JPH1178477A - 車両空調用送風機の速度制御用抵抗器 - Google Patents

車両空調用送風機の速度制御用抵抗器

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JPH1178477A
JPH1178477A JP23466797A JP23466797A JPH1178477A JP H1178477 A JPH1178477 A JP H1178477A JP 23466797 A JP23466797 A JP 23466797A JP 23466797 A JP23466797 A JP 23466797A JP H1178477 A JPH1178477 A JP H1178477A
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JP
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air
coiled resistance
coiled
resistor
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JP23466797A
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Makoto Yoshino
誠 吉野
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】送風空気の通風抵抗の増加を低減できる車両空
調用送風機の速度制御用抵抗器を提供する。 【解決手段】 速度制御用抵抗器4は、コイル状抵抗素
子8〜10を、その巻き軸の軸方向が、空調ケース内を
流れる送風空気の送風方向(通風方向)と一致するよう
に配置される。このため、コイルの巻き数を増やしても
通風抵抗が全く増加しない。さらには、コイル状抵抗素
子9と10とが直列配置されているため、従来装置のよ
うに並列に並べる場合に比べて、通風抵抗を半分程度に
低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両空調用送風機
の速度制御用抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両空調用送風機の速度制
御用抵抗器として、実開昭61−193806号公報に
記載されているものがある。この従来装置では、空調用
送風機のブロアモータの印加電圧を段階的に可変するた
めに、複数のコイル状抵抗素子を用いて、スイッチ回路
にて複数の抵抗素子のうち使用する抵抗素子を選択する
ようにしている。また、上記速度制御用抵抗器は、放熱
性を向上させるために、空調空気が流れる空調ケース内
に設置されている。
【0003】そして、上記従来装置では、複数のコイル
状抵抗素子を巻き軸上の多重構造として、速度制御用抵
抗器を、コイル状抵抗素子の巻き軸の軸心方向が送風空
気の送風方向と直交する方向となるように配置してい
る。そして、上記従来装置では、なるべくコイルの幅を
大きく巻く(円形状のコイルとすると直径を大きくす
る)ようにして巻き数を減らし、体格を小さくし、送風
空気の通風抵抗の低減している。
【0004】また、その他に図7に示すように複数のコ
イル状抵抗素子100〜102を、その巻き軸方向が空
気の送風方向と一致するように並列配置するものも周知
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ものでは、例えば抵抗値を大きくするために、コイルの
巻き数を増やすと、通風抵抗が増加するという問題があ
る。さらに後者のものでは、複数のコイル状抵抗素子を
並列配置しているため、通風抵抗が増加するといった問
題がある。
【0006】そこで、本発明は、車両空調用送風機の速
度制御用抵抗器において、送風空気の通風抵抗を低減す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数のコイル状抵抗素子(8〜10)を、その巻き
軸の軸方向が空調ケース(2)内を流れる送風空気の送
風方向と一致するように配置するとともに、複数のコイ
ル状抵抗素子(8〜10)が送風方向に並ぶように直列
に配置したことを特徴としている。
【0008】これにより、コイル状抵抗素子はその巻き
軸の軸方向が空調ケース内を流れる送風空気の送風方向
と一致するように配置されるため、コイルの巻き数を増
やしてもコイルの投影断面積が変化せず、通風抵抗が全
