JPH0562847A - 分解輸送誘導電器の組立リフター - Google Patents

分解輸送誘導電器の組立リフター

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JPH0562847A
JPH0562847A JP22437691A JP22437691A JPH0562847A JP H0562847 A JPH0562847 A JP H0562847A JP 22437691 A JP22437691 A JP 22437691A JP 22437691 A JP22437691 A JP 22437691A JP H0562847 A JPH0562847 A JP H0562847A
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JP
Japan
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lifter
vertical
assembly
drive shaft
component unit
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JP22437691A
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Toshio Kase
俊雄 加瀬
Toshio Hida
利夫 飛田
Minoru Yokoyama
実 横山
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 変圧器などの誘導電器の現地組立において、
鉄心、コイル、タンクなどを支持し、その昇降移動を行
うことが可能な組立リフターを提供する。 【構成】 部品ユニット21の寸法に対応する間隔を有
するようにして4本の脚1Lを4方に配置し、連結固定
すると共に、脚1Lの下部に移動装置2を設けてリフタ
ー支持フレーム(1,3A,3B)を形成する。脚1L
に対して、荷重受け4Cを備えた垂直旋回軸4を回転可
能に取り付ける。垂直旋回軸4に対して、螺旋状ネジを
備えた垂直駆動軸6を回転可能に取り付ける。軸4,6
に昇降装置9を取り付け、昇降装置9が、垂直駆動軸6
の螺旋状ネジ6Aの回転によって昇降し、支持荷重を垂
直旋回軸4に伝えるように構成する。昇降装置に対し
て、部品ユニット21を支持する支持手段11を水平移
動可能に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄心、コイルなどを分
解輸送し現地で再組立する誘導電器の組立リフターに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要の増大に伴い、送電系統
も500kV送電などと高電圧化すると共に、送変電用
に使用される変圧器も大容量化している。また、送電距
離も長大化しており、前記変圧器も輸送条件が一段と厳
しい山間地や市街地の地下に据え付けることが多く、そ
の輸送寸法と重量の大幅な低減が必要となっている。従
来、このような場所に設置する変圧器に対しては、現地
組立品質の確保のため、鉄心、コイルなどの品質上重要
な中身部分の分解を行わないことを前提として、タンク
などを分割して輸送する分割輸送変圧器が採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、300MVA
級の変圧器を、従来方式の分割輸送変圧器で構成した場
合、現地据付スペースや変圧器の経済性などから、3分
割までが一般的であり、この場合、輸送重量は60トン
程度に低減するのが限度である。従って、一般のトレー
ラで輸送することは不可能であり、鉄道または船輸送し
た後、現地における特殊トレーラでの輸送が必要とな
る。特に、この現地での特殊トレーラ輸送に対しては、
輸送重量が莫大であるため、大掛りな橋梁の補強を含め
た道路補強工事が必要となり、莫大な輸送費が必要とな
るなどの問題がある。
【0004】このような問題に対して、輸送あるいは設
置条件を緩和するために、工場で組み立てられた変圧器
を、鉄心脚、鉄心、上下ヨーク、巻線、及び分割タンク
などに細分分解輸送し、現地で再組立を行う方法が提案
