JPH0624476B2 - 電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方法 - Google Patents
電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方法Info
- Publication number
- JPH0624476B2 JPH0624476B2 JP60187648A JP18764885A JPH0624476B2 JP H0624476 B2 JPH0624476 B2 JP H0624476B2 JP 60187648 A JP60187648 A JP 60187648A JP 18764885 A JP18764885 A JP 18764885A JP H0624476 B2 JPH0624476 B2 JP H0624476B2
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- JP
- Japan
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- frozen
- boiled noodles
- frozen boiled
- spaghetti
- noodles
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は解凍復元を電子レンジで行なうに適した冷凍茹
麺の製造方法に関する。
麺の製造方法に関する。
従来、冷凍茹麺の製造法に関しては種々の提案がなされ
ているが、これらは何れも電子レンジで解凍復元を行な
う際に生じる加熱復元ムラと云う問題を解消し得ず、依
然として解凍後の食感の悪影響を免れないものであっ
た。
ているが、これらは何れも電子レンジで解凍復元を行な
う際に生じる加熱復元ムラと云う問題を解消し得ず、依
然として解凍後の食感の悪影響を免れないものであっ
た。
因に、電子レンジの如きマイクロ波解凍は、短時間の解
凍が可能なことにより、広く一般に普及しているが、所
謂ランナウエイ現象により、冷凍物の厚さが厚くなれば
なるほど、また、突起部や角部を有すると加熱ムラが生
じ易く、不均一解凍を招く欠陥を有しており、特に冷凍
茹麺の場合、その不均一解凍による食感の悪影響は看過
し得ないものがあった。
凍が可能なことにより、広く一般に普及しているが、所
謂ランナウエイ現象により、冷凍物の厚さが厚くなれば
なるほど、また、突起部や角部を有すると加熱ムラが生
じ易く、不均一解凍を招く欠陥を有しており、特に冷凍
茹麺の場合、その不均一解凍による食感の悪影響は看過
し得ないものがあった。
そこで、本発明者は斯かる実状に於て、電子レンジによ
る均一解凍の可能な冷凍茹麺を提供すべく、種々研究を
重ねていたところ、意外にも麺塊中央部に凹部を形成せ
しめて冷凍した後、更に水を付着させて再冷凍すれば、
加熱ムラが生じることなく、均一に解凍し得ることを見
い出し、本発明を完成したものである。
る均一解凍の可能な冷凍茹麺を提供すべく、種々研究を
重ねていたところ、意外にも麺塊中央部に凹部を形成せ
しめて冷凍した後、更に水を付着させて再冷凍すれば、
加熱ムラが生じることなく、均一に解凍し得ることを見
い出し、本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は麺塊中央部に、仮想麺塊の体積に対
して10〜50%の凹部を形成せしめて冷凍した後、該
冷凍茹麺の表面に水を付着させ、次いで再冷凍すること
を特徴とする電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方
法である。
して10〜50%の凹部を形成せしめて冷凍した後、該
冷凍茹麺の表面に水を付着させ、次いで再冷凍すること
を特徴とする電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方
法である。
本発明に於て、麺とはスパゲッティ、マカロニ等のパス
タ類及びうどん、そば、中華麺等の麺類を全て包含す
る。
タ類及びうどん、そば、中華麺等の麺類を全て包含す
る。
本発明冷凍茹麺は、常法により得られたこれらの麺を茹
処理し、次いで適宜支柱付きトレイ等の成型器に入れ、
第1図及び第2図に示す如く、麺塊1の中央部に凹部2
を形成せしめて冷凍した後、当該冷凍茹麺の表面に、水
を付着せしめて再冷凍することによって製造される。
処理し、次いで適宜支柱付きトレイ等の成型器に入れ、
第1図及び第2図に示す如く、麺塊1の中央部に凹部2
を形成せしめて冷凍した後、当該冷凍茹麺の表面に、水
を付着せしめて再冷凍することによって製造される。
本発明の実施に当たっては、茹麺塊を突起部や角部を有
しない形状に成型して冷凍し、その麺塊の厚さを20mm
以上とするのがより顕著な効果を得ることができる。蓋
し、従来冷凍茹麺の場合、その厚さが20mm以上となっ
た場合に特に加熱ムラによる悪影響が大きかったからで
ある。
しない形状に成型して冷凍し、その麺塊の厚さを20mm
以上とするのがより顕著な効果を得ることができる。蓋
し、従来冷凍茹麺の場合、その厚さが20mm以上となっ
た場合に特に加熱ムラによる悪影響が大きかったからで
ある。
凹部2の大きさは、仮想麺塊(凹部を設ける前の麺塊)
の体積に対して10〜50%となる如く形成する必要が
あり、またその数は1個が良い。尚、その形状は円形等
その如何を問わない。
の体積に対して10〜50%となる如く形成する必要が
あり、またその数は1個が良い。尚、その形状は円形等
その如何を問わない。
