JPH0627928Y2 - 表面実装型巻線部品 - Google Patents

表面実装型巻線部品

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JPH0627928Y2
JPH0627928Y2 JP1989033770U JP3377089U JPH0627928Y2 JP H0627928 Y2 JPH0627928 Y2 JP H0627928Y2 JP 1989033770 U JP1989033770 U JP 1989033770U JP 3377089 U JP3377089 U JP 3377089U JP H0627928 Y2 JPH0627928 Y2 JP H0627928Y2
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winding
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surface mount
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JP1989033770U
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実 高橋
孝 橘川
勉 小谷
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、プリント基板に表面実装されるトランスある
いはインダクタ、チョークコイル等の巻線部品に関す
る。
(従来の技術) 例えば携帯用電話器や多機能電話器等、電子機器の小型
化、薄型化、部品高密度実装化に伴ない、これらに組込
まれるDC/DCコンバータ等のトランスやチョークコ
イル等として使用される巻線部品も薄型化、小型化が要
求され、この要求に応えるため、表面実装型巻線部品が
多用されるようになってきている。従来の表面実装型巻
線部品としては、第6図あるいは第7図に示すものがあ
る。
第6図の巻線部品は、縦断面形状がH形をなすコア1の
両端の鍔2、3のうちの一方の鍔3を、表面実装型端子
4を固定した樹脂製ベース5の凹部6に接着剤を介して
嵌合、接着し、巻線7の端部7aを端子4にからげ、半
田(図示せず)によりプリント基板(図示せず)上のパ
ッドに固定しかつ電気的に接続するものである。
第7図はプリント基板への取付け面を上にして示すもの
で、コアの両端の鍔8を四角形に形成し、その角部を欠
除してその欠除部間の取付け面に電極9を形成し、その
電極9に巻線7の端部7aを接続している。
また、従来の端子構造として、実開昭63−90816
号公報には、コアの一方の鍔の端面の相互に反対側とな
る縁部に対向する2つの巻線からげ用突起部を形成した
ものが記載されている。
(考案が解決すべき課題) 第6図の巻線部品においては、樹脂製ベース5を用いて
おり、かつ側方に端子4を突出させているので、広い実
装面積を必要とするという問題点があった。また、ベー
ス5が必要となるので、部品点数が多くなると共に、コ
ア1をベース5の凹部6に接着しなければならず、工程
数が多くなるという問題点があった。
第7図の巻線部品においては、半田付けの際、巻線端部
7aがプリント基板への取付け面上に重なるため、取付
けの際に不安定となり、傾斜した状態で取付けられる場
合があるという問題点があった。また、鍔8にその板面
方向に突出した部分を形成してその部分に巻線端部や7
aを固定する構造であるため、鍔8を広く形成しなけれ
ばならず、実装スペースが広くなるという問題点があ
り、また、鍔8の形状が複雑であり、製造歩留りが悪い
ことや、金型が複雑になるという問題点があった。
また、実開昭63−90816号公報に記載の構造によ
ると、鍔の端面の一部に突起部が形成されているので、
基板上に載置した時の安定性が悪く、表面実装が困難で
ある上、特にコアをフェライトにより成形した場合には
巻線からげ部が脆くなるという問題点があった。
本考案は、このような問題点を解決し、実装スペースが
狭く、かつ安価に製造でき、しかも安定して基板に取付
けられると共に、巻線からげ部の強度が大となる構造の
巻線部品を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案による巻線部品は、コ
アの両端に鍔を形成し、一方の鍔の巻軸方向の端面に複
数条の溝を形成して溝により該端面部を複数個に分割す
ると共に、分割された各部の表面に金属膜を形成するこ
とにより、溝により分割された各部をそれぞれ巻線から
げ部としたことを特徴とする。
(作用) コアの一方の鍔の巻軸方向の端面の溝で分割されること
により形成された部分には、それぞれ金属膜が形成され
ることにより、巻線からげ部すなわち端子としての役目
を果たすことが可能となる。そしてそれぞれ対応する巻
線端部が各巻線からげ部にからげられ、半田によりプリ
ント基板のパッドにおいて半田付けされる。巻線からげ
部は、溝が形成された部分の残部として形成されるの
で、鍔の端面が全面にわたって巻線からげ部として利用
され、半田付けの際にプリント基板上に安定して置かれ
る。
(実施例) 第1図は本考案による巻線部品の一実施例を、プリント
基板への取付け面を上にして示す斜視図、第2図はその
断面図、第3図はプリント基板への取付け状態を示す断
面図である。
第1図ないし第3図において、10は巻線7を施したコ
アであり、該コア10は巻軸11の両端に鍔12、13
を有し、一方の鍔12、すなわち、取付け面側の鍔12
の巻軸方向の端面に十字形に溝16を形成して溝16に
より該端面部を4個に分割すると共に、分割された各部
の表面に例えば銅や銀等の金属膜15を形成することに
より、溝16により分割された各部をそれぞれ巻線から
げ部14とする。そして、巻線からげ部14の周囲に巻
線7の端部7aをからげたものである。なお、この実施
例の巻線部品は、コア10の総高を4mm、直径を5mmと
し、巻線からげ部14間の溝16は、巻線機のノズルが
円滑に挿入できるように、溝幅を1mm〜1.5mmとし、
溝深さを1mmとし、巻線7にその直径が0.15mm〜
0.20mmのものを使用した。
