JPH06273977A - 静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナーの製造方法

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JPH06273977A
JPH06273977A JP5064125A JP6412593A JPH06273977A JP H06273977 A JPH06273977 A JP H06273977A JP 5064125 A JP5064125 A JP 5064125A JP 6412593 A JP6412593 A JP 6412593A JP H06273977 A JPH06273977 A JP H06273977A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 重合性単量体中であらかじめポリオレフィン
ワックスを湿式粉砕した後に、着色剤を添加し混合、分
散し、懸濁重合させて静電荷像現像用トナーを製造す
る。 【効果】 ポリオレフィンワックスを含有する重合トナ
ー中の各構成成分(着色剤等)の分散性の向上に基づ
き、定着性および現像性に優れ、しかも感光体や現像ブ
レードへのフィルミングのない耐久性能に優れた重合ト
ナーが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法等によって形成される静電荷像を現像するためのトナ
ーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真装置や静電記録装置
等で形成された電気的潜像は、次いでトナーを用いて現
像されてトナー画像が形成され、必要に応じて紙等の転
写材にこのトナー像が転写された後、該トナー像は該転
写材等に定着される。
【0003】トナー像の定着法としては、加熱、加圧、
溶剤蒸気等を用いる種々の方式があるが、一般に加熱定
着法が多くの点で実利的であり、特に加熱ローラー定着
器等による接触型加熱定着法は、熱効率が高く、比較的
低温の熱源で定着できることから、広範囲に用いられて
いる。従って、一般に、このような加熱ローラー定着器
により確実に定着し得るトナーは望ましいトナーであ
る。
【0004】上記した接触加熱型熱定着方式において
は、加熱ローラー等の加熱体の表面がトナーに接触しト
ナーを溶解させることにより定着が行われるため、該加
熱体の表面に溶解したトナー或いは半溶融のトナーの一
部が付着して、後続の転写紙等に転写されるオフセット
現象が生じやすい。このオフセット現象は、通常、加熱
によって溶融したトナーの粘弾性が適当でなく過小であ
る場合に生じる。このようなオフセット現象を防止する
ためには、トナー自体にオフセットを防止する特性を付
与することが望ましい。このような非オフセット性トナ
ーを得るための一手段として、トナーの構成成分である
重合体中に、着色剤、帯電制御剤等と共にオフセット防
止剤を含有させることが知られている。
【0005】従来、静電荷像現像用のトナーは、一般
に、熱可塑性樹脂中に着色剤、帯電制御剤、オフセット
防止剤等を加熱溶融、混合して均一に分散させた後、粉
砕、分級することにより製造されてきた。
【0006】この製造方法(粉砕法)によれば、通常は
良好な特性を有するトナーを製造し得るが、ある種の制
限、すなわちトナー用材料の選択に制限がある。例え
ば、熱可塑性樹脂中に着色剤等を加熱溶融、混合した組
成物が、経済的に使用可能な製造装置で粉砕、分級し得
るものでなくてはならない。この要請から、粉砕法にお
いては、加熱溶融、混合した組成物を充分に脆くせざる
をえない。このため、実際に上記組成物を粉砕する際
に、広範囲の粒子径分布が形成され易く、特に、微粉砕
された粒子が比較的大きな割合で生成するという問題が
生じる。
【0007】また、この粉砕法においては、着色剤、帯
電制御剤、オフセット防止剤等の固体微粒子を樹脂中に
均一に分散することが、通常は容易ではない。この固体
微粒子の分散の程度によっては、かぶりの増大、画像濃
度の低下の原因になるため、この分散の程度には充分な
注意を払わなければならない。
【0008】更に、粉砕法における上記分散性の不均一
さは、トナーの流動性、摩擦帯電性等に大きく影響し、
トナーの現像性、耐久性能等を左右する。
【0009】一方、上記した粉砕法の問題点を克服する
ために、懸濁重合によるトナーの製造方法が提案されて
いる。この懸濁重合法においては、重合性単量体に、着
色剤、帯電制御剤、オフセット防止剤、重合開始剤等を
均一に溶解又は分散せしめた単量体組成物を、通常は懸
濁安定剤を含有する水相中に投入し、高剪断力を有する
混合装置を用いて分散、造粒した後、重合させてトナー
粒子を形成させる。
【0010】この懸濁重合法は、粉砕工程を必要としな