冷凍の方法としては再冷凍を含め、急速冷凍でも緩慢冷
凍でも良いが、好ましくは急速冷凍が特に良い結果を与
える。
凍でも良いが、好ましくは急速冷凍が特に良い結果を与
える。
また、当該冷凍茹麺表面への水の付着はスプレー等その
手段の如何を問わないが、該付着水量としては、麺10
0重量部に対して5〜15重量部が好適である。因に、
水を付着させて再冷凍処理することなく電子レンジで加
熱解凍した場合には、復元ムラが生じ、その部分がガミ
ーな食感となる。
手段の如何を問わないが、該付着水量としては、麺10
0重量部に対して5〜15重量部が好適である。因に、
水を付着させて再冷凍処理することなく電子レンジで加
熱解凍した場合には、復元ムラが生じ、その部分がガミ
ーな食感となる。
以上の如くして得られる本発明冷凍茹麺は、これを電子
レンジにより適宜時間加熱すれば、復元ムラなく解凍す
ることができ、従ってまた好ましい食感を保持した茹麺
を得ることができる。
レンジにより適宜時間加熱すれば、復元ムラなく解凍す
ることができ、従ってまた好ましい食感を保持した茹麺
を得ることができる。
更に、本発明によって得られる冷凍茹麺は凹型空洞部を
有するが故に、単なる貫通空洞部とは異なり、当該凹型
空洞部にスパゲッティソース類や麺つゆ類の調味液を存
在せしめて調味液付き冷凍茹麺とすることができる。
有するが故に、単なる貫通空洞部とは異なり、当該凹型
空洞部にスパゲッティソース類や麺つゆ類の調味液を存
在せしめて調味液付き冷凍茹麺とすることができる。
以下更に本発明を実施例、比較例並びに試験例を挙げて
説明する。
説明する。
実施例 乾燥スパゲッティ(1.7mmφ)500gを9分間茹処理
して得られた茹でスパゲッティ100重量部(1100g)
にサラダ油0.5重量部、塩0.1重量部、ホワイトペッパー
0.05重量部を添加し、調味スパゲッティを得た。このも
の180gを130mmφの円形トレイに詰めて麺の厚さ
を54mmとして、中心部分に100mmφ×45mmの凹部
を形成せしめ(仮想麺塊の体質に対して50%)、−3
0℃の冷凍庫で凍結した。得られた冷凍スパゲッティ
に、スパゲッティに対して10重量%の水を噴霧して再
度前述の冷凍庫で凍結した。得られた再冷凍スパゲッテ
ィを1.5KWの電子レンジで2分間解凍調理したところ、
食感の良い調理スパゲッティが得られた。
して得られた茹でスパゲッティ100重量部(1100g)
にサラダ油0.5重量部、塩0.1重量部、ホワイトペッパー
0.05重量部を添加し、調味スパゲッティを得た。このも
の180gを130mmφの円形トレイに詰めて麺の厚さ
を54mmとして、中心部分に100mmφ×45mmの凹部
を形成せしめ(仮想麺塊の体質に対して50%)、−3
0℃の冷凍庫で凍結した。得られた冷凍スパゲッティ
に、スパゲッティに対して10重量%の水を噴霧して再
度前述の冷凍庫で凍結した。得られた再冷凍スパゲッテ
ィを1.5KWの電子レンジで2分間解凍調理したところ、
食感の良い調理スパゲッティが得られた。
比較例 水を噴霧して再凍結しない以外は実施例と同様にして得
た冷凍スパゲッティを、1.5KWの電子レンジで2分間解
凍調理したところ、復元ムラを生じて麺塊表面に過加熱
部分ができ、その部分がガミーな食感を有するスパゲッ
ティとなった。
た冷凍スパゲッティを、1.5KWの電子レンジで2分間解
凍調理したところ、復元ムラを生じて麺塊表面に過加熱
部分ができ、その部分がガミーな食感を有するスパゲッ
ティとなった。
試験例 仮想麺塊の体積に対する凹部の大きさを下表の如く変え
た以外は実施例と同様の方法で得た冷凍茹麺を、実施例
と同一の条件下電子レンジで解凍して得たスパゲッティ
の比較試験結果は下表の通りであった。
た以外は実施例と同様の方法で得た冷凍茹麺を、実施例
と同一の条件下電子レンジで解凍して得たスパゲッティ
の比較試験結果は下表の通りであった。
第1図は本発明によって得られる冷凍茹麺の一実施例を
示す断面説明であり、第2図はその斜視説明図である。 1……麺塊、2……凹部
示す断面説明であり、第2図はその斜視説明図である。 1……麺塊、2……凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−189788(JP,A) 特開 昭58−189789(JP,A) 特開 昭58−189791(JP,A) 特開 昭60−105467(JP,A) 特開 昭57−49392(JP,A) 特開 昭58−189790(JP,A) 特開 昭56−92750(JP,A) 特開 昭60−137255(JP,A) 実公 昭12−13310(JP,Y1) 実公 昭14−11607(JP,Y1) 実願昭57−145199号(実開昭59−58203 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭55−138524号(実開昭57−62588 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)
Claims (1)
- 【請求項1】麺塊中央部に、仮想麺塊の体積に対して1
0〜50%の凹部を形成せしめて冷凍した後、該冷凍茹
麺の表面に水を付着させ、次いで再冷凍することを特徴