されている。このように、分解輸送して現地にて再組立
する場合には、工場での組立に比べて組立品質が低下す
る傾向にあり、このことが、分解輸送の大きな障害とな
っている。さらに、現地組立に際しては、レッカ車など
を使用して、部分ユニットを支持し、その昇降移動を行
う必要があるが、地下や建屋内などへの据え付けの場
合、あるいは他のスペース的制約がある場合などには、
レッカ車などの大型の組立用装置を搬入できないことが
多く、結局現地での再組立は困難となってしまう。
【0005】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、変
圧器などの誘導電器の現地組立において、地下や建屋内
据付や他の制約からレッカ車などが使用できない場合
に、レッカ車に代わって、鉄心、コイル、タンクなどを
支持し、その昇降移動を行うことが可能な組立リフター
を提供することである。そして、このような組立リフタ
ーを実現することにより、防塵・防湿管理されたクリー
ンハウス内で組立リフターを使用して誘導電器の組立を
行うことにより、誘導電器の現地組立品質の向上を図る
ものである。さらにこのような現地組立品質の向上によ
り、鉄心、コイル、タンクなどを部分ユニットに分解
し、輸送寸法・重量を、一般トレーラで工場から現地ま
で直接輸送可能なレベルに低減して、大幅な輸送費低減
を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、分解輸送誘導
電器の現地組立を行うために部品ユニットを支持し、昇
降移動させる組立リフターにおいて、以下の特徴を有す
るものである。すなわち、部品ユニットの寸法に対応す
る適切な間隔を有するようにして4本の脚を4方に配置
し、連結固定すると共に、脚の下部に移動装置を設けて
リフター支持フレームを形成する。リフター支持フレー
ムの脚に対して、垂直旋回軸を回転可能に取り付け、そ
の軸方向に沿って伸びる荷重受けを設ける。垂直旋回軸
に対して、垂直駆動軸を回転可能に取り付け、その表面
に螺旋状ネジを設ける。垂直駆動軸及び垂直旋回軸に対
して、昇降装置を昇降可能に取り付け、この昇降装置
が、垂直駆動軸の螺旋状ネジと係合して、垂直駆動軸の
回転によって昇降し、支持荷重を垂直旋回軸に伝えるよ
うに構成する。昇降装置に対して、支持手段を水平移動
可能に取り付け、この支持手段によって部品ユニットを
支持するように構成する。
【0007】そして、具体的には、リフター支持フレー
ムは、一対の門形フレームを、部品ユニットの寸法に対
応する適切な間隔を有するように設置し、この一対の門
形フレーム間をその上下で連結ビームによって連結固定
して構成することが可能である。また、リフター支持フ
レームの脚の上下に、第1の支持アームを対向して配置
し、このアーム間に垂直旋回軸を取り付けると共に、垂
直旋回軸の上下に、第2の支持アームを対向して配置
し、このアーム間に垂直駆動軸を取り付ける構成が可能
である。
【0008】一方、昇降装置は、上下の水平フレーム
と、この水平フレーム間を連結固定する連結部とを備
え、上下の水平フレームの中央部で垂直駆動軸の螺旋状
ネジと係合すると共に、上下の水平フレームの一方の端
部で、垂直旋回軸の荷重受けに係合するように構成する
ことが可能である。この場合、上下の水平フレームの他
方の端部に、水平駆動軸を回転可能に取り付け、この水
平駆動軸の表面に螺旋状ネジを設け、この螺旋状ネジ
に、支持手段を係合させ、水平駆動軸の回転によって支
持手段を水平移動させるように構成することも可能であ
る。
【0009】そして、現地における、鉄心、コイル、タ
ンクなどの誘導電器の部品ユニットの組立に際しては、
工場組立室並の防塵・防湿特性を有するクリーンハウス
を現地誘導電器室内に設置し、その内部に本発明の組立
用リフターを備え付けることが望ましい。また、クリー
ンハウスには乾燥空気発生装置などの調湿装置を接続す
ることが望ましい。さらに、特に塵埃や湿度に弱い主要
な部分ユニットについては、フィルムパック状態で輸送
することが望ましい。例えば、特に高電界となり変圧器
品質確保上最も重要なコイルは、これを鉄心に挿入し、
上部ヨーク積みを終え、中身組立最終工程のコイル締付
作業直前までフィルムでパックし、密封状態を保つこと
