JPH10303029A - 分解輸送形変圧器鉄心 - Google Patents

分解輸送形変圧器鉄心

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JPH10303029A
JPH10303029A JP9112280A JP11228097A JPH10303029A JP H10303029 A JPH10303029 A JP H10303029A JP 9112280 A JP9112280 A JP 9112280A JP 11228097 A JP11228097 A JP 11228097A JP H10303029 A JPH10303029 A JP H10303029A
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JP
Japan
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core
yoke
iron core
divided
tightening
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JP9112280A
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English (en)
Inventor
Shigenobu Horii
重信 堀井
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄心の分解作業および組立作業が容易で、現
地組立工期の短縮を図ることができ、体格もコンパクト
な分解輸送形変圧器の鉄心を提供する。 【解決手段】 鉄心外脚2と4および鉄心中脚3を同一
平面上に平行に配置し、これらの鉄心脚の上端を上部ヨ
ーク鉄心5で接続し、前記鉄心脚の下端を下部中ヨーク
鉄心6と下部外ヨーク鉄心7、7との間を分割ヨーク鉄
心8で接続して形成する下部ヨーク鉄心9で接続して三
相三脚鉄心1を構成する。下部ヨーク鉄心9を分割した
部分の間には上辺が下辺より長い台形状の分割ヨーク鉄
心8を設け、この分割ヨーク鉄心8を形成する磁性鋼板
の両端部と前記下部ヨーク鉄心9を形成する下部中ヨー
ク鉄心6および下部外ヨーク鉄心7、7の磁性鋼板の端
部とをステップ状に交互にラップして積層して下部ヨー
ク鉄心9を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分解輸送形変圧器の
鉄心に係り、特に分解輸送を行う変圧器の重量および寸
法を大幅に低減するための、分解且つ輸送形変圧器鉄心
の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器は製作工場において諸特性試験を
実施するため、一旦中身本体を完全に組み立て、これを
絶縁強度の高い絶縁油または絶縁ガスとともに、タンク
内に収納される。これを据付現場まで輸送するにはでき
るだけ分解の程度を少なくし、途中で吸湿しないように
して、据付現場における再組立あるいは再乾燥の工数を
省き、据付日数を短縮することが望ましい。しかし、変
圧器が大型になると、輸送上の制約から、ある程度まで
は分解しなければならなくなる。分解の程度は、輸送方
法による制限寸法と制限重量によって決まる。
【0003】変圧器の輸送方法としては、完全組立輸送
(いわゆる全装輸送)、中身組立輸送、分解輸送の3方
式に分類される。
【0004】まず、第1の方法の完全組立輸送は、工場
で完全組立して試験終了後、輸送上支障のある特定の部
品を除いたすべての付属品を取り付けたまま、全油量を
充填して輸送する方法であり、現地で再組立する必要が
ない。
【0005】次に、第2の方法の中身組立輸送は、工場
試験終了後、輸送上の支障となるブッシング、コンサベ
ータ、放圧管、放熱装置などの付属品を必要に応じて取
り外すが、変圧器中身は完全組立の状態でタンクに収納
し、油浸または窒素ガスなどの絶縁ガスを封入して輸送
する方法である。取り外した部品は、別に輸送して現地
で取り付ける。本体カバーを取り付けて輸送する場合
と、本体カバーとは別の輸送カバーを取り付けて輸送す
