JPH0628861A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH0628861A
JPH0628861A JP4179879A JP17987992A JPH0628861A JP H0628861 A JPH0628861 A JP H0628861A JP 4179879 A JP4179879 A JP 4179879A JP 17987992 A JP17987992 A JP 17987992A JP H0628861 A JPH0628861 A JP H0628861A
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JP
Japan
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line
level
data
signal
memory cells
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Application number
JP4179879A
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Inventor
Yasuhiro Shin
康博 真
Tatsuya Kimura
達哉 木村
Hidesato Kodama
秀賢 児玉
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication of JPH0628861A publication Critical patent/JPH0628861A/ja
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C8/00Arrangements for selecting an address in a digital store
    • G11C8/10Decoders

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全てのメモリセルに対して、正確にデータを
書き込むことができるSRAMを提供すること。 【構成】 SRAMは、ワードラインY1〜Y16と、
ビットラインQ11〜Q14および反転ビットライン反
転Q11〜反転Q14との交点に配置された64個のメ
モリセル101〜416を有する。そして、ライトサイ
クル時に、まずリセット信号AH1をリセット端子10
01に与え、ワードラインY1〜Y8をHレベルにして
32個のメモリセルの書き込みを行う。続いてリセット
信号AH2をリセット端子1002に与え、ワードライ
ンY9〜Y16をHレベルにして残り32個のメモリセ
ルの書き込みを行い1ライトサイクルが終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関す
るもので、特にメモリ−セルへのデータの書き込み方法
に特徴のある半導体メモリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メモリセルへのデータの書き込み方法と
しては、特開昭60−197955号公報および特開昭
63−177392号公報に開示されているものがあ
る。
【0003】上記各公報には、全てのメモリセルに同時
に同一データを書き込むことが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全ての
メモリセルに、同時に同一データを書き込むと高電位電
源(VDD)ラインと低電位電源(VSS)ラインの電位が
変動し、メモリセルへ正確にデータを書き込むことがで
きないという問題点があった。
【0005】一般的に、メモリセルに“1”を書き込む
場合、ビットラインペアを構成するビットラインにVDD
ラインを接続し、VDDラインの“1”(5V)をビット
ラインに与える。同時に、ビットラインペアを構成する
反転ビットラインに、VSSラインを接続し、VSSライン
の“0”(0V)を反転ビットラインに与える。VDD
インおよびVSSラインは、外部電源(5Vおよび0V)
から一定電位が与えられているので、理想的には5Vお
よび0Vである。しかし、VDDラインおよびVSSライン
には、わずかながら抵抗分が存在する。そこで、数多く
のメモリセルを同時にVDDラインおよびVSSラインに接
続すると、1度に大きな電流がVDDラインおよびVSS
インに流れる。従って、VDDラインおよびVSSラインに
は、大きな電圧降下が生じ、もはや、メモリセルには、
5Vや0Vが与えられなくなってしまう。つまり、メモ
リセルには、正確なデータが書き込まれない(誤動作す
る)ことになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題点を除去するために、データを記憶するための複数
のメモリセルと、前記メモリセルを選択する複数のワー
ドラインと、前記メモリセルへデータを転送する複数の
ビットラインと、第1のアドレス信号に応答して前記ワ
ードラインを選択する第1のデコーダと、第2のアドレ
ス信号に応答して前記ビットラインを選択する第2のデ
コーダと、書き込み許可信号に応答して前記ビットライ
ンにデータを与えるデータ書き込み回路と、前記ワード
ラインの所定の本数に対応して各々設けられ、順次活性
化する第1のリセット信号群に各々が応答して、対応す
る前記所定の本数のワードラインを全て選択するように
前記第1のデコーダを制御する複数の第1のリセット制
御回路と、最初に活性化する前記第1のリセット信号に
応答して、前記ビットラインの全てを選択するように前
記第2のデコーダを制御する第2のリセット制御回路と
を設けたものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、メモリセルを選択するワード
ラインが、1ライトサイクル内で複数回に分けて全て選
択される。それにともない、メモリセルの内容が、1サ
