JPH11354332A - 分解輸送形変圧器の分解輸送方法 - Google Patents

分解輸送形変圧器の分解輸送方法

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JPH11354332A
JPH11354332A JP15977998A JP15977998A JPH11354332A JP H11354332 A JPH11354332 A JP H11354332A JP 15977998 A JP15977998 A JP 15977998A JP 15977998 A JP15977998 A JP 15977998A JP H11354332 A JPH11354332 A JP H11354332A
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JP
Japan
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core
disassembled
transport
iron
iron core
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Application number
JP15977998A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Nagai
美徳 永井
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送上の安定性が良く、輸送の高さや重量の
制限をクリアーして輸送できる分解輸送形変圧器の分解
輸送方法を提供する。 【解決手段】 輸送用タンク30の内側に鉄心荷重支え
構造物31を取付け、分解鉄心29を輸送用タンク30
の内部に収納し、鉄心荷重支え構造物31と鉄心固定振
止治具23をボルトにより固定し、分解鉄心29を収納
してから輸送用タンク30に輸送用カバー33を取付け
て密封し、輸送用タンク30をホイストまたはクレーン
など2台を使用して横倒しにし、分解鉄心29を横倒し
にした状態でトレーラまたはトラックに乗せて据付現地
に輸送し、据付現地で、分解鉄心29を収納した輸送用
タンク30をホイストまたはクレーンなどを使用して起
立させた状態で輸送用タンク30の輸送用カバー33を
取外し、分解鉄心29を取出し、変圧器鉄心を組立てる
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分解輸送形変圧器
のの分解輸送方法に係り、特に、三相三脚鉄心の分解輸
送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器は製作工場において完全な乾燥処
理を行い、絶縁強度の高い絶縁油または絶縁ガスととも
にタンクの内部に収納されている。これを据付現地まで
輸送するにはできるだけ分解の程度を少なくし、途中で
吸湿しないようにして、据付現地における再組立あるい
は再乾燥の工数を省き、据付にかかる日数を短縮するこ
とが望ましい。しかし、変圧器が大形になると、輸送上
の制約から、ある程度までは分解しなければならなくな
る。この分解の程度は、輸送方法による制限寸法と制限
重量によって決まる。
【0003】変圧器の輸送方法としては、完全組立輸送
(いわゆる全装輸送)、中身組立輸送、分解輸送の3方
式に分類される。このうち分解輸送は、山地の発電所の
変圧器のように輸送寸法や輸送重量の制限が厳しい場
合、あるいは大容量変圧器で輸送寸法や輸送重量の制限
内に入らない場合に行われるが、現地で再組立、乾燥、
試験などを行う必要があり、手数がかかる。
【0004】三相器の場合は、1/2または1/3の容
量の三相器に分割して輸送し、タンクは別々でカバーや
ブッシングを共用とする方式や、単相3台または6台に
分割して輸送し、カバーや負荷時タップ切換装置などを
共用する方式などの種々の方式がある。
