JPH0893054A - ワンサイドボルト使用角形鋼管柱接合方法および接合構造 - Google Patents

ワンサイドボルト使用角形鋼管柱接合方法および接合構造

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JPH0893054A
JPH0893054A JP25757594A JP25757594A JPH0893054A JP H0893054 A JPH0893054 A JP H0893054A JP 25757594 A JP25757594 A JP 25757594A JP 25757594 A JP25757594 A JP 25757594A JP H0893054 A JPH0893054 A JP H0893054A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下の角形鋼管柱相互の剛接合を簡単かつ強
固に行う。 【構成】 上下の角形鋼管柱1A,1Bの内面に重なる
添え板3には、両鋼管柱間の隙間から突出するスタッド
ボルト5を設け、外面側の添え板2とナット6で緩く連
結する。この連結状態の添え板2,3を、下側の鋼管柱
1Bの内外面に添え、この鋼管柱の一部のボルト挿通孔
1aに仮止めボルト7で緩く取付ける。両添え板2,3
間に上側の鋼管柱1Aを差し込み、ボルト5,7を締め
付けて両添え板2,3を両鋼管柱の管壁に寄せる。この
状態で、上側の鋼管柱1Aの一部のボルト挿通1aに、
内外の添え板2,3にわたり仮止めボルト7を挿通して
締め付ける。両鋼管柱の残りの各ボルト挿通孔1aに両
添え板2,3にわたってワンサイドボルト4を挿通し、
締め付ける。各仮止めボルト7をワンサイドボルト4に
差し替えて締め付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄骨造建物等におい
て、ワンサイドボルトを用いて角形鋼管柱を2面摩擦接
合で相互に接合する接合方法および接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上下の角形鋼管柱を相互を剛接
合する場合には、上下の鋼管柱の端部同士を現場で溶接
により接合している。しかし、このように現場で上下の
鋼管柱相互を溶接するのでは、作業環境が悪く天候に左
右されるばかりか、接合の仕上がりも溶接作業者の技能
に依存する度合いが高くて品質が不安定となり、溶接後
の品質検査に労力をかけるなど多大の問題点がある。
【0003】そこで、図7に示すように、上下の角形鋼
管柱30,31の相互の剛接合を、内外面の添え板4
1,41と共にワンサイドボルト40で行う2面摩擦接
合の接合方法を提案した(特開平2−74738号公
報)。この接合方法では、先ず上側鋼管柱30に添わせ
た内外の添え板41,41を、上側鋼管柱30および両
添え板41,41のボルト挿通孔30a,41aにわた
って挿通させた仮止めボルト32で緩み状態に取付け
る。内外の添え板41,41の中間にはステー33を係
脱可能に掛け渡し、両添え板41,41の下側を開き状
態とする。この状態で、図7(A),(B)のように両
添え板41,41間に下側鋼管柱31の上端を差し込
む。ステー33は、この差し込みによって柱内部または
外部に脱落し、これにより内側添え板41は下側鋼管柱
31の内面に沿う。内側添え板41の裏面には一部にナ
ット34が溶接してあり、下側鋼管柱31に外側の添え
板41から挿通した仮止めボルト(図示せず)を螺合さ
せる。これによって、上下の鋼管柱30,31にわたっ
て内外の添え板41,41を仮止めする。この仮止め状
態で、外側添え板41の残りのボルト挿通孔41aから
上下の鋼管柱30,31および内側添え板41にわたっ
て図7(C)のようにワンサイドボルト40を挿通させ
る。このワンサイドボルト40は、ピン42に外嵌した
スリーブ43の両端の大径部分43aと塑性変形部分4
3b間で添え板41,41等を挟み付けるものであり、
工具44でスリーブ43を押さえた状態でピン42を引
っ張り、これにより図7(D)のようにスリーブ43を
塑性変形させると共に、ピン42の基端側を引張破断す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記接合方法では、ス
テー33が外れたときに内側添え板41が自重で垂れ下
って下側鋼管柱31の内面の適正位置に沿うことを期待
し、外側添え板41のボルト挿通孔41aから鋼管柱3
0,31のボルト挿通孔30a,31aおよび内側添え
板41のボルト挿通孔41aに渡ってワンサイドボルト
