JP3064709B2 - 分解輸送変圧器 - Google Patents
分解輸送変圧器Info
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Description
おける変圧器サイズと重量を大幅に低減可能とする変圧
器鉄心に関するものである。
500KV送電などと高電圧化すると共に、送変電用に使用
される変圧器も大容量化している。また、送電距離も長
大化しており、前記変圧器も輸送条件が一段と厳しい山
間地に据付けることが多く、その輸送寸法と重量の大幅
な低減が必要となっている。
しては、例えば3相変圧器の場合、3台の単相変圧器と
して構成して分割輸送し、現地で3相一括タンク、ある
いは共通ダクトにより各々の単相変圧器を接続結合して
3相結線を行うことにより3相変圧器として構成する分
割輸送変圧器がある。
鉄心上下ヨーク、巻線および分割タンク等各部分に分解
細分化し、現地でこれ等を再度組立てる細分分解輸送変
圧器方式がある。
割輸送変圧器方式で構成した場合現地据付スペースや変
圧器の経済性等から3分割までが一般であり輸送重量を
60トン程度に低減するのが限度である。したがって鉄道
または船輸送した後の現地トレーラ輸送に対し大掛りな
橋梁の補強を含めた道路補強工事が必要となり莫大な輸
送費が必要となる等の問題がある。
トレーラで道路補強無しで現地へ輸送可能であるが、工
場組立と同様に現地においても鉄心脚を寝かせ下部ヨー
ク積みを行った後で重量が 100トンを超える鉄心を起立
する等大掛りな起立設備とこれを支持据付ける基礎工事
が必要となる。
要するため巻線絶縁物が吸湿し長時間にわたる乾燥工程
が必要となり変圧器据付工期が増大すると共に異物混入
による中身品質の低下発生等の欠点がある。
おいて分割輸送する各ユニットの輸送サイズ、重量を大
幅に低減すると共に分解部分を極小化し現地における組
立工期の大幅な短縮と工場、現地組立設備の簡略化と組
立部分極小化による組立品質の向上を計った分解輸送変
圧器を得ることを目的とする。
イルを装着する主脚を幅方向略々中央部で分割しロ字形
2脚鉄心単位とし、この鉄心単位を2個以上順次並べて
構成すると共に工場組立時および分解輸送時はコイルと
上部鉄心ヨークを取外した状態で鉄心を2個以上のU字
形鉄心単位でハンドリングすることにより変圧器部品の
内最大サイズ、重量である鉄心の組立時および輸送時の
サイズ、重量を大幅に低減する。
鉄心上部ヨークを分解することにより鉄心単位での輸送
が可能となる。したがって、鉄心は脚、下部ヨークをU
字形に起立組立てたままで3相器鉄心では4個の鉄心単
位として輸送する。変圧器の部品中最大重量物である鉄
心を約1/4の小単位に分割輸送するため300MVA級変圧
器でも輸送重量が30トン以下となり一般低床トレーラで
の輸送が可能となる。さらに起立したままで輸送するた
め現地に大掛りな鉄心起立装置を設置することも不要と
なる。
ら図8を用いて説明する。図1において鉄心1は額縁状
の4個の鉄心単位1A〜1Dに分割する。鉄心単位1A
を左右の鉄心脚3a,3bと下部ヨーク4a、上部ヨー
ク4bにより構成する。他の鉄心単位1B〜1Dも同様
である。
ャップ5を介して順次並べ互いに隣り合った2個の鉄心
脚3a,3bで構成される主脚部分に装着する。したが
って左右の鉄心脚3a,3bはそれぞれ半円形状断面に
抜板を積み上げ構成する。図8までは鉄心構成を示した
もので各鉄心単位の鉄心脚3a,3bの両面に図4に示
すごとくその上下端部にネジを切り突出したスタッド6
aを備えた脚当板6を当てテープ9aにより鉄心脚3
a,3bと共に強固にバインド一体化する。ここでスタ
ッド6aは脚当板6の上下に突出形成させずにスタッド
6aの代りにネジ穴(図示せず)を備える構成としても
良い。
く左右の脚当板6と電気的に絶縁したヨーク当板7を当
てテープ9bにより下部ヨーク4aと共に強固にバイン
ド一体化する。
抜板と直交する鉄心締付金具8b,8aを脚当板6の上
下に備えたスタッド又はネジ穴6a部に取付け、鉄心脚
3a,3bを上下から締付け固定する。
組立てた後鉄心脚上下部の両側に脚当板6の穴6bとピ
ン6cに左右で嵌合する吊上げ金具15とヨーク当板18と
を取付け固定してワイヤ16で吊り、下部タンク13a内に
セットする。
Dの下部ヨーク4a部分を両側から支持し、かつ鉄心脚
に挿入したコイル2をその下面で支持する下部中身支持
装置10を固着する。
ピン6cと嵌合する固定座10aを備える。この固定座10