この巻線部品は、円柱状に形成されたフェライトによ
り、切削により円周に溝17を形成することにより、前
記巻軸11と、肉厚の鍔12と肉薄の鍔13とを形成
し、肉厚の鍔12の表面すなわち取付け面に前記溝16
を切削または成形プレス加工によって形成することによ
り、複数個の前記巻線からげ部14を形成し、その後巻
線からげ部14にメッキあるいは焼付けにより金属膜1
5を形成する。その後、金属膜15を形成した巻線から
げ部14に巻線7の端部7aをからげ、必要であれば、
プリント基板への取付け前に巻線端部7aを巻線からげ
部14に半田ディップにより半田付けして固定してお
く。
このように構成された巻線部品を、第3図に示すよう
に、プリント基板18のパッド19上に巻線からげ部1
4が対応するように載置し、半田20により接続し、固
定する。この場合、巻線からげ部14とパッド19との
間には巻線端部7aが介在せず、しかも鍔の全面にわた
って巻線からげ部14が形成されているため、基板18
上に安定して載置できる。
この巻線部品のコア10の構造は、成形により実現する
ことも可能であるが、上述のように、円柱形の磁性材の
切削によれば、より安価に製造できる。すなわち、第7
図に示した角型鍔8を有するコアのように、成形によら
ざるをえない場合は、巻線7のレアショートを防止する
ため、巻軸部のバリ取りが必要となるが、切削による場
合はバリ取りの必要がなく、また、本考案の構造は、鍔
8の角部の加工が必要ないので、安価に製造できる。ま
た、巻線からげ部14の周囲を鍔12の周囲に一致させ
ることができ、実装スペースが狭くなる。
第4図および第5図はそれぞれ本考案による巻線部品の
他の実施例を示す斜視図であり、第4図の実施例は、鍔
12の側面に巻軸11から溝16に到る縦溝21を設
け、該縦溝21に巻線端部7aを嵌めて巻線からげ部1
4にからげたものであり、第5図は、巻線からげ部14
を含む鍔12の側面に縦溝22を形成すると共に、該縦
溝22に連続するように巻線からげ部14の取付け面に
横溝23を形成してこれらの溝22、23に巻線端部7
aを嵌め込んだ後、巻線からげ部14の周囲にからげた
ものである。
このような溝21あるいは溝22、23を設ければ、巻
線端部7aがこれらの溝21〜23で位置決めされ、か
つ係止されるので、巻線端部7aのからげ終了後、巻線
端部7aがばらけることなく、堅固に固定され、巻線端
部7aが取付け面より突出することもない。
上記実施例においては巻線からげ部14が4個である場
合について説明したが、巻線からげ部14は4個に限定
されず、巻線部品として必要とする個数の巻線からげ部
が設けられる。
(考案の効果) 本考案によれば、コアの取付け面側の鍔を溝により分割
してその分割された各部に金属膜を形成することにより
巻線からげ部を形成したので、コアを固定するベースを
設けたもの、あるいは鍔にその板面方向に突出した部分
を形成して巻線端部を固定したものに比較し、実装スペ
ースを狭くすることができる。また、本考案の巻線部品
は、ベースを必要とせず、部品点数が少なく、構造が簡
単であり、また、ベースのコアへの接着や鍔の角部の加
工等を要することなく、安価に製造することができる。
また、端面全体にわたつて巻線からげ部が形成されるの
で、端面全体が基板上に載置されることとなり、巻線部
品が安定し載置され、傾斜せず、精度良く取付けられ
る。また、端面全体にわたって巻線からげ部が形成され
るので、強度が大となり、また、巻線からげ部とそれ以
外の部分との間の温度差が小さく、熱膨張の差により巻
線からげ部に応力がかかった場合に巻線からげ部が欠け
るおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による巻線部品の一実施例を取付け面側
を上にして示す斜視図、第2図はその断面図、第3図は
該実施例の取付け状態を示す断面図、第4図およひ第5
図は第1図に対応させて描いた本考案の他の実施例をそ
れぞれ示す斜視図、第6図および第7図は従来の巻線部
品をそれぞれ示す斜視図である。 7:巻線、7a:巻線端部、10:コア、11:巻軸、
12、13:鍔、14:巻線からげ部、15:金属膜、
16、17:溝、18:プリント基板、19:パッド、
20:半田、21、22:縦溝、23:横溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願昭57−11602号(実開昭58−114018 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭61−185700号(実開昭63−90816 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアの両端に鍔を形成し、一方の鍔の巻軸
    方向の端面に溝を形成して溝により該端面部を複数個に
    分割すると共に、分割された各部の表面に金属膜を形成
    することにより、溝により分割された各部をそれぞれ巻
    線からげ部としたことを特徴とする表面実装型巻線部
    品。
JP1989033770U 1989-03-25 1989-03-25 表面実装型巻線部品 Expired - Lifetime JPH0627928Y2 (ja)

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JPH02125312U JPH02125312U (ja) 1990-10-16
JPH0627928Y2 true JPH0627928Y2 (ja) 1994-07-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940739Y2 (ja) * 1979-01-08 1984-11-20 株式会社村田製作所 インダクタンス素子
JPS58114018U (ja) * 1982-01-29 1983-08-04 松下電器産業株式会社 高周波トランス
JPS6390816U (ja) * 1986-12-01 1988-06-13

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