JPH0625931Y2 - 静止誘導機器 - Google Patents

静止誘導機器

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JPH0625931Y2
JPH0625931Y2 JP1986052132U JP5213286U JPH0625931Y2 JP H0625931 Y2 JPH0625931 Y2 JP H0625931Y2 JP 1986052132 U JP1986052132 U JP 1986052132U JP 5213286 U JP5213286 U JP 5213286U JP H0625931 Y2 JPH0625931 Y2 JP H0625931Y2
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JP
Japan
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iron core
transportation
coil
core portion
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JP1986052132U
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孝一 石井
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、静止誘導機器に関し、とりわけ、工場で完
全組立し、その後、付属品等を取りはずしてコイル、鉄
心およびタンクからなる本体を、現地据付場所に輸送す
る、変圧器などの静止誘導機器に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の静止誘導機器の輸送手段としては、機器
が内陸部に設置される場合は、鉄道やトレーラーによる
ことが多く、この場合、トンネル,橋,駅のホーム等の
大きさや、重量等の制限を受ける。これらの制限は、高
電圧大容量の静止誘導機器においては、機器の設計上、
かなりのウエイトを占めるフアクターである。
静止誘導機器の代表的な例である変圧器の鉄道輸送形式
も、各種の改良が加えられているが、近年は、変圧器の
本体とタンクを、鉄道の車両のような形式にして、シユ
ナーベル形貨車で輸送するなどが代表的な例である。
第6図,第7図は静止誘導機器の代表的な例である外鉄
形変圧器を示し、鉄心(1)、低圧コイル(2)(3)、高圧コ
イル(4)からなつている。なお、図には、変圧器の機能
を満足するためのその他の要素であるタンク、ブツシン
グ、リード、絶縁油等を記載していないが、これは、本
件とは直接関係がないので省略した。
一方、工場では、変圧器を組みたてる場合、高電圧を絶
縁するため、紙、プレスボード等を高度に乾燥し、油含
浸して使用しているが、工場で一度組立てた後、各種試
験を行い、大形変圧器の場合は、輸送が可能なようにブ
ツシング等は取りはずすことになる。この状態を第8図
に示す。第8図において、(5)は変圧器の下部タンク、
(6)は変圧器の中部タンク、(7)は変圧器の輸送カバーで
ある。
次に、以上の構成でなる変圧器の従来の輸送方法および
現地据付方法について説明する。外鉄形変圧器を鉄道輸
送する場合、第8図で紙面に垂直な向きを線路の方向、
すなわち進行方向にして輸送することが多い。この場
合、輸送する鉄道線路によつて、必らず幅方向、高さ方
向の寸法および輸送重量に対する輸送制限があり、この
制限内に納まるように機器を設計する必要がある。例え
ば、鉄道線路によつて幅方向の寸法をw以内に納める
必要がある場合に、機器の設計を行つて、その結果、幅
寸法がw以内に納まれば問題はないが、仮にw(w
<w)という寸法になつた場合、機器の設計をやり
直し、幅寸棒をw以内に納める必要がある。通常、機
器の設計を行う場合、機器の機能および経済性を念頭に
置くが、前記の例で言えば、幅寸法がw(w
)となる設計が最良のものとすると、幅寸法をw
に納めた設計は、機器の機能および経済性を若干犠牲に
することになる。
現地据付については、第8図の状態で現地に搬入した
後、輸送カバー(7)を取りはずし、別に輸送した変圧器
の上部タンク、ブツシングや冷却器等の付属品を取りつ
け、必要なリード結線を行つた後、絶縁油を封入して、
現地での運転に供することになる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
以上のような従来の静止誘導機器では、最良の設計寸法
に比べ、輸送線路から決まる幅寸法の輸送制限が小さけ
れば、それに合わせて設計を変更し、輸送制限内に納め
なければならず、機能や経済性を犠牲にしなければなら
ないという問題点があつた。
この考案は、上記の問題点を解消するためになされたも
ので、工場で高度に乾燥され、かつ、各種試験を終えた
後、主要部分はそのまま現地に輸送した後、現地での簡
単な作業で組立てができ、最良の設計寸法のものとなし
うる静止誘導機器を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る静止誘導機器は、コイル導体と鎖交して
磁気回路を形成する鉄心の前記コイル導体の外側に位置
する部位が、前記コイル導体に対向する第1の鉄心部分
と、この第1の鉄心部分の外側の第2の鉄心部分とに分
割され、かつ分割部は前記第1の鉄心部分が輸送限界を
