JPH07331746A - ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造 - Google Patents

ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造

Info

Publication number
JPH07331746A
JPH07331746A JP6156743A JP15674394A JPH07331746A JP H07331746 A JPH07331746 A JP H07331746A JP 6156743 A JP6156743 A JP 6156743A JP 15674394 A JP15674394 A JP 15674394A JP H07331746 A JPH07331746 A JP H07331746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
joining
steel
steel pipe
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6156743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2826269B2 (ja
Inventor
Akira Fukuda
章 福田
Kenji Furuumi
賢二 古海
Tomofumi Nomura
智文 野村
Koichi Inoue
功一 井上
Koichi Tanaka
広一 田中
Kenzo Usami
建造 宇佐見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP6156743A priority Critical patent/JP2826269B2/ja
Publication of JPH07331746A publication Critical patent/JPH07331746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2826269B2 publication Critical patent/JP2826269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で柱の梁接合部の耐力,剛性が確
保でき、現場溶接も必要とせず、かつ閉鎖断面の鋼管柱
に対して外側からの作業で容易に接合することができる
構造とする。 【構成】 角形鋼管柱20を構成する上下の鋼管20
A,20Bの間に、その鋼管20A,20Bよりも厚肉
の接合用筒体21を固着する。この接合用筒体21の外
面に、鉄骨梁22の端部のスプリットティー23または
エンドプレート等を重ねる。これら接合用筒体21の管
壁およびスプリットティー23等を、両部材に渡って貫
通したワンサイドボルト1で締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、角形鋼管柱等の鋼管
柱とH形鋼等の鉄骨梁とを現場溶接無しで接合するワン
サイドボルト使用柱・梁接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、角形鋼管柱にH形鋼等の鉄骨梁を
接合する場合、図16または図17に示す接合構造が一
般に採られている。すなわち、柱101を梁102のフ
ランジ高さで切断し、この切断部に補剛用のダイヤフラ
ム103を溶接する。このダイヤフラム103に梁10
2の一部をブラケット104として溶接しておく。現場
では、ブラケット104と梁102とを、溶接により、
または図17のように添え板105と共にボルトによっ
て接合する。この他に、図18に示すように、ダイヤフ
ラム106を柱101の内部に溶接し、梁102の端部
を柱101に直接に溶接するものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにダ
イヤフラム103やブラケット104を設ける構造であ
ると、部材点数や溶接箇所が多くて溶接や切断加工等に
手間がかかる。しかも、ブラケット104が突出するた
め、工場から現場への運搬の効率が悪い。また、図18
の例のように梁102を柱101に直接に溶接するもの
では、現場溶接が必要となる。溶接は高度な技術を要
し、品質管理が容易でないうえ、溶接技術者も不足する
傾向にあるため、現場溶接を無くすことが望まれてい
る。このため、柱と梁とを特殊な接合装置を用いてボル
ト接合するものが種々提案されているが、角形鋼管柱は
閉鎖断面形であり、通常の高力ボルトを使用するために
はボルト締め機構に工夫を要する。例えば、角形鋼管柱
内に予めナットを仕込んでおいたり、ねじを切っておか
なければならない等、施工上で不利な点がある。
【0004】この発明の目的は、簡単な構成で柱の梁接
合部の耐力,剛性が確保でき、現場溶接も必要とせず、
かつ閉鎖断面の鋼管柱に対して外側からの作業で容易に
接合することができ柱・梁接合構造を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のワンサイドボ
ルト使用柱・梁接合構造は、鋼管柱を構成する上下の鋼
管の間に、この鋼管よりも厚肉の接合用筒体を固着し、
この接合用筒体の外面に、鉄骨梁の端部の仕口金物を重
ね、これら接合用筒体の管壁および仕口金物を、両部材
に渡って貫通したワンサイドボルトで締結したものであ
る。この明細書で言う「ワンサイドボルト」とは、一端
側からの操作で他端に頭部が拡径状態に塑性変形で形成
されて締め付けが行える軸状締め付け金具の総称であ
り、ブラインドボルト等とも呼ばれている。鋼管柱は、
角形鋼管柱や丸形鋼管柱が使用される。鉄骨梁はH形鋼
等からなる。接合用筒体は、厚肉の角形鋼管としても良
く、また四側面の鋼板を互いに溶接して角筒形とした溶
接組立鋼管としても良い。また、接合用筒体として鋳鋼
製または鋳鉄製のものを使用しても良い。
【0006】前記各ワンサイドボルトとしては、例えば
次の構成のものが用いられる。このワンサイドボルト
は、ねじ部の中間に破断溝を有しかつ先端にピン径より
も若干大径のピン頭部を有するピンと、このピンの外周
にピン頭部側から順に並んで被さったバルブスリーブ、
グリップスリーブ、シェア座金、受け座金と、この受け
座金のピンテール側で前記ねじ部に螺合したナットとを
有するものとする。バルブスリーブは、前記グリップス
リーブよりも軟質の材料で形成されて軸方向力の負荷で
外側へ鍔状に塑性変形可能なものである。前記受け座金
は、前記グリップスリーブの進入可能な内径に形成され
かつピン頭部側の側面に前記シェア座金の外周部が嵌合
する環状凹部を有する。前記シェア座金は内周部が前記
グリップスリーブの端面に係合して所定軸力で剪断する
ものとする。
【0007】
【作用】この構成によると、ワンサイドボルトを用いる
