JP3196285B2 - モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法 - Google Patents
モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法Info
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Description
はアミド基を含有する材料、特にセルロース繊維、天然
又は合成ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維あるいは皮
革等、更にはそれらの混紡繊維を染色及び捺染するに適
し、耐光堅牢かつ耐湿潤堅牢な赤色染色を可能にする改
良された化合物、並びにその適用に関する。
反応基を有する化合物は、特開平2-247259号公報などに
おいて公知であるが、染色性能面、例えばビルドアップ
性において不充分であり、更にレベルアップが望まれて
いる。
は繊維材料の染色及び捺染の分野に広く使用されてい
る。しかし現在の技術水準は、特定の染色性に対する適
性に関する高い要求水準ならびに染色物の堅牢性に関す
る要求の高度化の点から満足すべきものとは言えない。
前記した公知の反応染料は、溶解性、染色性能(例えば
ビルドアップ性等)及び堅牢性の面で不十分であり、更
に改良された染料の提供が強く望まれている。ビルドア
ップ性に優れることの重要性は、染色方法の経済性に対
する要求レベルがますます高くなってきている今日、極
めて重要な要素である。本発明者らは、上述の公知染料
の欠点を改良し、さらに染料に対して要求される要件を
広く満足できる新規な化合物を見い出す目的で鋭意検討
した結果、本発明を完成した。
(I)
レンまたはナフチレン基、Xは−OR
フェニレンおよびナフチレンとしては、好ましくはメチ
ル、エチル、メトキシ、エトキシ、クロロ、ブロモ及び
スルホの群から選ばれる、1又は2個の置換基により置
換されていてもよいフェニレン又は、スルホで置換され
ていてもよいナフチレンが例示され、例えば、
ン及びナフチレンとしては、中でもフェニレンが好まし
く、ことに下記式
た、A1 、A2 及びA3 で表わされるアルキレンとして
は、下記式、 −(CH2 )n −O−(CH2 )m −*
(b) 結合を意味する。alkは1乃至6個の炭素原子を有す
るポリメチレン基またはその枝別れ異性体、R’は水
素、塩素、臭素、フッ素、ヒドロキシ、スルファト、1
乃至4個の炭素原子を有するアシルオキシ、シアノ、カ
ルボキシ、1乃至5個の炭素原子を有するアルコキシカ
ルボニルまたはカルバモイル、R''は、水素又はC1-6
アルキル、alk’は互いに独立に2乃至6個の炭素原
子を有するポリメチレン基又はその枝別れ異性体を意味
し、alk’とR''は互いにメチレン基を通じて環を形
成してもよい。nは1乃至6、mは1乃至6の整数であ
る。〕で示される基があげられる。上記式(a)におい
て、alkで示されるポリメチレン基は好ましくはメチ
レン、エチレン、メチルメチレン、プロピレン、ブチレ
ンである。R''としては、水素、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが例示さ
れ、好ましくは水素である。ポリメチレン基alk’は
好ましくはエチレン、プロピレンまたはブチレンであ
る。n,mの表わす数は好ましくは互いに独立に2、3
または4であり、中でも特に2が好ましい。
トキシ、エトキシ、クロロ、ブロモ及びスルホの群から
選ばれる、1又は2個の置換基により置換されていても
よいフェニレン又は、スルホで置換されていてもよいナ
フチレンが例示され、例えば、
に通じている結合を意味する。〕等をあげることができ
る。
基に通じている結合を意味する。〕で示される基等をあ
げることができる。
としては、例えば、スルファート、チオスルファート、
ホスファート、アセトキシ、ハロゲン等がこれに該当
し、中でも、スルファートが好ましい。R、R1 、R2
およびR7 で示される置換されていてもよいアルキルと
しては、1〜4個の炭素原子を有するアルキルが好まし
く、置換されていてもよい基としては、ヒドロキシ、シ
アノ、アルコキシ、ハロゲン、カルバモイル、カルボキ
シ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキ
シ、スルホおよびスルファモイルが好ましい。
は、例えば、水素、メチル、エチル、n−プロピル、i
so−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec
−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロ
ピル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチ
ル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、
2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシ
ブチル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノ
プロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メト
キシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピ
ル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メト
キシプロピル、クロロメチル、ブロモメチル、2−クロ
ロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、3
−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチ
ル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カ
ルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、1,2−ジ
カルボキシエチル、カルバモイルメチル、2−カルバモ
イルエチル、3−カルバモイルプロピル、4−カルバモ
イルブチル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカル
ボニルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エ
トキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロ
ピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−メトキシ
カルボニルブチル、4−エトキシカルボニルブチル、メ
チルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシ
メチル、2−メチルカルボニルオキシエチル、2−エチ
ルカルボニルオキシエチル、3−メチルカルボニルオキ
シプロピル、3−エチルカルボニルオキシプロピル、4
−メチルカルボニルオキシブチル、4−エチルカルボニ
ルオキシブチル、スルホメチル、2−スルホエチル、3
−スルホプロピル、4−スルホブチル、スルファモイル
メチル、2−スルファモイルエチル、3−スルファモイ
ルプロピル、4−スルファモイルブチルをあげることが
できる。中でも、R1 として水素、R2 及びR7 として
水素、メチルまたはエチル、Rとして水素またはメチル
が特に好ましい。
換されていてもよいアルキルとしては、例えば、1〜4
個の炭素原子を有するアルコキシ、スルホ、カルボキ
シ、ヒドロキシ、クロロ、フェニル、シアノ及びスルフ
ァートの群から選ばれる、1又は2個の置換基により置
換されていてもよい炭素原子1〜4個を有するアルキル
が好ましい。中でも特に好ましくは、メチル、エチル、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso
−ブチル、sec−ブチル、β−ヒドロキシエチル、β
−スルファートエチル、β−スルホエチル、β−メトキ
シエチル、β−エトキシエチル、β−クロロエチル及び
β−カルボキシエチル等が挙げられる。
る置換されていてもよいフェニルとしては、例えば、1
〜4個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原
子を有するアルコキシ、スルホ、カルボキシ、クロロ及
びブロモの群から選ばれる、1又は2個の置換基により
置換されていてもよいフェニルが好ましい。中でも特に
好ましくは、フェニル、2−、3−又は4−スルホフェ
ニル、2,4−又は2,5−ジスルホフェニル、2−、
3−又は4−カルボキシフェニル、2−、3−又は4−
クロロフェニル、2−、3−又は4−メチルフェニル及
び2−、3−又は4−メトキシフェニル等が挙げられ
る。
る置換されていてもよいナフチルとしては、例えば、ヒ
ドロキシ、カルボキシ、スルホ、1〜4個の炭素原子を
有するアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキ
シ及びクロロの群から選ばれる、1,2又は3個の置換
基により置換されていてもよいナフチルが好ましい。中
でも特に好ましくは、2−、3−、4−、5−、6−、
7−又は8−スルホ−1−ナフチル、1−、5−、6
−、7−又は8−スルホ−2−ナフチル、1,5−、
5,7−、6,8−、4,8−、4,7−、3,8−、
4,6−、3,7−又は3,6−ジスルホ−2−ナフチ
ル、4,6,8−、2,4,7−又は3,6,8−トリ
スルホ−1−ナフチル、1,5,7−、4,6,8−又
は3,6,8−トリスルホ−2−ナフチル等が挙げられ
る。
る置換されていてもよいベンジルとしては、例えば1〜
4個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子
を有するアルコキシ、スルホ及びクロロの群から選ばれ
る、1又は2個の置換基により置換されていてもよいベ
ンジルが好ましい。中でも特に好ましくは、ベンジル、
2−、3−又は4−スルホベンジル等が挙げられる。
か一方が水素、メチル又はエチルであり、他方がC1-4
アルキル、C1-4 アルコキシ、スルホ、カルボキシ又は
ハロゲノで置換されていてもよいフェニルである場合が
染料特性上特に好ましい。
R6 で示される基であるとき、そのような基を形成する
ために用いられるHNR5 R6 で示される化合物として
は、例えば、アンモニアあるいは1−アミノベンゼン、
1−アミノ−2−,−3−又は−4−メチル−ベンゼ
ン、1−アミノ−3,4−又は−3,5−ジメチルベン
ゼン、1−アミノ−2−,−3−又は−4−エチルベン
ゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メトキシベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エトキシ
ベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−クロル
ベンゼン、3−又は4−アミノ−フェニルメタンスルホ
ン酸、2−、3−又は4−アミノベンゼンスルホン酸、
3−メチルアミノベンゼンスルホン酸、3−エチルアミ
ノベンゼンスルホン酸、4−メチルアミノベンゼンスル
ホン酸、4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、5−ア
ミノベンゼン−1,3−ジスルホン酸、6−アミノベン
ゼン−1,3−ジスルホン酸、6−アミノベンゼン−
1,4−ジスルホン酸、4−アミノベンゼン−1,2−
ジスルホン酸、4−アミノ−5−メチルベンゼン−1,
2−ジスルホン酸、2−、3−又は4−アミノ安息香
酸、5−アミノベンゼン−1,3−ジカルボン酸、5−
アミノ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、4−アミ
ノ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、5−アミノ−
2−エトキシベンゼンスルホン酸、N−メチルアミノベ
ンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−メチルアミノ
−3−又は−4−メチルベンゼン、1−エチルアミノ−
4−クロルベンゼン、1−エチルアミノ−3−又は−4
−メチルベンゼン、1−(2−ヒドロキシエチル)−ア
ミノ−3−メチルベンゼン、3−又は4−メチルアミノ
安息香酸、3−又は4−メチルアミノベンゼンスルホン
酸、2−アミノナフタレン−1−スルホン酸、4−アミ
ノナフタレン−1−スルホン酸、5−アミノナフタレン
−1−スルホン酸、6−アミノナフタレン−1−スルホ
ン酸、7−アミノナフタレン−1−スルホン酸、8−ア
ミノナフタレン−1−スルホン酸、1−アミノナフタレ
ン−2−スルホン酸、4−アミノナフタレン−2−スル
ホン酸、5−アミノナフタレン−2−スルホン酸、6−
アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−アミノナフタ
