JP2731352B2 - ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造 - Google Patents

ワンサイドボルト使用柱・梁接合構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、角形鋼管柱等の鋼管
柱とH形鋼等の鉄骨梁とを無溶接で接合するワンサイド
ボルト使用柱・梁接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、角形鋼管柱にH形鋼等の鉄骨梁を
接合する場合、図6または図7に示す接合構造が一般に
採られている。すなわち、柱101を梁102のフラン
ジ高さで切断し、この切断部にダイヤフラム103を溶
接する。このダイヤフラム103に梁102の一部をブ
ラケット104として溶接しておく。現場では、ブラケ
ット104と梁102とを、溶接により、または図19
のように添え板105と共にボルトによって接合する。
この他に、図8に示すようにダイヤフラム106を柱1
01の内部に溶接し、梁102の端部を直接に柱101
に溶接するものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】溶接作業は高度な技術
を要し、品質管理が容易でない。また、年々、技能労働
者は減少高齢化の傾向にあり、溶接の自動化あるいは無
溶接化が要求されている。そこで、品質の安定した接合
部を容易に得るための構成として、柱と梁とを特殊な接
合装置を用いてボルト接合するものが種々提案されてい
る。しかし、角形鋼管柱は閉鎖断面形であり、通常の高
力ボルトを使用するためにはボルト締め機構に工夫を要
する。例えば、角形鋼管柱内に予めナットを仕込んでお
いたり、ねじを切っておかなければならない等、施工上
で不利な点がある。
【0004】この発明の目的は、無溶接の接合構造とで
き、かつ柱が閉鎖断面の鋼管柱であるにかかわらずに梁
を容易に接合することができ、また柱の梁接合部の耐力
を向上させることのできる柱・梁接合構造を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のワンサイドボ
ルト使用柱・梁接合構造は、鋼管柱の管壁に、補強金物
と、鉄骨梁の端部に設けられた仕口金物とを重ね、これ
ら鋼管柱の管壁,補強金物,および仕口金物を、これら
3部材にわたって貫通するワンサイドボルトで締結した
ものである。鋼管柱は角形鋼管柱とし、前記補強金物
は、鋼管柱の外周の4面に各々重ねた平板とする。これ
ら4枚の平板は、隣合う角部を相互に溶接して角筒状に
組む。この明細書で言う「ワンサイドボルト」とは、一
端側からの操作で他端に頭部が拡径状態に塑性変形で形
成されて締め付けが行える軸状締め付け金具の総称であ
り、ブラインドボルト等とも呼ばれている。鉄骨梁はH
形鋼等からなる。前記仕口金物としては、スプリットテ
ィーやエンドプレート等が使用される。
【0006】
【作用】この構成によると、ワンサイドボルトを用いる
ので、閉鎖断面の鋼管柱に対して外側からボルト接合が
行え、接合部の品質が安定した無溶接の接合構造とな
る。また、鋼管柱が閉鎖断面柱にかかわらず、柱にはワ
ンサイドボルト挿通用の孔明加工を施しておくだけで良
く、構成が簡単で施工も容易である。さらに、鋼管柱に
は補強金物を重ね、補強金物と共に梁の仕口金物を接合
するので、鋼管柱の梁接合部の耐力が高められる。補強
金物は、鋼管柱に重ねられるものであって、例えば板材
やアングル材からなるため、上下幅を広くでき、そのた
め柱の各方向に取り付く梁の寸法が異なっても、ボルト
孔位置を変えるだけで接合が行える。補強金物を鋼管柱
の内面に重ね、補強金物の材質を鋼管柱よりも硬質の金
属材とした場合は、ワンサイドボルトのボルト頭が小さ
くても、補強金物に設けられるワンサイドボルトの挿通
孔が開口縁で潰れることが防止され、堅固な固定が行え
る。
【0007】また、補強金物を鋼管柱の外周の4面に各
々重なる平板とし、これら4枚の平板を相互に溶接して
角筒状に組むため、単独の補強板等を各面に設ける場合
