JPH06264504A - ダイアフラム直結による鋼管柱の接合工法 - Google Patents

ダイアフラム直結による鋼管柱の接合工法

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JPH06264504A
JPH06264504A JP5076420A JP7642093A JPH06264504A JP H06264504 A JPH06264504 A JP H06264504A JP 5076420 A JP5076420 A JP 5076420A JP 7642093 A JP7642093 A JP 7642093A JP H06264504 A JPH06264504 A JP H06264504A
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JP
Japan
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diaphragm
end plate
columns
joining
steel pipe
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JP5076420A
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Tokuo Watanabe
徳雄 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼構造仕口部のダイアフラムを柱の現場接合
に直接利用することによって、鋼管柱の接合を柱母材よ
りも強度の強い接合とし、経済的で簡便にしかも柱の外
観を阻害しない鋼管柱の接合工法を提供しようとするも
のである。 【構成】 鋼構造仕口部3のダイアフラム4に直接にボ
ルト貫通穴11が穿設され、このダイアフラムに上階柱
1の最下部に取付けられたエンドプレ―ト12が対向し
て載置され、前記ダイアフラム側から高力ボルト14が
挿入され、前記エンドプレ―ト側でナット15止めされ
て上下階柱1,2が固定接合されるダイアフラム直結に
よる鋼管柱の接合工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼構造の鋼管柱を接合
する工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における鋼管柱の接合は、図9,図
10に示すように、上部ダイアフラム21に2分した鋼
管柱の下部22を工場で溶接接合し、その柱に仮組接合
用ガセットプレ―ト23を溶接して取付け、また、2分
した鋼管柱の上部24にも上記と同様の加工を施してか
ら建設現場に搬入していた。
【0003】そして鉄骨建て方時の2分した下部柱22
と2分した上部柱24の接合は、梁25の上約1メ―ト
ルの位置で前記仮組接合用ガセットプレ―ト23同志を
添え板26を介して仮組ボルト27で緊結し、仮組を完
了した後,鋼管柱の下部22と上部24を現場溶接接合
28を行い、現場溶接接合28が完了した後,添え板2
6を外し、仮組接合用ガセットプレ―ト23をガスで切
断し、グラインダ―でその溶接箇所を研磨し、現場溶接
接合部28の超音波探傷試験を行い、図11に示すよう
な状態に鋼管柱の接合を行い完了していた。
【0004】また、図12に示すように、上部ダイアフ
ラム21に2分した鋼管柱の下部22を工場で溶接接合
すると共にその上端にエンドプレ―ト29を溶接接合
し、また、2分した鋼管柱の上部24にも上記と同様の
加工を施してから建設現場に搬入し、建設現場において
両エンドプレ―ト29を対向配置してボルト30によっ
て組み付けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
の場合、いずれも1本の柱を2分して接合するという矛
盾があるばかりでなく、その外に前者では、上述の如き
仮組のためのプレ―ト及びボルト等の無駄な鋼材使用と
製作作業の面倒があり、しかも現場溶接という高度の溶
接作業を要すると共に、超音波探傷試験を必要とするも
のであり、また後者では、完成後に接合部のエンドプレ
―トやボルトが柱の面外に出っ張るので外観が良くなく
使用範囲が制限される、という問題等がある。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、鋼構造仕口
部のダイアフラムを柱の現場接合に直接利用することに
よって、鋼管柱の接合を柱母材よりも強度の強い接合と
し、経済的で簡便にしかも柱の外観を阻害しない鋼管柱
の接合工法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるダイアフラム直結による鋼管柱の接
合工法は、鋼構造仕口部のダイアフラムに直接にボルト
貫通穴を穿設し、このダイアフラムに上階柱の最下部に
取付けたエンドプレ―トを対向して載置し、前記ダイア
フラム側から高力ボルトを挿入し、前記エンドプレ―ト
側でナット止めして同径の上下階柱を固定接合すること
を特徴とするものである。
【0008】また、請求項2においては、鋼構造仕口部
のダイアフラムに上面からめねじを螺設し、このダイア
フラムに上階柱の最下部に取付けたエンドプレ―トを対
向して載置し、該エンドプレ―ト側からダイアフラム側
へ高力ボルトを螺入し、前記エンドプレ―ト側でナット
止めして異径の上下階柱を固定接合することを特徴とす
るものである。
【0009】
【作用】以上の構成によれば、ダイアフラムをボルト接
合可能範囲まで広げ且つその板厚を厚くして強度を柱母
材より強くし、このダイアフラムとエンドプレ―トを単
に高力ボルトによって接合するのみで柱と柱の接合がで
きる。そして、この接合部はダイアフラムを利用するこ
