる
半導体基板の第2のチャネル領域は第2の不純物濃度プ
ロファイルを有している。その第2の不純物濃度プロフ
ァイルは主表面から第1の深さ位置よりも浅い第2の深
さ位置に不純物濃度ピークを有している。第2の深さ位
置よりも深い位置では、第1の不純物濃度プロファイル
は第2の不純物濃度プロファイルよりも高い濃度値を示
している。
【0039】請求項5に記載の半導体記憶装置は、フリ
ップフロップ回路を構成する一対の第1導電型の駆動用
トランジスタおよび一対の第2導電型の負荷トランジス
タと、一対のアクセストランジスタとを有するスタティ
ック型メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、半
導体基板と、第1の電界効果トランジスタと、第2の電
界効果トランジスタとを備えている。半導体基板は主表
面を有している。第1の電界効果トランジスタは、半導
体基板の主表面に形成されたドライバトランジスタの各
々を形成している。第2の電界効果トランジスタは、半
導体基板の主表面に形成されたアクセストランジスタの
各々を形成している。第1の電界効果トランジスタは、
半導体基板の主表面に、互いに距離を隔てて形成された
一対の第1のソースおよびドレイン領域を有している。
一対の第1のソースおよびドレイン領域に挟まれる半導
体基板の第1のチャネル領域は、第1の不純物濃度プロ
ファイルを有している。その第1の不純物濃度プロファ
イルは主表面から第1の深さ位置に不純物濃度ピークを
有している。第2の電界効果トランジスタは、半導体基
板の主表面に互いに距離を隔てて形成された一対の第2
のソースおよびドレイン領域を有している。一対の第2
のソースおよびドレイン領域に挟まれる半導体基板の第
2のチャネル領域は第2の不純物濃度プロファイルを有
している。その第2の不純物濃度プロファイルは主表面
から第1の深さ位置よりも浅い第2の深さ位置に不純物
濃度ピークを有している。主表面から第1の深さ位置よ
りも深い第3の深さ位置までの第1の不純物濃度プロフ
ァイルによって定められる不純物量は、主表面から第3
の深さ位置までの第2の不純物濃度プロファイルによっ
て定められる不純物量よりも多い。
【0040】請求項6に記載の半導体記憶装置は、フリ
ップフロップ回路を構成する一対の第1導電型の駆動用
トランジスタおよび一対の第2導電型の負荷トランジス
タと、一対のアクセストランジスタとを有するスタティ
ック型メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、半
導体基板と、第1の電界効果トランジスタと、第2の電
界効果トランジスタとを備えている。半導体基板は主表
面を有している。第1の電界効果トランジスタは、半導
体基板の主表面に形成されたドライバトランジスタの各
々を形成している。第2の電界効果トランジスタは、半
導体基板の主表面に形成されたアクセストランジスタの
各々を形成している。第1の電界効果トランジスタは、
第1のゲート絶縁膜と、第1のゲート電極とを含んでい
る。第1のゲート絶縁膜は、半導体基板の主表面上に形
成され、第1の厚みと第1の誘電率とを有している。第
1のゲート電極は、第1のゲート絶縁膜上に形成されて
いる。第2の電界効果トランジスタは、第2のゲート絶
縁膜と、第2のゲート電極とを有している。第2のゲー
ト絶縁膜は、半導体基板の主表面上に形成され、第2の
厚みと第2の誘電率とを有している。第2のゲート電極
は、第2のゲート絶縁膜上に形成されている。第1の厚
みに対する第1の誘電率の比は、第2の厚みに対する第
2の誘電率の比よりも大きい。
【0041】請求項7に記載の半導体記憶装置の製造方
法は、フリップフロップ回路を構成する一対の第1導電
型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電型の負荷
トランジスタと、一対のアクセストランジスタとを有す
るスタティック型メモリセルを備えた半導体記憶装置の
製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0042】まず半導体基板の主表面上に第1の誘電率
を有する第1のゲート絶縁膜が形成される。そして半導
体基板の主表面上に第1の誘電率よりも小さい第2の誘
電率を有する第2のゲート絶縁膜が形成される。そして
第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート電極が形成され
る。そして第2のゲート絶縁膜上に第2のゲート電極が
形成される。それによって、駆動用トランジスタの各々
を構成する第1の電界効果トランジスタが第1のゲート
絶縁膜と第1のゲート電極とを含むように形成され、か
つアクセストランジスタの各々を構成する第2の電界効
果トランジスタが第2のゲート絶縁膜と第2のゲート電
極とを含むように形成される。
【0043】請求項8に記載の半導体記憶装置の製造方
法は、フリップフロップ回路を構成する一対の第1導電
型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電型の負荷
トランジスタと、一対のアクセストランジスタとを有
し、駆動用トランジスタとアクセストランジスタとは半
導体基板の主表面に形成された電界効果トランジスタか
ら構成され、負荷トランジスタは電界効果トランジスタ
の上に形成された第1および第2の薄膜トランジスタか
ら構成されるスタティック型メモリセルを含む半導体記
憶装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0044】まず半導体基板の上方に第1の方向に延び
る第1の帯状部分と第2の方向に延びる第2の帯状部分
とを有する第1の半導体層が形成される。そして第1の
半導体層上に絶縁膜が形成される。そして第2の方向と
交差する第3の方向に延びる第3の帯状部分と第1の方
向と交差する第4の方向に延びる第4の帯状部分とを有
する第2の半導体層が、第3の帯状部分が第2の帯状部
分と交差し、かつ第4の帯状部分が第1の帯状部分と交
差するように絶縁膜上に形成される。そして第1の帯状
部分の第4の帯状部分と交差する領域をチャネル領域と
して規定するように第1の帯状部分に互いに間隔を有し
て第1の薄膜トランジスタを構成する第1のソースおよ
びドレイン領域が形成される。そして第3の帯状部分の
第2の帯状部分と交差する領域をチャネル領域として規
定するように第3の帯状部分に互いに間隔を有して第2
の薄膜トランジスタを構成する第2のソースおよびドレ
イン領域が形成される。
【0045】請求項9に記載の半導体記憶装置の製造方
法は、フリップフロップ回路を構成する一対の第1導電
型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電型の負荷
トランジスタと、一対のアクセストランジスタとを有す
るスタティック型メモリセルを備えた半導体記憶装置の
製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0046】まず第1の不純物濃度プロファイルを有
し、その第1の不純物濃度プロファイルが主表面から第
1の深さ位置に不純物濃度ピークを有するように半導体
基板に不純物が導入されて半導体基板の主表面に第1の
チャネル領域が形成される。そして第2の不純物濃度プ
ロファイルを有し、その第2の不純物濃度プロファイル
が主表面から第1の深さ位置よりも浅い第2の深さ位置
に不純物濃度ピークを有するように、かつ第2の深さ位
置よりも深い位置では第1の不純物濃度プロファイルよ
りも高い濃度値を有するように半導体基板に不純物が導
入されて、半導体基板の主表面に第2のチャネル領域が
形成される。そして第1のチャネル領域を挟むように半
導体基板の主表面にドライバトランジスタの一対の第1
のソースおよびドレイン領域が形成される。そして第2
のチャネル領域を挟むように半導体基板の主表面にアク
セストランジスタの一対の第2のソースおよびドレイン
領域が形成される。そしてそれによって、ドライバトラ
ンジスタの各々を構成する第1の電界効果トランジスタ
が、一対の第1のソースおよびドレイン領域を含むよう
に形成され、かつアクセストランジスタの各々を構成す
る第2の電界効果トランジスタが、一対の第2のソース
およびドレイン領域を含むように形成される。
【0047】請求項10に記載の半導体記憶装置の製造
方法は、フリップフロップ回路を構成する一対の第1導
電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電型の負
荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタとを有
するスタティック型メモリセルを備えた半導体記憶装置
の製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0048】まず第1の不純物濃度プロファイルを有
し、その第1の不純物濃度プロファイルが前記主表面か
ら第1の深さ位置に不純物濃度ピークを有するように半
導体基板に不純物が導入されて、半導体基板の主表面に
第1のチャネル領域が形成される。そして第2の不純物
濃度プロファイルを有し、その第2の不純物濃度プロフ
ァイルが主表面から第1の深さ位置よりも浅い第2の深
さ位置に不純物濃度ピークを有するように、かつ主表面
から第1の深さ位置よりも深い第3の深さ位置までの第
1の不純物濃度プロファイルによって定められる不純物
量が、主表面から第3の深さ位置までの第2の不純物濃
度プロファイルによって定められる不純物量よりも多く
なるように半導体基板に不純物が導入されて半導体基板
の主表面に第2のチャネル領域が形成される。そして第
1のチャネル領域を挟むように半導体基板の主表面にド
ライバトランジスタの一対の第1のソースおよびドレイ
ン領域が形成される。そして第2のチャネル領域を挟む
ように半導体基板の主表面にアクセストランジスタの一
対の第2のソースおよびドレイン領域が形成される。そ
してそれによって、ドライバトランジスタの各々を構成
する第1の電界効果トランジスタが、一対の第1のソー
スおよびドレイン領域を含むように形成され、かつアク
セストランジスタの各々を構成する第2の電界効果トラ
ンジスタが、一対の第2のソースおよびドレイン領域を
含むように形成される。
【0049】
【作用】請求項1に記載の半導体記憶装置においては、
第1および第2の電界効果トランジスタでゲート絶縁膜
の誘電率が異なるため、双方の電界効果トランジスタの
電流駆動能力を変えることができる。具体的には、第1
の電界効果トランジスタの駆動能力を大きくし、かつ第
2の電界効果トランジスタの駆動能力を小さくすること
ができる。このため、第1および第2の電界効果トラン
ジスタの電流駆動能力比を大きくすることができる。こ
れにより、駆動用トランジスタのゲート幅を大きくする
ことなくメモリセルの目を大きくできるため、安定した
読出動作を実現でき、かつ高集積化に適したSRAMの
メモリセル構造を得ることができる。
【0050】また、第1および第2のゲート絶縁膜を同
一材質で膜厚のみを変えて電流駆動能力比を大きくする
場合に比較して、ゲート絶縁膜の膜厚の制御が容易とな
る。このため、第1および第2のゲート絶縁膜の膜厚差
を小さく保持したままで、大きい駆動能力比を確保する
ことができる。よって、ゲート絶縁膜上方での写真製版
技術によるパターニングも正確に行なえ、パターン形状
の不良も生じ難い。
【0051】請求項6に記載の半導体記憶装置において
は、上述に加えて、第1および第2の電界効果トランジ
スタの駆動能力を各トランジスタのゲート絶縁膜の誘電
率および膜厚で制御可能である。このため、より一層駆
動能力比の制御が容易となる。