が望ましい。
【0010】
【作用】以上のような構成を有する本発明の組立リフタ
ーは、リフター支持フレームに設けた移動装置によって
全体を水平移動可能であると共に、垂直旋回軸及び垂直
駆動軸によって、昇降装置及び支持手段を旋回・昇降可
能であり、さらに、昇降装置に対して支持手段を水平移
動可能である。すなわち、本発明の組立リフターを使用
すれば、分解輸送した鉄心、コイル、タンクなどの部品
ユニットを支持手段によって支持し、この状態で垂直駆
動軸を回転して昇降装置を昇降させることにより、部品
ユニットを自由に昇降移動させることができ、また、移
動装置の駆動、垂直旋回軸の回転、及び支持手段の水平
移動によって、部品ユニットを自由に水平移動させるこ
とができる。
【0011】そして、このように自由に部品ユニットを
移動できることから、レッカ車を使用した場合のよう
に、部品ユニットを上方から吊り下ろす必要がなく、必
要最小限の昇降移動を行うだけで足りるため、上下方向
における作業スペースを最小限に低減できる。従って、
本発明の組立リフターを使用すれば、レッカ車などの大
型の組立用装置を搬入できないような地下、建屋内また
はその他のスペース的制約を有する場所において誘導電
器を容易に組み立てることができる。なお、支持手段の
水平方向位置を、旋回動作や水平移動によって適宜調整
することにより、部品ユニットの芯出し作業を容易に行
うことができ、高精度の中身組立が可能となるという利
点もある。
【0012】また、工場組立室並の防塵・防湿特性を有
するクリーンハウス内で組立リフターを使用して誘導電
器の組立を行うことにより、誘導電器の現地組立品質
を、工場と同一レベルに向上することができる。特に、
クリーンハウスに、乾燥空気発生装置などの調湿装置を
接続することにより、ハウス内部の湿度を常に50%以
下の低湿度レベルに管理することが可能となる。従っ
て、現地組立品質を確保した分解輸送誘導電器と、外部
の天候に制約されることがない現地組立法とを提供する
ことが可能となる。
【0013】さらに、このような現地組立品質の向上に
より、鉄心、コイル、タンクなどを部分ユニットに分解
し、輸送寸法・重量を、一般トレーラで工場から現地ま
で直接輸送可能なレベルに低減することができるため、
大幅な輸送費低減を実現できる。例えば、300MVA
級変圧器では、最大重量が25トン以下のユニットに分
解して、一般の低床トレーラでの分解輸送が可能とな
る。従って、特殊トレーラ輸送に伴う道路、橋梁補強工
事などが一切不要となり、一般社会への交通障害などの
影響をなくすと共に、材料節約形のコンパクトな誘導電
器を提供できる。また、このような部品ユニットの縮小
化と、前記のような組立用の作業スペースの低減とによ
り、特に、地下室に収納する場合には、地下室の高さを
最小限まで低くすることが可能となるので、変電所の建
設費を大幅に削減することができる。
【0014】一方、部分ユニットをフィルムパック状態
で輸送した場合には、部品ユニットの密封状態を保つこ
とができる。特に、高電界となり高圧器品質確保上最も
重要なコイルを、フィルムパック状態で輸送し、中身組
立の最終工程であるコイル締付作業直前まで、そのフィ
ルムパック状態を保った場合には、コイル絶縁物の露出
時間を最小限に抑え、且つゴミ、異物の侵入を完全に防
止できる。従って、本発明の組立リフターによるクリー
ンハウス内での組立作業と合わせ、現地中身組立品質を
相乗的に向上することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明による分解輸送誘導電器の組立
リフターの一実施例について、図1乃至図5を参照して
説明する。図1は組立リフターの正面図、図2及び図3
はその側面図と平面断面図である。図4は、垂直駆動軸
及び垂直旋回軸と組合わされ、旋回・昇降する昇降装置
を示す詳細図、図5はその平面図である。
【0016】図1に示すように、一対の門形フレーム1
は、その2本の脚1Lの下部に、それぞれ移動装置2を
備えている。門形フレーム1の各脚1Lの上下には、水
平方向に伸びる第1の支持アーム1A,1Bが、互いに
対向するように配置されている。この一対の門形フレー
ム1は、部品ユニット21の寸法に合わせた適切な間隔