イクル内で複数回に分けて全て書きかえられる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1お
よび図14を参照して説明する。尚、図1中および図1
4中におけるNMOS,PMOSは、説明上、一部図2
に示した略号を使用する。また、図面中で記号上に
“−”が付与されているものは、明細書中で“反転”と
して説明する。
【0009】図1および図14は、本発明の第1の実施
例を示す図であり、スタティックランダムアクセスメセ
リ(以下、SRAMとする。)で構成されている。尚、
図1と図14とは、ビットラインで互いに接続されてい
て、図1と図14合わせてSRAMを構成している。
【0010】図1および図14におけるSRAMは、ア
ドレスブロックA、メモリブロックB1リード/ライト
ブロックC1から構成されている。さらに、リード/ラ
イトブロックC1は、データ選択ブロックD、データブ
ロックE、ゲート回路F、リセット制御ブロックGから
構成されている。
【0011】メモリブロックB1は、“1”もしくは
“0”のデータを保持するための複数のメモリセルで構
成されている。そしてこのメモリセルはワードライン方
向に4行、ビットライン方向に16列のアレイ状に配置
され、メモリブロックB1内では、合計64個が配置さ
れている。メモリセル101は、2つのインバータ1お
よび2とで構成されたラッチ回路と、ワードラインY1
にゲートが接続されたNMOS3、NMOS4とから構
成されている。そして、このNMOS3のドレイン電極
は、反転ビットライン反転Q11に接続され、NMOS
4のドレイン電極は、ビットラインQ11に接続されて
いる。メモリブロックB1内の他のメモリセル102〜
116、201〜216、301〜316、401〜4
16は、メモリセル101と同じ構成であるので、詳細
な説明は省略する。またメモリセル101以外のメモリ
セルは図面上では、破線で囲み符号を付与するのみとす
る。
【0012】アドレスブロックAは、アドレス信号に応
答してメモリブロックB1内の複数のメモリセルを、ワ
ードライン単位で選択するための回路である。
【0013】図3は、このアドレスブロックAの拡大図
であり、図3を用いてアドレスブロックAの詳細な説明
をする。
【0014】アドレスブロックAは、VDDが与えられる
DD端子1006とVSSが与えられるVSS端子1007
と、プリチャージ信号が与えられるプリチャージ端子1
003とアドレス信号が与えられるアドレス端子A1〜
A4端子および反転A1〜反転A4端子と互いに異なる
リセット信号であるAH1信号およびAH2信号が与え
られるリセット端子1001および1002とを持って
いる。NMOSe1〜e16のソース電極は、各々VSS
端子1007に接続され、ゲート電極は、プリチャージ
端子1003に接続されている。NMOSe1のドレイ
ン電極とデコードラインJ1との間には、NMOSf1
01,f201,f301,f401が直列に接続され
ている。そして、これらNMOSf101,f201,
f301,f401のゲート電極は、アドレス信号が与
えられるアドレス端子反転A1端子、反転A2端子、反
転A3端子、反転A4端子が各々接続されている。NM
OSe2のドレイン電極とデコードラインJ2との間に
はNMOSf102,f202,f302,f402が
直列に接続されている。そして、これらNMOSf10
2,f202,f302,f402のゲート電極は、ア
ドレス信号が与えられるアドレス端子A1端子、反転A
2端子、反転A3端子、反転A4端子が各々接続されて
いる。以後NMOSe3〜e16の各ドレイン電極とこ
れら各ドレイン電極の各々に対応したデコードラインJ
3〜J16との間には、各々NMOSが4個接続されて
いる。そして、これら4個のNMOSのゲート電極は、
アドレス信号が与えられるアドレス端子A1〜A4端子
および反転A1〜反転A4端子に所定の組み合わせで接
続されている。この組み合わせは、図示した通りであ
る。
【0015】以上のような構成により、アドレス信号A
1〜A4および反転A1〜反転A4で決定される16通
りの論理設定に対して、16本のデコードラインJ1〜
J16のうち1本が選択され、この選択された1本のデ
コードラインのみLレベルとなるようにしている。(但
し、プリチャージ信号がHレベルのときである。)即
ち、選択したいデコードラインに直列に接続された4個
のNMOSのみが全てオン状態になるような構成になっ
ている。この時、他のデコードラインに直列に接続され
た4個のNMOSは、少なくとも1個がオフ状態になっ
ているので、このデコードラインはLレベルにはならな
い。
【0016】以上のようなデコードラインの選択方法に
ついて例を示し説明する。例えば(A4,A3,A2,
A1)=(0,0,0,0)のように論理設定を行う。
すると、(反転A4,反転A3,反転A2,反転A1)
=(1,1,1,1)となり、デコードラインJ1に直
列に接続された4個のNMOSf101,f201,f
301,f401は全てオン状態になる。従って、デコ
ードラインJ1のみが選択される。同様にして、アドレ
ス信号A4,A3,A2,A1で構成される2進コード
(0,0,0,0)〜(1,1,1,1)を選ぶことに
よって、所定のデコードラインを選択する。
【0017】また、NMOSn1〜n16のソース電極
は、VSS端子1007に接続され、ゲート電極は、プリ
チャージ端子1003に接続されている。デコードライ
ンJ1〜J8とNMOSn1〜n8との間には、各々N
MOSm1〜m8が接続されている。このNMOSm1
〜m8のゲート電極は、共通にリセット端子1001に
接続され、ソース電極は、各々NMOSn1〜n8のド
レインに接続され、ドレイン電極は各々デコードライン
J1〜J8に接続されている。
【0018】デコードラインJ9〜J16とNMOSn
9〜n16との間には、各々NMOSm9〜m16が接
続されている。このNMOSm9〜m16のゲート電極