【0005】三相変圧器の場合、高さ方向の寸法を低減
するための三相五脚鉄心があるが、分解輸送形変圧器の
三相五脚鉄心では三つの鉄心主脚のそれぞれを幅方向の
中央で左右に分割し、上部ヨーク鉄心の珪素鋼板などの
磁性鋼板(以下、単に鋼板という)を取外した4個のU
字形単位鉄心に分割して輸送する方式がある。
【0006】また、三相三脚鉄心では、上部ヨーク鉄心
の鋼板を抜取り、さらに巻線を抜取って、巻線は鉄心と
は別々に輸送用タンクに収納して輸送し、鉄心はその積
上方向に2分割するとか、鉄心中脚の幅方向で2分割し
て2個のU字形単位鉄心に分解して輸送し、据付現地で
再組立てする方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた三
脚鉄心の分解輸送の場合に、鉄心を立てたまま輸送する
と、 (1)輸送時の重心が高くなり、不安定である (2)鉄心脚が倒れ易い (3)輸送時の高さ制限をクリヤーできないなどの欠点
のために、鉄心を寝かせた状態で輸送することになる。
【0008】しかし、寝かせた状態で輸送すると、 (1)分解鉄心を上下部のみで固定するために、主脚支
持構造が必要になり、手間がかかる。
【0009】(2)場合によっては、鉄心脚とバインド
組立てされる補強材を主脚の重量が受けられるように強
固に(大きく)しなければならない。
【0010】(3)特性や完成時の大きさの面から補強
材は小さい方が望ましい。
【0011】などの問題点があった。
【0012】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたもので、安定性が良く、輸送の
高さ制限をクリアーでき、タンクに起立装置を取付けた
り起立装置の上にタンクを乗せたりする工程が不要にな
り、主脚支持構造が不要になって構造が簡単になり、鉄
心脚の補強材は小さくてすむようにした分解輸送形変圧
器の分解輸送方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための手段は、三相三脚鉄心を、2個の
L字形分解鉄心と1個のT字形分解鉄心、及び上部ヨー
ク鉄心用の鋼板と下部ヨーク鉄心分割部用の鋼板に分解
し、前記2個のL字形分解鉄心と1個のT字形分解鉄心
を横に寝かせた状態で輸送し、据付現地において起立さ
せて、下部ヨーク鉄心分割部用の分割ヨーク鉄心の鋼板
を挿入して山形の三相三脚鉄心を組立て、巻線を各鉄心
脚に巻装し、上部ヨーク鉄心用の鋼板を挿入して変圧器
中身を組立てるようにしたものである。
【0014】第1の具体的方法は、各分解鉄心を起立し
たまま輸送用タンクに収納して輸送し、据付現地で輸送
用タンクに入れたまま起立させ、輸送用タンクから分解
鉄心を取出して組立てるものである。
【0015】第2の方法は、各分解鉄心を横倒しにして
輸送用タンクに収納し、輸送用タンク内に横倒しの状態
で輸送し、据付現地で輸送用タンクから分解鉄心を取出
して起立させて組立てるものである。
【0016】第3の方法は、各分解鉄心を起立装置によ
り横倒しにし、この起立装置を輸送用タンクの一部とし
て利用して輸送用カバーを被せて輸送し、据付現地で輸
送用カバーを取外し、起立装置を使用して起立させて組
立てるものである。
【0017】このようにすることにより、安定性が良
く、輸送の高さ制限をクリアーでき、鉄心脚を高さ方向
に分解しなくてすみ、タンクに起立装置を取付けたり起
立装置の上にタンクを乗せたりする工程が不要になり、
クレーンが1台ですみ、フレドメを脚全体に取付けるこ
とにより主脚支持構造が要らなくなって構造が簡単にな
り、フレドメを丈夫に作り強度を持たせることにより鉄
心脚とバインド組立てする補強材は小さくてすむように
したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて説明する。
【0019】まず、本発明の実施の形態における鉄心を
構成する鋼板の分割形状と分解鉄心の構成の一例を説明
する。
【0020】この例は本出願人が先に出願した特願平9