を有するようにして、上下各1対の連結ビーム3A,3
Bによって固定されている。門形フレーム1の2本の脚
1Lの下部の移動装置2は、図2に示すように、床面1
2上に固定された走行ガイド13上にセットされてお
り、図3に示すような牽引具14の牽引によって走行ガ
イド13上を移動するようになっている。なお、図2中
22は、誘導電器の下部タンクを示している。
【0017】また、図1に示すように、一対の門形フレ
ーム1の各脚1Lの近接位置には、垂直旋回軸4が配置
されている。各垂直旋回軸4は、その上下端部で、回転
・スラスト軸受5A,5Bにより、門形フレーム1の第
1の支持アーム1A,1Bに対して回転可能に取り付け
られている。各垂直旋回軸4の上下には、水平方向に伸
びる第2の支持アーム4A,4Bが、互いに対向するよ
うに配置されている。垂直旋回軸4の両側には、軸方向
に沿って伸びる荷重受け4Cが固着されている。
【0018】そして、図1に示すように、垂直旋回軸4
の近接位置には、垂直駆動軸6が配置されている。各垂
直駆動軸6は、それぞれ、図4に示すように、その表面
に螺旋状ネジ6Aが切られており、また、その上下端部
で、回転・スラスト軸受7A,7Bにより、垂直旋回軸
4の第2の支持アーム4A,4Bに対して回転可能に取
り付けられている。なお、図4に示すように、垂直駆動
軸6の下部には、減速機構8と操作ハンドル8Aが取付
けられており、操作ハンドル8Aによって垂直駆動軸6
の回転操作を容易に行えるようになっている。
【0019】さらに、垂直駆動軸6及び垂直旋回軸4に
は、上下の水平フレーム9A,9B及びこの水平フレー
ム9A,9B間を連結固定する連結部9Cからなる昇降
装置9が組み合わされている。すなわち、昇降装置9の
上下の水平フレーム9A,9Bは、その中央部分で垂直
駆動軸6の螺旋状ネジ6Aと係合しており、垂直駆動軸
6の回転によって上下方向に昇降するように構成されて
いる。また、昇降装置9の上下の水平フレーム9A,9
Bは、その一方の端部で、垂直旋回軸4と係合してい
る。
【0020】より詳細には、昇降装置9の上下の水平フ
レーム9A,9Bには、垂直旋回軸4の荷重受け4Cに
対応するようにして、一対の支持ローラ9Dがそれぞれ
設けられ、荷重受け4Cを支持ローラ9Dによって挟持
する形で両者が係合している。そして、この構成によっ
て、図4に示すように、部品ユニット21の荷重21a
によって水平フレーム9A,9Bに生じた軸荷重21b
を、垂直旋回軸4の荷重受け4Cに伝達し、同部で荷重
が支持されるように構成されている。
【0021】加えて、昇降装置9の上下の水平フレーム
9A,9Bの他方の端部には、それぞれ水平駆動軸10
が回転可能に取り付けられている。この水平駆動軸10
は、図5に示すように、その表面に、螺旋状ネジ10A
が切られており、また、その一端に設けられた操作ハン
ドル10Bによって回転操作されるようになっている。
そして、上下の水平駆動軸10には、垂直部及び水平支
持面を有するL字状支持金具(支持手段)11が、その
垂直部の上下2箇所でそれぞれ係合しており、水平駆動
軸10の回転によって、軸方向に水平移動可能になって
いる。
【0022】以上の構成を有する組立リフター15は、
移動装置2によって全体として水平移動可能であると共
に、垂直旋回軸4及び垂直駆動軸6によって、部品ユニ
ット21を支持金具11で支持した状態で、容易に旋回
・昇降することができる。すなわち、本実施例の組立リ
フター15によれば、このように自由に部品ユニット2
1を移動できることから、レッカ車を使用した場合のよ
うに、部品ユニット21を情報から吊り下ろす必要がな
く、必要最小限の昇降移動を行うだけで足りるため、上
下方向における作業スペースを最小限に低減できる。従
って、レッカ車などの大型の組立用装置を搬入できない
ような地下、建屋内またはその他のスペース的制約を有
する場所において誘導電器を容易に組み立てることがで
きる。さらに、昇降装置9に設けられた上下2箇所の水
平駆動軸10を回転操作することにより、支持金具11
を昇降装置9に対して水平方向に移動することができる
ので、部品ユニット21の水平方向位置を適宜調整し、
部品ユニット21の組立時の芯出し作業を容易に行うこ
とができる。