る場合とがある。窒素などの絶縁ガスを封入して輸送し
た場合には、現地でカバーを取り外す前に、必ず絶縁油
を下部注油弁から注油して、中の絶縁ガスを絶縁と置き
換え、中身を直接外気に触れさせないようにする。
【0006】さらに、第3の方法の分解輸送は、山地の
発電所の変圧器のように輸送寸法や輸送重量の制限が厳
しい場合、あるいは大容量変圧器で輸送寸法や輸送重量
の制限内に入らない場合に行われるが、現地で再組立、
乾燥、試験などを行う必要があり、手数が掛かる。三相
変圧機器の場合は、1/2または1/3の容量の三相変
圧器に分割して輸送しタンクは別々でカバーやブッシン
グを共用とする方式や、単相変圧器3台または6台に分
割して輸送しカバーや負荷時タップ切換装置などを共通
にする方式などの種々の方式がある。
【0007】三相変圧器の場合、高さ方向の寸法を低減
するための三相五脚鉄心があるが、分解輸送形変圧器の
三相5脚鉄心では鉄心主脚を幅方向の中央で左右に分割
し、上部ヨーク鉄心を取り外した4個のU字形単位鉄心
に分割して輸送する方式がある。また、三相三脚鉄心で
は上下のヨーク鉄心の磁性鋼板を抜き取り、鉄心はほと
んど分解して輸送して、再度、積み上げする方法であ
る。
【0008】図11は従来の分解輸送形変圧器の鉄心の
三相五脚鉄心の正面図で、図11に示すように、三相五
脚鉄心の鉄心主脚38を幅方向の中央で左右に分割した
4個のロ字形鉄心単体に分割して構成し、上部ヨーク鉄
心1a〜4aを取り外して4個のU字形鉄心に分解して
輸送するようにする。各鉄心主脚38にそれぞれ巻線部
39を巻装して三相五脚鉄心形の変圧器本体を構成して
いる。
【0009】図11に示すように、4個のロ字形鉄心と
すると、4個のロ字形鉄心単位の磁束をそれぞれ、
φ1,φ2,φ3およびφ4とすれと、
【0010】
【数1】φ1=0.5+j/(2√3) φ2=0.5+j/(2√3) φ3= −j/(√3) φ4=0.5+j/(2√3) であり、磁束の大きさは、φ1=φ2=φ3=φ4=1√3
となり、各鉄心主脚の断面積は、2個の分割鉄心脚を合
わせて形成されているので、分割前の断面積の1/√3
の2倍になり、分割三相五脚鉄心の鉄心主脚の断面積
は、2/√3=1.15倍になり、通常の三相三脚鉄心
の断面積に比較して鉄心の断面積が15%多く必要とな
り、変圧器の重量が大きくなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた分
解輸送形変圧器の三相五脚鉄心で鉄心主脚を幅方向の中
央で左右に分割した4個のU字形単位鉄心に分割して輸
送する方式では、通常の鉄心断面積に比較して鉄心の断
面積が15%多く必要となり変圧器が大形化するという
問題点があり、上下のヨーク鉄心の磁性鋼板を抜き取
り、鉄心をほとんど分解して輸送して、再度、積み上げ
する方法では、分解および再組立に工数が掛かるという
問題点を有していた。
【0012】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたもので、下部ヨーク鉄心の少な
くとも1箇所を分割し、この下部ヨーク鉄心を分割した
部分の間に、上辺が下辺より長い台形状の磁性鋼板の両
側部分と前記下部ヨーク鉄心を構成する磁性鋼板の端部
とをステップ状に交互にラップして積層した分割ヨーク
鉄心を設けることにより、鉄心の分解作業および組立時
の下部ヨークの磁性鋼板の差し込み作業が容易で、現地
組立工期の短縮を図ることができ、体格もコンパクトな
分解輸送形変圧器鉄心を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課
題を解決するための手段は、磁性鋼板を積層した3本の
鉄心脚を同一平面上に平行に配置し、この3本の鉄心脚
の上下端部をそれぞれ磁性鋼板を積層した上部ヨーク鉄
心および下部ヨーク鉄心で接続して三相三脚鉄心を形成
し、上部ヨーク鉄心および下部ヨーク鉄心をそれぞれ上
部ヨーク鉄心締付金具および下部ヨーク鉄心締付金具で
締め付けてなる分解輸送形変圧器の鉄心において、前記
下部ヨーク鉄心の少なくとも1箇所を分割し、この分割
部を上辺が下辺よりも長い台形状の分割ヨーク鉄心で接
合して三相三脚鉄心を構成する。
