JPH09134654A - 自動車用空調機の送風機制御用抵抗器とその製造方法 - Google Patents

自動車用空調機の送風機制御用抵抗器とその製造方法

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JPH09134654A
JPH09134654A JP31488195A JP31488195A JPH09134654A JP H09134654 A JPH09134654 A JP H09134654A JP 31488195 A JP31488195 A JP 31488195A JP 31488195 A JP31488195 A JP 31488195A JP H09134654 A JPH09134654 A JP H09134654A
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JP
Japan
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terminal
plate
resistor
resistance
foil
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Application number
JP31488195A
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English (en)
Inventor
Akira Kayama
亮 加山
Kenji Sugimoto
憲治 杉本
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Micron Electronics Co Ltd
Original Assignee
Micron Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用空調機の送風機制御用抵抗器を抵抗
箔により形成し、組立を容易にするとともに、過電流が
流れた場合の温度上昇に対するタイムラグを小さくして
温度ヒューズ機能を敏感にし、抵抗器過熱の危険を防止
し、また、抵抗器の構成を量産に適するようにした構造
と製法を提供する。 【構成】 複数の抵抗器による直列回路を抵抗箔で構成
し、抵抗箔の両面を挟む耐熱絶縁版を介して、金属板ま
たは放熱フィン付きヒートシンクで両面から一体に組み
立て、金属板の4隅に設けた窓から抵抗箔の端子部に外
部接続端子を取り付けるとともに、直列抵抗の1端子に
接続する端子と板スプリングの先端を低温溶融金属で接
続し、過熱時に溶融した金属でスプリングが端子から離
れる力により回路を遮断する、送風機制御用抵抗器の構
造とその製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用空調機の送
風機制御用抵抗器に関し、特に抵抗器の構成を抵抗箔で
実現し、組立を容易にするとともに過電流に対するヒュ
ーズ機能を確実にする構造とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用空調機の送風機制御用抵
抗器は、モータがロックしたり風上に紙等の風を遮断す
る物体が被着すると抵抗エレメントが赤熱することがあ
る。またセラミック抵抗では外ケースのセラミックが赤
熱するので付着した綿ほこりや枯れ葉等の可燃物が発火
し、また抵抗を装着した樹脂ケースへの延焼を引き起こ
す危険があった。
【0003】このような危険を防止するため、本出願人
はプレート型の抵抗を提案しているが、抵抗エレメント
を印刷法で構成する場合には印刷ペースト材が高価で、
電極印刷、焼成、抵抗印刷、焼成、トリミングと多段の
工程を必要とし、コストが高く歩留まりも悪かった。ま
た、ヒートシンクを構成するメタルコアの表面に特殊な
セラミックをコーティングしたタイプのものも提案して
いるが、高品質である代償としてコストが高くなるのが
難点であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の自
動車用空調機の送風機制御用抵抗器における問題点を解
決し、抵抗器の構成を抵抗箔で実現し、組立を容易にす
るとともに過電流に対するヒューズ機能を確実にした構
造とその製造方法を提供することにより簡素な構造でコ
ストを低下させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するため、本発明においては、複数の抵抗器が直列接続
