JPH062242Y2 - 自動車用空調機の送風機制御用抵抗器 - Google Patents

自動車用空調機の送風機制御用抵抗器

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JPH062242Y2
JPH062242Y2 JP1886889U JP1886889U JPH062242Y2 JP H062242 Y2 JPH062242 Y2 JP H062242Y2 JP 1886889 U JP1886889 U JP 1886889U JP 1886889 U JP1886889 U JP 1886889U JP H062242 Y2 JPH062242 Y2 JP H062242Y2
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JP
Japan
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resistance
resistor
resistance elements
blower
terminal
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JP1886889U
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JPH02110301U (ja
Inventor
亮 加山
憲治 杉本
Original Assignee
ミクロン電気株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車に搭載する空調機の送風機制御用抵抗
器に関するものである。
(従来の技術) 第6図は、この種の抵抗器の従来例を示したもので、1
はベース部材、2,2はベース部材1に植設されたター
ミナル、3,4はそれぞれ互いに対向するターミナルの
接続部2a,2aに懸け渡されて接続された抵抗素子
で、金属抵抗線をコイル状に巻いたものが使用されてい
る。2b,2bはターミナルの外部接続部である。5は
温度ヒューズ機能を持たせて隣接ターミナル間を電気的
に接続する、燐青銅等からなるばね部材で、一端が、所
要温度で溶解若しくは軟化する低融点合金6で隣接ター
ミナルに接合されている。7はパンチング孔開けしたか
ご様のケースで、抵抗素子部を覆っている。
このように構成された抵抗器は、自動車搭載の空調機の
通風路に配置され、送風時はその風によって強制的に冷
却されているが、例えば、モータ回転軸のロックや電気
回路のショート等の事故によってモータの回転が停止す
ると、通風路の風が止まり、抵抗器の抵抗線が赤熱す
る。通風路は一般にABS樹脂等から構成されているの
で火災につながる危険があり、そこで、抵抗線の近傍に
配置した前記温度ヒューズ機能部の低融点合金が抵抗線
の赤熱で溶け、ばね部材5が隣のターミナルから離れて
回路が開成されるようになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記構成の従来例では次のような問題点
がある。
モータロックや電気回路のショート等の事故でモータ
の回転が停止すると、通風路の風が止まり、抵抗線が直
ちに赤熱して、溶断、落下し、その落下点に比較的燃え
易いものがあると直ぐ着火する危険がある。
抵抗線をコイル状に巻いた抵抗素子が使用されている
ので、形状が比較的大型になるだけでなく、抵抗線の溶
断、落下を防止するためにかご様のケース7を設けてい
るので、通風路における通気の大きな妨げとなり、通気
抵抗が著しく増大する。
通気抵抗の影響を極力少なくするために、通風路のな
るべく下流側に配置するなど、取付部に制約を受け、ま
た、下流側に配置すると、風の流れが乱流になり勝ち
で、空冷効果が低下する。
本考案は、従来のようなコイル状抵抗素子を使用せず
に、小型で通気抵抗が小さくなる形状にし、かつ高い安
全性を有する自動車用空調機の送風機制御用抵抗器を提
供するものである。
(課題を解決するための手段) 各抵抗素子は、軸部に貫通孔を有する円筒状のセラミッ
ク基材の外周面及び必要に応じて内周面に酸化金属抵抗
被膜を被着し、両端に孔開きキャップ端子を設けた抵抗
素子からなり、それら複数の抵抗素子を、貫通孔が一致
するようにして引出端子を介して互いにキャップ部を接
合し、直列構成とするものである。
(作用) 円筒形状の抵抗素子が複数個直列接続された形状である
から、全体として1つの円筒形状の抵抗器となり、小型
で、通風路の限られた小スペース内に容易に設置され、
しかも、貫通孔が風の流れに沿うように配置することに
より通気抵抗が非常に小さくなる。従って、また、取付
位置に対する制約がなく、最も風力の強いシロッコファ
ンケースの風吹出口に設置することが可能になる。そし
て、正常時の空冷中は、外周部だけでなく貫通孔も風が
通過することにより冷却効果が上がり、確実に動作す
る。一方、異常発生で空冷が停止すると、抵抗素子の温
度上昇により温度ヒューズが切れ、回路を開成する。こ
のとき、抵抗器が過熱しても、従来の抵抗線のように、
赤熱して溶断、落下という現象は生じないので、直ちに
火災につながることはなく、安全性が非常に向上する。
(実施例) 以下、図面を参照して実施例を詳細に説明する。第1図
は、本考案の一実施例を示したもので、11はベース部
材、12,13,14は抵抗素子であり、それぞれその両端に金
属のキャップ端子15が付けられている。各抵抗素子は、
それぞれ軸部に貫通孔を有する円筒状のセラミック基材
の外周面及び必要に応じて内周面に酸化金属抵抗被膜を
被着し、両端に孔開きキャップ端子15を設けてあり、そ
れら抵抗素子12,13,14を、貫通孔が一致するようにして
引出端子17及び18を介して互いにキャップ部を嵌合し、
また両端部にも引出端子16,19を設けて直列構成として
いる。なお、実際の製造工程では、例えば引出端子17を
キャップ端子15,15で挟んで予め溶接しておき、このキ