等に比べて堅固な補強が行える。平板を角部で溶接する
ので、直角度も出し易く、精度良く梁の接合が行え、ま
た4個のアングル材を角筒状に接合するものと異なり、
各面の中央に溶接継ぎ目が生じることがなく、溶接継ぎ
目が梁の仕口金物の接合の邪魔となったり、孔加工の邪
魔となったりすることがない。
【0008】
【実施例】この発明の実施例の説明の基礎となる提案例
を図1および図2に基づいて説明する。柱21は角形鋼
管柱からなり、梁接合位置において、補強金物となる平
板の補強板23を管壁内面の4側面に各々重ねる。補強
板23は、上下端で各1本のワンサイドボルト1Bによ
り固定しておく。この補強板23に、外側から、梁22
の仕口金物となるスプリットティー24の頭片を重ね、
ワンサイドボルト1Aを用いて柱21に接合する。梁2
2はH形鋼からなり、スプリットティー24は梁22の
上フランジ22aの上面および下フランジ22bの下面
に各々脚片部を重ねてボルト25で接合する。ボルト2
5には、高力ボルトまたはワンサイドボルトが使用され
る。梁2は、4本を柱21の各側面に接合しているが、
1本ないし3本としても良い。
【0009】補強板3は、上下のスプリットティー2
4,24の重なり範囲よりも上下に延びる延長部分23
aを有する長さとし、この延長部分23aで前記の固定
用のワンサイドボルト1Bによる固定を行う。ワンサイ
ドボルト1Bは、補強板3および柱21の管壁に設けた
ボルト挿通孔に貫通させる。スプリットティー24を柱
21に接合するワンサイドボルト1Aは、スプリットテ
ィー24,柱21の管壁,および補強板23に設けたボ
ルト挿通孔に渡って挿通させる。ボルト25は、スプリ
ットティー24および梁22のフランジ22a,22b
に設けた孔に渡って挿通させる。
【0010】この構成の柱・梁接合構造によると、溶接
作業をなくし、また補強板3を重ねることで、柱21の
梁接合部の耐力を高めることができる。しかも、ワンサ
イドボルト1Aを用いるので、閉鎖断面の角形鋼管柱2
1に対して外側からボルト接合が行える。また、鋼管柱
21が閉鎖断面柱にかかわらず、柱21や補強板23に
はワンサイドボルト挿通用の孔明加工を施しておくだけ
で良く、構成が簡単で施工も容易である。しかも、柱2
1を補強手段の加工のために切断する必要がない。従来
構造の場合、4方から取り付く梁寸法が異なれば、ダイ
ヤフラム103(図20)を増やさなければならない
が、この構造ではワンサイドボルト1Aの挿通孔の位置
を変えるだけで済む。
【0011】補強板23は、上下端のワンサイドボルト
1Bで予め取付けておくことができるので、現場での梁
22の接合作業が行い易い。このワンサイドボルト1B
は、スプリットティー24よりも上下に延びた延長部2
3aで行うため、接合の邪魔になることがない。補強板
23は、柱21の内面に設けるので、ワンサイドボルト
1Aのボルト頭は補強板23に係合することになる。そ
のため堅固な接合が行える。また、補強板23の挿通孔
の周辺部を硬質に熱処理しておくことによっても、ワン
サイドボルトによる固定を堅固に行える。なお、以下の
各実施例においても、補強板ないし補強金物を柱の内面
に設けるものでは、このようなワンサイドボルトによる
堅固な固定が行える。
【0012】図2は前記提案例に使用するワンサイドボ
ルト1の一例を示す。このワンサイドボルト1は、ピン
2と、このピン2の外周にピン頭部2a側から順に並ん
で被さったバルブスリーブ3、グリップスリーブ4、シ
ェア座金5、受け座金15、およびナット6を有するも
のとする。ピン2は、丸軸部2eに続くねじ部2bの中
間に破断溝2dを有し、かつ先端にピン径よりも若干大
径のピン頭部2aを有する。また、ねじ部2bに続いて
短いピンテール2cが設けられる。ピンテール2cは、
外径面を滑り止め用の凹凸面に形成してあり、例えば軸
方向に並ぶ歯の列を円周方向に多数形成した凹凸面とし
てある。バルブスリーブ3は、グリップスリーブ4より
も軟質の材料で形成されて軸方向力の負荷で外側へ鍔状
に塑性変形可能なものとする。例えば、グリップスリー
ブ3は硬質の鋼合金とし、バルブスリーブ4は軟質の鋼
