JP3369737B2 - 鋼管柱相互のワンサイドボルト接合構造 - Google Patents

鋼管柱相互のワンサイドボルト接合構造

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JP3369737B2 JP15674194A JP15674194A JP3369737B2 JP 3369737 B2 JP3369737 B2 JP 3369737B2 JP 15674194 A JP15674194 A JP 15674194A JP 15674194 A JP15674194 A JP 15674194A JP 3369737 B2 JP3369737 B2 JP 3369737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、角形鋼管柱や丸形鋼
管柱を相互に接合する鋼管柱相互のワンサイドボルト接
合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨造建物における角形鋼管柱の
継手では、通常、図11に示すように、上下の鋼管柱8
1,82に溶接されているリブ83,84を仮止め用プ
レート85でボルト固定し、現場にて鋼管柱81,82
を突き合わせ溶接している。この後、リブ83,84を
ガス切断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように現場溶接や
リブ83,84の切断等の作業が必要となるため、工程
が多くて手間がかかるうえ、溶接作業に高度な技術を要
し、品質管理が容易でない。また、年々、技能労働者は
減少高齢化の傾向にあり、溶接の自動化あるいは無溶接
化が要求されている。そこで、品質の安定した接合部を
容易に得るための構成として、特殊な接合装置を用いて
ボルト接合するものが種々提案されている。しかし、角
形鋼管柱は閉鎖断面形であり、通常の高力ボルトを使用
するためにはボルト締め機構に工夫を要する。例えば、
角形鋼管柱内に予めナットを仕込んでおいたり、ねじを
切っておかなければならない等、施工上で不利な点があ
る。
【0004】この発明の目的は、現場溶接を必要とせず
に、堅固に接合でき、かつ閉鎖断面の鋼管柱内にねじ加
工やナット溶接等の特殊な加工を必要としない鋼管柱相
互のワンサイドボルト接合構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の鋼管柱
相互のワンサイドボルト接合構造は、角形鋼管からなる
上下の鋼管柱に渡り、内周の四側面に連結板を各々重
ね、かつ外周の四隅にアングル材を各々重ねる。これら
アングル材と上側鋼管柱の管壁と連結板とを貫通して締
付ける仮止め用ボルトを、アングル材の上端付近に位置
して設ける。上下の鋼管柱の各々に対して、前記アング
ル材と鋼管柱の管壁と連結板とを、これら3部材を貫通
するワンサイドボルトで接合する。この明細書でいう
「ワンサイドボルト」とは、一端側からの締め付け操作
で他端に頭部が拡径状態に塑性変形で形成されて締め付
けが行える軸状締付金具の総称であり、「ブラインドボ
ルト」等とも呼ばれている。
【0006】請求項2の発明の鋼管柱相互のワンサイド
ボルト接合構造は、互いに接合する一方の鋼管柱の接合
端に、鋳鋼製の接合用筒体の一端を溶接する。この接合
用筒体の他端に、外径が細くなった挿入部を一体に形成
し、この挿入部を他方の鋼管柱の接合端に挿入する。こ
れら挿入部と鋼管柱の重なり部分をワンサイドボルトで
接合する。請求項3の発明の鋼管柱相互のワンサイドボ
ルト接合構造は、接合用筒体の両端に外径が細くなった
挿入部を一体に形成する。これら挿入部を、互いに接合
する一対の鋼管柱の接合端に各々挿入し、各挿入部と鋼
管柱の重なり部分を各々ワンサイドボルトで接合する。
請求項4の発明の鋼管柱相互のワンサイドボルト接合構
造は、互いに接合する一方の鋼管柱の接合端に、十字状
断面部と端板とからなる継手部材を設ける。他方の鋼管
柱の接合端に端板を設ける。前記継手部材の端板を前記
他方の鋼管柱の端板に重ねて相互にワンサイドボルトで
接合する。
【0007】前記各ワンサイドボルトとしては、次の構
成のものが用いられる。このワンサイドボルトは、ねじ
部の中間に破断溝を有しかつ先端にピン径よりも若干大
径のピン頭部を有するピンと、このピンの外周にピン頭
部側から順に並んで被さったバルブスリーブ、グリップ
スリーブ、シェア座金、および受け座金と、この受け座
金のピンテール側で前記ねじ部に螺合したナットとを有
するものとする。バルブスリーブは、前記グリップスリ