−139462「分解輸送形変圧器の製造、分解、輸送
および現地組立方法」の分割形状と同一のものである。
なお、鉄心の分解輸送方法を除いた製造、分解、輸送お
よび現地組立方法はこの先願とほぼ同一である。
【0021】図1は本発明の実施の形態における三相三
脚鉄心の正面図で、1は三相三脚鉄心で、それぞれ鋼板
を積層した2本の鉄心外脚2と4の間に、同じく鋼板を
積層した鉄心中脚3を配置し、それぞれの鉄心外脚2と
鉄心中脚3、鉄心中脚3と鉄心外脚4の下端をそれぞ
れ、鋼板を積層した下部外ヨーク鉄心7と下部中ヨーク
鉄心6と、分割ヨーク鉄心8で接合して下部ヨーク鉄心
9を形成し、下部ヨーク鉄心締付金具(ここでは図示し
ない)で締付けて山形の鉄心を形成し、各鉄心脚2と3
及び4に巻線を巻装し、前記鉄心脚2と3及び4の上端
をそれぞれ、鋼板を積層した上部ヨーク鉄心5で接合し
て上部ヨーク鉄心部を形成し、上部ヨーク鉄心締付金具
(ここでは図示しない)でこの上部ヨーク鉄心部を締付
けて鉄心と巻線からなる変圧器中身本体を形成してい
る。
【0022】なお、下部ヨーク鉄心6と上部ヨーク鉄心
5はV字形の切込部を有する1枚板で示しているが、そ
の長さが鋼板の差込作業に困難がある場合には最初から
中央部で分割しておく場合もある。
【0023】図2は本発明の実施の形態における分解輸
送変圧器鉄心の正面図で、図2において、下部ヨーク鉄
心締付金具10は鉄心を分解輸送するために、下部外ヨ
ーク鉄心締付金具11、下部中ヨーク鉄心締付金具1
2、下部外ヨーク鉄心締付金具13と、それぞれの中間
に分割ヨーク鉄心接続部締付金具14および15を接続
手段18により、接続及び取外し可能な構造とし、下部
ヨーク鉄心9は下部ヨーク鉄心締付金具10を締付ボル
ト17により締付け、上部ヨーク鉄心5は上部ヨーク鉄
心締付金具16を締付ボルト17により締付けて変圧器
鉄心1を構成し、輸送時には、接続手段18を取外し、
分割ヨーク鉄心締付金具14及び15を取外して、分割
ヨーク鉄心8(図1参照)の鋼板を抜取ることにより、
それぞれ図3に示すようにL字形分解鉄心19、T字形
分解鉄心20及びL字形分解鉄心21の3個の分解鉄心
に分解できるようになっている。
【0024】なお、rは補強板で上部、下部ヨーク鉄心
締付金具10,16を断面コ字状に形成した箱形の底部
と側部に溶接で一体に取付けたものである。
【0025】図3はこの分解した鉄心の形状を示す正面
図で、図3に示すように、分解輸送形変圧器鉄心の分解
輸送時には、三相三脚鉄心はL字形分解鉄心19とT字
形分解鉄心20及びL字形分解鉄心21の3個に分解さ
れて、別々の輸送用タンクに収納されて輸送される。
【0026】図4および図5は本発明の実施の形態にお
ける分解鉄心を輸送する手順の説明図で、図4はT字形
分解鉄心20部分の正面図、図5は同じくその側面図
で、図4および図5に示すように、T字形分解鉄心20
の下部では、下部中ヨーク鉄心締付金具12を締結ボル
ト22によって断面コ字状の鉄心固定振止治具23に固
定する。また、T字形分解鉄心20の鉄心脚部はスペー
サ24を介して輸送用締付ボルト25と輸送用締付ナッ
ト26によってT字形分解鉄心20の積厚方向に締付け
るとともに鉄心固定振止治具23に固定する。ここで鉄
心固定振止治具23はT字形分解鉄心20の鉄心脚部の
幅方向の両側と積厚方向の両側に配置されており、幅方
向の2本は取付板27により連結され、積厚方向には前
記輸送用締付ボルト25と輸送用締付ナット26によっ
て締付けられ、さらに前記輸送用締付ボルト25の中間
部外側に配置した取付板28により固定されている。
【0027】ここでは、T字形分解鉄心20の場合につ
いて説明したが、他のL字形分解鉄心19とL字形分解
鉄心21の場合も、これとほぼ同様の構造である。
【0028】このように、L字形分解鉄心19、T字形
分解鉄心20、またはL字形分解鉄心21を鉄心固定振
止治具23によって固定したものを、以下、分解鉄心2
9と称する。
【0029】図6は前記の分解鉄心29を簡略化した側
