JP3492148B2 - 外鉄形変圧器 - Google Patents

外鉄形変圧器

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JP3492148B2 JP13354197A JP13354197A JP3492148B2 JP 3492148 B2 JP3492148 B2 JP 3492148B2 JP 13354197 A JP13354197 A JP 13354197A JP 13354197 A JP13354197 A JP 13354197A JP 3492148 B2 JP3492148 B2 JP 3492148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、長期間使用され
た変圧器の、コイルグループと鉄心とで構成される中身
を更新する外鉄形変圧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所、変電所等の電力系統において使
用されている変圧器は、長年月使用されると中身のコイ
ル部分が絶縁劣化し、絶縁耐力が低下してくるものであ
り、絶縁耐力の低下が進行すると故障確率が増大し、信
頼性が低下するので、ある程度の期間使用されたものは
中身を更新して信頼性の向上が図られる。電力系統に使
用される変圧器を更新するとき、大都市の地下変電所や
山間僻地の水力発電所等のように、建設時に整備されて
いた輸送ルートの道路の条件が変わり、変圧器本体を工
場に返送して更新し、現地に再輸送することが困難な場
合も多くある。このような場合には工場に返送して更新
することができない。
【0003】外鉄形変圧器は、図5に示すように、コイ
ルの外周に鉄心が配置された構成である。図において、
1は外形がパンケーキ状で板状に形成された高圧巻線、
低圧巻線が積層されたコイルグループ、2は積層された
鉄心、3は下部タンクであり、鉄心が載置される鍔3a
が設けられている。4はコイル内径部の鉄心を支える鉄
心支え、5は鉄心の外周を囲う中部タンク、6は積層さ
れた鉄心2を押さえる鉄心押さえ、7は上部タンク、8
はコイルグループ1の下端部と下部タンク3の壁との間
に配置され、コイルグループ1に流れる電流による局部
加熱を防止するための磁気シールド、9はコイルグルー
プ1の上部と鉄心押さえ6の間に配置され、鉄心押さえ
6の局部加熱を防止する磁気シールド、10は外部に接
続するブッシングである。
【0004】外鉄形変圧器の組立手順は、下部タンク3
の内部にコイルグループ1の下端部を挿入し、帯状に切
断された鉄心を下部タンク3の鍔3a上に載置する状態
に所定の高さに積層する。コイル内径部に挿入する鉄心
2は下部タンク3両端鍔部3aの間に橋掛け状に渡して
配置した断面逆T字状の鉄心支え4の上に積層する。鉄
心2が積層されると鉄心押さえ6を取り付けて鉄心を押
し付け固定する。その上部に上部タンクを取り付け、
ブッシング10等の他、図示しない外部付属品の冷却器
などを取り付け、内部のコイル1とブッシング10の間
の内部リードの接続等の内部の組立が行われる。付属品
の取付、内部組立が完了すると変圧器内の真空引きを行
って絶縁油を充填する手順によって組み立てられる。
【0005】このように構成された外鉄形変圧器は、中
部タンク5の内側面は鉄心2に僅かな隙間で対向してお
り、この間の絶縁耐力は必要でなく、下部タンク3、上
部タンク7の内面とコイルの間は相応の絶縁耐力が必要
であるがプレスボード等で形成された絶縁バリヤを配置
、短い距離で高い絶縁耐力が得られるように構成され
ている。
【0006】このように構成された外鉄形変圧器を更新
するとき、新製当時の製造技術に比べて、鉄心の特性は
よくなっており、製造技術も進んでいるので、同一仕様
の変圧器を設計すると、寸法的には小さくなり、性能も
向上したものが得られる。したがって、通常は更新する
変圧器であっても、小型で軽量にして据付場所の余地を
大きくするか、または、更新の機会に容量アップをはか
ることが考えられることもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】変圧器の更新時には、
対象の変圧器の新設時に整備されていた重量物の輸送ル
ートの道路事情が変わって重量物の輸送ができない場合
もあり、この場合は工場からの輸送ルートが確保でき
ず、変圧器の更新ができないという問題点がある。ま
た、長期間使用された変圧器を、現状技術によって製作