合金とする。受け座金15は、グリップスリーブ4の進
入可能な内径に形成し、ピン頭部側の側面にシェア座金
5の外周部が嵌合する環状溝15aを設ける。シェア座
金5は内周部がグリップスリーブ4の端面に係合して所
定軸力で剪断するものとする。また、この例ではピン2
の丸軸部2eの先端側部分2e1 を基端側部分2e2
りも段差部2fを介して僅かに大径とし、グリップスリ
ーブ4の内径を前記先端側部分2e1 よりも小径として
ある。なお、丸軸部2eは全長に渡って同径としても良
い。
【0013】このワンサイドボルト1の締結作業は、回
転式の電動締付工具(図示せず)を用いて行うことがで
きる。すなわち、締付工具でピンテール2cを把持した
状態で、同工具のボックス状のナット係合部でナット6
を締め付ける。これにより、ピン頭部2aとシェア座金
5の間に圧縮力が作用してグリップスリーブ4,および
バルブスリーブ3が挟み付けられ、まず先端のバルブス
リーブ3が外側へ鍔状に塑性変形し始める。すなわちバ
ルビングを生じる。ピン2の丸軸部2eが段付きである
場合は、その段差部2fにグリップスリーブ4が係合す
るまで前記のバルビングが生じる。さらにナット6の締
め付けを行うと、シェア座金5が剪断し、グリップスリ
ーブ4が受け座金15内に進入する。これによりバルブ
スリーブ3の鍔状変形部分3aが補強板23の内面に係
合すると、ナット6と鍔状塑性変形部分3aとの間で、
補強板23と角形鋼管柱21の管壁とスプリットティー
24等に締付軸力が導入される。ナット6をさらに締め
付け回転させると、所定の軸力が導入された状態で、ピ
ンテール2cが破断溝2dで破断する(図2(B))。
【0014】このワンサイドボルト1を使用した場合、
強固な接合が行える。すなわち、シェア座金5の剪断の
ため、ナット6とバルブスリーブ3の鍔状変形部分3a
との間の締め付け力が、そのまま角形鋼管柱21と梁接
合金物23とを挟む締め付け力となり、強固な締め付け
力が得られる。また、このワンサイドボルト1の場合
は、次の各利点が得られる。まず、ボルト頭部となるバ
ルブスリーブ3の鍔状変形部分3aが大きく広がるの
で、角形鋼管柱21との接触圧が小さくなり、またボル
ト孔径にも比較的許容幅が得られる。例えば、ボルト孔
の縁が接触圧で変形してボルト頭が嵌まり込むような問
題が生じ難い。それに伴い、鍔状変形部分3aからなる
ボルト頭部の耐荷力が向上し、ワンサイドボルト1の締
め付け力が向上して効率が良くなる。しかも、ナット6
を回して締め付ける形式であるため、二度締めや、締め
直しが行える。また、締め付けに電動器具が用いられて
現場での取扱いが容易である。図3と共に後述する引っ
張り動作で締め付けるワンサイドボルト1′では、建築
物の剛接合に必要な十分な軸力を得るためには、例え
ば、約20キログラムの油圧式締付工具が必要になる
が、前記の回転式の電動器具では、10キログラム余り
の軽いもので済む。しかも重い油圧配管が不要で、電気
コードだけで済み、これらのため作業性が飛躍的に向上
する。また、油圧ユニットの準備も不要となり、高い階
での締め付けも容易に行える。また、このワンサイドボ
ルト1は、締め付け後に廃棄するピンテール2cが短く
て済み、材料の無駄が少ない。さらに、ボルトを構成す
る部品数も少なく、コストダウンになる。なお、図2の
ワンサイドボルト1において、シェア座金5および受け
座金15に代えて、これらシェア座金5と受け座金15
とを互いに一体化させた形状の図19のシェア座金5′
を用いても良い。すなわち、この鍔付きシェア座金5′
は、グリップスリーブ4の進入可能な内径に形成されか
つ内径面に前記グリップスリーブ4の端面に係合して所
定軸力で剪断する鍔部5a′を有するものとする。この
構成のワンサイドボルト1の場合も、図2の例と同様に
締め付けを行うことができる。
【0015】図3は図1の柱・梁接合構造に用いるワン
サイドボルトの他の例を示す。このワンサイドボルト
1′は、ピン7と、このピン7の外周にピン頭部7a側
から順次並んで被さった第1スリーブ8、第2スリーブ
9、グリップアジャスタ10、座金11、およびカラー