は、共通にリセット端子1002に接続され、ソース電
極は、各々NMOSn9〜n16のドレインに接続さ
れ、ドレイン電極は、各々デコードラインJ9〜J16
に接続されている。またPMOSd1〜d16が各々デ
コードラインJ1〜J16に接続されている。これらP
MOSd1〜d16のゲート電極は共通にプリチャージ
端子1003に接続され、ソース電極はVDD端子100
6に接続されドレイン電極は、各々デコードラインJ1
〜J16に接続されるとともに、各々PMOSb1〜b
16のドレイン電極に接続されている。
【0019】また、各ゲート電極が各ワードラインY1
〜Y16に接続されたPMOSb1〜b16がVDD端子
と各デコードラインJ1〜J16との間に接続されてい
る。そして、これらPMOSb1〜16各々のドレイン
電極とゲート電極との間には、各々インバータa1〜a
16が接続されている。
【0020】次に、図14に戻り、リード/ライトブロ
ックC1について説明する。リード/ライトブロックC
1中のリセットブロックGは、4つの2入力ORゲート
Q1〜Q4から構成されている。これら各ORゲートQ
1〜Q4の一方の入力端子は、各々アドレス信号X1〜
X4が与えられるアドレス端子X1〜X4端子が接続さ
れ、他方の入力端子は、リセット信号であるAH1信号
が与えられるリセット端子1005が共通に接続されて
いる。これら4つのORゲートQ1〜Q4の各々の出力
は、各々アドレス信号AX1〜AX4として、各々アド
レス端子AX1〜AX4に与えられる。これらアドレス
信号AX1〜AX4は、他のリード/ライトブロックC
2〜C8のアドレス信号として使われる。これは、後に
説明する。
【0021】このリセット制御ブロックGを除いたデー
タ選択ブロックDには、PMOSg1〜g8と、NMO
Sh1〜h4および反転h1〜反転h4と、PMOS
5,PMOS6がある。PMOSg1〜g8は、ゲート
電極がプリチャージ端子1004に共通に接続され、ソ
ース電極が各々VDD端子1008に接続されている。そ
して、PMOSg1,g3,g5,g7のドレイン電極
は各々ビットラインQ11,Q12,Q13,Q14に
接続されている。PMOSg2,g4,g6,g8のド
レイン電極は各々反転ビットライン反転Q11、反転Q
12、反転Q13、反転Q14に接続されている。ま
た、プリチャージ信号は、プリチャージ端子1009を
介して他のデータ選択ブロックC2〜C8にも与えられ
る。
【0022】NMOSh1〜h4のゲート電極は、各々
ORゲートQ1〜Q4の出力端子に接続され、ドレイン
電極は共通にデータラインL1に接続され、ソース電極
は各々ビットラインQ11,Q12,Q13,Q14に
接続されている。
【0023】NMOS反転h1〜反転h4のゲート電極
は各々ORゲートQ1〜Q4の出力端子に接続され、ド
レイン電極は共通に反転データライン反転L1に接続さ
れ、ソース電極は、各々反転ビットライン反転Q11、
反転Q12、反転Q13、反転Q14に接続されてい
る。
【0024】PMOS5は、反転データライン反転L1
とVDDライン1011との間に接続されている。このP
MOS5のゲート電極はプリチャージ端子1004に接
続され、ソース電極はVDDライン1011に接続されド
レイン電極は反転データライン反転L1に接続されてい
る。
【0025】PMOS6はデータラインL1とVDDライ
ン1011との間に接続されている。このPMOS6の
ゲート電極はプリチャージ端子1004に接続され、ソ
ース電極はVDDライン1011に接続され、ドレイン電
極はデータラインL1に接続されている。尚、VDDライ
ン1011には、VDD端子1010を介して外部からV
DDレベルが与えられている。
【0026】データブロックEは、ゲート回路FとR−
Sフリップフロップ回路Hとをもっている。R−Sフリ
ップフロップ回路Hは、2入力NANDゲート17と2
入力NORゲート18で構成されている。このNAND
ゲート17の一方の入力端子は、反転データライン反転
L1が接続され、他方の入力端子は、NORゲート18
の出力端子に接続されている。また、NORゲート18
の一方の入力端子は、NANDゲート17の出力端子に
接続され他方の入力端子は、データラインL1に接続さ
れている。
【0027】ゲート回路Fは、インバータ16で構成さ
れており、データバスDB1に接続されたデータ書き込
み端子1018に与えられた信号を反転して出力する。
【0028】R−Sフリップフロップ回路Hとゲート回
路Fとを除いたデータブロックには、インバータ11,
13,15と3ステートバッファ19と2入力NAND
ゲート12,14とNMOS8,10とPMOS7,9
とがある。
【0029】NMOS8,10のソース電極は、共通に
SSライン1013に接続され、ゲート電極は各々イン
バータ13,11の出力端子に接続され、ドレイン電極
は各々反転データライン反転L1、データラインL1に
接続されている。尚、VSSライン1013には、VSS
子1012を介して外部からVSSレベルが与えられてい
る。
【0030】PMOS7,9のソース電極は共通にVDD
ライン1011に接続されゲート電極は、各々NAND
ゲート12,14の出力端子に接続されドレイン電極は
各々反転データライン反転L1、データラインL1に接
続されている。
【0031】NANDゲート12の一方の入力端子は、
ライトイネーブル信号ライン1016に接続され、他方
の入力端子はインバータ16の出力端子に接続され、出
力端子はインバータ11の入力端子に接続されている。
【0032】NANDゲート14の一方の入力端子は、
ライトイネーブル信号ライン1016に接続され、他方
の入力端子はインバータ15の出力端子に接続され、出
力端子はインバータ13の入力端子に接続されている。
尚、ライトイネーブル信号ライン1016には、ライト
イネーブル端子W端子に与えられたライトイネーブル信
号が与えられる。そして、このライトイネーブル信号
は、ライトネーブル端子1014を介して、他のリード
