JP3070803B2 - 分解輸送変圧器の組立て方法およびその装置 - Google Patents

分解輸送変圧器の組立て方法およびその装置

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JP3070803B2 JP5140734A JP14073493A JP3070803B2 JP 3070803 B2 JP3070803 B2 JP 3070803B2 JP 5140734 A JP5140734 A JP 5140734A JP 14073493 A JP14073493 A JP 14073493A JP 3070803 B2 JP3070803 B2 JP 3070803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器の改良に係り、特
に、重量あるいは寸法の関係から分割されて輸送され、
現地にて組み立てられる変圧器の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年変圧器は高電圧大容量化に伴い大型
化する傾向にあるが、その変圧器の設置場所は都心部や
山間部など、輸送するには重量及び寸法に対して非常に
厳しい条件を伴う場合が増加している。また設置するス
ペ−スも狭く体格のコンパクト化が必要条件となってき
ている。
【0003】これらの関係から大容量変圧器は、設置場
所への輸送制限重量等に対処するため、単相変圧器を3
台並べ三相となるよう所要の結線をして1バンクを形成
することも行われている。
【0004】しかし、近年都市部の土地高騰などにより
一層山間部や山奥を切り開いて変電所等を設置する傾向
にあり、道路幅やトンネルなどの関係から前述した単相
変圧器3台にて三相変圧器を構成したとしても、この一
相分の変圧器重量・寸法等が輸送制限を超えるケースが
出きている。
【0005】このような厳しい輸送制限に対処するた
め、変圧器を構成している主要部品、例えば巻線、鉄
心、タンク等をその単位部品毎に分割して輸送するいわ
ゆる分解輸送方法を採用している。特にこのうち鉄心
は、さらに主脚部とヨーク部とに分割して専用ケース
(仮のタンク)に収納して輸送するようにしている。
【0006】尚、分解輸送型の変圧器に関しては特開昭
63−13311号公報がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにして分解輸
送された各部品は、勿論現地にて組み立てられることに
なるが、各部品自体大容量化で重量が非常に増加してい
るため、この現地での組立て、すなわち鉄心の組立、コ
イルの挿入またタンク内部に組み立てられる中身部品の
組立作業が非常に難かしくになりつつある。
【0008】特に、現地組立て作業を行う際、最も時間
が費やされる作業の一つとして挿鉄作業がある。
【0009】すなわち挿鉄作業とは、図4および図5に
示されているように、鉄心2を構成している主脚鉄心4
とヨーク6との接合部Qには、積層鉄板同志が交互に組
合わされる組合せ接合となる部分があるが、この組合せ
組立て作業のことを通常挿鉄作業とよんでいる。
【0010】現地でこの部分の組立てを行うには、主脚
鉄心4を形成している鉄板とヨーク6を形成している鉄
板とを交互に挿しながら、所定形状の鉄心に組立てなけ
ればならない。
【0011】図5には、三相3脚鉄心2からなる変圧器
を分解輸送する場合の例を示したが、輸送のための鉄心
の分解単位は、主脚鉄心4(4a、4b、4c)、ヨー
ク6(上ヨーク6a、6b、下ヨーク6c、6d)の如
く7個となる。
【0012】このように分解されて輸送される部品は現
地にて組み立てられることになるが、このときの主脚鉄
心4の断面は図7のように作業用の台10の上に乗った
状態となる。この場合特に、鉄板幅が広く大きな径(円
柱状の径)の鉄心では図6のように横置きにして挿鉄作
業を行うため、鉄心を横置きにすると、鉄心が自重及び
その上に重ねられている鉄板の重力(矢印30)によっ
て垂れ下がり(Dで示す)現象を生じ、点線矢印7の如
く下から斜め上へ挿入する作業態勢となる。特に、鉄心
の下側の方は垂れ下がり現象が激しく挿鉄作業が難しく
なる。
【0013】この場合、この垂れ下がりを解消するため
に、てこを用いて鉄板を持ち上げ挿鉄することも行なわ
れるが、この方法では鉄板に施されている絶縁ワニスに
損傷を与え、変圧器の性能に悪影響を及ぼす恐れがあ
る。
【0014】本発明はこれに鑑みなされたものでその目
的とするところは、鉄心に損傷を与えることがなく、鉄
心の挿鉄作業容易にして作業効率の向上が図れるこの種