【0052】請求項2に記載の半導体記憶装置において
は、一対の負荷トランジスタの一方はトップゲート型、
他方はボトムゲート型のトランジスタを各々構成してい
る。また、一方のトランジスタのソースおよびドレイン
領域の一方が、他方のトランジスタのゲート電極を併用
している。それゆえ、一対の負荷トランジスタの双方が
トップゲート型もしくはボトムゲート型となる場合に比
較して、写真製版技術における加工寸法の制約が少なく
なる。よって、一対の負荷トランジスタの平面占有面積
を小さくすることが可能となり、高集積化に適したSR
AMのメモリセル構造を得ることが可能となる。
【0053】また、トップゲート型の一方の負荷トラン
ジスタでは、ゲートをマスクとして下層の半導体層に不
純物が注入されて、ソース/ドレイン領域が形成され
る。このため、この不純物注入により形成されるチャネ
ル領域においては、そのチャネル長およびチャネル幅は
上下に交差する各帯状部分の幅によって規定される。こ
の交差する各帯状部分は、所定の幅を有して延びるよう
に形成されている。よって、マスクの重ね合わせずれな
どにより互いに交差する帯状部分が所定の位置からずれ
て形成された場合でも、交差する領域における各帯状部
分の幅は変わらない。ゆえに、トップゲート型負荷トラ
ンジスタにおけるチャネル長およびチャネル幅の寸法
は、マスクの重ね合わせずれによっては変わらない。そ
れゆえ、各帯状部分の幅を決定することで所望の特性を
有するトップゲート型の負荷トランジスタを容易に得る
ことができる。したがって、動作時において安定した動
作を得ることができる。
【0054】また、本発明の好ましい局面に従う半導体
装置では、第1および第2のゲート絶縁膜が同一の層よ
りなっているため、異なる層よりなる場合に比較して製
造工程の簡略化を図ることができる。
【0055】請求項4に記載の半導体記憶装置では、ア
クセストランジスタのチャネル領域は、ドライバトラン
ジスタのチャネル領域に比較して、主表面から浅いとこ
ろに不純物濃度ピークを有している。また、アクセスト
ランジスタのチャネル領域の不純物濃度ピーク位置より
も深いところでは、アクセストランジスタのチャネル領
域は、ドライバトランジスタのチャネル領域の不純物濃
度値より低い不純物濃度値を有している。つまり、アク
セストランジスタのチャネル領域の不純物濃度ピーク位
置よりも深いところでは、アクセストランジスタのチャ
ネル領域の不純物量はドライバトランジスタのチャネル
領域の不純物量よりも少ない。このため、アクセストラ
ンジスタのチャネル領域では、バイアスが印加されて空
乏層が深さ方向に広がっても新たに生じる固定電化の量
はドライバトランジスタのチャネル領域よりも少ない。
それゆえ、基板バイアス効果によるしきい値電圧Vth
増加は抑制される。したがって、基板バイアスが印加さ
れても、メモリセルの面を大きく維持でき、読出動作を
安定化することが可能となる。
【0056】また、請求項5に記載の半導体記憶装置に
おいても上述と同様、アクセストランジスタのチャネル
領域の不純物濃度ピーク位置よりも深いところでは、ア
クセストランジスタのチャネル領域の不純物量は、ドラ
イバトランジスタのチャネル領域の不純物量よりも少な
い。したがって、基板バイアスが印加されても、メモリ
セルの面を大きく維持でき、読出動作を安定化すること
ができる。
【0057】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。
【0058】実施例1 図1は、本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造を図44に対応する断面で示す概略断面図で
ある。また図2(a)は図1の領域Aで示すアクセスト
ランジスタの構成を示す拡大断面図であり、図2(b)
は、図1のB−B線に沿うドライバトランジスタの概略
断面図である。
【0059】図1と図2(a)、(b)を参照して、p
型ウェル20の主表面に一対のドライバトランジスタQ
1 、Q2 と一対のアクセストランジスタQ3 、Q4 が形
成されている。ドライバトランジスタQ1 は、ドレイン
領域25aおよびソース領域25bとゲート電極23と
を有している。ドライバトランジスタQ2 は、ドレイン
領域26aおよびソース領域26bとゲート電極23と
を有している。またドライバトランジスタQ1 およびQ
2 は、シリコン酸化膜27aとシリコン窒化膜27bの
積層されたゲート絶縁膜を有している。
【0060】また、アクセストランジスタQ3 は、一対
のソース/ドレイン領域25dとゲート電極21とを有
している。アクセストランジスタQ4 は、一対のソース
/ドレイン領域26dとゲート電極22とを有してい
る。アクセストランジスタQ3、Q4 は、シリコン酸化
膜27c単層よりなるゲート絶縁膜を有している。
【0061】本発明の第1の実施例におけるSRAMの
メモリセル構造は、上記のドライバトランジスタQ1
2 とアクセストランジスタQ3 、Q4 の構成以外につ
いては図43および図44に示した従来のSRAMのメ
モリセル構造とほぼ同様であるためその説明は省略す
る。
【0062】本実施例のSRAMのメモリセル構造にお
いては、ドライバトランジスタQ1、Q2 とアクセスト
ランジスタQ3 、Q4 とのゲート絶縁膜には、誘電率の
異なる材料が用いられている。このため、ドライバトラ
ンジスタとアクセストランジスタの駆動能力比β比を大
きくすることができるという利点を有する。以下、その
ことについて文献「サブミクロンデバイスI」 小柳光
正著、丸善株式会社発行、pp.4〜pp.8に示して
あることを参照して説明する。
【0063】トランジスタの駆動能力は、
【0064】
【数1】
【0065】で示される。ここでWはトランジスタのゲ
ート幅、Lはゲート長、μeff は表面における電子の実
効的な移動度、CINは、ゲート絶縁膜の単位面積当りの
容量を各々示している。CINは、さらに、
【0066】
【数2】
【0067】で示される。ε0 は真空誘電率、εINはゲ
ート絶縁膜の比誘電率、tINはゲート絶縁膜の厚みであ
る。上述したように駆動能力比β比は、(ドライバトラ
ンジスタの駆動能力)/(アクセストランジスタの駆動
能力)で表わせる。このため、駆動能力比β比を大きく
するには、アクセストランジスタの駆動能力をドライバ
トランジスタの駆動能力に対して下げることが考えられ
る。
【0068】このアクセストランジスタの駆動能力を下
げる方法として、(1),(2)式より、アクセストラ
ンジスタQ3 、Q4 のゲート絶縁膜の比誘電率を変える
ことが考えられる。
【0069】(1),(2)式より、ゲート絶縁膜の比
誘電率εINが大きくなるとトランジスタの駆動能力は大
きくなり、またゲート絶縁膜の比誘電率εINが小さくな
るとトランジスタの駆動能力は小さくなる。このため、
アクセストランジスタQ3 、Q4 のゲート絶縁膜にドラ
イバトランジスタQ1 、Q2 のゲート絶縁膜より比誘電
率の低い材料を用いれば、アクセストランジスタQ3
4 のドライバトランジスタQ1 、Q2 に対する駆動能
力を下げることができる。結果として、駆動能力比β比
を大きくすることができる。
【0070】これに対して、上記(1),(2)式よ
り、ドライバトランジスタQ1 ,Q2とアクセストラン
ジスタQ3 ,Q4 とのゲート絶縁膜に同一材料を用い、
その膜厚tINだけを変えることにより、駆動能力比β比
を大きくする方法も考えられる。この方法は、特開昭6
3−211751号公報に示されている。この公報にお
いては、アクセストランジスタQ3 、Q4 とドライバト
ランジスタQ1 、Q2 との双方のゲート絶縁膜にシリコ
ン酸化膜だけが用いられている。また、アクセストラン
ジスタQ3 、Q4 のゲート酸化膜厚tIN1 がドライバト
ランジスタQ1 、Q2 のゲート酸化膜厚tIN2 より厚く
形成され、これにより大きな駆動能力比β比が得られて
いる。
【0071】しかしながら、上記公報に示された方法で
は、駆動能力比β比を大きくしようとすればするほどド
ライバトランジスタQ1 、Q2 とアクセストランジスタ
3、Q4 のゲート酸化膜の膜厚差(tIN1 −tIN2
が大きくなる。よって、ドライバトランジスタQ1 、Q
2 とアクセストランジスタQ3 、Q4 とのゲート電極間
の高低差が大きくなってしまう。従って、ゲート電極の
上層において写真製版技術を用いてパターニングする場
合に、パターン形状の不良が生じやすくなるという問題
点を有している。
【0072】本実施例においては、ゲート絶縁膜の材料
として誘電率の異なるものを任意に選びだすことによ
り、アクセストランジスタQ3 、Q4 とドライバトラン
ジスタQ1 、Q2 とのゲート絶縁膜の膜厚を所望の値に
設定することも可能である。したがって、たとえばアク
セストランジスタQ3 、Q4 とドライバトランジスタQ
1 、Q2 とのゲート絶縁膜の膜厚を同一膜厚にすること
もできる。このような場合には、ゲート電極上層での写
真製版技術におけるパターン形状の不良は生じ難たくな
る。
【0073】具体的には、図1および図2に示すように
アクセストランジスタQ3 、Q4 のゲート絶縁膜はシリ
コン酸化膜27cのままとし、ドライバトランジスタQ
1 、Q2 のゲート絶縁膜にシリコン酸化膜27aとシリ
コン窒化膜27bとを積層させた構造を用いればよい。
【0074】この場合、シリコン酸化膜の比誘電率がε
OX≒3.8〜3.85に対し、シリコン窒化膜の比誘電
率はεN ≒7とシリコン酸化膜の約2倍の値である。こ
のためゲート絶縁膜の誘電率はドライバトランジスタQ
1 、Q2 のほうがアクセストランジスタQ3 、Q4 より
も高くなる。
【0075】このように、本実施例ではゲート絶縁膜の
材料と膜厚とを制御することにより、より効果的に駆動
能力比β比を大きくすることができる。
【0076】次に、図1および図2に示すドライバトラ
ンジスタQ2 、アクセストランジスタQ3 を例にとっ
て、その製造方法について説明する。
【0077】図3〜図8は、本発明の第1の実施例にお
けるSRAMのメモリセル構造に採用されるアクセスト
ランジスタおよびドライバトランジスタの製造方法を工
程順に示す概略断面図である。なお図3〜図8において
アクセストランジスタを図中左側(a)に示し、ドライ
バトランジスタを図中右側(b)に示してある。
【0078】まず図3(a)と(b)を参照して、p型
ウェル20にチャネルドープ注入が行なわれる。この注
入によりアクセストランジスタのしきい値電圧Vthが決
定される。
【0079】図4(a)と(b)を参照して、アクセス
トランジスタ領域(a)の基板20上にフォトレジスト
51aが形成された後、ドライバトランジスタ領域
(b)のp型ウェル20にチャネルドープ注入が行なわ
れる。この2回のチャネルドープ注入により、ドライバ
トランジスタのしきい値電圧が決定される。この後、フ
ォトレジスト51aが除去されるまた、図3に示す工程
で、たとえばドライバトランジスタ領域(b)上のみレ
ジストで覆ってアクセストランジスタ領域(a)のp型
ウェル20にのみ不純物を注入した後、図4に示す工程
でアクセストランジスタ領域(a)上にのみレジスト5
1aで覆ってドライバトランジスタ領域(b)のp型ウ
ェル20にのみ注入すれば、ドライバトランジスタのし
きい値電圧を1回のチャネルドープ注入により決定する
ことも可能である。
【0080】図5(a)と(b)を参照して、ウェハ2
0全面に熱酸化処理が施され、ウェハ20表面上にシリ
コン酸化膜27aが形成される。このシリコン酸化膜2
7aの表面全面にシリコン窒化膜27bが形成される。
この後、ドライバトランジスタ領域(b)のシリコン窒
化膜27b上にのみフォトレジスト51bが形成され