/ライトブロックC2〜C8へ与えられる。
【0033】3ステートバッファ19は、R−Sフリッ
プフロップ回路Hの出力端子(NORゲート18の出力
端子に相当する)とデータ読み出し端子1019との間
に接続され、アウトプットイネーブル信号ライン101
7に与えられたアウトプットイネーブル信号によって制
御される。図4に、この3ステートバッファ19の詳細
回路図を示す。図4に示すように、3ステートバッファ
19は2つのインバータ20,21とNMOS24,2
5とPMOS22,23とから構成されている。この3
ステートバッファ19は、アウトプットイネーブル信号
ライン1017のレベルがLレベルの時には、PMOS
23およびNMOS24がオフ状態になり、入力する信
号I(R−Sフリップフロップ回路Hの出力端子)のレ
ベルにかかわらずデータ読み出し端子1019は、ハイ
インピーダンス状態になり、入力する信号Iのレベル
は、データバスDB1には伝達されない。アウトプット
イネーブル信号ライン1017のレベルがHレベルの時
には、PMOS23およびNMOS24がオン状態にな
り、この3ステートバッファ19は、インバータとして
働き、入力する信号Iのレベルが反転されてデータ読み
出し端子1019に与えられ、そして、データバスDB
1にこのレベルが伝達される。尚、アウトプットイネー
ブル端子OE端子に与えられたアウトプットイネーブル
信号は、アウトプットイネーブル端子1015を介し
て、他のリード/ライトブロックC2〜C8へ与えられ
る。
【0034】次に、本発明のSRAMの動作を図5に示
す動作波形図を用いて説明する。
【0035】(ライト動作)まず、リセット信号AH1
およびAH2が共にLレベルである時の動作について説
明する。
【0036】プリチャージ信号反転PCがLレベルであ
るとき(プリチャージ期間)、PMOSd1〜d16が
オン状態になり、NMOSn1〜n16およびNMOS
e1〜e16はオフ状態になる。従って、VDD端子10
06のVDDレベルが、PMOSd1〜d16を介してデ
コードラインJ1〜J16に与えられ、デコードライン
J1〜J16はVDDレベル(Hレベル)に充電(プリチ
ャージ)される。この状態ではアドレス信号A1〜A4
および反転A1〜A4の値には関係なくデコードライン
J1〜J16のレベルが決定される。そして、このデコ
ードラインJ1〜J16のVDDレベル(Hレベル)がイ
ンバータa1〜a16によって反転され、ワードライン
Y1〜Y16は全てLレベルになる。ワードラインY1
〜Y16がLレベルになると、メモリセル101〜41
6中のNMOSは全てオフ状態になるため、各メモリセ
ルはビットラインおよび反転ビットラインで構成される
ビットラインペアには接続されない。つまり、メモリセ
ルからのデータの読み出しおよびメモリセルへのデータ
の書き込みを行うことができない。また、ワードライン
Y1〜Y16がLレベルになるとPMOSb1〜b16
がオン状態になり、VDD端子1006に与えられたVDD
レベルが、このPMOSb1〜b16を介してデコード
ラインJ1〜J16に与えられる。つまりこれらPMO
Sb1〜b16とインバータa1〜a16でラッチ回路
が構成され、デコードラインのHレベルを保持する。
【0037】一方、プリチャージ信号反転PCがLレベ
ルであるとき、PMOSg1〜g8も同様にオン状態に
なる。従って、VDD端子1008に与えられたVDDレベ
ルが、PMOSg1〜g8を介してビットラインQ11
〜Q14および反転ビットラインQ11〜反転Q14に
与えられ、ビットラインQ11〜Q14および反転ビッ
トラインQ11〜反転Q14は全てVDDレベルにプリチ
ャージされる。この状態ではアドレス信号X1〜X4の
値には関係なくビットラインQ11〜Q14および反転
ビットラインQ11〜反転Q14のレベルが決定され
る。
【0038】以上のようにプリチャージ信号反転PCが
Lレベルであるときに、ワードラインを選択するための
アドレス信号A1〜A4および反転A1〜反転A4(以
下、第1のアドレス信号とする。)とビットラインペア
を選択するためのアドレス信号X1〜X4(以下第2の
アドレス信号とする。)の論理設定を適当に選ぶことに
よって、メモリブロックB1内の64個のメモリセルの
うちのいくつかを選択する準備をする。尚、先にも述べ
たように、プリチャージをしている間は、メモリセルを
選択することはできない。
【0039】また、プリチャージをしている間は、ライ
トイネーブル信号ライン1016に与えられるライトイ
ネーブル信号はLレベルであるため、データブロックE
内のNANDゲート12,14の出力はともにHレベル
になる。従って、VDDライン1011に接続され、VDD
レベルをデータラインL1、反転データライン反転L1
に転送するPMOS7とPMOS9はともにオフ状態に
なる。同様に、VSSライン1013に接続され、VSS
ベルをデータラインL1、反転データラインL1に転送
するNMOS8とNMOS10は、ともにオフ状態にな
る。従って、ライトイネーブル信号WがLレベルである
ときは、データバスDB1上のデータは、メモリセルに
伝達されない。
【0040】次に、プリチャージ信号反転PCがHレベ
ルになると、PMOSd1〜d16がオフ状態になり、
NMOSe1〜e16がオン状態になり、デコードライ
ンJ1〜J16のプリチャージが解除される。ここで先
に設定した第1のアドレス信号の論理設定によって、1
6本のデコードラインのうち1本のみを選択し、この選
択したデコードラインの電位(VDDレベル)のみを、N
MOSe1〜e16のうち選択されたデコードラインに
対応するNMOSを介して放電させる。例えば、第1の
アドレス信号が(A4,A3,A2,A1)=(0,
0,0,0)のとき、NMOSf101,f201,f
301,f401がオン状態になりデコードラインJ1
のみがLレベルになる。デコードラインJ1が、Lレベ
ルになると、インバータa1の出力がHレベルになり、
ワードラインY1のみがHレベルになる。同時にPMO