レン−2−スルホン酸、7−メチルアミノナフタレン−
2−スルホン酸、7−エチルアミノナフタレン−2−ス
ルホン酸、7−ブチルアミノナフタレン−2−スルホン
酸、7−イソブチルアミノナフタレン−2−スルホン
酸、8−アミノナフタレン−2−スルホン酸、4−アミ
ノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、5−アミノナフ
タレン−1,3−ジスルホン酸、6−アミノナフタレン
−1,3−ジスルホン酸、7−アミノナフタレン−1,
3−ジスルホン酸、8−アミノナフタレン−1,3−ジ
スルホン酸、2−アミノナフタレン−1,5−ジスルホ
ン酸、3−アミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸、
4−アミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸、4−ア
ミノナフタレン−1,6−ジスルホン酸、8−アミノナ
フタレン−1,6−ジスルホン酸、4−アミノナフタレ
ン−1,7−ジスルホン酸、3−アミノナフタレン−
2,6−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−2,6
−ジスルホン酸、3−アミノナフタレン−2,7−ジス
ルホン酸、4−アミノナフタレン−2,7−ジスルホン
酸、6−アミノナフタレン−1,3,5−トリスルホン
酸、7−アミノナフタレン−1,3,5−トリスルホン
酸、4−アミノナフタレン−1,3,6−トリスルホン
酸、7−アミノナフタレン−1,3,6−トリスルホン
酸、8−アミノナフタレン−1,3,6−トリスルホン
酸及び4−アミノナフタレン−1,3,7−トリスルホ
ン酸の様な芳香族アミン、或いはメチルアミン、エチル
アミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n
−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルア
ミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチル
アミン、アリルアミン、2−クロロエチルアミン、2−
メトキシエチルアミン、2−アミノエタノール、2−メ
チルアミノエタノール、ビス−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミン、2−アセチルアミノエチルアミン、1−ア
ミノ−2−プロパノール、3−メトキシプロピルアミ
ン、1−アミノ−3−ジメチルアミノプロパン、2−ア
ミノエタンスルホン酸、アミノメタンスルホン酸、2−
メチルアミノエタンスルホン酸、3−アミノ−1−プロ
パンスルホン酸、2−スルファトエチルアミン、アミノ
酢酸、メチルアミノ酢酸、ε−アミノカプロン酸、ベン
ジルアミン、2−、3−もしくは4−クロロベンジルア
ミン、4−メチルベンジルアミン、N−メチルベンジル
アミン、2−、3−もしくは4−スルホベンジルアミ
ン、2−フェニルエチルアミン、1−フェニルエチルア
ミン、1−フェニル−2−プロピルアミンの様な脂肪族
アミンを挙げることができる。中でも特に好ましい、化
合物としては、例えば、アニリン、N−メチルアニリ
ン、N−エチルアニリン、2−、3−または4−クロロ
アニリン、N−メチル−2−、−3−または−4−クロ
ロアニリン、N−エチル−2−、−3−または−4−ク
ロロアニリン、2−、3−又は4−メチルアニリン、2
−、3−又は4−スルホアニリン、アニリン−2,4−
又は−2,5−ジスルホン酸、3−または4−メチルア
ミノベンゼンスルホン酸、3−または4−エチルアミノ
ベンゼンスルホン酸、2−,3−又は4−カルボキシア
ニリン、タウリン、N−メチルタウリン、モノ−もしく
はジ−エタノールアミン等を挙げることができる。
であるとき、そのような基を形成するために用いられる
R3 OHで示される化合物としては、例えば、フェノー
ル、1−ヒドロキシ−2−,−3−又は−4−メチルベ
ンゼン、1−ヒドロキシ−3,4−又は−3,5−ジメ
チルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−,−3−又は−4
−エチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−,−3−又は
−4−メトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2−,−3
−又は−4−エトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2
−,−3−又は−4−クロルベンゼン、3−又は4−ヒ
ドロキシ−フェニルメタンスルホン酸、3−ヒドロキシ
ベンゼンスルホン酸、4−ヒドロキシベンゼンスルホン
酸、5−ヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸、
6−ヒドロキシベンゼン−1,4−ジスルホン酸、4−
ヒドロキシベンゼン−1,2−ジスルホン酸、4−ヒド
ロキシ−5−メチルベンゼン−1,2−ジスルホン酸、
3−又は4−ヒドロキシ安息香酸、5−ヒドロキシベン
ゼン−1,3−ジカルボン酸、5−ヒドロキシ−2−エ
トキシベンゼンスルホン酸、2−ヒドロキシナフタレン
−1−スルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−1−ス
ルホン酸、5−ヒドロキシナフタレン−1−スルホン
酸、6−ヒドロキシナフタレン−1−スルホン酸、7−
ヒドロキシナフタレン−1−スルホン酸、8−ヒドロキ
シナフタレン−1−スルホン酸、1−ヒドロキシナフタ
レン−2−スルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−2
−スルホン酸、5−ヒドロキシナフタレン−2−スルホ
ン酸、6−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸、7
−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸、8−ヒドロ
キシナフタレン−2−スルホン酸、4−ヒドロキシナフ
タレン−1,3−ジスルホン酸、5−ヒドロキシナフタ
レン−1,3−ジスルホン酸、6−ヒドロキシナフタレ
ン−1,3−ジスルホン酸、7−ヒドロキシナフタレン
−1,3−ジスルホン酸、8−ヒドロキシナフタレン−
1,3−ジスルホン酸、2−ヒドロキシナフタレン−
1,5−ジスルホン酸、3−ヒドロキシナフタレン−