【0023】その上、本実施例においては、リフター支
持フレームを、2個の門形フレーム1によって切離し可
能に構成しているため、組立室への門形フレーム1の搬
入制約がない。また、搬入した門形フレーム1は、室内
で天井フックなどにより容易に組立可能である。さら
に、門形フレーム1の移動装置を移動させる走行ガイド
13は、床面に仮固定するだけでよいため、移動用レー
ルの施工などの余分の基礎工事を行うことが不要とな
る。
【0024】次に、図6及び図7は、組立リフター15
による具体的な組立作業を示す図である。このうち、図
6は、分解輸送した誘導電器のU字形鉄心23を搬送
し、床面12上に据え付けた下部タンク22内にセット
する作業を示す。また、図7は、分解輸送した誘導電器
の各相毎のコイルユニット24のグループを一括して搬
送し、各コイルユニット24を、図6でセットしたU字
形鉄心23に挿入する作業を示す。なお、図中25はク
リーンハウス、26はクリーンハウス25に接続された
乾燥空気発生装置である。
【0025】これらの作業においては、分解輸送したU
字形鉄心23、コイルユニット24の組立用スペースと
して、高さ方向では鉄心高さ寸法とコイルユニット高さ
寸法の和だけの最小寸法のスペースを確保するだけで組
立を行うことができる。また、組立リフター15は、U
字形鉄心23、コイルユニット24を門形フレーム1の
幅寸法の範囲内で支持・移動して組立可能なため、組立
に必要な床面スペースを最小限に抑制することができ、
且つ、全作業をクリーンハウス25内で実施することが
できる。従って、本実施例の組立リフター15を使用す
れば、レッカ車の搬入が不可能な地下や建屋内収納の分
解輸送誘導電器の現地組立を、容易に行うことができ
る。また、図6及び図7のクリーンハウスには、乾燥空
気発生装置26を接続しているため、ハウス内部の湿度
を常に50%以下の低湿度レベルに管理することがで
き、これによって、工場組立室並の防塵・防湿特性を実
現でき、工場組立品質並の高い現地組立品質を実現でき
る。
【0026】さらに、このような現地組立品質の向上に
より、鉄心、コイル、タンクなどの部分ユニットの輸送
寸法・重量を、一般トレーラで工場から現地まで直接輸
送可能なレベルに低減することができるため、大幅な輸
送費低減を実現できる。従って、特殊フレーラ輸送に伴
う道路、橋梁補強工事などが一切不要となり、一般社会
への交通障害などの悪影響をなくすと共に、材料節約形
のコンパクトな誘導電器を提供できる。また、このよう
な部品ユニットの縮小化と、前記のような組立用の作業
スペースの低減とにより、特に、地下室に収納する場合
には、地下室の高さを最小限に低減することが可能とな
るため、変電所の建設費を大幅に削減することができる
という利点もある。
【0027】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、垂直駆動軸6や水平駆動軸10の
操作は、手動とする代わりに、電気利用などの自動装置
によって行うことが可能であり、また、門形フレーム1
の移動装置2についても、同様に、自動装置によって行
うことが可能である。さらに、各構成要素の具体的な形
状は自由に変更可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、リフター支持フレーム、垂直旋回軸、垂直駆動軸、
昇降装置、及び支持手段からなる現地組立用リフターを
使用することにより、変圧器などの誘導電器の現地組立
において、地下や建屋内据付や他の制約からレッカ車な
どが使用できない場合に、レッカ車に代わって、鉄心、
コイル、タンクなどを支持し、その昇降移動を行うこと
が可能な組立リフターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分解輸送誘導電器の組立リフター
の一実施例を示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1の平面断面図。
【図4】図1の組立リフターにおいて、垂直駆動軸及び
垂直旋回軸と組み合わされ、旋回・昇降する昇降装置を
示す詳細図。
【図5】図4の平面図。
【図6】クリーンハウス内部における図1の組立用リフ
ター使用の組立作業を示し、特に、分解輸送した誘導電