Sb1がオフ状態になりデコードラインJ1のプリチャ
ージが解除される。ワードラインY1がHレベルになる
と、このワードラインY1に接続されたメモリセル10
1,201,301,401中のNMOS(図1ではメ
モリセル101を代表して、NMOS3,4が示されて
いる。)が全てオン状態になり、各メモリセルとビット
ラインペアとが接続される。
【0041】一方、プリチャージ信号反転PCがHレベ
ルになると、PMOSg1〜g8も同様にオフ状態にな
り、ビットラインQ11〜Q14および反転ビットライ
ン反転Q11〜反転Q14のプリチャージが解除され
る。
【0042】今、リセット信号はLレベルであるため、
第2のアドレス信号X1〜X4は、そのままORゲート
Q1〜Q4を通過する。ここで、先に設定した第2のア
ドレス信号の論理設定によって、1対のビットラインペ
アを選択する。例えば、第2のアドレス信号が(X1,
X2,X3,X4)=(1,0,0,0)の場合、NM
OSh1とNMOS反転hのみがオン状態となり、ビッ
トラインQ11と反転ビットライン反転Q11の1対の
ビットラインペアのみがビットラインL1および反転ビ
ットライン反転Q11に接続される。
【0043】以上のように、プリチャージ信号反転PC
がHレベルになったときには、プリチャージ信号反転P
CがLレベルのときに既に設定した第1および第2のア
ドレス信号によって、所定のメモリセルが選択される。
今、第1のアドレス信号が(A1,A2,A3,A4)
=(0,0,0,0)であり、第2のアドレス信号が
(X1,X2,X3,X4)=(1,0,0,0)であ
るので、メモリセル101のみが選択され、メモリセル
101(厳密には、メモリセル101中のインバータ1
とインバータ2とからなるラッチ回路)がビットライン
Q11と反転ビットライン反転Q11に接続される。
【0044】次に、プリチャージ信号反転PCがHレベ
ルの間にライトイネーブル信号WがHレベルに立ち上が
るとデータブロックE内のNANDゲート12およびN
ANDゲート14の一方の入力端子が、Hレベルになる
ため、NANDゲート12およびNANDゲート14の
他方の入力端子に与えられるレベルに応じた信号レベル
を出力することになる。今、図5に示すようにデータバ
スDB1の値を、ライトイネーブル信号Wが立ち上がる
直前に、1(Hレベル)に設定するとする。データ書き
込み端子1018に与えられたHレベルは、インバータ
16で反転され、NANDゲート12の他方の入力端子
に与えられる。一方、NANDゲート14の他方の入力
端子には、インバータ16の出力をさらに反転したレベ
ルが与えられる。従って、NANDゲート12の出力
は、依然としてHレベルであり、PMOS7とNMOS
10はオフ状態のままである。一方NANDゲート14
の出力はLレベルに変化するためPMOS9とNMOS
8はオン状態になる。従って、データラインL1には、
PMOS9を介してVDDレベル(Hレベル)が与えられ
る。同時に反転データライン反転L1にはNMOS8を
介してVSSレベル(Lレベル)が与えられる。今、デー
タラインL1は、ビットラインQ11に接続され、反転
データライン反転L1は、反転ビットライン反転Q11
に接続されているので、ビットラインQ11は、Hレベ
ル、反転ビットライン反転Q11はLレベルになる。こ
のビットラインペアのレベルはメモリセル101に伝達
され、NMOS3,4を介してインバータ1,2からな
るラッチ回路にデータ1が書き込まれる。
【0045】もし、データバスDB1の値が0であると
きは、今までとは逆に、ビットラインQ11がLレベ
ル、反転ビットライン反転Q11がHレベルになる。こ
のビットラインペアのレベルは、メモリセル101に伝
達されNMOS3,4を介してインバータ1,2からな
るラッチ回路にデータ0が書き込まれる。
【0046】その後、ライトイネーブル信号Wを立ち上
げ、データバスDB1からのデータの受け入れを禁止
し、書き込まれたデータを保持する。さらにその後プリ
チャージ信号反転PCが立ち下がると再びプリチャージ
が始まる。このように、プリチャージを開始してから次
のプリチャージが開始されるまでの間が、1ライトサイ
クルであり、この間にデータの書き込みが行われる。
【0047】次に、図5の実線で示すように、ライト動
作時にリセット信号AH1およびAH2を入力した場合
について説明する。
【0048】まず、プリチャージ信号反転PCがLレベ
ルのときに、リセット信号AH1をHレベルに立ち上げ
る。すると、アドレスブロックAのNMOSm1〜m8
がオン状態になる。
【0049】一方、リセット信号AH1をHレベルに立
ち上げると、リセット制御ブロックG中のORゲートQ
1〜Q4の出力が、第2のアドレス信号の値にかかわら
ずHレベルになる。従って、このプリチャージの期間中
において、NMOSh1〜h4およびNMOS反転h1
〜反転h4は全てオン状態になり、全てのビットライン
ペアが対応するデータラインペアに接続される。
【0050】次に、プリチャージ信号反転PCがHレベ
ルに立ち上がると、アドレスブロックAでは、リセット
信号AH1によってオン状態になっているNMOSm1
〜m8を介して、デコードラインJ1〜J8の電位がV
SSへ放電され、デコードラインJ1〜J8が第1のアド
レス信号と無関係にLレベルになる。但し、第1のアド
レス信号が、デコードラインJ9〜J16を選択してい
ないとする。それにともないワードラインY1〜Y8が
Hレベルになり、このワードラインY1〜Y8に接続さ
れた32個のメモリセルが選択される。そして、この状
態でライトイネーブル信号WをHレベルに立ち上げる
と、データバスDB1上のデータが先に述べたようなラ
イト動作と同様の動作で32個のメモリセルに書き込ま
れる。(1回目の書き込み)続いて、リセット信号AH
2をHレベルに立ち上げると、アドレスブロックA中の
NMOSm9〜m16がオン状態になる。そしてデコー
ドラインJ1〜J8に引き続き、デコードラインJ9〜