回路を構成するように形成された抵抗箔と、抵抗回路の
所要部分を外部接続用端子に接続するため抵抗箔の4隅
に設けた端子接続部と、抵抗箔の両面を挟むように設け
られた薄い耐熱絶縁板と、耐熱絶縁板の上に密着して設
けた金属板あるいは放熱フィンの付いた金属ヒートシン
クと、端子接続部に対して外部接続用端子が接続するこ
とを可能ならしめるように耐熱絶縁板及び板あるいは放
熱フィンの付いた金属ヒートシンクの対応位置に設けた
透孔または切欠部と、直列接続回路の一端子には過熱防
止を目的とした温度ヒューズとを備えたプレート抵抗ユ
ニットと、プレート抵抗ユニットを支持し外部接続端子
と接続する機能を持つベースユニットから構成された、
自動車用空調機の送風機制御用抵抗器を手段として用い
る。
【0006】また、過熱防止を目的とした温度ヒューズ
は、抵抗箔の一端に接続された端子と板スプリングとの
接続部において低温溶融金属で接続され、板スプリング
は他の外部接続用端子に固定され、かつ、抵抗器の過熱
状態において低温溶融金属が溶融した際に板スプリング
が抵抗箔の一端の端子に接続される接点から離れること
を可能ならしめるよう変移力を付して取り付けたことを
手段としている。
【0007】また製造方法として、ヒューズ端子に低温
溶融合金を塗布する工程、板スプリングをベースユニッ
トの端子に固定する工程、プレート抵抗ユニットをベー
スユニットに組み付ける工程、その後板スプリングを細
い棒で上方に変位させて低温溶融合金塗布の部分に接触
させる工程、低温溶融合金塗布部分に熱風を当てるか通
電して加熱させることにより低温溶融合金を溶融させる
工程、板スプリングの先端となじんだタイミングで細い
棒による上方への変位を解除する工程、からなる請求項
2記載の過熱防止を目的とした温度ヒューズの製造方法
を採用する。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例における自動車用
空調機の送風機制御用抵抗器のプレート抵抗ユニットの
構造の分解図である。図1において、11は、プレート
抵抗を構成する抵抗箔であって、図3に示す実施例の回
路における3個の制御用抵抗器211、212、213
に相当する抵抗素子を、1枚の抵抗材料の薄膜により、
例えば打ち抜きのような手段で形成したものである。
【0009】抵抗箔11の両面から挟むように、マイカ
板のような耐熱性絶縁材料を打ち抜きのような手段で形
成した薄い耐熱絶縁板12及び13により絶縁し、ヒー
トシンクを構成する金属板14を折り曲げて耐熱絶縁板
12及び13の外側面に密着するように一体に組み立て
る。なお、図1においては、各部分の厚さ、例えば耐熱
絶縁板12及び13は金属板14より遥かに薄いが、説
明の便宜上誇張して記載したところもある。また、この
実施例においては、ヒートシンクとして金属板を採用し
ているが、放熱効果を高めるため、金属板14の一部ま
たは全部を放熱フィンの付いた金属ヒートシンクとして
構成することができる。
【0010】プレート抵抗ユニットは、図1に示す部品
を図示の位置関係で重ねて積層状態に組み合わせた後、
ヒートシンクの上下を構成する部分141及び142の
つなぎ部分145から折り曲げる。図1の配列では、部
分141の上に、耐熱絶縁板13、抵抗箔11、耐熱絶
縁板12が順次載置され、部分142が耐熱絶縁板12
の上に重なるように折り曲げられる。次に、部分142
に設けた爪143及び144を反対側の金属板141の
上に折り曲げて一体に固定する。この製造工程において
は、順次各種の部品を供給し、小型のプレス等の機械で
板の折り曲げ、爪のかしめを自動的に行うことができ
る。
【0011】図2は、上記のような工程を終了した状態
のプレート抵抗ユニットの全体2を斜視図で示す。図2
においては、温度ヒューズを取り付けた状態のプレート
抵抗を説明するため、図1の配置とは逆にベースとの固
定用端子146が上向きの状態で示している。温度ヒュ
ーズ全体は314で示すが、その構造はベースとの固定
用端子146に挿入された絶縁取り付け具21に板バネ
22の一端221が固定され、板バネ22の他端222
は、金属板14の部分141に一体に形成した端子部1
49と低温溶融金属で接続されている。このようにして
製作され、温度ヒューズ34を組み付けたプレート抵抗
ユニット2は、後に説明するベースユニットに設けた接
続端子に取り付けて、制御用抵抗器として完成する。必
要な場合には、図示していないが、この工程が終了した
後で、放熱フィン付き金属ヒートシンクを図2の下側に
面する金属板の部分142に取り付けることができる。
【0012】図3は、本発明の実施例の自動車用空調機
の送風機制御用抵抗器を使用した送風機駆動用モータの
回転速度調節回路を示す図である。破線で囲んだ部分3
1の部分は、図2で説明した本発明の自動車用空調機の
送風機制御用抵抗器におけるプレート抵抗ユニット2の
回路構成を示し、その一端子318は送風機駆動用モー
タ32に接続し、モータの他端子から順次、電源スイッ
チ33、限流ヒューズ34、電源(バッテリー)35に
接続する。
【0013】送風機制御用抵抗器のユニット31は、こ
の実施例においては3個の制御用抵抗器311、31
2、313が直列に接続されている。しかし、制御用抵
抗器の個数は、任意に選定することができる。314は
温度ヒューズであり、回路に異常に大きな電流が流れた
とき、抵抗が過熱して火災などの発生を防止するために
所定の温度に到達すると回路を切断する目的で設けられ
る。
【0014】端子315、316、317、及び318
は、切換スイッチ36に設けた切換接点L、ML、M
H、Hの各接点とそれぞれ接続されている。図3からも
明らかなように、Lの位置では3個の抵抗を介してモー
タに電流が供給されるから、低速回転であり、MLでは
2個の抵抗が直列に接続されて中低速、またMHでは1
個の抵抗で中高速、Hでは抵抗を介することなく電源に
直接接続されて高速回転を行う。
【0015】図4は、図2において斜視図で示した送風
機制御用抵抗器のプレート抵抗ユニットの一部を断面図
で示した図である。図4においては、プレート抵抗ユニ
ットはベースユニットのベース91に取り付けられた状
態を示しており、抵抗箔11から温度ヒューズ314に
至る熱伝導経路を説明している。図4で理解できるよう
に、抵抗箔11に設けた抵抗素子の端部には、端子が一
体に形成され、耐熱絶縁板13に設けた孔131を介し
て金属板に接続される。抵抗箔11の端子と金属板14
1との接続部の近傍に打ち抜き等の手段で設けた端子部
149が形成される。
【0016】絶縁取り付け具21に板スプリング22の
一端221を取り付け、ベースユニットに設けた外部接
続端子318に接続される。板スプリング22の他端
は、金属板141に打ち抜き等の手段で設けた端子部1
49と対向するように長さが選定されている。板スプリ
ング22の他端222には、予め低温溶融金属41を塗
布しておく。板スプリング22の一端221を絶縁取り
付け具21に固定した状態では、端子部149と対向し
てはいるが離れた状態にある。
【0017】組立時にスプリングの弾力に逆らって先端
部222を端子部149と接触した状態で低温溶融金属
41の部分を高温空気の吹き付け、あるいは電流による
局部的な加熱により端子部149と接続する。このよう
にして、所定の温度以下では板スプリング22は、端子
部149と物理的に接続状態が保たれており、振動など
の外部的な力で離れることはない。しかし、抵抗の過熱
により所定温度以上になると、低温溶融金属41は溶融
して板スプリングの弾力により端子部149から離れ、
回路を切断する。
【0018】本発明は、このような構造の温度ヒューズ
であるから、抵抗箔11から、マイカ板12及び13
と、2枚の金属板14を介してヒューズ端子149に至
る伝熱経路と、抵抗箔から直接ヒューズ端子149に至
る伝熱経路との2つの熱伝導経路により熱が伝わる。こ
の経路は、従来の抵抗器と比較して経由する構成材料が
少ないだけでなく、経路長も極めて短くすることが可能
である。
【0019】このため、回路に異常が発生し、規定の電
流値をオーバーして抵抗素子が過熱したとき、その発熱
が速やかに低温溶融金属41の部分に伝わり、金属41
を溶融させて板スプリングが迅速に端子部149から離
れ、電流を遮断する。この速やかな回路遮断動作は、抵
抗が過度に温度上昇することを確実に防止し、火災や他
の部品の損傷を防止するために極めて有効である。
【0020】従来のプレート型抵抗器における熱伝導経
路を図5により説明し、本発明との温度ヒューズ作動時
間を比較する。抵抗エレメントから温度ヒューズに至る
経路は、一方では抵抗素子51・セラミック絶縁層52
・メタルコア53・セラミック52・溶融金属54であ
り、第2の伝熱経路は、エレメントから溶融金属54へ
の経路である。すなわち従来品では、上記伝熱経路の説
明で明らかなように主として熱を伝導する経路において
異種材の接触部が4個所存在している。このため、抵抗
エレメントの発熱が温度ヒューズに伝達される際の熱抵
抗が大きく、熱容量も大きくなる傾向があり、大電流が
流れて抵抗の発熱が大きくなった時点から、温度ヒュー
ズが作動するまでの時間が長くなる。
【0021】これに対し、本発明では、耐熱絶縁板とし
てのマイカ板12、13を通過した抵抗箔11からの熱
は全面から金属板14に集熱し、かつ、金属板14は熱
伝達率が良好な金属であり、しかも温度ヒューズ部への
距離が近いことも伝熱効果を高めている。このような相
違に基づいた、本発明の抵抗器及び従来の抵抗器におけ
る温度ヒューズの作動時間を比較した性能データの1例
を図5中に示す。電流が小さい場合には、従来の約半分
の時間で動作する。動作中の電流が大きい場合には、発
熱量も大きくなるから遮断までの動作時間は小さくなる
が、この状態でも2/3の時間で遮断動作を行い、効果
は大きい。
【0022】抵抗箔、耐熱絶縁板を金属板で一体化した
ヒートシンクを重ね合わせる工程において、図2に示し
た金属板14を折り曲げて構成する金属板14の上下の
プレート141及び142のずれを防止するため、上下
プレートのつなぎ部分145は、図1に示すように少な
くとも2本設け、必要な場合にはそれ以上設けることが
望ましい。また、加工の際に金属板14の上下のプレー
ト141及び142が正確に重なるために、つなぎ部分
145の中心で曲がるように配慮する必要がある。その
手段として図6のように、つなぎ部分の中央に丸穴61
を設けるか、図7のように狭くした部分71を設ける。
【0023】ヒートシンクを構成する金属板14を曲げ
る加工の際に、抵抗素子との密着性を良好にするため、
予め図8に示すようにソリをつけておくことが望まし
い。図8に示す数値例のように、ヒートシンクの長さL
とソリの高さHとの寸法を選定する。この数値は、金属
板の材質、厚さ、寸法によって異なることがあるから、
最適値に調整する必要がある。
【0024】図9は、本発明の自動車用空調機の送風機
制御用抵抗器におけるプレート抵抗ユニット2と、ベー
スユニット9の組立関係を示す図である。ベースユニッ
ト9は、ベース91と、その中央部に設けた端子取付部
92から構成される。端子取付部92の上からプレート
抵抗ユニット2を矢印方向に組み合わせて、抵抗の端子
部と、端子取付部92に設けた外部接続端子93ないし
96と接続する。プレート抵抗ユニット2に設けたベー
スとの固定用端子146は、端子取付部92に設けた貫
通孔97を通してベースの外部に引き出し、先端を曲げ
て固定する。またプレート抵抗ユニット2の接続端子位
置に適合するように端子取付部92における端子が設け
られている。
【0025】抵抗器としての機能は、適用する車種によ
って共通することが多い。しかし、ベース91の形状、
構造は、取り付ける車種ごとに異なる場合が多い。この
ような事情から、製品毎にベースユニットを設計し、製
造することを余儀なくされるが、コストの増大を招き好
ましくない。この問題を解決するために、プレート抵抗
ユニットとベースユニットの大きさ及び外部接続用端子
の取り付けピッチを標準化し、ベースユニット9を顧客
の仕様に合わせて製造することによりコスト上昇の問題
を解決することができる。
【0026】別の解決策として、ベース91の部分に端
子取付部92を収納する開口部分を設けて組み合わせる
ことも可能である。しかし、一体に組み立てる工程を必
要とする。ベースユニットは、外形のみ異なり、端子部
分を標準化することができれば、外部接続端子をベース
にモールドして製造することにより、少ない品種の部品
で多様なニーズに対応することができる。特に生産個数
が多い場合には、ベースユニットを車種毎に製造し、そ
の他の部分を標準化することで十分合理化のメリットが
得られる。
【0027】図10において、プレート抵抗ユニット2
の1つのコーナー部のみを示している。抵抗ユニットを
構成する抵抗箔11において、*印で示す部分は、直列
抵抗回路を形成する抵抗接続点の端子部の機能を有す
る。また、抵抗箔に設けた抵抗エレメントの端子との接
続部は4隅に選択する。このような構成とすることによ
って、後述するように端子部の溶接作業が合理化でき
る。またユニット内に組み込まれる他部品による組立作
業上の制約を最小にすることが可能となる。なお、後述
するように、*印で示す部分の下側で外部接続端子と接
続する場合には、上側の金属板は切欠部を設けなくても
良い。
【0028】図10に示すWは、接続部の寸法を示す。
一例を挙げると、本発明のように4隅に接続部を設けた
場合には、プレート抵抗ユニットの1端子当たりのWの
数値は7ミリメートル程度である。しかし、接続部をベ
ースの辺の中間部に設定すると、両サイドに余地が必要
になり、抵抗ユニットの必要面積が増大する。また、プ
レート抵抗ユニットをペースユニット内に収納するスペ
ースも大きくなり、小型化を阻害する要因となるから好
ましくない。中間部に接続部を設けた場合、Wの値は1
1ミリメートル程度を必要とする。従って本発明の構造
を採用することにより端子部の面積を4割程度に小さく
できる。
【0029】抵抗箔(エレメント)露出防止手段 抵抗器に水がかかるおそれがある場所に取り付ける場
合、抵抗エレメント露出防止手段を設けることが必要と
なる。図11は、このような手段をコストを上昇させる
ことなく実現する構造及び加工方法を説明する。図11
に示すように、L字形の上側溶接電極71を上側マイカ
板12と抵抗箔(エレメント)13の間に挿入し、下側
の溶接電極72は、被溶接端子93の下側に設定され
る。電気抵抗溶接により、上下の溶接電極71、72間
に短時間大電流を通電すると、抵抗箔(エレメント)と
接続端子との接合面は溶融して合金化し、確実に溶接さ
れる。
【0030】溶接後、上側溶接電極を除去すると、エレ
メントと上側ヒートシンクの間に絶縁板が介在すること
になり、両者の間で短絡を生じることはない。また、上
側の金属板142またはヒートシンクは、マイカ板12
を介して抵抗箔11の上面を完全に被覆し、保護してい
る。このため、端子接続の工程を終了した後、下側の接
続部を耐熱絶縁性の塗料あるいは接着剤で被覆すれば、
耐水性を大幅に向上することができる。すなわち、本発
明の構造を採用することにより、組立作業に大きな負担
をかけることなく、抵抗箔の露出防止手段を実現でき、
水がかかった程度では、機能に損傷を与えるおそれはな
い。
【0031】温度ヒューズの低温溶融合金による端子接
続方法 車内のシステムに異常が発生して温度ヒューズが作動し
た際、この異常状態を治癒しないまま、温度ヒューズの
代わりに針金で連結したり、高温用の温度ヒューズで代
用したりして、電源を再投入することが現場では時折起
こり得ることである。この状態では再度抵抗器が異常加
熱し、温度ヒューズの機能が失われているため、火災が
発生する危険がある。
【0032】このような事態が発生するのを防止するた
めには、温度ヒューズの部分を代替品で接続することが
できないような構造とすることが望ましい。そのための
具体的な手段として、温度ヒューズが外から見えないよ
うにすること、手を加えることが不可能なように小さな
スペースに収納すること、等が考えられる。
【0033】図12は、本発明の制御用抵抗器の他の実
施例を示す一部断面で示す側面図である。図において、
ベース91の一部に凹所98を設け、温度ヒューズが溶
断した場合に、温度ヒューズ部の板スプリング22が弾
力により下方に戻り、破線で示すように凹所98に収納
される構造を示している。この構造を採用することによ
り、温度ヒューズが動作した場合、板スプリング22は
凹所98に入り込んで目視しにくいから、故障状態のま
ま接続しようとする危険を回避できる。
【0034】図12を用いて、温度ヒューズを組み立て
る製造方法を説明する。製造の際、ヒューズ端子22の
先端には、予め適量の低温溶融合金を塗布し、プレート
抵抗ユニット2をベースユニット9に組み付ける。その
後、板スプリング22を細い棒99(図12では断面で
示す)により上方に変位させて、プレート抵抗ユニット
2の端子部149に接触させる。板スプリング22の先
端部分に熱風を当てるか、通電して加熱させることによ
り低温溶融合金を溶融させ、板スプリングの先端と端子
部149の間に溶融金属がなじんだタイミングで細い棒
による上方への変位を解除する。自動化した生産ライン
においても容易に適用可能である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で理解できるように、この発
明は、従来の自動車用空調機の送風機制御用抵抗器にお
ける問題点を解決し、抵抗器の構成を抵抗箔で実現し、
組立を容易にするとともに過電流に対するヒューズ機能
を確実にした構造とその製造方法を提供することにより
簡素な構造でコストを低下させることを可能にする効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例におけるプレート抵抗ユニットの構造
の分解図である。
【図2】温度ヒューズを取り付けた状態のプレート抵抗
ユニット全体の斜視図である。
【図3】本発明の抵抗器を使用した送風機駆動用モータ
の回転速度調節回路を示す図である。
【図4】本発明の送風機制御用抵抗器のプレート抵抗ユ
ニットの一部断面図である。
【図5】従来のプレート型抵抗器における熱伝導経路を
説明し本発明との温度ヒューズ作動時間を比較した図で
ある。
【図6】金属板つなぎ部分が中心で曲がるように中央に
丸穴を設けた図である。
【図7】金属板つなぎ部分が中心で曲がるように狭くし
た部分を設けた図である。
【図8】金属板を曲げ加工時に、抵抗素子との密着性を
良好にするソリをつける方法と数値例を示す図である。
【図9】プレート抵抗ユニットと、ベースユニットの組
立関係を示す図である。
【図10】プレート抵抗ユニットの1コーナー部におけ
る抵抗接続部を示す図である。
【図11】抵抗エレメント露出防止手段を備えた抵抗箔
と接続端子との接合方法と構造を示す図である。
【図12】プレート抵抗ユニットに温度ヒューズを組み
立てる製造方法を説明する一部断面図である。
【符号の説明】
11 プレート抵抗を構成する抵抗箔 12、13 耐熱絶縁板 14 ヒートシンクを構成する金属板 142 金属板つなぎ部分 143、144 爪 146 ベースとの固定用端子146 149 端子部 2 プレート抵抗ユニット 22 板スプリング 31 送風機制御用抵抗器のユニット 311、312、313 抵抗素子 314 温度ヒューズ 32 送風機駆動用モータ 33 電源スイッチ 34 限流ヒューズ 35 電源(バッテリー)25 36 切換スイッチ 41 低温溶融金属 51 抵抗素子 52 セラミック絶縁層 53 メタルコア 54 溶融金属54 71 上側溶接電極 72 下側溶接電極 9 ベースユニット 91 ベース91 92 端子取付部92 93ないし96 外部接続端子 98 凹所 99 細い棒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の抵抗器が直列接続回路を構成する
    ように形成された抵抗箔と、抵抗回路の所要部分を外部
    接続用端子に接続するため抵抗箔の4隅及び中間部に設
    けた端子接続部と、抵抗箔の両面を挟むように設けられ
    た薄い耐熱絶縁板と、耐熱絶縁板の上に密着して設けた
    金属板あるいは放熱フィンの付いた金属ヒートシンクと
    からなるプレート抵抗ユニットと、端子接続部に対して
    外部接続用端子が接続することを可能ならしめるように
    耐熱絶縁板及び金属板あるいは放熱フィンの付いた金属
    ヒートシンクの対応位置に設けた透孔または切欠部を経
    由して端子接続部に接続される外部接続端子と、抵抗直
    列接続回路に直列に接続された過熱防止用の温度ヒュー
    ズと、プレート抵抗ユニットを支持し外部接続端子と接
    続する機能を持つベースユニットから構成された、自動
    車用空調機の送風機制御用抵抗器。
  2. 【請求項2】 過熱防止を目的とした温度ヒューズは、
    抵抗箔の一端に接続された端子と板スプリングとの接続
    部において低温溶融金属で接続され、板スプリングは他
    の接続用端子に固定され、かつ、抵抗器の過熱状態にお
    いて低温溶融金属が溶融した際に板スプリングが抵抗箔
    の一端の端子に接続される端子から離れることを可能な
    らしめるよう変移力を付して取り付けていることを特徴
    とする請求項1記載の自動車用空調機の送風機制御用抵
    抗器。
  3. 【請求項3】 ヒューズ端子に低温溶融合金を塗布する
    工程、板スプリングをベースユニットの端子に固定する
    工程、プレート抵抗ユニットをベースユニットに組み付
    ける工程、その後板スプリングを細い棒で上方に変位さ
    せて低温溶融合金塗布の部分に接触させる工程、低温溶
    融合金塗布部分に高温空気を当てるか通電により加熱さ
    せて低温溶融合金を溶融させ端子に接続する工程、板ス
    プリングの先端が端子と接着したタイミングで細い棒に
    よる上方への変位を解除する工程、からなる請求項2記
    載の過熱防止を目的とした温度ヒューズの製造方法。
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