ーブよりも軟質の材料で形成されて軸方向力の負荷で外
側へ鍔状に塑性変形可能なものである。前記受け座金
は、前記グリップスリーブの進入可能な内径に形成さ
れ、かつピン頭部側の側面に前記シェア座金の外周部が
嵌合する環状凹部を有する。前記シェア座金は、内周部
が前記グリップスリーブの端面に係合して所定軸力で剪
断するものとする。
【0008】
【作用】これらの構成によると、ワンサイドボルトを用
いるので、閉鎖断面の鋼管柱に対して外側からボルト接
合が行え、現場溶接が不要で、接合部の品質が安定した
接合構造となる。また、鋼管柱が閉鎖断面柱にかかわら
ず、鋼管柱や他の部材にねじ孔の加工やナット溶接を行
うことが不要で、構成が簡単で施工も容易である。溶接
が必要なものもあるが、その溶接は工場で行えるので、
容易に高品質な溶接部とできる。
【0009】請求項1の構成の場合、現場での接合作業
に際しては、予め連結板およびアングル材を仮止め用ボ
ルトで上側の鋼管柱に止め付けておくことができるの
で、内外に連結板およびアングル材を設けながら、接合
作業が容易に行える。請求項2の構成の場合は、接合用
筒体を予め工場等で一方の鋼管柱に接合しておく。これ
により、現場では接合用筒体を他方の鋼管柱に差し込ん
で、ワンサイドボルトの締め付けを行うだけで接合でき
る。請求項3の構成の場合は、現場で接合用筒体の両側
の挿入部を各鋼管柱に差し込み、ワンサイドボルトによ
る接合を行う。請求項4の構成の場合は、工場等で継手
部材を予め一方の鋼管柱に溶接等で設けておき、現場で
は継手部材の端板を他方の鋼管柱の端板に重ねてワンサ
イドボルトによる締め付けを行うだけで接合が行える。
【0010】ワンサイドボルトとして前記のバルブスリ
ーブを有するものを用いた、次のように締め付ける。
ボルト挿通孔に挿通したワンサイドボルトのナットを締
め付け方向に回すことにより、受け座金、シェア座金お
よびグリップスリーブを介してバルブスリーブがピン頭
部に押し付けられ、これによりバルブスリーブが外側へ
鍔状に塑性変形する。この鍔状の塑性変形部分が角形鋼
管柱の裏面等に係合し、さらにナットの締め付けを進め
ることより、シェア座金がグリップスリーブで押されて
剪断する。この状態で、鋼管柱の管壁、補強金物、およ
び梁の仕口金物は、ナットとバルブスリーブの鍔状変形
部分との間で締め付けられる。ピンの外側に突出する部
分は破断溝で分断される。このワンサイドボルトによる
と、シェア座金の剪断のため、ナットとバルブスリーブ
の鍔状変形部分との間の締め付け力が、そのまま鋼管柱
や仕口金物等を挟む締め付け力となり、強固な締め付け
力が得られる。また、このワンサイドボルトの場合は、
ナットを回転させることで締め付け力を導入するもので
あるため、回転電動工具等の簡単な工具で締め付けが行
え、しかも仮締め後に再度締め付け力を加えることもで
きる。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例を図1および図2に基づ
いて説明する。この接合構造は、角形鋼管からなる上下
の鋼管柱21,22間に渡り、内周の四側面に連結板2
3を各々重ね、かつ外周の四隅にアングル材24を各々
重ねる。これらアングル材24と連結板23とを上側鋼
管柱21に止め付ける仮止め用ボルト25を、アングル
材24の上端付近に位置して設ける。上下の鋼管柱2
1,22の各々に対して、前記アングル材24と鋼管柱
21,22の管壁と連結板23とを、これら3部材を貫
通するワンサイドボルト1で接合する。仮止め用ボルト
25にはトルシア形ボルト等が使用される。
【0012】各アングル材24は、鋼管柱21,22を
略柱中心まで覆う幅のものとする。連結板23はアング
ル材24に重なる幅のものである。各ワンサイドボルト
1および仮止め用ボルト25は、各々アングル材24,
鋼管柱21,22および連結板23に整合して設けられ
たボルト挿通孔26〜28に渡って挿通する。これらボ
ルト挿通孔26〜28は、各アングル材24の両片に対
応する位置で、各々縦一列に複数個設けられ、各列の最
上位のものが仮止め用ボルト25に、残りのものがワン
サイドボルト1に各々使用される。
【0013】接合手順を説明する。a.予め上側鋼管柱
21に内側の連結板23と外側のアングル材24とを仮
止め用ボルト25で仮締めしておく。b.下側鋼管柱2
2を建方した後、上側鋼管柱21を建て込む。このと
き、仮締めしておいた仮止め用ボルト25を緩めること
によって、連結板23は内側にずれ、アングル材24は
2方向に仮止め用ボルト25が挿通されているために、
孔径の遊び分だけ広げることができる。なお、施工性を