J16が第1のアドレス信号に無関係にLレベルにな
る。それにともないワードラインY9〜Y16がHレベ
ルになり、このワードラインY9〜Y16に接続された
32個のメモリセルが選択される。この時点では既にラ
イトイネーブル信号WはHレベルであるため、データバ
スDB1上のデータが、この32個のメモリセルに書き
込まれる。(2回目の書き込み)結局、データバスDB
1上のデータが1ライトサイクル中で2回に分けて64
個のメモリセルに書き込まれる。
【0051】尚、もし、リセット信号AH1をHレベル
にした際に、第1のアドレス信号が、デコードラインJ
9〜J16のいずれか1本を選択するように設定されて
いたとすると、この選択された1本のデコードラインに
対応した4個のメモリセルが、32個のメモリセルと合
わせて、選択される。
【0052】従って、1回目の書き込みでは、36個の
メモリセルにデータが書き込まれ、2回目の書き込みで
は28個のメモリセルにデータが書き込まれる。
【0053】さて、このように、1ライトサイクル内
で、メモリセルのデータを2回に分けて書きかえる(デ
ータを書き込む)ことによって、以下のメリットがあ
る。
【0054】データバスDB1の値が1であるとき、V
DDライン1011に与えられたVDDレベルによって、ビ
ットラインQ11〜Q14のレベルをVDDレベルへ引き
上げ、VSSライン1013に与えられたVSSレベルによ
って反転ビットライン反転Q11〜反転Q14のレベル
をVSSレベルへ引き下げる。従ってVDDラインおよびV
SSラインと各ビットラインペアとの間にあるNMOS8
およびPMOS9には、1回のライト動作で書きかえる
メモリセルの数に応じたドライブ能力が要求される。例
えば、1回のライト動作で64個全てのメモリセルへデ
ータを書き込む場合には、NMOS8およびPMOS9
のディメンジョンWn ,Wp は、各々400μm必要で
ある。しかし、本実施例のNMOS8およびPMOS9
は、1回のライト動作で、最大36個のメモリセルにデ
ータを書き込める能力を持っていれば充分である。従っ
て、各々のディメンジョンは、
【0055】
【数1】
【0056】で充分である。NMOS10、PMOS7
についても同様である。
【0057】以上のようにMOSトランジスタのディメ
ンジョンを小さくすることにより、SRAMのチップ面
積の大幅な縮小化をはかることができる。
【0058】また、1回のライト動作で、書き込まなけ
ればならないメモリセルの数が少なくてすむため、VDD
ライン1011およびVSSライン1013上に流れる電
流を小さくすることができる。従って、VDDライン10
11およびVSSライン1013が持つ抵抗によって生じ
る電圧降下を抑えることができ、外部から与えられるV
DD(5V)、VSS(0V)を正確にメモリセルへ伝える
ことができる。
【0059】(リード動作)リード動作は、ライト動作
におけるライトイネーブル信号WをLレベルにし、この
ライトイネーブル信号Wの代わりにリード信号(アウト
プットイネーブル信号)OEをHレベルにする。そし
て、第1および第2のアドレス信号によって選択された
1つのメモリセルの値をデータラインL1および反転デ
ータライン反転L1に転送する。R−Sフリップフロッ
プ回路Hは、データラインL1および反転データライン
反転L1のレベルに応じたレベルを3ステートインバー
タ19に出力する。例えばデータラインL1がHレベル
で反転データライン反転L1がLレベルであれば(メモ
リセルは、1を保持している。)、R−Sフリップフロ
ップ回路Hは、Lレベルを出力する。今、リード信号O
EがHレベルであるので3ステートインバータ19に入
力したレベルは反転されてデータ読み出し端子1019
に与えられる。この例では、データバスDB1にHレベ
ルが与えられ、メモリセルが保持しているデータ1がデ
ータバスDB1上に読み出されたことになる。これら一
連のリード動作は一般的なものであり、本発明の意図す
るところではない。
【0060】次に、本発明の第2の実施例について図6
を用いて説明する。第1の実施例と違うところはアドレ
スブロックAの構成である。このアドレスブロックAに
は、リセット端子6001,6002,6003があ
る。これらリセット端子6001,6002,6003
には、各々NMOSm1〜m5,NMOSm6〜m1
0,NMOSm11〜m16が接続されている。その他
の構成は、第1の実施例と同様である。
【0061】次に、第2の実施例の動作について図7を
用いて説明する。この第2の実施例は、1ライトサイク
ル内で、メモリセルのデータを3回に分けて書きかえる
(データを書き込む)ものである。図6に示すようにま
ず1回目は、リセット端子6001にリセット信号AH
1を与えることによって、デコードラインJ1〜J5を
第1のアドレス信号にかかわらずLレベルにする。それ
にともないワードラインY1〜Y5がHレベルになり、
このワードラインY1〜Y5に対応する20個のメモリ
セルが選択されデータが書き込まれる。その後、リセッ
ト端子6002にリセット信号AH2を与え、ワードラ
インY6〜Y10に対応する20個のメモリセルを選択
し、データを書き込む最後にリセット端子6003にリ
セット信号AH3を与え、ワードラインY11〜Y16
に対応する24個のメモリセルを選択し、データを書き
込む。尚、もし、リセット信号AH1をHレベルにした
際に第1のアドレス信号が、デコードラインJ6〜J1
0のいずれか1本を選択するように設定されていたとす
ると、この選択された1本のデコードラインに対応した
4個のメモリセルが20個のメモリセルと合わせて選択
される。従って、1回目の書き込みでは24個のメモリ
セルにデータが書き込まれ、2回目の書き込みでは16
個のメモリセルにデータが書き込まれ、3回目の書き込
みでは、24個のメモリセルにデータが書き込まれる。
【0062】以上のように、1ライトサイクル内で、メ
モリセルのデータを3回に分けて書きかえるようにした
ので、NMOS8,10およびPMOS7,9のディメ