る。このフォトレジスト51bをマスクとしてアクセス
トランジスタ領域(a)のシリコン窒化膜27bとシリ
コン酸化膜27aとに順次ウェットもしくはドライのエ
ッチングが施される。この後、フォトレジスト51bが
除去される。
【0081】図6(a)と(b)を参照して、上記のエ
ッチングにより、アクセストランジスタ領域(a)のp
型ウェル20表面が露出する。
【0082】図7(a)と(b)を参照して、熱酸化処
理により、アクセストランジスタ領域(a)の基板20
上にシリコン酸化膜27cが形成される。この熱酸化処
理に際して、ドライバトランジスタ領域(b)のシリコ
ン窒化膜27bはほとんど酸化されない。このため、シ
リコン酸化膜27cは、アクセストランジスタ領域
(a)にのみ形成されることとなる。
【0083】図8(a)と(b)を参照して、ウェハ2
0の表面全面に多結晶シリコン膜が形成される。写真製
版、エッチングによりその多結晶シリコン膜、シリコン
窒化膜27bおよびシリコン酸化膜27c、27aが順
次エッチング除去されて、ゲート電極21、23とゲー
ト絶縁膜27c、27a、27bとが形成される。この
後、ゲート電極21、23、分離酸化膜(図示せず)な
どをマスクとして不純物が注入される。これにより、図
2に示すようにソース/ドレイン領域25d、26a、
26bが形成される。
【0084】ここで、シリコン酸化膜27cの膜厚をt
OX2 、シリコン酸化膜27aの膜厚をtOX1 、シリコン
窒化膜27bの膜厚をtN とすると、
【0085】
【数3】
【0086】となるようにシリコン酸化膜27a、27
cとシリコン窒化膜27bとが形成されれば駆動能力比
β比を大きくすることができる。
【0087】なお、上記の実施例においては、誘電率の
異なる材料としてシリコン窒化膜27bを用いたが、こ
れ以外の絶縁膜を用いてもよい。この場合、図6に示す
工程で熱酸化処理を施すと、図9に示すようにアクセス
トランジスタ領域(a)の基板20上にシリコン酸化膜
27cが形成されるだけでなく、絶縁膜27baの表面
上にもシリコン酸化膜27dが形成される。この後、上
記と同様の後処理を施すことにより、図10に示すアク
セストランジスタQ3 とドライバトランジスタQ2 とが
形成される。このとき、絶縁膜27baの膜厚をta
誘電率をεa とし、シリコン酸化膜27dの膜厚をt
OX3 とすれば、
【0088】
【数4】
【0089】を満足するように各ゲート絶縁膜が形成さ
れればよい。
【0090】さらに、アクセストランジスタのゲート絶
縁膜が複数の層より形成され、かつドライバトランジス
タのゲート絶縁膜が単層より形成されるような構成とし
てもよい。
【0091】図11を参照して、たとえばアクセストラ
ンジスタQ3 のゲート絶縁膜にシリコン酸化膜27eと
シリコン窒化膜27fとが積層して形成されたものが用
いられ、ドライバトランジスタQ4 のゲート絶縁膜にシ
リコン酸化膜27gの単層が用いられてもよい。アクセ
ストランジスタQ3 およびドライバトランジスタQ4
このような構成とした場合の製造方法について以下に説
明する。
【0092】図12〜図14は、図11に示すアクセス
トランジスタおよびドライバトランジスタの製造方法を
工程順に示す概略断面図である。
【0093】まず図12(a)と(b)を参照して、p
型ウェル20に各トランジスタのしきい値電圧を決定す
るチャネルドープ注入が行なわれる。このチャネルドー
プ注入については、図3および図4を用いて説明した工
程とほぼ同様であるためその説明は省略する。このチャ
ネルドープ注入の後、p型ウェル20の表面全面にシリ
コン酸化膜27eとシリコン窒化膜27fが順次積層し
て形成される。アクセストランジスタ領域(a)のシリ
コン窒化膜27f表面上にフォトレジスト51cが形成
される。このフォトレジスト51cをマスクとしてドラ
イバトランジスタ領域(b)のシリコン窒化膜27fと
シリコン酸化膜27eが順次エッチング除去される。
【0094】図13(a)と(b)を参照して、このエ
ッチング除去により、ドライバトランジスタ領域(b)
のp型ウェル20の表面が露出する。
【0095】図14(a)と(b)を参照して、熱酸化
処理により、ドライバトランジスタ領域(b)のp型ウ
ェル20上にシリコン酸化膜27gが形成される。なお
この際、シリコン窒化膜27fは酸化しにくいため、ア
クセストランジスタ領域(a)においてシリコン窒化膜
27f上にシリコン酸化膜はほとんど形成されない。こ
の後、全面に多結晶シリコン膜が形成される。この多結
晶シリコン膜が所望の形状にパターニングされた後、不
純物が注入などされることによって図11に示すアクセ
ストランジスタQ3 およびドライバトランジスタQ2
形成される。
【0096】図11に示す構成とした場合、シリコン酸
化膜27eの膜厚をtOX1 、シリコン窒化膜27fの膜
厚をtN 、シリコン酸化膜27gの膜厚をtOX2 とする
と、
【0097】
【数5】
【0098】となるように各ゲート絶縁膜が形成されれ
ばよい。また、図2および図10においては、ドライバ
トランジスタのゲート絶縁膜を複数の層から形成してい
るが、単にシリコン酸化膜とは異なる誘電率を有する絶
縁膜の単層からなっていてもよい。
【0099】図15を参照して、たとえば、アクセスト
ランジスタQ3 、Q4 のゲート絶縁膜27kをシリコン
酸化膜単層とし、かつドライバトランジスタQ1 、Q2
のゲート絶縁膜27jをシリコン窒化膜単層としてもよ
い。
【0100】この場合、シリコン窒化膜27jの膜厚t
IN1 とシリコン酸化膜27kの膜厚tIN2 とを各々10
0Åとすると、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との比
誘電率が各々εN ≒7、εOX≒3.8であるため、駆動
能力比β比は、7/3.8≒1.84(倍)となる。
【0101】また、シリコン窒化膜27fの代わりにシ
リコン酸化膜と誘電率の異なる他の材料を用いた場合、
図13に示す工程で熱酸化処理を施すと、図16に示す
状態となる。すなわち、熱酸化処理によりドライバトラ
ンジスタ領域(b)の基板20上にシリコン酸化膜27
gが形成されるが、同時にアクセストランジスタ領域の
絶縁膜27faの表面上にもシリコン酸化膜27hが形
成される。この後、上述と同様の後工程を施すことによ
り、図17に示すアクセストランジスタQ3 とドライバ
トランジスタQ2 とが形成される。図17に示すような
構成とした場合、絶縁膜27faの膜厚をta 、比誘電
率をεa 、シリコン酸化膜27hの厚みをtOX3 とする
と、
【0102】
【数6】
【0103】となるように各ゲート絶縁膜が形成されれ
ばよい。上記に示した例においては、ゲート絶縁膜とし
て主にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜を採用したもの
を示したが、ゲート絶縁膜には、絶縁特性を有し、かつ
異なる誘電率を有する膜であればどのような膜でも採用
することができる。また、上記の実施例においては、ア
クセストランジスタQ3 とドライバトランジスタQ2
を例に挙げて説明したが、当然アクセストランジスタQ
4 、ドライバトランジスタQ1 についても上記の構成を
採用することが可能である。
【0104】また、各ゲート絶縁膜として強誘電体膜ま
たは常誘電体膜が用いられてもよい。強誘電体膜として
は、PT(比誘電率=200〜400),PZT(比誘
電率=300〜2000),PLZT(比誘電率=30
0〜1500)がある。また常誘電体膜としては、(B
a,Sr)TiO3 (比誘電率=250〜500),S
rTiO3 (比誘電率=200〜250),Ta2 5
(比誘電率=22)がある。
【0105】実施例2 次に、第2の実施例としてしきい値電圧Vthを変えたア
クセストランジスタの構成について説明する。
【0106】上述したように、メモリセルの目を大きく
することで読出し動作を安定化させる方法として、アク
セストランジスタのしきい値電圧Vthを低くする方法が
ある。
【0107】図18(a)、(b)は、アクセストラン
ジスタとドライバトランジスタとの構成を概略的に示す
断面図である。図18を参照して、アクセストランジス
タQ 3 はソース/ドレイン領域25dと、チャネル領域
上にゲート絶縁膜27を介在して形成されたゲート電極
21とを有している。またドライバトランジスタQ2
ドレイン領域26aおよびソース領域26bとチャネル
領域上にゲート絶縁膜27を介在して形成されたゲート
電極23とを有している。
【0108】上記のアクセストランジスタQ3 のしきい
値電圧Vthを低くするには、チャネル領域に注入される
不純物の量を少なくすることが考えられる。図19は、
図18(a)のX0 −X1 線と図18(b)のY0 −Y
1 線に沿う深さ位置に対する不純物濃度を示す図であ
る。図19を参照して、このようにドライバトランジス
タQ2 よりアクセストランジスタQ3 の深さ方向に対す
る不純物濃度を小さくすることにより、アクセストラン
ジスタのしきい値電圧Vthを低くすることができる。し
たがって、これにより読出特性の一応の安定化を図るこ
とはできる。
【0109】しかし、近年、SRAMにおいても高集積
化の要望が強く、高集積化に伴って電源電圧(Vcc)
も低電圧化されている。具体的には、これまで5Vであ
った電源電圧を3Vへ低電圧化させることが検討されて
いる。
【0110】このように電源電圧の低電圧化の傾向にあ
る現状では、バックゲート効果によるアクセストランジ
スタのしきい値電圧の上昇が無視できなくなる。ここ
で、バックゲート効果とは、MOSトランジスタにおい
てソースと基板とにバイアスを加えたときに生ずる効果
をいい、このバイアスの電圧分だけチャネルと基板との
間の空乏層が広がって固定電荷(イオン化したアクセプ
タまたはドナー)が増えることである。したがって、空
乏層が広がることにより空乏層内に含まれる固定電荷が
増えた分だけしきい値電圧Vthが上がることとなる。
【0111】図19に示すアクセストランジスタの構成
で、仮に、上述のバックゲート効果によるしきい値電圧
thの増加を防止しようとすると、以下のようにリーク
電流の問題が生じる。
【0112】つまり図19に示すアクセストランジスタ
の構成で、バックゲート効果によるバイアスが印加され
た状態におけるしきい値電圧Vthを小さくするには、空
乏層内の固定電荷を少なくすればよい。しかし、この場
合、バックゲート効果によるバイアスが印加されない状
態における空乏層内の固定電荷が非常に少なくなる。こ
のため、バックバイアス電圧=0Vのときのアクセスト
ランジスタのしきい値電圧Vthが低くなり、リーク電流
の問題が生じてしまう。
【0113】これに対して、本発明の第2の実施例にお
けるSRAMのメモリセル構造に採用されるアクセスト
ランジスタでは、チャネル領域に注入する不純物の注入
量を少なくし、さらに注入エネルギも小さくしている。
このため、図20に示すように、アクセストランジスタ
3 では不純物濃度ピーク(一点鎖線r1 −r1 )がド
ライバトランジスタQ2 に比べ基板表面から比較的浅い
ところに位置することとなる。
【0114】よって、バイアスが印加されて空乏層がチ
ャネル領域の下側へ広がっても新たに生じる固定電荷の
量(領域S1 に分布する不純物の量)は少なく、基板バ
イアス効果によるしきい値電圧Vthの増加は抑制され
る。以下、そのことについて詳細に説明する。
【0115】図21は、本実施例のアクセストランジス
タではバックゲート効果を考慮してもしきい値電圧Vth
の増加が抑制される理由を説明するための図である。図
21を参照して、まず、領域Sa1と領域Sb1とは、各々
図19に示す比較例のアクセストランジスタQ3 の基板
