JP3472709B2 - 分解輸送変圧器の輸送及び組立方法 - Google Patents

分解輸送変圧器の輸送及び組立方法

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JP3472709B2
JP3472709B2 JP23295798A JP23295798A JP3472709B2 JP 3472709 B2 JP3472709 B2 JP 3472709B2 JP 23295798 A JP23295798 A JP 23295798A JP 23295798 A JP23295798 A JP 23295798A JP 3472709 B2 JP3472709 B2 JP 3472709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分解輸送変圧器
に係わり、特に輸送荷姿の小型・軽量化を可能にすると
ともに、据え付け現地における下部タンクフランジ間の
溶接の容易化および省略を図るようにした分解輸送変圧
器の輸送及び組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要の増大・経済性の面か
ら、発電所や変電所の主要機器である変圧器は、単器容
量の増大化に伴って、その寸法や重量がますます増加の
傾向にある。例えば、三相500kV,300MVAク
ラスの水力発電所用変圧器の油なしの総重量は、300
トン以上にも達し、山間部はもとより都市部において
も、機器輸送の問題が生じている。
【0003】さらに、上記容量より大きい変圧器の山間
部・都市部への輸送にあたっては、一層困難な状態とな
っている。これらの問題を解消する手段として、工場で
変圧器を組立後に、コイルグループと鉄心とに分解し、
それぞれをフイルムパックして輸送して、据え付け場所
の現地で再組立する分解輸送変圧器が広く採用されてい
る。
【0004】図9〜図12は、それぞれ、平成5年電気
学会全国大会論文集、No914,915,916に示
された従来の分解輸送変圧器の輸送及び組立方法を示す
図である。そして、図9は分解輸送変圧器の中身組立状
態を示す斜視図、図10は図9中一相分のコイルグルー
プの輸送荷姿を示す斜視図、図11は図10中のコイル
グループを共通ベース上に配置する状態を示す斜視図、
図12は図10中の下部タンクフランジ間の溶接部を示
す詳細図である。
【0005】図9において、1は共通ベース、2は共通
ベース1上に三相分が並列に配置され上端部が外周に突
出されたフランジ3を有する下部タンクである。この下
部タンク2のフランジ3には、下部タンク2を並列に配
置したときに対向する端部に、後述の図12に示すよう
に溶接用の開先4が形成されている。5はそれぞれの下
部タンク2に下部が収容されたコイルグループで、吸湿
防止用のフイルムよりなるパック材で覆われている。6
は硅素鋼帯で形成されコイル5の内部及び外部に所定の
高さに積層された鉄心である。
【0006】図10において、8はコイルグループ5を
覆い下部タンク2のフランジ3と対向したフランジ9が
形成されたカバーである。そして、各フランジ3,9間
を所定の手段で密封処理することによって、コイルグル
ープ5を下部タンク2及びカバー8内に収容した輸送荷
姿10が形成される。
【0007】図11において、11は下部タンク2に掛
けられたロープ、12はロープ11を引っ掛けるレッカ
ー車などのフック、13は並列に配置された下部タンク
2のフランジ3で形成される当接部、14はコイルグル
ープ5で形成された間隔である。
【0008】図12において、15はフランジ3に形成
された開先4の反対側に配置された当金、16はコイル
グループ5の間隔14に配置された図示しないアーム式
アーク自動溶接機で開先4部に形成された溶接肉、17
は溶接肉16の油密性をチェックするためのリークテス
ト治具、18は溶接肉16を挟んでフランジ3とリーク
テスト治具17との間に配置されたシール材、19はリ
ークテスト治具17をフランジ3に向けて加圧する加圧
装置である。
【0009】次に動作について説明する。図9に示すよ
うに工場で組立てられた変圧器中身は、据え付け現地へ
の輸送時に、コイルグループ5と鉄心6とに分解され、
コイルグループ5は図10に示すように、下部タンク2
に収容したまま、カバー8を被せた荷姿10にして、据
え付け現地に輸送される。また、鉄心6は、図示はしな
いが、分解して所定の単位でパック材で覆い、鉄心輸送
ケースに収納して据え付け現地に輸送される。
【0010】輸送されたコイルグループ5及び鉄心6
は、据え付け現地で次のような順序で組立てられる。 (1) 図11に示すように据え付け位置に共通ベース
1を設置する。 (2) コイルグループ5は荷姿10のまま、レッカー
車等を用いて、ロープ11とフック12で吊り上げら