変圧器の組立て方法およびその装置を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、主脚
鉄心部とヨーク部との挿鉄組立てに際し、主脚鉄心およ
びヨークを夫々積層方向に複数個に分割するとともに、
夫々分割された主脚鉄心およびヨーク同志を水平状態に
て挿鉄組立てし、次いで、これらを抱き合わせて一組の
鉄心に組み立てるようになし所期の目的を達成するよう
にしたものである。
【0016】
【作用】すなわちこのような組立て方法であると、たと
え鉄板幅が広く大きな径の鉄心であっても、鉄板の上に
積層される鉄板は数が少なく、したがって他の鉄板の重
力による垂れ下がり現象を防止することが出来、挿鉄作
業が非常に容易となり作業性を大幅に向上できる。
【0017】しかも、挿鉄時従来のようにてこなどを用
いることがないので、鉄板に傷がつく恐れもなく信頼性
を一段と向上できるのである。
【0018】
【実施例】以下図示した実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。図1および図3には現地にて鉄心を組立て
ている状態が示されている。
【0019】一対の台座11、12が配置されており、
この上に台10を介して主脚鉄心4およびヨーク6が配
置される。主脚鉄心4およびヨーク6の挿鉄作業はこの
台座11、12の上で行われるわけであるが、この場合
重要なことは、図2にその側面が示され、また図3にそ
の平面が示されているように、主脚鉄心4(4a、4
b、4c)およびヨーク6(上ヨーク6a、6b、下ヨ
ーク6c、6d)は鉄板の積層方向で半割りに分割され
て配置されており、その半割り状態で挿鉄作業が行われ
るということである。
【0020】このようにして挿鉄作業が行われると、鉄
板の上に積層される鉄板の数が少なくなることから、他
の鉄板の重力による垂れ下がり現象は防止され、したが
って垂れ下がりが少なく、挿鉄作業が非常に容易となり
のである。
【0021】挿鉄作業の完了後、上側、下側となってい
る主脚鉄心4およびヨーク6を台座11、12および台
座を起立させる装置13を用いて矢印20のように両方
同時に起立すれば、すなわち両者を抱き合わせれば一組
の鉄心ができ上がる。
【0022】尚、この場合、台座11、12の対向側に
蝶番機構を設けておくと、この抱合せ作業は容易になる
であろう。
【0023】上記に於いて、鉄心の積層方向の分割個数
は2個で説明したが、3個以上の分割としても同様の効
果となることは明らかである。
【0024】また、台座を起立させ鉄心を組み合わせ
時、図8に示すように予めこの合せ面に冷却ダクト8を
設けておくことによって冷却媒体の通路を容易に形成す
ることができる。
【0025】又、挿鉄は鉄板1枚づつに限らず2枚づつ
あるいはそれ以上の枚数づつ挿鉄してもよいであろう。
このようにすれば作業工数を大幅低減することが可能と
なる。
【0026】尚、以上の説明では現地にての組立てにつ
いて説明してきたが、分解輸送時、すなわち主脚鉄心を
複数個に分割して輸送する時、図9に示すように分割さ
れた各鉄心をその長さ方向に各々バインド(9)して輸
送し、現地組立時上記作業手順で挿鉄作業を実施すると
さらに作業性の向上が図れるであろう。
【0027】また、以上の説明では三相3脚鉄心で説明
したが、三相5脚鉄心、単層3脚鉄心(センタ−コ
ア)、他四脚鉄心等に於いても同様の効果が得られるで
あろう。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明は、主脚
鉄心部とヨーク部との挿鉄組立てに際し、主脚鉄心およ
びヨークを夫々積層方向に複数個に分割するとともに、
夫々分割された主脚鉄心およびヨーク同志を水平状態に
て挿鉄組立てし、次いで、これらを合わせて一組の鉄心
に組み立てるようになしたから、たとえ鉄板幅が広く大
きな径の鉄心であっても、鉄板の上に積層される鉄板は
数が少なくなり他の鉄板の重力による垂れ下がり現象は
充分に防止され、したがって挿鉄作業が非常に容易とな
り作業性を大幅に向上でき、かつ鉄板に傷がつく恐れも
なく信頼性を一段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鉄心組立て状態の一実施例を示す
縦断側面図である。
【図2】図1のR矢印方向より見た側面図である。
【図3】本発明による鉄心組立て状態の一実施例を示す
平面図である。
【図4】分解輸送変圧器の正面図である。
【図5】変圧器鉄心の分解線図である。
【図6】従来の主脚鉄心の垂れ下がり状態を示す側面図
である。
【図7】従来の主脚鉄心の断面図である。
【図8】本発明の鉄心半割りの合わせ面に冷却ダクトを
設けた側面図である。
【図9】分割された各鉄心をバインドした側面図であ