1,5−ジスルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−
1,5−ジスルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−
1,6−ジスルホン酸、8−ヒドロキシナフタレン−
1,6−ジスルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−
1,7−ジスルホン酸、3−ヒドロキシナフタレン−
2,6−ジスルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−
2,6−ジスルホン酸、3−ヒドロキシナフタレン−
2,7−ジスルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−
2,7−ジスルホン酸、6−ヒドロキシナフタレン−
1,3,5−トリスルホン酸、7−ヒドロキシナフタレ
ン−1,3,5−トリスルホン酸、4−ヒドロキシナフ
タレン−1,3,6−トリスルホン酸の様な芳香族化合
物、或いはメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノー
ル、sec−ブタノール、2−クロロエタノール、2−
メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、3−メ
トキシプロパノール、3−エトキシプロパノール、2−
ヒドロキシエタンスルホン酸、3−ヒドキシ−1−プロ
パンスルホン酸、2−シアノエタノール、2−スルファ
ートエタノール、グリコール酸、3−ヒドロキシプロピ
オン酸、ベンジルアルコール、2−,3−もしくは4−
クロロベンジルアルコール、4−メチルベンジルアルコ
ール、2−,3−もしくは4−スルホベンジルアルコー
ル、2−フェニルエタノール、1−フェニル−2−プロ
パノールの様な脂肪族化合物が挙げられ、また、前記一
般式(I)において、Xが−SR4 であるとき、そのよ
うな基を形成するために用いられるR4 SHとしては、
上記化合物のヒドロキシがメルカプトである化合物をあ
げることができる。
る。〕で表わされる場合、rとしては2、Qとしては−
CH2 −または−O−である場合が好ましい。
し、特にアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、中
でもソーダ塩、カリ塩、リチウム塩が好ましい。
R2 、DおよびXは前記の意味を有する。〕で示される
モノアゾ化合物が特に好ましい。
することができる。下記一般式(II)
は前記の意味を有する。〕で示される化合物と、下記一
般式(III)〜(VII) HOR3 (III) HSR4 (IV) HNR5 R6 (V)
A3 、Z3 、Qおよびrは前記の意味を有する。〕で示
される化合物のいずれかと、下記一般式(VIII) 〔式中、R2 、A2 及びZ2 は前記の意味を有する。〕
で示される化合物とを、2,4,6−トリハロゲノ−s
−トリアジンと任意の順序で縮合させることによって、
一般式(I)の化合物又はその塩を得ることができる。
I)〕は、アミン成分〔下記一般式(IX)〕のジアゾ化
合物とカップラー成分〔下記一般式(X)〕
は前記の意味を有する。〕とのカップリング反応によっ
て得られる。また、本発明化合物は、次の様にしても製
造することができる。前記一般式(X)で示される化合
物と、前記一般式(III)〜(VII)で示される化合物のい
ずれかと、前記一般式(VIII) で示される化合物とを、
2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンに任意の順
序で縮合させることにより下記一般式(XI)
pは前記の意味を有する。〕の化合物を得た後、前記一
般式(IX)で示される化合物のジアゾ化合物とのカップ
リングによって、前記一般式(I)の化合物又はその塩
を得ることができる。また、本発明化合物は、次の様に
しても製造することができる。前記一般式(X)で示さ
れる化合物と、前記一般式(III)〜(VII)で示される化
合物のいずれかとを、2,4,6−トリハロゲノ−s−
トリアジンに任意の順序で縮合させることにより下記一
般式(XII)
びpは前記の意味を有する。〕の化合物を得た後、前記
一般式(IX)のジアゾ化合物とのカップリング反応を行
い、更に前記一般式(VIII) の化合物と縮合させること
によって、前記一般式(I)の化合物を得ることができ
る。2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとアミ
ン化合物との縮合反応においては、その順序は特に制限
されるものではないが、前記一般式(I)の反応収率と
品質を考慮すると、2,4,6−トリハロゲノ−s−ト
リアジンに対して、反応性の低いアミン化合物から先に
縮合させることが好ましい。また、縮合反応条件は特に
制限されるものではないが、一次的には、温度−10乃
至40℃でpH2乃至9、二次的には温度0乃至70℃で
pH2乃至9、更に三次的には温度10乃至100℃でpH
2乃至9に調整しながら縮合させて一般式(I)で示さ
れる化合物又はその塩を得ることができる。原料の2,
4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとしては特に塩
化シアヌルとフッ化シアヌルが好ましい。
例えば、1−スルホ−2−アミノナフタレン−5−〔N
−(4’−β’−スルファートエチルスルホニル)フェ
ニル〕スルホンアミド、1−スルホ−2−アミノナフタ
レン−5−〔N−(3’−β’−スルファートエチルス
ルホニル)フェニル〕スルホンアミド、1−スルホ−2
−アミノナフタレン−5−〔N−エチル−N−(4’−
β’−スルファートエチルスルホニル)フェニル〕スル
ホンアミド、1−スルホ−2−アミノナフタレン−5−
〔N−エチル−N−(3’−β’−スルファートエチル
スルホニル)フェニル〕スルホンアミド、1−スルホ−
2−アミノナフタレン−5−〔N−(2’−メトキシ−
5’−β’−スルファートエチルスルホニル)フェニ
ル〕スルホンアミド、1−スルホ−2−アミノナフタレ
ン−5−〔N−(2’−メトキシ−5’−メチル−4’
−β’−スルファートエチルスルホニル)フェニル〕ス
ルホンアミド、1−スルホ−2−アミノナフタレン−5
−〔N−(4’−メトキシ−3’−β’−スルファート
エチルスルホニル)フェニル〕スルホンアミド、1−ス
ルホ−2−アミノナフタレン−5−〔N−2’−(6’
−β’−スルファートエチルスルホニル)ナフチル〕ス
ルホンアミド、1−スルホ−2−アミノナフタレン−5
