JPH06287463A - ビスアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法 - Google Patents

ビスアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法

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JPH06287463A
JPH06287463A JP547894A JP547894A JPH06287463A JP H06287463 A JPH06287463 A JP H06287463A JP 547894 A JP547894 A JP 547894A JP 547894 A JP547894 A JP 547894A JP H06287463 A JPH06287463 A JP H06287463A
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繁 佐々木
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武志 鷲見
Takashi Omura
隆 尾村
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金吾 赤堀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 染色性および堅牢度に優れたビスアゾ化合物
とそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法を提
供する。 【構成】 下式(I)で示されるビスアゾ化合物および
それを用いる染色または捺染法。 〔式中、Aは置換されてもよいアルキレンまたは−(C
2)m−X−(CH2)n−、Xは−O−、−S−または
−NR5 −、mおよびnは2、3または4、R5 は水素
または置換されてもよいアルキルまたはフェニル基;B
はスルホ置換のフェニレンまたはナフチレン系の基;D
は置換されてもよいフェニレンまたはナフチレン基;
1 およびR2 は水素または置換されてもよいアルキ
ル; R3 およびR4 は水素、置換されてもよいアルキ
ル、フェニルもしくはナフチル基であるか、またはR3
とR4 が一緒になって複素環を形成でき;Z1 およびZ
2 はビニルスルホン系の反応基;X1 およびX2 の一方
はアミノ、他方はヒドロキシを表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒドロキシ基および/
またはアミド基を含有する材料、特にセルロース繊維、
天然または合成ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維ある
いは皮革等、さらにはそれらのいずれかを含有する混紡
繊維を染色および捺染するのに適し、耐光堅牢、耐汗日
光堅牢かつ耐湿潤堅牢な紺色染色を可能にする改良され
た化合物、ならびにその適用に関する。
【0002】
【従来の技術】同一分子内にトリアジニル基および複数
個のビニルスルホン系反応基を有するビスアゾ化合物
は、特開昭 63-118376号公報および特開平 3-250056 号
公報に記載されているが、これら公知化合物は、染色性
能面、例えば染色力やビルドアップ性、および堅牢度面
において不十分であり、さらにレベルアップが望まれて
いる。
【0003】従来、種々の反応染料が繊維材料の染色お
よび捺染の分野に広く使用されている。しかし現在の技
術水準は、特定の染色法に対する適性に関する高い要求
水準ならびに、染色物の堅牢性に関する要求の高度化の
点からして、まだまだ十分に満足すべきものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した公知の反応染
料は、染色性能(例えば染色力やビルドアップ性)およ
び堅牢性(例えば耐光性、耐汗日光性や耐湿潤性)の面
で不十分であり、さらに改良された染料の提供が強く望
まれている。
【0005】ビルドアップ性等に優れることは、経済的
な染色方法に対する要求レベルがますます高くなってき
ている今日、極めて重要な要素である。また、堅牢性に
優れることも、衣料などの高級化への要求がますます高
くなってきている今日、極めて重要な要素である。
【0006】本発明者らは、上述の公知染料の不十分な
点を改良し、さらに染料に対して要求される要件を広く
満足できる新規な化合物を見出す目的で鋭意検討した結
果、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊離酸の形で
下記一般式(I)で示されるビスアゾ化合物を提供する
ものである。
【0008】
【0009】〔式中、Aは置換基を有していてもよいア
ルキレンまたは−(CH2)m−X−(CH2)n− を表
し、 ここにXは−O−、 −S−または−NR5 −、
mおよびnは互いに独立に2、3または4、R5 は水素
または置換基を有していてもよいアルキルまたはフェニ
ル基であり;Bは下式(II)または(III)
【0010】
【0011】で示される基を表し、ここに*印はアゾ基
に接続する結合、R6 は水素、メチルまたはメトキシで
あり;Dは置換基を有していてもよいフェニレンまたは
ナフチレン基を表し;R1 およびR2 は互いに独立に水
素または置換基を有していてもよいアルキルを表し;R
3 およびR4 は互いに独立に水素、置換基を有していて
もよいアルキル、フェニルもしくはナフチル基を表す
か、またはR3 とR4 が一緒になって複素環を形成で
き;Z1およびZ2は互いに独立に−SO2CH=CH2
または−SO2CH2CH2Yを表し、ここにYはアルカ
リの作用で脱離する基であり;X1 およびX2 の一方は
アミノを、他方はヒドロキシを表す〕
【0012】また本発明は、上記一般式(I)で示され
るビスアゾ化合物を用いて繊維材料を染色または捺染す
る方法を提供する。
【0013】一般式(I)において、Aで表される置換
基を有していてもよいアルキレンとしては、C1 〜C4
アルキル、ハロゲノ、ヒドロキシ、スルホ、シアノ、C
1 〜C4 アルコキシ、C1 〜C4 アルコキシカルボニ
ル、C1 〜C4 アルキルカルボニルオキシおよびカルバ
モイルの群から選ばれる置換基により置換されていても
よいC2 〜C4 アルキレンが挙げられる。なかでも、無
置換のC2 〜C4 アルキレン、とりわけエチレンまたは
トリメチレンが好ましい。
【0014】Aが基−(CH2)m−X−(CH2)n−であ
って、そのXが−NR5 −であるとき、好ましいR5
しては、水素、C1 〜C4 アルキル、スルホで置換され
ていてもよいフェニルなどが例示され、とりわけ、水
素、メチルおよびエチルが好ましい。
【0015】Aで表される基−(CH2)m−X−(CH2)
n−のなかでも殊に、 XがOであり、mおよびnが互
いに独立に2または3であるものが好ましく、具体的に
は下式のものが挙げられる。
【0016】−CH2CH2−O−CH2CH2− −CH2CH2−O−CH2CH2CH2− −CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2− (各式の自由端は、いずれがZ2 に結合してもよい)
【0017】Aで表される基のなかで特に好ましいもの
は、エチレン、トリメチレンおよび−CH2CH2−O−
CH2CH2−である。
【0018】Bで表される前記式(II)または(III) の
基としては、次のようなものが例示される。
【0019】
【0020】(式中、*印は前記の意味を表す)。なか
でも好ましいBは、上記第1例、すなわち、2−スルホ
−1,5−フェニレン(1−位でアゾ基に結合する)な
どである。
【0021】Dとしては、好ましくは、メチル、エチル
などのC1 〜C4 アルキル、メトキシ、エトキシなどの
1 〜C4 アルコキシ、クロロ、ブロモなどのハロゲ
ノ、スルホおよびカルボキシの群から選ばれる1もしく
は2個の置換基により置換されていてもよいフェニレン