表面から空乏層ができる領域までの不純物量である。ま
た、領域Sa2と領域Sb2とは、各々図20に示す本実施
例のアクセストランジスタQ3 の基板表面から空乏層が
できる領域までの不純物量である。バイアスが印加され
ない場合(VBB=0Vのとき)、単に注入量を少なくし
た比較例の場合(a)の不純物の量Sa1と注入エネルギ
も小さくした本実施例の場合(b)の不純物の量Sa2
はほぼ同じ程度である。すなわち、固定電荷の量は比較
例(a)と本実施例(b)とではほぼ同じである。この
ため、バックゲート効果を受けない状態では、比較例
(a)と本実施例(b)のアクセストランジスタのしき
い値電圧Vthは同等程度である。
【0116】しかし、バイアスが印加された状態(VBB
=−1Vの状態)では、空乏層がチャネル領域の下側へ
広がることになり、新たに生じる固定電荷の量は比較例
(c)のほうが本実施例(d)に比較して大幅に多くな
る。このため、バックゲート効果を受けた状態では不純
物の注入量と注入エネルギとを小さくした本実施例のア
クセストランジスタQ3 の構成のほうがしきい値電圧V
thを低くすることができる。
【0117】しきい値電圧Vthのバックバイアス効果
は、
【0118】
【数7】
【0119】で表わされる。VB はバックバイアス電
圧、Vth0 はVB =0のときのしきい値電圧、φF はフ
ェルミポテンシャルを各々示している。
【0120】ここで、チャネルドープエネルギー50k
eVでドーズ量5×1012/cm-2の場合と、チャネル
ドープエネルギー35keVでドーズ量3.5×1012
/cm-2の場合とを比較すると、以下の表のようにな
る。
【0121】
【表1】
【0122】なお、この結果は、2φF =0.6とした
場合の結果を示している。上述の表の結果から明らかな
ように、チャネルエネルギーを小さくすると、V th0
同じでも、バックバイアスがかかったときのVthを小さ
くすることができる。これより、通常、kが小さいとバ
ックバイアス効果が小さくなるといえる。
【0123】なお、一般にアクセストランジスタQ3
ゲート長はドライバトランジスタQ 2 に比較して大きく
設定される。このため、アクセストランジスタQ3
は、ドライバトランジスタQ2 に比べパンチスルーマー
ジンが大きくなる。よって、アクセストランジスタQ3
のチャネル領域に注入される不純物濃度ピークを比較的
浅い位置に設定しても、基板の比較的深部で生じるパン
チスルーの発生は抑えられる。
【0124】次に、図20に示す不純物濃度分布を有す
るアクセストランジスタおよびドライバトランジスタの
製造方法について説明する。
【0125】図22(a),(b)〜図24(a),
(b)は、本発明の第2の実施例におけるSRAMのメ
モリセルに採用されるアクセストランジスタおよびドラ
イバトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図
である。
【0126】まず図22(a)と(b)を参照して、ア
クセストランジスタ領域(a)のp型ウェル20上にフ
ォトレジスト51dが形成される。このフォトレジスト
51dをマスクとしてドライバトランジスタ領域(b)
のp型ウェル20に注入エネルギ50keVで不純物が
注入される。この後フォトレジスト51dが除去され
る。
【0127】図23(a)と(b)を参照して、ドライ
バトランジスタ領域(b)のp型ウェル20上にフォト
レジスト51eが形成される。このフォトレジスト51
eをマスクとしてアクセストランジスタ領域(a)のp
型ウェル20に注入エネルギ20keVで不純物が注入
される。この後フォトレジスト51eが除去される。
【0128】図24(a)と(b)を参照して、p型ウ
ェル20上にゲート絶縁膜27を介在して各々ゲート電
極21および23が形成される。これらのゲート電極2
1、23などをマスクとして不純物が注入されることに
よりソース/ドレイン領域25d、26a、26bが形
成される。これにより、本実施例のアクセストランジス
タQ3 およびドライバトランジスタQ2 が形成される。
【0129】なお、上記の実施例においてはアクセスト
ランジスタQ3 とドライバトランジスタQ2 を例に挙げ
て説明したが、アクセストランジスタQ4 、ドライバト
ランジスタQ1 にこの構成を適用してもよい。
【0130】実施例3 次に、本発明の第3の実施例におけるSRAMのメモリ
セル構造に採用される負荷トランジスタの構成について
説明する。
【0131】図25(a)、(b)は、本発明の第3の
実施例におけるSRAMのメモリセル構造を各々基板表
面の下層から順に2段階に分割して示した概略平面図で
ある。具体的には、図25(a)が、基板に形成された
ドライバトランジスタQ1 、Q2 とアクセストランジス
タQ3 、Q4 の構成を示しており、図25(b)が、負
荷トランジスタQ5 、Q6 の構成を示している。また図
26(a)は、図25(a)、(b)のC−C線に沿う
概略断面図であり、図26(b)は、図25(a)、
(b)のD−D線に沿う概略断面図である。
【0132】図25と図26を参照して、本発明の第3
の実施例におけるSRAMのメモリセル構造では、p型
ウェル20の主表面に一対のドライバトランジスタQ
1 、Q 2 と一対のアクセストランジスタQ3 、Q4 が形
成されている。ドライバトランジスタQ1 は、ドレイン
領域25aおよびソース領域25bとゲート電極24と
を有している。ドライバトランジスタQ2 は、ドレイン
領域26aおよびソース領域26bとゲート電極23と
を有している。またドライバトランジスタQ1 とQ2
ゲート電極24と23の下層には各々ゲート絶縁膜27
が形成されている。
【0133】またアクセストランジスタQ3 は、一対の
ソース/ドレイン領域25dとゲート電極21とを有し
ている。アクセストランジスタQ4 は、一対のソース/
ドレイン領域26dとゲート電極22とを有している。
またアクセストランジスタQ 3 とQ4 は、ゲート電極2
1と22の下層に各々ゲート絶縁膜27を有している。
【0134】これらのトランジスタは、p型ウェル20
の主表面に形成されたソース/ドレイン領域を有するn
型MOSトランジスタで構成されている。ドライバトラ
ンジスタQ2 のゲート電極23は、コンタクト部23a
を通じてアクセストランジスタQ3 のソース/ドレイン
領域25dの一方と、かつドライバトランジスタQ1
ドレイン25aと接続されている。ドライバトランジス
タQ1 のゲート電極24は、コンタクト部24aを通じ
てアクセストランジスタQ4 のソース/ドレイン領域2
6dの一方と、かつドライバトランジスタQ2 のドレイ
ン領域26aと接続されている。
【0135】また、一対の負荷トランジスタQ5 、Q6
は、2層の多結晶シリコン膜41および42が所望の形
状に積層して形成されることによって形成されている。
第1の多結晶シリコン膜41は、所定の幅を有して延び
る帯状部分41mと41nとを有している。また、第2
の多結晶シリコン膜42は、所定の幅を有して延びる帯
状部分42mと42nとを有している。負荷トランジス
タQ5 は、第1の多結晶シリコン膜41の帯状部分41
nにチャネル領域41cを挟んで形成されたドレイン領
域41aおよびソース領域41bと、第2の多結晶シリ
コン膜42の帯状部分42mにチャネル領域41cと対
向するように形成されたゲート部42aとを有してい
る。また負荷トランジスタQ6 は、第2の多結晶シリコ
ン膜42の帯状部分42nにチャネル領域42cを挟ん
で形成されたドレイン領域42aおよびソース領域42
bと、第1の多結晶シリコン膜41の帯状部分41mに
チャネル領域42cと対向するように形成されたゲート
部41aとを有している。
【0136】また負荷トランジスタQ5 のゲート部とな
る部分42aは、負荷トランジスタQ6 のドレイン領域
42aと一体的に接続されている。また負荷トランジス
タQ 6 のゲート部となる部分41aは、負荷トランジス
タQ5 のドレイン領域41aと一体的に接続されてい
る。さらに負荷トランジスタQ5 のドレイン領域41a
はコンタクトホール41dを通じて下層にあるドライバ
トランジスタQ1 のゲート電極24に接続されている。
また負荷トランジスタQ6 のドレイン領域42aは、コ
ンタクトホール42dを通じて下層にあるドライバトラ
ンジスタQ2 のゲート電極23に接続されている。この
ように、負荷トランジスタQ5 は、いわゆるトップゲー
ト型の薄膜トランジスタを構成し、かつ負荷トランジス
タQ6 はいわゆるボトムゲート型の薄膜トランジスタを
構成している。
【0137】上記のドライバトランジスタQ1 、Q2
よびアクセストランジスタQ3 、Q 4 と薄膜トランジス
タQ5 、Q6 との中間層には、GNDラインとなるタン
グステンシリサイド層35が形成されている。
【0138】以下、図25および図26に示すSRAM
のメモリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造
方法について図26(a)および(b)に対応する断面
図を用いて説明する。
【0139】図27(a)〜図31(a)と図27
(b)〜図31(b)とは、各々本発明の第3の実施例
におけるSRAMのメモリセルに採用される負荷トラン
ジスタの製造方法を工程順に示す図26(a)と(b)
に対応する断面で示す概略断面図である。
【0140】まず図27(a)と(b)を参照して、p
型ウェル20の主表面にドライバトランジスタQ1 、Q
2 とアクセストランジスタQ3 、Q4 とその上層にタン
グステンシリサイド層35とが形成される。p型ウェル
20の表面を覆うように絶縁膜53が形成される。この
後、写真製版およびエッチングによって絶縁膜にコンタ
クトホール41dが形成される。このコンタクトホール
41dからはドライバトランジスタQ1 のゲート電極2
4の一部表面が露出する。
【0141】図28(a)と(b)を参照して、絶縁膜
53の表面上に第1の多結晶シリコン膜41が堆積され
る。この第1の多結晶シリコン膜41は、コンタクトホ
ール41dを通じてドライバトランジスタQ1 のゲート
電極24と接触する。この後、500〜700℃で1〜
24時間程度のアニールが行なわれ、第1の多結晶シリ
コン膜41のグレインが成長させられる。その後、第1
の多結晶シリコン膜41が写真製版およびエッチングに
よりパターニングされる。このパターニングを行なった
後、負荷トランジスタQ6 のゲートとなる多結晶シリコ
ン膜の部分に不純物の注入が行なわれる。なお、上記の
アニールは、第1の多結晶シリコン膜41をパターニン
グした後に行なってもよい。
【0142】図29(a)と(b)を参照して、ゲート
絶縁膜となる絶縁膜54がウェハ全面に堆積される。こ
の後、写真製版およびエッチングによって、コンタクト
ホール42dが形成される。このコンタクトホール42
dからは、ドライバトランジスタQ2 のゲート電極23
の一部表面が露出する。
【0143】図30(a)と(b)を参照して、ウェハ
全面に第2の多結晶シリコン膜42が形成される。この
第2の多結晶シリコン膜42は、コンタクトホール41
dを通じてドライバトランジスタQ2 のゲート電極23
と接触する。この後、500〜700℃で1〜24時間
程度のアニールが行なわれ、第2の多結晶シリコン膜4
2のグレインが成長させられる。その後、第2の多結晶
シリコン膜42は写真製版およびエッチングによりパタ
ーニングされる。なお、上記のアニールは、第2の多結
晶シリコン膜42のパターニング後に行なってもよい。
【0144】図31(a)と(b)を参照して、負荷ト
ランジスタQ6 のチャネル領域になる部分42c上を覆
うフォトレジスト51fが形成される。この後、ウェハ
