JPH113821A - 分解輸送形変圧器の製造、分解輸送および現地組立方法 - Google Patents

分解輸送形変圧器の製造、分解輸送および現地組立方法

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JPH113821A
JPH113821A JP9155618A JP15561897A JPH113821A JP H113821 A JPH113821 A JP H113821A JP 9155618 A JP9155618 A JP 9155618A JP 15561897 A JP15561897 A JP 15561897A JP H113821 A JPH113821 A JP H113821A
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yoke
iron core
leg
tightening
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄心の分解作業および組立作業が容易で、現
地組立工期の短縮を図ることができ、体格もコンパクト
な分解輸送形変圧器の製造とその分解輸送および現地組
立方法を提供する。 【解決手段】 鉄心外脚2と4および鉄心中脚3を同一
平面上に平行に配置し、これらの鉄心脚の上端を上部ヨ
ーク鉄心5で接続し、前記鉄心脚の下端を下部中ヨーク
鉄心6と下部外ヨーク鉄心7,7との間を分割ヨーク鉄
心8で接続して形成する下部ヨーク鉄心9で接続して三
相三脚鉄心1を構成し、下部ヨーク鉄心9の鉄心脚間の
少なくとも1箇所を分割し、この分割した部分の間には
上辺が下辺より長い台形状の分割ヨーク鉄心8を設け、
上部ヨーク鉄心と前記分割ヨーク鉄心8を形成する磁性
鋼板を抜き取って、鉄心外脚2と4および鉄心中脚3と
に分解して輸送し、現地で再組立する分解輸送形変圧器
の製造分解輸送および現地組立方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分解輸送形変圧器
に係り、特に分解輸送形変圧器の製造(組立)、分解輸
送および現地組立が容易にできるようにするための分
解、輸送および現地組立方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器は製作工場において完全な乾燥処
理を行い、絶縁強度の高い絶縁油または絶縁ガスととも
にタンクの内部に収納されている。これを据付現場まで
輸送するにはできるだけ分解の程度を少なくし、途中で
吸湿しないようにして、据付現場における再組立あるい
は再乾燥の工数を省き、据付日数を短縮することが望ま
しい。しかし、変圧器が大形になると、輸送上の制約か
ら、ある程度までは分解しなければならなくなる。分解
の程度は、輸送方法による制限寸法と制限重量によって
決まる。
【0003】変圧器の輸送方法としては、完全組立輸送
(いわゆる全装輸送)、中身組立輸送、分解輸送の3方
式に分類される。
【0004】まず第1の方法の完全組立輸送は、工場で
完全組立して試験終了後、輸送上の支障となる特定の部
品を除いたすべての付属品を取り付けたまま、全油量を
充填して輸送する方法であり、現場で再組立する必要が
ない。
【0005】次に第2の方法の中身組立輸送は、工場試
験終了後、輸送上の支障となるブッシング、コンサベー
タ、放圧管、放熱装置などの付属品を必要に応じて取り
外すが、変圧器中身本体は完全組立の状態でタンクに収
納し、油浸または窒素ガスなどの絶縁ガスを封入して輸
送する方法である。取り外した部品は、別に輸送して据
付現地で取り付ける。本体カバーを取り付けて輸送する
場合と、本体カバーとは別の輸送カバーを取り付けて輸
送する場合がある。窒素などの絶縁ガスを封入して輸送
した場合は、据付現地で輸送カバーを取り外す前に、必
ず絶縁油を下部注油弁から注油して、中の絶縁ガスを絶
縁油と置き換え、変圧器中身本体を直接外気に触れさせ
ないようにする。
【0006】さらに、第3の方法の分解輸送は、山地の
発電所の変圧器のように輸送寸法や輸送重量の制限が厳
しい場合、あるいは大容量変圧器で輸送寸法や輸送重量
の制限内に入らない場合に行われるが、現地で再組立、
乾燥、試験などを行う必要があり、手数がかかる。三相
器の場合は、1/2または1/3の容量の三相器に分割
して輸送し、タンクは別々でカバーやブッシングを共用
とする方式や、単相3台または6台に分割して輸送しカ
バーや負荷時タップ切換装置などに共通する方式など、
種々の方式がある。
【0007】三相変圧器の場合、高さ方向の寸法を低減
するための三相五脚鉄心があるが、分解輸送形変圧器の
三相五脚鉄心では各鉄心主脚を幅方向の中央で左右に分
割し、上部ヨーク鉄心を取り外した4個のU字形単位鉄
心に分割して輸送する方式がある。また、三相三脚鉄心
では、上下のヨーク鉄心の磁性鋼板を抜き取り、鉄心は
分解して輸送して、再度、積み上げる方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた分
解輸送の構造では、分解や再組立に工数がかかり、費用
や変圧器の特性の点で問題点を有していた。
【0009】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたもので、下部ヨーク鉄心を分割
し、この下部ヨーク鉄心を分割した部分の間には、上辺
が下辺より長い台形状の磁性鋼板の両端部と前記下部ヨ
ーク鉄心を構成する磁性鋼板の端部とをステップ状に交
互にラップして積層した分割ヨーク鉄心を設けること、
および鉄心締付治具を取り付けて支持台と振れ止めおよ
び締付ボルトにより締め付けて下部ヨーク鉄心付鉄心脚
を構成して輸送することにより、鉄心の分解作業および
組立時の下部ヨークの磁性鋼板の差し込み作業が容易
で、現地組立工期の短縮を図ることができ、体格もコン