すると、既設変圧器より寸法が小さくなり、据付場所に
おいて、接続する架線を支持する周囲構造物との相対距
離が変わり、場合によっては周囲構造物の形状、配置関
係を変える必要が生じ、付帯工事費が嵩む問題点もあ
る。
【0008】この発明は、上記問題点を解消するために
なされたものであり、変圧器を組立状態で輸送すること
なく更新できる構成とし、重量物が輸送できない道路事
情であっても更新できる構成であり、また、据付場所に
おける周囲構造物を変更することがない寸法で製作でき
る外鉄形変圧器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る外鉄形変圧器は、既設変圧器を解体して得られた上部
外周に鍔を備えた下部タンク、鉄心の外周を囲う中部タ
ンク、鉄心に押し付け力を与える鉄心押さえおよび上部
タンクとからなる変圧器タンクと、必要容量に製作され
たコイルグループとこのコイルグループの下部が挿入
される胴部とこの胴部の上端に一体に形成された鍔を備
え、この鍔が下部タンクの鍔上面に配置され、胴部の下
端が下部タンクの底面に支持された断面L字状の鉄心受
け金具と、コイルグループに対応して寸法切りされ、鉄
心受け金具の上面に積層された鉄心と、コイルグループ
上部の外周を囲うように配置されてコイルグループの上
部を支持する胴部とこの胴部の下端に一体に形成された
鍔を備え、この鍔が積層された鉄心の上面と鉄心押さえ
との間に配置された断面L字状のコイル支え金具とを備
えたものである。
【0010】この発明の請求項2に係る外鉄形変圧器
は、請求項1の構成の下部タンク内に挿入された鉄心受
け金具の胴部およびコイルグループ上部を囲うように
置されたコイル支え金具の胴部のそれぞれの内側面に磁
気シールドを配置したものである。
【0011】この発明の請求項3に係る外鉄形変圧器
は、請求項1の構成の下部タンク上面と鉄心受け金具の
鍔下面との間および鉄心押さえとコイル支え金具の鍔上
面の間にそれぞれスペーサを配置したものである。
【0012】この発明の請求項4に係る外鉄形変圧器
は、請求項1乃至請求項3の構成の下部タンク上面と鉄
心受け金具の鍔下面との間および鉄心押さえとコイル支
え金具の鍔上面の間にそれぞれ弾性部材を配置したもの
である。
【0013】この発明の請求項5に係る外鉄形変圧器
は、請求項1乃至請求項3の構成の中部タンクは、コイ
ルグループに対応して寸法切りされ積層された鉄心の積
み高さに合わせて切断し、下部にフランジを取り付けて
高さ調整したものである。
【0014】この発明の請求項6に係る外鉄形変圧器
は、請求項1乃至請求項4の構成の下部タンク底板の上
面に弾性支持部材により支持された板状部材を配置した
ものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1. この実施の形態1は、更新する変圧器と周囲構造物との
相対的寸法を変えない方法として既設変圧器のタンク部
が流用できる構成としたものである。図1に、実施の
形態1の構成図を示す。図において、下部タンク3、中
部タンク5、鉄心押さえ6、上部タンク7で変圧器タン
クが形成され従来の既設変圧器の図5に示したもの
用する。11は必要容量に製作されたコイルグループ、
12はコイルグループ11に対応して寸法切りされ積層
された鉄心、13はコイルグループ11の下端部が挿入
される胴部と胴部の上端に一体に形成された鍔を備え断
面L字状に形成された鉄心受け金具である。14はコイ
ル窓部に挿入される鉄心支えである。16はコイルグル
ープ11の電磁機械力による膨らみを支える胴部とその
下端に一体に形成された鍔を備え、この鍔の部分を積層
された鉄心12の上面と鉄心押さえ6との間に配置して
鉄心12に押し付け力を加えコイル支え金具である。
18は鉄心受け金具13の胴部内面のコイルグループ側
に配置された下部磁気シールド、19はコイル支え金具
16の胴部内面のコイルグループ側側面に配置された上
部磁気シールドである。
【0016】図1の構成は、外鉄形変圧器更新すると
き、コイルグループ11、鉄心12を既設とほぼ同容量
に製作するものであり、既設変圧器製作された時代に
比較すると、材料性能、製作技術は各段に進歩している
ので、中身寸法は大幅に小さくできるものであり、流用
する既設変圧器の下部タンク3、中部タンク5、鉄心押
さえ6、上部タンク7は中身寸法に対して大きく、組立
状態では隙間が大きい状態であり、コイルグループ11
と鉄心12との相対位置は通常の変圧器と同様に製作