全面に不純物の注入が行なわれ、第1の多結晶シリコン
膜41にはチャネル領域41cを挟んでドレイン領域4
1aおよびソース領域41bが形成される。また、第2
の多結晶シリコン膜42には、チャネル領域42cを挟
んでドレイン領域42aおよびソース領域42bが形成
される。このように、負荷トランジスタQ5 、Q6 のソ
ース/ドレイン領域が同時に形成される。
【0145】なお、上記の製造工程においてゲート絶縁
膜となる絶縁膜54を600℃以下の低温で形成できる
場合、多結晶シリコン膜のグレインを成長させるアニー
ルは、第2の多結晶シリコン膜42を堆積させた後に一
度行なうだけでもよい。
【0146】この後、フォトレジスト51fが除去され
ることにより図26(a)と(b)に示す負荷トランジ
スタQ5 、Q6 が形成される。
【0147】上記の図25(b)に示す負荷トランジス
タQ5 、Q6 の構成においては、負荷トランジスタQ5
がトップゲート型、負荷トランジスタQ6 がボトムゲー
ト型の薄膜トランジスタを構成している。また一方のト
ランジスタのドレイン領域が他方のトランジスタのゲー
ト電極を併用している。このため、図43(b)に示し
た従来の負荷トランジスタのように双方ともトップゲー
ト型もしくはボトムゲート型となる場合に比較して、写
真製版技術における加工寸法の制約が少ない。
【0148】すなわち、第1の多結晶シリコン膜41と
第2の多結晶シリコン膜42とは異なる層に形成されて
いる。このため、第1と第2の多結晶シリコン膜41、
42の間の寸法L1 、L2 は写真製版技術による加工寸
法の制約を受けることがない。よって、第1と第2の多
結晶シリコン膜41、42の間の寸法L1 とL2 は写真
製版による最小加工寸法(約0.35μm)よりも小さ
くすることができる。したがって、本実施例の負荷トラ
ンジスタQ5 、Q6 の構成であれば、負荷トランジスタ
5 、Q6 の平面占有面積を小さくすることが可能とな
り、高集積化に適したSRAMのメモリセル構造を得る
ことが可能となる。
【0149】さらに本実施例の負荷トランジスタQ5
6 の構成では、図32に示すように第1の多結晶シリ
コン膜41の帯状部分41nと第2の多結晶シリコン膜
42の帯状部分42mとが交差し、トップゲート型の負
荷トランジスタを構成している。このトップゲート型の
負荷トランジスタQ5 では、ゲート電極となる帯状部分
42mをマスクとして下層の半導体層41に不純物が注
入される。このため、この不純物注入により形成される
チャネル領域41cにおいては、そのチャネル長および
チャネル幅は、上下に交差する帯状部分41、42の各
幅によって規定される。またこの交差する各帯状部分4
2m、41nは、所定の幅を有して延びるように形成さ
れている。よって、図32に示すようにマスクの重ね合
わせずれなどにより各帯状部分41、42が所定の位置
からずれて形成されても、トップゲート型負荷トランジ
スタQ5 におけるチャネル長およびチャネル幅の寸法は
変わらない。それゆえ、各帯状部分42m、41nの幅
を決定することで所望の特性を有するトップゲート型の
負荷トランジスタQ5 を容易に得ることができる。した
がって、動作時において安定した動作を得ることができ
る。
【0150】加えて、第1の多結晶シリコン膜41と第
2の多結晶シリコン膜42は平面的に見て点対称に配置
されている。このため、本実施例のSRAMのメモリセ
ル構造は以下に述べる利点を有している。
【0151】一般に、一対の負荷トランジスタQ5 、Q
6 には同じ性能が要求される。図42の等価回路図を参
照して、たとえば記憶ノード114を“High”、記
憶ノード115を“Low”とすれば、記憶ノード11
4のHighレベル側電位は、読出および書込時に下が
る。このため、ワード線109が閉じた後(メモリセル
が非選択とされた後)、Highレベル側のノード電位
がVccへ上昇する。しかし、負荷トランジスタQ5
6 のON電流(ON状態で流れる電流)が異なると、
記憶ノード114がHighのときに記憶ノード114
の電位がVccへ上昇する時間と、記憶ノード115が
Highのときに記憶ノード115の電位がVccへ上
昇する時間が異なる。ソフトエラーは、一般に記憶ノー
ドのHighレベル側電位が高いほど起きにくいため、
記憶ノード114と115のVccへの上昇時間が異な
るとソフトエラー率がデータによって(記憶ノード11
4と115のどちらがHighかで)異なってしまうと
いう弊害が生ずる。
【0152】また、図42の等価回路図を参照して、一
般にスタンバイ時(アドレス選択していないとき)のメ
モリセルのリーク電流(チップ全体ではスタンバイ電流
という)は、負荷トランジスタQ5 、Q6 のOFF電流
(OFF状態で流れてしまう電流)で決まる。これは、
基板に形成されたドライバトランジスタQ1 、Q2 に比
べ薄膜トランジスタよりなる負荷トランジスタQ5 、Q
6 のほうがOFF電流が大きくなるからである。このた
め、記憶ノード114を“High”、記憶ノード11
5を“Low”とすれば、メモリセルのリーク電流は記
憶ノード115(Lowレベル)側の薄膜トランジスタ
6 のOFF電流で決まるといえる。よって、記憶ノー
ド115がLowのときの薄膜トランジスタQ6 のOF
F電流と、記憶ノード114がLowのときの薄膜トラ
ンジスタQ5 のOFF電流とが異なると、メモリセルの
リーク電流が記憶データ(記憶ノード114と115の
どちらがHighかで)によって大きく変わってしまう
という弊害を生ずる。
【0153】このように、一対の負荷トランジスタQ5
とQ6 との性能が異なる場合には、そのON電流の差異
によりソフトエラー率が、またOFF電流の差異により
メモリセルのリーク電流が各々変わってしまうという弊
害を生ずる。このため、負荷トランジスタQ5 とQ6
には同じ性能が要求される。
【0154】しかしながら、たとえば図51に示すよう
に下層と上層の多結晶シリコン膜の形状が非対称である
と、上述したようにマスクの重ね合せずれなどにより容
易にチャネル領域の寸法が変化してしまう。このため、
図51に示す負荷トランジスタのごとく第1と第2の多
結晶シリコン層が非対称に配置されている場合には、一
対の負荷トランジスタQ5 、Q6 を同一性能にすること
は困難であり上記の弊害が生ずる原因となってしまう。
【0155】これに対して、本実施例の負荷トランジス
タQ5 、Q6 では、トランジスタを構成する2層の多結
晶シリコン膜41と42が点対称に配置されている。。
このため、一方の多結晶シリコン層の寸法を定めること
により、2つのトランジスタQ5 、Q6 のチャネル領域
を同一寸法に設定することが容易となる。また、マスク
の重ね合せずれが生じた場合でも、2層の多結晶シリコ
ン層41と42が対称の形状を有していれば、一対の負
荷トランジスタQ5 、Q6 のチャネル領域41c、42
cの寸法は同一に維持されやすい。よって、ソフトエラ
ー率やメモリセルのリーク電流が異なるという弊害は抑
制され得る。
【0156】実施例4 次に、本発明の第4の実施例におけるSRAMのメモリ
セル構造に採用される負荷トランジスタについて説明す
る。
【0157】図33は、本発明の第4の実施例における
SRAMのメモリセル構造に採用される負荷トランジス
タの構成を概略的に示す平面図である。また図34
(a)と(b)は、図33のE−E線とF−F線に沿う
概略断面図である。
【0158】図33と図34(a)、(b)を参照し
て、一対の負荷トランジスタは、第1と第2の多結晶シ
リコン膜46、47により構成される。すなわち、第1
の多結晶シリコン膜46の帯状部分46mにチャネル領
域46cを挟んで形成されたドレイン領域46aおよび
ソース領域46bと、第2の多結晶シリコン膜47の帯
状部分47mに形成されたゲートとなる部分47cとを
有している。他方の負荷トランジスタは、第2の多結晶
シリコン膜47の帯状部分47mにチャネル領域47c
を挟んで形成されたドレイン領域47aおよびソース領
域47bと、第1の多結晶シリコン膜46の帯状部分4
6mに形成されたゲートとなる部分46cとを有してい
る。このように一方の負荷トランジスタは、トップゲー
ト型、他方の負荷トランジスタはボトムゲート型の薄膜
トランジスタを構成している。また、一対の負荷トラン
ジスタの各チャネル領域46cと47cとが、相互に他
方のトランジスタのゲート電極部となっている。
【0159】なお、第1の多結晶シリコン膜46のドレ
イン領域46aは、コンタクトホール46dを通じて一
方のドライバトランジスタのゲート電極(図示せず)に
接続されている。また、第2の多結晶シリコン膜47の
ドレイン領域47aは、コンタクトホール47dを通じ
て他方のドライバトランジスタのゲート電極(図示せ
ず)に接続されている。
【0160】なお、図34においては、ドライバトラン
ジスタやアクセストランジスタなどの記載は省略してあ
る。ただし、ドライバトランジスタやアクセストランジ
スタの構成については、図25(a)に示した構成を用
いることも可能である。
【0161】次に、図33と図34に示す一対の負荷ト
ランジスタの製造方法について図34(a)、(b)に
対応した断面を用いて説明する。
【0162】図35(a)〜図39(a)と図35
(b)〜図39(b)は、本発明の第4の実施例におけ
るSRAMのメモリセル構造に採用される負荷トランジ
スタの製造方法を工程順に示す図34(a)と(b)と
に対応する概略断面図である。
【0163】まず図35(a)と(b)を参照して、基
板を含む下層20aの表面全面に絶縁膜56aが形成さ
れる。この絶縁膜56aに写真製版およびエッチングに
よりコンタクトホール46dが形成される。このコンタ
クトホール46dからは、一方のドライバトランジスタ
のゲート電極(図示せず)の一部表面が露出する。
【0164】図36(a)と(b)を参照して、絶縁膜
56aの表面全面に第1の多結晶シリコン膜46が形成
される。この第1の多結晶シリコン膜46は、コンタク
トホール46dを通じて一方のドライバトランジスタの
ゲート電極(図示せず)に接触する。この後、第1の多
結晶シリコン膜46に500〜700℃で1〜24時間
程度のアニールが行なわれ、第1の多結晶シリコン膜4
6のグレインが成長させられる。その後、第1の多結晶
シリコン膜46は写真製版およびエッチングによりパタ
ーニングされる。なお、上記のアニールは、第1の多結
晶シリコン膜46をパターニングした後に行なってもよ
い。
【0165】図37(a)と(b)を参照して、第1の
多結晶シリコン膜46の表面上を被覆するようにウェハ
全面に絶縁膜56bが形成される。この絶縁膜56a、
56bよりなる絶縁膜56に写真製版およびエッチング
によりコンタクトホール47dが形成される。このコン
タクトホール47dからは、他方のドライバトランジス
タのゲート電極(図示せず)の一部表面が露出する。
【0166】図38(a)と(b)を参照して、絶縁膜
56の表面全面に第2の多結晶シリコン膜47が堆積さ
れる。この第2の多結晶シリコン膜47は、コンタクト
ホール47dを通じて他方のドライバトランジスタのゲ
ート電極(図示せず)と接触する。この後、第2の多結
晶シリコン膜47に500〜700℃で1〜24時間程
度のアニールが行なわれ、第2の多結晶シリコン膜47
のグレインが成長させられる。その後、第2の多結晶シ
リコン膜47が、写真製版およびエッチングによりパタ
ーニングされる。なお、上記のアニールは、第2の多結
晶シリコン膜47をパターニングした後に行なってもよ
い。
【0167】図39(a)と(b)を参照して、第2の
多結晶シリコン膜47のチャネル領域となる部分47c
上にフォトレジスト51gが形成される。このフォトレ