40を差し込む。しかし、ステー33が外れて内側添え
板41が垂れ下がったときに、下側鋼管柱31の内面か
ら離れていたり、横ずれしたりする場合が多い。このよ
うな場合、そのままではワンサイドボルト40が差し込
めないため、シノ等の工具を外部からボルト挿通孔30
a,41aに差し込んで、孔位置が整合するように内側
添え板41の位置を合わせるが、その合わせ作業が難し
い。特に、内側添え板41は単に垂れ下がっているだけ
であって内側へ逃げるため、孔位置の合わせ作業が非常
に難しい。このため、接合作業に長時間を要したり、接
合不能となって接合作業を最初からやり直すことが必要
となる場合もあった。
【0005】この発明の目的は、ワンサイドボルトを用
いて上下の角形鋼管柱相互を2面摩擦接合で簡単かつ強
固に剛接合できる角形鋼管柱接合方法および接合構造を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の角形鋼管柱相
互の接合方法は、上下の角形鋼管柱にわたって、四側面
の管壁の内外面に各々重なる内側添え板および外側添え
板を設け、これら内外の添え板と角形鋼管柱の管壁に設
けられたボルト挿通孔間に挿通したワンサイドボルト
で、これら添え板と角形鋼管柱とを接合する方法であ
る。請求項1の発明では、上下の角形鋼管柱間の隙間か
ら突出するスタッドボルトを内側添え板に設け、外側添
え板には前記スタッドボルトが挿通されるボルト挿通孔
を設け、以下の過程により接合を行う。前記スタッドボ
ルトとこのボルトに螺合したナットとで互いに緩み状態
に連結した内外の添え板を、上下いずれか一方の角形鋼
管柱の内外面に各々添えて、この角形鋼管柱のいずれか
のボルト挿通孔に仮止めボルトで緩み状態に取付ける。
前記内外の添え板の間に他方の角形鋼管柱の端部を差し
込み、この差し込み後に前記スタッドボルトのナットお
よび前記仮止めボルトを締め付けて内外の添え板を角形
鋼管柱の管壁に寄せる。また、前記他方の角形鋼管柱の
いずれかのボルト挿通孔に内外の添え板にわたって仮止
めボルトを挿通して締め付ける。ついで、上下の角形鋼
管柱の残りの各ボルト挿通孔に内外の添え板にわたって
ワンサイドボルトを挿入して締め付けてから前記各仮止
めボルトを外し、その外したボルト挿通孔に仮止めボル
トに代えてワンサイドボルトを挿入して締め付ける。な
お、この明細書で言う「ワンサイドボルト」とは、一端
側からの操作で他端に頭部が拡径状態に塑性変形で形成
されて締め付けが行える軸状締め付け金具の総称であ
り、ブラインドボルト等とも呼ばれている。
【0007】請求項2の発明では、前記請求項1の構成
において、上下いずれか一方の角形鋼管柱のボルト挿通
孔に内外の添え板を緩み状態に取付けるときに仮止めボ
ルトを用いたのに代えて、高力ボルトを用いる方法であ
る。高力ボルトは外さずにそのまま締結ボルトとして使
用する。
【0008】請求項3の発明の角形鋼管柱相互の接合構
造は、上下の角形鋼管柱にわたって、四側面の管壁の内
外面に各々重なる内側添え板および外側添え板を設け、
これら内外の添え板と角形鋼管柱の管壁に設けられたボ
ルト挿通孔間に挿通したボルトで、これら添え板と角形
鋼管柱とを接合するものである。内側添え板は上下の角
形鋼管柱間の隙間から突出するスタッドボルトを有し、
外側添え板は前記スタッドボルトが挿通されるボルト挿
通孔を有する。前記スタッドボルトには前記外側添え板
を締め付けるナットを螺合させる。前記各ボルトのう
ち、前記上下の角形鋼管柱の少なくとも一方の角形鋼管
柱と内外の添え板とを接合するボルトをワンサイドボル
トとする。仮止めボルトを使用する場合はこれを最後に
ワンサイドボルトに差し替える。
【0009】請求項4の発明の角形鋼管柱相互の接合方
法は、前記請求項1の構成において、内側添え板のスタ
ッドボルトを省略し、内外の添え板は、上下いずれか一
方の角形鋼管柱の内外面に各々添え、この角形鋼管柱の
いずれかのボルト挿通孔に仮止めボルトだけで緩み状態
に取り付ける方法である。内外の添え板の間に他方の角
形鋼管柱の端部を差し込んだ後には、上下の角形鋼管柱
の隙間から治具を差し込み、この治具によって内側の添
え板を管壁の内面に押し付け、この状態でワンサイドボ
ルトによる接合を行う。
【0010】
【作用】請求項1〜3の発明の接合方法および接合構造
の場合、スタッドボルトとナットとで、緩み状態の内外
の添え板を角形鋼管柱の管壁に寄せるので、角形鋼管柱
内に配置される内側の添え板も容易に管壁に沿わせるこ
とができる。また、仮止めボルトまたは高力ボルトを角
形鋼管柱および添え板のボルト挿通孔に挿通した状態で
前記スタッドボルトのナットの締め付けが行える。その