し、鉄心12は下部タンク3の鍔3aの上面と底面で支
持した鉄心受け金具13の鍔の上面に積層し、コイルグ
ループ11の窓部に挿入される鉄心12は鉄心支え14
を下部タンク3の両側の鍔3aの間に渡し、その上に積
層した構成である。
【0017】積層された鉄心12の上面には、鉄心12
を押し付ける部分と、コイルグループ11の側面を支え
る部分からなるコイル支え金具16の鍔の部分を積層し
た鉄心12の上面に配置し、鉄心押さえ6により鉄心1
2に押し付け力を加えて固定する。鉄心受け金具13、
コイル支え金具16の胴部内面に、コイルグループに流
れる電流によって局部加熱が生じないように下部磁気シ
ールド18および上部磁気シールド19が貼着されてい
る。コイル支え金具6の上部に上部タンク7を載置して
コイル支え金具6との間を溶接して固定される。鉄心1
外周と中部タンク5の間には隙間ができるのでプレ
スボード板を挿入してコイルグループ11、鉄心12お
よび中部タンク5は一体化した状態に構成する。
【0018】このように構成すると、既設変圧器は現地
で解体し、タンクは流用できるように分解し、据付位置
で周囲を防塵、防湿のための囲いを設置し、囲い内部を
低湿度に調整して吸湿を防止し、コイルグループ11
は、工場にて乾燥して絶縁油を含浸させ、防湿性の優れ
たフィルムで密閉するフイルムパックにして輸送し、鉄
心12についても寸法切りした後、コイルグループ11
と同様にフイルムで密閉状態に梱包して現地に輸送し、
現地において、コイルグループ11はフィルムパックの
状態で鉄心積みし、鉄心積み後にフィルムを除去し、中
部タンク5、鉄心押さえ6、上部タンク7を組み立てる
ことにより、現地でのコイルグループ11および鉄心1
の中身部分の更新が可能となる。
【0019】既設変圧器のタンク部分を流用し図1
示す構成すると、変圧器の各部材は輸送単位が小さく
なり、変圧器の組立状態で輸送する道路が確保されない
場所においても、工場で十分に乾燥処理されたコイルグ
ループ、所定寸法に切断された鉄心を輸送単位を小さく
したことにより、輸送ルートの道路条件が悪い場所でも
問題なく輸送できるものであり、更新された変圧器の外
形寸法は、既設変圧器のタンクを流用する構成としたの
で、周辺の構造物との相対的位置が既設とほぼ同位置に
あり、更新時の外部との接続が周囲の構造物を変更する
ことなく接続できる利点もある。
【0020】実施の形態2. 実施の形態2は、実施の形態1の構成の鉄心受け金具の
の下面およびコイル支え金具のの上面に、高さが低
くなった鉄心の位置を中間に配置されるようにスペーサ
を挿入したものである。その構成を図2に示す。図にお
いて、下部タンク3、中部タンク5、鉄心押さえ6、上
部タンク7は、実施の形態1と同様に、既設変圧器のも
のを流用するものである。コイルグループ11、鉄心1
2、鉄心受け金具13、鉄心支え14、コイル支え金具
16、下部磁気シールド18、上部磁気シールド19は
実施の形態1と同一部分である。23は下部タンク3の
鍔3aの上面と鉄心受け金具13の鍔の下面との間に挿
入された下部スペーサ、26はコイル支え金具16の
の上面と鉄心押さえ6の下面との間に挿入された上部ス
ペーサである。
【0021】このように下部タンク3の鍔3aの上面と
鉄心受け金具13の上面との間に挿入された下部スペー
サ23、コイル支え金具16と鉄心押さえ6との間に上
スペーサ23を間挿することにより、更新されるコ
ルグループ11、鉄心12の中身の位置が、既設変圧器
の中部タンク5の高さより低くなることに対して、中身
の位置を中部タンク5の中間の適正な位置に配置するこ
とができる。
【0022】実施の形態3. 実施の形態3は実施の形態1の構成の鉄心受け金具の
の下面と下部タンク3の鍔3aの上面との間およびコイ
ル支え金具のの上面と鉄心押さえの間にそれぞれ弾性
部材を挿入してコイルグループ、鉄心の振動がタンクに
伝達されないように構成したものである。その構成を図
3に示す。図において、下部タンク3、中部タンク5、
鉄心押さえ6、上部タンク7は、実施の形態1と同様
に、既設変圧器のものを流用するものである。コイルグ
ループ11、鉄心12、鉄心受け金具13、鉄心支え1
4、コイル支え金具16、下部磁気シールド18、上部
磁気シールド19は実施の形態1と同一部分である。3
2は下部タンク3の底部の鉄心受け金具13の下端部に
配置された底部弾性部材、33は下部タンク3の鍔3a
の上面と鉄心受け金具13の鍔の下面との間に挿入され
た下部弾性部材、36はコイル支え金具16の鍔の上面