または、1もしくは2個のスルホで置換されていてもよ
いナフチレンが例示され、例えば次のような基を包含す
る。
【0022】
【0023】(式中、**印はアゾ基に接続する結合を
表す)
【0024】なかでも、一般式(I)においてX1 がO
Hである場合には、Dとしては、アゾ基のオルト位にス
ルホを有するものが特に好ましく、例えば次のような基
が挙げられる。
【0025】
【0026】(式中、**印は前記の意味を表す)
【0027】一方、一般式(I)においてX1 がNH2
である場合には、Dとしては、上記したようなアゾ基の
オルト位にスルホを有するものおよび、次式で示される
ものが、特に好ましい。
【0028】
【0029】(式中、**印は前記の意味を表す)
【0030】Yで表されるアルカリの作用で脱離する基
としては、例えば、硫酸エステル、チオ硫酸エステル、
リン酸エステル、酢酸エステル、ハロゲンなどがこれに
該当し、なかでも、硫酸エステルおよびハロゲンが好ま
しい。したがって、好ましいZ1 およびZ2 は、互いに
独立に−SO2CH=CH2 、−SO2CH2CH2Clま
たは−SO2CH2CH2OSO3Hである。
【0031】R1 およびR2 で表される置換基を有して
いてもよいアルキルとしては、C1〜C4 アルキルが好
ましく、その置換基としては、ヒドロキシ、シアノ、ア
ルコキシ、ハロゲノ、カルバモイル、カルボキシ、アル
コキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、スルホ
およびスルファモイルが好ましい。 好ましいR1 およ
びR2 としては、例えば、水素、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、 s
ec−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプ
ロピル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチ
ル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、
2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシ
ブチル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノ
プロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メト
キシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピ
ル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メト
キシプロピル、クロロメチル、ブロモメチル、 2−ク
ロロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、
3−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブ
チル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−
カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、1,2−
ジカルボキシエチル、カルバモイルメチル、2−カルバ
モイルエチル、3−カルバモイルプロピル、4−カルバ
モイルブチル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカ
ルボニルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−
エトキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプ
ロピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−メトキ
シカルボニルブチル、4−エトキシカルボニルブチル、
メチルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキ
シメチル、2−メチルカルボニルオキシエチル、2−エ
チルカルボニルオキシエチル、3−メチルカルボニルオ
キシプロピル、3−エチルカルボニルオキシプロピル、
4−メチルカルボニルオキシブチル、4−エチルカルボ
ニルオキシブチル、スルホメチル、2−スルホエチル、
3−スルホプロピル、4−スルホブチル、スルファモイ
ルメチル、2−スルファモイルエチル、3−スルファモ
イルプロピルおよび4−スルファモイルブチルを挙げる
ことができる。なかでも、R1 およびR2 としては水素
または無置換低級アルキルが特に好ましく、とりわけ優
れているものとして、R1 としては水素、R2 として
は、水素、メチルおよびエチルが挙げられる。
【0032】R3 およびR4 で表される置換基を有して
いてもよいアルキルとしては、例えば、C1 〜C4 アル
コキシ、スルホ、カルボキシ、スルファモイル、カルバ
モイル、ヒドロキシ、クロロ、シアノ、カルボン酸エス
テル、スルホン酸エステル、置換されていてもよいフェ
ニルおよびスルファートの群から選ばれる1または2個
の置換基により置換されていてもよいC1 〜C4 アルキ
ルおよびシクロヘキシルが好ましい。R3 および/また
はR4 が置換されていてもよいフェニルで置換されたア
ルキルであるとき、かかるアルキルとしては、 C1
4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ、スルホおよびク
ロロの群から選ばれる1または2個の置換基により置換
されていてもよいフェニルで置換されたメチル(すなわ
ち置換されていてもよいベンジル)が好ましい。
【0033】R3 および/またはR4 が置換基を有して
いてもよいアルキルであるとき、特に好ましいものとし
ては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、 sec−ブチル、β−ヒドロキ
シエチル、β−スルファートエチル、β−スルホエチ
ル、β−メトキシエチル、β−カルボキシエチル、β−
カルバモイルエチル、β−スルファモイルエチル、ベン
ジル、2−、3−または4−スルホベンジルなどが挙げ
られる。
【0034】R3 およびR4 で表される置換基を有して
いてもよいフェニルとしては、例えば、C1 〜C4 アル
キル、C1 〜C4 アルコキシ、スルホ、カルボキシ、ハ
ロゲノ(クロロ、ブロモなど)、ヒドロキシ、シアノ、
カルバモイル、スルファモイル、カルボン酸エステル、
β−ヒドロキシエチルスルホニル、アミノ、アシルアミ
ノ、およびアルキル(特にC1 〜C4 アルキル)置換ア
ミノの群から選ばれる1または2個の置換基により置換
されていてもよいフェニルが好ましい。なかでも特に好
ましくは、フェニル、2−、3−または4−メチルフェ
ニル、2−、3−または4−メトキシフェニル、2−、
3−または4−エチルフェニル、2−、3−または4−
エトキシフェニル、2−、3−または4−カルボキシフ
ェニル、2−、3−または4−クロロフェニル、2−、
3−または4−スルホフェニル、3−スルホ−4−メト
キシフェニル、2−、3−または4−ヒドロキシフェニ
ルなどが挙げられる。
【0035】R3 およびR4 で表される置換基を有して
いてもよいナフチルとしては、例えば、ヒドロキシ、カ
ルボキシ、スルホ、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4
ルコキシおよびハロゲノ(クロロなど)の群から選ばれ
る1、2または3個の置換基により置換されていてもよ
いナフチルが好ましい。なかでも特に好ましくは、2
−、3−、4−、5−、6−、7−または8−スルホ−
1−ナフチル、1−、5−、6−、7−または8−スル
ホ−2−ナフチル、1,5−、5,7−、6,8−、
4,8−、4,7−、3,8−、4,6−、3,7−ま
