JPH0727208Y2 - 自動車用空気調和装置の送風制御装置 - Google Patents
自動車用空気調和装置の送風制御装置Info
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- JPH0727208Y2 JPH0727208Y2 JP4991488U JP4991488U JPH0727208Y2 JP H0727208 Y2 JPH0727208 Y2 JP H0727208Y2 JP 4991488 U JP4991488 U JP 4991488U JP 4991488 U JP4991488 U JP 4991488U JP H0727208 Y2 JPH0727208 Y2 JP H0727208Y2
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- control device
- heat
- fan
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Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用空気調和装置のファンモータへの印
加電圧を変化させ送風量を制御する送風制御装置、特に
該送風制御装置に取付ける温度ヒューズの取付構造の改
良に関する。
加電圧を変化させ送風量を制御する送風制御装置、特に
該送風制御装置に取付ける温度ヒューズの取付構造の改
良に関する。
(従来の技術) 最近の自動車用空気調和装置の送風機の回転を制御する
送風制御装置には、第5〜8図に示すような扁平構造の
送風制御装置が提案されている。
送風制御装置には、第5〜8図に示すような扁平構造の
送風制御装置が提案されている。
この送風制御装置1は、第5図に示すように、バッテリ
ーBの一端を接続した基線Lに自動車用空気調和装置の
電流ヒューズF1を介してファンモータMを接続し、さら
にレジスタンスR(単位レジスタンスR1〜R3の総称)及
びこのレジスタンスRと直列的に設けられた温度ヒュー
ズF2を介してファンスイッチSWと接続したものである。
ーBの一端を接続した基線Lに自動車用空気調和装置の
電流ヒューズF1を介してファンモータMを接続し、さら
にレジスタンスR(単位レジスタンスR1〜R3の総称)及
びこのレジスタンスRと直列的に設けられた温度ヒュー
ズF2を介してファンスイッチSWと接続したものである。
この送風制御装置1では、ファンスイッチSWの可動子K
をスライドして、ファンスピードを決定する端子T(単
位端子T1〜T4の総称)、例えば高速(Hi),中高速(M
H),中低速(ML),低速(Lo)用の各単位端子T1〜4)
を適宜選択して、ファンスピードを複数段階に切替える
ようになっている。
をスライドして、ファンスピードを決定する端子T(単
位端子T1〜T4の総称)、例えば高速(Hi),中高速(M
H),中低速(ML),低速(Lo)用の各単位端子T1〜4)
を適宜選択して、ファンスピードを複数段階に切替える
ようになっている。
更に、詳述すれば、この送風制御装置1は、第6図に示
すように、母体となる鉄板5の上下両面にガラス等の透
明な耐熱絶縁層6を電気的に施釉したいわゆるホーロー
板から成る電気的絶縁基板2上に、前記レジスタンスR
を構成する所定の幅と厚みを有する線状の抵抗部材を所
定パターンを形成するように印刷してレジスタンスRの
回路を形成し、このレジスタンスRの回路から引き出さ
れた前記線状の抵抗部材と、前記各単位端子T1〜T4とを
電気的に接続している。また、このレジスタンスRの回
路には、該回路を電気的に遮断する通孔3を開設し、こ
の通孔3を架橋するように前記温度ヒューズF2を構成す
る半田4を溶着し、前記レジスタンスRの回路が電気的
に導通するようにしている。
すように、母体となる鉄板5の上下両面にガラス等の透
明な耐熱絶縁層6を電気的に施釉したいわゆるホーロー
板から成る電気的絶縁基板2上に、前記レジスタンスR
を構成する所定の幅と厚みを有する線状の抵抗部材を所
定パターンを形成するように印刷してレジスタンスRの
回路を形成し、このレジスタンスRの回路から引き出さ
れた前記線状の抵抗部材と、前記各単位端子T1〜T4とを
電気的に接続している。また、このレジスタンスRの回
路には、該回路を電気的に遮断する通孔3を開設し、こ
の通孔3を架橋するように前記温度ヒューズF2を構成す
る半田4を溶着し、前記レジスタンスRの回路が電気的