ので、閉鎖断面の鋼管柱に対して外側からボルト接合が
行え、現場での接合作業が容易となる。また、柱の梁接
合部に厚肉の接合用筒体を用いるため、ダイヤフラム等
を設けることなく、必要な耐力や剛性が確保でき、加工
もボルト孔を明けた接合用筒体に上下の鋼管を溶接する
だけで良く、加工が簡単になる。特に、ワンサイドボル
トを使用するため、接合用筒体に裏ナット溶接を施した
り、ねじ孔加工を施すことが不要となり、より加工が簡
単になる。ワンサイドボルトには高力ボルトと同程度の
締め付け力が得られるものがあり、その種類の選択によ
り、堅固な剛接合とすることも可能である。このよう
に、厚肉の接合用筒体とワンサイドボルトとの組み合わ
せにより、非常に簡素で堅固な接合構造とできる。
【0008】ワンサイドボルトとして前記のバルブスリ
ーブを有するものを用いた場合は、次のように締め付け
る。ボルト挿通孔に挿通したワンサイドボルトのナット
を締め付け方向に回すことにより、受け座金、シェア座
金およびグリップスリーブを介してバルブスリーブがピ
ン頭部に押し付けられ、これによりバルブスリーブが外
側へ鍔状に塑性変形する。この鍔状の塑性変形部分が角
形鋼管柱の裏面等に係合し、さらにナットの締め付けを
進めることより、シェア座金がグリップスリーブで押さ
れて剪断する。この状態で、鋼管柱の管壁、補強金物、
および梁の仕口金物は、ナットとバルブスリーブの鍔状
変形部分との間で締め付けられる。ピンの外側に突出す
る部分は破断溝で分断される。このワンサイドボルトに
よると、シェア座金の剪断のため、ナットとバルブスリ
ーブの鍔状変形部分との間の締め付け力が、そのまま鋼
管柱や仕口金物等を挟む締め付け力となり、強固な締め
付け力が得られる。また、このワンサイドボルトの場合
は、ナットを回転させることで締め付け力を導入するも
のであるため、回転電動工具等の簡単な工具で締め付け
が行え、しかも仮締め後に再度締め付け力を加えること
もできる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1および図2に基づ
いて説明する。柱20は角形鋼管柱からなり、その梁接
合部に、上下の鋼管20A,20Bよりも管厚の厚い例
えば冷間成形等の厚肉角形鋼管からなる接合用筒体21
を用いる。接合用筒体21は、上下端を鋼管柱20の上
下の鋼管20A,20Bに突き合わせ溶接26で接合す
る。梁22はH形鋼からなる鉄骨梁であり、その端部の
仕口金物となるスプリットティー23で接合用筒体21
に接合する。一対のスプリットティー23は、梁22の
上フランジ22aの上面および下フランジ22bの下面
に各々脚片23bを重ねてボルト27で接合する。ボル
ト27にはワンサイドボルトを用いても良い。 スプリ
ットティー23はその頭片23aを接合用筒体21の外
面に重ね、これらスプリットティー23および接合用筒
体21に設けられたボルト孔24,25間わたってワン
サイドボルト1を差し込んで締め付ける。なお、梁22
はこの例では柱20の3方に接合してあるが、1方だけ
であっても、あるいは2方または4方に接合しても良
い。
【0010】この構成の接合構造によると、ワンサイド
ボルト1を用いるので、閉鎖断面の鋼管柱20に対して
外側からボルト接合が行え、現場での接合作業が容易と
なる。また、柱20の梁接合部に厚肉の接合用筒体21
を用いるため、ダイヤフラム等を設けることなく、必要
な耐力や剛性が確保でき、加工も予めボルト孔25を明
けた接合用筒体21に上下の鋼管20A,20Bを溶接
するだけで良く、加工が簡単になる。特に、ワンサイド
ボルト1を使用するため、接合用筒体21の裏面に高力
ボルトのナットを溶接したり、あるいは接合用筒体21
自体にネジ孔加工を施すことが不要となり、より加工が
簡単になる。しかも、前記ボルト孔25は短い接合用筒
体21に明けるので、長尺の柱材に孔加工する場合と異
なり、素材の取扱が容易で、比較的簡単に精度良く孔明
けを行うことができる。また、従来のダイヤフラム10
3(図16)を設ける構造では、4方から取り付く梁1
02の寸法や高さ位置が異なれば、ダイヤフラム103
の枚数を増やさなければならないが、この発明の構造で
はワンサイドボルト1の挿通孔の位置を変えるだけで、
4方から任意寸法,任意位置に梁22を接合できる。ま
た、柱20はブラケット等の突出しない線材となり、運
搬に便利である。さらに、この発明では、接合用筒体2
1を使用するので、例えば鋼管柱20に補強板やアング
ル材を重ねて補強する場合に比べて構成が簡単で、また
その補強用アングル材の溶接等によってボルト孔の加工
箇所が制限されることもなく、かつ接合用筒体21の平
坦度等の外面精度が得易くて、直角度も良く、精度良く
梁22の接合が行える。
【0011】図2は前記実施例に使用するワンサイドボ
ルト1の一例を示す。このワンサイドボルト1は、ピン
2と、このピン2の外周にピン頭部2a側から順に並ん
で被さったバルブスリーブ3、グリップスリーブ4、シ
ェア座金5、受け座金15、およびナット6を有するも
のとする。ピン2は、丸軸部2eに続くねじ部2bの中
間に破断溝2dを有し、かつ先端にピン径よりも若干大
径のピン頭部2aを有する。また、ねじ部2bに続いて
短いピンテール2cが設けられる。ピンテール2cは、
外径面を滑り止め用の凹凸面に形成してあり、例えば軸
方向に並ぶ歯の列を円周方向に多数形成した凹凸面とし
てある。バルブスリーブ3は、グリップスリーブ4より
も軟質の材料で形成されて軸方向力の負荷で外側へ鍔状
に塑性変形可能なものとする。例えば、グリップスリー
ブ4は硬質の鋼合金とし、バルブスリーブ3は軟質の鋼
合金とする。受け座金15は、グリップリーブ4の進入
可能な内径に形成し、かつピン頭部側の側面にシェア座
金5の外周部が嵌合する環状凹部15aを設ける。前記
シェア座金5は内周部がバルブスリーブ4の端面に係合
して所定軸力で剪断するものとする。また、この例では
ピン2の丸軸部2eの先端側部分2e1 を基端側部分2
2よりも段差部2fを介して僅かに大径とし、グリッ
プスリーブ4の内径を前記先端側部分2e1 よりも小径
としてある。なお、丸軸部2eは全長に渡って同径とし
ても良い。
【0012】このワンサイドボルト1の締結作業は、回
転式の電動締付工具(図示せず)を用いて行うことがで
きる。すなわち、締付工具でピンテール2cを把持した
状態で、同工具のボックス状のナット係合部でナット6
を締め付ける。これにより、ピン頭部2aとシェア座金
5の間に圧縮力が作用してシェア座金5,グリップスリ
ーブ4,およびバルブスリーブ3が挟み付けられ、まず
先端のバルブスリーブ3が外側へ鍔状に塑性変形し始め
る。すなわちバルビングを生じる。ピン2の丸軸部2e
が段付きである場合は、その段差部2fにグリップスリ
ーブ4が係合するまで前記のバルビングが生じる。さら
にナット6の締め付けを行うと、シェア座金5が剪断
し、シェア座金5の剪断した内径部分5aと共にグリッ