パクトな分解輸送形変圧器の鉄心の分解、輸送および組
立方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段は、剛性鋼板を積層した3本の鉄心脚を同一平
面上に平行に配置し、この3本の鉄心脚の上下両端部を
それぞれ磁性鋼板を積層した上部ヨーク鉄心および下部
ヨーク鉄心で接続して三相三脚鉄心を形成し、上部ヨー
ク鉄心および下部ヨーク鉄心をそれぞれ上部ヨーク鉄心
締付金具および下部ヨーク鉄心締付金具で締め付けてな
る分解輸送形変圧器の鉄心において、各鉄心脚間で下部
ヨーク鉄心を分割し、この下部ヨーク鉄心の分割部を、
上辺と下辺より長い台形の分割ヨーク鉄心で接合して三
相三脚鉄心を形成する。これにより磁性鋼板の差し込み
作業が容易になり、現地組立工期の短縮ができる。
【0011】また、下部ヨーク鉄心と分割ヨーク鉄心の
接合部は、分割ヨーク鉄心を形成する磁性鋼板の両端部
と分割した残部の下部ヨーク鉄心を形成する磁性鋼板の
端部とをステップ状に交互にラップして積層して下部ヨ
ーク鉄心を形成したものである。これにより分割鉄心の
組立作業を容易にすることができる。
【0012】また、下部ヨーク鉄心を締め付ける下部ヨ
ーク鉄心締付金具は、分割ヨーク鉄心を締め付ける分割
ヨーク鉄心締付金具と、分割した残部の下部ヨーク鉄心
を締め付ける下部外ヨーク鉄心締付金具と下部中ヨーク
鉄心締付金具とを直線状に配設するとともに、締付手段
で接続、分離自在に一体的に形成し、鉄心の分解輸送を
容易にする。
【0013】また、下部中ヨーク鉄心締付金具または下
部外ヨーク鉄心締付金具を取り付けたまま、支持材と振
れ止めおよび締付ボルトにより締め付けて下部外ヨーク
鉄心付鉄心外脚と下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚を構成し
て輸送用ケースで輸送することにより、鉄心の分解作業
および組立時の下部ヨークの磁性鋼板の差し込み作業が
容易で、現地組立工期の短縮を図ることができ、体格も
コンパクトな分解輸送形変圧器が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の実施の形態における分解輸
送変圧器の三相三脚鉄心の正面図で、図1に示すよう
に、珪素鋼板などの磁性鋼板(以下、単に磁性鋼板とい
う)を積層した鉄心外脚2と4および鉄心中脚3を同一
平面上に平行に配置し、この3本の鉄心脚の上端部およ
び下端部を磁性鋼板を積層した上部ヨーク鉄心5および
下部ヨーク鉄心9でそれぞれ磁気的に接合して三相磁気
回路を形成し、三相三脚鉄心1を形成する。
【0016】この三相三脚鉄心1を形成するとき、本発
明においては、図1に示すように、下部ヨーク鉄心9を
各相の鉄心脚の間で分割し、鉄心外脚2および4に残る
下部ヨーク鉄心(下部外ヨーク鉄心7)と鉄心中脚に残
る下部ヨーク鉄心(下部中ヨーク鉄心6)とを、上辺が
下辺より長い台形の分割ヨーク鉄心8を接合して下部ヨ
ーク鉄心9を形成している。
【0017】図1では、上部ヨーク鉄心5は鉄心中脚3
の上端部の中心部分で左右に2分割した形状で示した
が、台形の短辺の中央部に切り込み部を設けた1枚もの
の形状でも良い。また、下部中ヨーク鉄心6は図1の破
線で示すように鉄心中脚3の下端部の中心部分で分割し
ても良い。
【0018】図2は本発明の実施の形態における分解輸
送形変圧器の鉄心の正面図で、図2に示すように、1は
図1に示した三相三脚鉄心で、磁性鋼板を積層しバイン
ド19によりその積層方向に締め付けた鉄心外脚2と鉄
心中脚3および鉄心外脚4を同一平面上に平行に配置
し、この3本の鉄心脚の上下端部をそれぞれ磁性鋼板を
積層した上部ヨーク鉄心5および下部ヨーク鉄心9で接
続して三相三脚鉄心を形成し、前記下部ヨーク鉄心9を
鉄心脚間で分割し、この分割部を上辺が下辺より長い台
形の分割ヨーク鉄心8で接合する構成とし、上部ヨーク
鉄心5は両側に配設した上部ヨーク鉄心締付金具17を
鉄心締付金具用締付ボルト18により締め付け、下部ヨ
ーク鉄心9を構成する下部中ヨーク鉄心6と下部外ヨー
ク鉄心7の分割ヨーク鉄心8との各接合部側をバインド
16により締め付けたうえ、下部ヨーク鉄心9の分割ヨ
ーク鉄心8を締め付ける分割ヨーク鉄心締付金具13と
14と、分割した残部の下部中ヨーク鉄心6を締め付け
る下部中ヨーク鉄心締付金具11と下部外ヨーク鉄心7
を締め付ける下部外ヨーク鉄心締付金具10および12
とを直線状に配設するとともに寸法調整板20を介して
ボルト等の接続手段21により接続および分離自在に一
体的に形成した下部ヨーク鉄心締付金具15を鉄心締付
金具用締付ボルト18により締め付けて山形の三脚鉄心
1を形成して、巻線(図示省略)を挿入してから、上部
ヨーク鉄心5の磁性鋼板を挿入して積層して上部ヨーク
鉄心5をバインド16で締め付け、上部ヨーク鉄心締付
金具17を鉄心締付金具用締付ボルト18により締め付
けて変圧器中身本体を構成している。なお、図中Rで示
すものはヨーク鉄心締付金具に取り付けた補強板であ
る。
【0019】図3は図2のA−A断面矢視を示すもので
ある。図3に示すように、分割ヨーク鉄心8を構成する
台形状の磁性鋼板の下部に、分割ヨーク鉄心8の下部の
段階状に合わせた段階状の受け部を有する段付受け台2
8Aを設けたものである。すなわち、分割ヨーク鉄心8
の両面にコア絶縁板25を介して分割ヨーク鉄心締付金
具13(または14)を配設し、分割ヨーク鉄心8の下
面にヨーク下絶縁板26を配置して鉄心台27を配設
し、前記分割ヨーク鉄心8と前記鉄心台27の間の空間
部に段付受け台28A(油入変圧器の場合、材質として
は乾燥後に絶縁油を含浸した木材などを用いる)を配設
したもので、分割ヨーク鉄心8を確実に保持できる。分
割ヨーク鉄心締付金具13(または14)は鉄心台27
に取付ボルト29により取付けられる。これにより下部
ヨーク鉄心を強固に締め付けることができる。なお、2
