JP2570733Y2 - 温度ヒューズ - Google Patents

温度ヒューズ

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JP2570733Y2
JP2570733Y2 JP3289692U JP3289692U JP2570733Y2 JP 2570733 Y2 JP2570733 Y2 JP 2570733Y2 JP 3289692 U JP3289692 U JP 3289692U JP 3289692 U JP3289692 U JP 3289692U JP 2570733 Y2 JP2570733 Y2 JP 2570733Y2
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久永 平林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モータ等への印加電圧
を制御するレジスタンス回路の一部に設けられる温度ヒ
ューズに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置の送風機は、ファ
ンスクロール内にファンを設け、このファンをファンモ
ータと連結し、ファンモータの回転数を送風制御装置に
より制御している。この送風制御装置は、所定の抵抗値
を有するレジスタンスを複数個直列に接続してレジスタ
ンス回路を構成し、このレジスタンス回路の総抵抗値を
変化させることによりファンモータへの印加電圧を変化
させて、ファンモータの回転数を、例えば、高速回転、
中速回転、低速回転等に、多段階に制御するようにして
いる。
【0003】近年の自動車用空気調和装置では大風量化
や、車室内の静寂性に対する要請が強いため、送風制御
装置には、レジスタンス回路を偏平な電気的絶縁基板上
に印刷したフラットレジスタンスと指称されるものが組
み込まれている(実開平2−145507号公報、実開
平1−125708号公報参照)。このフラットレジス
タンスにおけるレジスタンス回路の一部には、レジスタ
ンスの異常発熱により破断してモータへの給電を遮断す
る温度ヒューズが設けられている。
【0004】この温度ヒューズ10は、図6(A)
(B)に示すように、電気的絶縁基板11上に印刷した
レジスタンス回路Rの一部に導通遮断部12を形成し、
この導通遮断部12を介して対向するレジスタンスR1
の両端部13、14を電気的に接続するように半田15
を溶着して構成されている。そして、レジスタンスR1
が異常発熱すると、この熱により前記半田15が破断し
て、自動車用空気調和装置のファンモータへの給電が遮
断される。レジスタンスR1 の各端部13、14は、そ
れぞれ方形形状に形成されており、前記導通遮断部12
は、レジスタンスR1 の長手方向に直交する方向に一直
線状の形状を有している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述したフラットレジ
スタンスにあっては、レジスタンスR1 への通電に伴う
ジュール熱や車両の振動等によって、レジスタンスR1
の端部13、14には応力が加わっているため、レジス
タンス端部13、14相互間に架橋した半田15にもこ
の応力が加わった状態となっている。このように半田1
5に応力が作用すると、図7(A)(B)に示すよう
に、半田15が変形してひび割れ16が生じる虞もある
が、温度ヒューズ10を設計するに当たっては、半田1
5に応力が作用したとしても、レジスタンスR1 が異常
発熱しない限り、ひび割れ16等が容易に生じることが
ないようにすることが信頼性を向上する上で極めて重要
な事項である。
【0006】そこで、本考案は、半田の変形を防止して
信頼性を向上し得る温度ヒューズを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案は、モータ等の電動手段への印加電圧を制御す
るレジスタンス回路の一部に導通遮断部を形成し、この
導通遮断部を介して対向するレジスタンスの両端部を電
気的に接続するように半田を溶着し、前記レジスタンス
の異常発熱により前記半田を破断して前記電動手段への
給電を遮断するようにした温度ヒューズにおいて、前記
レジスタンスの両端部のそれぞれの形状を、一方を凸形