れ、三相分がそれぞれフランジ3を当接させて配置す
る。これにより下部タンク2のフランジ3間に当接部1
3が、またコイルグループ5間に間隔14が形成され
る。
【0011】(3) 次に、間隔14に図示はしないが
サブマージドアーク自動溶接装置を設置する。 (4) 次に、図12に示すように、フランジ3の開先
4部の裏側に当板15を配置し、開先4部に肉盛り溶接
を施し、接合部としての溶接肉16を形成する。 (5) 次に、リークテスト治具17,シール材18,
加圧装置19を配置して、溶接肉16の油密性をSF6
ガスなどを用いてテストする。
【0012】(6) 次に、接合部13の油密性を確認
した後、荷姿10を分解し、カバー8を取り外す。 (7) 次に、図9に示すように、コイルグループ5の
内部及び外部に鉄心6を所定の高さに積層する。 (8) 以下、図示はしないが中部タンク及び上部タン
クを被せ、コイル結線等の処理を施した後、外部部品を
取り付け変圧器本体の組立てを終了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の分解輸送変圧器
の輸送及び組立方法は以上のように、変圧器を構成する
要素の内、特に重量の大きいコイルグループ5と下部タ
ンク2とを一体にして輸送し、据え付け現地において下
部タンク2のフランジ3間を溶接するようにしているの
で、以下に示すような問題点があった。 (1) 発・変電所のバンク容量の増大に伴い、一相当
りのコイルグループ5の寸法や重量も増加する傾向にあ
るが、大容量化にあたっては輸送面から重量や寸法に制
限が生じる。例えば、500kV,1500MVAの単
巻変圧器を輸送する場合、その輸送重量は増大し、小型
トレーラで搬送可能な条件を超過する。
【0014】(2) また、コイルグループ5と下部タ
ンク2とを一体にして輸送しているので、フランジ3を
含む機器側の幅が広くなり一層輸送条件を悪化させる。 (3) また、一般に下部タンク2はコイル短絡機械力
等の強度を見込んで設計されるので、コイルグループ5
と一体にして輸送すると、その分だけ輸送重量が増加す
る。
【0015】(4) また、据え付け現地で下部タンク
フランジ3相互間を溶接する際、コイルグループ5に囲
まれた間隙14で溶接を行わなければならないので、特
殊なアームを有する専用のアーク自動溶接装置が必要と
なり、溶接装置の設置、及び撤去などの面倒がある。 (5) また、フランジ3の当接部13の溶接時に、絶
縁物を有するコイルグループ7への悪影響を防止する保
護作業が必要となる。 (6) また、溶接部の検査についても、コイルグルー
プ5間の狭い間隙14間で行わなければならないので、
検査のためのリークテスト治具17の取り付け、解体に
相応の時間が必要である。
【0016】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、輸送の荷姿の小型・軽量化を可
能にするとともに、下部タンクフランジ部間の溶接を容
易に行えるようにした分解輸送変圧器の輸送及び組立方
法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる分解輸送変圧器の輸送及び組立方法は、工場で組立
てられた変圧器のコイルグループ及び鉄心を分解して据
え付け現地に輸送し、据え付け現地で再組立てする分解
輸送変圧器の輸送及び組立方法において、工場組立時に
コイルグループの下部を端枠に装着する工程、工場試験
完了後にコイルグループと鉄心とを分解してコイルグル
ープを下部タンクから外す工程、端枠に装着されたコイ
ルグループを輸送ケースに入れて据え付け現地へ輸送す
る工程、輸送ケースを外しコイルグループを端枠に装着
されたまま端枠を介して下部タンクに装着する工程を含
むものである。
【0018】また、この発明の請求項2に係わる分解輸
送変圧器の輸送及び組立方法は、工場で組立てられた変
圧器のコイル及び鉄心を分解して据え付け現地に輸送
し、据え付け現地で再組立てする分解輸送変圧器の輸送
及び組立方法において、工場組立時にコイルグループの
下部を端枠に装着する工程、工場試験完了後にコイルグ
ループと鉄心とを分解してコイルグループを下部タンク
から外す工程、端枠に装着されたコイルグループを輸送
ケースに入れて据え付け現地へ輸送する工程、下部タン
クのフランジ同士を当接させて配置しフランジ間を溶接
して一体化する工程、輸送ケースを外しコイルグループ
を端枠に装着されたまま端枠を介して下部タンクに装着
する工程を含むものである。
【0019】また、この発明の請求項3に係わる分解輸
送変圧器の輸送及び組立方法は、請求項1または2にお
いて、端枠の外周は下部タンクの内周に嵌着可能な寸法
に形成されたものである。
【0020】また、この発明の請求項4に係わる分解輸
送変圧器の輸送及び組立方法は、請求項1または2にお