プスリーブ4が受け座金15内に進入する。これにより
バルブスリーブ3の鍔状変形部分3aが接合用筒体21
の管壁内面に係合すると、ナット6と鍔状塑性変形部分
3aとの間で、接合用筒体21の管壁とスプリットティ
ー23等に締付軸力が導入される。ナット6をさらに締
め付け回転させると、所定の軸力が導入された状態で、
ピンテール2cが破断溝2dで破断する(図2
(B))。
【0013】このワンサイドボルト1を使用した場合、
強固な接合が行える。すなわち、シェア座金5の剪断の
ため、ナット6とバルブスリーブ3の鍔状変形部分3a
との間の締め付け力が、そのまま接合用筒体21とスプ
リットティー23とを挟む締め付け力となり、強固な締
め付け力が得られる。また、このワンサイドボルト1の
場合は、次の各利点が得られる。まず、ボルト頭部とな
るバルブスリーブ3の鍔状変形部分3aが大きく広がる
ので、角形鋼管柱21との接触圧が小さくなり、またボ
ルト孔径にも比較的許容幅が得られる。例えば、ボルト
孔の縁が接触圧で変形してボルト頭が嵌まり込むような
問題が生じ難い。それに伴い、鍔状変形部分3aからな
るボルト頭部の耐荷力が向上し、ワンサイドボルト1の
締め付け力が向上して効率が良くなる。しかも、ナット
6を回して締め付ける形式であるため、二度締めや、締
め直しが行える。また、締め付けに電動器具が用いられ
て現場での取扱いが容易である。図3と共に後述する引
っ張り動作で締め付けるワンサイドボルト1′では、建
築物の剛接合に必要な十分な軸力を得るためには、例え
ば、20キログラム程度の油圧式締付工具が必要になる
が、前記の回転式の電動器具では、10キログラム程度
の軽いもので済む。しかも重い油圧配管が不要で、電気
コードだけで済み、これらのため作業性が飛躍的に向上
する。また、油圧ユニットの準備も不要となり、高い階
での締め付けも容易に行える。また、このワンサイドボ
ルト1は、締め付け後に廃棄するピンテール2cが短く
て済み、材料の無駄が少ない。さらに、ボルトを構成す
る部品数も少なく、コストダウンになる。なお、図2の
ワンサイドボルト1において、シェア座金5および受け
座金15に代えて、これらシェア座金5と受け座金15
とを互いに一体化させた形状の図15のシェア座金5′
を用いても良い。すなわち、この鍔付きシェア座金5′
は、グリップスリーブ4の進入可能な内径に形成されか
つ内径面に前記グリップスリーブ4の端面に係合して所
定軸力で剪断する鍔部5a′を有するものとする。この
構成のワンサイドボルト1の場合も、図2の例と同様に
締め付けを行うことができる。
【0014】図3は図1の柱・梁接合構造に用いるワン
サイドボルトの他の例を示す。このワンサイドボルト
1′は、ピン7と、このピン7の外周にピン頭部7a側
から順次並んで被さった第1スリーブ8、第2スリーブ
9、グリップアジャスタ10、座金11、およびカラー
12を有するものとする。ピン7は、中間にねじ溝状の
凹凸周面部7cおよび破断溝7bを有しかつ凹凸周面部
7c側の先端にピン径よりも若干大径のピン頭部7aを
有する。また、ピン7の他端は、後述する締結工具13
のチャック13bで把持される凹凸周面のピンテール7
dとしてある。この凹凸周面は、多数並んだ環状溝等か
らなる。第2スリーブ9は、一端部の外径面が、第1ス
リーブ8内に進入して第1スリーブ8を押し広げる先細
りのテーパ面に形成される。グリップアジャスタ10
は、互いに内外に嵌合可能な径の大径筒部10aと小径
筒部10bとを段部10cで連続させたものであり、所
定軸方向荷重で段部10cが剪断するものとする。カラ
ー12は、短筒状に形成されて、ピンテール7d側に先
開きのテーパ筒部12bを有し、外径の絞りにより内径
面がピン7の凹凸周面部7cに食い込み状態に塑性変形
するものとする。
【0015】上記ワンサイドボルト1′の締結作業は、
図3(A)のように締結工具13を用いて行う。締結工
具13は、ワンサイドボルト1′のカラー12の端面に
係合する筒状の絞りガイド部13aと、ピンテール7d
を把持するチャック13bとを有し、チャック13bを
絞りガイド13aに対して軸方向に引く油圧アクチュエ
ータ(図示せず)を内蔵している。絞りガイド13aを
カラー12に当てた状態で、チャック13bでピンテー
ル7dを引くことにより、カラー12とピン頭部7aの
間に、座金11,グリップアジャスタ10,第2スリー
ブ9,および第1スリーブ8を挟み付ける圧縮力が作用
する。この圧縮力で、まず第2スリーブ9のテーパ面部
が第1スリーブ8内に進入して第1スリーブ8を押し広
げる。第1スリーブ8の変形が完了すると、グリップア
ジャスタ10が段部10cで剪断してその小径筒部10
bが大径筒部10a内に進入する。これにより、第1ス
リーブ8が接合用筒体21に係合すると、工具13の絞
りガイド部13aによるカラー12の絞りが始まり、非
締付け体である接合用筒体21の管壁やスプリットティ
ー23への軸力の導入が開始される。さらにチャック1
3bを引くことにより、カラー12の絞りが完了してカ
ラー12の内径面がピン7の凹凸周面部7cに食い込み
状態に固定され、軸力が所定力だけ導入されてピンテー
ル7dが破断溝7cから破断する(図3(B))。この
ようにして、拡径状態の第1スリーブ8とカラー12と
の間で、接合用筒体21およびスプリットティー23が
挟持される。
【0016】このようにワンサイドボルト1′を使用し
て上記のように締結しても、強固に接合することができ
る。すなわち、このワンサイドボルト1′は、グリップ
アジャスタ10が剪断することにより、第1スリーブ8
とカラー12の間の締め付け力が、そのまま接合用筒体
21とスプリットティー23とを挟む締め付け力となる
ため、強固な締め付け力が得られる。なお、後述の各実
施例におけるワンサイドボルトにも、図2、図3のワン
サイドボルト1,1′が用いられ、上記と同様な効果が
得られる。
【0017】図4はこの発明の他の実施例を示す。この
例は、図1の実施例における梁22のスプリットティー
23に代えて、梁22の仕口金物としてエンドプレート
28を用いたものである。エンドプレート28は、梁2
2の端面に溶接されて梁22の上下フランジ22a,2
2bよりも上下に延びるものとしてある。また、エンド
プレート28は、接合用筒体21の外面に重ね、これら
エンドプレート28および接合用筒体21の管壁に設け
られたボルト孔に渡ってワンサイドボルト1を挿通さ
せ、締め付けてある。ワンサイドボルト1は、梁22の
上フランジ22aの上下および下フランジ22bの上下
に各々配置してある。その他の構成は図1の実施例と同
じである。なお、エンドプレート28は図5のように梁
22の梁成に一致する高さのものとしても良い。これら
図4および図5の実施例のものにおいても、図1の実施
例と同様な各作用効果が得られる。
【0018】図6はこの発明のさらに他の実施例を示
す。この実施例は、図1の実施例の冷間成形角形鋼管か