に導通するようにしている。
なお、符号「7」は、前記レジスタンスRに外部からゴ
ミ等が付着するのを防止するガラス等の耐熱絶縁層であ
る。
ミ等が付着するのを防止するガラス等の耐熱絶縁層であ
る。
そして、この絶縁基板2は、第7図に示すように、前記
端子TをファンスクロールFsから外部に突出させた状態
で、突片2aに開設したねじ挿通孔8にねじ(第5図参
照)を挿通し、ファンスクロールFsの天井板Ftまたはベ
ルマウス9等に取付けている。
端子TをファンスクロールFsから外部に突出させた状態
で、突片2aに開設したねじ挿通孔8にねじ(第5図参
照)を挿通し、ファンスクロールFsの天井板Ftまたはベ
ルマウス9等に取付けている。
このように構成した送風制御装置1の可動子Kをスライ
ドさせて、ファンの回転数をLo、ML、MHにした場合は、
対応する各単位レジスタンスR1〜R3に電流が流れてジュ
ール熱が発生し、各単位レジスタンスR1〜R3は発熱す
る。
ドさせて、ファンの回転数をLo、ML、MHにした場合は、
対応する各単位レジスタンスR1〜R3に電流が流れてジュ
ール熱が発生し、各単位レジスタンスR1〜R3は発熱す
る。
このジュール熱は速やかに除去することが望ましいこと
から、前記絶縁基板2はファンスクロールFs内に設けら
れており、このファンスクロールFsの風路D中を流れる
空気流により前記ジュール熱を除去するようにしてい
る。
から、前記絶縁基板2はファンスクロールFs内に設けら
れており、このファンスクロールFsの風路D中を流れる
空気流により前記ジュール熱を除去するようにしてい
る。
この場合、前記送風制御装置1は、扁平構造で放熱性が
良好なために、風路D中でも通気抵抗及び風切り音は小
さなものとなり、また前述したファンスクロールFsの風
路Dのように多量の空気が流れている場所のみでなく、
多少空気が流れている所であれば、いかなる場所にも設
置することができる。
良好なために、風路D中でも通気抵抗及び風切り音は小
さなものとなり、また前述したファンスクロールFsの風
路Dのように多量の空気が流れている場所のみでなく、
多少空気が流れている所であれば、いかなる場所にも設
置することができる。
また、モータロック時あるいはモータ異常回転時のよう
な異常が生じると、所定の単位レジスタンスR1〜R3に異
常電流が流れると共に、発生熱が蓄積し、この単位レジ
スタンスR1〜R3は異常発熱するが、この熱により種々の
不都合が生じないように前記温度ヒューズF2が前記熱に
よって溶断し、モータ回路Mcを断ちモータMへの給電を
遮断するようにしている。
な異常が生じると、所定の単位レジスタンスR1〜R3に異
常電流が流れると共に、発生熱が蓄積し、この単位レジ
スタンスR1〜R3は異常発熱するが、この熱により種々の
不都合が生じないように前記温度ヒューズF2が前記熱に
よって溶断し、モータ回路Mcを断ちモータMへの給電を
遮断するようにしている。
特に、この温度ヒューズF2は、Hi状態以外は必ず電流が
流れる単位レジスタンスR1の回路内に設けられ、溶断の
確定化を図っている。
流れる単位レジスタンスR1の回路内に設けられ、溶断の
確定化を図っている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述するような扁平構造の送風制御装置
にあっては、前記単位レジスタンスR1〜R3の発熱が、温
度ヒューズF2に確実に伝わるように、抵抗部材が絶縁基
板2上で描くパターンを工夫しているが、このようにし
ても、絶縁基板2上を取付けた風路D中を流れる空気流
の状態によっては、温度分布が異なり、前記モータの回
転に異常が生じてからレジスタンスRが発熱し、温度ヒ
ューズF2が溶断するまでの時間が一定しない虞れがあ
る。
にあっては、前記単位レジスタンスR1〜R3の発熱が、温
度ヒューズF2に確実に伝わるように、抵抗部材が絶縁基
板2上で描くパターンを工夫しているが、このようにし
ても、絶縁基板2上を取付けた風路D中を流れる空気流
の状態によっては、温度分布が異なり、前記モータの回
転に異常が生じてからレジスタンスRが発熱し、温度ヒ
ューズF2が溶断するまでの時間が一定しない虞れがあ
る。
例えば、第8図に示すように、実線で示す矢印方向に空
気流が流れている場所に、送風制御装置1がセットさ
れ、全単位レジスタンスRに通電されている場合に、モ
ータに何らかの異常が生じ、回転数が低下したとする。
気流が流れている場所に、送風制御装置1がセットさ
れ、全単位レジスタンスRに通電されている場合に、モ