いため、粉砕によるトナーの破断面の不均質さ、あるい
は微粒子の生成という粉砕工程に基ずく問題点を解消で
き、且つ、これにより形成されたトナーの形状は球状で
あるため、トナー製造方法として好ましい方法である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】懸濁重合法により得ら
れるトナーは、水相中に分散された単量体液滴(単量体
組成物粒子)が重合されることにより形成されるもので
あるため、形成されるトナー粒子は、単量体液滴の状態
に大きく左右される。即ち、懸濁重合法においては、単
量体液滴をいかに均質なものにするかが重要となる。
【0012】特に、オフセット防止剤として一般的に用
いられているポリオレフィンワックスは、常温では重合
性単量体に不溶の物質であることが多く、重合性単量体
中に均一に分散し難いため、オフセット防止剤を含有す
るトナーを懸濁重合法により製造しようとすると、オフ
セット防止剤を含有しないトナー粒子や極端にオフセッ
ト防止剤の含有量の多いトナー粒子が生成し不均質トナ
ーとなり易い。その結果、このようなオフセット防止剤
の添加は、トナー特性、特に耐オフセット性を低下さ
せ、更には現像ブレードや感光体へのフィルミングを発
生させ、定着特性、現像性、耐久性能の変動、劣化をも
たらすという欠点がある。
【0013】このような欠点を解消するため、重合法ト
ナーを製造する際、重合性単量体にポリオレフィンワッ
クスおよび着色剤等のトナーの構成成分となすべき物質
を混合分散、或いは溶解させた後、重合に供する方法が
提案されている。
【0014】しかしながら、このような混合・分散法
は、ポリオレフィンワックスを単量体液滴中に均一に分
散させるためには充分でなかった。
【0015】本発明の目的は、以上の如き問題点を解決
した重合トナーの製造方法を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、定着性が良好で、且
つ、現像性に優れた重合トナーを与えるトナーの製造方
法を提供することにある。
【0017】本発明の更に他の目的は、感光体や現像ブ
レードへのフィルミングのない耐久性能に優れた重合ト
ナーの製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、従来の混合・分散法において均質なトナーが得ら
れなかったのは、ポリオレフィンワックスの分散処理の
際、トナー粒子径に比較して充分小さな粒子径単位に分
散できなかったり、カーボンブラック等の着色剤の表面
にポリオレフィンワックスが付着して着色剤が疑集し易
くなるためであることを見い出した。本発明者らは更に
研究を続けた結果、重合性単量体中であらかじめポリオ
レフィンワックスを湿式粉砕して、該ポリオレフィンワ
ックスを重合性単量体中に均一に分散させた後に、着色
剤(必要に応じて、帯電制御剤等の、その他のトナー構
成成分)を混合分散或いは溶解することにより、重合ト
ナー中の各添加成分の分散性が顕著に向上することを見
い出した。
【0019】本発明の重合トナー製造方法はこのような
知見に基ずくものであり、より詳しくは、重合性単量体
中にポリオレフィンワックスと、着色剤とを少なくとも
含む重合性単量体組成物を懸濁重合する重合トナーの製
造方法であって、あらかじめ重合性単量体中でポリオレ
フィンワックスを湿式粉砕する工程を含むことを特徴と
するものである。
【0020】本発明においては、重合性単量体中であら
かじめポリオレフィンワックスを、一定の条件下で(所
望のトナー粒子径と比較して)充分小さな粒子径に湿式
粉砕して、該ポリオレフィンワックスを重合性単量体中
に均一に分散した後に、着色剤および帯電制御剤(必要
に応じて、その他のトナー構成成分)を混合分散或いは
溶解することが、重合トナー中の各添加成分の分散性を
更に向上させる点から好ましい。
【0021】以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本
発明を詳細に説明する。
【0022】(トナーの製造方法)本発明のトナーの製
造方法においては、重合性単量体と、着色剤と、ポリオ
レフィンワックスとを少なくとも含む(必要に応じて、
更に荷電制御剤、架橋剤、重合開始剤その他の添加剤を
含有する)単量体組成物を、水相中へ分散・懸濁して、
造粒・重合することにより重合トナーが得られるが、前
記重合性単量体に着色剤を添加する前に、該重合性単量
体中で上記ポリオレフィンワックスを湿式粉砕すること
が必要である。
【0023】(湿式粉砕)本発明の湿式粉砕において
は、液状の重合性単量体に被粉砕物であるポリオレフィ
ンワックスの粗粒物(好ましくは粒径50〜150μm
程度)を混合、分散させた後、圧縮、剪断およびヘラな
で作用等の機械的な力を作用させて、ポリオレフィンワ
