JP3106646B2 - 油入電気機器のタンク構造 - Google Patents

油入電気機器のタンク構造

Info

Publication number
JP3106646B2
JP3106646B2 JP04003420A JP342092A JP3106646B2 JP 3106646 B2 JP3106646 B2 JP 3106646B2 JP 04003420 A JP04003420 A JP 04003420A JP 342092 A JP342092 A JP 342092A JP 3106646 B2 JP3106646 B2 JP 3106646B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
oil
lower tank
flange
extension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04003420A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05283246A (ja
Inventor
勝 増田
義夫 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP04003420A priority Critical patent/JP3106646B2/ja
Publication of JPH05283246A publication Critical patent/JPH05283246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3106646B2 publication Critical patent/JP3106646B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貨車,トレ−ラ−な
どを用いて陸上輸送される大容量の油入変圧器,油入リ
アクトル等の油入電気機器の輸送時を含むタンク構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は油入電気機器の従来のタンク構造
を簡略化して示す断面図であり、鉄心5,巻線6,フレ
−ム7等で構成される油入電気機器の中身8は、下部タ
ンク1および上部タンク2に分割されたタンクに収納さ
れ、分割された上下のタンクが上下一対のタンクフラン
ジ1Fおよび2Fにより気密にフランジ結合されて一体
化し、その内部に冷却媒体を兼ねた絶縁油9が充填され
ることにより、巻線6の耐電圧性能および冷却性能を維
持して運転が行われる。また、上下タンクの側板の内側
には例えば磁性鋼板の積層体で構成される磁気遮へい板
3Aおよび3Bが取り付けられ、巻線6からの漏れ磁束
がタンクの側板と鎖交して鉄材からなる側板が鉄損より
局部過熱することを防止するとともに、タンク内に突設
された磁気遮へい板の端縁に電界が集中して絶縁上の弱
点となることを防ぐために、例えば金属丸棒などからな
る電界緩和シ−ルド4が磁気遮へい板の上縁,下縁に沿
って設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように形成された
油入電気機器が陸上輸送される場合、図中鎖線で示す輸
送限界10の規制があり、油入電気機器の外形寸法が輸
送限界寸法10内に収まるよう製作することが求められ
る。従って、上下タンク1および2は、両者のフランジ
1Fおよび2Fが輸送限界寸法の幅方向の規制が緩い部
分に位置するよう2分割され、タンクの側方に突出した
フランジ1Fおよび2Fの上下には、輸送限界10を越
えない範囲で図示しないタンクの補強材が結合される。
このため、上下タンクに跨がる磁気遮へい板は、タンク
の開閉を阻害しないよう下部タンク側磁気遮へい板3A
と上部タンク側磁気遮へい板3Bとに分割される。この
ため、分割した磁気遮へい板を上下のタンクそれぞれに
電気的に絶縁した状態で取り付けるための加工工数が嵩
むとともに、磁気遮へい板の分割部分が磁気遮へい性能
の弱点となり、この部分に位置するタンクの側板が漏れ
磁束により局部過熱する等の問題が発生する。
【0004】また、上部タンク2には、輸送限界寸法1
0に収まらない例えばブッシングポケット2Bなどの突
出部が多々存在するため、油入電気機器の輸送時には上
部タンクを突出部を持たない輸送用の仮カバ−に取り替
えて、その外形寸法を輸送限界寸法10に収める対策が
とられる。そこで、輸送時にしか使用しない仮カバ−
は、その形状寸法が簡素かつ小型で、安価であることが
求められる。
【0005】この発明の目的は、磁気遮へい板が一体化
されて磁気遮へい性能に優れ、仮カバ−の小型化,簡素
化が可能な、陸上輸送形の油入電気機器のタンク構造を
得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、油入電気機器の中身および絶縁
油を収納するタンクが下部タンクおよび上部タンクから
なり、その輸送時に前記上部タンクを輸送限界寸法に収
まる仮カバ−に交換するよう形成されてなるものにおい
て、前記下部タンクの下部タンクフランジと前記上部タ
ンクの上部タンクフランジとが互いにフランジ結合され
てなり、前記下部タンクの側板が前記下部タンクフラン
ジの上方に前記輸送限界寸法に対してゆとりを有する範
囲の延長部を備えるとともに、この延長部を含む前記下
部タンクの側板の内壁面に沿って磁気遮へい板が取り付
けられてなり、前記下部タンクの側板の延長部がその上
縁に沿って気密に結合された延長部上縁フランジを備
え、かつ、この延長部上縁フランジが前記下部タンクの
側板の延長部よりもタンク内部方向に突出してなるとと
もにそのタンク内部側の端面がタンク内部に向かって凸
状の曲面状に形成されて電界緩和シールドとしての機能
を兼ねてなり、前記延長部上縁フランジに前記仮カバ−