ータに何らかの異常が生じ、回転数が低下したとする。
この場合、レジスタンスRに流れる電流が増加すると供
に、風量は、当然低下するので、レジスタンスRは、設
計通りの放熱がなされず、ある一定時間後には、蓄熱さ
れて温度ヒューズF2は溶断する。ところでこの際、温度
ヒューズF2は、基本的には、温度ヒューズF2の取付部の
単位レジスタンスR1の発熱量により溶断するのである
が、単位レジスタンスR1から放熱された熱により加熱さ
れた空気流の影響を受け、その溶断時間が決定される。
また、他の単位レジスタンスR2,R3の熱を奪った空気流
は下流側に流れることになり、温度ヒューズF2は、その
影響を受けない。
に、風量は、当然低下するので、レジスタンスRは、設
計通りの放熱がなされず、ある一定時間後には、蓄熱さ
れて温度ヒューズF2は溶断する。ところでこの際、温度
ヒューズF2は、基本的には、温度ヒューズF2の取付部の
単位レジスタンスR1の発熱量により溶断するのである
が、単位レジスタンスR1から放熱された熱により加熱さ
れた空気流の影響を受け、その溶断時間が決定される。
また、他の単位レジスタンスR2,R3の熱を奪った空気流
は下流側に流れることになり、温度ヒューズF2は、その
影響を受けない。
また、逆に破線で示す方向から空気流が流れている場所
に同じ送風制御装置1をセットし、同様な制御を行なっ
ている場合すなわち、この送風制御装置を180°回転さ
せて同位置に取付けた場合等)には、単位レジスタンス
R2,R3の熱を奪った高熱空気が温度ヒューズF2に当たる
ことになり、温度ヒューズF2の溶断時間は、前述の場合
に較べて早くなる。
に同じ送風制御装置1をセットし、同様な制御を行なっ
ている場合すなわち、この送風制御装置を180°回転さ
せて同位置に取付けた場合等)には、単位レジスタンス
R2,R3の熱を奪った高熱空気が温度ヒューズF2に当たる
ことになり、温度ヒューズF2の溶断時間は、前述の場合
に較べて早くなる。
このため、送風状態によって温度ヒューズF2に与える影
響が異なり、絶縁基板2の取付けにより、温度ヒューズ
F2の溶断に跛行的結果が生じることになる。
響が異なり、絶縁基板2の取付けにより、温度ヒューズ
F2の溶断に跛行的結果が生じることになる。
また、自動車走行中であって、モータがロックしてもラ
ム圧により送風が確保されている場合も、同様な現象が
生ずる。
ム圧により送風が確保されている場合も、同様な現象が
生ずる。
本考案は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、自
動車用空気調和装置のいかなる場所に設置しても、モー
タ異常回転及びモータロック時のような異常時には、送
風状態の如何に拘らず、温度ヒューズを即座に溶断し、
モータへの給電を断つようにした自動車用空気調和装置
の送風制御装置を提供することを目的とする。
動車用空気調和装置のいかなる場所に設置しても、モー
タ異常回転及びモータロック時のような異常時には、送
風状態の如何に拘らず、温度ヒューズを即座に溶断し、
モータへの給電を断つようにした自動車用空気調和装置
の送風制御装置を提供することを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、総抵抗値を変化さ
せることによりファン回転用モータへの印加電圧を変化
させてファンの送風量を制御するレジスタンスの回路
を、扁平な電気的絶縁基板上に、所定の幅と厚みを有す
る線状の抵抗部材をほぼ全域にわたり引き回すことによ
り形成し、前記レジスタンスの回路に、該レジスタンス
の回路の抵抗部材の異常発熱により溶断する温度ヒュー
ズを直列的に設け、該温度ヒューズの溶断により前記フ
ァン回転用モータへの給電を遮断するようにした自動車
用空気調和装置の送風制御装置において、前記温度ヒュ
ーズを、所定の幅と厚みを有する線状の低融点部材によ
り構成し、この低融点部材を、前記抵抗部材に隣接させ
て設けたことを特徴とする自動車用空気調和装置の送風
制御装置である。
せることによりファン回転用モータへの印加電圧を変化
させてファンの送風量を制御するレジスタンスの回路
を、扁平な電気的絶縁基板上に、所定の幅と厚みを有す
る線状の抵抗部材をほぼ全域にわたり引き回すことによ
り形成し、前記レジスタンスの回路に、該レジスタンス
の回路の抵抗部材の異常発熱により溶断する温度ヒュー
ズを直列的に設け、該温度ヒューズの溶断により前記フ
ァン回転用モータへの給電を遮断するようにした自動車