12を有するものとする。ピン7は、中間にねじ溝状の
凹凸周面部7cおよび破断溝7bを有しかつ凹凸周面部
7c側の先端にピン径よりも若干大径のピン頭部7aを
有する。また、ピン7の他端は、後述する締結工具13
のチャック13bで把持される凹凸周面のピンテール7
dとしてある。この凹凸周面は、多数並んだ環状溝等か
らなる。第2スリーブ9は、一端部の外径面が、第1ス
リーブ8内に進入して第1スリーブ8を押し広げる先細
りのテーパ面に形成される。グリップアジャスタ10
は、互いに内外に嵌合可能な径の大径筒部10aと小径
筒部10bとを段部10cで連続させたものであり、所
定軸方向荷重で段部10cが剪断するものとする。カラ
ー12は、短筒状に形成されて、ピンテール7d側に先
開きのテーパ筒部12bを有し、外径の絞りにより内径
面がピン7の凹凸周面部7cに食い込み状態に塑性変形
するものとする。
【0016】上記ワンサイドボルト1′の締結作業は、
図3(A)のように締結工具13を用いて行う。締結工
具13は、ワンサイドボルト1′のカラー12の端面に
係合する筒状の絞りガイド部13aと、ピンテール7d
を把持するチャック13bとを有し、チャック13bを
絞りガイド13aに対して軸方向に引く油圧アクチュエ
ータ(図示せず)を内蔵している。絞りガイド13aを
カラー12に当てた状態で、チャック13bでピンテー
ル7dを引くことにより、カラー12とピン頭部7aの
間に、座金11,グリップアジャスタ10,第2スリー
ブ9,および第1スリーブ8を挟み付ける圧縮力が作用
する。この圧縮力で、まず第2スリーブ9のテーパ面部
が第1スリーブ8内に進入して第1スリーブ8を押し広
げる。第1スリーブ8の変形が完了すると、グリップア
ジャスタ10が段部10cで剪断してその小径筒部10
bが大径筒部10a内に進入する。これにより、第1ス
リーブ8が角形鋼管柱21に係合すると、工具13の絞
りガイド部13aによるカラー12の絞りが始まり、非
締付け体である角形鋼管柱21の管壁やスプリットティ
ー24への軸力の導入が開始される。さらにチャック1
3bを引くことにより、カラー12の絞りが完了してカ
ラー12の内径面がピン7の凹凸周面部7cに食い込み
状態に固定され、軸力が所定力だけ導入されてピンテー
ル7dが破断溝7cから破断する(図3(B))。この
ようにして、拡径状態の第1スリーブ8とカラー12と
の間で、角形鋼管柱21,スプリットティー24,およ
び補強板23が挟持される。このようにワンサイドボル
ト1′を使用して上記のように締結しても、強固に接合
することができる。すなわち、このワンサイドボルト
1′は、グリップアジャスタ10が剪断することによ
り、第1スリーブ8とカラー12の間の締め付け力が、
そのまま角形鋼管柱21とスプリットティー24とを挟
む締め付け力となるため、強固な締め付け力が得られ
る。なお、後述の各実施例におけるワンサイドボルトに
も、図2、図3のワンサイドボルト1,1′が用いら
れ、上記と同様な効果が得られる。
【0017】この発明の実施例を図4と共に説明する。
この例は、補強金物42を、角形鋼管柱21の外周の四
面に各々重ねた平板43,44とし、これら4枚の平板
43,44を相互に溶接して角筒状に組んだものであ
る。一対の対向する平板43は、他の一対の平板44よ
りも板厚分だけ幅広のものとし、幅広側の平板43,4
3間に幅狭側の平板44,44を挟み込んで、その突き
合わせ面を溶接部45(図4(C))で溶接する。幅狭
側の平板43の端面には溶接のための開先43aを加工
しておく。このように重ねた補強金物42に、H形鋼か
らなる梁22の仕口金物であるエンドプレート46を重
ね、これらエンドプレート46、補強金物42、および
柱21の管壁に形成したボルト挿通孔間に渡り、ワンサ
イドボルト1を挿通して締め付ける。エンドプレート4
6は梁22の梁成よりも上下に延びるものとしてある。
なお、エンドプレート46は、納まり上、梁22の梁成
よりも上下に延びないものとする場合もある。また、エ
ンドプレート46の代わりに、図5の例のように一対の
スプリットティー24を用いても良い。スプリットティ