越える部分の位置で分割可能にしたものである。
[作用] この考案においては、コイル導体、コイル内側に位置す
る鉄心、コイル外側に位置し、コイルに対向する鉄心を
組立状態のままタンクに密封して輸送するとともに、コ
イル外側に位置し、コイルに対向しない部分は解体して
別に輸送し、現地においては、前者に、後者を再び組み
合わせる台枠を設けて、この台枠のうえに、コイル導体
と鎖交して元の完全な磁気回路を形成するように、コイ
ルの外側に位置してコイルとは対向しない鉄心部分を組
み上げる。
また、コイル導体の絶縁については、コイルは、輸送中
も、コイル内側の鉄心、コイル外側に位置しコイルに対
向する鉄心等がタンクによつて囲まれていて直接外気に
曝らされることはないため、工場で高度に乾燥された状
態が保持される。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を第1図〜第4図によつて説
明する。第1図,第2図は輸送時の状態を示し、(11)は
コイル導体(2)〜(4)と鎖交して磁気回路を形成する鉄心
(1)の一部分をなし、コイル導体(2)〜(4)の内側に位置
する鉄心部分である。コイル導体(2)〜(4)の外側に位置
する鉄心部分(12)は、コイル導体(2)〜(4)に対向する第
1の鉄心部分(12A)とコイル導体(2)〜(4)に対向しない
第2の鉄心部分(12B)とに分割されている。第2の鉄心
部分(12B)は、輸送時に本体から取りはずされる。(10)
は第1の鉄心部分(12A)をおおう輸送用の横板である。
また、l,h,w等は文中に引用する寸法を代数
化して示したものである。
第3図,第4図は輸送後の現地組立時の状態を示し、右
半分は、現地組立完了後の状態、左半分は現地組立途上
の状態である。
次に、輸送,再組立の手順等について具体的に説明す
る。第1図の左半分は、本来の変圧器の機能を満足する
ように鉄心左半分の断面積がl×hであるとする
と、変圧器のコイル導体(2)〜(4)の内側に位置し、か
つ、コイル導体(2)〜(4)と鎖交している鉄心部分(11)の
断面積はl×hであるが、コイル導体(2)〜(4)の外
側にある鉄心部分(12)については、l1/2×hの断面積
となつている。この場合、変圧器を輸送する際には、第
7図でのwに相当する寸法が、w−lとなり、輸
送の際の制約条件のうち、幅方向の寸法wが、第1図
の例ではl分だけ少なくなつている。従つて、その分
だけ輸送が容易になる。このことは、従来の方法では輸
送が不可能なものでも、輸送が可能になることを意味す
る。また、輸送が不可能ではないにしても、変圧器とし
て最良の設計において、幅寸法が輸送制限寸法wより
大きなwという寸法になつたときに、機能や経済性を
犠牲としてwという寸法に納める設計を行つていた場
合等には、その輸送寸法はw−lとなり、この寸法
がw−l<wという関係を満足すれば良いことを
意味する。
次に、輸送完了後、実際に運転可能な状態にするための
方法について説明する。
第1図の状態で輸送した場合でも、そのままでは使用が
不可能であり、磁気回路の左右両側について、各々本来
必要な鉄心の断面積l×hの状態に戻さなければな
らない。第3図,第4図の左半分が第2の鉄心部分(12
B)の積み足し途中の状態、右半分が、現地に輸送した後
に必要な組立を行つた状態を示したものである。この現
地での作業手順を説明する。まず、第1図,第2図の状
態で現地に到着後、従来の方法と同様に輸送カバー(7)
を取りはずし、別に輸送した上部タンク(8)を取りつけ
た後、第1の鉄心部分(12A)をおおう輸送用の横板(10)
を取りはずす。この取りはずしの方法は、溶接部分を切
つたり、もし最初に横板(10)がボルト締めされているも
のなら、それをはずせば良い。その後、第3図に示すよ
うに下部タンク(5)に現地で積み足す第2の鉄心部分(12
B)用の台枠(9)を溶接等により取りつける。台枠(9)を取
りつけた後、第2の鉄心部分(12B)を積み、その後に中
部タンク(6)により、第2の鉄心部分(12B)を固定する。
その方法は、以前に取りつけた上部タンク(8)と台枠(9)
に対し、中部タンク(6)を溶接等の方法で固定する。こ
の状態が第3図,第4図の右半分の状態であり、コイル
導体(2)〜(4)の外側にある鉄心(12)も、機能上、必要な
断面積l×hが確保されている。なお、上部カバー
(8)、台枠(9)、第2の鉄心部分(12B)等は小型で軽量な
ため、特に困難もなく、現地に別途輸送が可能である。
以上に説明したことを、防湿の面からみると次のように
なる。工場では、最良の条件下で、鉄心(1)とコイル導
体(2)〜(4)が組み立てられ、コイルの絶縁物は高度に乾
燥され、そして各種の完成試験が行われる。輸送に際
し、その寸法の関係から、コイル導体(2)〜(4)と組み合
わされた鉄心(1)のうち、第2の鉄心部分(12B)が取りは
ずされるが、その状態でも、コイル導体(2)〜(4)は、タ
ンクと、残りの鉄心(11)(12A)で囲まれているため、直
接外気に曝されることはない。この状態で、第1図の横
板(10)が取りつけられ、それを現地に輸送して現地で横
板(10)を再度取りはずしても、コイル導体(2)〜(4)がタ
ンクと鉄心(11)(12A)で囲まれている点に変わりがな
く、コイル導体(2)〜(4)およびその絶縁物が吸湿するこ
とはない。上部タンク(8)、台枠(9)、中部タンク(6)を
取りつけた状態では、再度、コイル導体(2)〜(4)とその