らなる接合用筒体21に代えて、溶接組立鋼管からなる
接合用筒体31を使用したものである。この接合用筒体
31は、4枚の平板状の鋼板31a,31bを相互に溶
接して角筒形とする。このうち、一対の対向する2枚の
鋼板31a,31aは、他の一対の鋼板31b,31b
よりも板厚分だけ幅広のものとし、幅広側の鋼板31
a,31a間に幅狭側の鋼板31b,31bを挟み込ん
で、その突き合わせ面を溶接してある。その他の構成は
図1の例と同じである。この構成の場合、図1に実施例
に比べ、接合用筒体31のワンサイドボルト1の挿通の
ためのボルト孔を、組立前の平板の状態で孔加工できる
ので、より一層ボルト孔の加工が容易である。また、図
1の例の前記各効果も同様に得られる。なお、図6の実
施例において、スプリットティー23の代わりに、図7
の例のようにエンドプレート28を設けても良い。この
エンドプレート28は、図4の実施例と同様に梁22に
設けたものである。図6,図7の例において、鎖線で示
したワンサイドボルト1は省略しても良い。
【0019】図8は、接合用筒体32として鋳鋼または
鋳鉄製のものを使用した実施例を示す。接合用筒体32
は、上下の角形鋼管20A,20Bよりも厚肉とした角
筒状のものであり、上下端は外面にテーパ状の開先を加
工しておき、上下の鋼管20A,20Bと突き合わせ溶
接26で接合する。この接合用筒体32の外面に、図4
や図5の実施例と同様にH形鋼からなる梁22のエンド
プレート28を重ね、これらエンドプレート28と接合
用筒体32の管壁に設けたボルト孔24,25に渡って
ワンサイドボルト1を挿通して接合する。エンドプレー
ト28に代えて、図9の例のように梁22の仕口金物と
して上下一対のスプリットティー23を用い、これを接
合用筒体32にワンサイドボルト1で接合しても良い。
【0020】図10は、さらに他の実施例を示す。この
例は、接合用筒体33を上下の角形鋼管20A,20B
よりも厚肉の角筒状とすると共に、接合用筒体33の上
下に、角形鋼管20A,20Bに内嵌する柱挿入部33
a,33bを一体に延出させたものである。接合用筒体
33は全体を鋳鋼製の成形品、または鋼管の絞り成形品
としたものであり、柱挿入部33a,33bは、外面が
テーパ状の段差部33cを介して接合用筒体33の中間
部分よりも細く絞られた角筒状としてある。柱挿入部3
3a,33bと上下の角形鋼管20A,20Bとの嵌合
部は、両者の管壁に形成されたボルト孔61,62間に
挿通されるワンサイドボルト1で接合する。梁22はH
形鋼からなるものであり、そのエンドプレート28を接
合用筒体33の外面に重ね、これらエンドプレート28
と接合用筒体33とを、両者に設けられたボルト孔2
4,25間に挿通されたワンサイドボルト1で接合す
る。梁22は、エンドプレート28に代えて、図1の実
施例と同様にスプリットティー23で接合用筒体33に
接合しても良い。
【0021】製造および施工の工程を説明すると、接合
用筒体33として各ボルト孔25,61が設けられたも
のを製作しておき、この接合用筒体33を上下いずれか
の鋼管20A,20Bに工場でワンサイドボルト1によ
り本締めして出荷する。現場では、残りの鋼管20A,
20Bを接合用筒体33にワンサイドボルト1で接合
し、その後、梁22のエンドプレート28をワンサイド
ボルト1で接合用筒体33に接合する。なお、柱20の
全長が短い場合は、工場で上下の鋼管20A,20Bを
接合用筒体33に接合して出荷しても良い。この構成の
場合は、溶接箇所を全く無くすことができ、そのため接
合部を安定した高品質のものとでき、またコスト低下が
図れる。しかも溶接熟練工の不足の問題に影響されな
い。また、接合用筒体33の柱20における鋼管20
A,20Bの接合と梁22への接合との両方にワンサイ
ドボルト1を用いているため、各部の接合構造が統一さ
れたものとなり、部材管理や工場生産の容易が図れる。
【0022】図11の実施例は、角筒状の接合用筒体3
5として下部に接合プレート35cが一体に突出したも
のを用いた例である。接合プレート35cは、梁22の
接合用のボルト孔64を設けておき、接合用筒体35の
胴部に溶接で接合する。接合用筒体35の胴部は厚肉鋼
管の加工品または鋳鋼製の成形品からなり、上下端に外
径を細くした小径縁部35a,35bを設けておく。こ
れら小径縁部35a,35bを上下の角形鋼管20A,
20Bに差し込んで、接合用筒体35と鋼管20A,2
0B間とを、両者間に形成されたV字状の開先部62で
溶接する。梁22はH形鋼からなり、端部の上半のみに
部分的なエンドプレート36を溶接して設けておいて、
このエンドプレート36と接合用筒体35との重なり部
分を、両者のボルト孔24,25間に挿通されるワンサ
イドボルト1で接合する。梁22の下フランジ22b
は、接合用筒体35の接合プレート35cにボルト38
で接合する。
【0023】製造および現場施工に際して、接合用筒体
35は予め工場で上下の鋼管20A,20Bに溶接して
おき、またエンドプレート36は梁22に溶接してお
く。現場では、梁22の端部を接合用筒体35の接合プ
レート35cに載せてボルト38で仮止めする。この
後、梁22のエンドプレート36と接合用筒体35のボ
ルト孔24,25を一致させ、その孔24,25でワン
サイドボルト1により締め付け固定する。ついで、梁2
2の下フランジ22bを接合用筒体35の接合プレート
35cにボルト38で締め付け固定する。このボルト3
8には、例えば図2の例のように締め直しが可能なワン
サイドボルト1を用いても良い。この構成の場合も、接
合用筒体35を用いることにより、高い接合強度が得ら
れる。また、接合用筒体35に設けた接合プレート35
cに梁22を接合することにより、高い接合強度が得ら
れるうえ、梁22の端部を前記のように受けることがで
きて、施工性が向上する。また、ワンサイドボルト1の
使用により鋼管柱20と梁22との接合が容易となる。
接合用筒体35は小径縁部35a,35bが設けられて
いるため、上下の鋼管20A,20Bとの溶接が容易で
ある。
【0024】図12の実施例は、厚肉の接合用筒体39
として、梁22の梁成の中間よりも上部に位置する短尺
のもの使用し、梁22の端面の上部に溶接したエンドプ
レート44を接合用筒体39にワンサイドボルト1で接
合すると共に、柱20の下側鋼管20Bに設けられた水
平な接合プレート40に梁22の下フランジ22bをボ
ルト41で接合したものである。接合プレート40は下
側鋼管20Bの上端付近に溶接によって取付け、梁接合
用のボルト孔42を加工しておく。また、下側鋼管20
Bの内部には接合プレート40と対応する高さでダイヤ
フラム43を溶接で固定しておく。梁22のエンドプレ
ート44には柱接合用のボルト孔45を設けておき、ま
た梁22の下フランジ22bの端部付近には接合プレー
ト40との接合用のボルト孔46を明けておく。接合用
筒体39は鋳鋼または厚肉鋼管からなる角筒状のもので