る。
【符号の説明】
1…変圧器、2…鉄心、3…巻線、4…主脚鉄心、6…
ヨーク、8…冷却ダクト、9…ガラスバインドテープ、
11…台座。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心が積層鉄板にて形成されるととも
    に、該鉄心が主脚鉄心部とヨーク部とに分離されて運搬
    され、かつ現地にて両者が挿鉄組み立てられる分解輸送
    変圧器の組立て方法において、 前記主脚鉄心部とヨーク部との挿鉄組立てに際し、主脚
    鉄心およびヨークを夫々積層方向に複数個に分割すると
    ともに、夫々分割された主脚鉄心およびヨーク同志を水
    平状態にて挿鉄組立てし、次いでこれらを抱合せて一組
    の鉄心に組み立てることを特徴とする分解輸送変圧器の
    組立て方法。
  2. 【請求項2】 鉄心が積層鉄板にて形成されるととも
    に、該鉄心が主脚鉄心部とヨーク部とに分離されて運搬
    され、かつ現地にて両者が挿鉄組み立てられる分解輸送
    変圧器の組立て方法において、 前記主脚鉄心部とヨーク部との挿鉄組立てに際し、主
    鉄心およびヨークを夫々積層方向に複数個に分割すると
    ともに、夫々分割された主脚鉄心およびヨーク同志を水
    平状態にて挿鉄組立てし、次いでこれらを対向起立させ
    一組の鉄心に組み合わせることを特徴とする分解輸送変
    圧器の組立て方法。
  3. 【請求項3】 鉄心の主脚鉄心およびヨークが夫々積層
    鉄板にて円柱状に形成され、かつこの主脚鉄心部とヨー
    ク部とが分離されて運搬され、現地にて両者が挿鉄組み
    立てられる分解輸送変圧器の組立て方法において、 前記主脚鉄心部とヨーク部との挿鉄組立てに際し、主
    鉄心およびヨークを夫々半円柱に分割するとともに、こ
    の分割された主脚鉄心およびヨークを水平状態にて夫々
    挿鉄組立てし、次いでこれらの底部側を付き合わせた状
    態で対向起立させ一組の鉄心に組み立てることを特徴と
    する分解輸送変圧器の組立て方法。
  4. 【請求項4】 鉄心が積層鉄板にて形成されるととも
    に、該鉄心が主脚鉄心部とヨーク部とに分離されて運搬
    され、かつ現地にて両者が挿鉄組み立てられる分解輸送
    変圧器の組立て方法において、 前記主脚鉄心部およびヨーク部を、夫々積層方向に複数
    個に分割して運搬し、この分割運搬された主脚鉄心およ
    びヨークを水平状態にて夫々挿鉄組立てし、次いでこれ
    らの底部側を付き合わせた状態で対向起立させ一組の鉄
    心に組み立てることを特徴とする分解輸送変圧器の組立
    て方法。
  5. 【請求項5】 鉄心が積層鉄板にて形成されるととも
    に、該鉄心が主脚鉄心部とヨーク部とに分離されて運搬
    され、かつ現地にて両者が挿鉄組み立てられる分解輸送
    変圧器の組立て方法において、 前記主脚鉄心部およびヨーク部を、夫々積層方向に複数
    個に分割して運搬し、この分割運搬された主脚鉄心およ
    びヨークを水平状態に配置された台座上にて夫々挿鉄組
    立てし、次いでこれらの底部側を付き合わせた状態で対
    向起立させ一組の鉄心に組み立てることを特徴とする分
    解輸送変圧器の組立て方法。
  6. 【請求項6】 鉄心が積層鉄板にて形成されるととも
    に、該鉄心が主脚鉄心部とヨーク部とに分離されて運搬
    され、かつ現地にて両者が挿鉄組み立てられる分解輸送
    変圧器の組立て装置において、 前記主脚鉄心部およびヨーク部が夫々積層方向に複数個
    に分割され、この分割された主脚鉄心およびヨークが夫
    々乗置されるとともに、この分割主脚鉄心およびヨーク
    の挿鉄組み立てが行われ、かつ対向起立するように形成
    されている一対の台座と、 該一対の台座を起立回転させる装置と、 を備えてなる分解輸送変圧器の組立て装置。
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JP2008147545A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Toshiba Corp 変圧器分解輸送方法および鉄心分解輸送方法
JP2010287775A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Japan Ae Power Systems Corp 分解輸送変圧器の鉄心輸送方法

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