絶縁物と鉄心(1)がタンクにおおわれることになり、通
常の防湿状態になる。したがつて、従来の輸送と同様、
工場で高度に乾燥された状態が、輸送前に中部タンク
(6)をはずし、第2の鉄心部分(12B)を解体し、第1図,
第2図の状態で輸送し、現地到着後に再度第2の鉄心部
分(12B)を積み、中部タンク(6)を被せる作業を伴うにも
かかわらず、コイル導体(2)〜(4)とその絶縁物は、その
作業中、第1の鉄心部分(12A)により保護されるので、
工場で高度に乾燥された状態が保持されることになる。
なお、上記実施例では、第3図,第4図に示す現地鉄心
積中において、コイル導体(2)〜(4)およびその絶縁物
が、下部タンク(5)、上部タンク(8)、鉄心部分(11)(12
A)により防湿される例を示しているが、さらに防湿を完
全にするため、および、鉄心部分(12A)(12B)間の金属ど
うしの接触による局部過熱を防止するという二つの目的
で、第5図に示すように防湿効果があり、非磁性体で、
しかも、電気絶縁体のあるプラスチツク等のフイルム(1
3)を鉄心部分(12A)(12B)間に設けても良い。このフイル
ム(13)は、現地鉄心積後、そのまま放置して置いても良
く、また、防湿および金属接触の防止の意味では現地鉄
心積後に、フイルム(13)を取り除いても、防湿の点では
鉄心部分(12B)が作用し、また、金属接触の点ではフイ
ルム(13)の厚み分だけ確実に間隔があるため、完全に接
触を防止できる。
さらに、鉄心部分(12)の分け方について、第1図のよう
に、鉄心部分(12)を半々に分けて第1,第2の鉄心部分
(12A)(12B)としているが、コイル導体(2)〜(4)に対向す
る第1の鉄心部分(12A)の幅を小さくしても防湿の効果
を有する程度の幅であれば、その残りを第2の鉄心部分
(12B)として、第1図の状態で輸送することにより、よ
り一層の効果が期待できる。
また、上記実施例では、外鉄形変圧器の例について示し
ているが、内鉄形変圧器や、リアクトル等の他の静止誘
導機器に応用しても、同様の効果を奏する。
〔考案の効果〕
この考案は、以上の説明から明らかなように、コイル導
体の外側に位置する鉄心部分を、コイル導体に対向する
部分とそれ以外の部分に分割したので、輸送中は前者を
取りつけた状態で輸送し、現地で後者を取りつけること
ができ、輸送が容易にできることから最良の設計寸法が
得られる。また、現地鉄心積時も、コイル導体および絶
縁物が防湿されたまま行えるので、現地作業を伴うにも
かかわらず、コイル導体および絶縁物の乾燥状態が高度
に保持できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例の輸送時の状
態を示す正断面図および斜視図、第3図および第4図は
同じく現地組立状態を示す正断面図および斜視図、第5
図は他の実施例の正断面図、第6図は従来の静止誘導機
器の斜視図、第7図は同じく正面図、第8図は同じく輸
送時の状態を示す正断面図である。 (1)……鉄心、(2)〜(4)……コイル導体、(12)……コイ
ル外側に位置する鉄心部分、(12A)(12B)……第1,第2
の鉄心部分。 なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル導体と鎖交して磁気回路を形成する
    鉄心の前記コイル導体の外側に位置する部位が、前記コ
    イル導体に対向する第1の鉄心部分と、この第1の鉄心
    部分の外側の第2の鉄心部分とに分割され、かつ分割部
    は前記第1の鉄心部が輸送限界を越えない位置で分割可
    能にしたことを特徴とする静止誘導機器。
JP1986052132U 1986-04-09 1986-04-09 静止誘導機器 Expired - Lifetime JPH0625931Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986052132U JPH0625931Y2 (ja) 1986-04-09 1986-04-09 静止誘導機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986052132U JPH0625931Y2 (ja) 1986-04-09 1986-04-09 静止誘導機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62163915U JPS62163915U (ja) 1987-10-17
JPH0625931Y2 true JPH0625931Y2 (ja) 1994-07-06

Family

ID=30877030

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986052132U Expired - Lifetime JPH0625931Y2 (ja) 1986-04-09 1986-04-09 静止誘導機器

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49107623U (ja) * 1973-01-10 1974-09-13

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JPS62163915U (ja) 1987-10-17

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