と鉄心押さえ6の下面との間に挿入された上部弾性部材
である。
【0023】このように底部弾性部材32、下部弾性部
材33をコイルグループ11および鉄心12を支える鉄
心受け金具13の下部に挿入し、上部弾性部材36をコ
イル支え金具16の 上面と鉄心押さえ6の間に挿入
すると、コイルグループ11、鉄心12の電磁振動がタ
ンク部分に伝達されにくくなり変圧器のタンク表面から
広がる騒音のレベルが低くなる効果がある。
【0024】実施の形態4. 実施の形態4は、中部タンクを更新する中身の鉄心の高
さに合わせて切断し、フランジを取り付けた構成とした
ものである。変圧器の構成は、図示しないが図1と同一
構成である。タンクの切断、フランジの取付は、現地に
て容易に行うことができ、更新後の変圧器の内部絶縁油
量が僅かながら少なくなり、変圧器の高さは低くなり、
軽量化をはかることができる。
【0025】実施の形態5. 実施の形態5は、実施の形態1の構成の下部タンクの底
部に遮音効果のある板状部材を配置したものである。そ
の構成を図4に示す。図において、下部タンク3、中部
タンク5、鉄心押さえ6、上部タンク7は、実施の形態
1と同様に、既設変圧器のものを流用するものである。
コイルグループ11、鉄心12、鉄心受け金具13、
心支え14、コイル支え金具16、下部磁気シールド1
8、上部磁気シールド19は実施の形態1と同一部分で
ある。33は下部タンク3の鍔3aの上面と鉄心受け金
13鍔の下面との間に挿入された下部弾性部材、3
6はコイル支え金具16の鍔の上面と鉄心押さえ6との
間に挿入された上部弾性部材である。42は下部タンク
13の底部に配置され、下部タンク13の底板とは間隔
をおいて配置された板状部材である。43は板状部材4
2を下部タンク13の底面と間隔をおいて支える弾性部
材で形成された弾性支持部材である。
【0026】変圧器の振動源はコイルグループと鉄心で
あり、下部タンクの底部に、ある程度の質量を持つ板状
部材を、底板とは間隔をおいて配置すると、コイルグル
ープ、鉄心の中身部分から発生する振動が板状部材で減
衰し、下部タンクの底部に伝播するので、タンク壁から
の騒音レベルは低くなる効果がある。
【0027】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る外鉄形変圧器
は、既設変圧器を解体して得られた下部タンク、鉄心押
さえ、中部タンクおよび上部タンクとからなる変圧器タ
ンクと、必要容量に製作されたコイルグループとこの
コイルグループの下部が挿入される胴部とこの胴部の上
端部に鍔を備え、この鍔が下部タンクの鍔上面に配置さ
れ、胴部が下部タンクに挿入されて下部タンクの底面に
支持された鉄心受け金具と、コイルグループに対応して
寸法切りされ積層された鉄心と、コイルグループの上部
の外周を囲うように配置されてコイルグループの上部を
支持する胴部とこの胴部の下端に鍔を備え、この鍔が積
層された鉄心の上面と鉄心押さえとの間に配置されたコ
イル支え金具とを備えた構成としたので、各部材の輸送
単位小さくなり、変圧器の組立状態で輸送する道路が
確保されない場所に設置された変圧器においても、更新
することができ、更新後の外形寸法は既設状態とほとん
ど変わらず、周囲の構造物を変更することなく接続でき
る変圧器が得られる。
【0028】この発明の請求項2に係る外鉄形変圧器
は、請求項1の構成の下部タンク内に挿入された鉄心受
け金具の胴部およびコイルグループ上部を囲うように
置されたコイル支え金具の胴部のそれぞれの内側面に磁
気シールドを配置したので、既設変圧器と同様に局部加
熱が生じない変圧器に更新できる
【0029】この発明の請求項3に係る外鉄形変圧器
は、請求項1または請求項2の構成の下部タンク上面と
鉄心受け金具の鍔下面との間および鉄心押さえとコイル
支え金具の鍔上面の間にそれぞれスペーサを配置した
で、更新後の積層高さが低くなった鉄心の配置が流用す
るタンクの中心部に配置され、更新する変圧器の内部の
コイル配置の整合性がよくなる。
【0030】この発明の請求項4に係る外鉄形変圧器
は、請求項1乃至請求項3の構成の下部タンク上面と鉄
心受け金具の下面との間および鉄心押さえとコイル支え
金具の鍔上面の間にそれぞれ弾性部材を配置したので、
振動源であるコイルグループ、鉄心の電磁振動がタンク
には弾性体で減衰した状態で伝達するのでタンク壁から
の騒音レベルが小さくなる。
【0031】この発明の請求項5に係る外鉄形変圧器
は、請求項1乃至請求項3の構成の中部タンクは、コイ