高めるために仮止め用ボルト25に対応するボルト挿通
孔26〜28は、孔径を通常の締め付け用の場合よりも
大きくしておいても良い。c.下側鋼管柱22とアング
ル材24と連結板23とを「しの」等の工具でセット
し、仮止め用ボルト25を締め込むことにより、アング
ル材24と鋼管柱21,22の管壁と連結板23とはそ
れぞれ引き寄せられる。ボルト挿通孔26〜28の位置
が通れば、ワンサイドボルト1で順次接合して行く。
【0014】この構成の接合構造によると、ワンサイド
ボルト1を用いるので、閉鎖断面の鋼管柱21,22に
対して外側からボルト接合が行え、現場溶接が不要で、
接合部の品質が安定した接合構造となる。また、鋼管柱
21,22が閉鎖断面柱にかかわらず、鋼管柱21,2
2やその内側の連結板23にねじ孔の加工やナット溶接
を行うことが不要で、構成が簡単で施工も容易である。
また、鋼管柱21,22の表裏両面に連結板23および
アングル材24を重ねるので、2面摩擦構造となり、高
い耐力が期待できる。また、連結板23とアングル材2
4とを組み合わせるため、これら連結板22とアングル
材23とが順次ワンサイドボルト1で連結されて、鋼管
柱21,22の全周が補強されることになり、より堅固
な接合構造となる。アングル材24は鋼管柱21,22
の外側に配置されるものであるため、内側に設ける場合
よりも大きくて堅固なものが使用できる。
【0015】図2は前記実施例に使用するワンサイドボ
ルト1の一例を示す。このワンサイドボルト1は、ピン
2と、このピン2の外周にピン頭部2a側から順に並ん
で被さったバルブスリーブ3、グリップスリーブ4、シ
ェア座金5、受け座金15、およびナット6を有するも
のとする。ピン2は、丸軸部2eに続くねじ部2bの中
間に破断溝2dを有し、かつ先端にピン径よりも若干大
径のピン頭部2aを有する。また、ねじ部2bに続いて
短いピンテール2cが設けられる。ピンテール2cは、
外径面を滑り止め用の凹凸面に形成してあり、例えば軸
方向に並ぶ歯の列を円周方向に多数形成した凹凸面とし
てある。バルブスリーブ3は、グリップスリーブ4より
も軟質の材料で形成されて軸方向力の負荷で外側へ鍔状
に塑性変形可能なものとする。例えば、グリップスリー
ブ3は硬質の鋼合金とし、バルブスリーブ4は軟質の鋼
合金とする。受け座金15はグリップスリーブ4の進入
可能な内径に形成し、かつピン頭部側の側面に前記シェ
ア座金5の外周部が嵌合する環状凹部15aを設ける。
シェア座金5は、内周部がグリップスリーブ4の端面に
係合して所定軸力で剪断するものとする。また、この例
ではピン2の丸軸部2eの先端側部分2e1 を基端側部
分2e2よりも段差部2fを介して僅かに大径とし、グ
リップスリーブ4の内径を前記先端側部分2e1 よりも
小径としてある。なお、丸軸部2eは全長に渡って同径
としても良い。
【0016】このワンサイドボルト1の締結作業は、回
転式の電動締付工具(図示せず)を用いて行うことがで
きる。すなわち、締付工具でピンテール2cを把持した
状態で、同工具のボックス状のナット係合部でナット6
を締め付ける。これにより、ピン頭部2aとシェア座金
5の間に圧縮力が作用してグリップスリーブ4およびバ
ルブスリーブ3が挟み付けられ、まず先端のバルブスリ
ーブ3が外側へ鍔状に塑性変形し始める。すなわちバル
ビングを生じる。ピン2の丸軸部2eが段付きである場
合は、その段差部2fにグリップスリーブ4が係合する
まで前記のバルビングが生じる。さらにナット6の締め
付けを行うと、シェア座金5が剪断し、グリップスリー
ブ4が受け座金15内に進入する。これによりバルブス
リーブ3の鍔状変形部分3aが連結板23の内面に係合
すると、ナット6と鍔状塑性変形部分3aとの間で、連
結板23と角形鋼管柱21の管壁とアングル材24等に
締付軸力が導入される。ナット6をさらに締め付け回転
させると、所定の軸力が導入された状態で、ピンテール
2cが破断溝2dで破断する(図2(B))。
【0017】このワンサイドボルト1を使用した場合、
強固な接合が行える。すなわち、シェア座金5の剪断の
ため、ナット6とバルブスリーブ3の鍔状変形部分3a
との間の締め付け力が、そのまま角形鋼管柱21と梁接
合金物23とを挟む締め付け力となり、強固な締め付け
力が得られる。また、このワンサイドボルト1の場合
は、次の各利点が得られる。まず、ボルト頭部となるバ
ルブスリーブ3の鍔状変形部分3aが大きく広がるの
で、角形鋼管柱21との接触圧が小さくなり、またボル
ト孔径にも比較的許容幅が得られる。例えば、ボルト孔
の縁が接触圧で変形してボルト頭が嵌まり込むような問