たは3,6−ジスルホ−2−ナフチル、4,6,8−、
2,4,7−または3,6,8−トリスルホ−1−ナフ
チル、1,5,7−、4,6,8−または3,6,8−
トリスルホ−2−ナフチルなどが挙げられる。
【0036】R3 とR4 が一緒になって複素環を形成す
るときの基−NR34 は、 通常5または6員の複素環
残基であることができ、例えば、ヘテロ原子がN原子1
個のみであるもののほか、N原子1個に加えてさらに
N、OおよびS原子から選ばれる1または2個のヘテロ
原子を含むものなどが挙げられる。具体的には、ピロリ
ジン、ピペリジン、ピペラジン、N−アルキルピペラジ
ン、モルホリン、ピロール、イミダゾールなどから導か
れる残基が例示される。なかでもモルホリンから導かれ
る基、すなわちモルホリノが好ましい。
【0037】−NR34 で表される基のなかでは、 R
3 およびR4 の一方が置換されていてもよいフェニルで
ある場合がより好ましい。特に、R3 が水素、メチルま
たはエチルであり、R4 がC1 〜C4 アルキル、C1
4 アルコキシ、スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、ア
シルアミノまたはハロゲノで置換されていてもよいフェ
ニルである場合が好ましい。
【0038】これら以外の−NR34 で表される基の
なかでは、 R3 およびR4 が互いに独立に水素また
は、 ヒドロキシ、カルボキシ、スルホ、カルバモイ
ル、スルファモイルもしくはハロゲンで置換されていて
もよいC1 〜C4 アルキルである場合、および−NR3
4 がモルホリノである場合が、比較的好ましい。
【0039】一般式(I)における基−NR34 を形
成するために用いられるHNR34で示される化合物と
しては、例えば次のようなものを挙げることができる。
【0040】アンモニア;
【0041】1−アミノベンゼン、 1−アミノ−2
−、−3−または−4−メチルベンゼン、1−アミノ−
3,4−または−3,5−ジメチルベンゼン、1−アミ
ノ−2−、−3−または−4−エチルベンゼン、1−ア
ミノ−2−、−3−または−4−メトキシベンゼン、
1−アミノ−2−、−3−または−4−エトキシベンゼ
ン、 1−アミノ−2−、−3−または−4−クロロベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−または−4−ブロモ
ベンゼン、1−アミノ−2−、−3−または−4−フル
オロベンゼン、3−または4−アミノフェニルメタンス
ルホン酸、2−、3−または4−アミノベンゼンスルホ
ン酸、3−メチルアミノベンゼンスルホン酸、3−エチ
ルアミノベンゼンスルホン酸、4−メチルアミノベンゼ
ンスルホン酸、4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、
5−アミノベンゼン−1,3−ジスルホン酸、6−アミ
ノベンゼン−1,3−または−1,4−ジスルホン酸、
4−アミノベンゼン−1,2−ジスルホン酸、 4−ア
ミノ−5−メチルベンゼン−1,2−ジスルホン酸、2
−、3−または4−アミノ安息香酸、5−アミノベンゼ
ン−1,3−ジカルボン酸、 5−アミノ−2−ヒドロ
キシベンゼンスルホン酸、4−アミノ−2−ヒドロキシ
ベンゼンスルホン酸、5−アミノ−2−エトキシベンゼ
ンスルホン酸、 N−メチルアミノベンゼン、N−エチ
ルアミノベンゼン、1−メチルアミノ−3−または−4
−メチルベンゼン、1−メチルアミノ−2−、−3−ま
たは−4−クロロベンゼン、1−エチルアミノ−2−、
−3−または−4−クロロベンゼン、1−エチルアミノ
−3−または−4−メチルベンゼン、1−(2−ヒドロ
キシエチル)アミノ−3−メチルベンゼン、3−または
4−メチルアミノ安息香酸、1−アミノ−2,4−ジメ
チルベンゼン、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチル
ベンゼン、1−アミノ−2,5−ジメトキシベンゼン、
2−、3−または4−アミノフェノール、1−アミノ−
3−または−4−アセチルアミノベンゼン、2,4−ま
たは2,5−ジアミノベンゼンスルホン酸、1−アミノ
ベンゼン−3−または−4−(β−ヒドロキシエチルス
ルホン)、2−、4−、5−、6−、7−または8−ア
ミノナフタレン−1−スルホン酸、1−、4−、5−、
6−、7−または8−アミノナフタレン−2−スルホン
酸、7−メチルアミノナフタレン−2−スルホン酸、7
−エチルアミノナフタレン−2−スルホン酸、7−ブチ
ルアミノナフタレン−2−スルホン酸、7−イソブチル
アミノナフタレン−2−スルホン酸、4−、5−、6
−、7−または8−アミノナフタレン−1,3−ジスル
ホン酸、2−、3−または4−アミノナフタレン−1,
5−ジスルホン酸、4−または8−アミノナフタレン−
1,6−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,7
−ジスルホン酸、3−または4−アミノナフタレン−
2,6−ジスルホン酸、3−または4−アミノナフタレ
ン−2,7−ジスルホン酸、6−または7−アミノナフ
タレン−1,3,5−トリスルホン酸、4−、7−また
は8−アミノナフタレン−1,3,6−トリスルホン
酸、4−アミノナフタレン−1,3,7−トリスルホン
酸のような芳香族アミン類;
【0042】メチルアミン、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イ
ソブチルアミン、 sec−ブチルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、アリルアミ
ン、2−クロロエチルアミン、2−メトキシエチルアミ
ン、2−アミノエタノール、2−メチルアミノエタノー
ル、ビス(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−アセチ
ルアミノエチルアミン、1−アミノ−2−プロパノー
ル、3−メトキシプロピルアミン、1−アミノ−3−ジ
メチルアミノプロパン、2−アミノエタンスルホン酸ア
ミド、2−アミノエタンスルホン酸、アミノメタンスル
ホン酸、2−メチルアミノエタンスルホン酸アミド、2
−メチルアミノエタンスルホン酸、3−アミノ−1−プ
ロパンスルホン酸、2−スルファートエチルアミン、ア
ミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、3−アミノプロピオン
酸、3−アミノプロピオン酸アミド、3−メチルアミノ
プロピオン酸、3−メチルアミノプロピオン酸アミド、
ε−アミノカプロン酸、ベンジルアミン、2−、3−ま
たは4−クロロベンジルアミン、4−メチルベンジルア
ミン、N−メチルベンジルアミン、2−、3−または4
−スルホベンジルアミン、2−フェニルエチルアミン、
1−フェニルエチルアミン、1−フェニル−2−プロピ
ルアミンのような脂肪族アミン類;および
【0043】ピロリジン、ピペラジン、N−アルキルピ
ペラジン、モルホリン、 ピペリジン、ピロール、イミ
ダゾールのような複素環化合物。
【0044】なかでも特に好ましいHNR34 として
は、 例えば、アニリン、N−メチルアニリン、N−エ
チルアニリン、2−、3−または4−クロロアニリン、
N−メチル−2−、−3−または−4−クロロアニリ
ン、N−エチル−2−、−3−または−4−クロロアニ
リン、2−、3−または4−メチルアニリン、2−、3
−または4−エチルアニリン、2−、3−または4−メ
トキシアニリン、2−、3−または4−エトキシアニリ
ン、2−、3−または4−ヒドロキシアニリン、アニリ
ン−2−、−3−または−4−スルホン酸、3−または
4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、3−または4−
エチルアミノベンゼンスルホン酸、2−、3−または4
−カルボキシアニリン、アンモニア、メチルアミン、エ
チルアミン、ジメチルアミン、タウリン、N−メチルタ
ウリン、モノ−もしくはジ−エタノールアミン、2−ス