【0014】また、下部ヨーク鉄心と分割ヨーク鉄心の
接合部は、分割ヨーク鉄心を形成する磁性鋼板の両端部
と分割した残部の下部ヨーク鉄心を形成する磁性鋼板の
端部とを、ステップ状に交互にラップして積層し、両鋼
板の接合部に0.1〜5.0mmのクリアランスを設
け、分割ヨーク鉄心の組み立て分解を容易にする。
【0015】また、下部ヨーク鉄心を締め付ける下部ヨ
ーク鉄心締付金具は、分割ヨーク鉄心を締め付ける分割
ヨーク鉄心締付金具と、分割した残部の下部ヨーク鉄心
を締め付ける鉄心脚下部ヨーク締付金具とを直線状に配
設するとともに、締付手段で、接続、分離自在に一体的
に形成し、鉄心の分解輸送を容易にする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の分解輸送形変圧器の鉄心の
三相三脚鉄心の実施の形態を示す正面図、図2はその分
割部の形状を示す拡大図で、図1および図2において、
珪素鋼板などの磁性鋼板(以下、単に磁性鋼板という)
を積層した鉄心外脚2と4および鉄心中脚3を同一平面
上に平行に配置し、この3本の鉄心脚の上端部および下
端部を磁性鋼板を積層した上部ヨーク鉄心5および下部
ヨーク鉄心9で夫々磁気的に接合して三相磁気回路を形
成し、三相三脚鉄心1を形成する。
【0018】この三相三脚鉄心1を形成するとき、本発
明においては、図2に示すよう下部ヨーク鉄心9の少な
くとも1箇所(図1の例は2箇所)を分割して鉄心外脚
2および4に残る下部ヨーク鉄心(下部外ヨーク鉄心
7)と、鉄心中脚3に残る下部ヨーク鉄心(下部中ヨー
ク鉄心6)と、分割部に分割ヨーク鉄心8を接合して下
部ヨーク鉄心9を形成する。
【0019】この接合部には、分割部に略V字形の間隔
部αを作り、この間隔部αに上辺が下辺より長い台形状
の分割鉄心8を接合して磁気回路を形成する。この接合
部は、図3の積層方向に断面した平面図に示すように分
割ヨーク鉄心8を形成する磁性鋼板の両端と下部中ヨー
ク鉄心6および下部外ヨーク鉄心7の磁性鋼板の端部と
をステップ状に交互にラップして積層して接合し、端部
間に0.1〜0.5mmのクリアランスcを設ける。こ
のクリアランスcは5mm以上になると、ステップ状に
構成しても分割部の鉄心特性に及ぼす影響が大きく特性
低下をまねく。このため、作業性を勘案した必要クリア
ランスcを0.1mm以上を確保し、上限を5.0mm
とする。
【0020】なお、図3では下部中及び下部外ヨーク鉄
心6および7が分割ヨーク鉄心8側にV字状に突出し、
分割ヨーク鉄心8は、これに合わせて両側がV字状に窪
んだ構成となっているが、これとは逆に分割ヨーク鉄心
8の両側をV字状に突出させ、両ヨーク鉄心6および7
側をV字状に窪んだ構成としてもよいことは勿論であ
る。
【0021】図4は本発明の分解輸送形変圧器鉄心の実
施の形態を示す正面図で、三相三脚鉄心1を下部ヨーク
鉄心締付金具16と上部ヨーク鉄心締付金具16′で締
め付けた状態を示している。
【0022】下部ヨーク鉄心締付金具16は、図5で詳
述するが、下部ヨーク鉄心9を分割して鉄心外脚2,4
に残る下部外ヨーク鉄心7,7を締め付ける鉄心脚下部
ヨーク締付金具10および12と、鉄心中脚3に残され
た下部中ヨーク鉄心6を締め付ける鉄心脚下部ヨーク締
付金具11および分割ヨーク鉄心8,8を締め付ける分
割ヨーク鉄心締付金具13および14から成り、これら
締付金具は図4に示すように直線状に配設され、ボル
ト、ナット等の締付手段21により締め付けられ一体的
に形成される。
【0023】この下部ヨーク鉄心9を構成する下部外ヨ
ーク鉄心7,下部中ヨーク鉄心6および分割ヨーク鉄心
8はそれぞれバインド15により締め付けた上、一体に
形成した下部ヨーク締付金具16を下部ヨーク鉄心9の
前面側と裏面側に配設し、両端部を締付ボルト等の鉄心
締付手段17で締め付け、鉄心外脚2,4および鉄心中
脚3もバインド18により締め付ける。
【0024】なお、上部ヨーク鉄心5も同様にバインド
5で締め付け、上部ヨーク鉄心金具16′を両面に当て
て鉄心締付手段17で締め付ける。
【0025】図5は図4に示した下部ヨーク鉄心締付金
具16の詳細な説明図の要部正面図、図6は鉄心脚下部
ヨーク締付金具10,11と分割ヨーク鉄心締付金具1