題が生じ難い。それに伴い、鍔状変形部分3aからなる
ボルト頭部の耐荷力が向上し、ワンサイドボルト1の締
め付け力が向上して効率が良くなる。しかも、ナット6
を回して締め付ける形式であるため、二度締めや、締め
直しが行える。また、締め付けに電動器具が用いられて
現場での取扱いが容易である。図4と共に後述する引っ
張り動作で締め付けるワンサイドボルト1′では、建築
物の剛接合に必要な十分な軸力を得るためには、例え
ば、約20キログラムの油圧式締付工具が必要になる
が、前記の回転式の電動器具では、10キログラム余り
の軽いもので済む。しかも重い油圧配管が不要で、電気
コードだけで済み、これらのため作業性が飛躍的に向上
する。また、油圧ユニットの準備も不要となり、高い階
での締め付けも容易に行える。また、このワンサイドボ
ルト1は、締め付け後に廃棄するピンテール2cが短く
て済み、材料の無駄が少ない。さらに、ボルトを構成す
る部品数も少なく、コストダウンになる。なお、図2の
ワンサイドボルト1において、シェア座金5および受け
座金15に代えて、これらシェア座金5と受け座金15
とを一体化させた形状の図10の鍔付きシェア座金5′
を用いても良い。すなわち、この鍔付きシェア座金5′
は、グリップスリーブ4の進入可能な内径に形成され、
かつ内径面に前記グリップスリーブ4の端面に係合して
所定軸力で剪断する鍔部5a′を有するものとする。こ
の構成のワンサイドボルト1の場合も、図2の例と同様
に締め付けを行うことができる。
【0018】図3は、この発明とは異なるが、図1の柱
・梁接合構造に用いるワンサイドボルトの参考例を示
す。このワンサイドボルト1′は、ピン7と、このピン
7の外周にピン頭部7a側から順次並んで被さった第1
スリーブ8、第2スリーブ9、グリップアジャスタ1
0、座金11、およびカラー12を有するものとする。
ピン7は、中間にねじ溝状の凹凸周面部7cおよび破断
溝7bを有しかつ凹凸周面部7c側の先端にピン径より
も若干大径のピン頭部7aを有する。また、ピン7の他
端は、後述する締結工具13のチャック13bで把持さ
れる凹凸周面のピンテール7dとしてある。この凹凸周
面は、多数並んだ環状溝等からなる。第2スリーブ9
は、一端部の外径面が、第1スリーブ8内に進入して第
1スリーブ8を押し広げる先細りのテーパ面に形成され
る。グリップアジャスタ10は、互いに内外に嵌合可能
な径の大径筒部10aと小径筒部10bとを段部10c
で連続させたものであり、所定軸方向荷重で段部10c
が剪断するものとする。カラー12は、短筒状に形成さ
れて、ピンテール7d側に先開きのテーパ筒部12bを
有し、外径の絞りにより内径面がピン7の凹凸周面部7
cに食い込み状態に塑性変形するものとする。
【0019】上記ワンサイドボルト1′の締結作業は、
図3(A)のように締結工具13を用いて行う。締結工
具13は、ワンサイドボルト1′のカラー12の端面に
係合する筒状の絞りガイド部13aと、ピンテール7d
を把持するチャック13bとを有し、チャック13bを
絞りガイド13aに対して軸方向に引く油圧アクチュエ
ータ(図示せず)を内蔵している。絞りガイド13aを
カラー12に当てた状態で、チャック13bでピンテー
ル7dを引くことにより、カラー12とピン頭部7aの
間に、座金11,グリップアジャスタ10,第2スリー
ブ9,および第1スリーブ8を挟み付ける圧縮力が作用
する。この圧縮力で、まず第2スリーブ9のテーパ面部
が第1スリーブ8内に進入して第1スリーブ8を押し広
げる。第1スリーブ8の変形が完了すると、グリップア
ジャスタ10が段部10cで剪断してその小径筒部10
bが大径筒部10a内に進入する。これにより、第1ス
リーブ8が連結板23に係合すると、工具13の絞りガ
イド部13aによるカラー12の絞りが始まり、非締付
け体である角形鋼管柱21の管壁や、連結板23、アン
グル材24への軸力の導入が開始される。さらにチャッ
ク13bを引くことにより、カラー12の絞りが完了し
てカラー12の内径面がピン7の凹凸周面部7cに食い
込み状態に固定され、軸力が所定力だけ導入されてピン
テール7dが破断溝7cから破断する(図3(B))。
このようにして、拡径状態の第1スリーブ8とカラー1
2との間で、角形鋼管柱21,アングル材24,および
連結板23が挟持される。このようにワンサイドボルト
1′を使用して上記のように締結しても、強固に接合す
ることができる。すなわち、このワンサイドボルト1′
は、グリップアジャスタ10が剪断することにより、第
1スリーブ8とカラー12の間の締め付け力が、そのま