く増加しない。さらには、複数のコイル状抵抗素子が直
列配置されているため、従来装置のように並列に並べる
場合に比べて、通風抵抗を低減できる。
【0009】また、請求項2記載の発明では、複数のコ
イル状抵抗素子(8〜10)は、少なくとも3つの第
1、第2、第3のコイル状抵抗素子からなり、これらの
うち第1、第2のコイル状抵抗素子(9、10)は直列
配置されるとともに、残りの第3のコイル状抵抗素子
(8)は第1、第2のコイル状抵抗素子(9、10)の
うち少なくとも一方の内側に配置されて多重構造となっ
ていることを特徴としている。
【0010】これにより、コイル状抵抗素子を、他のコ
イル状抵抗素子内に配置して多重構造としているため、
コイル状抵抗素子を直列に配置する場合に比べて、上記
通風方向における速度制御用抵抗器の体格を小さくでき
る。また、請求項3記載の発明では、第1〜第3のコイ
ル状抵抗素子(8〜10)を覆うカバー部材(13)を
有し、カバー部材(13)には、前記送風方向に延び、
コイル内部を流れるようにして第1〜第3のコイル状抵
抗素子(8〜10)を冷却する冷却用送風路(18)が
形成されていることを特徴としている。
【0011】これにより、冷却用送風路が上記送風方向
に延びるように形成されているため、送風空気が流れや
すく、十分にコイル状抵抗素子を冷却できる。さらに
は、このような冷却用送風路を形成したため、冷却用送
風路のみならず、カバー部材の外表面全体に送風空気が
ふきあたる。このため、図7に示す従来装置に比べて、
コイル状抵抗素子の温度を下げることができ、カバー部
材の表面最高温度を格段に低下できる。
【0012】また、請求項4記載の発明では、第3のコ
イル状抵抗素子(8)は、第1〜第3のコイル状抵抗素
子(8〜10)のうち最も発熱量が大きくなっているこ
とを特徴としている。これにより、最も発熱量が大きく
コイル状抵抗素子が他のコイル状抵抗素子の内側に配置
されて、上記冷却用送風路に最も近い位置にあるため、
温度が最も高くなるコイル状抵抗素子の発熱を空気中に
良好に逃がすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1に示すように車両用空調装置の構成部品
であるブロアユニット1は、車室内への空気流路をなす
スクロールケース2(空調ケース)を有する。スクロー
ルケース2内には、送風機3が収納されている。送風機
3は、遠心式多翼ファン3aと、これを駆動する空調送
風用モータ3b(以下、空調送風用モータ3b)とから
なる。
【0014】スクロールケース2内の吐出部には、図1
に示すように上記送風用モータ3bへの印加電圧を段階
的に調整することで、空調風の風量を可変する速度制御
用抵抗器4が設置されている。上記速度制御用抵抗器4
および送風用モータ3bとの模式的な電気回路図を図2
に示す。上記送風用モータ3bと速度制御用抵抗器4と
は、図示しない車載バッテリに直列に接続されている。
図2中7は、上記速度制御用抵抗器4内の後述のコイル
状抵抗素子8〜10のうち、使用する数を切り換えるス
イッチ回路である。
【0015】スイッチ回路7は、図2に示すように複数
のスイッチ接点40〜43と、可動スイッチ片46とを
有する。本例では、可動スイッチ片46がスイッチ接点
40〜43のうちいずれか一つに接することで、送風用
モータ3bへの印加電圧を段階的に調整して、送風量が
大きい順に後述のHi、Mid2、Mid1、Loの4
つの送風モードが設定可能となっている。
【0016】速度制御用抵抗器4は、図2に示すように
送風用モータ3bとスイッチ回路7との間に、直列に接
続された3つのコイル状抵抗素子8〜10を有する。ま
た、速度制御用抵抗器4は、送風用モータ3bを流れる
電流が過大となって、異常加熱すると溶断する温度ヒュ
ーズ30を有する。次に上記速度制御用抵抗器4の構造
の詳細を説明する。図3に速度制御用抵抗器4の全体
図、図4に図3のA−A断面図、図5に図3中通風方向
とは逆方向から見た側面図を示す。
【0017】図3に示すように速度制御用抵抗器4は、
上記スクロールケース2(車両側)への取付部材である
取付基板11と、上記コイル状抵抗素子8〜10と電気
的に接続されるターミナル部15a〜15eと、上記コ
イル状抵抗素子8〜10と、上記温度ヒューズ30を構
成する板バネ31と、このコイル状抵抗素子8〜10を
覆うカバー部材であるカバー部13とを有する。
【0018】取付基板11は、本例では絶縁性のフェノ
ール樹脂材にて形成されており、図3に示すようにスク