あり、上下端に外径を細くした短かな小径縁部39a,
39bを加工しておき、また各側面に梁接合用のボルト
孔25を加工しておく。
【0025】接合作業に際しては、まず接合用筒体39
の上下の小径縁部39a,39bをそれぞれ柱20の上
下の鋼管20A,20Bに差し込んで溶接する。次に、
前記の水平な接合プレート40に梁22を載せて仮止め
をし、そして梁22のエンドプレート44と接合用筒体
39のボルト孔42,46を一致させてワンサイドボル
ト1により締め付け固定する。さらに、梁22の下フラ
ンジ22bを接合プレート40にもボルト41またはワ
ンサイドボルト1で締め付け固定する。この構成の場合
も、ワンサイドボルト1の使用により鋼管柱20と梁2
2との接合が容易に行える。また、別体の接合プレート
が不要であり、ボルト本数も従来のボルト接合によるも
のに比べて少なくて済み、ボルト締め工数も削減でき
る。また、厚肉の接合用筒体39とダイヤフラム41と
の併用により、高い接合強度が得られる。接合用筒体3
9は両端に小径縁部39a,39bを有しているため、
柱20の鋼管20A,20Bとの溶接が容易となる。
【0026】図13はさらに他の実施例を示す。この例
は、厚肉の接合用筒体50を上下2か所に分けて設けた
ものである。各接合用筒体50は、中間部にダイヤフラ
ム50cが一体に成形され、かつ上下端に小径縁部50
a,50bが形成されたものである。上下の接合用筒体
50,50は、各々上端および下端が角形鋼管柱20上
下の鋼管20A,20Bに溶接され、かつ互いの間に上
下の鋼管20A,20Bと同じ断面の短い鋼管20Cが
溶接される。これら上下の接合用筒体50,50に渡っ
て、H形鋼からなる梁22のエンドプレート28を重
ね、その重なり部分に形成されたボルト孔24,25に
ワンサイドボルト1を挿通して締め付ける。エンドプレ
ート28の代わりに図1の例のようなスプリットティー
23を用いても良い。このように構成した場合は、接合
用筒体50にダイヤフラム50cが設けられているた
め、より一層堅固な接合構造となる。しかも、接合用筒
体50を上下2か所に分けて設けたため、梁22の梁成
に応じてダイヤフラム50cの位置を梁22の上下フラ
ンジ22a,22bの位置に一致させることが、中間の
接続用鋼管20Cの長さの調整によって容易に行える。
また、図1や図4に示した例と同様な各効果が得られ
る。
【0027】図14はさらに他の実施例を示す。この例
では、接合用鋼管57の内面および外面に補強板53,
54を重ねて厚肉の接合用筒体52とし、梁22に設け
たエンドプレート55を前記補強板54の上から接合用
鋼管57に重ね、これらエンドプレート55,外側補強
板54,接合用鋼管57、および内側補強板53に整合
して設けたボルト孔24,25にワンサイドボルト1を
挿通して締め付ける。接合用鋼管57は、上下の角形鋼
管20A,20Bと同じ断面の角筒状のものであり、上
下端の近傍にダイヤフラム58,58が溶接されてい
る。接合用鋼管52の内側および外側の各側面には補強
板53,54が重ねられている。内側の補強本体53に
は一部にねじ孔56が加工してあり、またねじ孔56と
整合する位置で、接合用鋼管57の壁面と外側補強板5
4とにねじ挿通孔60を設けておく。このねじ挿通孔6
0の外側から内側補強板53のねじ孔にビス59をねじ
込み、内外の補強板53,54を接合用鋼管57に仮止
めする。接合用鋼管57は、上下端を柱20の上下の角
形鋼管20A,20Bに溶接で接合する。この構成の場
合も、角形鋼管柱20と梁22との接合をワンサイドボ
ルト1で行うので、閉鎖断面柱でありながらH形鋼柱の
ような開断面柱と同等の施工性を確保することができ
る。また、ボルト締めのための裏ナット溶接やねじ切り
等の作業が不要であり、ワンサイドボルト1の挿通用の
ボルト孔24,25の加工で済む。また、接合用筒体5
2が接合用鋼管57の内外面に補強板53,54を重ね
ると共にダイヤフラム58を溶接したものからなるた
め、特殊な材料を必要とせず、安価に堅固な接合用筒体
52が製造できる。しかも、内外の補強板53,54は
ビス59で仮止めされるため、接合用筒体52の組立も
簡単である。なお、ダイヤフラム58は必ずしも設けな
くても良い。
【0028】なお、前記各実施例は鋼管柱20が角形鋼
管柱である場合につき説明したが、前記各実施例におい
て、鋼管柱20を丸形の鋼管で形成しても良い。その場
合、各エンドプレートやスプリットティーは鋼管柱の外
面に沿う円弧状に湾曲したものとする。
【0029】
【発明の効果】この発明のワンサイドボルト使用柱・梁
接合構造は、鋼管柱を構成する上下の鋼管の間に、この
鋼管よりも厚肉の接合用筒体を固着し、この接合用筒体
の外面に、鉄骨梁の端部の仕口金物を重ね、これら接合
用筒体の管壁および仕口金物を、両部材に渡って貫通し
たワンサイドボルトで締結したものであるため、簡単な
構成で柱の梁接合部の耐力,剛性が確保でき、現場溶接
も必要とせず、かつ閉鎖断面の鋼管柱に対して外側から
の作業で容易に接合することができる。接合用筒体を角
形鋼管からなるものとした場合は、安価に接合用筒体を
得ることができる。接合用筒体を鋼板の溶接組立鋼管と
した場合は、安価な鋼板が材料として使用できるうえ、
ワンサイドボルトのボルト孔の加工が組立前の平板の状
態で行えて、簡単にかつ精度良くボルト孔加工が行え
る。接合用筒体が鋳鋼製のものである場合は、柱の鋼管
との溶接のための開先等がこの筒体の成形時に同時に形
成でき、接合部の形状を任意の形状に容易に成形でき
る。ワンサイドボルトとして請求項6の構成のものを使
用する場合は、強固な締め付け力が得られ、しかもナッ
トの回転で締め付けを行う構成のため、二度締めや再締
め付けが行えるうえ、軽量の電動工具で締め付けが行
え、現場作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例にかかる柱・梁接
合構造の部分破断正面図、(B)はその水平断面図であ
る。
【図2】(A),(B)は各々同柱・梁接合構造におけ
るワンサイドボルトによる接合部分の締め付け前および
締め付け後の状態を示す断面図である。
【図3】(A),(B)は各々同柱・梁接合構造におけ
る他のワンサイドボルトによる接合部分の締め付け前お
よび締め付け後の状態を示す断面図である。
【図4】(A)はこの発明の他の実施例にかかる柱・梁
接合構造の正面図、(B)はその水平断面図である。
【図5】(A)はこの発明のさらに他の実施例にかかる
柱・梁接合構造の破断正面図、(B)はその水平断面図
である。
【図6】(A)はこの発明のさらに他の実施例にかかる
柱・梁接合構造の正面図、(B)はその水平断面図であ
る。
【図7】(A)はこの発明のさらに他の実施例にかかる
柱・梁接合構造の正面図、(B)はその水平断面図であ
る。
【図8】この発明のさらに他の実施例にかかる柱・梁接