3との接合部の正面図を示している。
【0026】図7は図5のA−A断面矢視図を示し、こ
れら図5〜図7に示すように、下部ヨーク鉄心締付金具
10,11,12および分割ヨーク鉄心締付金具13,
14は、それぞれ断面形状がコ字形で箱形をなし、それ
ぞれの接合部側の側板24Aおよび24Bはボルト・ナ
ット等の締付手段21により固定され一体的に形成され
る。この側板24Aと24Bの接合は、例えば図6に示
すように、分割ヨーク鉄心8の磁性鋼板の差し込み作業
の前に位置合わせするための位置合わせガイド部19を
設けている。
【0027】この位置合わせガイド部19はそれぞれの
締付金具10,11,12,13および14の接続部側
(接合部)に設け、接続する締付金具の間の寸法を調整
するために調整板20を挟み込むようにしたものであ
る。各下部ヨーク鉄心締付金具の間(10と13,13
と11,11と14および14と12)の位置合わせガ
イド部19に所要の厚みの調整板20を挟み込んでそれ
ぞれの間隙を調整してから、締付手段21により固定す
る。このようにして、各下部ヨーク鉄心各締付金具(1
0,13,11,14,12)を順次接続して一体と
し、鉄心締付手段17により締め付ける。なお、22は
鉄心ヨーク締付金具補強板であり、各下部ヨーク鉄心締
付金具の強度を補強するために設けられたものである。
23は下部ヨーク締付金具10,11,12の上面に設
けた口出リード線引き出し用の切欠部、24Aは下部ヨ
ーク締付金具の側板、24Bは分割ヨーク鉄心締付金具
の側板を示している。
【0028】なお、下部ヨーク締付金具および分割ヨー
ク鉄心締付金具の形状は、図6に示すように接合部を上
下に段差をつけた形状の他に、図5に示すように段差の
無い箱形としてもよい。
【0029】図8は図4のA−A断面矢視図で、図8に
おいて、分割ヨーク鉄心8を構成する台形状の磁性鋼板
の下部に、分割ヨーク鉄心8の断面下部の階段状の形状
に合わせた階段状の受け部を有する段付受け台28Aを
設けたものである。すなわち、分割ヨーク鉄心8の両面
にコア絶縁板25を介して分割ヨーク鉄心部締付金具1
3(または14)を配設し、分割ヨーク鉄心8の下面に
ヨーク下絶縁板26を介して鉄心台27を配設し、前記
分割ヨーク鉄心8と前記鉄心台27の間に空間部に段付
受け台28A(油入変圧器の場合には、材質としては乾
燥後に絶縁油を含浸した木材や樹脂含浸積層板などを用
いる)を配設したもので、分割ヨーク鉄心8を確実に保
持できる。分割ヨーク鉄心締付金具13(または14)
は、鉄心台27に取付ボルト29により取り付けられ
る。これにより下部ヨーク鉄心を強固に締め付けること
ができる。
【0030】この分割ヨーク鉄心8は、分解時にはバイ
ンド15を取り外して分割ヨーク鉄心を形成する磁性鋼
板を抜き取り、組み立て時には、磁性鋼板を差し込んで
組み立てた後、バインド15で締め付ける。この磁性鋼
板の差し込みは、下部に階段状の受け台があり、また磁
性鋼板は下辺が上辺より狭い台形をなし、且つクリアラ
ンスがあるので、差し込み作業が極めて容易となる。
【0031】なお、28Bは分割ヨーク鉄心8の断面上
部の階段状の形状に合わせた階段状の受け部を有する段
付絶縁板で、段付受け台28Aとともに分割ヨーク鉄心
8を確実に締め付ける。
【0032】30は冷却ダクト部で、その構成は図9に
示すように分割ヨーク鉄心8の台形状と同形の当板(磁
性鋼板)31の間に冷却ダクト用ピース32を接着して
冷却ダクト33を形成し、分割ヨーク鉄心8を構成する
台形状の磁性鋼板の積層方向の内部に設け、磁性鋼板を
抜き取るときに簡単に取り外しができるようにする。
【0033】図10は、本発明の鉄心を分解輸送すると
きの説明図で、上部ヨーク鉄心を取り外し、鉄心外脚お
よび鉄心中脚を次のように分解して輸送が出来るように
する。
【0034】まず、図4の上部ヨーク鉄心締付金具1
6′を取り外し、そして、鉄心脚間を接続している上部
ヨーク5を鉄心脚から取り外す。
【0035】次に、分割ヨーク鉄心締付金具13および
14の両側に配設されている下部ヨーク鉄心締付金具1
0,11,12と一体に締め付けている締付手段21を
取り外し、分割ヨーク鉄心8を取り外す。図10はこの