面図を示したものである。
【0030】以上は鉄心固定振止治具23に固定された
分解鉄心29について説明したが、次に、本発明の分解
輸送形変圧器の鉄心の分解輸送方法の第1の実施の形態
を図7ないし図10により説明する。
【0031】図7は本発明の第1の実施の形態における
分解鉄心を起立したまま輸送用タンクに収納する状態を
示す側面図、図8は分解鉄心を輸送用タンクに収納した
状態における鉄心脚部の横断平面図、図9は分解鉄心を
収納した輸送用タンクの正面図、図10は分解鉄心を輸
送用タンクに収納して横倒しにした状態の要部縦断面図
である。
【0032】図7及び図8に示すように、分解鉄心29
の鉄心脚部は、図5に示すようにスペーサ24を介して
輸送用締付ボルト25と輸送用締付ナット26によって
T字形分解鉄心20の積厚方向に締付けるとともに鉄心
固定振止治具23に固定する。ここで鉄心固定振止治具
23はT字形分解鉄心20の鉄心脚部の幅方向の両側と
積厚方向の両側に配置されており、幅方向の2本は取付
板27により連結され、積厚方向には前記輸送用締付ボ
ルト25と輸送用締付ナット26によって締付けられ、
さらに前記輸送用締付ボルト25の中間部の外側に配置
した取付板28により固定する。
【0033】T字形分解鉄心20を固定した鉄心固定振
止治具23を、輸送用タンク30の内部の両側に設けた
鉄心荷重支え構造物31に取付ける。32は輸送用タン
ク補強材である。
【0034】次に、分解鉄心29を収納してから輸送用
タンク30に輸送用カバー33を取付けて密封する。
【0035】次に、図9に示すように、輸送用タンク3
0の側面に設けたタンク反転用の吊り手34と輸送用カ
バー33の上面に設けたタンク反転用の吊り手35に取
付けたワイヤーとにより、輸送用タンク30をホイスト
またはクレーンなど2台を使用して横倒しにする。この
場合、図10に示すように、鉄心荷重支え構造物31が
輸送用タンク30の下部に位置するようにする。そし
て、横倒しにした状態でトレーラまたはトラックに乗せ
て据付現地に輸送する。
【0036】据付現地で組立てるときには、分割鉄心2
9を収納した輸送用タンク30をホイストまたはクレー
ンなど2台を使用して起立させる。
【0037】次に、輸送用タンク30の輸送用カバー3
3を取外して、分解鉄心29を取出し、鉄心固定振止治
具23を取り外して、三相三脚鉄心を組立てる。
【0038】このように、本発明の第1の実施の形態
は、分解鉄心を起立したまま輸送用タンクに入れて密封
してから横倒しにして据付現地に輸送し、据付現地で輸
送用タンクを起立させて分解鉄心を取出し、三相三脚鉄
心を組立てるものである。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態を図11
ないし図13により説明する。
【0040】図11は本発明の第2の実施の形態におけ
る分解鉄心の側面図、図12は分解鉄心を横倒しする状
態を示す側面図、図13は分解鉄心を輸送用タンクに収
納する状態における要部を断面した側面図である。
【0041】まず、図11に示すように、下部ヨーク鉄
心締付金具36(形状はL形またはT形の分解鉄心によ
って異なる)は締結ボルト(図示しない)によって、ま
た、鉄心脚部はスペーサ37を介して輸送用締付ボルト
38と輸送用締付ナット39によって、鉄心固定振止治
具40に固定して分解鉄心41を形成する。鉄心固定振
止治具40は第1の実施の形態の鉄心固定振止治具23
と同一の構造である。次に、図12に示すように、分解
鉄心41の両側の鉄心固定振止治具40の上部に取付け
た2本のワイヤー42及び42と、鉄心固定振止治具4
0の下部片側に取付けたワイヤー43により分解鉄心4
1をホイストまたはクレーンなど2台を使用して横倒し
にする。
【0042】次に、図13に示すように、輸送用タンク
44の内部に、前記の横倒しにした分解鉄心41を収納
して、輸送用タンク44の内部の底面に設けた底面側鉄
心荷重支え構造物45と、輸送用タンク44の内部の両