ジスト51gをマスクとして不純物が注入されることに
より、ボトムゲート型およびトップゲート型の一対の負
荷トランジスタのソース/ドレイン領域が同時に形成さ
れる。すなわち、この不純物注入により、チャネル領域
47cを挟んでドレイン領域47aおよびソース領域4
7bと、チャネル領域46cを挟んでドレイン領域46
aおよびソース領域46bとが形成される。この後、フ
ォトレジスト51gが除去されることによって図34に
示す薄膜トランジスタよりなる一対の負荷トランジスタ
が形成される。
【0168】本実施例の負荷トランジスタの構成は、一
対の負荷トランジスタの一方がボトムゲート型、他方が
トップゲート型の薄膜トランジスタより構成されてい
る。また、一方のトランジスタのチャネル領域が相互に
他方のトランジスタのゲート電極を併用している。この
ため、図43(b)に示す一対の負荷トランジスタの双
方がトップゲート型もしくはボトムゲート型の構成に比
較して写真製版の加工寸法による制約が少ない。
【0169】また、一対の負荷トランジスタのチャネル
領域46c、47cが互いに対向し、一方が他方のゲー
ト電極となる構成を有している。このため、図25
(b)に示す第1の実施例の構成に比較して第1と第2
の多結晶シリコン膜46、47の交差する領域が1つで
よい。これらのことより、一対の負荷トランジスタの平
面占有面積を縮小化することができる。したがって、高
集積化に適したSRAMのメモリセル構造を得ることが
可能となる。
【0170】また本実施例の負荷トランジスタの構成で
は、第1と第2の多結晶シリコン膜46、47の交差す
る領域にチャネル領域46cと47cとが形成されてい
る。このため、各チャネル領域46c、47cのチャネ
ル長およびチャネル幅は帯状部分46mと47mの幅に
よって規定される。それゆえ、マスクの重ね合せずれに
より第1の多結晶シリコン膜46に対して第2の多結晶
シリコン膜47がずれたとしても、帯状部分46mと4
7mの幅により規定されるチャネル領域46c、47c
のチャネル長およびチャネル幅の寸法が変わることはな
い。よって、所望の特性を有する負荷トランジスタを容
易に得ることが可能となる。したがって、その動作時に
おいて安定した動作を確保することが可能となる。
【0171】一般に多結晶シリコン膜を堆積した場合、
多結晶シリコン膜の下面と上面では下面のほうが上面に
比べて粗面となる。すなわち、図34(a)を参照し
て、一般に第2の多結晶シリコン膜47の下面47ca
は上面47cbに比べて粗面となる。このため、図34
(a)に示すボトムゲート型のように多結晶シリコン膜
47の下面47ca近傍をチャネル領域として用いるト
ランジスタでは、チャネルの表面領域47caが粗面で
あることに起因する散乱などにより、チャネル領域47
cを流れる電子の移動度が低くなる。よって、一般にボ
トムゲート型はトップゲート型に比べて性能が悪くな
る。
【0172】そこで、本発明の第3および第4の実施例
では、ボトムゲート型トランジスタの性能を上げるた
め、このトランジスタのチャネル領域47cが形成され
る上層の多結晶シリコン膜47の膜厚を厚くしている。
具体的には、下層の多結晶シリコン膜46の膜厚が15
00Åであるのに対して、上層の多結晶シリコン膜47
の膜厚は2000Åである。上層の多結晶シリコン膜4
7の膜厚を厚くしたことにより、チャネル領域47cを
移動する電子が下層表面47caの凹凸により受ける影
響は小さくなる。すなわち、粗面の影響を受ける電子の
割合が減り、電子の移動度の低下も抑制される。
【0173】実施例5 次に、本発明の第5の実施例におけるSRAMのメモリ
セル構造をより一層微細化できる負荷トランジスタの構
成について説明する。
【0174】図40は、図43(b)に示す負荷トラン
ジスタの構成からゲート電極を省略して示す概略平面図
である。図40を参照して、従来点線で囲む領域(すな
わち1つのメモリセルの領域)には、斜線で示すVcc
配線領域143bが2本ずつ配置されていた。
【0175】図41は、本発明の第5の実施例における
SRAMのメモリセルに採用される負荷トランジスタの
構成を概略的に示す平面図である。図41を参照して、
本実施例においては、点線で囲まれる領域(1つのメモ
リセルの領域)に斜線で示すVcc配線領域143aが
1本ずつ配置するよう構成されている。このため、Vc
c配線領域143aが点線で囲む領域において1本分不
要となるため、その領域分だけメモリセル領域を縮小化
することが可能となる。よって、高集積化に対応可能な
SRAMのメモリセルに採用される負荷トランジスタの
構成を得ることができる。
【0176】なお、本実施例においては、メモリセルを
構成する一対の負荷トランジスタの双方がトップゲート
型もしくはボトムゲート型のものについて説明したが、
一対の負荷トランジスタの一方がトップゲート型、他方
がボトムゲート型の構成のものにも適用することができ
る。
【0177】なお、上記の第1、第2、第3、第4およ
び第5の実施例においては、負荷トランジスタを構成す
る半導体層として多結晶シリコン膜について説明した
が、これに限られず、シリコン単結晶よりなる膜であっ
てもよい。
【0178】上記の第1、第2、第3、第4および第5
の実施例を組合せることにより、安定な読出動作を維持
したまま高集積化に対応可能なSRAMのメモリセル構
造を得ることが可能となる。
【0179】
【発明の効果】請求項1に記載の半導体記憶装置におい
ては、第1と第2の電界効果トランジスタでゲート絶縁
膜の誘電率を変えたため、双方の電界効果トランジスタ
の電流駆動能力を変えることができる。したがって、駆
動用トランジスタのゲート幅を大きくすることなく、メ
モリセルの目を大きくできるため、安定した読出動作を
実現でき、かつ高集積化に適したSRAMのメモリセル
構造を得ることができる。
【0180】また、第1と第2のゲート絶縁膜を同じ材
質で膜厚を変えて駆動能力比を大きくする場合に比較し
て、ゲート絶縁膜の膜厚の制御が容易である。したがっ
て、ゲート絶縁膜上方での写真製版技術によるパターニ
ングも正確に行なうことができ、パターン形状の不良も
生じ難い。
【0181】請求項2に記載の半導体記憶装置において
は、一対の負荷トランジスタの一方はトップゲート型、
他方はボトムゲート型のトランジスタを各々構成してい
る。したがって、一対の負荷トランジスタの平面占有面
積を小さくすることが可能となり、高集積化に適したS
RAMのメモリセル構造を得ることが可能となる。
【0182】また、トップゲート型の一方の負荷トラン
ジスタでは、ゲートをマスクとして下層の半導体層に不
純物が注入される。これにより所望の特性を有するトッ
プゲート型の負荷トランジスタを容易に得ることができ
る。したがって、動作時において安定した動作を得るこ
とができる。
【0183】請求項4、5に記載の半導体記憶装置で
は、アクセストランジスタのチャネル領域の不純物濃度
ピーク位置よりも深いところでは、アクセストランジス
タのチャネル領域の不純物量はドライバトランジスタの
チャネル領域の不純物量よりも少ない。したがって、基
板バイアスが印加されても、メモリセルの面を大きく維
持でき、読出動作を安定化できる。
【0184】請求項6に記載の半導体記憶装置において
は、第1および第2の電界効果トランジスタでゲート絶
縁膜の誘電率および膜厚を変えたため、双方の電界効果
トランジスタの電流駆動能力を変えることができる。こ
れにより、請求項1と同様、安定した読出動作を実現で
き、かつ高集積化に適したSRAMのメモリセル構造を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造を概略的に示す断面図である。
【図2】図1の領域Aを拡大して示す概略断面図
(a)、図1のB−B線に沿う概略断面図(b)であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造に採用されるアクセストランジスタとドライ
バトランジスタの製造方法の第1工程を示す概略断面図
である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造に採用されるアクセストランジスタとドライ
バトランジスタの製造方法の第2工程を示す概略断面図
である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造に採用されるアクセストランジスタとドライ
バトランジスタの製造方法の第3工程を示す概略断面図
である。
【図6】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造に採用されるアクセストランジスタとドライ
バトランジスタの製造方法の第4工程を示す概略断面図
である。
【図7】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造に採用されるアクセストランジスタとドライ
バトランジスタの製造方法の第5工程を示す概略断面図
である。
【図8】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造に採用されるアクセストランジスタとドライ
バトランジスタの製造方法の第6工程を示す概略断面図
である。
【図9】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造に採用されるアクセストランジスタとドライ
バトランジスタのゲート絶縁膜の材質を変えた場合の製
造方法を示す概略断面図である。
【図10】図9に対応するアクセストランジスタとドラ
イバトランジスタの構成を概略的に示す断面図である。
【図11】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用されるアクセストランジスタとドラ
イバトランジスタのゲート絶縁膜の材質を変えた場合の
概略断面図である。
【図12】図11に対応するアクセストランジスタとド
ライバトランジスタの製造方法の第1工程を示す概略断
面図である。
【図13】図11に対応するアクセストランジスタとド
ライバトランジスタの製造方法の第2工程を示す概略断
面図である。
【図14】図11に対応するアクセストランジスタとド
ライバトランジスタの製造方法の第3工程を示す概略断
面図である。
【図15】アクセストランジスタとドライバトランジス
タとのゲート絶縁膜が各々単層よりなる場合の構成を示
す概略断面図である。
【図16】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用されるアクセストランジスタとドラ
イバトランジスタのゲート絶縁膜の材質を変えた場合の
製造方法を示す概略断面図である。
【図17】図16に対応するアクセストランジスタとド
ライバトランジスタの構成を概略的に示す断面図であ
る。
【図18】アクセストランジスタとドライバトランジス
タの構成を概略的に示す断面図である。
【図19】図18(a)のX0 −X1 に沿う不純物濃度
分布と図18(b)のY0 −Y1線に沿う不純物濃度分
布を示す比較例の図である。
【図20】図18(a)のX0 −X1 に沿う不純物濃度
分布と図18(b)のY0 −Y1線に沿う不純物濃度分
布を示す本発明の第2の実施例の図である。
【図21】比較例に比較して本発明例のほうがバックゲ
ート効果を受けた場合にしきい値電圧Vthが低くなるこ
とを説明するための図である。
【図22】本発明の第2の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用されるアクセストランジスタとドラ
イバトランジスタの製造方法の第1工程を示す概略断面
図である。