ックスを(好ましくは、トナーの粒径に比較して充分に
小さな粒径まで)粉砕し、ポリオレフィンワックスが均
一に重合性単量体中に分散した分散液を得ることが好ま
しい。
【0024】本発明においては、より具体的には、円筒
状の容器に球状のメディアを充填し、アジテーターシャ
フトを用いて高速回転させメディアを運動させた中に、
重合性単量体とポリオレフィンワックスとの分散液をポ
ンプ等を使用して供給することにより、回分式または連
続式に粉砕することが好ましい。
【0025】一般に、固形物の粉砕には、ターボミル、
ジェットミル等を用いる乾式粉砕も使用可能であるが、
粉砕による到達粒径が大きいこと、あるいは粉砕時の発
熱による固化や再凝集が起こり、結果として粒径分布が
広くなるというような問題があり、目的とする粒径の粉
砕物を得ることが困難である。
【0026】これに対して、本発明で用いる湿式粉砕に
おいては、上述したような乾式粉砕における問題点がな
いため、ポリオレフィンワックスが均一に重合性単量体
中に分散した分散液が容易に得られる。
【0027】本発明の湿式粉砕においては、例えば、ボ
ールミル、振動ミル、遊星ミル、高速ビーズミルによる
粉砕を用いることが可能であるが、高速ビーズミルによ
る粉砕を用いることが好ましく、直径0.5mm以上の
小粒径のビーズ(好ましくは直径0.5〜10mm、更
に好ましくは直径1.0〜3.0mm)を用いた高速ビ
ーズミルによる粉砕を用いることが特に好ましい。ビー
ズの密度は3g/cm3 以上(更には5g/cm3
上)であることが好ましい。ビーズの材質に関しては、
ジルコニア、スチール等が好ましく使用される。
【0028】上記高速ビーズミルとしては、具体的には
例えば、アトライタ(三井三池製)、マイティミル(井
上製作所製)、ダイヤモンドファインミル(三菱重工
製)、ダイノミル(シンマルエンタープライゼス製)等
のミルを用いることが可能である。
【0029】本発明の湿式粉砕においては、上述したよ
うにポリオレフィンワックスを、トナーの粒径に比較し
て充分に小さな粒径まで粉砕することが好ましいが、よ
り具体的には、あらかじめ重合性単量体中で湿式粉砕し
たポリオレフィンワックスの粒径のD50が5μm以下
(更には4μm以下)、D90が15μm以下(更には1
0μm以下)であることが好ましい。
【0030】ここに、D50とは、SKレーザーミクロン
サイザーにて測定した体積粒径分布の累積値50%の値
であり、D90とは同90%の値である。
【0031】(単量体組成物の懸濁)本発明において
は、重合性単量体と、着色剤と、ポリオレフィンワック
スとを少なくとも含む上記単量体組成物に必要に応じて
重合開始剤を加えた後、通常は分散安定剤を含有する水
相中に該単量体組成物を分散・懸濁させて単量体組成物
粒子を形成(造粒)する。
【0032】この懸濁方法としては、通常の攪拌機、ホ
モミキサー、ホモジナイザー等を用いて微小粒子を造粒
する方法を用いることが好ましい。この際、単量体組成
物粒子(液滴)が所望のトナー粒子のサイズ(一般に3
0μm以下、好ましくは12μm以下の大きさ)を有す
る様に攪拌速度、時間を調整し、その後は分散安定剤
(例えば、ポリビニルアルコール)の作用等によりほぼ
その状態が維持されるように、攪拌を粒子の沈降が防止
される程度に行なうことが好ましい。
【0033】上述したように、重合性単量体に着色剤、
ポリオレフィンワックス等のトナー構成成分を溶解、分
散した混合液を水分散液媒中に小液滴として分散させる
ために、通常は高剪断の攪拌が行われるが、これは任意
のホモミキサー、ホモジナイザー等により行うことがで
き、その剪断力は、所望の液滴粒径の範囲に造粒される
程度の力であれば充分である。
【0034】上記着色剤と重合性単量体等からなる分散
質(単量体組成物)と、水系分散媒(水相)との割合は
特に限定はないが、分散媒中での液滴形成の容易性、な
らびに重合反応中での粒子の分散安定性を考慮すると、
系中の分散質濃度は5〜50重量%程度(更には20〜
30重量%程度)の範囲が望ましい。
【0035】(重合)本発明においては、重合温度は用
いる触媒によって異なるが、一般に(触媒の10時間半
減期温度)〜(10時間半減期温度より10〜15℃高
い温度)に設定して単量体組成物の重合を行なうことが
好ましい。
【0036】重合反応終了後、例えば、通常行う酸洗
い、水洗いにより粒子表面に残留している分散安定剤
(例えば、ポリビニルアルコール、難水溶性金属塩)を
除去した後、脱水、乾燥によりトナー粒子を得ることが
できる。
【0037】以上において、本発明の重合トナー製造方
法の概要について説明したが、次に、上記単量体組成物
を構成する各成分について説明する。
【0038】(重合性単量体)本発明で使用される重合
性単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン等の芳