用空気調和装置の送風制御装置において、前記温度ヒュ
ーズを、所定の幅と厚みを有する線状の低融点部材によ
り構成し、この低融点部材を、前記抵抗部材に隣接させ
て設けたことを特徴とする自動車用空気調和装置の送風
制御装置である。
(作用) このように構成した本考案にあっては、送風制御装置が
取付けられた場所で、空気流がどのように流れようと、
モータ異常回転時およびモータロック時のような異常時
には、発熱しているレジスタンスによる蓄熱度が種々の
条件により最も高くなった位置の温度ヒューズが溶断
し、モータへの給電を断つことになる。
取付けられた場所で、空気流がどのように流れようと、
モータ異常回転時およびモータロック時のような異常時
には、発熱しているレジスタンスによる蓄熱度が種々の
条件により最も高くなった位置の温度ヒューズが溶断
し、モータへの給電を断つことになる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す概略説明図、第2図は
同実施例の要部を示す斜視図、第3図は第2図の要部断
面説明図、第4図は同実施例の使用状態を示す概略説明
図である。なお、第5〜7図に示す部材と同一部材に
は、同一符号を付し、その説明は省略する。
同実施例の要部を示す斜視図、第3図は第2図の要部断
面説明図、第4図は同実施例の使用状態を示す概略説明
図である。なお、第5〜7図に示す部材と同一部材に
は、同一符号を付し、その説明は省略する。
この送風制御装置10は、ほぼ矩形状をし、剛性をもった
扁平なホーロー基板等からなる電気的絶縁基板2上に、
総抵抗値を変化させることによりファン回転用モータM
への印加電圧を変化させて、ファンの送風量を制御する
レジスタンスR(単位レジスタンスR1〜R3の総称)の回
路と、該レジスタンスRの回路の抵抗部材の異常発熱に
より溶断する温度ヒューズF2とを直列に接続すると共に
隣接して形成している。
扁平なホーロー基板等からなる電気的絶縁基板2上に、
総抵抗値を変化させることによりファン回転用モータM
への印加電圧を変化させて、ファンの送風量を制御する
レジスタンスR(単位レジスタンスR1〜R3の総称)の回
路と、該レジスタンスRの回路の抵抗部材の異常発熱に
より溶断する温度ヒューズF2とを直列に接続すると共に
隣接して形成している。
前記レジスタンスRの回路は、ペースト状の抵抗部材
を、これを所定の幅と厚みの線となるように絶縁基板2
のほぼ全域にわたり印刷した後に、焼付固定することに
より形成したものである。この場合、抵抗部材の所定の
位置より絶縁基板2の外端縁部まで引き出された前記抵
抗部材よりなる引出線の先端に端子T(端部レジスタン
スT1〜4の総称)が半田付等により接続されている。
を、これを所定の幅と厚みの線となるように絶縁基板2
のほぼ全域にわたり印刷した後に、焼付固定することに
より形成したものである。この場合、抵抗部材の所定の
位置より絶縁基板2の外端縁部まで引き出された前記抵
抗部材よりなる引出線の先端に端子T(端部レジスタン
スT1〜4の総称)が半田付等により接続されている。
ここに、前記抵抗部材の長さにより抵抗値が変化するこ
とから、最も長い抵抗部材を通った電流が導かれる端子
T4は低速用の端子となり、端子T3は中低速用、端子T2は
中高速用、端子T1は高速用の端子となる。
とから、最も長い抵抗部材を通った電流が導かれる端子
T4は低速用の端子となり、端子T3は中低速用、端子T2は
中高速用、端子T1は高速用の端子となる。
前記中高速用端子T2と高速用端子T1との間は、抵抗部材
の自由端Aに線状の温度ヒューズF2が接続されたものと
なっており、この線状の温度ヒューズF2は前記レジスタ
ンスRの各単位レジスタンスR1〜R3に隣接して引き回さ
れる。
の自由端Aに線状の温度ヒューズF2が接続されたものと
なっており、この線状の温度ヒューズF2は前記レジスタ
ンスRの各単位レジスタンスR1〜R3に隣接して引き回さ
れる。
この温度ヒューズF2を固着するに当っては、前記絶縁基
板2上にレジスタンスRの回路を焼付固定した後に、ガ
ラス等の耐熱絶縁層7を形成する。次に、第3図に示す
ように、前記レジスタンスR3の自由端A及び単位レジス
タンスR1〜R3に沿った部分には前記耐熱絶縁層7を形成
せず、前記低融点部材を印刷し易くしておく。
板2上にレジスタンスRの回路を焼付固定した後に、ガ
ラス等の耐熱絶縁層7を形成する。次に、第3図に示す
ように、前記レジスタンスR3の自由端A及び単位レジス