分解された鉄心中脚3の例で、鉄心中脚3をバインド1
8によりその積層方向に締め付け、また鉄心中脚3の下
部と接合して一体に形成されている下部中ヨーク鉄心6
をバインド15によりその積層方向に締め付ける。さら
に下部中ヨーク鉄心6を締め付けている前記鉄心脚下部
ヨーク締付金具11の下部に鉄心台27を2箇所以上に
配設して取付ボルト(図示しない)によって鉄心脚下部
ヨーク締付金具11を鉄心台27に強固に取り付ける。
【0036】また、鉄心中脚の幅方向の両側の前後に支
持材(例えば、コ形鋼)34を合計4本配置し、この支
持材34の長手方向の数箇所を振れ止め35(例えば、
L形鋼)により下部中ヨーク鉄心6の長手方向(分割鉄
心中脚の幅方向)に連結し、この振れ止め35の両端部
を締付ボルト36により分割した鉄心中脚3を積層方向
に締め付け、この支持材34の下部を鉄心中脚3の鉄心
締付金具11に取付ボルト37により取り付けて固定
し、この支持材34の上部を吊り上げて輸送用ケースへ
収納する時の吊上用治具を兼用する構造としたことによ
り、各分割鉄心脚を自立可能とするとともに、輸送用ケ
ースへ容易に収納することができる。なお、22は鉄心
ヨーク締付金具11の補強板である。
【0037】以上は、鉄心中脚3の場合について説明し
たが、鉄心外脚2および4についても同様な手段で分解
輸送ができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の分解輸送形変圧器鉄心は、次に
記載する効果を奏する。
【0039】(1)変圧器の三相三脚鉄心の下部ヨーク
鉄心の少なくとも1箇所を分割し、この下部ヨーク鉄心
を分割した部分の間には、上辺が下辺より長い台形状の
分割ヨーク鉄心を設け、この分割ヨーク鉄心を形成する
磁性鋼板の両端部と前記下部ヨーク鉄心を形成する磁性
鋼板の端部を、ステップ状に交互にラップして積層して
下部ヨーク鉄心を構成したことにより、磁性鋼板を差し
込むときに、磁性鋼板のせり込みを防止でき、下部が上
部より短い台形状のため鋼板の差し込み作業が矩形状の
場合に比べて容易になり、現地組立工期の短縮ができ
る。
【0040】(2)下部が上部より短い台形状の分割ヨ
ーク鉄心の磁性鋼板の端部と、その両側の下部ヨーク鉄
心の磁性鋼板の端部の接合部に0.1〜5.0mmのク
リアランスを設けたことにより、磁性鋼板の差し込み作
業が容易になり、現地組立工期の短縮ができる。
【0041】(3)下部ヨーク鉄心部分を締め付ける締
付金具は、前記分割ヨーク鉄心を除いた部分を締め付け
る3個の鉄心脚下部ヨーク締付金具の間に、前記分割し
たヨーク鉄心を締め付ける2個の分割ヨーク鉄心締付金
具を配置して接続した締付金具により形成され、この鉄
心脚下部ヨーク締付金具の接続部側には磁性鋼板の差し
込み作業前の位置合わせ用のガイドを設けたので、鉄心
を分割して輸送したり、磁性鋼板の差し込む作業も容易
にできる。
【0042】(4)台形状の磁性鋼板で構成した分割ヨ
ーク鉄心の下部に、分割ヨーク鉄心の下部の階段状に合
わせた階段状の受け部を有する段付受け台を設けるよう
にしたので、差し込んだ磁性鋼板が下部へ脱落しない構
造となっている。また、下部ヨーク鉄心の変形防止にな
り、作業治具としても利用できる。
【0043】(5)分割ヨーク鉄心を構成する台形状の
磁性鋼板の積層方向の内部に設ける冷却ダクト部を取り
外し可能としたので、鉄心を分割して輸送したり、磁性
鋼板を差し込む作業も容易にできる。
【0044】(6)鉄心脚および分割ヨーク鉄心はバイ
ンドにより締め付ける構造とし、分割ヨーク鉄心のバイ
ンドは、分解輸送時に取り外し、磁性鋼板の差し込み組
立後に締め付けることにより、磁性鋼板の引き抜き作業
と差し込み作業に対する積み上げ方向の必要クリアラン
スが確保され、分割ヨーク鉄心の分解および組立作業が
容易となり、鉄心を分割して輸送したり、磁性鋼板を差
し込む作業も容易にできる。
【0045】(7)各分割鉄心脚の下部と接続して一体
に形成された下部ヨーク鉄心を締め付ける鉄心脚下部ヨ
ーク締付金具の下部に、鉄心台を2箇所以上設けて分割
鉄心脚を構成したことにより、分割した鉄心脚の自立を
可能とする支持台となり、輸送用下ケースへ入れる時の
吊上用治具としても利用できる。
