JP2563499Y2 - 自動車用冷暖房装置の送風機制御用抵抗器 - Google Patents

自動車用冷暖房装置の送風機制御用抵抗器

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JP2563499Y2
JP2563499Y2 JP238092U JP238092U JP2563499Y2 JP 2563499 Y2 JP2563499 Y2 JP 2563499Y2 JP 238092 U JP238092 U JP 238092U JP 238092 U JP238092 U JP 238092U JP 2563499 Y2 JP2563499 Y2 JP 2563499Y2
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resistor
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亮 加山
憲治 杉本
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ミクロン電気株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用冷暖房装置に
おける送風の強弱を制御するための抵抗器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調制御装置において、ブロワ
モータに直列に抵抗器を接続し、その抵抗値を変えるこ
とにより風量調整を行なうようにしている。そして、そ
の抵抗器は、通常、エアコンユニットの通風路内に設置
され、A/C使用時は、常に送風機からの風により強制
空冷される。従って、その送風機制御用の抵抗器におい
ては、次のような点が要望される。
【0003】 エアコンユニットの通風路の通気抵抗を大きく増加
させないこと、 常用中の抵抗器の表面温度が低いこと、 モータロック時に、抵抗器が原因で発火しないこ
と、 低コストであること、 等である。
【0004】最近は、特にの要望が強く、より安全性
の高い抵抗器が要求されている。抵抗器は、正常な使用
状態で強制空冷されているので、元々一般の抵抗器より
も小型化されている。しかし何らかの異常が発生して送
風機のモータロック等が生じると、送風が停止し、かつ
モータインピーダンスが0Ω近くなり、全ての電圧が抵
抗器に印加され、抵抗器の表面温度は上昇して赤熱状態
になり、その取付け樹脂ケースが発火し、さらに、エア
コンユニットの通風路も、一般にプラスチックでできて
いるので、それも発火する危険性がある。そこで、事故
を未然に防ぐための防火対策が種々なされている。
【0005】図7は、従来の送風機制御用抵抗器の要部
の一例を示したものであり、図8はその分解したものを
示している。図7,図8において、1は板状あるいは箔
状の抵抗体を打抜加工やエッチング等により必要なパタ
ーンに形成した抵抗素子、2a,2bは抵抗素子1をその
両面から挾む絶縁板、3a,3bはその絶縁板の外側から
挾むヒートシンク用の金属板である。絶縁板2a,2b及
び金属板3a,3bはそれぞれ窓4a,4bが設けられてお
り、抵抗素子1を挾んで組み立てたとき、窓4aには抵
抗体の一部を細く形成した自己溶断部5が露出され、ま
た窓4bには、抵抗体に直列接続された、低融点合金か
らなる温度ヒューズ6が露出するようになっている。
【0006】このように構成された従来例では、モータ
ロック等により抵抗素子が過熱したとき、その温度によ
って温度ヒューズ6が溶融して、自重による自然落下で
溶断し、さらには抵抗体を細く形成した自己溶断部5が
溶断して回路が断となり、周囲の可燃物が発火するのを
未然に防ぐことができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の従来例は、温度ヒューズ6や自己溶断部5の
いずれもレスポンス性が悪く、信頼性に難があった。即
ち、溶融による自然落下を意図する温度ヒューズ6の低
融点合金は、その合金の溶融時の表面張力を考慮する
と、端子間間隔が5mm以上、合金量として0.5g以上が
必要であり、比較的熱容量が大きい。そして、その合金
の発熱量の大きい抵抗素子側は溶融するが、発熱量の小
さい抵抗素子側は、合金の熱容量や表面での熱放散によ
り溶融せず、従って、自然落下しないという現象も起こ
り得る。
【0008】また、抵抗体の一部を細く形成した自己溶
断部5の場合、バッテリー電圧14Vにおける通常使用時
の電流では溶断しないが、バッテリー電圧10Vのモータ
ロック時の電流では溶断することが条件である。しか
し、図6に示したように、送風機モータ低速(Low)制御
の場合において、電圧10Vのモータロック時の電流は、