ロールケース2への取付用のビス孔12が形成されてい
る。また、取付基板11には、上記ターミナル部15a
〜15eが差し込まれる5つの差し込み孔(図示しな
い)が形成されている。ターミナル部15a〜15d
は、黄銅製の板状部材を折り曲げ加工にて、屈曲して形
成されており、一端部(図3〜5中下方部)が上記スイ
ッチ回路7との接続端子となり、他端部(図中上方部)
が図4に示すように上記箔状抵抗素子8〜10との接続
端子となっている。
【0019】コイル状抵抗素子8〜10は、ニクロム線
をコイル状に巻いたものであり、各端子部8a〜10a
は、図3に示すように同じ側で下方に配置される。ま
た、本例では、コイル状抵抗素子8〜10の各太さは、
8、9、10の順に大きくなっており、各抵抗値は、
8、9、10の順に小さくなっている。さらにはコイル
状抵抗素子8〜10の各長さ、つまり巻き軸の軸方向
(図4中左右方向)における巻き軸長さ(図4中a、
b、c)は、b、c、aの順に長くなっている。また、
コイル状抵抗素子8の直径は、コイル状抵抗素子9およ
び10より小さくなっている。なお、コイル状抵抗素子
8が本発明の第3のコイル状抵抗素子を構成し、コイル
状抵抗素子9が本発明の第1のコイル状抵抗素子を構成
し、コイル状抵抗素子10が本発明の第2のコイル状抵
抗素子を構成している。
【0020】カバー部13は、絶縁性のケースで、セラ
ミック等の耐熱性材料で、断面トンネル形状のカップ形
状に形成されている。また、板バネ31は、例えばりん
青銅等のバネ材にて形成されている。そして、カバー部
13は、図3、図4中左右方向の両端部に冷却用開口孔
16、17が形成されている。カバー部材13は、コイ
ル状抵抗素子8〜10に空調空気中の塵や埃が付かない
ようにカバーするものである。
【0021】次に速度制御用抵抗器4の組付方法につい
て説明する。先ず、5つのターミナル端子15a〜15
eを図4に示すように配列し、図示しない治具等にてこ
の配列を保持する。一方で、コイル状抵抗素子8〜10
は、図3、図4に示すようにコイル状抵抗素子8、9
は、各巻き軸(図4中左右方向)が同心上となるように
直列配置するとともに、残りのコイル状抵抗素子8はコ
イル状抵抗素子9、10の両方の内部に配置されて多重
構造としておく。また、コイル状抵抗素子8は、コイル
状抵抗素子9、10と同心上で、両方の内部に配置され
て多重構造となる。
【0022】この後、5つのターミナル端子15a〜1
5eの各一端部(図4中上方部)と、コイル状抵抗素子
8〜10の端子部8a〜10aとをスポット溶接にて接
続する。具体的には、コイル状抵抗素子8は、接続一端
部(図4中左側8a)がターミナル端子15aに接続さ
れ、接続他端部(図4中右側8a)がターミナル端子1
5eに接続される。コイル状抵抗素子9は、接続一端部
(図4中左側9a)がターミナル端子15bに接続さ
れ、接続他端部(図4中右側9a)がターミナル端子1
5cに接続される。また、コイル状抵抗素子10は、接
続一端部(図4中左側10a)がターミナル端子15d
に接続され、接続他端部(図4中右側10a)がターミ
ナル端子15eに接続される。
【0023】そして、このように組み付けられた後、コ
イル状抵抗素子8〜10を、カバー部13内に図4中下
方から上方に向かって挿入する。なお、実際には、カバ
ー部13の内側面(図4中左右方向)には、一対の案内
保持溝(図示しない)が形成されており、この案内溝の
一方(図4中左側)にターミナル端子15aがはまりこ
み、案内溝の他方(図4中右側)にターミナル端子15
eがはまりこむ。これにより、コイル状抵抗素子8〜1
0が保持される。
【0024】次に、上記冷却用開口孔16から円柱状の
入れ子(図示しない)を、コイル状抵抗素子8内に挿入
する。そして、この状態で、カバー部13内にシリカ
粉、アルミナ粉等の無機質粉粒物をアルコール系溶剤で
溶かしたものを流し込んだ後、加熱して硬化させ、絶縁
耐熱部材18を形成する。この結果、コイル状抵抗素子
8〜10が絶縁耐熱部材18にモールド固定される。
【0025】その後、上記入れ子を冷風開口孔16から
引き抜くと、図4に示すようにカバー部13内には、冷
却用開口孔16と17とを連通する断面円形状の冷却用
送風路19が形成される。続いて、板バネ31の一端部
をターミナル端子15dにスポット溶接し、このスポッ
ト溶接した部位を基点として板バネ31を付勢させた状
態で、板バネ31の他端部を、低融点合金21(例えば
はんだ)にてはんだ付けする。そして、このようにカバ