側面に設けた側面側鉄心荷重支え構造物46に固定す
る。この後、輸送用カバー47を取付けて密封する。
【0043】そして、分解鉄心41を密封した状態で輸
送用タンク44をトレーラまたはトラックに乗せて据付
現地に輸送する。
【0044】据付現地で組立てる時には、分解鉄心41
を収納した輸送用タンク44の輸送用カバー47を取外
し、輸送用タンク44の内部の底面に設けた底面側鉄心
荷重支え構造物45と、輸送用タンク44の内部の両側
面に設けた側面側鉄心荷重支え構造物46から取外し
て、分解鉄心41を取出す。
【0045】次に、輸送用タンク44から取出した分解
鉄心41を鉄心固定振止治具40の上部に取付けた2本
のワイヤー42と42及び鉄心固定振止治具40の下部
の片側に取付けたワイヤー43ならびにホイストまたは
クレーンなどを2台を使用して起立させる。
【0046】このように、本発明の第2の実施の形態
は、分解鉄心を横倒しにしてから輸送用タンクに入れて
密封して据付現地に輸送し、据付現地で輸送用タンクを
起立させて分解鉄心を取出し、三相三脚鉄心を組立てる
ものである。
【0047】次に、本発明の第3の実施の形態を図14
ないし図15により説明する。
【0048】図14は本発明の第3の実施の形態におけ
る分解鉄心を起立装置に乗せた状態を示す側面図、図1
5は分解鉄心を起立装置に乗せて横倒しにして輸送用カ
バーを取付ける状態を示す側面図で、図14に示すよう
に、T字形分解鉄心20の下部中ヨーク鉄心締付金具4
8は締結ボルト(図示しない)によって、また、鉄心脚
部はスペーサ49を介して輸送用締付ボルト50と輸送
用締付ナット51によって鉄心固定振止治具52に固定
して分解鉄心53を形成する。鉄心固定振止治具52は
第1の実施の形態の鉄心固定振止治具23と、第2の実
施の形態の鉄心固定振止治具40と同一の構造である。
【0049】この分解鉄心53を、L字形で輸送用タン
クの一部(底面と一つの側面を形成する)を兼用する起
立装置54の上に、L字形の鉄心荷重支え構造物55を
介して取付ける。56は起立装置支持治具で、分解鉄心
53を起立装置54に取付けるときに、起立装置54を
支持する治具である。そして、T字形分解鉄心53を乗
せたまま、起立装置54を使用して横倒しにする。
【0050】次に、図15に示すように、輸送用タンク
の3つの側面と上面を形成する輸送用カバー57を被せ
て密封する。この起立装置54と輸送用カバー57とに
より輸送用タンク58を形成する。そして、この密封し
た状態でトレーラまたはトラックに乗せて据付現地に輸
送する。
【0051】据付現地で鉄心を組立てる時には、輸送用
カバー57を取外し、起立装置54をそのまま使用して
分解鉄心53を起立させる。その後、起立装置54から
分解鉄心53を取外して、三相三脚鉄心を組立てる。
【0052】ここではT字形分解鉄心20の場合につい
て説明したが、他のL字形分解鉄心19、L字形分解鉄
心21の場合も、これとほぼ同様の構造である。
【0053】このように、本発明の第3の実施の形態
は、分解鉄心を起立装置に乗せて横倒しにし、この起立
装置を輸送用タンクの一部に利用した輸送用タンクに収
納して据付現地に輸送し、据付現地でこの起立装置を使
用して分解鉄心を起立させ、起立装置から分解鉄心を取
外し、三相三脚鉄心を組立てるものである。
【0054】
【発明の効果】本発明の分解輸送形変圧器の分解輸送方
法は、三相三脚鉄心を、2個のL字形分解鉄心と1個の
T字形分解鉄心、及び上部ヨーク鉄心用の鋼板と分割ヨ
ーク鉄心接続部用の鋼板に分解し、前記2個のL字形分
解鉄心と1個のT字形分解鉄心を横に寝かせて輸送し、
据付現地において起立させて、分割ヨーク鉄心接続部用
の鋼板を挿入して山形の鉄心を組立て、巻線を各鉄心脚
に巻装し、上部ヨーク鉄心用の鋼板を挿入して、変圧器
中身を組立てるように構成されているので、次に記載す
る効果を奏する。
【0055】(1)鉄心の分解輸送時に鉄心を寝かせる
ことにより、安定性が良くなり、輸送の高さ制限をクリ