ため、内外の添え板の各ボルト挿通孔を上下の角形鋼管
柱のボルト挿通孔に容易にかつ正確に位置合わせでき
る。したがって、この後、上下の角形鋼管柱の残りの各
ボルト挿通孔に内外の添え板にわたって仮止めボルトや
ワンサイドボルトを挿入して締め付ける作業も容易に行
うことができる。請求項1の接合方法の場合は、最終的
に全てワンサイドボルトで締結するので、全体に均質な
接合が行える。
【0011】請求項2の構成の場合、内外の添え板を角
形鋼管柱に緩み状態に取り付けておくときに高力ボルト
を用い、この高力ボルトはワンサイドボルトと差し替え
ることなく締結ボルトとして使用するので、仮止めボル
トをワンサイドボルトに差し替える作業を一部省略で
き、施工が容易になる。また、このように高力ボルトを
使用することにより、高価な部品であるワンサイドボル
トの使用本数を削減できる。
【0012】請求項4の構成の場合、上下の角形鋼管柱
の間の隙間から差し込んだ治具で内側の添え板を管壁の
内面に押し付けるので、角形鋼管柱のボルト挿通孔と内
外の添え板のボルト挿通孔とを精度良く位置合わせする
ことができる。このため、その後、上下の角形鋼管柱の
残りのボルト挿通孔に内外の添え板にわたって仮止めボ
ルトやワンサイドボルトを挿入して締め付ける作業を容
易に行うことができる。また、スタッドボルトを内側添
え板に設ける必要がなく構成が簡単になる。
【0013】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1ないし図3に
基づいて説明する。同実施例は請求項1および請求項3
の発明に対応する。この実施例の角形鋼管柱相互の接合
方法および接合構造は、上下の角形鋼管柱1A,1Bに
わたって、四側面の管壁の外面および内面に各々重なる
外側添え板2および内側添え板3を設け、両添え板2,
3と角形鋼管柱1A,1Bの管壁に設けられたボルト挿
通孔2a,3a,1a間にわたって挿通したワンサイド
ボルト4で、両添え板2,3と角形鋼管柱1A,1Bと
を接合するものである。
【0014】図1(A)のように、両添え板2,3は上
下に並ぶ複数のボルト挿通孔2a,3aを有し、その上
側の複数列のボルト挿通孔2a,3aは、上側角形鋼管
柱1Aの対応するボルト挿通孔1aに、また下側複数列
のボルト挿通孔2a,3aは下側角形鋼管柱1Bの対応
するボルト挿通孔1aに各々整合する。内側添え板3
は、ボルト挿通孔3aとは別に、上下の角形鋼管柱1
A,1B間の隙間Gから突出するスタッドボルト5を有
するものとする。また、外側添え板2は、ボルト挿通孔
2aとは別に、前記スタッドボルト5を挿通させるボル
ト挿通孔2bを有するものとする。
【0015】接合作業に際しては、まずスタッドボルト
5とこのボルトに螺合させたナット6とで内外の両添え
板2,3を互いに緩み状態に連結する。ついで、図1
(B)のように上下の角形鋼管柱1A,1Bの一方、例
えば下側角形鋼管柱1Bにつき、四面の管壁の内外面に
両添え板2,3を各々添えて、この角形鋼管柱1Bのい
ずれかのボルト挿通孔1aから、両添え板2,3の対応
するボルト挿通孔2a,3aにわたって仮止めボルト7
を挿通する。このボルト7で内外の添え板2,3を図1
(C)のように角形鋼管柱1Bに緩み状態に取付ける。
仮止めボルト7は、横一列に並ぶ全てのボルト挿通孔2
aに挿通しても良く、1枚の添え板2につき1箇所のボ
ルト挿通孔2aのみに挿通しても良い。
【0016】仮止めボルト7には例えば図2の構成のも
のを使用する。この仮止めボルト7は、軸部7aの先端
に外周面部から出没自在な係止片8が抜け止め状態に設
けられ、軸部7aの基端近傍に回り止め状態の締付スリ
ーブ9が軸方向に進退自在に嵌挿され、かつこの締付ス
リーブ9を押し付けるナット10が基端に螺合されたも
のである。締付スリーブ9に外周には、仮止めボルト7
の全体を回転させるための平坦面部からなる回し操作面
9aが設けてある。この仮止めボルト7で仮止めすると
きは、軸部7aをその先端の係止片出没孔7b(図2
(A))が上向きになる姿勢として、外側添え板2の外
側から角形鋼管柱1Bおよび内側添え板3の各ボルト挿
通孔2a,1a,3aにわたって挿通させる。この後、
係止めボルト7を180°半回転させる。この回転で、
係止片8が軸部7a内から図2(B)のように自重で突
出し、内側添え板3の内面に抜け止め状態に係合可能と
なる。仮止めボルト7を締め付けるときは、ナット10
を締め付け側に回す。これにより、締付スリーブ9と係
止片8との間で、その間に挟まれた部材が締め付けられ
る。
【0017】前記のように両添え板2,3を仮止めボル