ルファモイルエチルアミン、2−カルバモイルエチルア
ミンおよびモルホリンを挙げることができる。これらの
なかでも、とりわけアニリンまたはその誘導体が好まし
い。
【0045】一般式(I)で示される化合物のうち、好
ましいものとしては、遊離酸の形で下記一般式(IV)で
示されるビスアゾ化合物を挙げることができる。
【0046】
【0047】〔式中、R2 、R3 、R4 、A、Z1 およ
びZ2 は前記の意味を有し、R7 は水素またはスルホを
表す〕。とりわけ上記一般式(IV)中、R3 が水素、メ
チルまたはエチルであって、かつ、R4 が置換基を有し
ていてもよいフェニルである場合か、R3 およびR4
互いに独立に水素または、ヒドロキシ、カルボキシ、ス
ルホ、カルバモイルもしくはスルファモイルで置換され
ていてもよいC1 〜C4アルキルである場合、あるいは
基−NR34 がモルホリノである場合のいずれかのケ
ースであって、さらにR2 が水素、メチルまたはエチル
であり、そしてAがエチレン、トリメチレンまたは−C
2CH2−O−CH2CH2−であるものが好適である。
【0048】一般式(I)のなかで別の好ましいビスア
ゾ化合物は、遊離酸の形で下記一般式(V)で示され
る。
【0049】
【0050】〔式中、R2 、A、Z1 およびZ2 は前記
の意味を表し、R8 は水素、メチルまたはエチルを表
し、R9 は置換基を有していてもよいフェニルを表し、
10およびR11は互いに独立に水素、メチル、メトキシ
またはスルホを表す〕。とりわけ一般式(V)中、R2
が水素、メチルまたはエチルであり、R10およびR11
水素であり、Aがエチレン、トリメチレンまたは−CH
2CH2−O−CH2CH2−であるものが好適である。
【0051】本発明化合物は、遊離酸の形でまたはその
塩の形で存在し、特にアルカリ金属塩およびアルカリ土
類金属塩、なかでもナトリウム塩、カリウム塩およびリ
チウム塩が好ましい。
【0052】本発明化合物は、例えば次のようにして製
造することができる。遊離酸の形で下記一般式(VI)
【0053】
【0054】〔式中、B、D、R1 、X1 、X2 および
1 は前記の意味を表す〕で示されるビスアゾ中間化合
物、下記一般式(VII)
【0055】
【0056】〔式中、R2 、AおよびZ2 は前記の意味
を表す〕で示される脂肪族アミン化合物、および下記一
般式(VIII)
【0057】HNR34 (VIII)
【0058】〔式中、R3 およびR4 は前記の意味を表
す〕で示されるアミン化合物を、2,4,6−トリハロ
ゲノ−s−トリアジンと任意の順序で縮合させることに
より、一般式(I)の化合物を得ることができる。
【0059】2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジ
ンとの縮合反応においては、一般式(VII) および(VIII)
で示される化合物を一次的または二次的に縮合した後、
最後に一般式(VI)で示されるビスアゾ中間化合物を三
次的に縮合させるのが好ましいが、縮合反応の順序は特
に制限されるものではない。また、縮合反応の条件も特
に制限されないが、例えば、一次的には温度−10℃な
いし+40℃でpH1ないし10、二次的には温度0℃
ないし70℃でpH2ないし10、三次的には温度10
℃ないし100℃でpH2ないし9に調整しながら縮合
させて、一般式(I)で示される化合物またはその塩を
得ることができる。
【0060】本発明化合物はまた、例えば次のようにし
ても製造することができる。上述した製法で用いた前記
一般式(VI)のビスアゾ中間化合物の代わりに、下記一
般式(IX)
【0061】
【0062】〔式中、BおよびR1 は前記の意味を表
す〕で示されるジアミン化合物を縮合成分として用い、
前記のようにして合成される下記一般式(X)
【0063】
【0064】〔式中、B、R1 、R2 、R3 、R4 、A
およびZ2 は前記の意味を表す〕で示されるアミン化合
物と、下記一般式(XI)
【0065】Z1 −D−NH2 (XI)
【0066】〔式中、DおよびZ1 は前記の意味を表
す〕で示されるアミン化合物とを、それぞれ常法に従っ
てジアゾ化し、遊離酸の形で下記一般式(XII)
【0067】
【0068】で示される1−アミノ−8−ナフトール化
合物と任意の順序でカップリングすることにより、一般
式(I)の化合物を得ることができる。ここでのカップ
リング反応は、一次的には温度−10℃ないし+30℃
でpH0ないし4、二次的には温度0℃ないし40℃で
pH2ないし8に調整しながら行うことができる。
【0069】さらに別法として、下記一般式(XIII)、(X
IV) または(XV)
【0070】
【0071】〔式中、A、B、R1 、R2 、R3 、R4
およびZ2 は前記の意味を表し、Tはハロゲノを表す〕
で示されるアミン化合物のいずれかをジアゾ成分として
用い、一般式(XII) の1−アミノ−8−ナフトール化合
物とカップリングした後、一般式(VII)および/または
一般式(VIII)のアミン化合物と縮合反応を行い、次いで
一般式(XI)のアミン化合物のジアゾ化物とカップリン
グすることによっても、一般式(I)で示される化合物
を製造することができる。
【0072】一般式(I)においてZ1 およびZ2 で表
される基が −SO2CH2CH2Yであって、そのYで表
されるアルカリの作用で脱離する基が硫酸エステルやリ
ン酸エステルのようなエステル類である場合、当該エス
テル基の形成は、縮合反応あるいはカップリング反応の
後に行ってもよい。すなわち、前記した本発明化合物の
製造に用いた一般式(VII)および(XI)の各化合物の代
わりに、それぞれ下記一般式(VIIa)および(XIa)
【0073】
【0074】〔式中、A、DおよびR2 は前記の意味を
表す〕で示されるアミン化合物を用い、前記の方法に準
じて合成を行ってエステル化物の前駆体を得、その後、
常法に従ってエステル化を行うことによっても、一般式
(I)の化合物を得ることができる。
【0075】原料の2,4,6−トリハロゲノ−s−ト
リアジンとしては、特に塩化シアヌルおよびフッ化シア
ヌルが好ましい。
【0076】一般式(XII) で示される1−アミノ−8−
ナフトール化合物としては、H酸およびK酸が好まし
く、なかでも特にH酸が好ましい。
【0077】本発明における色素母体〔前記一般式(V
I)において、Z1 が水素である化合物〕として、例え
ば次のものが挙げられる。
【0078】1−ヒドロキシ−2−(1′−スルホナフ
ト−2′−イルアゾ)−7−(5″−アミノ−2″−ス
ルホフェニルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−
ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−(1′−スルホナ
フト−2′−イルアゾ)−7−(5″−アミノ−2″−
スルホフェニルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,5
−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−(5′−アミノ
−2′−スルホフェニルアゾ)−7−(1″−スルホナ
フト−2″−イルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,
6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−(5′−アミ
ノ−2′−スルホフェニルアゾ)−7−(1″−スルホ
ナフト−2″−イルアゾ)−8−アミノナフタレン−
3,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−(1′,
7′−ジスルホナフト−2′−イルアゾ)−7−(5″
−アミノ−2″−スルホフェニルアゾ)−8−アミノナ
フタレン−3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2