タンスR1〜R3に沿った部分には前記耐熱絶縁層7を形成
せず、前記低融点部材を印刷し易くしておく。
そして、この耐熱絶縁層7が形成されていない部分に前
記温度ヒューズF2を印刷した後に焼付固定する。特に、
本実施例では、この温度ヒューズF2を前記絶縁基板2上
に印刷された前記単位レジスタンスR1〜R3の経路に沿っ
て設けているが、これは前記レジスタンスRの回路の内
いずれの単位レジスタンスR1〜R3を使用してファン回転
用モータMの回転数を制御していようと、モータの異常
によりいずれかの単位レジスタンスR1〜R3に異常電流が
流れると、これらレジスタンスR1〜R3と直近位置にある
温度ヒューズF2がこの異常発熱を感知して溶断し、前記
モータMへの給電を断つようにするためである。
記温度ヒューズF2を印刷した後に焼付固定する。特に、
本実施例では、この温度ヒューズF2を前記絶縁基板2上
に印刷された前記単位レジスタンスR1〜R3の経路に沿っ
て設けているが、これは前記レジスタンスRの回路の内
いずれの単位レジスタンスR1〜R3を使用してファン回転
用モータMの回転数を制御していようと、モータの異常
によりいずれかの単位レジスタンスR1〜R3に異常電流が
流れると、これらレジスタンスR1〜R3と直近位置にある
温度ヒューズF2がこの異常発熱を感知して溶断し、前記
モータMへの給電を断つようにするためである。
次に作用を説明する。
上記のように構成した送風制御装置10のレジスタンスR
は、第1図に示すファンスイッチSWの可動子Kをスライ
ドさせることにより適宜その総抵抗値を変化させて、モ
ータの回転をHi,MH,ML,Loの四段階に切換えるが、例え
ば、可動子Kが実線位置のLoポジョンを選択した場合に
ついて述べる。
は、第1図に示すファンスイッチSWの可動子Kをスライ
ドさせることにより適宜その総抵抗値を変化させて、モ
ータの回転をHi,MH,ML,Loの四段階に切換えるが、例え
ば、可動子Kが実線位置のLoポジョンを選択した場合に
ついて述べる。
ファンスイッチSWをオンし、可動子KをLo端子T4に接続
すると、バッテリBからの電流は、電流ヒューズF1、モ
ータMを介して第1図のHi端子T1に入る。
すると、バッテリBからの電流は、電流ヒューズF1、モ
ータMを介して第1図のHi端子T1に入る。
この電流は、さらにHi端子T1→温度ヒューズF2→第3レ
ジスタンスR3→第2レジスタンスR2→第1レジスタンス
R1→Lo端子T4→可動子Kと流れる。
ジスタンスR3→第2レジスタンスR2→第1レジスタンス
R1→Lo端子T4→可動子Kと流れる。
この場合、前記単位レジスタンスR1〜R3を電流が通る
と、このレジスタンスRは発熱し、この熱は前記絶縁基
板2に伝わる。
と、このレジスタンスRは発熱し、この熱は前記絶縁基
板2に伝わる。
ところが、前記レジスタンスRは絶縁基板2の全体に広
く配置されており、しかもこの絶縁基板2は扁平で大き
な面積を有し、空気との接触面積が大きいために、前記
伝わってきた熱はファンスクロールFsの風路D中を通る
空気によって速やかに放熱されることになる。
く配置されており、しかもこの絶縁基板2は扁平で大き
な面積を有し、空気との接触面積が大きいために、前記
伝わってきた熱はファンスクロールFsの風路D中を通る
空気によって速やかに放熱されることになる。
一方、仮に前述した制御を行なっている場合に、ファン
モータMが何らかの原因で異常回転したりロックしたり
すると各単位レジスタンスR1〜R3に異常電流が流れて発
生熱が増加すると共にその熱が蓄積され、この単位レジ
スタンスR1〜R3の温度は異常高温となる。
モータMが何らかの原因で異常回転したりロックしたり
すると各単位レジスタンスR1〜R3に異常電流が流れて発
生熱が増加すると共にその熱が蓄積され、この単位レジ
スタンスR1〜R3の温度は異常高温となる。
このときのレジスタンスRから発せられた熱は、前記絶
縁基板2を通って外部に放散されるのみならず、このレ
ジスタンスR1〜R3の直近位置にある温度ヒューズF2にも
直ちに伝達することになる。
縁基板2を通って外部に放散されるのみならず、このレ
ジスタンスR1〜R3の直近位置にある温度ヒューズF2にも
直ちに伝達することになる。
したがって、前記レジスタンスR1〜R3に沿って設けられ
た温度ヒューズF2の内、最も溶断し易い部分が溶断する
ことになる。この場合、前記絶縁基板2の温度ヒューズ
F2の取付面が下面となるようにするが、溶融した温度ヒ