ー部13内にコイル状抵抗素子8〜10が固定された
後、取付基板11の上記各差し込み孔に、ターミナル部
15a〜15dの他端部を差し込む。そして、図4に示
すように差し込み孔から突き出たターミナル端子15d
の下端部を割りかしめを行うことで、速度制御用抵抗器
4が完成する。
【0026】以上のように速度制御用抵抗器4が組み付
けられる。なお、上記スイッチ回路7は、速度制御用抵
抗器4がスクロールケース2に取り付けられた後に、取
付基板11の下端面から突出したターミナル部15a〜
15dに電気的に接続される。なお、図2に図4の速度
制御用抵抗器4と、図2における電気回路上との関係が
分かるように符号を付ける。
【0027】次に上記送風モードについて説明する。本
例では、スイッチ回路7にて、コイル状抵抗素子8〜1
0のうち使用する抵抗数が切り換えられて、送風量が大
きい順にHi、Mid2、Mid1、Loの4つの送風
モードが設定可能である。 Hiモード 可動スイッチ片46がスイッチ接点40に繋がれると、
コイル状抵抗素子8〜10には電流は流れないため、送
風用モータ3bに流れる電流は最大となる。このため、
遠心式多翼ファン3は、最も送風量が大きいHiモード
で作動する。
【0028】Mid2モード 可動スイッチ片46がスイッチ接点41に繋がれると、
コイル状抵抗素子9のみに電流が流れるため、送風用モ
ータ3bに流れる電流は、上記Hiモードに比べて小さ
くなる。これにより、遠心式多翼ファン3は、Mi2モ
ードで作動する。
【0029】Mid1モード 可動スイッチ片46がスイッチ接点43に繋がれると、
コイル状抵抗素子9、10にだけ電流が流れるため、送
風用モータ3bに流れる電流は、上記Mi2モードに比
べて小さくなる。これにより、遠心式多翼ファン3は、
Mi1モードで作動する。
【0030】Loモード 可動スイッチ片46がスイッチ接点42に繋がれると、
コイル状抵抗素子8〜10全てに電流が流れるため、送
風用モータ3bに流れる電流は、最も小さく上記Mi1
モードに比べて小さくなる。これにより、遠心式多翼フ
ァン3は、Loモードで作動する。
【0031】そして、本例では速度制御用抵抗器4は、
図2に示すようにコイル状抵抗素子8〜10を、その巻
き軸の軸方向が、空調ケース3内を流れる送風空気の送
風方向(通風方向)と一致するように配置される。この
ため、コイルの巻き数を増やしても、コイル状抵抗素子
8〜10の送風方向における投影断面積が全く変わら
ず、通風抵抗が全く増加しない。さらには、コイル状抵
抗素子9と10とが直列配置されているため、従来装置
のように並列に並べる場合に比べて、通風抵抗を半分程
度に低減できる。
【0032】また、本例では、コイル状抵抗素子8を、
コイル状抵抗素子9および10内に配置して多重構造と
しているため、コイル状抵抗素子8〜10を直列に配置
する場合に比べて、速度制御用抵抗器4の図4中左右方
向における体格を小さくできる。そして、このような速
度制御用抵抗器4を使用すると、コイル状抵抗素子8〜
10にて発熱が生じ、この発熱は上記絶縁耐熱部材18
に伝わる。しかし、絶縁耐熱部材18には、上述の冷却
用送風路19が形成されているため、冷却用送風路19
を流れる送風空気にてコイル状抵抗素子8〜10を良好
冷却できる。
【0033】また、本例では、冷却用送風路19が、上
記巻き軸方向、つまり上記送風方向に延びるように形成
されているため、送風空気が流れやすく、十分な冷却効
果が得られる。また、本例では、上記4つの送風モード
を使用するにあたって、使用する抵抗数が異なるので、
図2に示す電気回路を流れる電流値が変化する。そし
て、本例では、上記4つの送風モードにおいて、コイル
状抵抗素子8〜10のうち最も発熱量が大きく温度が最
も高くなるものは、コイル状抵抗素子8となる。
【0034】そして、本例では上記多重構造として、コ
イル状抵抗素子8がコイル状抵抗素子9、10の内側に
配置されて、上記冷却用送風路19に最も近い位置にあ
るため、温度が最も高くなるコイル状抵抗素子8の発熱
を空気中に良好に逃がすことができる。さらには、コイ
ル状抵抗素子8〜10は、各巻き軸が同心上に配置さ
れ、さらにコイル状抵抗素子8の内部に上記巻き軸軸線
方向に冷却用送風路18を形成したため、冷却用送風路
18のみならず、カバー部13の外表面全体に送風空気
がふきあたる。
【0035】このため、図6に示す従来装置に比べて、
上記送風モードにおけるコイル状抵抗素子8〜10の温
度を下げることができる。なお、図7の従来装置は、電