アーできる。また、鉄心脚を高さ方向に分解しなくてす
む。
【0056】(2)輸送用タンクと起立装置を一体化し
た場合には、タンクに起立装置を取付けたり、起立装置
の上にタンクを乗せたりする工程が不要になり、クレー
ンなどの揚重機が1台ですむ。
【0057】(3)振止治具を鉄心脚全体に取付けるこ
とにより、鉄心脚支持構造が要らなくなって構造が簡単
になる。
【0058】(4)振止治具を丈夫に作り強度を持たせ
ることにより、鉄心脚とバインド組立をする補強材は小
さくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における三相三脚鉄心の正
面図。
【図2】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
鉄心の正面図。
【図3】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の分解鉄心の分割状態の正面図。
【図4】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の分解鉄心の正面図。
【図5】本発明の実施の形態における分解輸送形変圧器
の分解鉄心の側面図。
【図6】本発明の第1の実施の形態における分解鉄心の
側面図。
【図7】本発明の第1の実施の形態における分解鉄心を
起立したまま輸送用タンクに収納する状態を示す側面断
面図。
【図8】本発明の第1の実施の形態における分解鉄心を
輸送用タンクに収納した状態の鉄心脚部の横断平面図。
【図9】本発明の第1の実施の形態における分解鉄心を
収納した輸送用タンクの正面図。
【図10】本発明の第1の実施の形態における分解鉄心
を輸送用タンクに収納して横倒しにした状態の要部縦断
面図。
【図11】本発明の第2の実施の形態における分解鉄心
の側面図。
【図12】本発明の第2の実施の形態における分解鉄心
を横倒しにする状態を示す側面図。
【図13】本発明の第2の実施の形態における分解鉄心
を輸送用タンクに収納する状態を示す側面断面図。
【図14】本発明の第3の実施の形態における分解鉄心
を起立装置に乗せた状態を示す側面図。
【図15】本発明の第3の実施の形態における分解鉄心
を起立装置に乗せて横倒しにして輸送用カバーを取付け
る状態を示す側面図。
【符号の説明】
1…三相三脚鉄心 2…鉄心外脚 3…鉄心中脚 4…鉄心外脚 5…上部ヨーク鉄心 6…下部中ヨーク鉄心 7…下部外ヨーク鉄心 8…分割ヨーク鉄心 9…下部ヨーク鉄心 10…下部ヨーク鉄心締付金具 11…下部外ヨーク鉄心締付金具 12…下部中ヨーク鉄心締付金具 13…下部外ヨーク鉄心締付金具 14…分割ヨーク鉄心接続部締付金具 15…分割ヨーク鉄心接続部締付金具 16…上部ヨーク鉄心締付金具 17…鉄心締付金具用締付ボルト 18…接続手段 19…L字形分解鉄心 20…T字形分解鉄心 21…L字形分解鉄心 22…締結ボルト 23…鉄心固定振止治具 24…スペーサ 25…輸送用締付ボルト 26…輸送用締付ナット 27…取付板 28…取付板 29…分解鉄心 30…輸送用タンク 31…鉄心荷重支え構造物 32…輸送用タンク補強材 33…輸送用カバー 34…吊り手 35…吊り手 36…下部ヨーク鉄心締付金具 37…スペーサ 38…輸送用締付ボルト 39…輸送用締付ナット 40…鉄心固定振止治具 41…分解鉄心 42…ワイヤー 43…ワイヤー 44…輸送用タンク 45…底面側鉄心荷重支え構造物 46…両側面側鉄心荷重支え構造物 47…輸送用カバー 48…下部中ヨーク鉄心締付金具 49…スペーサ 50…輸送用締付ボルト 51…輸送用締付ナット 52…鉄心固定振止治具 53…分割鉄心 54…起立装置 55…鉄心荷重支え構造物 56…起立装置支持治具 57…輸送用カバー 58…輸送用タンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製作工場で、それぞれ磁性鋼板を積層し
    た2本の鉄心外脚の間に、磁性鋼板を積層した鉄心中脚