ンジョンは各々、
【0063】
【数2】
【0064】で充分である。従って、第1の実施例より
もさらにチップ面積を縮小できる。また、1回のライト
動作で書き込まなければならないメモリセルの数はさら
に少なくできるため、5V,0Vをより正確にメモリセ
ルへ伝えることができる。
【0065】本発明では、さらにリセット端子を設け
て、1回のライト動作で書き込まなければならないメモ
リセルの数をさらに減らすことも可能である。
【0066】次に、さらにチップ面積の縮小化がはかれ
る第3の実施例について図8を用いて説明する。第3の
実施例においても第2の実施例と同様に、アドレスブロ
ックA以外の構成は同じである。
【0067】第3の実施例は、アドレスブロックA内の
各デコードラインと各NMOSm1〜m16の各ドレイ
ン電極との間に各々NMOSr1〜r16を接続してい
る。このNMOSr2〜r16のゲート電極は、1つ上
位のデコードラインに各々接続されている。また、NM
OSr1のゲート電極には、ライトイネーブル端子WE
O2を介して、ライトイネーブル信号遅延回路Vが接続
されている。このライトイネーブル信号遅延回路Vは、
インバータ800,802とキャパシタ801とAND
ゲート803とライトイネーブル端子WおよびWEO1
から構成されている。さらに、アドレスブロックA内に
は、インバータ804とANDゲート805および80
6がある。
【0068】そして、アドレスブロックA内のNMOS
m1〜m16のゲート電極は、リセット信号AHが与え
られるリセット端子1001が共通に接続されている。
【0069】次に、この第3の実施例についての動作を
図9を用いて説明する。
【0070】まずプリチャージ信号反転PCがLレベル
である時に、リセット信号AHをHレベルにすると、N
MOSm1〜m16が全てオン状態になるが同時に、A
NDゲート805,806が禁止状態になり、ともにL
レベルを出力するので、このANDゲート805に接続
されたNMOSf401,f402を含む8個のNMO
Sと、ANDゲート806に接続された8個のNMOS
とがオフ状態になり、第1のアドレス信号は無効にな
る。そして、プリチャージ信号反転PCがHレベルにな
りプリチャージが解除されたのち、ライトイネーブル信
号WをHレベルにする。Hレベルになったこのライトイ
ネーブル信号Wは、ライトイネーブル信号遅延回路Vに
よって、所定時間遅延されて、アドレスブロックA内の
NMOSr1に入力される。そして、NMOSr1がオ
ン状態になり、デコードラインJ1をLレベルにする。
それにともないワードラインY1がHレベルになりワー
ドラインY1に対応する4個のメモリセルにデータが書
き込まれる。ワードラインY1がHレベルになるとNM
OSr2がオン状態になり、デコードラインJ2がLレ
ベルになる。それにともない、ワードラインY2がHレ
ベルになり、このワードラインY2に対応する4個のメ
モリセルにデータが書き込まれる。このように、上位の
ワードラインから1本づつ順次Hレベルになる。ここ
で、このSRAMを2μm程度のCMOS ICで構成
した場合、ワードラインY1がHレベルになってから、
このワードラインY1に対応するメモリセルへのデータ
書き込みが終了するまでの時間が10ns、となりのワ
ードラインY2がHレベルになるまでの時間が4ns程
度である。つまり10nsの間に、下位のワードライン
が最大で2本Hレベルになる。従って、同時に最大で1
2個のメモリしか書き込み状態にならないので、NMO
S8,10およびPMOS7,9のディメンジョンは各
【0071】
【数3】
【0072】で充分である。従って、第2の実施例より
もさらにチップ面積を縮小できる。また、5V,0Vを
さらに正確にメモリセルへ伝えることができる。
【0073】さらに、この第3の実施例では、ライトイ
ネーブル信号Wを意図的に遅延させてメモリセルへのデ
ータの書き込みを正確にしている。2μm程度のCMO
SICでSRAMを構成した場合、ライトイネーブル信
号WがHレベルになってからビットラインペアのレベル
が確定するまでの時間は約10nsである。そこで、ラ
イトイネーブル信号遅延回路Vにより、ライトイネーブ
ル信号Wを約15ns遅延させたライトイネーブル信号
WEOをつくり、このライトイネーブル信号WEOをア
ドレスブロックAのNMOSr1に与える。従って、ワ
ードラインY1がHレベルになって、このワードライン
Y1に対応するメモリセルを選択した時には、既にビッ
トラインラインペアのレベル(データ)が確定してい
る。もし、ビットラインペアのレベルが確定していない
とすると、2回目のライト動作の時に、1回目のライト
動作で書き込むことができなかったメモリセルへの書き
込みも同時に行っていることになるので、そのぶん、M
OSトランジスタのディメンジョンを大きくしなくては
ならないことになる。従って、ライトイネーブル信号W
を意図的に遅延させているのである。
【0074】さらに、第3の実施例と第1の実施例とを
組み合わせた例も考えられる。これを第4の実施例とし
て図10に示す。第4の実施例の動作は、第1の実施例
と第3の実施例から理解できるので説明を省略する。
【0075】次にゲート回路Fの変形例について、図1
1,図12を用いて説明する。図11に示すゲート回路
16aは、リセット信号AHおよびAH1がHレベルの
時にはデータバスDB1上のデータ1にかかわらず、デ
ータラインL1をLレベルに、反転データライン反転L
1をHレベルにする。(但し、ライトイネーブル信号W
をHレベルにした時)つまり、全メモリセルに0を書き
込むことができるようにしたものである。一方、リセッ
ト信号AHおよびAH1がLレベルの時は、データバス
DB1上の任意のレベルがビットラインペアに伝えられ
る。
【0076】図12に示すゲート回路16bは、リセッ
ト信号AHおよびAH1がHレベルの時には、全メモリ
セルに1を書き込むようにしたものである。
【0077】この図11および図12に示す回路は、第