ャップ端子に抵抗素子体の端部を挿入、固着する。21は
一端が端子20に接合されたばね部材で、他端が、低融点
合金22で引出端子16に接合されており、温度ヒューズを
構成している。引出端子はベース部材11に2列2行で取
付けられている。
円筒の外周面に抵抗被膜を有する抵抗器の場合、通常、
スパイラル状にカットして抵抗値を調整するが、この調
整方法は電流通路の幅の狭いネック部分ができて許容電
流密度が小さくなると共に、電流が流れない無効の被膜
部分ができて、抵抗膜の利用効率が悪い。そこで、本実
施例では、第4図に示したように、軸に直角方向に複数
のカット線を入れ、膜面を展開した(b)図の矢印のよう
に電流が流れるようにする。このようなカット方法を採
用すれば、ネックができずに電流密度が大きくすること
ができ、かつ抵抗被膜の利用効率が高くなる。更に、低
抵抗の場合は、セラミック基材の貫通孔内壁に形成され
た抵抗膜も利用することができる。
このように構成された送風機制御用抵抗器は、第2図に
示したように、シロッコファン23のケース(樹脂)24の
風吹出口に配置される。25はファンを駆動するモータで
ある。
第3図は、送風機駆動用モータの回転速度を調節するた
めの電気回路を示したものである。第3図において、破
線で囲んだ部分Aが本考案の送風機制御用抵抗器であ
り、送風機駆動用モータ25に直列に接続される。各抵抗
素子12〜14に接続された外部引出端子20,17〜19は、切
換スイッチ26の切換端子H(高速)、M(中高速)、
(中低速)及びL(低速)にそれぞれ接続されてい
る。なお、27はバッテリー、28は電流ヒューズ、29は電
源スイッチである。
上記回路において、電源スイッチ29を閉成し、切換スイ
ッチ26を切換端子Lに接続すると、モータ25に3個の抵
抗素子12,13及び14が直列に挿入されるのでモータの両
端電圧は最も低くなり、従って、低速回転となる。切換
スイッチ26をM,M,H側に切り換える程モータの
両端電圧は高くなり、従って、回転は高速となる。そし
て、モータの回転速度に応じて空調機の送風の強弱が決
まることは言うまでもない。
以上のように構成された本実施例では、抵抗器を1つの
円筒形状にして構成しているので、小型になり、通風路
の限られた小スペース内にも容易に設置することができ
る。
また、正常動作時は、シロッコファン23から吹き出す風
によって外周部及び内周部から強制的に空冷され、しか
もこの位置が通風路の中で最も上手の風力の強い位置で
あるから比較的低温で、確実に動作することができる。
第5図は、貫通孔の有無による冷却効果を比較したもの
で、孔有りのものが孔無しのものと比較して、消費電力
60Wのもので、表面温度にして140℃も下げることができ
る。
次にモータロック等の異常発生で空冷が停止した場合
は、直ちに温度ヒューズが断になり、回路が開成され
る。さらに、温度ヒューズが溶断する前に抵抗温度が上
昇しても、従来の抵抗線のように、赤熱、溶断、落下と
いうような危険な状態にならないので、安全性を著しく
高めることになる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、抵抗器が小型に
なり、通風路の最も適切な位置にしかも限られた小スペ
ース内に容易に設置することができ、通気抵抗が非常に
小さくなり、正常動作時はその空冷によって確実に動作
し、信頼性を高めることができる。一方、異常発生で空
冷が停止すると、温度ヒューズが溶断し、また、たとえ
抵抗器が過熱しても、従来の抵抗線のように、赤熱した
り、溶断、落下という現象は生じないので、直ちに火災
につながることはなく、安全性を著しく向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の構成図、第2図は、本考
案の抵抗器をシロッコファンケースの風吹出口に配置し
た状態を示す図、第3図は、送風機駆動用モータの回転
速度を調節するための電気回路図、第4図は、同実施例
の抵抗素子の抵抗値調整方法を示す図、第5図は、同実
施例の表面温度を孔なし基材を使用したものと比較した
図、第6図は、従来例の構成図である。 11…ベース部材、12,13,14…抵抗素子、15…キャップ端
子、16,17,18,19…引出端子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調用送風通路に配置されて複数の抵抗素
    子を有し、送風機駆動用モータの回転速度を段階的に調
    節するために前記モータと接続される抵抗素子を切り換
    えるようにした送風機制御用抵抗器であって、 前記各抵抗素子は、軸部に貫通孔を有する円筒状のセラ
    ミック基材の外周面及び必要に応じて内周面に酸化金属
    抵抗被膜を被着し、両端に孔開きキャップ端子を設けた
    抵抗素子からなり、それら複数の抵抗素子を、貫通孔が
    一致するようにして引出端子を介して互いにキャップ部
    を接合し、直列構成としたことを特徴とする自動車用空
    調機の送風機制御用抵抗器。
JP1886889U 1989-02-22 1989-02-22 自動車用空調機の送風機制御用抵抗器 Expired - Lifetime JPH062242Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH02110301U JPH02110301U (ja) 1990-09-04
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JP6938274B2 (ja) * 2017-08-21 2021-09-22 Koa株式会社 抵抗器

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JPH02110301U (ja) 1990-09-04

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