【0046】(8)分解輸送形変圧器を三相三脚鉄心と
して分割ヨーク鉄心を設けたので、三相五脚鉄心に比べ
て、鉄心脚の断面積が少なくてすみ、鉄心重量が低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における三相三脚鉄心の正
面図。
【図2】本発明の実施の形態における下部ヨーク鉄心の
要部拡大図。
【図3】本発明の実施の形態における分割ヨーク鉄心部
分の積層断面図。
【図4】本発明の分解輸送形変圧器の鉄心の実施の形態
の正面図。
【図5】本発明の実施の形態における下部ヨーク鉄心締
付金具の正面図。
【図6】本発明の実施の形態における下部ヨーク鉄心締
付金具の要部正面図。
【図7】図5のA−A断面矢視図。
【図8】図4のA−A断面矢視図。
【図9】本発明の実施の形態における分割ヨーク鉄心の
冷却ダクトの斜視図。
【図10】本発明の実施の形態における分割鉄心脚の分
解輸送説明図。
【図11】従来の分解輸送形変圧器の鉄心の三相五脚鉄
心の正面図。
【符号の説明】
1…三相三脚鉄心 2,4…鉄心外脚 3…鉄心中脚 5…上部ヨーク鉄心 6…下部中ヨーク鉄心 7…下部外ヨーク鉄心 8…分割ヨーク鉄心 9…下部ヨーク鉄心 10,11,12…鉄心脚下部ヨーク締付金具 13,14…分割ヨーク鉄心締付金具 15…バインド(ヨーク締付用) 16…下部ヨーク鉄心締付金具 16′…上部ヨーク鉄心締付金具 17…鉄心締付手段 18…バインド(鉄心脚締付用) 19…位置合わせガイド部 20…調整板 21…締付手段 22…鉄心ヨーク締付金具補強板 23…口出リード線引出用切欠部 24…締付金具の側板 25…コア絶縁板 26…ヨーク下絶縁板 27…鉄心台 28A…段付受け台 28B…段付絶縁板 29…取付ボルト 30…冷却ダクト部 31…当板(磁性鋼板) 32…冷却ダクト用ピース 33…冷却ダクト 34…支持材 35…振れ止め 36…締付ボルト 37…取付ボルト c…クリアランス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性鋼板を積層した3本の鉄心脚を同一
    平面上に平行に配置し、この3本の鉄心脚の上下端部を
    それぞれ磁性鋼板を積層した上部ヨーク鉄心および下部
    ヨーク鉄心で接続して三相三脚鉄心を形成し、上部ヨー
    ク鉄心および下部ヨーク鉄心をそれぞれ上部ヨーク鉄心
    締付金具および下部ヨーク鉄心締付金具で締め付けてな
    る分解輸送形変圧器鉄心において、 前記下部ヨーク鉄心の少なくとも1箇所を分割し、この
    分割部を上辺が下辺より長い台形状の分割ヨーク鉄心で
    接合したことを特徴とする分解輸送形変圧器鉄心。
  2. 【請求項2】 下部ヨーク鉄心の分割ヨーク鉄心との接
    合部は、分割ヨーク鉄心を形成する磁性鋼板の両端部と
    分割した残部の下部ヨーク鉄心を形成する磁性鋼板の端
    部とを、ステップ状に交互にラップして積層し、両鋼板
    の接合部端部間に0.1〜5.0mmのクリアランスを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の分解輸送形変圧
    器鉄心。
  3. 【請求項3】 下部ヨーク鉄心を締め付ける下部ヨーク
    鉄心締付金具は、分割ヨーク鉄心を締め付ける分割ヨー
    ク鉄心締付金具と、分割した残部の下部ヨーク鉄心を締
    め付ける鉄心脚下部ヨーク締付金具とを直線状に配設す
    るとともに、締付手段で、接続、分離自在に一体的に形
    成したことを特徴とする請求項1又は2記載の分解輸送
    形変圧器鉄心。
  4. 【請求項4】 分割ヨーク鉄心を構成する台形状の磁性
    体の積層方向の内部に、冷却ダクトを取り外し可能に設
    けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項
    に記載の分解輸送形変圧器鉄心。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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