電圧14Vの通常動作電流より小さいという矛盾が生じ、
従って、抵抗体自己溶断方式は採用できないという問題
があった。
【0009】さらに、回路中に設けた温度ヒューズが露
出されていると、それが溶断したとき、ユーザーは容易
にそれを通常の半田(低融点合金に比較して融点が高い)
で修復できるという問題があり、このことが安全性を損
ねていた。従って、溶断した温度ヒューズをユーザーが
容易に修復できない構造のものが望ましい。
【0010】本考案は、上記従来技術の問題点を解決し
ようとするものであり、溶断時のレスポンスが速く、か
つ回路の断が確実で、しかもユーザーが容易に修復でき
ないようにした自動車用冷暖房装置の送風機制御用抵抗
器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、ベース部材に植設された外部引出端子に
それぞれ接続された複数の板状抵抗素子と、この抵抗素
子を両面から挾む絶縁板と、さらにその絶縁板の外側か
ら挾むヒートシンク用金属板とを備え、複数の抵抗素子
のうち、送風機モータ中高速用抵抗素子を2つに分割
し、その一方の分割端部に一端を溶接して延設した板バ
ネの他端を、その板バネの付勢力に抗して中高速用抵抗
素子の他方の分割端部に低融点合金で接合しており、か
つ低融点合金が溶融したとき板バネがその付勢力により
他方の分割端部から十分離間する動作が可能なごとく、
少なくとも絶縁板の一方に窓を有するとともに、ヒート
シンク用金属板の一方に外方へ突出した凸部を設けた構
成とする。
【0012】
【作用】この構成によれば、モータロック等で送風が停
止し、抵抗体が過熱してその熱で低融点合金が溶融した
とき、板バネがその付勢力により勢いよく他方の分割端
部から離間するので、レスポンスが極めて速い。そし
て、他方の分割端部からの離間が十分できるスペースが
設けられているので、回路断が確実になり、信頼性が向
上する。さらに、表面を金属板で覆っているので、ユー
ザーは容易に修復をすることができず、安全性を損なう
ことはない。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。まず、本実施例の送風機制御用抵抗器の回路及びそ
れを使用する空調制御部の回路は図5に示した構成とな
っている。7はバッテリー、8はブロワモータ、9は風
量切換スイッチ、10は送風機制御用抵抗器(以下、抵抗
器と略称する)である。
【0014】抵抗器10は、2つに分割した送風機モータ
中高速(Mhi)用抵抗素子11a,11b、中低速(Mlow)用抵
抗素子12、低速(Low)用抵抗素子13及び温度ヒューズ14
を内蔵し、また風量切換スイッチ9の各端子につながる
Hi、Mhi、Mlow、Low各抵抗素子の外部引出端子15を
備えている。
【0015】このような回路構成において、風量切換ス
イッチ9を任意の端子に接続すれば、その端子よりブロ
ワモータ8側の抵抗素子がブロワモータ8に直列に接続
され、流れる電流が制御されて所望の風量となる。一
方、モータロック等により抵抗体が赤熱し、その熱で温
度ヒューズ14が溶断すると、抵抗体に流れる電流はなく
なり、発火を未然に防止することができる。
【0016】図1は、本考案の一実施例の抵抗器を示し
たもので、図2は、その分解したものを示している。図
1,図2において、図5と同一符号のものは同一のもの
を表わしており、また、17はベース部材で、外部引出端
子15が植設されている。この外部引出端子15には、打抜
加工やエッチング等により必要なパターンに形成された
(素子数で)複数の抵抗素子11a,11b,12,13がそれぞ
れ接続されている。
【0017】この抵抗素子は、両面からマイカ等の絶縁
板18a,18bで、さらにその絶縁板の外側からヒートシ
ンク用の金属板19a,19bでそれぞれ挾み、金属板19b
に設けた固定爪20を折り曲げて固定し、これをベース部
材17に装着している。
【0018】ここで、複数の抵抗素子のうち、Mhi抵抗
素子を11a,11bの2つに分割し、その一方の分割端部
21aに板バネ22の一端を溶接して延ばし、また、他方の
分割端部21bには板バネと同種の金属の端子23を溶接す
る。このとき、板バネ22の一端及び端子23に爪を設けて
おき、絶縁板18aに形成した孔24にその爪を通して裏側
で折り曲げ、抵抗体をそれぞれ固定する。また、絶縁板
18aには、延設された板バネ22が挿通される窓25が設け
られている。
【0019】分割端部21aに一端が溶接され、かつ絶縁
板18aに爪の折り曲げで固定された板バネ22は、図3に
示したように、他端が窓25を挿通して絶縁板18aの裏側
に突き出るようにする。この状態で板バネ22の他端は、
他方の分割端部21bに溶接された端子23の爪が絶縁板18