気回路上は図2と全く同じで、さら3つの抵抗値も同じ
で、コイル状抵抗素子100〜103の配置が異なるも
のである。また、送風用モータ3bがロック(モータロ
ック)時(回路を流れる電流値が著しく増加)に、カバ
ー部13表面最高温度(ケース表面最高温度)を格段に
低下できる。なお、図6にこの実験データを示す。
【0036】(他の実施形態)上記実施形態では、コイ
ル状抵抗素子8〜10をニクロム線にて形成したが、ど
の様なものを使用しても良い。また、上記各実施形態で
は、3つのコイル状抵抗素子8〜10を使用したが、2
つであっても良いし、3つ以上であっても良い。
【0037】また、上記各実施形態では、コイル状抵抗
素子8〜10を多重構造としたが、3つ全てを直列配置
しても良い。また、上記各実施形態では、温度ヒューズ
30として板バネ31とはんだ付けにて構成したが、例
えば板バネ31を使用せずに、低融点合金(例えばはん
だ)にて形成された糸はんだにて構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるブロアユニットの構
成図である。
【図2】上記実施形態における速度制御用抵抗器の電気
回路図である。
【図3】上記実施形態における速度制御用抵抗器の全体
構成図である。
【図4】図3中A−A断面図である。
【図5】図1中速度制御用抵抗器を通風方向とは逆から
見た側面図である。
【図6】本実施形態における効果を表すデータ図であ
る。
【図7】従来の速度制御用抵抗器の全体構成図である。
【符号の説明】
2…スクロールケース、3b…送風用モータ、4…速度
制御用抵抗器、8〜10…コイル状抵抗素子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内への空気流路をなす空調ケース
    (2)内に設置されるとともに、空調送風用モータ(3
    b)に直列に接続された複数のコイル状抵抗素子(8〜
    10)を有し、前記抵抗素子(8〜10)のうち使用す
    る数を切り換えることで、前記空調送風用モータ(3
    b)への印加電圧を段階的に調整するようになっている
    車両空調用送風機の速度制御用抵抗器(4)であって、 前記複数のコイル状抵抗素子(8〜10)を、その巻き
    軸の軸方向が前記空調ケース(2)内を流れる送風空気
    の送風方向と一致するように配置するとともに、前記複
    数のコイル状抵抗素子(8〜10)が前記送風方向に並
    ぶように直列に配置したことを特徴とする車両空調用送
    風機の速度制御用抵抗器。
  2. 【請求項2】 前記複数のコイル状抵抗素子(8〜1
    0)は、少なくとも3つの第1、第2、第3のコイル状
    抵抗素子からなり、これらのうち第1、第2のコイル状
    抵抗素子(9、10)は直列配置されるとともに、残り
    の第3のコイル状抵抗素子(8)は前記第1、第2のコ
    イル状抵抗素子(9、10)のうち少なくとも一方の内
    側に配置されて多重構造となっていることを特徴とする
    請求項1記載の車両空調用送風機の速度制御用抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記第1〜第3のコイル状抵抗素子(8
    〜10)を覆うカバー部材(13)を有し、 前記カバー部材(13)には、前記送風方向に延び、コ
    イル内部を流れるようにして前記第1〜第3のコイル状
    抵抗素子(8〜10)を冷却する冷却用送風路(18)
    が形成されていることを特徴とする請求項2記載の車両
    用送風機の速度制御用抵抗器。
  4. 【請求項4】 前記第3のコイル状抵抗素子(8)は、
    前記第1〜第3のコイル状抵抗素子(8〜10)のうち
    最も発熱量が大きいものであることを特徴とする車両空
    調用送風機の速度制御用抵抗器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007142016A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Denso Corp 負荷電流制御用抵抗器、ターミナル板、および負荷電流制御用抵抗器の組み立て方法
CN103903821A (zh) * 2012-12-27 2014-07-02 黑格电子股份有限公司 短路电阻

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