8Bは分割ヨーク鉄心8の断面上部の段階状の形状に合
わせた段階状の受け部を有する段付絶縁板で、段付受け
台28Aとともに分割ヨーク鉄心8を確実に締め付ける
ものである。30は分割ヨーク鉄心内に形成した冷却ダ
クト部である。
【0020】以下、本発明の実施の形態における分解輸
送形変圧器の工場製作時の各工程について、図面に基づ
いて説明する。
【0021】図4〜図7はそれぞれ本発明の実施の形態
における分解輸送形変圧器の工場製作時の各工程におけ
る形態を示す正面図で、各鉄心締付金具と鉄心脚は図1
に示すようにバインドで締め付けられているが、以下の
図面では図示を省略してある。
【0022】図4は工場製作時の山形の三脚鉄心を形成
した状態の正面図で、図4に示すように、まず、磁性鋼
板を積層し、その長手方向に所定の間隔をあけて配置し
たバインド19(図示は省略)により締め付けて形成し
た鉄心外脚2と鉄心中脚3および鉄心外脚4を同一平面
上に平行に配置し、この3本の鉄心脚の下端に接合する
下部ヨーク鉄心9の鉄心外脚2および4と鉄心中脚3の
間に分割部を設け、この分割部を上辺が下辺より長い台
形の分割ヨーク鉄心8で接合して、下部外ヨーク鉄心
7、分割ヨーク鉄心8、下部中ヨーク鉄心6、分割ヨー
ク鉄心8および下部外ヨーク鉄心7の順に配置して下部
ヨーク鉄心9を形成する。分割ヨーク鉄心8は正面から
見て台形とし、分割ヨーク鉄心8の磁性鋼板の両端部と
下部中ヨーク鉄心6の磁性鋼板の両端部および下部外ヨ
ーク鉄心7の磁性鋼板の分割部側の端部とを、ステップ
状に交互にラップして積層し、分割ヨーク鉄心8の両端
部と下部中ヨーク鉄心6の両端部、および下部外ヨーク
鉄心7の分割部側の端部をバインド16(図2参照)で
締め付けて下部ヨーク鉄心9を形成し、この下部ヨーク
鉄心9は下部外ヨーク鉄心7を締め付ける下部外ヨーク
鉄心締付金具10、分割ヨーク鉄心8を締め付ける分割
ヨーク鉄心締付金具13、下部中ヨーク鉄心6を締め付
ける下部中ヨーク鉄心締付金具11、分割ヨーク鉄心8
を締め付ける分割ヨーク鉄心締付金具14および下部外
ヨーク鉄心7を締め付ける下部外ヨーク鉄心締付金具1
2とを直線状に配設して接続手段21により接続および
分離自在に一体的に形成した下部ヨーク鉄心締付金具1
5を、ヨーク鉄心締付金具締付ボルト18により締め付
けて山形の三脚鉄心1を形成する(第1工程)。
【0023】次に、図5に示すように、前記第1工程で
形成された山形の三脚鉄心1の鉄心外脚2と鉄心中脚3
および鉄心外脚4に、その上部からそれぞれの巻線31
を挿入する(第2工程)。
【0024】次に、図6に示すように、前記第2工程で
形成された状態の鉄心外脚2の上端部と鉄心中脚3の上
端部の間および鉄心中脚3の上端部と鉄心外脚4の上端
部の間に、上部ヨーク鉄心5の磁性鋼板を挿入して積層
した上部ヨーク鉄心5をバインド16で締め付けたう
え、上部ヨーク鉄心締付金具17をヨーク鉄心締付金具
締付ボルト18により締め付けて三相三脚鉄心1を形成
し、巻線31を巻線締付装置(図示省略)で上下に所定
圧力で締め付けてから巻線31の結線作業を行い、変圧
器中身本体32を形成する(第3工程)。
【0025】次に、図7に示すように、前記第3工程で
形成された変圧器中身本体32を下タンク33の底面に
固定し、下タンク33の上部に上タンク34を取り付
け、これら下タンク33と上タンク34により形成する
本体タンク35の内部に前記変圧器中身本体32を収納
し、乾燥作業後、変圧器付属品(負荷時タップ切換装
置、冷却装置、温度計、防音壁などがあるが、図示は省
略する)を取り付け、絶縁油または絶縁ガスなどの絶縁
冷却媒体を封入して分解輸送形変圧器を形成し、完成試
験を行う(第4工程)。
【0026】上記第1工程〜第4工程により分解輸送形
変圧器の工場での製作が完了する。
【0027】次に、本発明の実施の形態における分解輸
送形変圧器の分解時の各工程について、図面に基づいて
説明する。
【0028】図8〜図12はそれぞれ本発明の実施の形
態における分解輸送形変圧器の分解輸送時の各工程の形
態を示す説明図で、各鉄心締付金具と鉄心脚のバインド
は図2に示してあるので、以下の図面では図示を省略し
てある。
【0029】図8は分解時にタンク本体から取り出した
変圧器中身本体の正面図で、図8に示すように、前記第
4工程による完成試験終了後、変圧器の本体タンク35
から付属部品(図示省略)と上タンク34を取り外し
て、下タンク33から鉄心と巻線などからなる変圧器中
身本体32を取り出す(分解第1工程)。
【0030】次に、図9に示すように、前記分解第1工
程の状態の変圧器中身本体32からヨーク鉄心締付金具
締付ボルト18を取り外して上部ヨーク鉄心締付金具1
7を取り外し、バインド16を取り外して上部ヨーク鉄
心5を構成する磁性鋼板を抜き取る。上部ヨーク鉄心5
の内部の冷却ダクト部30(図示省略)も取り外してお
く。この上部ヨーク鉄心5の磁性鋼板を各幅毎に積み上
げ、まとめて輸送用ケースに入れ輸送可能状態にする
(分解第2工程)。
【0031】次に、図10に示すように、2本の鉄心外
脚2と4および1本の鉄心中脚3からそれぞれ巻線31
を抜き取り、この巻線31は、その上下に締付用当板を
配置して上下から所定の圧力で締め付けて固定し、巻線
輸送用ケース(図示省略)の内部に収納し、密封して絶
縁ガス等を充填して輸送可能な状態とする(分解第3工
程)。
【0032】次に、図11に示すように、鉄心外脚2と
4および鉄心中脚3および下部ヨーク鉄心9とからなる
山形の三脚鉄心の各鉄心脚のそれぞれの前後左右の四隅
に配設した支持部材41を振れ止め42により左右方向
に固定し、この支持部材41の下部は、鉄心外脚2また
は4では下部外ヨーク鉄心締付金具10または12の両
外側に、鉄心中脚3では下部中ヨーク鉄心締付金具11
の両外側に配置して前記振れ止め42を締付ボルト43
(図13参照)により締め付けることにより鉄心外脚2