ト7で緩み状態に取付けた後、内外の添え板2,3間
に、図1(C)のように他方の角形鋼管柱1Aの端部を
差し込む。ついで、スタッドボルト5のナット6および
仮止めボルト7を締め付けて両添え板2,3を角形鋼管
柱1A,1Bの管壁に密接状態に寄せる。これにより上
側角形鋼管柱1Aのボルト挿通孔1aと内外の添え板
2,3のボルト挿通孔2a,3aとが整合したところ
で、上側の角形鋼管柱1Aのいずれかのボルト挿通孔1
aおよびこれに対応する両添え板2,3のボルト挿通孔
2a,3aにわたり仮止めボルト7を挿入し、図1
(D)のように締め付ける。
【0018】次に、上下の角形鋼管柱1A,1Bの残り
の各ボルト挿通孔1aと、これに対応する内外の両添え
板2,3のボルト挿通孔2a,3aにわたってワンサイ
ドボルト 4を挿入して締め付ける。さらに、前記各仮止
めボルト7を外し、その外したボルト挿通孔2a,1
a,3aに仮止めボルト7に代えてワンサイドボルト4
を挿入し、図1(E)のように締め付ける。仮止めボル
ト7を取り外すには、ナット10を緩めた後、仮止めボ
ルト7を半回転させて先端の係止片8を上向ける。これ
により、係止片8が軸部7a内に没入し、引き抜き可能
となる。
【0019】この鋼管柱接合方法によると、このように
上下の角形鋼管柱相互を内外の添え板3,2と共に接合
する2面摩擦接合構造の接合が、簡単にかつ強固に行え
る。特に、スタッドボルト5とナット6とで、緩み状態
の内外の添え板3,2を角形鋼管柱1A,1Bの管壁に
寄せるので、角形鋼管柱1A,1B内に配置される内側
の添え板3も容易に管壁に沿わせることができる。ま
た、仮止めボルト7を角形鋼管柱1A,1Bおよび添え
板2,3のボルト挿通孔1a,2a,3aに挿通した状
態で前記スタッドボルト5のナット6の締め付けが行え
る。これらのため、内外の添え板3,2の各ボルト挿通
孔3a,2aを上下の角形鋼管柱1A,1Bのボルト挿
通孔1aに容易にかつ正確に位置合わせできる。したが
って、仮止めボルト7の挿入や、ワンサイドボルト4を
挿入して締め付ける作業も容易に行うことができる。ワ
ンサイドボルト4には、次に説明するように強固な締め
付け力が得られるものが開発されており、そのような構
成のものを使用することで、堅固な接合が行える。
【0020】図3は前記実施例に使用するワンサイドボ
ルト4の一例を示す。このワンサイドボルト4は、ピン
12と、このピン12の外周にピン頭部12a側から順
に並んで被さったバルブスリーブ13、グリップスリー
ブ14、シェア座金17、受け座金15、およびナット
16を有するものとする。ピン12は、先端にピン径よ
りも若干大径のピン頭部12aを有し、丸軸部12eに
続くねじ部12bの中間に破断溝12dを有し、ねじ部
12bに続いて短いピンテール12cが設けられる。バ
ルブスリーブ13は、グリップスリーブ14よりも軟質
の材料で形成されて軸方向力の負荷で外側へ鍔状に塑性
変形可能なものとする。例えば、グリップスリーブ14
は硬質の鋼合金とし、バルブスリーブ13は軟質の鋼合
金とする。受け座金15は、グリップスリーブ14の進
入可能な内径に形成し、かつピン頭部側の側面にシェア
座金17の外周部が嵌合する環状凹部15aを設ける。
シェア座金17は内周部がグリップスリーブ14の端面
に係合して所定軸力で剪断するものとする。また、この
例ではピン12の丸軸部12eの先端側部分12e1
基端側部分12e2 よりも段差部12fを介して僅かに
大径とし、グリップスリーブ14の内径を前記先端側部
分12e1 よりも小径としてある。なお、丸軸部12e
は全長に渡って同径としても良い。
【0021】このワンサイドボルト1の締結作業は、回
転式の電動締付工具(図示せず)を用いて行うことがで
きる。すなわち、締付工具でピンテール12cを把持し
た状態で、同工具のボックス状のナット係合部でナット
16を締め付ける。これにより、ピン頭部12aとシェ
ア座金17の間に圧縮力が作用してシェア座金17,グ
リップスリーブ14,およびバルブスリーブ13が挟み
付けられ、まず先端のバルブスリーブ13が外側へ鍔状
に塑性変形し始める。すなわちバルビングを生じる。ピ
ン12の丸軸部12eが段付きである場合は、その段差
部12fにグリップスリーブ4が係合するまで前記のバ
ルビングが生じる。さらにナット16の締め付けを行う
と、シェア座金17が剪断し、シェア座金17の剪断し
た内径部分17aと共にグリップスリーブ14が受け座
金15内に進入する。これによりバルブスリーブ13の
鍔状変形部分13aが内側添え板3の管壁内面に係合す
ると、ナット16と鍔状塑性変形部分13aとの間で、
角形鋼管柱1A(1B)の管壁と内外の添え板3,2等