とから、梁ブラケットに近接した位置となり接合部品は
床構造の中に隠れるようにすることができて、また現場
での柱の接合は単なるボルト止めですむ。
【0010】
【実施例】添付図面を参照して本発明の実施例について
説明する。図1ないし図4において、1は上階の柱,2
は下階の柱であって、同径のものからなっている。3は
上下にダイアフラム4,5が取付けられその間をパネル
6で接続した鋼構造仕口部であり、この鋼構造仕口部3
は、その下部ダイアフラム5が工場において下階の柱2
に溶接接合されて該下階の柱2と一体構造となってお
り、またこの鋼構造仕口部3には工場においてその左右
前後に梁ブラケット7,8,9,10が取付けられるよ
うになっている。そして、上部ダイアフラム4は、予め
ボルト接合可能範囲まで広げられ且つその板厚を厚くし
て強度を柱母材より強くされており、また複数のボルト
貫通穴11が穿設されている。
【0011】また、上階の柱1の最下端部には、工場に
おいて前記上部ダイアフラム4とほぼ同じ大きさのエン
ドプレ―ト12が溶接接合されており、このエンドプレ
―ト12にも前記ボルト貫通穴11に対応する複数のボ
ルト貫通穴13が穿設されている。
【0012】以上のような構成を有する上下階の柱1,
2は、現場において上部ダイアフラム4の上にエンドプ
レ―ト12が直接に載置され、ボルト貫通穴11,13
が合致された状態で前記ダイアフラム4側から高力ボル
ト14が挿入され、次いで前記エンドプレ―ト12側で
該高力ボルト14にナット15が螺着されて該高力ボル
ト14がナット止めされることにより固定接合されるの
である。従って、上下階の柱1,2の接合箇所は、梁ブ
ラケット7,8,9,10等に近接した位置となり接合
部品は床構造の中に隠れるようにすることができる。
【0013】上階の柱1が下階の柱2より小径の場合に
は、エンドプレ―ト12を上階の柱1から大きくはみ出
させないで材料の節約のため、図5ないし図8に示すよ
うに上部ダイアフラム4にその上面から複数のめねじ1
6を螺設する。そしてその余の構成は前記実施例と同様
であるので同一符号を付してその説明を省略する。
【0014】この実施例の場合、上下階の柱1,2は、
現場において上部ダイアフラム4の上にエンドプレ―ト
12が直接に載置され、めねじ16がボルト貫通穴13
と合致された状態で前記エンドプレ―ト12側から高力
ボルト14が螺入され、次いで該エンドプレ―ト12側
に突出している該高力ボルト14にナット15が螺着さ
れて該高力ボルト14がナット止めされることにより固
定接合されるのである。この場合においても、上下階の
柱1,2の接合箇所は、梁ブラケットに近接した位置と
なり接合部品は床構造の中に隠れるようにすることがで
きる。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のように、鋼構造仕口部の
ダイアフラムに直接に上階柱の最下部に取付けたエンド
プレ―トを対向して載置し、高力ボルトで上下階柱を固
定接合するので、ダイアフラムをボルト接合可能範囲ま
で広げ且つその板厚を厚くして強度を柱母材より強くし
て柱と柱の接合ができ、その接合は従来例に比して極め
て容易,経済的であり、工期の短縮が可能となり、且つ
接合部は梁に近接した位置となり接合部品は床構造の中
に隠れるようにすることができて出来上りの外観もよ
い。
【0016】また、異径の柱を接合する場合にも、接続
部材を格別に大きなものとする必要がないので、更に材
料の節約が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る上下階の柱が同径の場合の
接合部の側面図である。
【図2】図2は図1のA―A’断面図である。
【図3】図3は図1のB―B’断面図である。
【図4】図4は図1のC―C’断面図である。
【図5】図5は本発明に係る上下階の柱が異径の場合の
接合部の側面図である。
【図6】図6は図5のD―D’断面図である。
【図7】図7は図5のE―E’断面図である。
【図8】図8は図5のF―F’断面図である。
【図9】図9は従来工法における接合工法を説明する側
面図である。
【図10】図10は図9のG―G’断面図である。
【図11】図11は従来工法における接合完了時の側面
図である。
【図12】図12は他の従来工法における接合工法を説
明する側面図である。
【符号の説明】
1 上階柱 3 鋼構造仕口部 4 ダイアフラム 11 ボルト貫通穴 12 エンドプレ―ト 14 高力ボルト 15 ナット 16 めねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼構造仕口部のダイアフラムに直接にボル
    ト貫通穴を穿設し、このダイアフラムに上階柱の最下部
    に取付けたエンドプレ―トを対向して載置し、前記ダイ
    アフラム側から高力ボルトを挿入し、前記エンドプレ―
    ト側でナット止めして同径の上下階柱を固定接合するこ
    とを特徴とするダイアフラム直結による鋼管柱の接合工
    法。
  2. 【請求項2】鋼構造仕口部のダイアフラムに上面からめ
    ねじを螺設し、このダイアフラムに上階柱の最下部に取
    付けたエンドプレ―トを対向して載置し、該エンドプレ
    ―ト側からダイアフラム側へ高力ボルトを螺入し、前記
    エンドプレ―ト側でナット止めして異径の上下階柱を固
    定接合することを特徴とするダイアフラム直結による鋼
    管柱の接合工法。
JP5076420A 1993-03-11 1993-03-11 ダイアフラム直結による鋼管柱の接合工法 Pending JPH06264504A (ja)

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