ューズでF2は他の部分から直ちに離れ、レジスタンスR
の回路が電気的に遮断され、ファンモータMへの給電は
停止される。
た温度ヒューズF2の内、最も溶断し易い部分が溶断する
ことになる。この場合、前記絶縁基板2の温度ヒューズ
F2の取付面が下面となるようにするが、溶融した温度ヒ
ューズでF2は他の部分から直ちに離れ、レジスタンスR
の回路が電気的に遮断され、ファンモータMへの給電は
停止される。
特に、第4図に示すように、前記空気流が絶縁基板2に
対し、実線矢印B或いは破線矢印C等のいずれの方向か
ら流れて来ようと、温度ヒューズF2と単位レジスタンス
R1〜R3とは相互に近接した位置にあり、しかもこの温度
ヒューズF2は、この単位レジスタンスR1〜R3すべての近
傍に設けられているので、どの単位レジスタンスRに電
流が流れていようが絶縁基板2における温度分布がいか
に不均一になっていようが温度ヒューズF2その熱的影響
が最大の位置で切断されていることになる。
対し、実線矢印B或いは破線矢印C等のいずれの方向か
ら流れて来ようと、温度ヒューズF2と単位レジスタンス
R1〜R3とは相互に近接した位置にあり、しかもこの温度
ヒューズF2は、この単位レジスタンスR1〜R3すべての近
傍に設けられているので、どの単位レジスタンスRに電
流が流れていようが絶縁基板2における温度分布がいか
に不均一になっていようが温度ヒューズF2その熱的影響
が最大の位置で切断されていることになる。
すなわち、前記モータの異常回転あるいはモータロック
時が如何なる制御状態で発生しようと、温度ヒューズF2
は確実に所定の温度で溶断されることになる。
時が如何なる制御状態で発生しようと、温度ヒューズF2
は確実に所定の温度で溶断されることになる。
また、本考案にあっては、このLoポジションに限ること
なく他のポジション(例えばMH,ML)を選択した場合に
おいても、前記レジスタンスRが異常発熱すると前記温
度ヒューズF2は即座に溶断されることになる。
なく他のポジション(例えばMH,ML)を選択した場合に
おいても、前記レジスタンスRが異常発熱すると前記温
度ヒューズF2は即座に溶断されることになる。
なお、Hiポジションの場合にモータロックから起こると
異常電流により電流ヒューズF1が溶断することになる。
異常電流により電流ヒューズF1が溶断することになる。
更に、実施例にあっては、前記絶縁基板2をファスクロ
ールFs内に設置したが、本考案はこのような場合のみで
なく、冷却用の空気流が流れる場所であれば、どこでも
設置でき、設置位置の自由性が大幅に向上することにも
なる。
ールFs内に設置したが、本考案はこのような場合のみで
なく、冷却用の空気流が流れる場所であれば、どこでも
設置でき、設置位置の自由性が大幅に向上することにも
なる。
さらに、従来のように、レジスタンスの回路の一部に通
孔を開設することなく温度ヒューズを取付けることがで
きるので、絶縁基板2自体の剛性を損なわずに、送風制
御装置10を組立てることができることになる。
孔を開設することなく温度ヒューズを取付けることがで
きるので、絶縁基板2自体の剛性を損なわずに、送風制
御装置10を組立てることができることになる。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、モータの異常回転
時及びモータロック時のようにレジスタンスに異常発熱
が流れると共に、その発生熱が蓄積されて異常発熱が生
じると、どの単位レジスタンスを使用してモータを制御
していようと、また、空気の流れ状態によって、絶縁基
板の温度分布がいかに不均一となっていようと、この異
常発熱を温度ヒューズが即座に感知し、確実に所定温度
で溶断することになり、異常発熱に伴なう種々の不具合
を防止することができる。
時及びモータロック時のようにレジスタンスに異常発熱
が流れると共に、その発生熱が蓄積されて異常発熱が生
じると、どの単位レジスタンスを使用してモータを制御
していようと、また、空気の流れ状態によって、絶縁基
板の温度分布がいかに不均一となっていようと、この異
常発熱を温度ヒューズが即座に感知し、確実に所定温度
で溶断することになり、異常発熱に伴なう種々の不具合
を防止することができる。
また、この送風制御装置は放熱性のよい扁平構造をして
いると共に、どのような送風条件でも確実に所定の温度
で温度ヒューズを切断するようにしたものであるため、
自動車用空気調和装置のいかなる位置にも設置すること
ができるのみでなく、設置位置の自由性が格段に向上す
ることになる。