−〔N−2’−(5’−β’−スルファートエチルスル
ホニル)ナフチル〕スルホンアミド、1−スルホ−2−
アミノナフタレン−5−〔N−2’−(6’−スルホ−
8’−β’−スルファートエチルスルホニル)ナフチ
ル〕スルホンアミド、1−スルホ−2−アミノナフタレ
ン−5−〔N−2’−(β’−スルファートエチルスル
ホニル)エチル〕スルホンアミド、1−スルホ−2−ア
ミノナフタレン−5−〔N−3’−(β’−スルファー
トエチルスルホニル)プロピル〕スルホンアミド、1−
スルホ−2−アミノナフタレン−5−{N−2’−
〔2’−(β’−スルファートエチルスルホニル)エト
キシ〕エチル}スルホンアミド、3−スルホ−4−アミ
ノ−N’−〔(3’−β’−スルファートエチルスルホ
ニル)フェニル〕ベンゼンスルホンアミド、3−スルホ
−4−アミノ−N’−〔(4’−β’−スルファートエ
チルスルホニル)フェニル〕ベンゼンスルホンアミド、
3−スルホ−4−アミノ−N’−エチル−N’−
〔(3’−β’−スルファートエチルスルホニル)フェ
ニル〕ベンゼンスルホンアミド、3−スルホ−4−アミ
ノ−N’−エチル−N’−〔(4’−β’−スルファー
トエチルスルホニル)フェニル〕ベンゼンスルホンアミ
ド、3−スルホ−4−アミノ−N’−〔(2’−メトキ
シ−5’−β’−スルファートエチルスルホニル)フェ
ニル〕ベンゼンスルホンアミド、3−スルホ−4−アミ
ノ−N’−〔(2’−メトキシ−5’−メチル−4’−
β’−スルファートエチルスルホニル)フェニル〕ベン
ゼンスルホンアミド、3−スルホ−4−アミノ−N’−
〔(4’−メトキシ−3’−β’−スルファートエチル
スルホニル)フェニル〕ベンゼンスルホンアミド、3−
スルホ−4−アミノ−N’−〔2’−(β’−スルファ
ートエチルスルホニル)エチル〕ベンゼンスルホンアミ
ド、3−スルホ−4−アミノ−N’−〔3’−(β’−
スルファートエチルスルホニル)プロピル〕ベンゼンス
ルホンアミド、3−スルホ−4−アミノ−N’−{2’
−〔2’−(β’−スルファートエチルスルホニル)エ
トキシ〕エチル}ベンゼンスルホンアミド、4−スルホ
−5−アミノ−N’−〔(3’−β’−スルファートエ
チルスルホニル)フェニル〕ベンゼンスルホンアミド、
4−スルホ−5−アミノ−N’−〔(4’−β’−スル
ファートエチルスルホニル)フェニル〕ベンゼンスルホ
ンアミド、4−スルホ−5−アミノ−N’−エチル−
N’−〔(3’−β’−スルファートエチルスルホニ
ル)フェニル〕ベンゼンスルホンアミド、4−スルホ−
5−アミノ−N’−エチル−N’−〔(4’−β’−ス
ルファートエチルスルホニル)フェニル〕ベンゼンスル
ホンアミド、4−スルホ−5−アミノ−N’−〔(2’
−メトキシ−5’−β’−スルファートエチルスルホニ
ル)フェニル〕ベンゼンスルホンアミド、4−スルホ−
5−アミノ−N’−〔(2’−メトキシ−5’−メチル
−4’−β’−スルファートエチルスルホニル)フェニ
ル〕ベンゼンスルホンアミド、4−スルホ−5−アミノ
−N’−〔(4’−メトキシ−3’−β’−スルファー
トエチルスルホニル)フェニル〕ベンゼンスルホンアミ
ド、4−スルホ−5−アミノ−N’−〔2’−(β’−
スルファートエチルスルホニル)エチル〕ベンゼンスル
ホンアミド、4−スルホ−5−アミノ−N’−〔3’−
(β’−スルファートエチルスルホニル)プロピル〕ベ
ンゼンスルホンアミド、4−スルホ−5−アミノ−N’
−{2’−〔2’−(β’−スルファートエチルスルホ
ニル)エトキシ〕エチル}ベンゼンスルホンアミド等の
化合物を挙げることができる。
記一般式(XIII) と(XIV) ClO2 S−D−NH−W (XIII) 〔式中Wは、H又は、アミノ基の保護基を表し、D、A
1 、またはR1 は前記の意味を有する。〕の化合物とを
縮合反応した後、引き続き必要に応じて単離し前記一般
式(IX)の前駆体である下記一般式(XV) 〔式中、A1 、R1 、DおよびWは前記の意味を有す
る。〕の化合物を得ることができる。一般式(XV)の化
合物は公知の方法により、一般式(IX)の化合物にする
ことができる。
基を、そのエステル誘導体、例えばスルファト基、ホス
ファト基、チオスルファト基、アセトキシ基を示すか或
いはハロゲン、例えば塩素原子を示す化合物に変換する
ことができる。これに好適なエステル化剤およびアシル
化剤の例として、相当する無機または有機酸或いはこれ
らの無水物またはハロゲン化物、例えば硫酸、三酸化硫
黄を含有する硫酸、クロロスルホン酸、燐酸、燐酸オキ
シクロリド、燐酸と五酸化燐との混合物、無水酢酸、ト
ルエンスルホニルクロライドおよびチオニルクロリドが
挙げられる。又、β−ヒドロキシエチルスルホニル基の
ビニルスルホニル基への変換は、β−ヒドロキシエチル
スルホニル化合物をpH10乃至12、40乃至50℃で
水性媒体中において反応することによって合成できる。
アミノ基の保護基Wは例えばアセチル基等が挙げられ
る。
護基Wが水素である化合物として)としては、例えば2
−,3−または4−アミノベンゼンスルホニルクロライ
ド、3−メチル−4−アミノベンゼンスルホニルクロラ
イド、3−エチル−4−アミノベンゼンスルホニルクロ
ライド、2−メチル−5−アミノベンゼンスルホニルク
ロライド、2−エチル−5−アミノベンゼンスルホニル
クロライド、4−メトキシ−3−アミノベンゼンスルホ
ニルクロライド、4−エトキシ−3−アミノベンゼンス
ルホニルクロライド、2−メトキシ−5−アミノベンゼ
ンスルホニルクロライド、2,4−ジメチル−5−アミ
ノベンゼンスルホニルクロライド、2,5−ジメトキシ
−4−アミノベンゼンスルホニルクロライド、2,4−
ジメトキシ−5−アミノベンゼンスルホニルクロライ
ド、3−メトキシ−6−メチル−4−アミノベンゼンス
ルホニルクロライド、3−クロロ−4−アミノベンゼン
スルホニルクロライド、3−ブロモ−4−アミノベンゼ
ンスルホニルクロライド、3−スルホ−4−アミノベン
ゼンスルホニルクロライド、4−スルホ−3−アミノベ
ンゼンスルホニルクロライド、2−アミノナフタレン−
8−スルホニルクロライド、2−アミノナフタレン−6
−スルホニルクロライド、2−アミノナフタレン−5−
スルホニルクロライド、1−アミノナフタレン−4−ス
ルホニルクロライド、1−スルホ−2−アミノナフタレ
ン−6−スルホニルクロライド、6−スルホ−2−アミ
ノナフタレン−8−スルホニルクロライド、8−スルホ
−2−アミノナフタレン−6−スルホニルクロライド、
1−スルホ−2−アミノナフタレン−5−スルホニルク
ロライド等が挙げられる。好ましくは、3−スルホ−4
−アミノベンゼンスルホニルクロライド、4−スルホ−
3−アミノベンゼンスルホニルクロライド、1−スルホ