香族ビニル単量体類、アクリロニトリル等の不飽和ニト
リル類、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート等の不飽和ア
クリル酸エステル類および不飽和メタアクリル酸エステ
ル類、ブタジエン、イソプレン等の共役ジオレフィン類
等を例示することができる。上記の単量体は単独で、あ
るいは2種以上混合して使用することができる。
【0039】(ポリオレフィンワックス)本発明におい
ては、上記重合性単量体中で湿式粉砕されるポリオレフ
ィンワックスの種類は特に限定されないが、それ自体の
物性として、上記単量体またはそれより形成される重合
体に対する相溶性が大きいものが望ましい。このポリオ
レフィンワックスとして非常に高融点のものを用いる
と、得られるトナーの融着温度が上昇するため、ポリオ
レフィンワックスとしては比較的低分子量のものを用い
ることが望ましい。より具体的には、数平均分子量が1
000〜45000程度のポリオレフィン、特に数平均
分子量が2000〜6000程度のポリオレフィンが好
ましく用いられる。
【0040】上記ポリオレフィンワックスとしては、そ
の軟化点が100〜180℃のもの、特に130〜16
0℃のものが好ましく用いられる。
【0041】このようなポリオレフィンワックスの具体
例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチ
レン等のオレフィン重合体を挙げることができ、これら
のうち特にポリプロピレンが好ましく用いられる。
【0042】本発明においてオフセット防止剤として有
効に用いられるポリオレフィンワックスには、低分子量
オレフィン共重合体が包含される。このような低分子量
オレフィン共重合体としては、オレフィンのみを単量体
成分とするオレフィン共重合体、又はオレフィンとオレ
フィン以外の化合物を単量体成分とするオレフィン共重
合体であって、比較的分子量の小さいもの(好ましくは
数平均分子量が1000〜45000程度、更に好まし
くは2000〜6000程度)を用いることが好まし
い。
【0043】上記オレフィン重合体又はオレフィン共重
合体を構成する単量体成分としてのオレフィンは、特に
限定されないが、例えばエチレン、プロピレン、ブテン
−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オ
クテン−1、ノネン−1、デセン−1、及び不飽和結合
位置を異にする上記オレフィンの異性体、並びに例えば
3−メチル−1−ブテン、3−メチル−2−ペンテン、
3−プロピル−5−メチル−2−ヘキセン等の、アルキ
ル基からなる分岐鎖を有する上記オレフィンの誘導体、
その他のオレフィンを包含する。
【0044】上述のオフセット防止剤としてのポリオレ
フィンワックスは、重合組成物の単量体100重量部に
対して1〜10重量部、更には2〜5重量部の割合で用
いることが好ましい。この割合が1重量部未満では、オ
フセット防止効果が不十分、不確実となり易く、又10
重量部を越えると、得られるトナーの帯電性及び流動性
が悪影響を受け易くなる。
【0045】(着色剤)本発明で使用される着色剤とし
ては、例えば、カーボンブラック、ニグロシンベース、
アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエロ
ー、ウルトラマリンブルー、オリエントオイルレッド、
フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオクサレー
ト等の染、顔料類;鉄、コバルト、ニッケル、三二酸化
鉄、四三酸化鉄、酸化鉄マンガン、酸化鉄亜鉛、酸化鉄
ニッケル当の磁性粒子を例示することができる。本発明
においては、重合性単量体100重量部に対して、カー
ボンブラック等の染顔料は1〜20重量部、更には3〜
10重量部の割合で用いることが好ましい。磁性粒子に
ついては、10〜70重量部、更には20〜50重量部
用いることが好ましい。
【0046】(帯電制御剤)本発明においては、分散質
として、上記重合性単量体、ポリオレフィンワックスお
よび着色剤に加えて、得られるトナーの帯電性を良好に
する目的で、各種の帯電制御剤を添加することが望まし
い。本発明で使用される帯電制御剤としては、例えば、
TRH、T−77、T−37、TP−415、TP−3
02、(以上保土ケ谷化学(株)製);S−32、S−
34、S−37、E−82、E−84、N−01、N−
02、N−03、N−11、P−51、AFP−B(以
上オリエント化学工業(株)製);を例示することがで
きる。本発明においては、重合性単量体100重量部に
対して、帯電制御剤を0.1〜5重量部、更には0.5
〜2重量部の割合で用いることが好ましい。