に締付軸力が導入される。ナット16をさらに締め付け
回転させると、所定の軸力が導入された状態で、ピンテ
ール12cが破断溝12dで破断する(図3(B))。
【0022】このワンサイドボルト4を使用した場合、
強固な接合が行える。すなわち、シェア座金17の剪断
のため、ナット16とバルブスリーブ13の鍔状変形部
分13aとの間の締め付け力が、そのまま角形鋼管柱1
A(1B)と添え板2,3とを挟む締め付け力となり、
強固な締め付け力が得られる。また、このワンサイドボ
ルト4の場合は、ボルト頭部となるバルブスリーブ13
の鍔状変形部分13aが大きく広がるので、内側添え板
3との接触圧が小さくなり、またボルト挿通孔径にも比
較的許容幅が得られる。しかも、ナット16を回して締
め付ける形式であるため、一次締めの後の、本締や、取
りはずしが行える。
【0023】図4は図1の鋼管柱接合構造に用いるワン
サイドボルトの他の例を示す。このワンサイドボルト4
Aは、ピン27と、このピン27の外周にピン頭部27
a側から順次並んで被さった第1スリーブ28、第2ス
リーブ29、グリップアジャスター20、座金21、お
よびカラー22を有するものとする。ピン27は、中間
にねじ溝状の凹凸周面部27cおよび破断溝27bを有
しかつ凹凸周面部27c側の先端にピン径よりも若干大
径のピン頭部27aを有する。また、ピン27の他端
は、後述する締結工具23のチャック23bで把持され
る凹凸周面のピンテール27dとしてある。第2スリー
ブ29は、一端部の外径面が、第1スリーブ28内に進
入して第1スリーブ28を押し広げる先細りのテーパ面
に形成される。グリップアジャスター20は、互いに内
外に嵌合可能な径の大径筒部20aと小径筒部20bと
を段部20cで連続させたものであり、所定軸方向荷重
で段部20cが剪断するものとする。カラー22は、短
筒状に形成されて、ピンテール27d側に先開きのテー
パ筒部22bを有し、外径の絞りにより内径面がピン2
7の凹凸周面部27cに食い込み状態に塑性変形するも
のとする。
【0024】上記ワンサイドボルト4Aの締結作業は、
図4(A)のように締結工具23を用いて行う。締結工
具23は、ワンサイドボルト4Aのカラー22の端面に
係合する筒状の絞りガイド部23aと、ピンテール27
dを把持するチャック23bとを有し、チャック23b
を絞りガイド23aに対して軸方向に引く油圧アクチュ
エータ(図示せず)を内蔵している。絞りガイド23a
をカラー22に当てた状態で、チャック23bでピンテ
ール27dを引くことにより、カラー22とピン頭部2
7aの間に、座金21,グリップアジャスター20,第
2スリーブ29,および第1スリーブ28を挟み付ける
圧縮力が作用する。この圧縮力で、まず第2スリーブ2
9のテーパ面部が第1スリーブ28内に進入して第1ス
リーブ28を押し広げる。第1スリーブ28の変形が完
了すると、グリップアジャスター20が段部20cで剪
断してその小径筒部20bが大径筒部20a内に進入す
る。これにより、第1スリーブ28が内側添え板3に係
合すると、工具23の絞りガイド部23aによるカラー
22の絞りが始まり、被締付け体である角形鋼管柱1A
(1B)の管壁や添え板2,3への軸力の導入が開始さ
れる。さらにチャック23bを引くことにより、カラー
22の絞りが完了してカラー22の内径面がピン27の
凹凸周面部27cに食い込み状態に固定され、軸力が所
定力だけ導入されてピンテール27dが破断溝27bか
ら破断する(図4(B))。このようにして、拡径状態
の第1スリーブ28とカラー22との間で、角形鋼管柱
1A(1B)および添え板2,3が挟持される。このよ
うにワンサイドボルト4Aを使用して上記のように締結
しても、強固に接合することができる。すなわち、この
ワンサイドボルト4Aは、グリップアジャスター20が
剪断することにより、第1スリーブ28とカラー22の
間の締め付け力が、そのまま角形鋼管柱1A(1B)と
添え板2,3とを挟む締め付け力となるため、強固な締
め付け力が得られる。なお、後述の各実施例におけるワ
ンサイドボルトにも、図3、図4のワンサイドボルト
4,4Aが用いられ、上記と同様な効果が得られる。
【0025】図5は、この発明の第2の実施例を示した
ものであり、請求項2の発明に対応する。この実施例の
角形鋼管柱相互の接合方法は、図1(C)に示した仮止
めボルト7に代えて高力ボルト25を使用したものであ
り、この高力ボルト25は最終的にはワンサイドボルト
4に差し替えずそのまま締結ボルトとして使用する。高
力ボルト25としては、例えばトルシア型の高力ボルト
が使用される。なお、下側の角形鋼管柱1Bにおける残