    を配置し、それぞれの鉄心外脚と鉄心中脚の下端を、そ
    の中間部に分割ヨーク鉄心を有する下部ヨーク鉄心で接
    合し、この下部ヨーク鉄心を下部外ヨーク鉄心締付金
    具、下部中ヨーク鉄心締付金具、下部外ヨーク鉄心締付
    金具の計3組と、前記それぞれの下部ヨーク鉄心締付金
    具の中間に配置する計2組の分割ヨーク鉄心接続部締付
    金具とからなる下部ヨーク鉄心締付金具で締付けて山形
    の鉄心を形成し、各鉄心脚に巻線を巻装し、前記各鉄心
    脚の上端をそれぞれの磁性鋼板を積層した上部ヨーク鉄
    心で接合して上部ヨーク鉄心を形成し、この上部ヨーク
    鉄心を上部ヨーク鉄心締付金具で締付けて鉄心と巻線か
    らなる変圧器中身本体を形成し、この変圧器中身本体を
    本体タンクの内部に収納してなる三相三脚鉄心変圧器
    を、所要の試験を完了した後、変圧器中身本体を本体タ
    ンクから取出し、上部ヨーク鉄心締付金具を取外して上
    部ヨーク鉄心を構成する磁性鋼板を取外してから、各鉄
    心脚から巻線を引抜いて山形の鉄心とし、下部ヨーク鉄
    心締付金具のうち2組の分割ヨーク鉄心接続部締付金具
    だけを取外し、分割ヨーク鉄心接続部を形成する磁性鋼
    板を引抜いて、2個のL字形分解鉄心と1個のT字形分
    解鉄心に分解して、別々の輸送用タンクに収納して輸送
    用カバーを取付けて密封した状態で据付現地に輸送し、
    また、上部ヨーク鉄心を構成する磁性鋼板と分割ヨーク
    鉄心接続部を構成する磁性鋼板及び分割ヨーク鉄心接続
    部締付金具等は別個に据付現地に輸送し、据付現地で、
    それぞれの輸送用タンクから分解鉄心を取出し、前記2
    箇所の分割ヨーク接続鉄心部の磁性鋼板を挿入して接続
    し、分割ヨーク鉄心接続部締付金具と前記下部外ヨーク
    鉄心締付金具、下部中ヨーク鉄心締付金具、下部外ヨー
    ク鉄心締付金具で形成した下部ヨーク鉄心締付金具によ
    り下部ヨーク鉄心を形成して山形の鉄心を形成し、それ
    ぞれの鉄心脚に巻線を巻装し、上部ヨーク鉄心用の磁性
    鋼板を挿入して上部ヨーク鉄心を形成して上部ヨーク鉄
    心締付金具で締付けて鉄心と巻線からなる変圧器中身本
    体を形成し、この変圧器中身本体を本体タンクの内部に
    収納してなる分解輸送形変圧器の分解輸送方法であっ
    て、 前記2個のL字形分解鉄心と1個のT字形分解鉄心に分
    解した各分解鉄心を、それぞれ輸送用タンクの内部に横
    倒しの状態で収納固定して据付現地に輸送し、据付現地
    で起立させて変圧器を組立てることを特徴とする分解輸
    送形変圧器の分解輸送方法。
  2. 【請求項2】 各分解鉄心の下部外ヨーク鉄心締付金
    具、または下部中ヨーク鉄心締付金具を、それぞれ締結
    ボルトによって鉄心固定振止治具に固定し、鉄心脚部は
    スペーサを介して輸送用締付ボルトと輸送用締付ナット
    により前記鉄心固定振止治具に固定した各分解鉄心をそ
    れぞれ別々の輸送用タンクの内部に収納し、輸送用タン
    クの内側に設けた鉄心荷重支え構造物に前記鉄心固定振
    止治具を固定し、分解鉄心を収納した輸送用タンクに輸
    送用カバーを取付けて密封し、鉄心荷重支え構造物が下
    部に位置するように輸送用タンクを横倒しにし、この横
    倒しにした状態で据付現地に輸送し、据付現地では、分
    解鉄心を収納した輸送用タンクを起立させ、輸送用タン
    クの輸送用カバーを取外し、鉄心荷重支え構造物から前
    記鉄心固定振止治具を取外して分解鉄心を取出し、鉄心
    を組立てることを特徴とする請求項1に記載の分解輸送
    形変圧器の分解輸送方法。
  3. 【請求項3】 各分解鉄心の下部外ヨーク鉄心締付金
    具、または下部中ヨーク鉄心締付金具を、それぞれ締結
    ボルトによって鉄心固定振止治具に固定し、鉄心脚部は
