JP3106646B2 - 油入電気機器のタンク構造 - Google Patents
油入電気機器のタンク構造Info
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Description
どを用いて陸上輸送される大容量の油入変圧器,油入リ
アクトル等の油入電気機器の輸送時を含むタンク構造に
関する。
を簡略化して示す断面図であり、鉄心5,巻線6,フレ
−ム7等で構成される油入電気機器の中身8は、下部タ
ンク1および上部タンク2に分割されたタンクに収納さ
れ、分割された上下のタンクが上下一対のタンクフラン
ジ1Fおよび2Fにより気密にフランジ結合されて一体
化し、その内部に冷却媒体を兼ねた絶縁油9が充填され
ることにより、巻線6の耐電圧性能および冷却性能を維
持して運転が行われる。また、上下タンクの側板の内側
には例えば磁性鋼板の積層体で構成される磁気遮へい板
3Aおよび3Bが取り付けられ、巻線6からの漏れ磁束
がタンクの側板と鎖交して鉄材からなる側板が鉄損より
局部過熱することを防止するとともに、タンク内に突設
された磁気遮へい板の端縁に電界が集中して絶縁上の弱
点となることを防ぐために、例えば金属丸棒などからな
る電界緩和シ−ルド4が磁気遮へい板の上縁,下縁に沿
って設けられる。
油入電気機器が陸上輸送される場合、図中鎖線で示す輸
送限界10の規制があり、油入電気機器の外形寸法が輸
送限界寸法10内に収まるよう製作することが求められ
る。従って、上下タンク1および2は、両者のフランジ
1Fおよび2Fが輸送限界寸法の幅方向の規制が緩い部
分に位置するよう2分割され、タンクの側方に突出した
フランジ1Fおよび2Fの上下には、輸送限界10を越
えない範囲で図示しないタンクの補強材が結合される。
このため、上下タンクに跨がる磁気遮へい板は、タンク
の開閉を阻害しないよう下部タンク側磁気遮へい板3A
と上部タンク側磁気遮へい板3Bとに分割される。この
ため、分割した磁気遮へい板を上下のタンクそれぞれに
電気的に絶縁した状態で取り付けるための加工工数が嵩
むとともに、磁気遮へい板の分割部分が磁気遮へい性能
の弱点となり、この部分に位置するタンクの側板が漏れ
磁束により局部過熱する等の問題が発生する。
0に収まらない例えばブッシングポケット2Bなどの突
出部が多々存在するため、油入電気機器の輸送時には上
部タンクを突出部を持たない輸送用の仮カバ−に取り替
えて、その外形寸法を輸送限界寸法10に収める対策が
とられる。そこで、輸送時にしか使用しない仮カバ−
は、その形状寸法が簡素かつ小型で、安価であることが
求められる。
されて磁気遮へい性能に優れ、仮カバ−の小型化,簡素
化が可能な、陸上輸送形の油入電気機器のタンク構造を
得ることにある。
に、この発明によれば、油入電気機器の中身および絶縁
油を収納するタンクが下部タンクおよび上部タンクから
なり、その輸送時に前記上部タンクを輸送限界寸法に収
まる仮カバ−に交換するよう形成されてなるものにおい
て、前記下部タンクの下部タンクフランジと前記上部タ
ンクの上部タンクフランジとが互いにフランジ結合され
てなり、前記下部タンクの側板が前記下部タンクフラン
ジの上方に前記輸送限界寸法に対してゆとりを有する範
囲の延長部を備えるとともに、この延長部を含む前記下
部タンクの側板の内壁面に沿って磁気遮へい板が取り付
けられてなり、前記下部タンクの側板の延長部がその上
縁に沿って気密に結合された延長部上縁フランジを備
え、かつ、この延長部上縁フランジが前記下部タンクの
側板の延長部よりもタンク内部方向に突出してなるとと
もにそのタンク内部側の端面がタンク内部に向かって凸
状の曲面状に形成されて電界緩和シールドとしての機能
を兼ねてなり、前記延長部上縁フランジに前記仮カバ−
が気密にフランジ結合されてなるものとする。
下部タンクフランジの上方に輸送限界寸法に対してゆと
りを有する範囲で延長し、この延長部を含む下部タンク
の側板の内壁面に沿って磁気遮へい板を取り付けるよう
構成したことにより、磁気遮へい板を分割することなく
一体化して下部タンクに取り付けられるので、分割部に
生ずる磁気遮へい性能の弱点を排除できるとともに、そ
の加工を簡単化する機能が得られる。
板の延長部の上縁に沿ってフランジを兼ねた電界緩和シ
−ルドを気密に結合し、この電界緩和シ−ルドに仮カバ
−を気密にフランジ結合するよう構成したことにより、
下部タンク側板の延長部を下部タンクの外壁として活用
することが可能となり、仮カバ−の高さを延長部の高さ
だけ縮小し、仮カバ−を小型化,軽量化する機能が得ら
れる。
いて説明する。図1はこの発明の参考例になる油入電気
機器のタンク構造の要部を示す断面図であり、以下、従
来技術と同じ構成部分には同一参照符号を付すことによ
り、重複した説明を省略する。図において、下部タンク
1はその側板11が下部タンクフランジ1Fの上方に輸
送限界10に対してゆとりを有する範囲で延長されて側
板の延長部11Eを形成し、延長部11Eを含む側板1
1の内壁面に沿って一体化された磁気遮へい板13が取
り付けられる。また、延長部11Eには、その上縁およ
び下縁に沿って電界緩和シ−ルド14が取り付けられ、
磁気遮へい板13の端縁への電界の集中を防止する。さ
らに、上部タンク2は側板の延長部11Eをその外側か
ら包囲するよう形成され、そのフランジ2Fが下部タン
クフランジ1Fにパッキング15等を介して気密に結合
され、絶縁油を密封した油入電気機器のタンクが形成さ
れる。
気機器のタンク構造においては、側板の延長部11E
と、これに沿って支持された磁気遮へい板13とが、上
部タンク2内に突設されることにより、磁気遮へい板を
分割することなく一体化して下部タンクに取り付けられ
るので、分割部に生ずる磁気遮へい性能の弱点を排除で
きるとともに、その製作およびタンクへの取り付け加工
工数を低減でき、磁気遮へい性能に優れた油入電気機器
を経済的に有利に製作することができる。
電気機器の輸送時におけるタンク構造を示す要部の断面
図であり、下部タンク1の側板の延長部11Eおよび電