りのボルト挿通孔1aに対しては、上側の角形鋼管柱1
Aを内外の添え板2,3間に挿入する前に、全てのボル
ト挿通孔1aに高力ボルト25を挿入して緩み状態にナ
ットを止めておき、上側の角形鋼管柱1Aの挿入後に締
め付けても良い。また、下側の角形鋼管柱1Bの一部の
ボルト挿通孔1aのみに高力ボルト25を使用し、下側
の角形鋼管柱1Bの残りのボルト挿通孔1aにはワンサ
イドボルト4を使用しても良い。その他の構成は先の実
施例と同様である。このように高力ボルト25を仮止め
に使用してそのまま本結合に使用するようにした場合、
仮止めボルトをワンサイドボルト4に差し替える作業を
一部省略でき、施工が容易になる。また、高価な部品で
あるワンサイドボルト4の使用本数を削減できる。
【0026】図6は、この発明の第3の実施例を示し、
請求項4の発明に対応する。この実施例の角形鋼管柱相
互の接合方法においても、第1の実施例と同様に上下の
角形鋼管柱1A,1Bにわたって、四側面の管壁の内外
面に各々重なる外側添え板2および内側添え板3を設
け、これら内外の両添え板2,3と角形鋼管柱1A,1
Bの管壁に設けられたボルト挿通孔2a,3a,1a間
に挿通したワンサイドボルト4で、両添え板2,3と角
形鋼管柱1A,1Bとを接合する。ただし、この実施例
では、前記内側添え板3および外側添え板2には、図1
(A)のようなスタッドボルト5およびボルト挿通孔2
bが設けられていないものを用いる。
【0027】この実施例の場合、先ず、図6(A)のよ
うに上下の角形鋼管柱1A,1Bの一方、例えば下側角
形鋼管柱1Bにつき、内外の添え板2,3を仮止めボル
ト7で角形鋼管柱1Bに緩み状態に取付ける。次に、前
記内外の両添え板2,3間に、図6(B)のように他方
の角形鋼管柱1Aの端部を差し込む。この後、図6
(C)に示す押え用治具26を図6(D)のように上下
の角形鋼管柱1A,1B間の隙間Gから柱内に差し込
み、押え用治具26によって内側の添え板3を柱内から
管壁の内面に押し付ける。押え用治具26は、先端に互
いに外側へ湾曲した押え片部26bを各々有する一対の
回動部材26a,26aからなり、両部材26a,26
aは、先端近傍の連結軸26cで開閉回動自在に連結し
てある。回動部材26a,26aのハンドル部となる基
端側部を鎖線のように閉じることにより、先端の押え片
部26bは、角形鋼管柱1Aの隣合う2面に直角に並ぶ
2枚の添え板3,3を同時に押え込むことができる。
【0028】このように押え用治具26で押し付けた状
態で、他方つまり上側の角形鋼管柱1Aのいずれかのボ
ルト挿通孔1aから内外の添え板2,3のボルト挿通孔
2a,3aにわたって仮止めボルト7を挿通させ、各仮
止めボルト7を締め付ける。これにより、上下の角形鋼
管柱1A,1Bの各ボルト挿通孔1aと、内外の両添え
板2,3の対応するボルト挿通孔2a,3aとが正しく
位置合わせされる。この後、上下の角形鋼管柱1A,1
Bの残りの各ボルト挿通孔1aから内外の添え板2,3
にわたってワンサイドボルト4を挿入して図6(E)の
ように締め付ける。さらに、前記各仮止めボルト7を外
し、その外したボルト挿通孔2a,1a,3aに仮止め
ボルト7に代えてワンサイドボルト4を挿入して図6
(F)のように締め付ける。上下の角形鋼管柱1A,1
Bの各角部に残る隙間Gは、ステンレステープ等の金属
製の粘着テープ等からなる封止用テープ27を接着して
図6(G)のように塞ぐ。これにより角形鋼管柱1A,
1B内が密封状態となり、角形鋼管柱1A,1Bの内面
の錆の発生が防止される。このため内部の防錆塗装を省
くこともできる。
【0029】なお、上記各実施例では、初めに下側の角
形鋼管柱1Bの内外に添え板2,3を添わせて緩み状態
に取付けてから、上側の角形鋼管柱1Aの端部を内外の
添え板2,3間に差し込むようにしたが、逆に上側の角
形鋼管柱1Bに先に内外の添え板2,3を緩み状態に取
付け、両添え板2,3間に下側の角形鋼管柱1Aの端部
を差し込むようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明の鋼管柱接合方法および接合構
造は、上下の角形鋼管柱にわたって、四側面の管壁の内
外面に各々重なる内側添え板および外側添え板を設け、
これら内外の添え板と角形鋼管柱の管壁に設けられたボ
ルト挿通孔間に挿通したワンサイドボルトで、これら添
え板と角形鋼管柱とを接合するにあたり、以下の手順で
行うようにしたため、簡単かつ確実に接合作業が行え
る。すなわち、請求項1〜3の発明の接合方法および接
合構造では、上下の角形鋼管柱間の隙間から突出するス