ま角形鋼管柱21と連結板23とアングル材24とを挟
む締め付け力となるため、強固な締め付け力が得られ
る。なお、後述の各実施例におけるワンサイドボルトに
も、図2、図3のワンサイドボルト1,1′が用いら
れ、上記と同様な効果が得られる。
【0020】図4はこの発明の他の実施例を示す。この
例では、互いに接合する一方の鋼管柱21の接合端に、
鋳鋼製の接合用筒体28の一端を溶接する。この接合用
筒体28の他端に、外径が細くなった挿入部28aを一
体に形成し、この挿入部28aを他方の鋼管柱22の接
合端に挿入する。これら挿入部28aと鋼管柱22の重
なり部分をワンサイドボルト1で接合する。ワンサイド
ボルト1は、鋼管柱22および挿入部28aの四側面に
複数設けたボルト挿通孔29,30に渡って挿通させ
る。接合用筒体28は、上下の鋼管柱21,22と外形
が同じ角筒状であるが、鋼管柱21,22よりも厚肉に
形成されている。挿入部28aは、肉厚を薄くして形成
してあるが、内径側へ絞って他の箇所と同じ肉厚として
も良い。挿入部28aの先端は、挿入作業を容易にする
ために軸芯に対して斜めにカットした形状としてある。
接合用筒体28の溶接側の端部は、開先を形成しておい
て、突き合わせ溶接31で鋼管柱21に接合する。接合
用筒体28は、予め工場で上側の鋼管柱21に溶接して
おき、この段階で現場に搬入する。現場では、下側の鋼
管柱22を建て込んだ後、この鋼管柱22の上端に、上
側鋼管柱21に溶接された接合用筒体28の挿入部28
aを差し込んで設置し、ワンサイドボルト1の締め付け
を行う。
【0021】この構成の場合も、現場溶接を行うことな
く接合できる。また、ワンサイドボルト1という片側か
ら締め付けることの可能なボルトを使用するため、鋼管
柱21,22や接合用筒体28にねじ締め作業用の開口
を設けなくても良く、また仮ボルト止め等の必要も無く
なる。ワンサイドボルト1として図2や図3の構成のも
のを使用した場合は、溶接と同程度の接合強度が得られ
る。特に、接合用筒体28は鋳鋼製のものであって、鋼
管柱21,22に比べて材質が硬質であり、この硬質部
分にワンサイドボルト1のボルト頭が係合することにな
るため、ワンサイドボルト1のボルト頭が小さくても、
挿通孔30が開口縁で潰れることが防止され、堅固な固
定が行える。
【0022】図5はさらに他の実施例を示す。この例で
は、接合用筒体32を、両端に外径が細くなった挿入部
32aが一体に形成されたものとする。これら挿入部3
2a,32aを、互いに接合する一対の角形鋼管柱2
1,22の接合端に挿入し、各挿入部32a,32aと
鋼管柱21,22の重なり部分を各々ワンサイドボルト
1で接合する。ワンサイドボルト1は、鋼管柱21,2
2および挿入部32aの四側面に複数設けたボルト挿通
孔33,34に渡って挿通させる。接合用筒体32は、
上下の鋼管柱21,22と外形が同じ角筒状であるが、
鋼管柱21,22よりも厚肉に形成されている。挿入部
32aは、肉厚を薄くして形成してあるが、内径側へ絞
って他の箇所と同じ肉厚としても良い。各挿入部32a
先端は、挿入作業を容易にするために軸芯に対して斜め
にカットした形状としてある。接合用筒体32の材質
は、鋳鋼、鋳鉄、あるいは鋼材等とされる。挿入部32
aは、接合用筒体32の胴部に溶接したものであっても
良い。また角形鋼管を二重に嵌合させ、内側の角形鋼管
を外側の角形鋼管よりも突出させることで、両端に挿入
部32aを有する接合用筒32を形成しても良い。
【0023】現場の接合作業に際しては、下側の鋼管柱
22の上端に接合用筒体32の下側の挿入部32aを挿
入し、ワンサイドボルト1で締め付ける。この後、この
下側の鋼管柱22を建て起こして所定位置に据え付け、
クレーン等で吊り上げた上側鋼管柱21の下端を接合用
筒体32の上側の挿入部32aに嵌め込んで、同様にワ
ンサイドボルト1で締め付ける。この構成の場合も、図
4の実施例と同様に、現場溶接を行うことなく接合でき
る。また、ワンサイドボルト1を使用するため、鋼管柱
21,22や接合用筒体32にねじ締め作業用の開口を
設けなくても良く、また仮ボルト止め等の必要も無くな
る。ワンサイドボルト1として図2や図3の構成のもの
を使用した場合は、溶接と同程度の接合強度が得られ
る。なお、図4および図5の実施例では、鋼管柱21,
22を丸形鋼管としても良い。
【0024】図6、図7(A)、および図8(A)は、
さらに他の実施例を示す。この例は、互いに接合する上
側の鋼管柱21の接合端に、十字状断面部37と一対の
端板38,39とからなる継手部材36を設ける。上側
の端板38は上側の鋼管柱21の下端面に溶接する。下