【0047】(添加剤)本発明においては、必要に応じ
て、任意の油溶性開始剤、分子量調整剤、架橋性単量
体、等の添加剤を使用することができる。これらの添加
剤は、例えば、重合性単量体中でポリオレフィンワック
スを湿式粉砕した後に、該重合性単量体中に添加するこ
とが可能である。
【0048】(開始剤)本発明で使用される油溶性開始
剤としては、使用される単量体に可溶なものを用いるこ
とが好ましい。より具体的には、例えば、メチルエチル
パーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、アセチル
パーオキシド、ジクミルパーオキシド、ラウロイルパー
オキシド、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−イソープロピル
パーオキシジカーボネート、ジ−t−ブチルジパーオキ
シイソフタレート等の過酸化物類、2,2´−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2´−アゾ
ビスイソブチロニトリル、1,1´−アゾビス(1−シ
クロヘキサンカルボニトリル)等のアゾ化合物を例示す
ることができる。本発明においては、重合性単量体10
0重量部に対して、開始剤を0.5〜10重量部、更に
は2〜5重量部の割合で用いることが好ましい。
【0049】(分子量調整剤)本発明で必要に応じて使
用される分子量調整剤としては、例えば、t−ドデシル
メルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、n−オクチ
ルメルカプタン等のメルカプタン類;四塩化炭素、四臭
化炭素等のハロゲン化炭化水素類を例示することができ
る。これらの分子量調整剤は、重合開始以前、あるい
は、重合の途中で添加することができる。本発明におい
ては、重合性単量体100重量部に対して、分子量調整
剤を0.1〜10重量部、更には1〜5重量部の割合で
用いることが好ましい。
【0050】(架橋性単量体)本発明で必要に応じて使
用される架橋性単量体としては、例えばジビニルベンゼ
ン等の芳香族ジビニル化合物;エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート
等の2個以上のビニル基を有するビニル化合物等の多官
能性単量体類を例示することができる。これらの架橋性
単量体は、重合開始以前、あるいは、重合の途中で添加
することができる。本発明においては、重合性単量体1
00重量部に対して、架橋性単量体を0.01〜10重
量部、更には0.1〜5重量部の割合で用いることが好
ましい。
【0051】更に、本発明においては必要に応じて、着
色剤のトナー粒子中への均一分散化を目的としてオレイ
ン酸、ステアリン酸等の滑剤、および/又はシラン系ま
たはチタン系のカップリング剤等の分散助剤を単量体組
成物中に存在させても良い。
【0052】(トナー)本発明は、キャリアと共に現像
剤を構成するトナーのみならず、キャリアを用いない非
磁性一成分現像トナーや、磁性体粉末が分散含有された
磁性トナーの製造にも適用することができる。このよう
な場合における磁性体粉末、或いは荷電制御剤等のトナ
ー成分として含有させるべき他の物質は、前記着色剤と
同様に、重合組成物中に含有させておくことが可能であ
る。
【0053】以下、実施例および比較例により本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみ
に限定されるものではない。以下の実施例において、
「部」は全て「重量部」を意味する。
【0054】なお、本発明における特性の評価は、以下
の方法で行った。
【0055】(ポリオレフィンワックスの粒径)重合性
単量体中にてポリオレフィンワックスを湿式粉砕して得
た重合性単量体ポリオレフィンワックス分散液を、分散
媒としてのメチルアルコールに加えた後、SKレーザー
ミクロンサイザー(セイシン企業製)を用いてポリオレ
フィンワックスの粒径を測定した。
【0056】このSKレーザーミクロンサイザーによる
測定においては、以下に示すパラメータを用いた。
【0057】機種:SK−LMS−PRO−7000S 分散媒:メチルアルコール 分散条件:超音波分散処理 10分間 濃度:自動設定 測定時間:30秒 測定分割数:60分割 (体積固有抵抗)重合、乾燥することにより得た重合ト
ナーの体積固有抵抗を、誘電体損測定器(安藤電気製)
を用いて測定した。
【0058】この誘電体損測定器による測定において
は、以下に示すパラメータを用いた。 機種:TR−10C型(安藤電気製) 周波数:1KHz 温度:30℃ (オフセット温度)市販の電子写真装置(商品名:SF
−8500、シャープ社製)を用い通常の電子写真方式
により形成した静電荷像を、テストすべき現像剤により