タッドボルトを内側添え板に設け、内外の添え板を連結
するため、内側の添え板を容易に管壁に沿わせることが
できる。そのため、各添え板と角形鋼管柱のボルト挿通
孔を容易にかつ正確に位置合わせでき、各ボルトを挿入
して締め付ける作業を容易に行うことができる。請求項
1の接合方法の場合は、最終的に全てワンサイドボルト
で締結するので、全体に均質な接合が行える。請求項2
の接合方法の場合は、添え板の仮止めを高力ボルトで行
うので、高価な部品となり易いワンサイドボルトの使用
本数が削減できて、コスト低下が図れ、また仮止めボル
トを抜いてワンサイドボルトで止め直す工程が省略でき
る。請求項4の発明の接合方法の場合は、上下の角形鋼
管柱の間の隙間から治具を差し込んで内側の添え板を管
壁の内面に押し付けるので、角形鋼管柱のボルト挿通孔
と内側の添え板のボルト挿通孔とを精度良く位置合わせ
することができ、またボルト挿入時に内側の添え板が内
方へ逃げることがない。そのため、ワンサイドボルトを
挿入して締め付ける作業を容易に行うことができる。ま
た、スタッドボルトを内側添え板に設ける必要がなく、
構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(F)はこの発明の鋼管柱接合方法お
よび接合構造の第1の実施例の施工手順を示す説明図で
ある。
【図2】(A),(B)は同接合方法に使用する仮止め
ボルトの平面図および要部平面図である。
【図3】(A)は同接合方法に使用するワンサイドボル
トの締結前の状態を示す縦断面図、(B)は同ワンサイ
ドボルトの締結後の状態を示す断面図である。
【図4】(A)は同実施例に使用する他のワンサイドボ
ルトの締結前の状態を示す縦断面図、(B)は同ワンサ
イドボルトにより締結後の状態を示す縦断面図である。
【図5】(A)〜(D)は第2の実施例の施工手順を示
す説明図である。
【図6】(A)〜(G)は第3の実施例の施工手順を示
す説明図である。
【図7】(A)は従来例の施工手順の前段階を示す斜視
図、(B)は同施工手順の縦断面図、(C)は同施工に
使用するワンサイドボルトによる締結前の状態を示す縦
断面図、(D)はその締結後の状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1A,1B…角形鋼管柱、1a…ボルト挿通孔、2…外
側添え板、2a…ボルト挿通孔、3…内側添え板、3a
…ボルト挿通孔、4,4A…ワンサイドボルト、5…ス
タッドボルト、6…ナット、7…仮止めボルト、25…
高力ボルト、26…治具、G…隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の角形鋼管柱にわたって、四側面の
    管壁の内外面に各々重なる内側添え板および外側添え板
    を設け、これら内外の添え板と角形鋼管柱の管壁に設け
    られたボルト挿通孔間に挿通したワンサイドボルトで、
    これら添え板と角形鋼管柱とを接合する接合方法であっ
    て、内側添え板は上下の角形鋼管柱間の隙間から突出す
    るスタッドボルトを有し、外側添え板は前記スタッドボ
    ルトが挿通されるボルト挿通孔を有するものとし、 前記スタッドボルトとこのボルトに螺合したナットとで
    互いに緩み状態に連結した内外の添え板を、上下いずれ
    か一方の角形鋼管柱の内外面に各々添えて、この角形鋼
    管柱のいずれかのボルト挿通孔に仮止めボルトで緩み状
    態に取付ける過程と、 前記内外の添え板の間に他方の角形鋼管柱の端部を差し
    込む過程と、 この差し込み後に前記スタッドボルトのナットおよび前
    記仮止めボルトを締め付けて内外の添え板を角形鋼管柱
    の管壁に寄せ、かつ前記他方の角形鋼管柱のいずれかの
    ボルト挿通孔に内外の添え板にわたって仮止めボルトを
    挿通して締め付ける過程と、 上下の角形鋼管柱の残りの各ボルト挿通孔に内外の添え
    板にわたってワンサイドボルトを挿入して締め付ける過
    程と、 前記各仮止めボルトを外し、その外したボルト挿通孔に
    仮止めボルトに代えてワンサイドボルトを挿入して締め
    付ける過程とを含むワンサイドボルト使用角形鋼管柱接
    合方法。
  2. 【請求項2】 上下の角形鋼管柱にわたって、四側面の
    管壁の内外面に各々重なる内側添え板および外側添え板
    を設け、これら内外の添え板と角形鋼管柱の管壁に設け
    られたボルト挿通孔間に挿通したワンサイドボルトおよ
    び高力ボルトで、これら添え板と角形鋼管柱とを接合す
    る接合方法であって、内側添え板は上下の角形鋼管柱間