−2−アミノナフタレン−5−スルホニルクロライド、
1−スルホ−2−アミノナフタレン−6−スルホニルク
ロライドを挙げることができる。
えば、4−アミノベンゼン−β−ヒドロキシエチルスル
ホン、3−アミノベンゼン−β−ヒドロキシエチルスル
ホン、2−(β−ヒドロキシエチルスルホニル)エチル
アミン、3−(β−ヒドロキシエチルスルホニル)プロ
ピルアミン、2−〔2−(β−ヒドロキシエチルスルホ
ニル)エトキシ〕エチルアミン等が挙げられる。
下記一般式(XVI)と前記一般式(XIII) 〔式中、Z1 、A1 またはR1 は前記の意味を有す
る。〕との縮合反応後、引き続き必要に応じてアミノ基
の保護基Wを酸性水媒体中、温度50乃至90℃で処理
することによりWで示される基を脱離除去することによ
っても製造することができる。
例えば、4−アミノベンゼン−β−スルファートエチル
スルホン、3−アミノベンゼン−β−スルファートエチ
ルスルホニル、2−(β−スルファートエチルスルホニ
ル)エチルアミン、3−(β−スルファートエチルスル
ホニル)プロピルアミン、2−〔2−(β−スルファー
トエチルスルホニル)エトキシ〕エチルアミン又はこれ
らのビニル化合物が挙げられる。
は、例えば、2−アミノ−5−ナフトール−7−スルホ
ン酸、2−アミノ−5−ナフトール−1,7−ジスルホ
ン酸、1−アミノ−5−ナフトール−7−スルホン酸、
2−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸、2−ア
ミノ−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸、2−ア
ミノ−8−ナフトール−4,6−ジスルホン酸、1−ア
ミノ−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸、1−ア
ミノ−8−ナフトール−4,6−ジスルホン酸、2−メ
チルアミノ−5−ナフトール−7−スルホン酸、2−メ
チルアミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸等の化合
物をあげることができる。一般式(X)で示される化合
物としては、1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジ
スルホン酸及び、1−アミノ−8−ナフトール−4,6
−ジスルホン酸が好ましい。
ロキシ基含有またはカルボンアミド基含有材料の染色又
は捺染に使用できる。材料は繊維材料の形で、あるいは
その混紡材料の形で使用されるのが好ましい。ヒドロキ
シ基含有材料は天然又は合成ヒドロキシ基含有材料、た
とえばセルロース繊維材料又はその再生生成物及びポリ
ビニルアルコールである。セルロース繊維材料は木綿、
しかもその他の植物繊維、たとえばリネン、麻、ジュー
ト及びラミー繊維が好ましい。再生セルロース繊維はた
とえばビスコース・ステープル及びフィラメントビスコ
ースである。カルボンアミド基含有材料はたとえば合成
及び天然のポリアミド及びポリウレタン、特に繊維の形
で、たとえば羊毛及びその他の動物毛、絹、皮革、ポリ
アミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11及
びポリアミド−4である。本発明化合物は、上述の材料
上に、特に上述の繊維材料上に、物理的化学的性状に応
じた方法で、染色又は捺染できる。例えば、セルロース
繊維上に吸尽染色する場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソー
ダ、苛性ソーダ等の酸結合剤の存在下、場合により中性
塩、例えば芒硝又は食塩を加え、所望によっては、溶解
助剤、浸透剤又は均染剤を併用し、比較的低い温度で行
われる。染料の吸尽を促進する中性塩は、本来の染色温
度に達した後に初めて又はそれ以前に、場合によっては
分割して添加できる。パジング法に従ってセルロース繊
維を染色する場合、室温又は高められた温度でパッドし
乾燥後、スチーミング又は乾熱によって固着できる。セ
ルロース繊維に対して捺染を行う場合、一相で、例えば
重曹又はその他の酸縮合剤を含有する捺染ペーストで捺
染し、次いで100〜160℃でスチーミングすること
によって、あるいは二相で、例えば中性又は弱酸性捺染
ペーストで捺染し、これを熱い電解質含有アルカリ性浴
に通過させ、又はアルカリ性電解質含有パジング液でオ
ーバーパジングし、スチーミング又は乾熱処理して実施
できる。捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソーダ又
は澱粉エーテルのような糊剤又は乳化剤が、所望によっ
ては、例えば尿素のような通常の捺染助剤かつ(又は)
分散剤と併用して用いられる。セルロース繊維上に本発
明化合物を固定させるに適した酸結合剤は、例えばアル
カリ金属又はアルカリ土類金属と無機又は有機酸あるい
は加熱状態でアルカリ遊離する化合物との水溶性塩基性
塩である。特にアルカリ金属の水酸化物及び弱ないし中
程度の強さの無機又は有機酸のアルカリ金属塩が挙げら
れ、その内、特にソーダ塩及びカリ塩が好ましい。この
ような酸結合剤として、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、
重曹、炭酸ソーダ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、第二
又は第三燐酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソ
ーダ等が挙げられる。合成及び天然のポリアミド及びポ
リウレタン繊維の染色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴
からpH値の制御下に吸尽させ、次に固着させるため中
性、場合によりアルカリ性のpH値に変化させることによ
って行える。染色は通常60〜120℃の温度で行える
が、均染性を達成するために通常の均染剤、例えば塩化
シアヌルと3倍モルのアミノベンゼンスルホン酸又はア
ミノナフタレンスルホン酸との縮合生成物あるいは例え
ばステアリルアミンとエチレンオキサイドとの付加生成
物を用いることもできる。
捺染において優れた性能を発揮する点に特徴がある。特
にセルロース繊維材料の染色に好適であり、良好な耐光
性と耐汗日光性、優れた耐湿潤性、たとえば耐洗濯性、
耐過酸化洗濯性、耐汗性、耐酸加水分解性及び耐アルカ
リ性、更に良好な耐摩擦性と耐アイロン性を有する。ま
た優れたビルドアップ性、均染性及びウオッシュオフ
性、さらに良好な溶解性と吸尽・固着性を有する点、染
