JPS6313311A - 分割輸送形油入変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は分割軸送形油入変圧器に係り、特に輸送時の重
量、寸法を大幅に低減するための、中身組立構造の改良
に関する。

（従来の技術） 近年来電力需要の増大に伴い送電系統も５００ｋＶ送電
などと高電圧化するとともに、送変電用に使用される変
圧器も大容量化している。また送電距離が長大化してお
り、変圧器も輸送条件が一段と厳しい山間地に据付ける
ことが多く、その輸送重量サイズの大幅な縮小が望まれ
ている。従来例えば３００ＭＶＡ級変圧器の場合、３個
の単位変圧器に分割輸送し、現地で３相一括タンクある
いはダクトで単位変圧器を接続し、３相接続を行うこと
により３相変圧器として構成する方法がある。一方都市
部における送変電所は地価の高騰、騒音問題などにより
立地条件が悪化の一途をたどっているため省スペースな
らびに騒音防止の観点からいわゆる地下変電所が増加し
ている。

これらの輸送あるいは設置の条件を緩和するために、工
場で組立てられた変圧器を鉄心脚、鉄心、上下ヨーク、
コイル及び分割タンク等に分解輸送し、現地で再組立を
行う方法がある。

（発明が解決しようとする問題点） ３００ＭＶＡｉ変圧器の３相分割輸送の場合においては
、単位変圧器の輸送重量は、約５０トン程度に低減する
のが限度である。また分解輸送現地組立方式においては
現地で鉄心を積み上げ起立するための設備が必要となる
。さらに分解した部品を再組立するために長時間を要し
、変圧器中身の絶縁物が吸湿するために再乾燥する設備
が必要になる。

特に地下変電所においては高湿度が予想されるため、コ
イルの絶縁強度に対する信頼性が著しく低下する。

本発明は上記の点を考慮してなされたもので、その目的
とするところは、大容量油入電器において、分解輸送さ
れるユニット輸送重量を３００ＭＶＡ級変圧器の最大重
量を１５トン程度に大幅に低減するとともに、現地にお
ける組立作業の簡略化、作業時間の低減をはかった分割
軸送形油入変圧器を提供することにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段と作用）かかる目的を達
成するために本発明によれば、最大輸送物となる鉄心を
、上部ヨーク単体と、脚ならびに下部ヨークを組合せた
状態で積層方向に２分割し、各分割単位を一体構造とし
、各分割単位鉄心の下端部にクロスバ−を設は鉄心荷重
を支持し、輸送ならびに組立を容易にしたことを特徴と
するものである。

このように変圧器の中身部分を構成する巻線および鉄心
を各々別々に分解し、別タンクにて輸送する。この場合
、鉄心の上部ヨーク部分は抜板を分解して輸送すること
になる。さらに下部ヨークと脚を積層方向で２分割し、
各々を一体構成にすることにより、輸送重量を３００Ｍ
ＶＡ級変圧器で１５トン程度に低減することができる。

また分割単位鉄心の下端にクロスバ−を配置したことに
より鉄心重量をこの部分で安定して支持することができ
、輸送が容易になるばかりか鉄心起立装置等の設備は工
場と同様な大規模な設置が不要になる上組立作業が改善
され、組立時間を大幅に短縮することができる。

（実施例） 以下本発明の分割軸送形油入変圧器の一実施例を第１図
ないし第４図を参照して説明する。第１図において、例
えば３個の脚２Ｂが垂直方向に立ち、横方向に下部ヨー
ク２Ｃが形成されてＥ形出て板４を当て、バインドテー
プ５で締付け、クロスバー３Ａは第２図及び第３図に示
され、またクロスバー３Ｂは第４図に示すとおりである
。

Ｅ形の鉄心は第２図に示すように積層方向で２分割し、
夫々の分割単位鉄心の脚２Ｂと下部ヨーク２Ｃの両面に
Ｅ形の当て板４を当て、バインドテープ５で当て板４と
脚２Ｂを巻回し固着する。第１Ｖ４に示すように脚２Ｂ
の真下には第３図に示すように分割単位鉄心の下端にク
ロスバー３Ａを設けて、ボルト６で当そ板４に固定し、
鉄心の重量を支持する。

一方現地組立時には脚２ｎ間の下部ヨーク２Ｃ下端に第
４図に示すように中身固定ピン孔７を設けたクロスバー
３Ｂを固着し、これに下部クランプ８を取付は固定した
上で、この部分に分割ｍ位鉄心をを２個吊り下してクロ
スバー３Ｂにのせ下部ヨーク２Ｃ，当て板４．下部クラ
ンプ８をバインドテープ５で巻回し、一体構成にするこ
とにより巻線重量及び締付力を支持することができる。

上記したように構成することにより、分割単位鉄心の荷
重を脚の下のクロスバ−で安定して確実に支持すること
ができ、現地において脚および下部ヨークを積み上げる
必要がなくなり、工期を大幅に短縮できる大規模な鉄心
起立装置が不要になる。また鉄心間に当て板が挿入され
ているため、鉄心の剛性を高めることができ、クランプ
の構造が単純になる。

〔発明の効果〕

以上、説明したように、積層方向の中央部で分割した分
割単位鉄心の脚と下部ヨークの両面にＥ形の当て板を当
て、脚中央の下部ヨーク下端にクロスバ−を設け、これ
で鉄心荷重を受ける構成にしたことにより、輸送重量を
大幅に低減できることはもとより、下部ヨーク部分と脚
部分とを組立てた状態で輸送することが可能となり、悪
環境下における現地組立時間を大幅に削減することがで
きるので、信頼性の高い分割軸送形油入変圧器を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の分割軸送形油入変圧器を
示し、第１図は分割した鉄心の側面図、第２図は第１図
の正面図、第３図は第２図の一部拡大図、第４図は第１
図のクロスバー３Ｂの部分を示す部分断面図である。 １・・・巻線、　　　　　　　２・・・鉄心、３Ａ、　
３Ｂ・・・クロスバ−１４・・・Ｅ形の当て板、５・・
・バインドテープ、　　６・・・ボルト、７・・・中身
固定ピン孔、　　８・・・下部クランプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　鉄心に巻線を巻装してなる油入変圧器を輸送する際に
   、前記巻線を前記鉄心より抜取り前記鉄心を積層方向に
   ２分割し、かつ各分割した鉄心の前後にＥ形の当て板を
   当接して挟むようにしてバインドテープで締付けて分割
   単位鉄心を形成し、この２つの分割単位鉄心を下部ヨー
   クでクロスバーを介して固定して支持したことを特徴と
   する分割輸送形油入変圧器。