と4および鉄心中脚3を、その積層方向に締め付ける
(分解第4工程)。
【0033】次に、図12は分解時に支持部材を取り付
けた後に、分割ヨーク鉄心の磁性鋼板を抜き取る状態の
正面図で、図12において、下部ヨーク鉄心締付金具1
5の鉄心締付金具用締付ボルト18を取り外し、下部ヨ
ーク鉄心締付金具15を構成する下部外ヨーク鉄心締付
金具10と12および分割ヨーク鉄心締付金具13と1
4および下部中ヨーク鉄心締付金具11のうち、分割ヨ
ーク鉄心締付金具13と14の接続手段21を取り外し
てから分割ヨーク鉄心8の両端部のバインド16を取り
外して、分割鉄心ヨーク8の磁性鋼板を抜き取る(分解
第5工程)。
【0034】ここで、分解第5工程後の下部中ヨーク鉄
心6と鉄心中脚3と下部中ヨーク鉄心締付金具11とか
らなる下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚46の状態について
詳細に説明する。
【0035】図13は分解輸送形変圧器の分解時に下部
中ヨーク鉄心付鉄心中脚に支持部材を取り付けた状態の
正面図、図14はその側面図で、鉄心中脚3と下部中ヨ
ーク鉄心6とを接合した下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚4
6および図示を省略してあるが鉄心外脚2または4と下
部外ヨーク鉄心7とを接合した下部外ヨーク鉄心付鉄心
外脚45または47を自立可能とするために、例えば鉄
心中脚3の場合、鉄心中脚3はバインド19によりその
積層方向に締め付けられ、鉄心中脚3の下部と接合して
一体に形成された下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚46の下
部中ヨーク鉄心6の両面には、下部中ヨーク鉄心締付金
具11を配設し、その外側に配設した輸送用の支持部材
41を、振れ止め42により正面から見て左右方向に固
定し、この振れ止め42を締付ボルト43により鉄心中
脚3の積層方向に締め付けて、下部中ヨーク鉄心付鉄心
中脚46を形成する。
【0036】また、下部中ヨーク鉄心締付金具11の下
部には鉄心台27を2箇所以上設け、下部中ヨーク鉄心
締付金具11を鉄心台27に強固に取り付けることによ
り下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚46を自立可能として輸
送することができる。下部中ヨーク鉄心6の両端部はバ
インド16によりその積層方向に締め付けられている。
なお、最下段の締付ボルト43は鉄心台27の両外側を
締め付けており、支持部材41の下端は鉄心台27の下
面とともに各鉄心脚を自立させることになる。
【0037】下部外ヨーク鉄心7と鉄心外脚2と下部外
ヨーク鉄心締付金具10とからなる下部外ヨーク鉄心付
鉄心外脚45の状態および下部外ヨーク鉄心7と鉄心外
脚4と下部外ヨーク鉄心締付金具12とからなる下部外
ヨーク鉄心付鉄心外脚47の状態については、下部外ヨ
ーク鉄心7の外側にヨーク鉄心の部分が無いだけで、そ
の他は下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚46の状態と同様で
あるので、説明は省略する(分解第6工程)。
【0038】上記分解第1工程〜第6工程により分解輸
送形変圧器の分解が完了する。
【0039】次に、本発明の実施の形態における分割輸
送形変圧器の輸送時の各工程について、図面に基づいて
説明する。
【0040】輸送は、前記の図8〜図14で示した分解
第1〜第6工程の工程において分解した部品を、例え
ば、下記(a)〜(g)のように分けて輸送する。これ
らの部品はそれぞれ防湿および乾燥状態として変圧器の
据付現地に輸送する。ただし、下記は一般的な分解輸送
の区分を示したもので、形状、寸法および重量等によ
り、多少の変更がある。
【0041】(a)変圧器本体付属部品(分解第1工
程) (b)変圧器本体タンク(分解第1工程) (c)上部ヨーク鉄心締付金具(分解第2工程),分割
ヨーク鉄心締付金具(分解第4工程),下部外ヨーク締
付金具(分解第5工程)および下部中ヨーク締付金具
(分解第5工程) (d)上部ヨーク鉄心用鋼板(分解第2工程)と分割ヨ
ーク鉄心用鋼板(分解第4工程) (e)上部冷却ダクト部(分解第2工程)と下部冷却ダ
クト部(分解第4工程) (f)巻線(分解第3工程で説明した方法で、輸送す
る) (g)下部ヨーク鉄心付鉄心脚(分解第6工程) 次に、鉄心外脚2または4と下部外ヨーク鉄心7を下部
外ヨーク鉄心締付金具10または12と前記支持部材4
1などにより締め付けた下部外ヨーク鉄心付鉄心外脚4
5と、鉄心中脚3と下部中ヨーク鉄心6を下部中ヨーク
鉄心締付金具11と前記支持部材41などにより締め付
けた下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚をそれぞれ輸送用ケー
スの内部に収納する(輸送第1工程)。
【0042】図15は本発明の実施の形態における下部
中ヨーク鉄心付鉄心中脚を収納して輸送する輸送用ケー
スを示す斜視図で、図15に示すように、下部中ヨーク
鉄心付鉄心中脚46の輸送用ケース50は、鉄心中脚3
と下部中ヨーク鉄心6を一体化した下部中ヨーク鉄心付
鉄心中脚46(あるいは鉄心外脚2または4と下部外ヨ
ーク鉄心7を一体化した下部外ヨーク鉄心付鉄心外脚4
5または47)の下部中ヨーク鉄心6の部分を収納する
輸送用下ケース51と、鉄心中脚3(あるいは鉄心外脚
2または4)を収納する輸送用上ケース52とからなっ
ている。
【0043】輸送用下ケース51の上部の開口部にはフ
ランジ53が設けられており、その側面には、輸送用下
ケース51を補強するためと横倒しにしたときの支持点
を兼用する補強部材55が取り付けられている。また、
輸送用上ケース52の下部の開口部にはフランジ54が
設けられており、その側面には、輸送用上ケース52を