aをガイドとし各鉄心単位1A〜1Dを下部中身支持装
置10内部に並べた後脚当板6のピン6c上面を締付金具
10bで締付け固定する。下部中身支持装置10の内面と下
部ヨーク当板7との間には間隔片10cを挿入し各鉄心単
位1A〜1Dの下部ヨーク側面を長さ方向わたり揃えて
固定する。
並設しギャップ5を確保する。隣り合った2個の脚鉄心
3a,3bで構成された主脚部にコイル2を挿入するコ
イル2は下部ヨーク4a上面と、タンク底に固着した下
部中身支持装置10上に載置され支持される。
積み、この両面に各単位鉄心を一体に締付ける上部中身
締付装置11を当て、脚間部分をテープ9cまたはスタッ
ド等(図示せず)でバインドし、外側両端を締付金具14
で締付け固定する。上部中身締付装置11の上面には脚両
面に当てた脚当板6の上端スタッド6aに固定した上部
鉄心締付金具8bを乗せ固定することにより鉄心および
上、下部中身締付装置11,10を脚当板6を介して強度的
に一体構造とし鉄心重量の支持、コイル締付力を保持す
る。コイル2の上下方向の締付けおよび支持は上、下部
の中身支持装置11,10と上、下ヨーク4b,4a面との
間で行う。
とにより変圧器重量の内最大重量である鉄心を3相器の
場合4個の約1/4以下の重量とすることが可能とな
る。さらに鉄心を輸送する場合は図7に示すようにコイ
ル2、上部ヨーク4b部分を取外して輸送するためさら
に輸送重量を低減することが可能となり300MVA級変圧器
でも30トン以下とすることが可能となる。
10を兼ねた例を示したもので、下部タンク13aの底面を
凹状に構成しここに単位鉄心1A〜1Dを挿入固定する
と共に上面でコイル2を支持するようにしたものであ
る。またその下方に外部冷却器からの配管を接続しコイ
ル2や鉄心1への冷却油を取入れるダクト17を構成する
ことにより構造の一層の簡略化が可能となる。17aは導
油孔である。
取入れる他の例を示したもので、下部中身支持装置10と
下部タンク13a底面及び板18とで油道を構成する油ダク
ト17を配置することにより外部冷却器とコイル、鉄心と
の接続を容易に行うことが出来る。
鉄心を例にとると鉄心を4個の鉄心単位で組立あるいは
輸送することが可能となるばかりでなく、鉄心強度ある
いはコイル締付力強度を十分保持した信頼性の高い鉄心
を得ることが出来る。
では300MVA級以上の大容量変圧器では60トン程度が限度
であった。その為変圧器は工場より特殊貨車に積み変電
所近くの駅まで輸送しそこからさらに特殊トレーラに積
み換え変電所内に搬入する方式が採られた。重量物トレ
ーラ輸送の為橋や道路の補強工事が必要となり莫大な費
用と調査・ 検討時間を費す必要があった。一方本発明に
よれば300MVA級以上の大容量変圧器でその輸送最大重量
物である鉄心を30トン以下に低減可能となり、直接工場
から現地変電所までを道路補強無しで30トン低床トレー
ラで直接輸送することが可能となる。したがって輸送コ
ストを大幅に低減出来、従来のコストの1/10以下とす
ることも可能である。
器鉄心を3台製作することになるが本発明では3相5脚
鉄心をそのままの構成で製作出来るので前記分割方式に
比べ鉄心そのものも約2/3に低減出来、コンパクトで
低コストの変圧器を提供することが可能となる。
けの600MVA級大容量変圧器の場合輸送重量を50トン程度
としても9分割の単位変圧器で構成する必要があり変圧
器据付スペースも増大するが本発明によれば輸送重量を
30トン程度に低減可能であると共に現地で普通3相変圧
器に構成するため据付スペースも1/2以下にすること
が可能である。水力発電所においても変圧器は発電機と
同様地下建屋の内に設置されるため変圧器据付スペース
の削減は莫大な発電所建設コストの低減を可能とする。
の輸送重量制限より単相器3台構成としているが、本発
明によれば最大輸送重量である鉄心の輸送時重量を約30
トン程度に低減可能とするため3相変圧器での構成が可
能となり現地据付スペースも約1/2に低減出来る。
送コスト低減と道路、橋梁の補強や、建物信号器移設等
公共物や一般交通への影響を全く無くすことが可能とな
るばかりでなく発、変電所の据付スペースを極小化する
ことによる莫大な建設コストの低減を可能とするもので
ある。
鉄心 2…コイル 3a,3b…鉄心
脚 4b,4a…上、下部ヨーク板 6…脚当板 6a,6b…当板スタッド、嵌合穴 7…ヨーク当板 8a,8b…鉄心締付金具 9a,9b,9c