−(5′−アミノ−2′−スルホフェニルアゾ)−7−
(1″,7″−ジスルホフェニルナフト−2″−イルア
ゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸、
1−ヒドロキシ−2−(5′−アミノ−2′−スルホフ
ェニルアゾ)−7−(6″−スルホナフト−2″−イル
アゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン
酸、1−ヒドロキシ−2−(5′−アミノ−2′−スル
ホフェニルアゾ)−7−(8″−スルホナフト−2″−
イルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホ
ン酸、1−ヒドロキシ−2−(5′−アミノ−2′−ス
ルホフェニルアゾ)−7−(6″−スルホナフト−2″
−イルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,5−ジスル
ホン酸、1−ヒドロキシ−2−(1′−スルホナフト−
2′−イルアゾ)−7−(4″−アミノ−2″−スルホ
フェニルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−ジス
ルホン酸、
【0079】1−ヒドロキシ−2−(1′−スルホ−
5′−アミノメチルナフト−2′−イルアゾ)−7−
(2″−スルホフェニルアゾ)−8−アミノナフタレン
−3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−(2′
−スルホフェニルアゾ)−7−(1″−スルホ−5″−
アミノメチルナフト−2″−イルアゾ)−8−アミノナ
フタレン−3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2
−(1′−スルホ−5′−アミノメチルナフト−2′−
イルアゾ)−7−(1″−スルホナフト−2″−イルア
ゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸、
1−ヒドロキシ−2−(1′−スルホナフト−2′−イ
ルアゾ)−7−(1″−スルホ−5″−アミノメチルナ
フト−2″−イルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,
6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−(1′,7′
−ジスルホ−5′−アミノメチルナフト−2′−イルア
ゾ)−7−(2″−スルホフェニルアゾ)−8−アミノ
ナフタレン−3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−
2−(2′−スルホフェニルアゾ)−7−(1″,7″
−ジスルホ−5″−アミノメチルナフト−2″−イルア
ゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸、
1−ヒドロキシ−2−(5′−アミノメチル−4′−メ
チル−2′−スルホフェニルアゾ)−7−(1″−スル
ホナフト−2″−イルアゾ)−8−アミノナフタレン−
3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−(1′−
スルホナフト−2′−イルアゾ)−7−(5″−アミノ
メチル−4″−メチル−2″−スルホフェニルアゾ)−
8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸、1−ヒ
ドロキシ−2−(2′−スルホフェニルアゾ)−7−
(5″−アミノ−2″−スルホフェニルアゾ)−8−ア
ミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロキ
シ−2−(5′−アミノ−2′−スルホフェニルアゾ)
−7−(2″−スルホフェニルアゾ)−8−アミノナフ
タレン−3,6−ジスルホン酸、
【0080】1−ヒドロキシ−2−(1′−スルホナフ
ト−2′−イルアゾ)−7−(1″,7″−ジスルホ−
5″−アミノメチルナフト−2″−イルアゾ)−8−ア
ミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロキ
シ−2−(1′−スルホナフト−2′−イルアゾ)−7
−(5″−アミノ−4″−メチル−2″−スルホフェニ
ルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン
酸、1−ヒドロキシ−2−(5′−アミノ−2′−スル
ホフェニルアゾ)−7−フェニルアゾ−8−アミノナフ
タレン−3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−
(1′−スルホナフト−2′−イルアゾ)−7−(4″
−アミノ−5″−メトキシ−2″−スルホフェニルア
ゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸、
1−ヒドロキシ−2−(1′−スルホナフト−2′−イ
ルアゾ)−7−(5″−アミノ−4″−メトキシ−2″
−スルホフェニルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,
6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−(2′−スル
ホフェニルアゾ)−7−(4″−アミノ−5″−メトキ
シ−2″−スルホフェニルアゾ)−8−アミノナフタレ
ン−3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−
(4′−アミノ−5′−メトキシ−2′−スルホフェニ
ルアゾ)−7−(1″−スルホナフト−2″−イルア
ゾ)−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸、
1−ヒドロキシ−2−(5′−アミノ−4′−メトキシ
−2′−スルホフェニルアゾ)−7−(1″−スルホナ
フト−2″−イルアゾ)−8−アミノナフタレン−3,
6−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−(4′−アミ
ノ−5′−メトキシ−2′−スルホフェニルアゾ)−7
−(2″−スルホフェニルアゾ)−8−アミノナフタレ
ン−3,6−ジスルホン酸。
【0081】本発明化合物は、繊維反応性を有し、ヒド
ロキシ基含有またはカルボンアミド基含有材料の染色ま
たは捺染に使用できる。材料は繊維材料の形で、あるい
はその混紡材料の形で使用されるのが好ましい。
【0082】ヒドロキシ基含有材料は、天然または合成
ヒドロキシ基含有材料、例えばセルロース繊維材料また
はその再生生成物およびポリビニルアルコールであるこ
とができる。セルロース繊維材料は、木綿、あるいはそ
の他の植物繊維、例えばリネン、麻、ジュートおよびラ
ミー繊維が好ましい。再生セルロース繊維は、例えばビ
スコース・ステープルおよびフィラメント・ビスコース
である。
【0083】カルボンアミド基含有材料は、例えば合成
または天然のポリアミドおよびポリウレタン、特に繊維
の形で、例えば羊毛およびその他の動物毛、絹、皮革、
ポリアミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−1
1およびポリアミド−4であることができる。
【0084】本発明化合物は、上述の材料上に、特に上
述の繊維材料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、
染色または捺染できる。
【0085】例えばセルロース繊維上に吸尽染色する場
合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結
合剤の存在下、場合により中性塩、例えば芒硝または食
塩を加え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤または均
染剤を併用し、比較的低い温度で行われる。染料の吸尽