合構造の分解状態の部分破断正面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例にかかる柱・梁接
合構造の正面図である。
【図10】この発明のさらに他の実施例にかかる柱・梁
接合構造の分解状態の部分破断正面図である。
【図11】(A)はこの発明のさらに他の実施例にかか
る柱・梁接合構造の破断正面図、(B)はその接合用筒
体の斜視図である。
【図12】(A)はこの発明のさらに他の実施例にかか
る柱・梁接合構造の破断正面図、(B)はその接合用筒
体の斜視図である。
【図13】(A)はこの発明のさらに他の実施例にかか
る柱・梁接合構造の破断正面図、(B)はその分解斜視
図である。
【図14】(A)はこの発明のさらに他の実施例にかか
る柱・梁接合構造の破断正面図、(B)はその分解斜視
図である。
【図15】図1の柱・梁接合構造における他のワンサイ
ドボルトによる接合部分の締め付け前の状態を示す断面
図である。
【図16】従来例の分解斜視図である。
【図17】他の従来例の正面図である。
【図18】さらに他の従来例の正面図および水平断面図
である。
【符号の説明】
1,1′…ワンサイドボルト、20…角形鋼管柱、20
A,20B…鋼管、21…接合用筒体、22…鉄骨梁、
23…スプリットティー(仕口金物)、26…溶接、2
7…ボルト、28…エンドプレート、32,33,3
5,39,52…接合用筒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 功一 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 田中 広一 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 宇佐見 建造 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管柱を構成する上下の鋼管の間に、こ
    の鋼管よりも厚肉の接合用筒体を固着し、この接合用筒
    体の外面に、鉄骨梁の端部の仕口金物を重ね、これら接
    合用筒体の管壁および仕口金物を、両部材に渡って貫通
    したワンサイドボルトで締結したワンサイドボルト使用
    柱・梁接合構造。
  2. 【請求項2】 前記鋼管柱および鉄骨梁が各々角形鋼管
    柱およびH形鋼であり、前記仕口金物がスプリットティ
    ーまたはエンドプレートである請求項1記載のワンサイ
    ドボルト使用柱・梁接合構造。
  3. 【請求項3】 前記接合用筒体が厚肉の角形鋼管である
    請求項2記載のワンサイドボルト使用柱・梁接合構造。
  4. 【請求項4】 前記接合用筒体が、四側面の鋼板を互い
    に溶接して角筒形とした溶接組立鋼管である請求項2記
    載のワンサイドボルト使用柱・梁接合構造。。
  5. 【請求項5】 前記接合用筒体が鋳鋼製または鋳鉄製で
    ある請求項2記載のワンサイドボルト使用柱・梁接合構
    造。
  6. 【請求項6】 ワンサイドボルトが、ねじ部の中間に破
    断溝を有しかつ先端にピン径よりも若干大径のピン頭部
    を有するピンと、このピンの外周にピン頭部側から順に
    並んで被さったバルブスリーブ、グリップスリーブ、シ
    ェア座金、および受け座金と、この受け座金のピンテー
    ル側で前記ねじ部に螺合したナットとを有し、前記バル
    ブスリーブは前記グリップスリーブよりも軟質の材料で
    形成されて軸方向力の負荷で外側へ鍔状に塑性変形可能
    なものとし、前記受け座金は、前記グリップスリーブの
    進入可能な内径に形成されかつピン頭部側の側面に前記
    シェア座金の外周部が嵌合する環状凹部を有し、前記シ
    ェア座金は内周部がグリップスリーブの端面に係合して
    所定軸力で剪断するものとし、このワンサイドボルト
    は、前記バルブスリーブの鍔状塑性変形部分とナットと
    の間で締め付けるものとした請求項1または請求項2ま
    たは請求項3または請求項4または請求項5記載のワン
    サイドボルト使用柱・梁接合構造。
JP6156743A 1994-06-14 1994-06-14 ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造 Expired - Fee Related JP2826269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156743A JP2826269B2 (ja) 1994-06-14 1994-06-14 ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156743A JP2826269B2 (ja) 1994-06-14 1994-06-14 ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07331746A true JPH07331746A (ja) 1995-12-19
JP2826269B2 JP2826269B2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=15634351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6156743A Expired - Fee Related JP2826269B2 (ja) 1994-06-14 1994-06-14 ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2826269B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297832A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Asahi Kasei Homes Kk 免震建物の補強構造
JP2010013811A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 柱梁接合部コア、及びこれを用いた柱梁接合部構造
CN103510625A (zh) * 2013-01-23 2014-01-15 同济大学 顶底t型钢式h型钢梁与矩形管柱单边螺栓连接节点
JP2016014294A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 大和ハウス工業株式会社 耐力壁フレーム
CN108746379A (zh) * 2018-05-18 2018-11-06 中船黄埔文冲船舶有限公司 一种带夹角的t型材对接方法
CN114458054A (zh) * 2020-11-10 2022-05-10 内蒙古中朵远大建筑工业有限公司 一种模块化可拆装的轻质钢结构消防站