【図23】本発明の第2の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用されるアクセストランジスタとドラ
イバトランジスタの製造方法の第2工程を示す概略断面
図である。
【図24】本発明の第2の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用されるアクセストランジスタとドラ
イバトランジスタの製造方法の第3工程を示す概略断面
図である。
【図25】本発明の第3の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用されるアクセストランジスタおよび
ドライバトランジスタと、負荷トランジスタとの構成を
概略的に示す平面図(a)、(b)である。
【図26】図25(a)、(b)のC−C線、D−D線
に沿う概略断面図(a)、(b)である。
【図27】本発明の第3の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第1工程を示す概略断面図である。
【図28】本発明の第3の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第2工程を示す概略断面図である。
【図29】本発明の第3の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第3工程を示す概略断面図である。
【図30】本発明の第3の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第4工程を示す概略断面図である。
【図31】本発明の第3の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第5工程を示す概略断面図である。
【図32】本発明の第3の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタにおける利
点について説明するための図である。
【図33】本発明の第4の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの構成を概
略的に示す平面図である。
【図34】図33のE−E線、F−F線に沿う概略断面
図(a)、(b)である。
【図35】本発明の第4の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第1工程を示す概略断面図である。
【図36】本発明の第4の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第2工程を示す概略断面図である。
【図37】本発明の第4の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第3工程を示す概略断面図である。
【図38】本発明の第4の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第4工程を示す概略断面図である。
【図39】本発明の第4の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの製造方法
の第5工程を示す概略断面図である。
【図40】従来の負荷トランジスタの2つのメモリセル
領域分の構成を示す概略平面図である。
【図41】本発明の第5の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造に採用される負荷トランジスタの2つのメ
モリセル分の構成を概略的に示す平面図である。
【図42】一般的なSRAMの等価回路図である。
【図43】従来のSRAMのメモリセル構造に採用され
るドライバトランジスタおよびアクセストランジスタ
と、負荷トランジスタとを示す概略平面図(a)、
(b)である。
【図44】図43(a)、(b)のG−G線に沿う概略
断面図である。
【図45】従来の負荷トランジスタを構成する薄膜トラ
ンジスタの断面構造図である。
【図46】図45に示した従来の負荷トランジスタを構
成する薄膜トランジスタの特性図である。
【図47】従来のSRAMのメモリセルの読出動作を説
明するための等価回路図である。
【図48】従来のメモリセルのデータの読出特性曲線を
示す図である。
【図49】駆動能力比が大きくなった場合のメモリセル
の目のようすを示すデータの読出特性曲線を示す図であ
る。
【図50】アクセストランジスタのしきい値電圧Vth
低下した場合のメモリセルの目のようすを示すデータの
読出特性曲線を示す図である。
【図51】他の公報に示された負荷トランジスタの構成
を概略的に示す平面図である。
【図52】図51に示す負荷トランジスタにおいてマス
クの重ね合せずれが生じた場合の弊害を説明するための
図である。
【符号の説明】
21、22、23、24 ゲート電極 25a、26a ドレイン領域 25b、26b ソース領域 25d、26d ソース/ドレイン領域 27a、27c、27d、27e、27g、27h シ
リコン酸化膜 27b、27f シリコン窒化膜 27ba、27fa 絶縁膜 41、46 第1の多結晶シリコン膜 42、47 第2の多結晶シリコン膜 41a、42a、46a、47a ドレイン領域 41b、42b、46b、47b ソース領域 41c、42c、46c、47c チャネル領域 Q1 、Q2 ドライバトランジスタ Q3 、Q4 アクセストランジスタ Q5 、Q6 負荷トランジスタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9056−4M H01L 29/78 311 C (72)発明者 河野 芳雄 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリップフロップ回路を構成する一対の
    第1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電
    型の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタ
    とを有するスタティック型メモリセルを備えた半導体記
    憶装置であって、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面に形成された前記ドライバトラ
    ンジスタの各々を形成する第1の電界効果トランジスタ
    と、 前記半導体基板の主表面に形成された前記アクセストラ
    ンジスタの各々を形成する第2の電界効果トランジスタ
    とを備え、 前記第1の電界効果トランジスタは、 前記半導体基板の主表面上に形成され、第1の誘電率を
    有する第1のゲート絶縁膜と、 前記第1のゲート絶縁膜上に形成された第1のゲート電
    極とを含み、 前記第2の電界効果トランジスタは、 前記半導体基板の主表面上に形成され、第1の誘電率よ
    りも小さい第2の誘電率を有する第2のゲート絶縁膜
    と、 前記第2のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート電
    極とを含む、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 フリップフロップ回路を構成する一対の
    第1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電
    型の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタ
    とを有し、前記駆動用トランジスタと前記アクセストラ
    ンジスタとは半導体基板の主表面に形成された電界効果
    トランジスタから構成され、前記負荷トランジスタは前
    記電界効果トランジスタの上に形成された第1および第
    2の薄膜トランジスタから構成されるスタティック型メ
    モリセルを含む半導体記憶装置であって、 前記半導体基板の上方に形成され、かつ第1の方向に延
    びる第1の帯状部分と第2の方向に延びる第2の帯状部
    分とを有する第1の半導体層と、 前記第1の半導体層の上に形成され、かつ前記第2の方
    向と交差する第3の方向に延びる第3の帯状部分と前記
    第1の方向と交差する第4の方向に延びる第4の帯状部
    分とを有する第2の半導体層と、 前記第1の帯状部分に形成され、かつ前記第4の帯状部
    分と対向する第1のチャネル領域を規定するように互い
    に間隔を有して前記第1の薄膜トランジスタを構成する
    第1のソースおよびドレイン領域と、 前記第3の帯状部分に形成され、かつ前記第2の帯状部
    分と対向する第2のチャネル領域を規定するように互い
    に間隔を有して前記第2の薄膜トランジスタを構成する
    第2のソースおよびドレイン領域と、 前記第4の帯状部分と前記第1のチャネル領域との間に
    形成された第1のゲート絶縁膜と、 前記第2の帯状部分と前記第2のチャネル領域との間に
    形成された第2のゲート絶縁膜とを備え、 前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とは、前記第
    1の帯状部分と前記第4の帯状部分との間、前記第2の
    帯状部分と前記第3の帯状部分との間で重なり合ってい
    る、半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のゲート絶縁膜と前記第2のゲ
    ート絶縁膜とは同一の層よりなっている、請求項2に記
    載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 フリップフロップ回路を構成する一対の
    第1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電
    型の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタ
    とを有するスタティック型メモリセルを備えた半導体記
    憶装置であって、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面に形成された前記ドライバトラ
    ンジスタの各々を形成する第1の電界効果トランジスタ
    と、 前記半導体基板の主表面に形成された前記アクセストラ
    ンジスタの各々を形成する第2の電界効果トランジスタ
    とを備え、 前記第1の電界効果トランジスタは、前記半導体基板の
    主表面に、互いに距離を隔てて形成された一対の第1の
    ソースおよびドレイン領域を有し、 一対の前記第1のソースおよびドレイン領域に挟まれる
    前記半導体基板の第1のチャネル領域は、第1の不純物
    濃度プロファイルを有し、その第1の不純物濃度プロフ
    ァイルは、前記主表面から第1の深さ位置に不純物濃度
    ピークを有しており、 前記第2の電界効果トランジスタは、前記半導体基板の
    主表面に互いに距離を隔てて形成された一対の第2のソ
    ースおよびドレイン領域を有し、 一対の前記第2のソースおよびドレイン領域に挟まれる
    前記半導体基板の第2のチャネル領域は第2の不純物濃
    度プロファイルを有し、その第2の不純物濃度プロファ
    イルは前記主表面から前記第1の深さ位置よりも浅い第
    2の深さ位置に不純物濃度ピークを有しており、 前記第2の深さ位置よりも深い位置では、前記第1の不
    純物濃度プロファイルは前記第2の不純物濃度プロファ
    イルよりも高い濃度値を示している、半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 フリップフロップ回路を構成する一対の