補強するためと横倒しにしたときの支持点を兼用する補
強部材56が取り付けられている。輸送用下ケース51
のフランジ53と、輸送用上ケース52のフランジ54
との間に、パッキンなどのシール部材57を配設してボ
ルト締めするようになっている。前記補強部材55およ
び56は横倒輸送の場合の輸送用ケース50の支持に利
用できる。
【0044】図16は下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚を収
納して輸送する輸送用下ケースの内部底面の平面図、図
17は図16のA−A断面矢視図で、図16および図1
7に示すように、底面を構成する底板58に鉄心台取付
板59を取り付け、鉄心脚は図13および図14で説明
した状態で輸送用下ケース51の内部に入れる。この鉄
心台取付板59には、鉄心台27をはめ込むための取付
溝60が開けられており、この取付溝60に鉄心台27
をはめ込み、取付ボルト61により鉄心台27は鉄心台
取付板59に固定される。また、この鉄心台取付板59
には4本の支持部材41の下端をはめ込むための取付穴
62もあけられており、この取付穴62に支持部材41
の下端をはめ込んで取り付け固定する構造になってい
る。なお、鉄心台27の取り付け構造としては、輸送用
下ケースの内部底面に取付座を設けて固定してもよい。
【0045】鉄心外脚(2または4)または鉄心中脚3
の下部に、それぞれ下部外ヨーク鉄心7または下部中ヨ
ーク鉄心6を取り付けて、下部外ヨーク鉄心締付金具1
0または12または下部中ヨーク鉄心締付金具11と支
持部材41により、鉄心外脚(2または4)、または鉄
心中脚3をその積層方向に締め付けたそれぞれ下部外ヨ
ーク鉄心付鉄心外脚(45または47)、または下部中
ヨーク鉄心付鉄心中脚46の下部外ヨーク鉄心7または
下部中ヨーク鉄心6の部分を、輸送用下ケース51の内
部に収納し、この下部外ヨーク鉄心付鉄心外脚(45ま
たは47)、または下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚46の
上部から輸送用上ケース52をかぶせて、この輸送用上
ケース52のフランジ54と輸送用下ケース51のフラ
ンジ53とをパッキンなどのシール部材57を介して接
合して輸送用ケース50を構成し、この輸送用ケース5
0を起立状態または横倒し状態にして、その内部に絶縁
油、乾燥空気または絶縁ガスを封入して輸送するように
したものである。
【0046】巻線、各鉄心締付金具、磁性鋼板等をそれ
ぞれ輸送用ケースに入れ、本体タンクや変圧器付属部品
等も別に輸送する(輸送第2工程)。
【0047】以上のようにして、分解輸送形変圧器は輸
送される。
【0048】次に、本発明の分解輸送形変圧器の据付現
地における再組立工程を説明する。
【0049】図18は本発明の実施の形態における分割
輸送形変圧器の現地組立時の最初の状態を示す側面図、
図19は現地組立時の分割ヨーク鉄心の磁性鋼板の挿入
後の状態を示す側面図で、図18および図19に示すよ
うに、据付現地において、輸送用ケースから取り出した
2組の下部外ヨーク鉄心付鉄心外脚45と47および1
組の下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚46を支持部材41、
振れ止め42および締付ボルト43をつけたまま、鉄心
外脚2、鉄心中脚3、鉄心外脚4の順に水平に平行して
所定の間隔をあけて配置して、下部外ヨーク鉄心締付金
具10と下部中ヨーク鉄心締付金具11との間に分割ヨ
ーク鉄心締付金具13を、下部中ヨーク鉄心締付金具1
1と下部外ヨーク鉄心締付金具12の間に分割ヨーク鉄
心締付金具14のそれぞれの接続部の間を調整板20に
より鉄心外脚2と4、および鉄心中脚3を所定の間隔に
調整して配置する(再組立第1工程)。
【0050】そして、分割ヨーク鉄心8の磁性鋼板を下
部外ヨーク鉄心7と下部中ヨーク鉄心6の間に、ステッ
プ状に交互にラップして差し込んで積層する。分割ヨー
ク鉄心8の冷却ダクト部30も所定の位置に挿入する
(再組立第2工程)。
【0051】次に、図20に示すように、分割ヨーク鉄
心8の両端部をバインド16により磁性鋼板の積層方向
に締め付けてから、下部外ヨーク鉄心締付金具10およ
び12と下部中ヨーク鉄心締付金具11と分割ヨーク鉄
心締付金具13または14で構成する下部ヨーク鉄心締
付金具15を下部ヨーク鉄心9の両側に配設して鉄心締
付金具用締付ボルト18を締め付けて下部ヨーク鉄心9
を締め付け、輸送用の支持部材を取り外して、下部ヨー
ク鉄心9と鉄心外脚2および3と鉄心中脚3とで山形の
三脚鉄心1を形成する(再組立第3工程)。
【0052】次に、図21に示すように、山形の三脚鉄
心1のそれぞれの鉄心脚2、3および4の上部から巻線
31を挿入する(再組立第4工程)。
【0053】次に、図22に示すように、上部ヨーク鉄
心5の磁性鋼板と上部ヨーク鉄心用の冷却ダクト部30
を鉄心脚の上端部に挿入して積層して上部ヨーク鉄心締
付金具17を取り付けて上部ヨーク鉄心5を締め付けて
変圧器中身本体32を形成する(再組立第5工程)。
【0054】次に、図23に示すように、巻線31の締
付や結線作業等を行って変圧器中身本体32を形成させ
て、変圧器中身本体32を変圧器本体タンク35の内部
に収納して乾燥作業を行い、付属部品を取り付け、絶縁
油または絶縁ガスを封入して分解輸送形変圧器を組み立
てる(再組立第6工程)。
【0055】以上の工程により、本発明の分解輸送形変
圧器の組立が完了し、その後、現地試験を行う。
【0056】
【発明の効果】本発明の分解輸送形変圧器は、次に記載
する効果を奏する。
【0057】(1)変圧器の三相三脚鉄心の下部ヨーク
鉄心を分割し、この下部ヨーク鉄心を分割した部分の間
には、上辺が下辺より長い台形状の分割ヨーク鉄心を設
け、この分割ヨーク鉄心を形成する磁性鋼板の両端部と