いると共に、どのような送風条件でも確実に所定の温度
で温度ヒューズを切断するようにしたものであるため、
自動車用空気調和装置のいかなる位置にも設置すること
ができるのみでなく、設置位置の自由性が格段に向上す
ることになる。
第1図は、本考案の一実施例を示す概略説明図、第2図
は、同実施例の要部を示す斜視図、第3図は第2図の要
部断面説明図、第4図は同実施例の使用状態を示す概略
図、第5図は従来例に用いられる温度ヒューズの溶断状
態を示す概略説明図、第6図は第5図の要部断面説明
図、第7図は同従来例の取付状態を示す斜視図、第8図
は同従来例の使用状態を示す概略図である。 10…送風制御装置、2…絶縁基板、M…ファン回転用モ
ータ、R…レジスタンス、F2…温度ヒューズ。
は、同実施例の要部を示す斜視図、第3図は第2図の要
部断面説明図、第4図は同実施例の使用状態を示す概略
図、第5図は従来例に用いられる温度ヒューズの溶断状
態を示す概略説明図、第6図は第5図の要部断面説明
図、第7図は同従来例の取付状態を示す斜視図、第8図
は同従来例の使用状態を示す概略図である。 10…送風制御装置、2…絶縁基板、M…ファン回転用モ
ータ、R…レジスタンス、F2…温度ヒューズ。
Claims (1)
- 【請求項1】総抵抗値を変化させることによりファン回
転用モータ(M)への印加電圧を変化させてファンの送
風量を制御するレジスタンス(R)の回路を、扁平な電
気的絶縁基板(2)上に、所定の幅と厚みを有する線状
の抵抗部材をほぼ全域にわたり引き回すことにより形成
し、前記レジスタンス(R)の回路に、該レジスタンス
(R)の回路の抵抗部材の異常発熱により溶断する温度
ヒューズ(F2)を直列的に設け、該温度ヒューズ(F2)
の溶断により前記ファン回転用モータ(M)への給電を
遮断するようにした自動車用空気調和装置の送風制御装
置において、前記温度ヒューズ(F2)を、所定の幅と厚
みを有する線状の低融点部材により構成し、この低融点
部材を、前記抵抗部材に隣接させて設けたことを特徴と
する自動車用空気調和装置の送風制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4991488U JPH0727208Y2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 自動車用空気調和装置の送風制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4991488U JPH0727208Y2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 自動車用空気調和装置の送風制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01152813U JPH01152813U (ja) | 1989-10-20 |
JPH0727208Y2 true JPH0727208Y2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=31275995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4991488U Expired - Lifetime JPH0727208Y2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 自動車用空気調和装置の送風制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0727208Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0350797Y2 (ja) * | 1988-07-04 | 1991-10-30 | ||
JPH04319582A (ja) * | 1991-04-19 | 1992-11-10 | Mitsubishi Electric Corp | ヘッド支持機構 |
-
1988
- 1988-04-15 JP JP4991488U patent/JPH0727208Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01152813U (ja) | 1989-10-20 |
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