側の鋼管柱22の接合端には端板40を溶接等で接合し
ておく。継手部材の下側の端板39は、下側の鋼管柱2
2の端板40に重ね、相互にワンサイドボルト1で接合
する。ワンサイドボルト1は、重なり状態の各端板3
9,40に設けられたボルト挿通孔41,42に渡って
挿通する。
【0025】継手部材36は、各端板38,39と、十
字状断面部37を構成する交差板との溶接組立品からな
る。十字状断面部37は、端板38,39の各辺に平行
なものとしても良く、また図7(B)のように対角線方
向に延びるものとしても良い。また、図8(B)のよう
に、上下の鋼管柱21,22の径が異なる場合は、上下
の端板38,39を各鋼管柱21,22の径に対応した
大きさとし、十字状断面部37は、テーパ状とする。図
8(C)のように、上下の鋼管柱21,22が丸形鋼管
である場合は、上下の端板38,39も円形とする。な
お、図6ないし図8の例において、ワンサイドボルト1
による接合は、上側の鋼管柱21に対して行っても良
い。
【0026】この構成の場合も、現場溶接を行うことな
く接合することができる。また、ワンサイドボルト1の
使用のため、鋼管柱22に設ける端板40に裏ナット溶
接やねじ溝加工等を施す必要がない。さらに、継手部材
36が十字状断面部37と端板38,39とからなるも
のであるため、ワンサイドボルト1の接合のための作業
空間が柱断面内に納まり、鋼管柱21,22の周囲に大
きな余裕がなくても接合が行える。
【0027】図9は、さらに他の接合構造例を示す。こ
の例は、上下の鋼管柱21,22間に渡り、その内周の
四隅に重なるアングル材45を設け、これらアングル材
45と鋼管柱21,22とをワンサイドボルト1で接合
したものである。この構成の場合も、閉鎖断面の鋼管柱
21,22の接合を、現場溶接無しに堅固に行え、まワ
ンサイドボルト1の使用により、アングル材45にねじ
加工やナット溶接を行うことなく接合できる。
【0028】
【発明の効果】この発明の鋼管柱相互のワンサイドボル
ト接合構造によると、いずれもワンサイドボルトを用い
るので、閉鎖断面の鋼管柱に対して外側からボルト接合
が行え、現場溶接が不要で、接合部の品質が安定した接
合構造となる。また、鋼管柱が閉鎖断面柱にかかわら
ず、柱や他の部材にねじ孔の加工やナット溶接を行うこ
とが不要で、構成が簡単で施工も容易である。ワンサイ
ドボルトには、高力ボルトと同程度に堅固に接合できる
ものがあり、その種類の選択によって堅固な接合が行え
る。請求項1の発明の場合は、鋼管柱の表裏両面に連結
板およびアングル材を重ねるので、2面摩擦構造とな
り、高い耐力が期待できる。また、連結板とアングル材
とを組み合わせるため、これら連結板とアングル材とが
順次ワンサイドボルトで連結されて、鋼管柱の全周が補
強されることになり、より堅固な接合構造となる。アン
グル材は鋼管柱の外側であるため内側に設けるよりもア
ングル材に大きくて堅固なものが使用できる。請求項2
および請求項3の発明の場合は、接合用筒体を用い、こ
の筒体に設けられた挿入部を鋼管柱に挿入してワンサイ
ドボルトで接合するので、堅固な接合が行える。接合用
筒体が鋳鋼または鋳物製である場合は、鋼管柱に比べて
材質が硬質であり、この硬質部分にワンサイドボルトの
ボルト頭が係合することになるため、ワンサイドボルト
のボルト頭が小さくても、挿通孔が開口縁で潰れること
が防止され、一層堅固な固定が行える。また、ワンサイ
ドボルトを使用するため、接合用筒体には、通常のボル
ト・ナットを使用する場合と異なり、ねじ締め作業用の
開口等を設けておくことが不要で、接合用筒体の強度低
下の問題がない。請求項4の発明の場合は、継手部材が
十字状断面部と端板とからなるものであるため、ワンサ
イドボルトの接合のための作業空間が柱断面内に納ま
り、柱の周囲に大きな余裕がなくても接合が行える。ワ
ンサイドボルトとして各請求項の構成のものを使用する
ため、強固な締め付け力が得られ、しかもナットの回転
で締め付けを行う構成のため、二度締めや再締め付けが
行えるうえ、軽量の電動工具で締め付けが行え、現場作
業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、各々この発明の一実施例に
かかる鋼管柱相互のワンサイドボルト接合構造の正面
図、水平断面図、および組立方法説明図である。
【図2】(A),(B)は各々鋼管柱接合構造における
ワンサイドボルトの締め付け前および締め付け後の状態
を示す断面図である。
【図3】(A),(B)は各々鋼管柱接合構造における
この発明とは異なる参考例のワンサイドボルトの締め付