いて、端枠はコイルグループを積層方向に加圧する加圧
手段を備えたものである。
【0021】また、この発明の請求項5に係わる分解輸
送変圧器の輸送及び組立方法は、請求項1〜4のいずれ
かにおいて、コイルグループは一相分が複数に分割され
たものである。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を図について説明する。図1はこの発明の実
施の形態1による分解輸送変圧器の中身組立状態を示す
斜視図、図2は図1中のコイルグループを端枠に装着し
た状態を示す斜視図、図3は図2のコイルグループを輸
送ケースに収容した状態を示す斜視図、図4は図1中の
下部タンクの配置工程を示す斜視図。図5は図1中のコ
イルグループの組立工程を示す斜視図である。
【0023】図1において、21は共通ベース、22は
共通ベース21上に三相分が並列に配置され上端部から
外周に突出されたフランジ23を有する複数の下部タン
ク、24はそれぞれの下部タンク22に下部が収容され
一相分が複数に分割されたコイルグループで、吸湿防止
用のフイルムよりなるパック材で覆われている。25は
珪素鋼帯で形成されコイル24の内部及び外部に所定の
高さに積層された鉄心である。
【0024】図2において、27はコイルグループ24
の下部が装着された枠形構造の端枠、この端枠27はコ
イルグループ24の積層方向の緩みを防止するととも
に、コイルグループ24との間に図示はしないが加圧手
段としての楔状の部材を配置して、コイルグループ24
を積層方向に加圧するようにされている。そして、端枠
27の外周は下部タンク22の内周に嵌着可能な寸法に
形成されている。28はコイルグループ24の上部両側
に配置された一対の加圧板、29,30は両加圧板28
をコイルグループ24に締付けるボルト及びナットであ
る。そして、上記28〜30で締付枠31が形成され
る。
【0025】図3において、32はコイルグループ24
を端枠27に装着したまま収容し、上端部に外周に突出
したフランジ33を有するケース、34はコイルグルー
プ24を締付枠31を装着したまま覆い、下端部にフラ
ンジ33と対向したフランジ35を有するカバーであ
る。そして、上記32〜35でコイルグループ24をを
収容して輸送する輸送ケース36が構成され、両フラン
ジ33,35間は所定の手段で密封処理される。
【0026】図4において、21は共通ベース、37は
下部タンク22に掛けられたロープ、38はロープ37
を介して下部タンク22を吊り上げるレッカー車等のフ
ック、39は並列に配置された下部タンク22の各フラ
ンジ23間に形成された当接部である。図5において、
40は締付枠31に掛けられたロープである。
【0027】次に動作について説明する。図1に示すと
同様に工場で組立てられた変圧器中身は、据え付け現地
への輸送時に、図2に示すように、工場組立時、予めパ
ック材で覆い、下部を端枠27に装着した一相分が分割
されたそれぞれのコイルグループ24を、上部に締付枠
31を装着し、図3に示すように輸送ケース36に収容
した後、各フランジ33,35に密封処理を施し、据え
付け現地に輸送される。また、鉄心25は、図示はしな
いが、分解して所定の単位でパック材で覆い、据え付け
現地に輸送される。
【0028】据え付け現地での組立ては次のように行わ
れる。 (1) 図4に示すように据え付け位置に共通ベース2
1を設置する。 (2) レッカー車等を用いて下部タンク22を吊り上
げ、三相分の下部タンク22をフランジ23を当接させ
て所定の位置に配置し、各フランジ23間に当接部39
を形成する。
【0029】(3) 次に、各フランジ23の当接部3
9を汎用アーク溶接機で溶接する。 (4) 次に、当接部39の油密性を例えばカラーチェ
ック法で検査する。 (5) 次に、輸送ケース36を分解し、下部が端枠2
7に装着されたコイルグループ24を取り出す。 (6) 次に、図5に示すように、端枠27に装着され
たコイルグループ24を締付枠31と一体に吊り上げ、
配置された下部タンク22に端枠27とともにー体に嵌
入する。
【0030】(7) 次に、図1に示すように、コイル
グループ24の内部及び外部に鉄心25を所定の高さ積
層する。 (8) 次に、コイルグループ24上部の締付枠31を
取り外す。 (9) 以下、図示はしないが中部タンク及び上部タン
クを被せ、コイル結線等の処理を施した後、外部部品を
取り付け変圧器本体の組立てを終了する。
【0031】以上のように実施の形態1によれば、工場
組立時、下部を端枠27に装着した分割されたコイルグ
ループ24を下部タンク22から外し、端枠27に装着
されたコイルグループ24を輸送ケース36に入れて据
え付け現地へ輸送し、下部タンク22のフランジ23を
当接させて配置し、下部タンク22のフランジ23間を
油密溶接して一体化した後、輸送ケース36を外しコイ