現像した後、転写紙(普通紙)に転写し、未定着画像を
得た。この未定着画像を、直径40mmφの表面テフロ
ンコート定着ローラーと、直径40mmφのシリコーン
ゴム圧着ローラーとからなる定着器を用い、荷重1k
g、周速150mm/secの条件にて、定着温度を1
50℃より240℃まで10℃間隔で昇温して、オフセ
ット現像の発生温度を調べた。
【0059】(画像特性)耐久試験として、図1に示す
現像装置を用いて20,000枚印字(A4)し、画像
濃度、カブリの有無、金属製現像ブレードにおける現像
剤付着によるフィルミングの有無を目視で観察して評価
した。
【0060】画像濃度(ID)の評価は、マクベス反射
濃度計(マクベス社製)を用い、画像の「黒べた部」を
測定することにより行った。
【0061】画像特性は、次の3段階で評価した。
【0062】(画像濃度) ○:画像濃度が高い(画像濃度が1.2を超える) △:画像濃度がやや低い(画像濃度=1.0〜1.2) ×:画像濃度が低い(画像濃度1.0未満) (カブリ) ○:カブリが無い △:カブリが少し見られる ×:カブリが発生する (耐久性) ○:2万枚印字してもカスレない △:2万枚印字すると少しカスレる ×:2万枚印字した場合、途中でカスレる
【0063】
【実施例】実施例1 スチレン 70部 n−ブチルメタアクリレート 30部 ポリプロピレンワックス 3部 (ビスコール550P、三洋化成製) 上記の成分を、密度7.8g/cm3 、径1.5mmの
スチールビーズを充填し、容量1500cc、ディスク
周速10m/secに設定した高速ビーズミル(商品
名:ダイノミルKDL−PILOT型、シンマルエンタ
ープライゼス社製)に投入して、ポリプロピレンワック
スの湿式粉砕を行い、ポリプロピレンワックスが均一に
分散された重合性単量体ポリプロピレンワックス分散液
を調製した。この分散液のポリプロピレンワックスの粒
径は、D50が3.3μm、D90が7.8μmであった。
【0064】次いで、この分散液に以下の成分を添加
し、高剪断を有する混合機であるTK式ホモミキサー
(特殊機化工社製、回転数:5000rpm)を用いて
均一分散し、重合性単量体組成物を調製した。
【0065】 カーボンブラック 5部 (プリンテックス150T、デグサ社製) 帯電制御剤 1部 (スピロンブラックTRH、保土ケ谷化学製) 2.2−アゾビスイソブチロニトリル 2部 次に、上記重合性単量体組成物を、ポリビニルアルコー
ルGH−23(日本合成化学工業製)を2重量%溶解し
た蒸留水に投入し、TK式ホモミキサーを用いて回転数
9000rpmで高剪断攪拌して、重合性単量体組成物
の液滴を造粒した。
【0066】上記により造粒した重合性単量体組成物の
液滴を攪拌翼が付いた反応器に入れ、65℃で8時間2
50rpmで攪拌して重合を行った。
【0067】このようにして得られた分散液について脱
水、水洗操作を5回繰り返し、ポリビニルアルコールを
除去した後に乾燥して、平均粒径約12μmの重合トナ
ー粒子を得た。
【0068】この重合トナー粒子100重量部に、疎水
化処理したコロイダルシリカ(R−972(日本アエロ
ジル製))を0.3重量部入れ、ヘンシェルミキサーを
用いて混合してトナーを得た。このようにして得られた
トナーの体積固有抵抗は、1.00×1011Ω・cmで
あった。
【0069】上記トナー5重量部を平均粒径80μmの
キャリヤー95重量部と混合して現像剤を作成した。こ
の現像剤を用いて、オフセット温度を測定したところ、
240℃でもオフセット現像は発生しなかった。
【0070】更に、図1に示す市販の非磁性一成分現像
方式のレーザービームプリンターを使用して、上記トナ
ーを評価したところ、2万枚の印字(A4)をしても初
期の印字品質が保たれ、良好な結果が得られた。
【0071】実施例2 実施例1で用いたポリプロピレンワックス(ビスコール
550P)に代えてポリエチレンワックスPE−130
(ヘキスト社製)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て重合を行い重合トナー粒子を得た。
【0072】この際の重合性単量体ポリエチレンワック
ス分散液中のポリエレチンワックスの粒径は、D50
2.8μm、D90が6.5μmであった。
【0073】また、得られた重合トナー粒子の平均粒径
は約12μmであった。
【0074】このトナーを用いて、実施例1と同様の評
価を行ったところ、体積固有抵抗は1.05×1011Ω
・cmであった。また、オフセット現象も240℃まで
発生しなかった。
【0075】更に、このトナーを用いて実施例1と同様
に2万枚印字したところ、実施例1の結果と同様に初期
の印字品質が保たれ、良好な結果が得られた。
【0076】実施例3 実施例1で用いた重合性単量体組成(スチレン70部、
n−ブチルメタアクリレート30部)に代えて、スチレ