け前および締め付け後の状態を示す断面図である。
【図4】(A),(B)は各々他の実施例にかかる鋼管
柱接合構造の分解斜視図および垂直断面図である。
【図5】(A),(B)は各々さらに他の実施例にかか
る鋼管柱接合構造の分解斜視図および垂直断面図であ
る。
【図6】他の実施例にかかる鋼管柱接合構造の破断正面
図である。
【図7】(A)は図6のA−A線断面図、(B)は継手
部材の変形例の水平断面図である。
【図8】(A)は図6の鋼管柱接合構造の斜視図、
(B),(C)は各々同接合構造に近似した他の実施例
の斜視図である。
【図9】(A),(B)は各々さらに他の鋼管柱接合構
造の水平断面図および垂直断面図である。
【図10】図1の鋼管柱接合構造における他のワンサイ
ドボルトによる締め付け前の状態を示す断面図である。
【図11】従来例の正面図である。
【符号の説明】
1,1′…ワンサイドボルト、21,22…鋼管柱、2
3…連結板、24…アングル材、25…仮止め用ボル
ト、28…接合用筒体,28a…挿入部、32…接合用
筒体、32a…挿入部、36…継手部材、37…十字状
断面部、39…端板、40…端板
フロントページの続き (72)発明者 堀園 義昭 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 植坂 武史 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−133019(JP,A) 特開 平5−263469(JP,A) 特開 平4−49347(JP,A) 特開 平4−371625(JP,A) 特開 平4−371626(JP,A) 特開 平5−39633(JP,A) 米国特許5603592(US,A) 米国特許5213460(US,A) 米国特許2061628(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/24 E04B 1/38 - 1/61 F16B 17/00 - 19/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角形鋼管からなる上下の鋼管柱に渡り、
    内周の四側面に連結板を各々重ね、かつ外周の四隅にア
    ングル材を各々重ね、これらアングル材と上側鋼管柱の
    管壁と連結板とを貫通して締付ける仮止め用ボルトを、
    アングル材の上端付近に位置して設け、上下の鋼管柱の
    各々に対して、前記アングル材と鋼管柱の管壁と連結板
    とを、これら3部材を貫通するワンサイドボルトで接合
    し、このワンサイドボルト、ねじ部の中間に破断溝を
    有しかつ先端にピン径よりも若干大径のピン頭部を有す
    るピンと、このピンの外周にピン頭部側から順に並んで
    被さったバルブスリーブ、グリップスリーブ、シェア座
    金、および受け座金と、この受け座金のピンテール側で
    前記ねじ部に螺合したナットとを有し、前記バルブスリ
    ーブは前記グリップスリーブよりも軟質の材料で形成さ
    れて軸方向力の負荷で外側へ鍔状に塑性変形可能なもの
    とし、前記受け座金は、前記グリップスリーブの進入可
    能な内径に形成されかつピン頭部側の側面に前記シェア
    座金の外周部が嵌合する環状凹部を有し、前記シェア座
    金は内周部が前記グリップスリーブの端面に係合して所
    定軸力で剪断するものとし、このワンサイドボルトは、
    前記バルブスリーブの鍔状塑性変形部分とナットとの間
    で締め付けるものとした鋼管柱相互のワンサイドボルト
    接合構造。
  2. 【請求項2】 互いに接合する一方の鋼管柱の接合端
    に、鋳鋼製の接合用筒体の一端を溶接し、この接合用筒
    体の他端に、外径が細くなった挿入部を一体に形成し、
    この挿入部を他方の鋼管柱の接合端に挿入し、これら挿
    入部と鋼管柱の重なり部分をワンサイドボルトで接合
    し、このワンサイドボルトは、ねじ部の中間に破断溝を
    有しかつ先端にピン径よりも若干大径のピン頭部を有す
    るピンと、このピンの外周にピン頭部側から順に並んで
    被さったバルブスリーブ、グリップスリーブ、シェア座
    金、および受け座金と、この受け座金のピンテール側で
    前記ねじ部に螺合したナットとを有し、前記バルブスリ
    ーブは前記グリップスリーブよりも軟質の材料で形成さ
    れて軸方向力の負荷で外側へ鍔状に塑性変形可能なもの
    とし、前記受け座金は、前記グリップスリーブの進入可