1〜第4の実施例に共通に適用できるものである。図1
1および図12に示すゲート回路Fを用いれば、新たに
データバスDB1上に、データを設定しなくても、リセ
ット信号のみでメモリのクリア動作を行うことができる
ので、SRAMの初期状態の設定を容易に行うことがで
きる。
【0078】以上第1〜第4の実施例で示したようなS
RAMは例えば図13に示すような8ビット×64ワー
ドの構成で用いられる。図13において、アドレスブロ
ックAとメモリブロックB1とリード/ライトブロック
C1は、上述した通りである。そして、B2〜B8は、
メモリブロックB1と同一の構成をしているメモリブロ
ックであり、C2〜C8は、リード/ライトブロックC
1と同一の構成をしているリード/ライトブロックであ
る。メモリブロックB1〜B8は、ワードラインY1〜
Y16が共通に接続され、さらに各々4組のビットライ
ンペアによってリード/ライトブロックC1〜C8に接
続されている。リード/ライトブロックC2〜C8は、
アドレス端子AX1〜AX4とプリチャージ端子100
9とデータ書き込み端子1014とデータ読み出し端子
1015とが接続されさらに、各々データバスDB1〜
DB8が接続されている。
【0079】尚、リード/ライトブロックCC2〜C8
には、リセット制御ブロックGは存在しない。
【0080】このように、図13に示す8ビット×64
ワード構成のSRAMを用いれば、液晶ディスプレイ等
の表示キャラクターの一時記憶装置として使用すること
ができる。
【0081】尚、本発明は、SRAMについて限定され
るものではなく例えばDRAM(Dynamic Ra
ndom Access Memory)に適用しても
かまわない。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、1ライトサイクル内において、ライト動作を複数
回に分割したので、VSSラインおよびVDDラインの電位
が電圧降下によって変動するのを防止できる。従って、
書き込みスピードを落とすことなくメモリセルへ正確に
データを書き込むことができる。
【0083】また、本発明によれば、VSSラインおよび
DDラインの電位をメモリセルに伝えるMOSトランジ
スタのディメンジョンを小さくすることができる。従っ
て、SRAMのチップ面積を大幅に縮小できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図
【図2】各トランジスタの略号を説明する図
【図3】アドレスブロックAの拡大図
【図4】3ステートバッファの詳細回路図
【図5】第1の実施例の動作を示す図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図
【図7】第2の実施例の動作を示す図
【図8】本発明の第3の実施例を示す図
【図9】第3の実施例の動作を示す図
【図10】本発明の第4の実施例を示す図
【図11】ゲート回路Fの変形例を示す図
【図12】ゲート回路Fの変形例を示す図
【図13】8ビット×64ワードの構成のSRAMを示
す図
【図14】本発明の第1の実施例を示す図
【符号の説明】
A アドレスブロック B1 メモリブロック C1 リードライトブロック D データ選択ブロック E データブロック F ゲート回路 G リセット制御ブロック H R−Sフリップフロップ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶するための複数のメモリセ
    ルと、 前記メモリセルを選択する複数のワードラインと、 前記メモリセルへデータを転送する複数のビットライン
    と、 第1のアドレス信号に応答して前記ワードラインを選択
    する第1のデコーダと、 第2のアドレス信号に応答して前記ビットラインを選択
    する第2のデコーダと、 書き込み許可信号に応答して前記ビットラインにデータ
    を与えるデータ書き込み回路と、 前記ワードラインの所定の本数に対応して各々設けら
    れ、順次活性化する第1のリセット信号群に各々が応答
    して、対応する前記所定の本数のワードラインを全て選
    択するように前記第1のデコーダを制御する複数の第1
    のリセット制御回路と、 最初に活性化する前記第1のリセット信号に応答して、
    前記ビットラインの全てを選択するように前記第2のデ
    コーダを制御する第2のリセット制御回路とを有するこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 データを記憶するための複数のメモリセ
    ルと、 前記メモリセルを選択する複数のワードラインと、 前記メモリセルへデータを転送する複数のビットライン
    と、 第1のアドレス信号に応答して前記ワードラインを選択
    する第1のデコーダと、 第2のアドレス信号に応答して前記ビットラインを選択
    する第2のデコーダと、 書き込み許可信号に応答して前記ビットラインにデータ
    を与えるデータ書き込み回路と、 リセット信号に応答して前記第1のアドレス信号の入力
    を無効にするアドレス無効回路と、 前記リセット信号および前記書き込み許可信号に応答し
    て最上位の前記ワードラインを選択する第1選択回路
    と、 前記各ワードライン間に各々電気的に接続され、上位の
    ワードラインが選択されたことに応答して下位のワード
    ラインを選択する第2選択回路と、 前記リセット信号に応答して全ての前記ビットラインを
    選択するように前記第2のデコーダを制御するリセット
    回路とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体記憶装置はさら
    に、 前記書き込み許可信号を所定時間遅延させて前記第1選
    択回路に与える遅延回路を有することを特徴とする半導
    体記憶装置。
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