    スペーサを介して輸送用締付ボルトと輸送用締付ナット
    により前記鉄心固定振止治具に固定した各分解鉄心の両
    側の鉄心固定振止治具の上部に取付けた2本のワイヤー
    と片側の鉄心固定振止治具の下部に取付けたワイヤーに
    より分解鉄心を横倒しにし、この横倒しにした分解鉄心
    を輸送用タンクの内部に収納し、輸送用タンクの内部の
    底面に設けた底面側鉄心荷重支え構造物と、輸送用タン
    クの内部の両側面に設けた側面側鉄心荷重支え構造物に
    固定し、輸送用カバーを取付けて密封し、密封した状態
    で据付現地に輸送し、据付現地では、分解鉄心を収納し
    た輸送用タンクの輸送用カバーを取外し、輸送用タンク
    の内部の底面に設けた底面側鉄心荷重支え構造物と、輸
    送用タンクの内部の両側面に設けた側面側鉄心荷重支え
    構造物と、輸送用タンクの内部の両側面に設けた支え構
    造物から各分解鉄心を取外して取出し、輸送用タンクか
    ら取出した分解鉄心を起立させ、鉄心を組立てることを
    特徴とする請求項1に記載の分解輸送形変圧器の分解輸
    送方法。
  4. 【請求項4】 各分解鉄心の下部外ヨーク鉄心締付金
    具、または下部中ヨーク鉄心締付金具を、それぞれ締結
    ボルトによって鉄心固定振止治具に固定し、鉄心脚部は
    スペーサを介して輸送用締付ボルトと輸送用締付ナット
    により前記鉄心固定振止治具に固定した各分解鉄心を、
    L字形で輸送用タンクの一部を兼用する起立装置に底面
    側鉄心荷重支え構造物と側面側鉄心荷重支え構造物を介
    して取付け、分解鉄心を乗せたまま起立装置を使用して
    横倒しにし、輸送用タンクの三つの側面を形成する輸送
    用タンク側面を取付け、更に、輸送用カバーを被せて密
    封し、この起立装置と輸送用タンクおよび輸送用カバー
    とにより輸送用タンクを形成し、この密封した状態で据
    付現地に輸送し、据付現地で鉄心を組立てる時には、輸
    送用カバーと輸送用タンク側面を取外し、起立装置を使
    用して分解鉄心を起立させ、起立装置から分解鉄心を取
    外し、鉄心を組立てることを特徴とする請求項1に記載
    の分解輸送形変圧器の分解輸送方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004111855A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Toshiba Corp 分解輸送変圧器の現地組立方法
JP2010093104A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Japan Ae Power Systems Corp 三相変圧器
JP2011035230A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Japan Ae Power Systems Corp 分解輸送変圧器の鉄心輸送タンク及び組立方法
JP2011040539A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Toshiba Corp 分解輸送変圧器の鉄心輸送タンク及びこの鉄心輸送タンクに納められたu字型鉄心の搬送方法
JP2012015210A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Japan Ae Power Systems Corp 分解輸送変圧器鉄心
JP2017059624A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 株式会社東芝 静止誘導電器の鉄心の輸送用支持体及び輸送方法

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