    能な内径に形成されかつピン頭部側の側面に前記シェア
    座金の外周部が嵌合する環状凹部を有し、前記シェア座
    金は内周部が前記グリップスリーブの端面に係合して所
    定軸力で剪断す るものとし、このワンサイドボルトは、
    前記バルブスリーブの鍔状塑性変形部分とナットとの間
    で締め付けるものとした鋼管柱相互のワンサイドボルト
    接合構造。
  3. 【請求項3】 接合用筒体の両端に外径が細くなった挿
    入部を一体に形成し、これら挿入部を互いに接合する一
    対の鋼管柱の接合端に各々挿入し、各挿入部と鋼管柱の
    重なり部分を各々ワンサイドボルトで接合し、このワン
    サイドボルトは、ねじ部の中間に破断溝を有しかつ先端
    にピン径よりも若干大径のピン頭部を有するピンと、こ
    のピンの外周にピン頭部側から順に並んで被さったバル
    ブスリーブ、グリップスリーブ、シェア座金、および受
    け座金と、この受け座金のピンテール側で前記ねじ部に
    螺合したナットとを有し、前記バルブスリーブは前記グ
    リップスリーブよりも軟質の材料で形成されて軸方向力
    の負荷で外側へ鍔状に塑性変形可能なものとし、前記受
    け座金は、前記グリップスリーブの進入可能な内径に形
    成されかつピン頭部側の側面に前記シェア座金の外周部
    が嵌合する環状凹部を有し、前記シェア座金は内周部が
    前記グリップスリーブの端面に係合して所定軸力で剪断
    するものとし、このワンサイドボルトは、前記バルブス
    リーブの鍔状塑性変形部分とナットとの間で締め付ける
    ものとした鋼管柱相互のワンサイドボルト接合構造。
  4. 【請求項4】 互いに接合する一方の鋼管柱の接合端
    に、十字状断面部と端板とからなる継手部材を設け、他
    方の鋼管柱の接合端に端板を設け、前記継手部材の端板
    を前記他方の鋼管柱の端板に重ねて相互にワンサイドボ
    ルトで接合し、このワンサイドボルトは、ねじ部の中間
    に破断溝を有しかつ先端にピン径よりも若干大径のピン
    頭部を有するピンと、このピンの外周にピン頭部側から
    順に並んで被さったバルブスリーブ、グリップスリー
    ブ、シェア座金、および受け座金と、この受け座金のピ
    ンテール側で前記ねじ部に螺合したナットとを有し、前
    記バルブスリーブは前記グリップスリーブよりも軟質の
    材料で形成されて軸方向力の負荷で外側へ鍔状に塑性変
    形可能なものとし、前記受け座金は、前記グリップスリ
    ーブの進入可能な内径に形成されかつピン頭部側の側面
    に前記シェア座金の外周部が嵌合する環状凹部を有し、
    前記シェア座金は内周部が前記グリップスリーブの端面
    に係合して所定軸力で剪断するものとし、このワンサイ
    ドボルトは、前 記バルブスリーブの鍔状塑性変形部分と
    ナットとの間で締め付けるものとした鋼管柱相互のワン
    サイドボルト接合構造。
  5. 【請求項5】 角形鋼管からなる上下の鋼管柱に渡り、
    内周の四側面に連結板を各々重ね、かつ外周の四隅にア
    ングル材を各々重ね、これらアングル材と上側鋼管柱の
    管壁と連結板とを貫通して締付ける仮止め用ボルトを、
    アングル材の上端付近に位置して設け、上下の鋼管柱の
    各々に対して、前記アングル材と鋼管柱の管壁と連結板
    とを、これら3部材を貫通するワンサイドボルトで接合
    し、このワンサイドボルトが、ねじ部の中間に破断溝を
    有しかつ先端にピン径よりも若干大径のピン頭部を有す
    るピンと、このピンの外周にピン頭部側から順に並んで
    被さったバルブスリーブ、グリップスリーブ、および鍔
    付きシェア座金と、この鍔付きシェア座金のピンテール
    側で前記ねじ部に螺合したナットとを有し、前記バルブ
    スリーブは前記グリップスリーブよりも軟質の材料で形
    成されて軸方向力の負荷で外側へ鍔状に塑性変形可能な
    ものとし、前記鍔付きシェア座金は、前記グリップスリ
    ーブの進入可能な内径に形成されかつ内径面に前記グリ
    ップスリーブの端面に係合して所定軸力で剪断する鍔部
    を有するものとし、このワンサイドボルトは、前記バル
    ブスリーブの鍔状塑性変形部分とナットとの間で締め付
    けるものとした鋼管柱相互のワンサイドボルト接合構
    造。
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