を促進する中性塩は、本来の染色温度に達した後に初め
て、またはそれ以前に、場合によっては分割して添加で
きる。
【0086】パジング法に従ってセルロース繊維を染色
する場合、室温または高められた温度でパッドし、乾燥
後、スチーミングまたは乾熱によって固着できる。
【0087】セルロース繊維に対して捺染を行う場合、
一相で、例えば重曹またはその他の酸結合剤を含有する
捺染ペーストで捺染し、次いで95℃ないし160℃で
スチーミングすることによって、あるいは二相で、例え
ば中性または弱酸性捺染ペーストで捺染し、これを熱い
電解質含有アルカリ性浴に通過させ、またはアルカリ性
電解質含有パジング液でオーバーパジングし、次いでス
チーミングまたは乾熱処理して実施できる。
【0088】捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソー
ダや澱粉エーテルのような糊剤または乳化剤が、所望に
よっては、例えば尿素のような通常の捺染助剤および/
または分散剤と併用して用いられる。
【0089】セルロース繊維上に本発明化合物を固定さ
せるのに適した酸結合剤は、例えばアルカリ金属の水酸
化物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属と無機また
は有機酸との水溶性塩基性塩、あるいは加熱状態でアル
カリを遊離する化合物であることができる。特に、アル
カリ金属の水酸化物および弱ないし中程度の強さの無機
または有機酸のアルカリ金属塩が挙げられ、これらのな
かでも、ナトリウムまたはカリウムの水酸化物、ナトリ
ウム塩およびカリウム塩が好ましい。このような酸結合
剤として具体的には、苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭
酸ソーダ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、第二または第
三燐酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダな
どが挙げられる。
【0090】合成または天然のポリアミドおよびポリウ
レタン繊維の染色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴から
pH値の制御下に吸尽させ、次に固着させるため中性、
場合によりアルカリ性のpH値に変化させることによっ
て行うことができる。染色は通常60℃ないし120℃
の温度で実施できる。均染性を達成するために、通常の
均染剤、例えば塩化シアヌルと3倍モルのアミノベンゼ
ンスルホン酸またはアミノナフタレンスルホン酸との縮
合生成物あるいは、例えばステアリルアミンとエチレン
オキサイドとの付加生成物を用いることもできる。
【0091】本発明化合物は、繊維材料に対する染色お
よび捺染において優れた性能を発揮する点に特徴があ
る。特にセルロース繊維材料の染色に好適であり、この
化合物から得られる染色物は、良好な耐光性と耐汗日光
性、優れた耐湿潤性、例えば耐洗濯性、耐過酸化洗濯
性、耐塩素性、耐汗性、耐酸加水分解性および耐アルカ
リ性、さらに良好な耐摩擦性と耐アイロン性を有する。
【0092】また、優れた染色力、ビルドアップ性、均
染性およびウォッシュオフ性、さらに良好な溶解性と吸
尽・固着性を有する点、染色温度、塩やアルカリ剤など
の染色助剤の量や浴比の変動による影響を受けにくく、
安定した品質の染色物が得られる点において特徴を有す
る。
【0093】さらには、得られた染色物のフィックス処
理時や樹脂加工時における変色が少なく、保存時の塩基
性物質との接触による変化が少ないことも特徴である。
【0094】本発明化合物は、例えば、特開昭 61-1554
69号、特開昭 59-161463号、特開昭56-15481 号、特開
昭 57-89679 号、特開昭 60-6754号、特開昭 50-178
号、特開昭 56-118976号、特開昭 63-77974 号、特開昭
57-2365号、特開昭 59-15451号、特開昭 56-9483号、
特開昭 60-123559号および特開昭 56-128380号公報に記
載されているいずれか1種または2種以上の繊維反応性
染料と配合染色しても、良好な結果を与える。また本発
明化合物は、スミフィックス スプラ、スミフィック
ス、レバフィックス、レマゾール等の冠称名で市販され
ている染料と配合染色しても、良好な結果を与える。
【0095】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。例中、部は重量部を表す。
【0096】実施例1 常法により、 2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸
3.76部と塩化シアヌル3.69部を、pH2〜4、温度
0〜15℃で縮合させ、次に2−(β−ヒドロキシエチ
ルスルホニル)エチルアミン3.06部を、pH6〜9、
温度15〜40℃で縮合させた。これを常法によりジア
ゾ化した後、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−
3,6−ジスルホン酸6.39部と、温度0〜15℃、p
H1〜3.5でカップリングさせ、さらに2−アミノナフ
タレン−6−β−スルファートエチルスルホン−1−ス
ルホン酸8.23部のジアゾ化合物を、pH4〜8、温度
0〜30℃でカップリングさせた。次に3−アミノベン
ゼンスルホン酸3.47部を、pH2〜5、温度50〜8
0℃で縮合させた。得られた生成物を常法により硫酸エ
ステル化した後、塩析して、遊離酸の形で下式で示され
るビスアゾ化合物を得た。
【0097】
【0098】(λmax =610nm、水性媒体中)
【0099】実施例2 実施例1において使用した2−アミノナフタレン−6−
β−スルファートエチルスルホン−1−スルホン酸、1
−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスル
ホン酸、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸、3−ア
ミノベンゼンスルホン酸および2−(β−ヒドロキシエ
チルスルホニル)エチルアミンの代わりに、順に下表第
2欄、第3欄、第4欄、第5欄および第6欄の化合物を
用いて、実施例1と同様の方法で合成し、各々対応する
ビスアゾ化合物を得、染色して下表第7欄に示す色調の
染色物を得た。なお、上記の合成に際して、塩化シアヌ
ルに対する一次的縮合と二次的縮合の順序を替えて行っ
ても、 同様の結果であった。また、第6欄の化合物の
代わりに、それぞれ対応する硫酸エステル体を用いて合
成し、最後のエステル化を省略しても、同様の結果が得
られた。この場合、第2欄に前記一般式(XIa) の化合物
を示してある例では、第2欄の化合物として対応する硫
酸エステル体を用いて行った。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】
【表4】
【0104】
【表5】
【0105】
【表6】
【0106】
【表7】
【0107】
【表8】
【0108】実施例3 常法により、2−アミノベンゼンスルホン酸3.47部と
塩化シアヌル3.69部とを、pH2〜5、温度0〜15
℃で縮合させ、次に2−(β−ヒドロキシエチルスルホ
ニル)エチルアミン3.06部を、pH6〜9、温度15
〜40℃で縮合させ、さらに2,4−ジアミノベンゼン
スルホン酸3.76部を、pH2〜5、温度50〜80℃
で縮合させた。得られた縮合物を常法によりジアゾ化
後、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−
ジスルホン酸6.39部と、温度0〜15℃、pH1〜
3.5にてカップリングし、さらに2−アミノナフタレン
−6−β−スルファートエチルスルホン−1−スルホン
酸8.23部のジアゾ化合物を、pH4〜8、温度0〜3
0℃でカップリングさせた。次いで、得られたカップリ
ング物を常法により硫酸エステル化した後、塩析して、