状に、他方を前記凸形状に対応した凹形状に形成したこ
とを特徴とする温度ヒューズである。
【0008】
【作用】このように構成すれば、導通遮断部がレジスタ
ンスの長手方向に直交する方向に一直線状の形状とはな
らないため、半田に応力が作用しても、この半田が変形
してひび割れ等が生じることはない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本考案の一実施例に係る温度ヒューズ
を組み込んだ送風制御装置を示す構成図である。
【0010】図示するように、送風制御装置20の基線
Lは、車両のバッテリBの一端に接続され、自動車用空
気調和装置の電流ヒューズF3 を介して送風機のファン
fを駆動するファンモータM(電動手段に相当する)と
接続されている。このファンモータMは、複数の単位レ
ジスタンスR1 〜R3 を有するレジスタンス回路Rが印
刷されたフラットレジスタンスFRを介してファンスイ
ッチSWと接続されている。
【0011】このファンスイッチSWは、可動子Kをス
ライドすることにより、ファンモータMの回転数を決定
する端子T(端子T1 〜T4 の総称)、例えば、高速用
端子T1 (HI端子)、中高速用端子T2 (MH端
子)、中低速用端子T3 (ML端子)、低速用端子T4
(Lo端子)を適宜選択し、前記ファンモータMの回転
数を多段階に変えるようにしている。
【0012】レジスタンス回路Rは、偏平な電気的絶縁
基板21の表面に、各単位レジスタンスR1 〜R3 を直
列接続となるように印刷されている。電気的絶縁基板2
1は、図2に示すように、鉄板22の周囲に耐熱絶縁層
23を施釉したいわゆるホーロー板から構成され、前記
レジスタンス回路Rはガラス等の耐熱絶縁層24により
覆われ保護されている。
【0013】レジスタンス回路Rは、各単位レジスタン
スR1 〜R3 の抵抗値が所定値となるように、抵抗部材
を所定のパターンで印刷し、これを焼き付け固定した後
に、各レジスタンスR1 〜R3 の端部に端子Tが電気的
に接続される。HI端子T1に接続される単位レジスタ
ンスR1 、及び、Lo端子T4 に接続される単位レジス
タンスR3 、には、モータロック時等に生じる異常発熱
により溶断する第1温度ヒューズF1 、第2温度ヒュー
ズF2 が設けられている。
【0014】これら温度ヒューズF1 、F2 は、図3に
示すように、レジスタンス回路Rの一部に導通遮断部2
5を形成し、この導通遮断部25を介して対向するレジ
スタンスR3 の両端部26、27を電気的に接続するよ
うに半田28を溶着して構成されている。そして、レジ
スタンスR1 〜R3 が異常発熱すると、この熱により前
記半田28が破断して、ファンモータMへの給電が遮断
される。
【0015】特に、一方のレジスタンスR1 の端部26
は、凸形状に形成され、他方の端部27は、前記凸形状
に対応した凹形状に形成されている。従って、導通遮断
部25は、レジスタンスR3 の長手方向に直交する方向
に一直線状の形状とはならず、略「Vの字」形状を有し
ている。図3に示されるものは、一方のレジスタンスの
端部を尖鋭端形状の凸形状とし、他方のレジスタンスR
3 の端部27を湾曲部27aを有する凹形状としてある
が、レジスタンス端部26、27の形状はこの形状に限
定されるものではなく、導通遮断部25がレジスタンス
3 の長手方向に直交する方向に一直線状の形状となら
ないものであれば良い。例えば、図5に示すように、他
方のレジスタンスR3 の端部27を鋭角的な凹形状とし
ても良い。また、半田28が架橋される両レジスタンス
端部26、27は、その面積が相互に等しくなるように
形成されている。
【0016】次ぎに、本実施例の作用を説明する。
【0017】送風制御装置20のファンスイッチSWを
操作して、可動子Kをスライドすることにより端子Tを
適宜選択すれば、フラットレジスタンスFRに形成した
レジスタンス回路Rの総抵抗値が変化してファンモータ
Mへの印加電圧が変化する。これにより、ファンモータ
Mの回転数は、高速回転、中高速回転、中低速回転、低
速回転に、多段階にわたって変えられ、自動車用空気調
和装置の送風機は、ファンモータMの回転数に応じた所
定風量の空気を車室内に向けて吹き出す。また、可動子
KをスライドすることによりOFFを選択すれば、ファ