aの孔を通して裏面で折り曲げられた部分からは十分離
間されている。そこで、板バネ22をその付勢力に抗し
て、先端を端子23に近付け、図4に示したように、低融
点合金26により接合する。従って、抵抗体が過熱して低
融点合金26の融点以上に上昇すると、合金は溶融し、そ
の結果、板バネ22は拘束力がなくなり、その付勢力によ
り端子23から直ちに離間する。そして、この離間が十分
に可能なように、絶縁板18aの上を覆う金属板19aに
は、外方へ突出した凸部27が設けられている。
【0020】低融点合金26で接合する板バネ22の先端
と、端子23との関係は、両者が重なる場合でも0.5mm以
下、重ならない状態で、合金による接合が可能な距離と
して1.5mm以内に設定するのが好ましい。0.5mm以上重な
ると、溶断時に溶融した合金の糸引きやリバウンドが生
じ、端子23と板バネ22の切り離しができなくなる。
【0021】以上のように構成された本実施例では、そ
の溶断特性を従来の温度ヒューズ自然落下方式及び抵抗
体の自己溶断方式と比較すると、次頁の表1のようにな
る。表1から明らかなように、溶断に要する時間、即
ち、レスポンスが極めて速い。また、金属板19aに凸部
27を設けたことにより、溶断時の板バネ22が端子23から
十分に離間するスペースがあり、確実な回路断となる。
さらに、金属板19aにより温度ヒューズ部が覆われてい
るので、溶断した温度ヒューズをユーザーが容易に再生
することはできない。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
温度ヒューズ溶断時のレスポンスが極めて速く、かつ回
路の断が確実になり、発火を未然に防止し、安全性を著
しく高めることができる。また、溶断した温度ヒューズ
をユーザーが再生することが困難となり、安全性が一層
高まる。
【0023】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の制御用抵抗器の斜視図であ
る。
【図2】同実施例の分解斜視図である。
【図3】同実施例の温度ヒューズ部分で、低融点合金に
よる接合以前の状態を示す図である。
【図4】同実施例の温度ヒューズ部分で、低融点合金に
よる接合した状態を示す図である。
【図5】同実施例の抵抗器及びそれを使用する空調制御
部の回路図である。
【図6】従来例におけるバッテリー電圧に対する、通常
動作時及びモータロック時の電流を示す図である。
【図7】従来例の要部の斜視図である。
【図8】同従来例の要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 … 送風機制御用抵抗器、 11a,11b,12,13 … 抵抗
素子、 15 … 外部引出端子、 17 … ベース部材、
18a,18b … 絶縁板、 19a,19b … 金属板、21a,21b …
分割端部、 22 … 板バネ、 25 … 窓、 26 … 低
融点合金、27 … 凸部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風通路内に設置されて強制空冷される
    送風機制御用抵抗器であって、ベース部材(17)に植設さ
    れた外部引出端子(15)にそれぞれ接続された複数の板状
    抵抗素子(11a,11b,12,13)と、該抵抗素子を両面から挾
    む絶縁板(18a,18b)と、さらにその絶縁板の外側から挾
    むヒートシンク用金属板(19a,19b)とを備え、 前記複数の抵抗素子のうち、送風機モータ中高速用抵抗
    素子を2つ(11a,11b)に分割し、その一方の分割端部(21
    a)に一端を溶接して延設した板バネ(22)の他端を、その
    板バネの付勢力に抗して前記中高速用抵抗素子の他方の
    分割端部(21b)に低融点合金(26)で接合しており、かつ
    前記低融点合金が溶融したとき前記板バネがその付勢力
    により前記他方の分割端部から十分離間する動作が可能
    なごとく、少なくとも前記絶縁板の一方(18a)に窓(25)
    を有するとともに、前記ヒートシンク用金属板の一方(1
    9a)に外方へ突出した凸部(27)を設けていることを特徴
    とする自動車用冷暖房装置の送風機制御用抵抗器。
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WO2007040207A1 (ja) * 2005-10-03 2007-04-12 Alpha Electronics Corporation 金属箔抵抗器
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