    の隙間から突出するスタッドボルトを有し、外側添え板
    は前記スタッドボルトが挿通されるボルト挿通孔を有す
    るものとし、 前記スタッドボルトとこのボルトに螺合したナットとで
    互いに緩み状態に連結した内外の添え板を、上下いずれ
    か一方の角形鋼管柱の内外面に各々添えて、この角形鋼
    管柱のいずれかのボルト挿通孔に高力ボルトで緩み状態
    に取付ける過程と、 前記内外の添え板の間に他方の角形鋼管柱の端部を差し
    込む過程と、 この差し込み後に前記スタッドボルトのナットおよび前
    記高力ボルトを締め付けて内外の添え板を角形鋼管柱の
    管壁に寄せ、かつ前記他方の角形鋼管柱のいずれかのボ
    ルト挿通孔に内外の添え板にわたって仮止めボルトを挿
    通して締め付ける過程と、 上下の角形鋼管柱の残りの各ボルト挿通孔に内外の添え
    板にわたってワンサイドボルトを挿入して締め付ける過
    程と、 前記各仮止めボルトを外し、その外したボルト挿通孔に
    仮止めボルトに代えてワンサイドボルトを挿入して締め
    付ける過程とを含むワンサイドボルト使用角形鋼管柱接
    合方法。
  3. 【請求項3】 上下の角形鋼管柱にわたって、四側面の
    管壁の内外面に各々重なる内側添え板および外側添え板
    を設け、これら内外の添え板と角形鋼管柱の管壁に設け
    られたボルト挿通孔間に挿通したボルトで、これら添え
    板と角形鋼管柱とを接合する接合構造であって、内側添
    え板は上下の角形鋼管柱間の隙間から突出するスタッド
    ボルトを有し、外側添え板は前記スタッドボルトが挿通
    されるボルト挿通孔を有し、前記スタッドボルトには前
    記外側添え板を締め付けるナットを螺合させ、前記各ボ
    ルトのうち、前記上下の角形鋼管柱の少なくとも一方の
    角形鋼管柱と内外の添え板とを接合するボルトをワンサ
    イドボルトとしたワンサイドボルト使用角形鋼管柱接合
    構造。
  4. 【請求項4】 上下の角形鋼管柱にわたって、四側面の
    管壁の内外面に各々重なる内側添え板および外側添え板
    を設け、これら内外の添え板と角形鋼管柱の管壁に設け
    られたボルト挿通孔間に挿通したボルトで、これら添え
    板と角形鋼管柱とを接合する接合方法であって、 内外の添え板を、上下いずれか一方の角形鋼管柱の内外
    面に各々添えて、この角形鋼管柱のいずれかのボルト挿
    通孔に仮止めボルトで緩み状態に取付ける過程と、 前記内外の添え板の間に他方の角形鋼管柱の端部を差し
    込む過程と、 この差し込み後に上下の角形鋼管柱間の隙間から治具を
    差し込み、この治具によって内側の添え板を管壁の内面
    に押し付ける過程と、 他方の角形鋼管柱のいずれかのボルト挿通孔に内外の添
    え板にわたって仮止めボルトを挿通して締め付ける過程
    と、 上下の角形鋼管柱の残りの各ボルト挿通孔に内外の添え
    板にわたってワンサイドボルトを挿入して締め付ける過
    程と、 前記各仮止めボルトを外し、その外したボルト挿通孔に
    仮止めボルトに代えてワンサイドボルトを挿入して締め
    付ける過程とを含むワンサイドボルト使用角形鋼管柱接
    合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005248689A (ja) * 2004-02-06 2005-09-15 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物及びその構築方法
CN103104038A (zh) * 2011-11-10 2013-05-15 同济大学 矩形管柱拼接内套管螺栓连接节点
KR101354171B1 (ko) * 2006-12-21 2014-01-27 재단법인 포항산업과학연구원 버팀보용 마찰접합 이음장치
CN104358319A (zh) * 2014-09-03 2015-02-18 西安建筑科技大学 一种插入式梁柱节点连接结构
JP2020122362A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 積水ハウス株式会社 柱梁接合構造及び柱梁接合構造の施工方法
CN112609575A (zh) * 2020-11-19 2021-04-06 中铁二局集团有限公司 一种钢管柱对位构造及钢管柱对位方法

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