遊離酸の形で下式で示されるビスアゾ化合物を得た。
【0109】
【0110】(λmax =610nm、水性媒体中)
【0111】実施例4 実施例3において使用した2−アミノナフタレン−6−
β−スルファートエチルスルホン−1−スルホン酸、1
−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスル
ホン酸、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸、2−ア
ミノベンゼンスルホン酸および2−(β−ヒドロキシエ
チルスルホニル)エチルアミンの代わりに、順に下表第
2欄、第3欄、第4欄、第5欄および第6欄の化合物を
用いて、実施例3と同様の方法で合成し、各々対応する
ビスアゾ化合物を得、染色して下表第7欄に示す色調の
染色物を得た。なお、上記の合成に際して、塩化シアヌ
ルに対する一次的縮合と二次的縮合の順序を替えて行っ
ても、 同様の結果であった。また、第6欄の化合物の
代わりに、それぞれ対応する硫酸エステル体を用いて合
成し、最後のエステル化を省略しても、同様の結果が得
られた。この場合、第2欄に前記一般式(XIa) の化合物
を示してある例では、第2欄の化合物として対応する硫
酸エステル体を用いて行った。
【0112】
【表9】
【0113】
【表10】
【0114】
【表11】
【0115】
【表12】
【0116】
【表13】
【0117】
【表14】
【0118】
【表15】
【0119】実施例5 常法により、 2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸
3.76部と塩化シアヌル3.69部を、pH2〜4、温度
0〜15℃で縮合させ、次に、3−(β−クロロエチル
スルホニル)プロピルアミン3.72部を、pH6〜9、
温度15〜40℃で縮合させ、さらに4−アミノベンゼ
ンスルホン酸3.47部を、pH2〜5、温度50〜80
℃で縮合させた。得られた縮合物を常法によりジアゾ化
後、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−
ジスルホン酸6.39部と、温度0〜15℃、pH1〜
3.5にてカップリングし、さらに2−アミノナフタレン
−6−β−スルファートエチルスルホン−1−スルホン
酸8.23部のジアゾ化合物を、pH4〜8、温度0〜3
0℃でカップリングさせた。次いで塩析して、遊離酸の
形で下式で示されるビスアゾ化合物を得た。
【0120】
【0121】(λmax =612nm、水性媒体中)
【0122】実施例6 実施例5において使用した2−アミノナフタレン−6−
β−スルファートエチルスルホン−1−スルホン酸、1
−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスル
ホン酸、 2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸、4−
アミノベンゼンスルホン酸および3−(β−クロロエチ
ルスルホニル)プロピルアミンの代わりに、順に下表第
2欄、第3欄、第4欄、第5欄および第6欄の化合物を
用い、実施例5の方法に準じて合成し、各々対応するビ
スアゾ化合物を得、染色して下表第7欄に示す色調の染
色物を得た。なお、合成に際して、塩化シアヌルに対す
る一次的縮合、二次的縮合および三次的縮合の順序を替
えて行っても、同様の結果であった。
【0123】
【表16】
【0124】
【表17】
【0125】
【表18】
【0126】
【表19】
【0127】実施例7 実施例1と同様に、ただし、1−アミノ−8−ヒドロキ
シナフタレン−3,6−ジスルホン酸と2種のジアゾ化
合物のカップリング順序を逆転させて実施し、遊離酸の
形で下式で示されるビスアゾ化合物を得た。
【0128】
【0129】(λmax =615nm、水性媒体中)
【0130】実施例8 実施例2で用いた第2〜6欄の各化合物を用い、実施例
7と同様の方法で対応するビスアゾ化合物を合成し、染
色を行いネイビー色の染色物を得た。なお、塩化シアヌ
ルに対する一次的縮合と二次的縮合の順序を替えても、
同様の結果であった。 また、第6欄の化合物の代わり
に、それぞれ対応する硫酸エステル体を用いて合成し、
最後のエステル化を省略しても、同様の結果が得られ
た。この場合、第2欄に前記一般式(XIa) の化合物を示
してある例では、第2欄の化合物として対応する硫酸エ
ステル体を用いて行った。
【0131】実施例9 実施例7において使用した2−アミノナフタレン−6−
β−スルファートエチルスルホン−1−スルホン酸、1
−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスル
ホン酸、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸、3−ア
ミノベンゼンスルホン酸および2−(β−ヒドロキシエ
チルスルホニル)エチルアミンの代わりに、順に下表第
2欄、第3欄、第4欄、第5欄および第6欄の化合物を
用いて、実施例7と同様に合成し、各々対応するビスア
ゾ化合物を得、染色して下表第7欄に示す色調の染色物
を得た。なお、塩化シアヌルに対する一次的縮合と二次
的縮合の順序を替えて合成しても、同様の結果であっ
た。また、第6欄の化合物の代わりに、それぞれ対応す
る硫酸エステル体を用いて合成し、最後のエステル化を
省略しても、同様の結果が得られた。この場合、第2欄
に前記一般式(XIa) の化合物を示してある例では、第2
欄の化合物として対応する硫酸エステル体を用いて行っ
た。
【0132】
【表20】
【0133】
【表21】
【0134】
【表22】
【0135】
【表23】
【0136】
【表24】
【0137】
【表25】
【0138】
【表26】
【0139】
【表27】
【0140】実施例10 実施例3と同様に、ただし、1−アミノ−8−ヒドロキ
シナフタレン−3,6−ジスルホン酸と2種のジアゾ化
合物のカップリング順序を逆転させて実施し、遊離酸の
形で下式で示されるビスアゾ化合物を得た。
【0141】
【0142】(λmax =614nm、水性媒体中)
【0143】実施例11 実施例4で用いた第2〜6欄の各化合物を用い、実施例
10と同様の方法で対応するビスアゾ化合物を合成し、
染色を行いネイビー色の染色物を得た。なお、塩化シア
ヌルに対する一次的縮合と二次的縮合の順序を替えて
も、同様の結果であった。また、第6欄の化合物の代わ
りに、それぞれ対応する硫酸エステル体を用いて合成
し、最後のエステル化を省略しても、同様の結果が得ら
れた。この場合、第2欄に前記一般式(XIa) の化合物を
示してある例では、第2欄の化合物として対応する硫酸
エステル体を用いて行った。
【0144】実施例12 実施例10において使用した2−アミノナフタレン−6
−β−スルファートエチルスルホン−1−スルホン酸、
1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジス
ルホン酸、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸、2−
アミノベンゼンスルホン酸および2−(β−ヒドロキシ
エチルスルホニル)エチルアミンの代わりに、 順に下
表第2欄、第3欄、第4欄、第5欄および第6欄の化合
物を用いて、実施例10と同様に合成し、各々対応する
ビスアゾ化合物を得、染色して下表第7欄に示す色調の
染色物を得た。なお、塩化シアヌルに対する一次的縮合
と二次的縮合の順序を替えても、同様の結果であった。
また、第6欄の化合物の代わりに、それぞれ対応する硫
酸エステル体を用いて合成し、最後のエステル化を省略
しても、同様の結果が得られた。この場合、第2欄に前
記一般式(XIa) の化合物を示してある例では、第2欄の
化合物として対応する硫酸エステル体を用いて行った。
【0145】
【表28】
【0146】
【表29】
【0147】
【表30】
【0148】
【表31】
【0149】
【表32】