ルグループ24を端枠27に装着したまま端枠27を介
して下部タンク22に装着するようにしたので、以下の
ような効果を得ることができる。
【0032】(1) コイルグループ24を下部タンク
22と分離して一相分を分割して輸送することができる
ので、コイルグループ24そのものの輸送重量及び輸送
寸法が縮減されることにより、大容量の変圧器に対応が
可能となる。 (2) また、下部タンク22単体を別送りとすること
により、輸送重量が軽減される。
【0033】(3) また、据え付け場所で下部タンク
22のフランジ23間の当接部39を溶接するとき、下
部タンク22単体の開放された状態で溶接が行えるの
で、コイルグループ24を保護する必要がなく、また、
専用のアーク溶接機を用いる必要もないので、汎用のア
ーク溶接機で溶接することができる。 (4) また、溶接環境が向上することにより、溶接の
信頼性が向上し、溶接部の検査も容易となり、より簡便
な方法での検査が可能となるので、検査のための専用治
具や、治具解体のための作業を省略することができ、検
査時間を短縮することができる。
【0034】(5) また、コイルグループの下部を端
枠に装着して輸送ケースに入れて輸送するようにしたの
で、以下、図6〜8に示す大容量変圧器の分解・分割輸
送に対応した下部タンクにもそれぞれ適用することが可
能となり、上記と同様の効果を得ることができる。
【0035】図6において、41は所定の大きさに形成
された共通ベース、42は一相分が複数に分割されたコ
イルグループを分割単位ごとに装着可能に形成され、上
端部に外周に突出したフランジ43を有する下部タン
ク、44,45は各フランジ43が当接して形成された
当接部で、この当接部44,45は汎用の溶接機で溶接
される。
【0036】また、図7において、46は三相分のコイ
ルグループを収容可能で上端部に外周に突出されたフラ
ンジ47を有する下部タンク、48は下部タンク46の
長手方向の内側に一相分のコイルグループを装着可能に
配置された間仕切りである。このように三相分のコイル
グループを収容可能に下部タンク46を一体に形成し、
フランジ間の溶接作業を不要にすると共に共通ベースを
省略するようにしたものである。
【0037】また、図8において、49は所定の間隔を
あけて配置され上端部に外周に突出したフランジ50を
有する下部タンクである。このように相互に間隔をあけ
て下部タンク49を配置すると、共通ベースを省略する
とともに、フランジ50間の据え付け現地での溶接作業
を不要にするようにしたものである。
【0038】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、工場で組立てられた変圧器のコイル及び鉄心を分解
して据え付け現地に輸送し、据え付け現地で再組立てす
る分解輸送変圧器の輸送及び組立方法において、工場組
立時にコイルグループの下部を端枠に装着する工程、工
場試験完了後にコイルグループと鉄心とを分解してコイ
ルグループを下部タンクから外す工程、端枠に装着され
たコイルグループを輸送ケースに入れて据え付け現地へ
輸送する工程、輸送ケースを外しコイルグループを端枠
に装着されたまま端枠を介して下部タンクに装着する工
程を含むようにしたので、輸送の荷姿の小型・軽量化が
可能な分解輸送変圧器の輸送及び組立方法を提供するこ
とができる。
【0039】また、この発明の請求項2によれば、工場
で組立てられた変圧器のコイル及び鉄心を分解して据え
付け現地に輸送し、据え付け現地で再組立てする分解輸
送変圧器の輸送及び組立方法において、工場組立時にコ
イルグループの下部を端枠に装着する工程、工場試験完
了後にコイルグループと鉄心とを分解してコイルグルー
プを下部タンクから外す工程、端枠に装着されたコイル
グループを輸送ケースに入れて据え付け現地へ輸送する
工程、下部タンクのフランジ同士を当接させて配置しフ
ランジ間を溶接して一体化する工程、輸送ケースを外し
コイルグループを端枠に装着されたまま端枠を介して下
部タンクに装着する工程を含むようにしたので、輸送の
荷姿の小型化が可能で、下部タンクフランジ間の溶接を
汎用の溶接機で容易に行える分解輸送変圧器の輸送及び
組立方法を提供することができる。
【0040】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または2において、端枠の外周は下部タンクの内周
に嵌着可能な寸法に形成されたものとしたので、コイル
グループを端枠に固定したまま下部タンクに嵌着する分
解輸送変圧器の輸送及び組立方法を提供することができ
る。
【0041】また、この発明の請求項4に係わる分解輸
送変圧器の輸送及び組立方法は、請求項1または2にお
いて、端枠はコイルグループを積層方向に加圧する加圧
手段を備えるようにしたので、輸送時にコイルグループ
に緩みの発生を防止する分解輸送変圧器の輸送及び組立