ン85部とブチルアクリレート15部とからなる重合性
単量体組成を用いた以外は、実施例1と同様にして重合
を行い重合トナー粒子を得た。
【0077】この際の重合性単量体ポリプロピレンワッ
クス分散液中のポリプロピレンワックスの粒径は、D50
が4.0μm、D90が8.7μmであった。
【0078】また、得られた重合トナー粒子の平均粒径
は約12μmであった。
【0079】このトナーを用いて、実施例1と同様の評
価を行ったところ、体積固有抵抗は3.16×1011Ω
・cmであった。また、オフセット現象も240℃まで
発生しなかった。
【0080】更に、このトナーを用いて実施例1と同様
に2万枚印字したところ、実施例1の結果と同様に初期
の印字品質が保たれ、良好な結果が得られた。
【0081】実施例4 実施例1で用いた重合性単量体組成(スチレン70部、
n−ブチルメタアクリレート30部)に代えて、スチレ
ン70部と、n−ブチルアクリレート30部と、架橋剤
たるジビニルベンゼン0.3部とからなる重合性単量体
組成を用いた以外は、実施例1と同様にして重合を行い
重合トナー粒子を得た。
【0082】この際の重合性単量体ポリプロピレンワッ
クス分散液中のポリプロピレンワックスの粒径は、D50
が3.8μm、D90が8.5μmであった。
【0083】また、得られた重合トナー粒子の平均粒径
は約11μmであった。
【0084】このトナーを用いて、実施例1と同様の評
価を行ったところ、体積固有抵抗は1.26×1011Ω
・cmであった。また、オフセット現象も240℃まで
発生しなかった。
【0085】更に、このトナーを用いて実施例1と同様
に2万枚印字したところ、実施例1の結果と同様に初期
の印字品質が保たれ、良好な結果が得られた。
【0086】実施例5 実施例1で用いたカーボンブラック(プリンテックス1
50T)に代えてBLACK・PEARLS−130
(キャボット製)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て重合を行い重合トナー粒子を得た。
【0087】この際の重合性単量体ポリプロピレンワッ
クス分散液中のポリプロピレンワックスの粒径は、D50
が3.5μm、D90が8.0μmであった。
【0088】また、得られた重合トナー粒子の平均粒径
は約10μmであった。
【0089】このトナーを用いて、実施例1と同様の評
価を行ったところ、体積固有抵抗は2.00×1011Ω
・cmであった。また、オフセット現象も240℃まで
発生しなかった。
【0090】更に、このトナーを用いて実施例1と同様
に2万枚印字したところ、実施例1の結果と同様に初期
の印字品質が保たれ、良好な結果が得られた。
【0091】実施例6 実施例1で用いたスチールビーズに代えて、高速ビーズ
ミルに密度6.0g/cm3 、直径0.3mmのジルコ
ニアビーズを用いた以外は、実施例1と同様にして重合
を行い重合トナー粒子を得た。
【0092】この際の重合性単量体ポリプロピレンワッ
クス分散液中のポリプロピレンワックスの粒径は、D50
が6.4μm、D90が16.7μmであった。
【0093】また、得られた重合トナー粒子の平均粒径
は約13μmであった。
【0094】このトナーを用いて実施例1と同様の評価
を行ったところ、体積固有抵抗は1.00×1011Ω・
cmであった。また、オフセット現象は、200℃で発
生した。
【0095】更に、このトナーを用いて実施例1と同様
に2万枚印字したところ、初期は問題がなかったが、3
000枚印字したところで、現像ブレードにフィルミン
グが生じ、画像はカスレてしまった。
【0096】実施例7 実施例1で用いたスチールビーズに代えて、高速ビーズ
ミルに密度1.6g/cm3 、直径1.5mmのガラス
ビーズを用いた以外は、実施例1と同様にして重合を行
い重合トナー粒子を得た。
【0097】この際の重合性単量体ポリプロピレンワッ
クス分散液中のポリプロピレンワックスの粒径は、D50
が8.6μm、D90が24.9μmであった。
【0098】また、得られた重合トナー粒子の平均粒径
は約16μmであった。
【0099】このトナーを分級して平均粒径を12μm
とした後、実施例1と同様の評価を行った。体積固有抵
抗は1.26×1011Ω・cmであった。また、オフセ
ット現象は、180℃で発生した。
【0100】更に、実施例1と同様に2万枚印字したと
ころ、初期は問題がなかったが、2000枚印字したと
ころで、現像ブレードにフィルミングが生じ、画像はカ
スレてしまった。
【0101】実施例8 実施例1で用いた高分子分散剤ポリビニルアルコールG
H−23に替えて難水溶性金属塩リン酸カルシウム3.
5重量部とした以外は、実施例1と同様にして重合を行
い、重合トナー粒子分散液を得た。この際のポリプロピ
レンワックスの粒径は、D50が3.5μm、D90が8.