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5582812A (en) * 1978-12-11 1980-06-21 Aerpat Ag Blind clumping equipment
JPS61225437A (ja) * 1985-03-29 1986-10-07 株式会社 構建設計研究所 柱、梁接合装置
JPS61277731A (ja) * 1985-06-03 1986-12-08 住友金属工業株式会社 角形鋼管柱とはりの接合金具
JPH03166433A (ja) * 1989-11-25 1991-07-18 Daiwa House Ind Co Ltd 柱梁接合装置
JPH0447049A (ja) * 1990-06-13 1992-02-17 Nippon Steel Corp 鋼管柱の継柱方法
JPH0522705U (ja) * 1991-09-05 1993-03-26 日立機材株式会社 柱と梁の接合装置
JPH05179702A (ja) * 1991-12-28 1993-07-20 Daiwa House Ind Co Ltd 柱梁接合構造

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5582812A (en) * 1978-12-11 1980-06-21 Aerpat Ag Blind clumping equipment
JPS61225437A (ja) * 1985-03-29 1986-10-07 株式会社 構建設計研究所 柱、梁接合装置
JPS61277731A (ja) * 1985-06-03 1986-12-08 住友金属工業株式会社 角形鋼管柱とはりの接合金具
JPH03166433A (ja) * 1989-11-25 1991-07-18 Daiwa House Ind Co Ltd 柱梁接合装置
JPH0447049A (ja) * 1990-06-13 1992-02-17 Nippon Steel Corp 鋼管柱の継柱方法
JPH0522705U (ja) * 1991-09-05 1993-03-26 日立機材株式会社 柱と梁の接合装置
JPH05179702A (ja) * 1991-12-28 1993-07-20 Daiwa House Ind Co Ltd 柱梁接合構造