ンモータMへの給電が遮断され、ファンモータMは停止
する。自動車用空気調和装置の送風機を稼働している際
に、例えばモータロック等が生じてレジスタンスR1
3 が異常発熱すると、この熱により温度ヒューズ
1 、F2 の半田28が破断して、ファンモータMへの
給電が遮断されて安全性が確保される。
【0018】フラットレジスタンスFRにあっては、レ
ジスタンスR1 〜R3 への通電に伴うジュール熱や車両
の振動等によって、レジスタンスR1 〜R3 には応力が
加わっているため、レジスタンス端部26、27相互間
に架橋した半田28にもこの応力が加わった状態となっ
ている。このように半田28に応力が作用している状態
であっても、本実施例の温度ヒューズF1 、F2 にあっ
ては、導通遮断部25がレジスタンスR1 、R3 の長手
方向に直交する方向に一直線状の形状となっていないた
め、半田28の変形が抑制されることになる。図4に示
すように、仮に、半田28にひび割れ29等が生じたと
しても、導通遮断部25が従来のものに比べて比較的長
く形成されていることから、破断に至るまでには長時間
を要することになる。従って、半田28に応力が作用し
ても、レジスタンスR1 〜R3 が異常発熱しない限り、
半田28が変形してひび割れ29等が容易に生じること
はなく、温度ヒューズF1 、F2 の信頼性や耐久性が著
しく向上した。
【0019】尚、上述した実施例では、フラットレジス
タンスFRに温度ヒューズF1 、F2 を形成した場合を
図示したが、コイル状のレジスタンスを有する送風制御
装置にも本考案を適用することはできる。また、本考案
は、自動車用空気調和装置の送風制御装置に温度ヒュー
ズF1 、F2 を組み込む場合に限定されるものではな
く、モータ等の電動手段への印加電圧を制御するレジス
タンス回路の一部に設けられるいかなる温度ヒューズに
も適用できることは言うまでもない。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の温度ヒュー
ズは、レジスタンスの両端部のそれぞれの形状を、一方
を凸形状に、他方を前記凸形状に対応した凹形状に形成
したので、導通遮断部がレジスタンスの長手方向に直交
する方向に一直線状の形状とはならないため、半田に応
力が作用しても、この半田が変形してひび割れ等が容易
に生じることがなく、温度ヒューズの信頼性や耐久性を
著しく向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る温度ヒューズを組み
込んだ送風制御装置を示す構成図
【図2】 図1の2−2線に沿う断面図
【図3】 図1に示される温度ヒューズの拡大図
【図4】 図3に示される温度ヒューズにひび割れが生
じた状態を示す拡大図
【図5】 本考案の他の実施例に係る温度ヒューズを示
す拡大図
【図6】 図6(A)は従来の温度ヒューズの拡大図、
同図(B)は同図(A)のB−B線に沿う断面図
【図7】 図7(A)は従来の温度ヒューズにひび割れ
が生じた状態を示す拡大図、同図(B)は同図(A)の
B−B線に沿う断面図
【符号の説明】
25…導通遮断部 26、27…レジ
スタンスの端部 28…半田 F1 、F2 …温度
ヒューズ M…ファンモータ(電動手段) R…レジスタンス
回路 R1 〜R3 …レジスタンス

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ等の電動手段(M) への印加電圧を制
    御するレジスタンス回路(R) の一部に導通遮断部(25)を
    形成し、この導通遮断部(25)を介して対向するレジスタ
    ンス(R1 ,R3 ) の両端部(26,27) を電気的に接続するよ
    うに半田(28)を溶着し、前記レジスタンス(R1 ,R3 ) の
    異常発熱により前記半田(28)を破断して前記電動手段
    (M) への給電を遮断するようにした温度ヒューズ(F1 ,F
    2 ) において、 前記レジスタンス(R1 ,R3 ) の両端部(26,27) のそれぞ
    れの形状を、一方を凸形状に、他方を前記凸形状に対応
    した凹形状に形成したことを特徴とする温度ヒューズ。
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