方法を提供することができる。
【0042】また、この発明の請求項5に係わる分解輸
送変圧器の輸送及び組立方法は、請求項1〜4のいずれ
かにおいて、コイルグループは一相分が複数に分割され
るようにしたので、輸送時の荷姿を小型・軽量化する分
解輸送変圧器の輸送及び組立方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による分解輸送変圧
器の中身組立状態を示す斜視図である。
【図2】 図1中のコイルグループを端枠に装着した状
態を示す斜視図である。
【図3】 図2のコイルグループを輸送ケースに収容し
た状態を示す斜視図である。
【図4】 図1中の下部タンクの配置工程を示す斜視図
である。
【図5】 図1中のコイルグループの組立工程を示す斜
視図である。
【図6】 この発明の実施の形態1とは異なる下部タン
クを示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態1及び図6とは異なる
下部タンクを示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態1及び図6,7とは異
なる下部タンクを示す斜視図である。
【図9】 従来の分解輸送変圧器の中身組立状態を示す
斜視図である。
【図10】 図9中のコイルグループの輸送荷姿を示す
斜視図である。
【図11】 図10中のコイルグループを共通ベース上
に配置する工程を示す斜視図である。
【図12】 図11中の下部タンクフランジ間の溶接部
を示す詳細図である。
【符号の説明】
21 共通ベース、22 下部タンク、23 フラン
ジ、24 コイルグループ、25 鉄心、27 端枠、
31 締付枠、32 ケース、33 フランジ、34
カバー、35 フランジ、36 輸送ケース、37 ロ
ープ、38 フック、39 接合部、40 ロープ、4
2 下部タンク、43 フランジ、46 下部タンク、
47 フランジ、49 下部タンク、50 フランジ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−312215(JP,A) 特開 昭63−9106(JP,A) 特開 平9−320854(JP,A) 実開 昭56−149423(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場で組立てられた変圧器のコイルグル
    ープ及び鉄心を分解して据え付け現地に輸送し、据え付
    け現地で再組立てする分解輸送変圧器の輸送及び組立方
    法において、工場組立時にコイルグループの下部を端枠
    に装着する工程、工場試験完了後にコイルグループと鉄
    心とを分解して上記コイルグループを下部タンクから外
    す工程、上記端枠に装着された上記コイルグループを輸
    送ケースに入れて据え付け現地へ輸送する工程、上記輸
    送ケースを外し上記コイルグループを上記端枠に装着さ
    れたまま上記端枠を介して下部タンクに装着する工程を
    含む分解輸送変圧器の輸送及び組立方法。
  2. 【請求項2】 工場で組立てられた変圧器のコイルグル
    ープ及び鉄心を分解して据え付け現地に輸送し、据え付
    け現地で再組立てする分解輸送変圧器の輸送及び組立方
    法において、工場組立時にコイルグループの下部を端枠
    に装着する工程、工場試験完了後にコイルグループと鉄
    心とを分解して上記コイルグループを下部タンクから外
    す工程、上記端枠に装着された上記コイルグループを輸
    送ケースに入れて据え付け現地へ輸送する工程、上記下
    部タンクのフランジ同士を当接させて配置し上記下部タ
    ンクのフランジ間を溶接して一体化する工程、上記輸送
    ケースを外し上記コイルグループを上記端枠に装着され
    たまま上記端枠を介して下部タンクに装着する工程を含
    む分解輸送変圧器の輸送及び組立方法。
  3. 【請求項3】 端枠の外周は下部タンクの内周に嵌着可
    能な寸法に形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の分解輸送変圧器の輸送及び組立方法。
  4. 【請求項4】 端枠はコイルグループを積層方向に加圧
    する加圧手段を備えていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の分解輸送変圧器の輸送及び組立方法。
  5. 【請求項5】 コイルグループは一相分が複数に分割さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の分解輸送変圧器の輸送及び組立方法。
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