界緩和シ−ルド14をその外側から包囲し、かつ輸送限
界10に収まる屋根形に形成された仮カバ−22のフラ
ンジ22Fおよび下部タンクフランジ1Fが、パッキン
グ15を介して例えば図示しないクランプ等の結合治具
により気密に結合され、タンク内に乾燥した窒素ガスが
封入されることにより、一体化された磁気遮へい板13
を下部タンク1に取り付けたまま、油入電気機器の外形
寸法を輸送限界内に保持して陸上輸送することができ
る。
器の輸送時におけるタンク構造を示す要部の断面図であ
り、電界緩和シ−ルド34が下部タンク1の側板の延長
部11Eの上縁に沿って気密に結合されてフランジとし
ての機能を兼ね、電界緩和シ−ルド34の上面にパッキ
ングを介して屋根形の仮カバ−32のフランジ32Fが
結合ボルト36により気密に結合された点が前述の参考
例と異なっている。輸送時のタンク構造を上述のように
構成することにより、下部タンク側板の延長部11Eを
下部タンクの外壁の一部として利用して輸送を行うこと
が可能となり、仮カバ−32はその高さが延長部11E
および電界緩和シ−ルド34の高さの和だけ縮小され、
従って油入電気機器の輸送時にのみにしか使用しない仮
カバ−を小型化,軽量化できるので、油入電気機器の輸
送コストを仮カバ−のコスト低減に相当する部分低減で
きる利点が得られる。
側板を下部タンクフランジの上方に輸送限界寸法に対し
てゆとりを有する範囲で延長し、この延長部を含む下部
タンクの側板の内壁面に沿って磁気遮へい板を取り付け
るよう構成した。その結果、磁気遮へい板を分割するこ
となく一体化して下部タンクに取り付けられるので、従
来構造で問題となった上下に分割された磁気遮へい板の
分割部に生ずる磁気遮へい性能の弱点を排除できるとと
もに、磁気遮へい板の製作工数,およびタンクへの取り
付け工数を大幅に低減することが可能となり、磁気遮へ
い性能の優れたタンク構造を有する油入電気機器を経済
的に有利に提供することができる。
側板の延長部の上縁に沿ってフランジを兼ねた電界緩和
シ−ルドを結合し、この電界緩和シ−ルドに仮カバ−を
気密にフランジ結合するよう構成した。その結果、下部
タンクの側板の延長部を下部タンクの外壁の一部として
活用して油入電気機器を輸送することが可能となり、仮
カバ−の高さを延長部の高さだけ縮小して仮カバ−を小
型化,軽量化できるので、輸送時にしか使用しない仮カ
バ−が安価に形成され、輸送コストが大幅に低減された
油入電気機器を経済的により有利に提供することができ
る。
構造の要部を示す断面図
輸送時におけるタンク構造を示す要部の断面図
におけるタンク構造を示す要部の断面図
示す断面図
Claims (1)
- 【請求項1】油入電気機器の中身および絶縁油を収納す
るタンクが下部タンクおよび上部タンクからなり、その
輸送時に前記上部タンクを輸送限界寸法に収まる仮カバ
−に交換するよう形成されてなるものにおいて、前記下
部タンクの下部タンクフランジと前記上部タンクの上部
タンクフランジとが互いにフランジ結合されてなり、前
記下部タンクの側板が前記下部タンクフランジの上方に
前記輸送限界寸法に対してゆとりを有する範囲の延長部
を備えるとともに、この延長部を含む前記下部タンクの
側板の内壁面に沿って磁気遮へい板が取り付けられてな
り、前記下部タンクの側板の延長部がその上縁に沿って
気密に結合された延長部上縁フランジを備え、かつ、こ
の延長部上縁フランジが前記下部タンクの側板の延長部
よりもタンク内部方向に突出してなるとともにそのタン
ク内部側の端面がタンク内部に向かって凸状の曲面状に
形成されて電界緩和シールドとしての機能を兼ねてな
り、前記延長部上縁フランジに前記仮カバ−が気密にフ
ランジ結合されてなる油入電気機器のタンク構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04003420A JP3106646B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 油入電気機器のタンク構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04003420A JP3106646B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 油入電気機器のタンク構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05283246A JPH05283246A (ja) | 1993-10-29 |
JP3106646B2 true JP3106646B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=11556890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04003420A Expired - Lifetime JP3106646B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 油入電気機器のタンク構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3106646B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105655106A (zh) * | 2014-11-11 | 2016-06-08 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种变压器网侧出线装置外置结构 |
-
1992
- 1992-01-13 JP JP04003420A patent/JP3106646B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05283246A (ja) | 1993-10-29 |
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