色温度や染浴比の変動による影響を受けにくく安定した
品質の染色物が得られる点において特徴を有する。ま
た、得られた染色物のフイックス処理時や樹脂加工時に
おける変色が少なく、保存時の塩基性物質との接触によ
る変化が少ないことも特徴である。
る。例中、部および%は夫々重量部および重量%を表わ
す。
ル281部を水性媒体中、pH5乃至7に調整溶解し、次
いで1−スルホ−2−アミノナフタレン−5−スルホニ
ルクロライド321部を、温度0乃至30℃、pH5乃至
7に調整しながら徐々に加え、更に同条件で反応を終了
させ、単離精製し1−スルホ−2−アミノナフタレン−
5−〔N−(3’−β’−スルファートエチルスルホニ
ル)フェニル〕スルホンアミドを得た。一方、塩化シア
ヌル184.5 部に、1−アミノ−8−ナフトール−3,6
−ジスルホン酸 319.3部、アニリン93部を順次、常法
にて縮合させ、遊離酸の形で下式で示される2縮化合物
を得た。
ミノナフタレン−5−〔N−(3’−β’−スルファー
トエチルスルホニル)フェニル〕スルホンアミド 566.6
部を常法にてジアゾ化し、前記の式で示される2縮化合
物とカップリングし、次いで1−アミノベンゼン−3−
β−スルファートエチルスルホン 281.3部を縮合させ
た。この様にして得られた化合物を塩化ナトリウムで塩
析、単離して、遊離酸の形で下式で示されるモノアゾ化
合物を得た。
フタレン−5−〔N−(3’−β’−スルファートエチ
ルスルホニル)フェニル〕スルホンアミド、1−アミノ
−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸、アニリン及
び3−アミノベンゼン−β−スルファートエチルスルホ
ンの代わりに、順に下表第2欄の化合物、第3欄の化合
物、第4欄の化合物及び第5欄の化合物を用いて実施例
1と同様の方法で合成し、各々対応するモノアゾ化合物
を得、染色して下表第6欄に示す色調の染色物を得た。
り縮合させ、これに1−アミノ−8−ナフトール−3,
6−ジスルホン酸 319.3部を、弱酸性下、水中で反応さ
せ、遊離酸の形で下式
スルホ−2−アミノナフタレン−5−〔N−(3’−
β’−スルファートエチルスルホニル)フェニル〕スル
ホンアミド 566.6部を常法にてジアゾ化し、前記の式で
示される2縮化合物とカップリングし、次いで、3−ア
ミノベンゼン−β−スルファートエチルスルホン 281.3
部を縮合させた。この様にして得られた化合物を塩化ナ
トリウムで塩析し、単離して、遊離酸の形で下式
タレン−5−〔N−(3’−β’−スルファートエチル
スルホニル)フェニル〕スルホンアミド、1−アミノ−
8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸、メタノール及
び3−アミノベンゼン−β−スルファートエチルスルホ
ンの代わりに、順に下表第2欄の化合物、第3欄の化合
物、第4欄の化合物及び第5欄の化合物を用いて、実施
例3と同様の方法で合成し、各々対応するモノアゾ化合
物を得、染色して下表第6欄に示す色調の染色物を得
た。
部の水に溶解し芒硝20部を加え、木綿10部を加えて
50℃に昇温する。ついで30分経過後、炭酸ソーダ4
部を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、水洗、
ソーピングを行って、諸堅牢度、特に塩素堅牢度、日光
堅牢度及び汗日光堅牢度のすぐれたビルドアップ性のよ
い赤色の濃度の高い染色物が得られた。
300部の水に溶解し芒硝30部を加え、木綿10部を
加えて60℃に昇温する。ついで20分経過後、炭酸ソ
ーダ5部を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、
水洗、ソーピングを行ってそれぞれ、諸堅牢度、特に日
光堅牢度及び汗日光堅牢度のすぐれたビルドアップ性の
よい赤色の濃度の高い染色物が得られた。
印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行ない、湯洗い、ソーピング、湯洗い、乾燥して仕上げ
る。この様にして固着率の高い、諸堅牢度、特に日光堅
牢度及び汗日光堅牢度のすぐれたビルドアップ性のよい
赤色の捺染物が得られた。
熱水に溶解し、25℃に冷却する。これに32.5%カセイ
ソーダ水溶液 5.5部および50度ボーメの水ガラス15
0部を添加し、さらに水を加えて全量を25℃で 1,000
部とした直後に、この液をパディング液として用いて木
綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して2
0℃の室内に貯蔵する。同様の方法にてパディングし巻
き上げポリエチレンフィルムで密閉した木綿織物は5℃
の室内に貯蔵する。各々パディング布を20時間放置
後、染色物を冷水次に熱湯で洗浄し、沸騰している洗剤
中でソーピングし、さらに冷水で洗浄後乾燥して仕上げ
る。20℃で20時間放置した染色物と5℃で20時間
放置した染色物の濃度色相差及び濃度差を調べたとこ
ろ、殆んど認められなかった。又、コールドバッチアッ
プ染色でビルドアップ性のよい染色物が得られた。
熱水に溶解し、25℃に冷却する。これに32.5%カセイ
ソーダ水溶液10部および無水硫酸ナトリウム30部を
添加し、さらに水を加えて全量を25℃で 1,000部とし
た直後に、この液をパディング液として用いて、ビスコ
ースレーヨン織物をパディングする。パディングしたビ
スコースレーヨン織物を巻き上げ、ポリエチレンフィル
ムで密閉して20℃の室内に貯蔵する。同様の方法に
て、パディング巻き上げポリエチレンフィルムで密閉し
たビスコースレーヨン織物は、5℃の室内に貯蔵する。
各々パディング布を20時間放置後、染色物を冷水、次
に熱湯で洗浄し、沸騰している洗剤中でソーピングし、
更に冷水で洗浄後乾燥して仕上げる。20℃で20時間
放置した染色物と、5℃で20時間放置した染色物の濃
度色相差及び濃度差を調べたところ、殆ど認められなか
った。
に変更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用した
モノアゾ化合物各々について、染色例2で得られた染色
物と同等の品質を有する染色物を得た。
以外は全く同じ方法で染色を行い、使用したモノアゾ化
合物各々について染色例2で得られた染色物と同等の品
質を有する染色物を得た。温度を70℃とした場合も同
様であった。
変更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用したモ
ノアゾ化合物各々について、染色例2で得られた染色物
と同等の品質を有する染色物を得た。