    第1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電
    型の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタ
    とを有するスタティック型メモリセルを備えた半導体記
    憶装置であって、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面に形成された前記ドライバトラ
    ンジスタの各々を形成する第1の電界効果トランジスタ
    と、 前記半導体基板の主表面に形成された前記アクセストラ
    ンジスタの各々を形成する第2の電界効果トランジスタ
    とを備え、 前記第1の電界効果トランジスタは、前記半導体基板の
    主表面に、互いに距離を隔てて形成された一対の第1の
    ソースおよびドレイン領域を有し、 一対の前記第1のソースおよびドレイン領域に挟まれる
    前記半導体基板の第1のチャネル領域は第1の不純物濃
    度プロファイルを有し、その第1の不純物濃度プロファ
    イルは前記主表面から第1の深さ位置に不純物濃度ピー
    クを有しており、 前記第2の電界効果トランジスタは、前記半導体基板の
    主表面に互いに距離を隔てて形成された一対の第2のソ
    ースおよびドレイン領域を有し、 一対の前記第2のソースおよびドレイン領域に挟まれる
    前記半導体基板の第2のチャネル領域は第2の不純物濃
    度プロファイルを有し、その第2の不純物濃度プロファ
    イルは前記主表面から前記第1の深さ位置よりも浅い第
    2の深さ位置に不純物濃度ピークを有しており、 前記主表面から、前記第1の深さ位置よりも深い第3の
    深さ位置までの前記第1の不純物濃度プロファイルによ
    って定められる不純物量は、前記主表面から前記第3の
    深さ位置までの前記第2の不純物濃度プロファイルによ
    って定められる不純物量よりも多い、半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 フリップフロップ回路を構成する一対の
    第1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電
    型の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタ
    とを有するスタティック型メモリセルを備えた半導体記
    憶装置であって、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面に形成された前記ドライバトラ
    ンジスタの各々を形成する第1の電界効果トランジスタ
    と、 前記半導体基板の主表面に形成された前記アクセストラ
    ンジスタの各々を形成する第2の電界効果トランジスタ
    とを備え、 前記第1の電界効果トランジスタは、 前記半導体基板の主表面上に形成され、第1の厚みと第
    1の誘電率とを有する第1のゲート絶縁膜と、 前記第1のゲート絶縁膜上に形成された第1のゲート電
    極とを含み、 前記第2の電界効果トランジスタは、 前記半導体基板の主表面上に形成され、第2の厚みと第
    2の誘電率とを有する第2のゲート絶縁膜と、 前記第2のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート電
    極とを含み、 前記第1の厚みに対する前記第1の誘電率の比は前記第
    2の厚みに対する前記第2の誘電率の比よりも大きい、
    半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 フリップフロップ回路を構成する一対の
    第1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電
    型の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタ
    とを有するスタティック型メモリセルを備えた半導体記
    憶装置の製造方法であって、 半導体基板の主表面上に第1の誘電率を有する第1のゲ
    ート絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体基板の主表面上に第1の誘電率よりも小さい
    第2の誘電率を有する第2のゲート絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート電極を形成す
    る工程と、 前記第2のゲート絶縁膜上に第2のゲート電極を形成す
    る工程とを備え、 それによって、前記駆動用トランジスタの各々を構成す
    る第1の電界効果トランジスタが前記第1のゲート絶縁
    膜と前記第1のゲート電極とを含むように形成され、か
    つ前記アクセストランジスタの各々を構成する第2の電
    界効果トランジスタが前記第2のゲート絶縁膜と前記第
    2のゲート電極とを含むように形成される、半導体記憶
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 フリップフロップ回路を構成する一対の
    第1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電
    型の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタ
    とを有し、前記駆動用トランジスタと前記アクセストラ
    ンジスタとは半導体基板の主表面に形成された電界効果
    トランジスタから構成され、前記負荷トランジスタは前
    記電界効果トランジスタの上に形成された第1および第
    2の薄膜トランジスタから構成されるスタティック型メ
    モリセルを含む半導体記憶装置の製造方法であって、 前記半導体基板の上方に第1の方向に延びる第1の帯状
    部分と第2の方向に延びる第2の帯状部分とを有する第
    1の半導体層を形成する工程と、 前記第1の半導体層上に絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の方向と交差する第3の方向に延びる第3の帯
    状部分と前記第1の方向と交差する第4の方向に延びる
    第4の帯状部分とを有する第2の半導体層を前記第3の
    帯状部分が前記第2の帯状部分と交差し、かつ前記第4
    の帯状部分が前記第1の帯状部分と交差するように前記
    絶縁膜上に形成する工程と、 前記第1の帯状部分の前記第4の帯状部分と交差する領
    域をチャネル領域として規定するように前記第1の帯状
    部分に互いに間隔を有して前記第1の薄膜トランジスタ
    を構成する第1のソースおよびドレイン領域を形成する
    工程と、 前記第3の帯状部分の前記第2の帯状部分と交差する領
    域をチャネル領域として規定するように前記第3の帯状
    部分に互いに間隔を有して前記第2の薄膜トランジスタ
    を構成する第2のソースおよびドレイン領域を形成する
    工程とを備えた、半導体記憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 フリップフロップ回路を構成する一対の
    第1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導電
    型の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジスタ
    とを有するスタティック型メモリセルを備えた半導体記
    憶装置の製造方法であって、 第1の不純物濃度プロファイルを有し、その第1の不純
    物濃度プロファイルが前記主表面から第1の深さ位置に
    不純物濃度ピークを有するように半導体基板に不純物が
    導入されて、前記半導体基板の主表面に第1のチャネル
    領域が形成される工程と、 第2の不純物濃度プロファイルを有し、その第2の不純
    物濃度プロファイルが前記主表面から第1の深さ位置よ
    りも浅い第2の深さ位置に不純物濃度ピークを有するよ
    うに、かつ第2の深さ位置よりも深い位置では前記第1
    の不純物濃度プロファイルよりも高い濃度値を有するよ
    うに前記半導体基板に不純物が導入されて、前記半導体
    基板の主表面に第2のチャネル領域が形成される工程
    と、 前記第1のチャネル領域を挟むように前記半導体基板の
    主表面に前記ドライバトランジスタの一対の第1のソー
    スおよびドレイン領域を形成する工程と、 前記第2のチャネル領域を挟むように前記半導体基板の
    主表面に前記アクセストランジスタの一対の第2のソー
    スおよびドレイン領域を形成する工程と、 それによって、前記ドライバトランジスタの各々を構成
    する第1の電界効果トランジスタが、一対の第1のソー
    スおよびドレイン領域を含むように形成され、かつ前記
    アクセストランジスタの各々を構成する第2の電界効果
    トランジスタが、一対の第2のソースおよびドレイン領
    域を含むように形成される、半導体記憶装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 フリップフロップ回路を構成する一対
    の第1導電型の駆動用トランジスタおよび一対の第2導
    電型の負荷トランジスタと、一対のアクセストランジス
    タとを有するスタティック型メモリセルを備えた半導体
    記憶装置の製造方法であって、 第1の不純物濃度プロファイルを有し、その第1の不純
    物濃度プロファイルが前記主表面から第1の深さ位置に
    不純物濃度ピークを有するように、半導体基板に不純物
    が導入されて、前記半導体基板の主表面に第1のチャネ
    ル領域が形成される工程と、 第2の不純物濃度プロファイルを有し、その第2の不純
    物濃度プロファイルが前記主表面から第1の深さ位置よ
    りも浅い第2の深さ位置に不純物濃度ピークを有するよ
    うに、かつ前記主表面から前記第1の深さ位置よりも深
    い第3の深さ位置までの前記第1の不純物濃度プロファ
    イルによって定められる不純物量が、前記主表面から前
    記第3の深さ位置までの前記第2の不純物濃度プロファ
    イルによって定められる不純物量よりも多くなるよう
    に、前記半導体基板に不純物が導入されて、前記半導体
    基板の主表面に第2のチャネル領域が形成される工程
    と、 前記第1のチャネル領域を挟むように前記半導体基板の
    主表面に前記ドライバトランジスタの一対の第1のソー
    スおよびドレイン領域を形成する工程と、 前記第2のチャネル領域を挟むように前記半導体基板の
    主表面に前記アクセストランジスタの一対の第2のソー
    スおよびドレイン領域を形成する工程と、 それによって、前記ドライバトランジスタの各々を構成
    する第1の電界効果トランジスタが、一対の第1のソー
    スおよびドレイン領域を含むように形成され、かつ前記
    アクセストランジスタの各々を構成する第2の電界効果
    トランジスタが、一対の第2のソースおよびドレイン領
    域を含むように形成される、半導体記憶装置の製造方
    法。
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