とする電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60187648A JPH0624476B2 (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | 電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60187648A JPH0624476B2 (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | 電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59131764 Division |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61124349A JPS61124349A (ja) | 1986-06-12 |
JPH0624476B2 true JPH0624476B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=16209784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60187648A Expired - Lifetime JPH0624476B2 (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | 電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624476B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007174920A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Ace Shokuhin Kk | マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6012282B2 (ja) * | 2011-06-17 | 2016-10-25 | 日清食品冷凍株式会社 | 電子レンジ・鍋調理兼用冷凍麺類およびその製造方法 |
JP5864947B2 (ja) * | 2011-08-04 | 2016-02-17 | テーブルマーク株式会社 | 電子レンジによる加熱ムラの少ない冷凍麺塊 |
JP6001872B2 (ja) * | 2012-02-15 | 2016-10-05 | 日本水産株式会社 | 練製品の過加熱を抑制する方法 |
JP2014064482A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Tablemark Co Ltd | 電子レンジによる調理に適した形状の冷凍麺塊 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5692750A (en) * | 1979-12-27 | 1981-07-27 | Ajinomoto Co Inc | Preparation of frozen noodle |
JPS5749392U (ja) * | 1980-09-08 | 1982-03-19 | ||
JPS6327597Y2 (ja) * | 1980-09-29 | 1988-07-26 | ||
DE3214426C1 (de) * | 1982-04-20 | 1983-11-24 | Nestler Gmbh A | Elektronischer Griffel fuer Digitalisiergeraete |
JPS58189791A (ja) * | 1982-04-28 | 1983-11-05 | 日本信号株式会社 | 自動改札機 |
JPS58189789A (ja) * | 1982-04-28 | 1983-11-05 | Comput Services Corp | 磁気カ−ド読取装置 |
JPS58189790U (ja) * | 1982-06-11 | 1983-12-16 | 日本酸素株式会社 | 冷凍麺類 |
JPS5950283U (ja) * | 1982-09-25 | 1984-04-03 | 大河戸 正平 | 生めん |
JPS60105467A (ja) * | 1983-11-10 | 1985-06-10 | Nisshin Flour Milling Co Ltd | 成型麺塊及び容器詰め麺 |
JPS60137255A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-20 | Nisshin Flour Milling Co Ltd | 冷凍麺類の製造法 |
-
1985
- 1985-08-27 JP JP60187648A patent/JPH0624476B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007174920A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Ace Shokuhin Kk | マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法 |
JP4652971B2 (ja) * | 2005-12-27 | 2011-03-16 | エース食品株式会社 | マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61124349A (ja) | 1986-06-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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