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297832A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Asahi Kasei Homes Kk 免震建物の補強構造
JP2010013811A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 柱梁接合部コア、及びこれを用いた柱梁接合部構造
CN103510625A (zh) * 2013-01-23 2014-01-15 同济大学 顶底t型钢式h型钢梁与矩形管柱单边螺栓连接节点
JP2016014294A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 大和ハウス工業株式会社 耐力壁フレーム
CN108746379A (zh) * 2018-05-18 2018-11-06 中船黄埔文冲船舶有限公司 一种带夹角的t型材对接方法
CN108746379B (zh) * 2018-05-18 2019-12-03 中船黄埔文冲船舶有限公司 一种带夹角的t型材对接方法
CN114458054A (zh) * 2020-11-10 2022-05-10 内蒙古中朵远大建筑工业有限公司 一种模块化可拆装的轻质钢结构消防站

Also Published As

Publication number Publication date
JP2826269B2 (ja) 1998-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3854194B2 (ja) コンクリート充填鋼管柱とh形断面梁の高力ボルト接合構造および高力アンカーボルト
JPH07331746A (ja) ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造
JPH09195385A (ja) 角形鋼管柱の接合構造および接合金物
JP3247815B2 (ja) ワンサイドボルト使用柱梁接合構造
JP3369737B2 (ja) 鋼管柱相互のワンサイドボルト接合構造
JP2005133336A (ja) 鋼管柱とh形鋼梁の接合構造とその接合施工方法
JPH07331744A (ja) ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造
JP3252961B2 (ja) 鋼管柱接合に用いる固定部品とボルト部品
JP3487311B2 (ja) 角形鋼管柱とh形鋼梁との心ずれ無溶接ピン接合構造
JP3621508B2 (ja) 異径鋼管柱の柱・柱接合金物および接合構造
JPH08302833A (ja) 鉄骨架構用鋼管の接合構造およびその鉄骨架構
JP2840209B2 (ja) 異径鋼管柱の柱・柱接合構造
JP2752905B2 (ja) ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造
JPH07207769A (ja) 柱と柱の接合構造
JP3158115B1 (ja) 鋼管柱の接合構造物、および同接合構造物の施工方法
JP3369738B2 (ja) 柱・梁接合構造
JPH0860676A (ja) 鉄骨基礎梁施工構造
JP3448328B2 (ja) 柱・梁接合構造
JPH1161991A (ja) 開放形断面柱と梁の接合装置
JPH01275818A (ja) 閉鎖形断面の鉄骨柱と梁との接合部構造
JPH08277575A (ja) 増肉加工柱の柱脚部無溶接接合構造
JP3179073B1 (ja) 鋼管柱の接合構造
JPH05263476A (ja) 柱・梁接合構造およびユニットボックス
JPH0522565Y2 (ja)
JPH0113681Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070911

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080911

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080911

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090911

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100911

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110911

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110911

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees