JPH10338018A - 車両送風機の速度制御用抵抗器 - Google Patents

車両送風機の速度制御用抵抗器

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JPH10338018A
JPH10338018A JP15245397A JP15245397A JPH10338018A JP H10338018 A JPH10338018 A JP H10338018A JP 15245397 A JP15245397 A JP 15245397A JP 15245397 A JP15245397 A JP 15245397A JP H10338018 A JPH10338018 A JP H10338018A
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岩間  伸治
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勇一 加藤
Akinobu Yasuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】速度制御用抵抗器の体格を小さくするととも
に、抵抗値の変更に対して安価で迅速に対処できる、車
両送風機の速度制御用抵抗器を提供する。 【解決手段】箔状抵抗素子を複数使用し、複数の箔状抵
抗素子8〜10を、絶縁部材13を介して取付部材上に
積層されるようにしたので、速度制御用抵抗器4の体格
を小さくできる。さらには、抵抗値を代えて速度制御用
抵抗器4のバリエーションを増やそうとしたときに、必
要な一枚の箔状抵抗素子だけを設計すれば良く、残りの
箔状抵抗素子はそのままで、安価で迅速に対処できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両送風機の速度
制御用抵抗器であって、特に車両用空調装置の空調用送
風機の速度制御用抵抗器に好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両送風機の速度制御用抵
抗器として、実開昭61−193806号公報に記載さ
れているものがある。この従来装置では、空調用送風機
のブロアモータの印加電圧を段階的に可変するために、
3つの抵抗素子を直列に接続し、スイッチ回路にて使用
する複数の抵抗素子のうち使用する抵抗素子を選択する
ようにしている。
【0003】具体的には、上記従来装置では、断面U字
状の抵抗素子を所定間隔を開けて、3つ積層した構造と
なっている。そして、抵抗素子の外表面(上記所定間
隔)には、空調用送風機の送風空気が流れるようになっ
ており、この送風空気は抵抗素子を冷却する冷却風とな
っている。また、車両送風機の速度制御用抵抗器とし
て、例えば実公平7−55130号公報に記載されたも
のがある。このものでは、空調用送風機のブロアモータ
の印加電圧を段階的に可変する抵抗素子を打ち抜きやエ
ッチングにて形成され、回路作動上、3つの抵抗値が設
定可能な一枚の箔状抵抗体とし、この箔状抵抗体を空調
装置への取付部材になる基板部上に配置し、さらにこの
箔状抵抗体上に、放熱板であるヒートシンクを配置する
ものがある。
【0004】しかしながら、上記実開昭61−1938
06号公報に記載されているものでは、例えば空調装置
内の埃や塵等が進入し、上記抵抗体に付着すると抵抗素
子により埃や塵が加熱されるという問題がある。また、
例えば、導電性を有する異物が2つの抵抗体を導通させ
るように付着すると、大きな電流が流れてヒューズが溶
断してしまうという事も考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記実公平7
−55130号公報に記載されたもののように、箔状抵
抗体上に、上記ヒートシンクを配置することが考えられ
る。しかしながら、上記従来装置では、抵抗体を一枚の
箔状抵抗体としているので、抵抗体の体格(面積)が大
きくなり、結果的に速度制御用抵抗器の体格が大きくな
るという問題がある。
【0006】さらに、上記従来装置では、抵抗値のバリ
エーションを増やそうとして、例えば3つの抵抗値のう
ち1つの抵抗値を代えようとすると、変更する必要が無
い部分を含めて、新たに箔状抵抗体の抵抗パターン形状
を設計しなおさなければならす、コスト高を生じる。そ
こで、本発明の目的は、体格を小さくするとともに、抵
抗値の変更に対して安価で迅速に対処できる、車両送風
機の速度制御用抵抗器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし7記載の発明では、複数の抵抗素子
(8〜10)は、それぞれ独立した平板状の箔状抵抗素
子(8〜10)にて構成されており、これら箔状抵抗素
子(8〜10)は、平板状の絶縁部材(13)を介して
前記取付部材(11)上に積層されていることを特徴と
している。
【0008】これにより、箔状抵抗素子を複数使用し、
複数の箔状抵抗素子を、絶縁部材を介して取付部材上に
積層されるようにしたので、速度制御用抵抗器の体格を
小さくできる。さらには、抵抗値を代えて速度制御用抵
抗器のバリエーションを増やそうとしたときに、必要な
一枚の箔状抵抗素子だけを設計すれば良く、安価で迅速
に対処できる。
【0009】また、請求項2記載の発明では、箔状抵抗
素子(8〜10)での放熱を促進する板状の放熱板(1
4b、14b)を有し、複数の箔状抵抗素子(8〜1
0)のうち、最も発熱量の大きいものを、放熱板(14
a)に最も近い位置に配置したことを特徴としている。
ところで、箔状抵抗素子に電流が流れると、箔状抵抗素
子が発熱する。そして、この発熱によって箔状抵抗素子
の温度が高くなると、箔状抵抗素子が酸化し、箔状抵抗
素子が劣化するという問題がある。そこで、上述の放熱
板を設けることが考えられるが、複数の箔状抵抗素子
を、絶縁部材を介して積層して使用する場合、複数の箔
状抵抗素子のうち、発熱量が小さく温度が大きく上がら
ないものはそれほど問題無いが、最も発熱量が大きく温
度が高くなるものを放熱板から離れた位置に配置する
と、放熱板による冷却効果が得られにくく、この抵抗素
子の劣化が格段に早まる。
【0010】そこで、請求項2記載の発明によれば、放
熱板にて、発熱量が大きく温度が高くなる箔状抵抗素子
にて発生する熱を空気中に良好に逃がすことができる。
この結果、発熱による箔状抵抗素子の温度を下げること
ができ、箔状抵抗素子の酸化を未然に防止でき、箔状抵
抗素子の劣化を低減できる。また、請求項4記載の発明
では、複数の箔状抵抗素子(8〜10)は、少なくとも
3つ以上あり、複数の箔状抵抗素子(8〜10)のう
ち、最も発熱量の大きいものを、放熱板(14a、14
b)のうち一方(14a)に最も近い位置に配置したこ
とを特徴としている。
【0011】これにより、請求項2記載の発明と同様な
効果返られる。また、請求項5記載の発明では、複数の
箔状抵抗素子(8〜10)のうち、次に発熱量の大きい
ものを前記放熱板(14a、14b)のうち他方(14
b)に最も近い位置に配置したことを特徴としている。
これにより、請求項4記載の発明の効果に加え、放熱板
にて、次に発熱量が大きく温度が高くなる箔状抵抗素子
にて発生する熱をも空気中に良好に逃がすことができ
る。この結果、発熱による箔状抵抗素子の温度を下げる
ことができ、箔状抵抗素子の酸化を未然に防止でき、箔
状抵抗素子の劣化を低減できる。
【0012】また、請求項6記載の発明では、複数の箔
状抵抗素子(8〜10)と電気的に接続されるターミナ
ル部(15a〜15d)を有し、複数の箔状抵抗素子
(8〜10)のうち、ターミナル部(15a〜15d)
との複数の電気接続部(8a、、9a、9b、10a、
10b)は、絶縁部材(13)の外縁より外方で、ほぼ
同じ方向に突出するように配置されていることを特徴と
している。
【0013】これにより、例えば、電気接続部を絶縁部
材からランダムな方向に突出した場合に比べて、速度制
御用抵抗器の体格をさらに小さくできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。なお、本実施形態は、本発明を車両空調用送
風機の速度制御用抵抗器に適用したものである。図1に
示すように車両用空調装置の構成部品であるブロアユニ
ット1は、空調用通路を構成するスクロールケース2を
有する。スクロールケース2内には、送風機3が収納さ
れている。送風機3は、遠心式多翼ファン3aと、これ
を駆動する送風用モータ3bとからなる。
【0015】スクロールケース2の吐出部には、図1に
示すように上記送風用モータ3bへの印加電圧を段階的
に調整することで、空調風の風量を可変する速度制御用
抵抗器4が設置されている。上記速度制御用抵抗4およ
び送風用モータ3bとの模式的な電気回路図を図2に示
す。図2中6は、車両に搭載されたバッテリであり、上
記送風用モータ3bと速度制御用抵抗器4とは、バッテ
リ6に直列に接続されている。また、図2中7は、上記
速度制御用抵抗器4内の複数の箔状抵抗素子8〜10の
うち、使用する数を切り換えるスイッチ回路である。
【0016】スイッチ回路7には、図2に示すように複
数のスイッチ接点40〜44と、可動スイッチ片46と
を有する。そして、本例では、可動スイッチ片46がス
イッチ接点40〜44のうちいずれか一つに接すること
で、送風用モータ3bへの印加電圧を段階的に調整し
て、オフを含んだ5つの送風モードが設定可能となる。
例えば、可動スイッチ片46がスイッチ接点40〜44
のうちいずれか一つに接することで、送風量が大きい順
にHi、Mid2、Mid1、Loといった4つの送風
モードが設定可能となっている。
【0017】速度制御用抵抗器4は、図2に示すように
送風用モータ3bとバッテリ6との間に、直列に接続さ
れた3つの平板状の箔状抵抗素子8〜10を有する。ま
た、速度制御用抵抗器4は、異状加熱にて溶断する温度
ヒューズ30を有する。図3にて上記速度制御用抵抗器
4の構造の詳細を説明する。図3に示すように速度制御
用抵抗器4は、上記箔状抵抗素子8〜10と、マイカ等
にて形成された絶縁部材13と、上記箔状抵抗素子8〜
10の放熱を促進する放熱板14a、14bと、上記箔
状抵抗素子8〜10と電気的に接続されるターミナル部
15a〜15dと、上記温度ヒューズ30を構成する板
バネ31と、上記スクロールケース2(車両側)への取
付部材である取付基板11とを有する。
【0018】取付基板11は、本例ではフェノール樹脂
材にて形成されており、スクロールケース2への取付用
のビス孔12が形成されている。また、取付基板11に
は、上記ターミナル部15a〜15dが差し込まれる4
つの差し込み孔16、および後述の固定部18が差し込
まれる3つの差し込み孔21が形成されている。ターミ
ナル部15a〜15dは、金属製の板状部材を折り曲げ
加工にて、屈曲して形成されており、一端部(図中下方
部)が上記スイッチ回路7との接続端子となり、他端部
(図中上方部)が上記箔状抵抗素子8〜10との接続端
子となる(図2参照)。
【0019】箔状抵抗素子8〜10は、それぞれ独立
し、本例では平板状(厚み0.04mm)のニクロム箔
を使用しており、打ち抜き加工やエッチングにて加工さ
れている。そして、箔状抵抗素子8〜10は、図3に示
すように略コの字形状を呈しており、8、10、9の順
にコの字状の口が狭くなるように形成されている。ま
た、この箔状抵抗素子8〜10のうち、丁度コの字状の
開口側が、上記ターミナル部15a〜15dとの接続端
子(電気接続部)8a、9a、9b、10a、10bと
なっている。つまり、これら接続端子8a、9a〜10
bは、図2中各箔状抵抗素子8〜10の接続端部を構成
している。
【0020】絶縁部材13は、本例では厚み0.15m
mのものを使用しており、各箔状抵抗素子8〜10の間
に配置され、各箔状抵抗素子8〜10が電気的に接触し
ないようにするものである。板バネ31は、例えばりん
青銅等のバネ材にて形成されている。放熱板14a、1
4bは、本例では導電材である鉄(JIS規格、SPC
C)にて形成されており、14bは四角平板状に形成さ
れている。一方、放熱板14aは、四角平板の放熱部1
7と、この放熱部17の端部から折り曲げ形成された3
つの固定部18と、同様に折り曲げ形成され、上記絶縁
部材13および放熱板14bが紙面左右方向および上下
方向にずれないように保持する保持部19を有する。ま
た、放熱板14aには、板バネ31とはんだ付けされる
はんだ付部32が折り曲げ形成されている。
【0021】放熱部17には、貫通するようにして溶接
用の5つの溶接孔20が形成されている。この溶接孔2
0は、上記ターミナル部15a、15b、15dと箔状
抵抗素子8〜10の上記接続端子8a、9a〜10bと
を、電気的に接続させるように図中上方から下方に向け
て溶接するためのものである。このような速度制御用抵
抗器4は、以下のように組付けられる。なお、この組付
は、自動ラインによって行われる。先ず、放熱板14a
の板面上に、絶縁部材13を重ね合わせるように積層
し、さらにこの絶縁部材13上に箔状抵抗素子8を積層
する。また、この際、図3に示すように絶縁部材13に
形成された貫通孔33を通じて、接続端子8bを放熱板
14aに溶接し、接続端子8bと放熱板14aとを電気
的に接続する。
【0022】次に箔状抵抗素子8上に、絶縁部材13、
この絶縁部材13上に箔状抵抗素子9を積層する。その
後、さらに箔状抵抗素子9上に、絶縁部材13、箔状抵
抗素子10、絶縁部材13、放熱板14bの順に積層す
る。つまり、放熱板14a、14bは、箔状抵抗素子8
〜10および絶縁部材13とが積層された両側にさらに
積層されるように設けられ、放熱板14a、14bによ
って、箔状抵抗素子8〜10および絶縁部材13とが挟
み込まれている。
【0023】ここで、絶縁部材13には、図3に示すよ
うに端部に切欠部22が形成されており、上記保持部1
9がこの切欠部22にはまりこむ。これにより、絶縁部
材13が、保持部19により図中紙面左右方向および紙
面上下方向にずれないように保持される。この後、保持
部19は、図中紙面左右方向に折り曲げられ、放熱板1
4bの下面側からかしめ加工が行われる。これにより、
放熱板14a、14bによって、箔状抵抗素子8〜10
および絶縁部材13とが強固に保持される。
【0024】また、上記箔状抵抗素子8〜10には、図
示しない位置決め用の孔が形成されており、この位置決
め用の孔によって所定位置に配置される。このように位
置決めされると、図4に示すように接続端子8bを除い
て接続端子8a、9a〜10bは、絶縁部材13の外縁
より外方で、ほぼ同じ方向に突出し、直線状に並ぶよう
に配置される。なお、図4は、図3中矢印A方向から見
た模式図である。
【0025】このようにして、先ず、放熱板14a、1
4b、絶縁部材13、および箔状抵抗素子8〜10が組
付される。取付基板11の差し込み孔16には、ターミ
ナル部15a〜15dが差し込まれる。ここで、ターミ
ナル部15a〜15dが差し込み孔16に差し込まれる
と、ターミナル部15a、15b、15dのうち、各箔
状抵抗素子8〜10と接続される端子部15a1、15
b1、15d1は、上記接続端子8a、9a〜10bに
合わせて図中左右方向に直線状に並ぶように配置され
る。また、ターミナル部15cは、予め溶接にて上記板
バネ31の一端部が接続されたのちに、差し込み孔16
に差し込まれる。
【0026】そして、このようにターミナル部15a〜
15dを、取付基板11に取り付けたのち、上述のよう
に組み付けられた放熱板14a、14b、絶縁部材1
3、および箔状抵抗素子8〜10を以下のように、取付
基板11に取り付ける。先ず、上記固定部18を差し込
み孔21に差し込む。ここで、固定部18の下端部は、
図3に示すように2つに分岐した形状に形成してあり、
これを利用して固定部18を取付基板11の下端面側
で、割りかしめを行う。これにより、放熱板14a、1
4b、絶縁部材13、および箔状抵抗素子8〜10が、
取付基板11に強固に取り付けられるとともに、ターミ
ナル部15a〜15dが、放熱板14bにて押さえ込ま
れて、保持される。その後、板バネ31を付勢させた状
態で、板バネ31の他端部を、上記はんだ付部32に低
融点合金(例えばはんだ)にてはんだ付けする。
【0027】そして、この後、上記溶接孔20を通じ
て、接続端子8aと端子部15d1とを、接続端子9a
と端子部15a1と、接続端子9bと端子部15b1と
を溶接にて接続する。さらに上記溶接孔20を通じて、
接続端子10aと端子部15d1とを、接続端子10b
と端子部15b1とを溶接にて接続する。以上のように
速度制御用抵抗器4が組み付けられる。なお、上記スイ
ッチ回路7は、速度制御用抵抗器4がスクロールケース
2に取り付けられた後に、取付基板11の下端面から突
出したターミナル部15a〜15dに電気的に接続され
る。
【0028】次に、図3に示す速度制御用抵抗器4と、
図2における電気回路上との関係を簡単に説明してお
く。図2において、送風用モータ3bから下方に向かっ
て順に説明すると、図2中Bがターミナル部15cに、
図2中Cが板バネ31とターミナル部15cとの溶接部
に、図2中Dが板バネ31と溶接部32との溶接部、お
よび放熱部17と箔状抵抗素子8の接続端子8bとの接
続部に相当する。
【0029】また、図2中Eが端子部15d1に、図2
中Fが端子部15b1に、図2中Gが端子部15a1に
相当する。以上のように本例では、複数の箔状抵抗素子
8〜10を使用し、複数の箔状抵抗素子8〜10は、絶
縁部材13を介して取付基板11上に積層されるように
したので、速度制御用抵抗器4の体格を小さくでき、さ
らには、抵抗値を代えて速度制御用抵抗器4のバリエー
ションを増やそうとしたときに、必要な一枚の箔状抵抗
素子だけを設計すれば良く、安価で迅速に対処できる。
【0030】また、本例では、上記箔状抵抗素子8〜1
0の積層の順に特徴がある。つまり、図2に示すように
スイッチ回路7にて、箔状抵抗素子8〜10のうち使用
する抵抗数が切り換えられて、送風量が大きい順にH
i、Mid2、Mid1、Loの4つの送風モードが設
定可能である。従って、例えば送風モードがMid2の
場合は、使用する抵抗は箔状抵抗素子8のみであり、そ
の他の箔状抵抗素子9、10は使用しない。これによ
り、発熱する抵抗は、箔状抵抗素子8のみである。
【0031】そして、本例では、上記箔状抵抗素子8〜
10の抵抗値は、送風モード毎に設定された空調風の送
風量とするために異なり、9、10、8の順に小さくな
っている。そして、上記4つの送風モードにおいて、使
用する抵抗数が異なるので、図2に示す電気回路を流れ
る電流値が変化する。このような事を考慮すると、本例
では、上記4つの送風モードにおいて、箔状抵抗素子8
〜10のうち最も発熱量が大きく温度が最も高くなるも
のは、箔状抵抗素子8であり、次に発熱量が大きく温度
が高くなるものは、箔状抵抗素子10に、最も発熱量が
小さく温度が低いものは箔状抵抗素子9となる。
【0032】従って、上記課題を解決する手段にて述べ
たように、箔状抵抗素子8〜10のうち、最も発熱量の
大きい箔状抵抗素子8を放熱板14aに最も近い位置に
配置し、次に発熱量の大きい箔状抵抗素子10を他方の
放熱板14bに最も近い位置に配置し、最も発熱量の小
さい箔状抵抗素子9を箔状抵抗素子8と10との間に配
置した。
【0033】これにより、放熱板14aにて、温度が最
も高くなる箔状抵抗素子8の発熱を空気中に良好に逃が
すことができる。この結果、発熱による箔状抵抗素子8
の温度を下げることができ、箔状抵抗素子8の酸化を未
然に防止でき、箔状抵抗素子8の劣化を低減できる。さ
らに、放熱板14bにて、次に温度が高くなる箔状抵抗
素子10の発熱を空気中に良好に逃がすことができる。
この結果、発熱による箔状抵抗素子10の温度を下げる
ことができ、箔状抵抗素子10の酸化を未然に防止で
き、箔状抵抗素子10の劣化を低減できる。
【0034】また、本例では、図4に示すように上記接
続端子8a、9a〜10bは、絶縁部材13の外縁より
外方で、ほぼ同じ方向に突出し、直線状に並ぶように配
置されるようにしたので、例えば、接続端子8a、9a
〜10bをランダムに、例えば取付基板11の対向する
2辺に突出した場合に比べて、速度制御用抵抗器4の体
格をさらに小さくできる。
【0035】また、本例では、箔状抵抗素子8〜10を
積層する構成としたので、導電性を有する異物が2つの
抵抗体を導通させるように付着することが低減できる。 (他の実施形態)上記実施形態では、絶縁部材13とし
てマイカを使用したが、例えばセラミック等を使用して
も良い。
【0036】上記各実施形態では、箔状抵抗素子8〜1
0をニクロム箔にて形成したが、どの様なものを使用し
ても良い。また、上記各実施形態では、3つの箔状抵抗
素子8〜10を使用したが、2つであっても良いし、3
つ以上であっても良い。また、上記各実施形態では、放
熱板14a、14bにて箔状抵抗素子8〜10および絶
縁部材13を挟み込むようにしたが、放熱板を1つまた
は無くても良い。
【0037】また、上記各実施形態では、温度ヒューズ
30として板バネ31とはんだ付けにて構成したが、例
えば板バネ31を使用せずに、図5に示すように低融点
合金(例えばはんだ)にて形成された糸はんだ51にて
構成しても良い。また、上記各実施形態は、本発明を車
両用空調装置の送風機3に適用したものであったが、本
発明はこれに限らず、車両に搭載された送風機であれ
ば、どのようなものにでも適用できる。例えば、ラジエ
ータ用の冷却用送風機に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるブロアユニットの構
成図である。
【図2】上記実施形態における速度制御用抵抗器の電気
回路図である。
【図3】上記実施形態における速度制御用抵抗器の分解
図である。
【図4】図3中矢印A方向から見た概略図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
3b…送風用モータ、8〜10…箔状抵抗素子、11…
取付基板、13…絶縁部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 勇一 愛知県犬山市大字犬山字妙覚23番地1 中 村電機工業株式会社名古屋工場内 (72)発明者 安田 昭信 愛知県犬山市大字犬山字妙覚23番地1 中 村電機工業株式会社名古屋工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側への取付部材(11)に設けられ
    るとともに、車両の送風用モータ(3b)に直列に接続
    された複数の抵抗素子(8〜10)を有し、前記抵抗素
    子(8〜10)のうち使用する数を切り換えることで、
    前記送風モータ(3b)への印加電圧を段階的に調整す
    るようになっており、 前記複数の抵抗素子(8〜10)は、それぞれ独立した
    平板状の箔状抵抗素子(8〜10)にて構成されてお
    り、これら箔状抵抗素子(8〜10)は、平板状の絶縁
    部材(13)を介して前記取付部材(11)上に積層さ
    れていることを特徴とする車両送風機の速度制御用抵抗
    器。
  2. 【請求項2】 前記箔状抵抗素子(8〜10)での放熱
    を促進する板状の放熱板(14b、14b)を有し、前
    記複数の箔状抵抗素子(8〜10)のうち、最も発熱量
    の大きいものを、前記放熱板(14a)に最も近い位置
    に配置したことを特徴とする請求項1記載の車両送風機
    の速度制御用抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記箔状抵抗素子(8〜10)での放熱
    を促進する板状の放熱板(14a、14b)を有し、 前記放熱板(14a、14b)は、前記箔状抵抗素子
    (8〜10)および前記絶縁部材(13)を挟み込んで
    保持していることを特徴とする請求項1記載の車両送風
    機の速度制御用抵抗器。
  4. 【請求項4】 前記放熱板(14a)がかしめられて、
    前記箔状抵抗素子(8〜10)および前記絶縁部材(1
    3)とが保持されていることを特徴とする請求項2また
    は3記載の車両送風機の速度制御用抵抗器。
  5. 【請求項5】 前記複数の箔状抵抗素子(8〜10)
    は、少なくとも3つ以上あり、前記複数の箔状抵抗素子
    (8〜10)のうち、最も発熱量の大きいものを、前記
    放熱板(14a、14b)のうち一方(14a)に最も
    近い位置に配置したことを特徴とする請求項3または4
    記載の車両送風機の速度制御用抵抗器。
  6. 【請求項6】 複数の箔状抵抗素子(8〜10)のう
    ち、次に発熱量の大きいものを前記放熱板(14a、1
    4b)のうち他方(14b)に最も近い位置に配置した
    ことを特徴とする請求項5記載の車両送風機の速度制御
    用抵抗器。
  7. 【請求項7】 前記複数の箔状抵抗素子(8〜10)と
    電気的に接続されるターミナル部(15a〜15d)を
    有し、 前記複数の箔状抵抗素子(8〜10)のうち、前記ター
    ミナル部(15a〜15d)との複数の電気接続部(8
    a、8b、9a、9b、10a、10b)は、前記絶縁
    部材(13)の外縁より外方で、ほぼ同じ方向に突出す
    るように配置されていることを特徴とする請求項1ない
    し6いずれか1つに記載の車両送風機の速度制御用抵抗
    器。
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KR100382424B1 (ko) * 2001-04-23 2003-05-09 위니아만도 주식회사 열교환기용 블로어 모터의 레지스터
KR100469016B1 (ko) * 2002-04-02 2005-02-02 동아전기부품 주식회사 에어컨 팬 모터용 저항기
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