が気密にフランジ結合されてなるものとする。
【0007】
【作用】この発明の構成において、下部タンクの側板を
下部タンクフランジの上方に輸送限界寸法に対してゆと
りを有する範囲で延長し、この延長部を含む下部タンク
の側板の内壁面に沿って磁気遮へい板を取り付けるよう
構成したことにより、磁気遮へい板を分割することなく
一体化して下部タンクに取り付けられるので、分割部に
生ずる磁気遮へい性能の弱点を排除できるとともに、そ
の加工を簡単化する機能が得られる。
【0008】また、上記の構成に加えて、下部タンク側
板の延長部の上縁に沿ってフランジを兼ねた電界緩和シ
−ルドを気密に結合し、この電界緩和シ−ルドに仮カバ
−を気密にフランジ結合するよう構成したことにより、
下部タンク側板の延長部を下部タンクの外壁として活用
することが可能となり、仮カバ−の高さを延長部の高さ
だけ縮小し、仮カバ−を小型化,軽量化する機能が得ら
れる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を実施例および参考例に基づ
いて説明する。図1はこの発明の参考例になる油入電気
機器のタンク構造の要部を示す断面図であり、以下、従
来技術と同じ構成部分には同一参照符号を付すことによ
り、重複した説明を省略する。図において、下部タンク
1はその側板11が下部タンクフランジ1Fの上方に輸
送限界10に対してゆとりを有する範囲で延長されて側
板の延長部11Eを形成し、延長部11Eを含む側板1
1の内壁面に沿って一体化された磁気遮へい板13が取
り付けられる。また、延長部11Eには、その上縁およ
び下縁に沿って電界緩和シ−ルド14が取り付けられ、
磁気遮へい板13の端縁への電界の集中を防止する。さ
らに、上部タンク2は側板の延長部11Eをその外側か
ら包囲するよう形成され、そのフランジ2Fが下部タン
クフランジ1Fにパッキング15等を介して気密に結合
され、絶縁油を密封した油入電気機器のタンクが形成さ
れる。
【0010】このように構成された参考例になる油入電
気機器のタンク構造においては、側板の延長部11E
と、これに沿って支持された磁気遮へい板13とが、上
部タンク2内に突設されることにより、磁気遮へい板を
分割することなく一体化して下部タンクに取り付けられ
るので、分割部に生ずる磁気遮へい性能の弱点を排除で
きるとともに、その製作およびタンクへの取り付け加工
工数を低減でき、磁気遮へい性能に優れた油入電気機器
を経済的に有利に製作することができる。
【0011】図2はこの発明の異なる参考例になる油入
電気機器の輸送時におけるタンク構造を示す要部の断面
図であり、下部タンク1の側板の延長部11Eおよび電
界緩和シ−ルド14をその外側から包囲し、かつ輸送限
界10に収まる屋根形に形成された仮カバ−22のフラ
ンジ22Fおよび下部タンクフランジ1Fが、パッキン
グ15を介して例えば図示しないクランプ等の結合治具
により気密に結合され、タンク内に乾燥した窒素ガスが
封入されることにより、一体化された磁気遮へい板13
を下部タンク1に取り付けたまま、油入電気機器の外形
寸法を輸送限界内に保持して陸上輸送することができ
る。
【0012】図3はこの発明の実施例になる油入電気機
器の輸送時におけるタンク構造を示す要部の断面図であ
り、電界緩和シ−ルド34が下部タンク1の側板の延長
部11Eの上縁に沿って気密に結合されてフランジとし
ての機能を兼ね、電界緩和シ−ルド34の上面にパッキ
ングを介して屋根形の仮カバ−32のフランジ32Fが
結合ボルト36により気密に結合された点が前述の参考
例と異なっている。輸送時のタンク構造を上述のように
構成することにより、下部タンク側板の延長部11Eを
下部タンクの外壁の一部として利用して輸送を行うこと
が可能となり、仮カバ−32はその高さが延長部11E
および電界緩和シ−ルド34の高さの和だけ縮小され、
従って油入電気機器の輸送時にのみにしか使用しない仮
カバ−を小型化,軽量化できるので、油入電気機器の輸
送コストを仮カバ−のコスト低減に相当する部分低減で
きる利点が得られる。
【0013】
【発明の効果】この発明は前述のように、下部タンクの
側板を下部タンクフランジの上方に輸送限界寸法に対し
てゆとりを有する範囲で延長し、この延長部を含む下部
タンクの側板の内壁面に沿って磁気遮へい板を取り付け
るよう構成した。その結果、磁気遮へい板を分割するこ
となく一体化して下部タンクに取り付けられるので、従
来構造で問題となった上下に分割された磁気遮へい板の
分割部に生ずる磁気遮へい性能の弱点を排除できるとと
もに、磁気遮へい板の製作工数,およびタンクへの取り
付け工数を大幅に低減することが可能となり、磁気遮へ
い性能の優れたタンク構造を有する油入電気機器を経済
的に有利に提供することができる。
【0014】また、上記の構成に加えて、下部タンクの
側板の延長部の上縁に沿ってフランジを兼ねた電界緩和
シ−ルドを結合し、この電界緩和シ−ルドに仮カバ−を
気密にフランジ結合するよう構成した。その結果、下部
タンクの側板の延長部を下部タンクの外壁の一部として
活用して油入電気機器を輸送することが可能となり、仮
カバ−の高さを延長部の高さだけ縮小して仮カバ−を小
型化,軽量化できるので、輸送時にしか使用しない仮カ
バ−が安価に形成され、輸送コストが大幅に低減された
油入電気機器を経済的により有利に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の参考例になる油入電気機器のタンク
構造の要部を示す断面図
【図2】この発明の異なる参考例になる油入電気機器の
輸送時におけるタンク構造を示す要部の断面図
【図3】この発明の実施例になる油入電気機器の輸送時
におけるタンク構造を示す要部の断面図
【図4】油入電気機器の従来のタンク構造を簡略化して
示す断面図
【符号の説明】