前記下部ヨーク鉄心を形成する磁性鋼板の端部を、ステ
ップ状に交互にラップして積層して下部ヨーク鉄心を構
成したことにより、磁性鋼板を差し込むときに、磁性鋼
板のせり込みを防止でき、下部が上部より短い台形であ
る磁性鋼板の差し込み作業が長方形の場合に比べて容易
になり、現地組立工期の短縮ができる。
【0058】(2)下部ヨーク鉄心部分を締め付ける締
付金具は、前記分割ヨーク鉄心を除いた部分を締め付け
る3組の鉄心脚下部ヨーク締付金具の間に、前記分割ヨ
ーク鉄心を締め付ける2個の分割ヨーク鉄心締付金具を
配置して接続して一体化した下部ヨーク鉄心締付金具に
より形成され、この鉄心脚下部ヨーク締付金具の接続部
側には磁性鋼板の差し込み作業前の調整板による位置合
わせをするので、鉄心を分割して輸送したり、磁性鋼板
を差し込む作業も容易にできる。
【0059】(3)台形状の磁性鋼板で構成した分割ヨ
ーク鉄心の下部に、分割ヨーク鉄心の下部の段階状に合
わせた段階状の受け部を有する段付受け台を設けたの
で、差し込んだ磁性鋼板が下部へ脱落しない構造となっ
ている。また、下部ヨーク鉄心の変形防止になり、作業
治具として利用できる。
【0060】(4)分割ヨーク鉄心を構成する台形状の
磁性鋼板の積層方向の内部に設ける冷却ダクト部を取り
外し可能としたので、鉄心を分割して輸送したり、磁性
鋼板を差し込む作業も容易にできる。
【0061】(5)鉄心脚および分割ヨーク鉄心をバイ
ンドにより締め付ける構造とし、分割ヨーク鉄心のバイ
ンドは、分解輸送時に取り外し、磁性鋼板を抜き取って
輸送し、現地で差し込んで組立後、再度、バインドで締
め付けるようにしたことにより、磁性鋼板の引き抜き作
業と差し込み作業に対する積み上げ方向の必要クリアラ
ンスが確保され、分割ヨーク鉄心の分解および組立作業
が容易となり、鉄心を分割して輸送したり、磁性鋼板を
差し込む作業も容易にできる。
【0062】(6)鉄心中脚の下部に下部中ヨーク鉄心
を、鉄心外脚の下部に下部外ヨーク鉄心を接続して一体
に形成し、下部外ヨーク鉄心締付金具と下部中ヨーク鉄
心締付金具を取り付けて支持部材と振れ止めと締付ボル
トにより締め付けて形成した下部ヨーク鉄心付鉄心脚の
鉄心締付治具の下部に、鉄心台を2箇所以上設けて鉄心
脚を構成したことにより、分割した鉄心脚の自立を可能
とする支持台となり、前記支持部材、振れ止めおよび締
付ボルトにより固定した輸送用下ケースへ入れる時の吊
上用治具としても利用できる。
【0063】(7)鉄心外脚と下部外ヨーク鉄心とを一
体化した下部外ヨーク鉄心付鉄心外脚、または鉄心中脚
と下部中ヨーク鉄心を一体化した下部中ヨーク鉄心付鉄
心中脚の輸送用ケースは、それぞれ下部外ヨーク鉄心付
鉄心外脚または下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚の下部を収
納する前記輸送用下ケースと、鉄心脚の上部を収納する
輸送用上ケースとに分け、前記支持部材等と鉄心台によ
り固定したままで、輸送ケースの内部に収納し、輸送用
上ケースを鉄心脚の上部にかぶせて輸送用上ケースと輸
送用下ケースをフランジで接合して輸送用ケースを構成
し、この輸送用ケースを起立または横倒しにして、その
内部に絶縁油または絶縁ガスを封入して輸送できるよう
にしたので、輸送が容易になり、現地組立作業の工期が
短縮できる。
【0064】(8)輸送用ケースの補強部材は、横倒輸
送の場合に支持点になり、輸送が容易になり現地組立作
業の工期が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の三相三脚鉄心の正面図。
【図2】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の鉄心の正面図。
【図3】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の鉄心の分割ヨーク鉄心の断面側面図。
【図4】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の工場製作時の第1工程の説明図。
【図5】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の工場製作時の第2工程の説明図。
【図6】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の工場製作時の第3工程の説明図。
【図7】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の工場製作時の第4工程の説明図。
【図8】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧器
の分解時の第1工程の説明図。
【図9】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧器
の分解時の第2工程の説明図。
【図10】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の分解時の第3工程の説明図。
【図11】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の分解時の第4工程の説明図。
【図12】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の分解時の第5工程の説明図。
【図13】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の分解時に下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚に支持部材を
取り付けた状態の正面図。
【図14】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧
器の分解時に下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚に支持部材を
取り付けた状態の側面図。
【図15】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧
器の鉄心の下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚または下部外ヨ
ーク鉄心付鉄心外脚を収納して輸送する輸送用ケースの
斜視図。
【図16】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧
器の鉄心の下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚または下部外ヨ
ーク鉄心付鉄心外脚を収納して輸送する輸送用下ケース
の内部底面図。
【図17】図16のA−A断面矢視図。
【図18】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の現地組立時の第1工程の説明図。
【図19】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の現地組立時の第2工程の説明図。
【図20】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の現地組立時の第3工程の説明図。
【図21】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の現地組立時の第4工程の説明図。
【図22】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の現地組立時の第5工程の説明図。
【図23】本発明の実施の形態における分割輸送形変圧
器の現地組立時の第6工程の説明図。
【符号の説明】
1…三相三脚鉄心 2,4…鉄心外脚 3…鉄心中脚 5…上部ヨーク鉄心 6…下部中ヨーク鉄心 7…下部外ヨーク鉄心 8…分割ヨーク鉄心 9…下部ヨーク鉄心 10,12…下部外ヨーク鉄心締付金具 11…下部中ヨーク鉄心締付金具 13,14…分割ヨーク鉄心締付金具 15…下部ヨーク鉄心締付金具 16…バインド(ヨーク鉄心締付用) 17…上部ヨーク鉄心締付金具 18…鉄心締付金具用締付ボルト 19…バインド(鉄心脚締付用) 20…寸法調整板 21…接続手段 24…分割ヨーク鉄心締付金具側板 25…コア絶縁板 26…ヨーク下絶縁板 27…鉄心台 28A…段付受け台 28B…段付絶縁板 29…取付ボルト 30…冷却ダクト部 31…巻線 32…変圧器中身本体 33…下タンク 34…上タンク 35…本体タンク 41…支持部材 42…振れ止め 43…締付ボルト 44…取付ボルト 45…下部外ヨーク鉄心付鉄心外脚 46…下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚 47…下部外ヨーク鉄心付鉄心外脚 50…輸送用ケース 51…輸送用下ケース 52…輸送用上ケース 53…輸送用下ケースのフランジ 54…輸送用上ケースのフランジ 55…輸送用下ケースの補強部材 56…輸送用上ケースの補強部材 57…シール材 58…輸送用下ケースの底板 59…輸送用下ケースの鉄心台取付板 60…鉄心台取付溝 61…取付ボルト 62…支持部材取付穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ剛性鋼板を積層した2本の鉄心
    外脚の間に鉄心中脚を配置し、それぞれの鉄心外脚と鉄
    心中脚の下端部をそれぞれ磁性鋼板を積層した下部ヨー
    ク鉄心で接合し、下部ヨーク鉄心を下部ヨーク鉄心締付
    金具で締め付け、各鉄心脚に巻線を巻装し、前記鉄心脚
    の上端部をそれぞれ磁性鋼板を積層した上部ヨーク鉄心
    で接合し、上部ヨーク鉄心締付金具で上部ヨーク鉄心を
    締め付けて、鉄心と巻線等からなる変圧器中身本体を形
    成し、この変圧器中身本体を本体タンクの内部に収納し
    てなる変圧器の製造方法において、 前記の積層した鉄心外脚および鉄心中脚をそれぞれその
    長手方向に所要の間隔をあけて配置したバインドにより
    締め付けて形成し、各鉄心脚のそれぞれの下端部を接合
    する下部ヨーク鉄心の鉄心外脚と鉄心中脚の間に分割部
    を設け、この分割部を上辺が下辺より長い台形の分割ヨ
    ーク鉄心で接合し、下部外ヨーク鉄心、分割ヨーク鉄
    心、下部中ヨーク鉄心、分割ヨーク鉄心および下部外ヨ
    ーク鉄心で下部ヨーク鉄心を形成し、分割ヨーク鉄心の
    磁性鋼板の両端部と接合する下部中ヨーク鉄心の磁性鋼
    板の両端部および下部外ヨーク鉄心の磁性鋼板の分割部
    側の一端とを、ステップ状に交互にラップして積層し、
    分割ヨーク鉄心の両端部と下部中ヨーク鉄心の両端部、
    および下部外ヨーク鉄心の分割部側の端部をバインドで
    締め付けて下部ヨーク鉄心を形成し、この下部ヨーク鉄
    心は、下部外ヨーク鉄心を締め付ける下部外ヨーク鉄心
    締付金具、分割ヨーク鉄心を締め付ける分割ヨーク鉄心
    締付金具、下部中ヨーク鉄心を締め付ける下部中ヨーク
    鉄心締付金具、分割ヨーク鉄心を締め付ける分割ヨーク
    鉄心締付金具、下部外ヨーク鉄心を締め付ける下部外ヨ
    ーク鉄心締付金具の順に直線状に配設するとともに寸法
    調整板を介して接続手段により接続、分離自在に一体的
    に形成した下部ヨーク鉄心締付金具を鉄心締付金具用締
    付ボルトにより締め付けて山形の三脚鉄心を作成する工
    程と、 前記各鉄心外脚および鉄心中脚に巻線を挿入する工程
    と、 それぞれの鉄心外脚と鉄心中脚の上部の間に上部ヨーク
    鉄心を構成する磁性鋼板を挿入して積層した上部ヨーク