気のU字形鉄心を搬送し、下部タンク内にセットする作
業を示す正面図。
【図7】クリーンハウス内部における図1の組立用リフ
ター使用の組立作業を示し、特に、分解輸送した誘導電
気のコイルユニットを搬送し、U字形鉄心に挿入する作
業を示す正面図。
【符号の説明】
1…門形フレーム 1A,1B…第1の支持アーム 1L…脚 2…移動装置 3A,3B…連結ビーム 4…垂直旋回軸 4A,4B…第2の支持アーム 4C…荷重受け 5A,5B,7A,7B…回転・スラスト軸受 6…垂直駆動軸 6A,10A…螺旋状ネジ 8…減速機構 8A,10B…操作ハンドル 9…昇降装置 9A,9B…水平フレーム 9C…連結部 9D…支持ローラ 10…水平駆動軸 11…支持金具(支持手段) 12…床面 13…走行ガイド 14…牽引具 15…組立リフター 21…部品ユニット 22…下部タンク 23…U字形鉄心 24…コイルユニット 25…クリーンハウス 26…乾燥空気発生装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分解輸送誘導電器の現地組立を行うため
    に部品ユニットを支持し、昇降移動させる組立リフター
    において、 部品ユニットの寸法に対応する適切な間隔を有するよう
    にして4方に配置された4本の脚を連結固定してなり、
    且つ、脚の下部に移動装置を備えたリフター支持フレー
    ムと、 リフター支持フレームの脚に対して回転可能に取り付け
    られ、且つ、軸方向に沿って伸びる荷重受けを備えた垂
    直旋回軸と、 垂直旋回軸に対して回転可能に取り付けられ、且つ、そ
    の表面に螺旋状ネジを備えた垂直駆動軸と、 垂直駆動軸及び垂直旋回軸に対して昇降可能に取り付け
    られ、垂直駆動軸の螺旋状ネジと係合して、垂直駆動軸
    の回転によって昇降し、支持荷重を垂直旋回軸に伝える
    昇降装置と、 昇降装置に対して水平移動可能に取り付けられ、部品ユ
    ニットを支持する支持手段とを有することを特徴とする
    分解輸送誘導電器の組立リフター。
  2. 【請求項2】 リフター支持フレームが、一対の門形フ
    レームを、部品ユニットの寸法に対応する適切な間隔を
    有するように設置し、この一対の門形フレーム間をその
    上下で連結ビームによって連結固定してなることを特徴
    とする請求項1に記載の分解輸送誘導電器の組立リフタ
    ー。
  3. 【請求項3】 リフター支持フレームが、その脚の上下
    に対向配置された第1の支持アームを備え、垂直旋回軸
    が、この上下の第1の支持アーム間に取り付けられると
    共に、垂直旋回軸が、その上下に対向配置された第2の
    支持アームを備え、垂直駆動軸が、この上下の第2の支
    持アーム間に取り付けられることを特徴とする請求項1
    に記載の分解輸送誘導電器の組立リフター。
  4. 【請求項4】 昇降装置が、上下の水平フレームと、こ
    の水平フレーム間を連結固定する連結部とを備え、上下
    の水平フレームの中央部で垂直駆動軸の螺旋状ネジと係
    合すると共に、上下の水平フレームの一方の端部で、垂
    直旋回軸の荷重受けに係合するように構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の分解輸送誘導電器の組立リ
    フター。
  5. 【請求項5】 昇降装置が、上下の水平フレームの他方
    の端部に回転可能に取り付けられた水平駆動軸を備え、
    且つ、この水平駆動軸が、その表面に螺旋状ネジを備
    え、さらに、支持手段が、水平駆動軸の螺旋状ネジと係
    合して、水平駆動軸の回転によって水平移動するように
    構成されたことを特徴とする請求項4に記載の分解輸送
    誘導電器の組立リフター。
JP22437691A 1991-09-04 1991-09-04 分解輸送誘導電器の組立リフター Pending JPH0562847A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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