1 下部タンク 1F 下部タンクフランジ 2 上部タンク 2F 上部タンクフランジ 3A 磁気遮へい板(下部タンク側) 3B 磁気遮へい板(上部タンク側) 4 電界緩和シ−ルド 5 鉄心 6 巻線 7 フレ−ム 8 油入電気機器の中身 9 絶縁油 10 輸送限界 11 下部タンクの側板 11E 側板の延長部 13 一体化した磁気遮へい板 14 電界緩和シ−ルド 15 パッキング 22 輸送用仮カバ− 22F 仮カバ−フランジ 32 仮カバ− 32F 仮カバ−フランジ 34 フランジを兼ねた電界緩和シ−ルド 35 パッキング 36 結合ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−51525(JP,A) 特開 昭55−118615(JP,A) 特開 昭60−254606(JP,A) 特開 昭63−9106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油入電気機器の中身および絶縁油を収納す
    るタンクが下部タンクおよび上部タンクからなり、その
    輸送時に前記上部タンクを輸送限界寸法に収まる仮カバ
    −に交換するよう形成されてなるものにおいて、前記下
    部タンクの下部タンクフランジと前記上部タンクの上部
    タンクフランジとが互いにフランジ結合されてなり、前
    記下部タンクの側板が前記下部タンクフランジの上方に
    前記輸送限界寸法に対してゆとりを有する範囲の延長部
    を備えるとともに、この延長部を含む前記下部タンクの
    側板の内壁面に沿って磁気遮へい板が取り付けられてな
    り、前記下部タンクの側板の延長部がその上縁に沿って
    気密に結合された延長部上縁フランジを備え、かつ、こ
    の延長部上縁フランジが前記下部タンクの側板の延長部
    よりもタンク内部方向に突出してなるとともにそのタン
    ク内部側の端面がタンク内部に向かって凸状の曲面状に
    形成されて電界緩和シールドとしての機能を兼ねてな
    り、前記延長部上縁フランジに前記仮カバ−が気密にフ
    ランジ結合されてなる油入電気機器のタンク構造。
JP04003420A 1992-01-13 1992-01-13 油入電気機器のタンク構造 Expired - Lifetime JP3106646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04003420A JP3106646B2 (ja) 1992-01-13 1992-01-13 油入電気機器のタンク構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04003420A JP3106646B2 (ja) 1992-01-13 1992-01-13 油入電気機器のタンク構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05283246A JPH05283246A (ja) 1993-10-29
JP3106646B2 true JP3106646B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=11556890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04003420A Expired - Lifetime JP3106646B2 (ja) 1992-01-13 1992-01-13 油入電気機器のタンク構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3106646B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105655106A (zh) * 2014-11-11 2016-06-08 特变电工沈阳变压器集团有限公司 一种变压器网侧出线装置外置结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05283246A (ja) 1993-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3106646B2 (ja) 油入電気機器のタンク構造
JPS60254604A (ja) 巻線部品
JP2702352B2 (ja) 静止誘導機器
JP3638998B2 (ja) 静止誘導電器
JPS6223441B2 (ja)
JPS6070713A (ja) 静止誘導電器
JP2778877B2 (ja) 単相変圧器の組立法
JPH0246021Y2 (ja)
US4644314A (en) Porcelain clad current transformer
JPS63241907A (ja) ガス絶縁変圧器
JP2664253B2 (ja) 電気機器容器の接続装置
JPS596490B2 (ja) 大容量変圧器
JPS5896713A (ja) トランス
JPH0310651Y2 (ja)
JPH0922822A (ja) 油入電器の油劣化防止装置
JPH0541325A (ja) 電気装置の容器
JPS63234505A (ja) ガス絶縁変圧器
JPS61228604A (ja) 油入電気機器
JPH0766045A (ja) ガス絶縁変圧器
JPS6023951Y2 (ja) 変圧器
JPH0222973Y2 (ja)
JPH062644U (ja) ガス絶縁変圧器
JP2634411B2 (ja) 電磁誘導機器
JPH0963858A (ja) 電気機器およびその輸送方法
JPS61136210A (ja) ガス絶縁変圧器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070908

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 12