    鉄心をバインドで締め付け、上部ヨーク鉄心締付金具を
    鉄心締付金具用締付ボルトにより締め付けて、変圧器中
    身本体を形成する工程と、 下タンクと上タンクまたは下タンクと中タンクおよび上
    タンクとからなる本体タンクの内部に前記変圧器中身本
    体を収納する工程とからなることを特徴とする分解輸送
    形変圧器の製造方法。
  2. 【請求項2】 分解輸送形変圧器の完成試験の後に、 本体タンクの上タンクを取り外して本体タンクの下タン
    クから変圧器中身本体を取り出す工程と、 鉄心締付金具用締付ボルトを取り外して上部ヨーク鉄心
    締付金具およびバインドを取り外し、上部ヨーク鉄心を
    構成する磁性鋼板を抜き取る工程と、 鉄心外脚と鉄心中脚から巻線を抜き取る工程と、 鉄心外脚と鉄心中脚および下部ヨーク鉄心とからなる山
    形の三脚鉄心の各鉄心脚をそのそれぞれの前後左右の四
    隅に配設した支持部材を振れ止めにより左右方向に固定
    し、この支持部材の下部は、鉄心外脚では下部外ヨーク
    鉄心締付金具の両外側に、鉄心中脚では下部中ヨーク鉄
    心締付金具の両外側に配置して前記振れ止めを締付ボル
    トにより締め付けることにより、鉄心脚を積層方向に締
    め付ける工程と、 下部ヨーク鉄心締付金具の鉄心締付金具用締付ボルトを
    取り外し、下部ヨーク鉄心締付金具を構成する下部外ヨ
    ーク鉄心締付金具と分割ヨーク鉄心締付金具および下部
    中ヨーク鉄心締付金具のうち、分割ヨーク鉄心締付金具
    を取り外してから分割ヨーク鉄心のバインドを取り外し
    て、分割鉄心ヨークの磁性鋼板を抜き取る工程と、 鉄心外脚と下部外ヨーク鉄心を下部外ヨーク鉄心締付金
    具と前記支持部材により締め付けた下部外ヨーク鉄心付
    鉄心外脚と、鉄心中脚と下部中ヨーク鉄心を下部中ヨー
    ク鉄心締付金具と前記支持部材により締め付けた下部中
    ヨーク鉄心付鉄心中脚をそれぞれ輸送用ケースの内部に
    収納する工程と、 巻線、各鉄心締付金具、磁性鋼板等をそれぞれ輸送用ケ
    ースに入れ、本体タンクや変圧器付属部品等も別に輸送
    する工程とからなることを特徴とする分解輸送形変圧器
    の分解輸送方法。
  3. 【請求項3】 上部ヨーク鉄心締付金具、上部ヨーク鉄
    心の磁性鋼板、巻線部、鉄心外脚の下部に下部外ヨーク
    鉄心を取り付けたままの下部外ヨーク鉄心締付金具と支
    持部材により鉄心外脚をその積層方向に締め付けた下部
    外ヨーク鉄心付鉄心外脚、鉄心中脚の下部に下部中ヨー
    ク鉄心を取り付けたままの下部中ヨーク鉄心締付金具と
    支持部材により鉄心中脚をその積層方向に締め付けた下
    部中ヨーク鉄心付鉄心中脚、分割ヨーク鉄心締付金具、
    分割ヨーク鉄心の磁性鋼板、上部ヨーク冷却ダクト部お
    よび下部ヨーク冷却ダクト部に分けて、これらを別々に
    輸送することを特徴とする請求項2に記載の分解輸送形
    変圧器の分解輸送方法。
  4. 【請求項4】 前記下部外ヨーク鉄心付鉄心外脚の下部
    外ヨーク鉄心の部分または下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚
    の下部中ヨーク鉄心の部分をそれぞれ輸送用下ケースに
    収納し、この下部外ヨーク鉄心付鉄心外脚の鉄心外脚の
    部分または下部中ヨーク鉄心付鉄心中脚の鉄心外脚の部
    分の上部に輸送用上ケースをかぶせ、この輸送用上ケー
    スと輸送用下ケースとをフランジ部を介して気密に接合
    して輸送用ケースを構成し、この輸送用ケースを起立状
    態または横倒し状態にして、その内部に絶縁油、乾燥空
    気または絶縁ガスを封入して輸送することを特徴とする
    請求項3に記載の分解輸送形変圧器の分解輸送方法。
  5. 【請求項5】 分解輸送形変圧器の据付現地において、 鉄心外脚、鉄心中脚および鉄心外脚の順に前記2個の下
    部外ヨーク鉄心付鉄心外脚と1個の下部中ヨーク鉄心付
    鉄心中脚を平行に配置し、分割ヨーク鉄心締付金具を利
    用して、下部ヨーク鉄心締付金具を構成する下部外ヨー
    ク鉄心締付金具と分割ヨーク鉄心締付金具の各接続部側
    および分割ヨーク鉄心締付金具と下部中ヨーク鉄心締付
    金具の各接続部側の間に寸法調整板を使用して鉄心脚を
    所定の間隔に調整して配置してから、一旦、分割ヨーク
    鉄心締付金具を取り外しておいて、分割ヨーク鉄心の磁
    性鋼板を、それぞれの下部外ヨーク鉄心と下部中ヨーク
    鉄心の間にステップ状に交互にラップして差し込んで積
    層し、分割ヨーク鉄心をバインドにより締め付けてか
    ら、前記分割ヨーク鉄心締付金具を下部外ヨーク締付金
    具および下部中ヨーク締付金具とに接続して一体化した
    下部ヨーク締付金具を取り付けて鉄心締付金具用締付ボ
    ルトを締め付けて磁性鋼板の積層方向に締め付けた下部
    ヨーク鉄心と鉄心外脚および鉄心中脚で山形の三脚鉄心
    を形成する工程と、 巻線部をそれぞれの鉄心脚の上部から挿入する工程と、 上部ヨーク鉄心の磁性鋼板を鉄心脚の上端部の間に挿入
    して積層してバインドにより締め付け、上部ヨーク鉄心
    締付金具を取り付けて鉄心締付金具用締付ボルトを締め
    付けて上部ヨーク鉄心を形成して変圧器中身本体を形成
    する工程と、 巻線部の締付や結線作業等を行った後、変圧器本体タン
    ク内部に収納して乾燥作業を行い、最後に絶縁油または
    絶縁ガスを封入して組み立てたことを特徴とする分解輸
    送形変圧器の組立方法。
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