【0150】
【表33】
【0151】
【表34】
【0152】
【表35】
【0153】実施例13 実施例5と同様に、ただし、1−アミノ−8−ヒドロキ
シナフタレン−3,6−ジスルホン酸と2種のジアゾ化
合物のカップリング順序を逆転させて実施し、遊離酸の
形で下式で示されるビスアゾ化合物を得た。
【0154】
【0155】(λmax =618nm、水性媒体中)
【0156】実施例14 実施例6で用いた第2〜6欄の各化合物を用い、実施例
13と同様の方法で対応するビスアゾ化合物を合成し、
染色を行いネイビー色の染色物を得た。なお、塩化シア
ヌルに対する一次的縮合、二次的縮合および三次的縮合
の順序を替えても、同様の結果であった。
【0157】実施例15 実施例13において使用した2−アミノナフタレン−6
−β−スルファートエチルスルホン−1−スルホン酸、
1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジス
ルホン酸、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸、4−
アミノベンゼンスルホン酸、3−(β−クロロエチルス
ルホニル)プロピルアミンの代わりに、順に下表第2
欄、第3欄、第4欄、第5欄および第6欄の化合物を用
いて、実施例13と同様の方法で合成し、各々対応する
ビスアゾ化合物を得、染色して下表第7欄に示す色調の
染色物を得た。なお、合成に際して、塩化シアヌルに対
する一次的縮合、二次的縮合および三次的縮合の順序を
替えて行っても、同様の結果であった。
【0158】
【表36】
【0159】
【表37】
【0160】
【表38】
【0161】実施例16 実施例1〜15で得られた各々のビスアゾ化合物0.1、
0.3および0.6部を、それぞれ水200部に溶解し、芒
硝10部と木綿10部を加え、 60℃に昇温し、炭酸
ソーダ4部を加えて1時間染色した。水洗、ソーピン
グ、水洗、そして乾燥を行い、諸堅牢度に優れ、良好な
ビルドアップ性を有するネイビー色の染色物が得られ
た。
【0162】実施例17 実施例1〜15で得られた各々のビスアゾ化合物を用い
て、以下の組成をもつ色糊を作った。
【0163】ビスアゾ化合物 5部 尿 素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱 湯 25部 重 曹 2部 水 13部
【0164】この色糊をシルケット加工綿ブロード上に
印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥し、諸
堅牢度に優れたネイビー色の捺染物が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤堀 金吾 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で下記一般式(I) 〔式中、Aは置換基を有していてもよいアルキレンまた
    は−(CH2)m−X−(CH2)n− を表し、 ここにX
    は−O−、 −S−または−NR5 −、mおよびnは互
    いに独立に2、3または4、R5 は水素または置換基を
    有していてもよいアルキルまたはフェニル基であり;B
    は下式(II)または(III) で示される基を表し、ここに*印はアゾ基に接続する結
    合、R6 は水素、メチルまたはメトキシであり;Dは置
    換基を有していてもよいフェニレンまたはナフチレン基
    を表し;R1 およびR2 は互いに独立に水素または置換
    基を有していてもよいアルキルを表し;R3 およびR4
    は互いに独立に水素、置換基を有していてもよいアルキ
    ル、フェニルもしくはナフチル基を表すか、またはR3
    とR4 が一緒になって複素環を形成でき;Z1およびZ2
    は互いに独立に−SO2CH=CH2 または−SO2CH
    2CH2Yを表し、ここにYはアルカリの作用で脱離する
    基であり;X1 およびX2 の一方はアミノを、他方はヒ
    ドロキシを表す〕で示されるビスアゾ化合物。
  2. 【請求項2】R3 が水素、メチルまたはエチルであっ
    て、R4 が置換基を有していてもよいフェニルである請
    求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R3 およびR4 が互いに独立に水素また
    は、 ヒドロキシ、カルボキシ、スルホ、 カルバモイ
    ル、スルファモイルもしくはハロゲンで置換されていて
    もよいC1 〜C4 アルキルである請求項1に記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】基−NR34 が、 1個のN原子を含むほ
    か、さらにN、OおよびS原子から選ばれる1または2
    個のヘテロ原子を含んでもよい5または6員の複素環残
    基である請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】基−NR34 がモルホリノである請求項
    4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】Aがエチレン、トリメチレンまたはテトラ
    メチレンである請求項1〜5のいずれかに記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】Aが−(CH2)m−O−(CH2)n−であ
    り、ここにmおよびnが互いに独立に2または3である
    請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  8. 【請求項8】Dがスルホ、低級アルキル、低級アルコキ
    シ、ハロゲノおよびカルボキシの群から選ばれる1もし
    くは2個の置換基によって置換されていてもよいフェニ
    レンまたは、スルホ1もしくは2個によって置換されて
    いてもよいナフチレンである請求項1〜7のいずれかに
    記載の化合物。
  9. 【請求項9】Dがフェニレン、スルホフェニレンまたは
    スルホナフチレンである請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】X1 がヒドロキシ、X2 がアミノであ
    り、Dがアゾ基のオルト位にスルホを有するフェニレン
    またはナフチレン基である請求項1〜9のいずれかに記
    載の化合物。
  11. 【請求項11】R1 が水素である請求項1〜10のいず
    れかに記載の化合物。
  12. 【請求項12】R2 が水素、メチルまたはエチルである
    請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
  13. 【請求項13】Z1 およびZ2 が互いに独立に−SO2
    CH=CH2 、−SO2CH2CH2Clまたは−SO2
    2CH2OSO3Hである請求項1〜12のいずれかに
    記載の化合物。
  14. 【請求項14】遊離酸の形で下記一般式(IV) 〔式中、R2、R3、R4 、A、Z1 およびZ2 は請求項
    1に記載の意味を表し、R7 は水素またはスルホを表
    す。〕で示される請求項1に記載の化合物。
  15. 【請求項15】遊離酸の形で下記一般式(V) 〔式中、R2、A、Z1 およびZ2 は請求項1に記載の
    意味を表し、R8は水素、メチルまたはエチルを表し、
    9 は置換基を有していてもよいフェニルを表し、R10
    およびR11は互いに独立に水素、メチル、メトキシまた
    はスルホを表す〕で示される請求項1に記載の化合物。
  16. 【請求項16】請求項1〜15のいずれかに記載のビス
    アゾ化合物を用いることを特徴とする繊維材料を染色ま
    たは捺染する方法。
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