ルグループに対応して寸法切りされ積層された鉄心の積
み高さに合わせて切断し、下部にフランジを取り付けて
高さ調整したので、更新されたコイルグループおよび鉄
心と流用するタンクとの間の無駄な空間を少なくした構
成が得られる。
【0032】この発明の請求項6に係る外鉄形変圧器
は、請求項1乃至請求項5の構成の下部タンク底板の上
面に弾性支持部材により支持された板状部材を配置した
ので、コイルグループ、鉄心からの電磁振動が板状部材
で減衰してタンクに伝播するのでタンク壁から出ていく
騒音レベルが小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の外鉄形変圧器の構
成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2の外鉄形変圧器の構
成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3の外鉄形変圧器の構
成図である。
【図4】 この発明の実施の形態5の外鉄形変圧器の構
成図である。
【図5】 従来の外鉄形変圧器の機能的に説明した構成
図である。
【符号の説明】
3 下部タンク、5 中部タンク、6 鉄心押さえ、7
上部タンク、10 ブッシング、11 コイルグルー
プ、12 鉄心、13 下部タンク、14 鉄心支え
16 コイル支え金具、18 下部磁気シールド、19
上部磁気シールド、23 下部スペーサ、26 上部
スペーサ、32 底部弾性部材、33 下部弾性部材、
36 上部弾性部材、42 板状部材、43 弾性支持
部材。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設変圧器を解体して得られた上部外周
    に鍔を備えた下部タンク、積層された鉄心の外周を囲う
    中部タンク、鉄心に押し付け力を与える鉄心押さえおよ
    び上部タンクとからなる変圧器タンクと、必要容量に製
    作されたコイルグループと該コイルグループの下部が
    挿入される胴部と該胴部の上端に一体に形成された鍔を
    備え、該鍔が上記下部タンクの鍔上面に配置され、上記
    胴部の下端が上記下部タンクの底面に支持された断面L
    字状の鉄心受け金具と、上記コイルグループに対応して
    寸法切りされ、上記鉄心受け金具の上面に積層された鉄
    心と、上記コイルグループ上部の外周を囲うように配置
    されてコイルグループの上部を支持する胴部と該胴部の
    下端に一体に形成された鍔を備え、該鍔が上記積層され
    た鉄心の上面と上記鉄心押さえとの間に配置された断面
    L字状のコイル支え金具とを備えたことを特徴とする外
    鉄形変圧器。
  2. 【請求項2】 上記下部タンク内に挿入された鉄心受け
    金具の胴部および上記コイルグループ上部を囲うように
    配置されたコイル支え金具の胴部のそれぞれの内側面に
    磁気シールドを配置したことを特徴とする請求項1記載
    の外鉄形変圧器。
  3. 【請求項3】 上記下部タンク上面と上記鉄心受け金具
    の鍔下面との間および上記鉄心押さえと上記コイル支え
    金具の鍔上面の間にそれぞれスペーサを配置したことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の外鉄形変圧
    器。
  4. 【請求項4】 上記下部タンク上面と上記鉄心受け金具
    の鍔下面との間および上記鉄心押さえと上記コイル支え
    金具の鍔上面の間にそれぞれ弾性部材を配置したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の外
    鉄形変圧器。
  5. 【請求項5】 上記中部タンクは、上記コイルグループ
    に対応して寸法切りされ積層された鉄心の積み高さに合
    わせて切断し、下部にフランジを取り付けて高さ調整し
    たことをことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の外鉄形変圧器。
  6. 【請求項6】 上記下部タンク底板の上面に弾性支持
    材により支持された板状部材を配置したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の外鉄形変圧
    器。
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