…バインドテープ 10…下部中身支持装置 11…上部中身支持
装置 12…間隔片 13a,13b…上、
下タンク 14…締付金具 15…吊り金具 16…ワイヤロープ 17…油ダクト
Claims (5)
- 【請求項1】 2個以上の2脚鉄心単位を並設し、隣接
する2脚を主脚とし、この主脚にコイルを装着すると共
に輸送する時は分解したコイルと鉄心上部ヨークはそれ
ぞれ単独に、残りの鉄心部分をU字形鉄心単位として組
み立てたまま輸送し、かつ鉄心脚両面に上下端にネジ切
りし突出させたスタッドを備え、かつ下部側にピン、上
部側に嵌合穴を有する脚当板を配置し、脚鉄心と共にテ
ープでバインドした分解輸送変圧器。 - 【請求項2】 鉄心の上下ヨークの両外側部でヨークの
抜板に直交する鉄心締付け金物を脚当板の上下のスタッ
ドに締め付けて鉄心の脚とヨークとを固定したことを特
徴とする請求項1記載の分解輸送変圧器。 - 【請求項3】 鉄心の下部ヨーク両面には左右の脚当板
と電気的に絶縁したヨーク当板を配置し、下部ヨーク抜
板をバインドテープで締め付けたことを特徴とする請求
項2記載の分解輸送変圧器。 - 【請求項4】 鉄心の下部ヨークを間に挟み、脚当板の
下部ピンと組合さり、固定する固定座、および締め付け
金具を備え、コイル下部を支持する下部中身支持装置を
タンク底に固着した請求項3記載の分解輸送変圧器。 - 【請求項5】 2個以上の鉄心単位をその上部ヨーク部
分において、その前後で一体的に構成した上部中身支持
装置で締め付けると共に、上部の鉄心締め付け金物を上
部中身支持装置の上面に配置固定したことを特徴とする
請求項4記載の分解輸送変圧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4324536A JP3064709B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 分解輸送変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4324536A JP3064709B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 分解輸送変圧器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06176931A JPH06176931A (ja) | 1994-06-24 |
JP3064709B2 true JP3064709B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=18166902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4324536A Expired - Lifetime JP3064709B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 分解輸送変圧器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3064709B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008117894A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Toshiba Corp | 分解輸送変圧器の鉄心輸送装置および鉄心輸送方法 |
JP2010123896A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Toshiba Corp | 静止誘導電器 |
JP5726492B2 (ja) * | 2010-11-29 | 2015-06-03 | 株式会社東芝 | 静止誘導電器 |
CN105981115B (zh) * | 2014-04-16 | 2018-01-12 | 株式会社日立产机系统 | 变压器 |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP4324536A patent/JP3064709B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06176931A (ja) | 1994-06-24 |
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