Claims (10)
- 【請求項1】遊離酸の形で表すと、下記一般式(I) 【化1】 〔式中、Dは置換されていてもよいフェニレンまたはナ
フチレン基、 Xは−OR3 、−SR4 、 【化2】 R7 | または−N−A3 −Z3 を表わし、ここにR3 、R4 、R5 及びR6 は互いに独 立に水素または置換されていてもよいアルキル、フェニル、ナフチルもしくはベ ンジル基、R、R1 、R2 及びR7 は互いに独立に水素または置換されていても よいアルキル、rは1または2、Qは−CH2 −、−O−、−SO2 −、−SO −または−NR 8 −、ここにR 8 は水素またはC1 −C4 アルキル、Z1 、Z2 及びZ3 は互いに独立に−SO2 CH=CH2 または−SO2 CH2 CH2 Yを 表わし、Yはアルカリの作用により脱離する基、A1 、A2 及びA3 は互いに独 立に置換されていてもよいフェニレン、ナフチレン、またはアルキレン基、pは 0または1を表わす。〕 で示されるモノアゾ化合物。 - 【請求項2】Dが下式 【化3】 〔式中、※※で示した結合は−N=N−基に通じている
結合を意味する。〕で示される基である請求項1に記載
のモノアゾ化合物。 - 【請求項3】遊離酸の形で下式 【化4】 〔式中、Z1 、A1 、R1 、D、X、R2 、A2 及びZ
2 は請求項1に記載の意味を有する。〕で示される請求
項1又は2に記載のモノアゾ化合物。 - 【請求項4】 R5 | Xが−N−R6 で示される基であり、R5 およびR6 は互いに独立に水素、ま たは、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ヒドロキ シ、クロロ、フェニルおよびスルファートの群から選ばれる、1または2個の置 換基により置換されていてもよい炭素原子1〜4個を有するアルキル、または1 〜4個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、 スルホ、カルボキシ、クロロおよびブロモの群から選ばれる、1または2個の置 換基により置換されていてもよいフェニルである請求項1〜3のいずれかに記載 のモノアゾ化合物。
- 【請求項5】 R5 | Xが−N−R6 で示される基であり、R5 が水素、メチルまたはエチル、R6 が1〜4個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキ シ、スルホ、カルボキシ、クロロおよびブロモの群から選ばれる1または2個の 置換基により置換されていてもよいフェニルである請求項1〜3のいずれかに記 載のモノアゾ化合物。
- 【請求項6】 R5 | Xが−N−R6 で示される基であり、R5 が水素、又は、1〜4個の炭素原子 を有するアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、クロロ、フェニル及び スルファートの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよい 炭素原子1〜4個を有するアルキル、R6 が1〜4個の炭素原子を有するアルコ キシ、スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、クロロ、フェニル及びスルファートの 群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよい炭素原子1〜4 個を有するアルキルである請求項1〜3のいずれかに記載のモノアゾ化合物。
- 【請求項7】Xが−OR3 で示される基であり、R3 が
1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、スルホ、カル
ボキシ、ヒドロキシ、クロロ、フェニル、シアノ及びス
ルファートの群から選ばれる1又は2個の置換基により
置換されていてもよい炭素原子1〜4個を有するアルキ
ル、又は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、1〜
4個の炭素原子を有するアルコキシ、スルホ、カルボキ
シ、クロロ及びブロモの群から選ばれる1又は2個の置
換基により置換されていてもよいフェニルである請求項
1〜3のいずれかに記載のモノアゾ化合物。 - 【請求項8】R1 が水素であり、R2 及びR7 が互いに
独立に水素、メチルまたはエチルである請求項1〜7の
いずれかに記載のモノアゾ化合物。 - 【請求項9】Z1 、Z2 及びZ3 が互いに独立に−SO
2 CH=CH2 又は−SO2 CH2CH2 OSO3 Hで
ある請求項1〜8のいずれかに記載のモノアゾ化合物。 - 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載のモノア
ゾ化合物を用いることを特徴とする繊維材料の染色また
は捺染方法。
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JP03069792A JP3196285B2 (ja) | 1991-02-28 | 1992-02-18 | モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法 |
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JP3-34245 | 1991-02-28 | ||
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JP (1) | JP3196285B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101931211B1 (ko) * | 2017-09-17 | 2018-12-21 | 이호석 | 무릎 보호대 및 무릎 보호대를 갖는 하의 |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP03069792A patent/JP3196285B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101931211B1 (ko) * | 2017-09-17 | 2018-12-21 | 이호석 | 무릎 보호대 및 무릎 보호대를 갖는 하의 |
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JPH05105820A (ja) | 1993-04-27 |
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