ー24は、図1の例と同様に、梁21の上下フランジ2
2a,22bにボルト25で接合したものである。
【0018】この構成の場合、補強金物にアングル材を
用いたものに比べて、接合部の外面精度(平坦度)が良
くなり、そのためエンドプレート46やスプリットティ
ー24との接触も密に行え、直角度も出し易い。また、
柱21の中央部に溶接継目が生じないため、柱中心線上
にボルト孔を明け易く、図4に鎖線で示すように柱中心
線上にもワンサイドボルト1を設け、ボルト本数を増や
して接合の確実を図ることもできる。平板43,44の
溶接のために開先43aの加工が必要であるが、アング
ル材の刃落し加工よりは行い易い。
【0019】
【発明の効果】この発明のワンサイドボルト使用柱・梁
接合構造は、ワンサイドボルトを用いるので、閉鎖断面
の鋼管柱に対して外側からボルト接合が行え、品質の安
定した無溶接の接合構造とできる。また、柱が閉鎖断面
の鋼管柱であるにかかわらずに、複雑な加工を施すこと
なく、梁を容易に接合することができる。さらに、鋼管
柱には補強金物を重ねるので、鋼管柱の梁接合部の耐力
が高められる。 前記補強金物鋼管柱の4面に各々重な
る平板とし、これら4枚の平板を相互に溶接して角筒状
に組むため、補強効果が高く得られ、しかも直角度が得
易くて精度の良い接合が行える。また、補強金物の表面
に柱芯で溶接継ぎ目が生じず、溶接継ぎ目で梁の接合が
阻害されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の実施例の説明に用いた提案
にかかる柱・梁接合構造の水平断面図、(B)はその
正面図である。
【図2】(A),(B)は各々同柱・梁接合構造におけ
るワンサイドボルトによる接合部の締め付け前および締
め付け後の状態を示す断面図である。
【図3】(A),(B)は各々同柱・梁接合構造におけ
る他のワンサイドボルトによる接合部の締め付け前およ
び締め付け後の状態を示す断面図である。
【図4】(A)〜(C)は、各々この発明の実施例に
かかる柱・梁接合構造の正面図、水平断面図、および部
分拡大水平断面図である。
【図5】(A),(B)は、各々この発明の他の実施例
にかかる柱・梁接合構造の正面図および水平断面図であ
る。
【図6】従来例の分解斜視図である。
【図7】他の従来例の正面図である。
【図8】さらに他の従来例の正面図および水平断面図で
ある。
【符号の説明】
1,1′,1A…ワンサイドボルト、21…角形鋼管
柱、22…鉄骨梁、22a,22b…フランジ、24…
スプリットティー(仕口金物)、42…補強金物、4
3,44…平
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 智文 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 堀園 義昭 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 辻 正和 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (72)発明者 宇佐見 建造 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−189230(JP,A) 特開 昭55−82812(JP,A) 特開 平4−34151(JP,A) 実開 昭60−170402(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管柱の管壁に、補強金物と、鉄骨梁の
    端部の仕口金物とを重ね、これら鋼管柱の管壁,補強金
    物,および仕口金物を、これら3部材に渡って貫通した
    ワンサイドボルトで締結し、前記鋼管柱を角形鋼管柱と
    し、前記補強金物を、鋼管柱の外周の4面に各々重ねた
    平板とし、これら4枚の平板は、隣合う角部を相互に溶
    接して角筒状に組んだワンサイドボルト使用柱・梁接合
    構造。
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