2μmであった。
【0102】得られた重合トナー粒子分散液について、
脱水、塩酸水(1重量%)による酸洗浄を3回、水洗操
作を3回繰り返し、リン酸カルシウムを除去した後に乾
燥して、平均粒径約10μmのトナー粒子を得た。
【0103】このトナーを用いて、実施例1と同様の評
価を行ったところ、体積固有抵抗は1.20×1011Ω
・cmであった。また、オフセット現象も240℃まで
発生しなかった。
【0104】更に、このトナーを用いて実施例1と同様
に2万枚印字したところ、実施例1の結果と同様に初期
の印字品質が保たれ、良好な結果が得られた。
【0105】比較例1 重合性単量体組成物中にポリオレフィンワックスを添加
しなかった以外は、実施例1と同様に重合トナーを製造
し、評価した。この結果、得られた重合トナー粒子の平
均粒径は約10μmであり、体積固有抵抗は3.16×
1011Ω・cmであった。また、オフセット現象は12
0℃から240℃の温度範囲で発生し、2万枚の印字評
価はできなかった。
【0106】比較例2 スチレン 70部 n−ブチルメタアクリレート 30部 ポリプロピレンワックス 3部 (ビスコール550P、三洋化成製) カーボンブラック 5部 (プリンテックス150T、デグサ社製) 帯電制御剤 1部 (スピロンブラックTRH、保土ケ谷化学製) 2.2−アゾビスイソブチロニトリル 2部 直径1.5mmのスチールビーズを充填し、容量150
0cc、ディスク周速10m/secに設定した高速ビ
ーズミルを用いて、上記成分を粉砕、混合して重合性単
量体組成物を得た。
【0107】次いで、ポリビニルアルコールGH−23
(日本合成化学工業製)を2重量%溶解した蒸留水に上
記重合性単量体組成物を投入し、TK式ホモミキサーを
用いて高剪断攪拌して重合性単量体組成物の液滴を造粒
した以外は、実施例1と同様に重合を行い重合トナー粒
子を得た。
【0108】得られた重合トナー粒子の平均粒径は約1
3μmであり、また体積固有抵抗は1.26×1010Ω
・cmと低かった。このトナー粒子を電子顕微鏡により
観察したところ、トナー粒子中にカーボンブラックの凝
集塊が存在しており、このため体積固有抵抗が低いこと
が判明した。また、オフセット現象は220℃で発生し
た。
【0109】更に、このトナーを用いて実施例1と同様
に2万枚印字したところ、初期より印字濃度が低く、3
000枚印字したところで、現像ブレードにフィルミン
グが生じ、画像はカスレてしまった。
【0110】以上の結果をまとめて表1に示した。
【0111】
【表1】
【0112】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、重合性
単量体中であらかじめポリオレフィンワックスを湿式粉
砕した後に、着色剤を添加し混合、分散して懸濁重合さ
せる工程を含む静電荷像現像用トナーの製造方法が提供
される。
【0113】本発明のトナーの製造方法によれば、ポリ
オレフィンワックスを含有する重合トナー中の各構成成
分(着色剤等)の分散性の向上に基づき、定着性および
現像性に優れ、しかも感光体や現像ブレードへのフィル
ミングのない耐久性能に優れた重合トナーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非磁性一成分現像剤が適用可能な現像装置およ
び現像方法の一実施態様を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…感光体、2…現像ロール、3…現像ブレード、4…
現像剤、5…現像剤容器、6…攪拌棒、7…クリーニン
グブレード、8…廃トナーボックス、9…チャージャ
線、10…光信号・光画像、11…転写チャージャ線、
12…定着ロール、13…現像剤支持部材(紙等)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合により静電荷像現像用トナーの構成
    成分を与える重合性単量体中でポリオレフィンワックス
    を湿式粉砕した後に、着色剤を添加し混合、分散し、懸
    濁重合させる工程を含むことを特徴とする静電荷像現像
    用トナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 重合性単量体中でポリオレフィンワック
    スを湿式粉砕した後に、着色剤および帯電制御剤を添加
    し混合、分散する請求項1記載の静電荷像現像用トナー
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 あらかじめ重合性単量体中で湿式粉砕し
    たポリオレフィンワックスの粒径のD50が5μm以下、
    90が15μm以下である請求項1又は2記載の静電荷
    像現像用トナーの製造方法。
  4. 【請求項4】 密度3g/cm3 以上、直径0.5mm
    以上のビーズを充填した高速ビーズミルを用いて、ポリ
    オレフィンワックスを重合性単量体液中で湿式粉砕する
    請求項1、2又は3記載の静電荷像現像用トナーの製造
    方法。
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