JPH0417368Y2 - - Google Patents

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JPH0417368Y2
JPH0417368Y2 JP13685088U JP13685088U JPH0417368Y2 JP H0417368 Y2 JPH0417368 Y2 JP H0417368Y2 JP 13685088 U JP13685088 U JP 13685088U JP 13685088 U JP13685088 U JP 13685088U JP H0417368 Y2 JPH0417368 Y2 JP H0417368Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車用空調装置等に使用される送
風機駆動用モータの回転数制御用電流制限抵抗器
の改良に関するものである。
[従来の技術] 従来この種の電流制限抵抗器は、例えばニクロ
ム線等の金属抵抗線をコイル状に巻いたものを複
数個直列に接続して使用し、これを空気送風機の
通風路に配置して、送風時はその風によつて強制
的に冷却するようにしている。しかし、何らかの
原因によりモータが停止すると、空冷ができなく
なるので、抵抗器の温度が上昇し、さらには抵抗
体が赤熱して溶けて落下するというおそれもあ
り、車両火災を起こす危険があつた。
このような危険を未然に防止する方法の一つと
して、電流制限抵抗器の抵抗体として正温度特性
を有する半導体素子(以下、PTCと略称する。)
を使用したものが提案されている。
PTCは周知のように、ある特定温度(キユリ
ー点)以上になると抵抗値が急激にかつ著しく増
加する特性を有する。このためPTCに通電容量
を超す電流を流すと素子が自己発熱し、抵抗値が
非常に大きくなり電流を抑制するため、キユリー
温度以上には上がらないという効果があり安全確
保の上で極めて有効なものである。
電流制限抵抗器の抵抗体をPTCで構成した一
例として、実公昭46−22764号があるが、これは
第3図に示すように、従来の金属抵抗線の代わり
にPTCを複数個直列に接続したものとか、図示
しないが実開昭55−150951号に示されるような風
の通る多数の通路を有したハニカム状のPTCを
一個用い、このPTCの貫通孔が開口する両端面
のうち一方の端面に全面にオーム性電極を設ける
とともに、他方の端面にオーム性電極を互いに短
絡することのないよう複数個分割して設け直列接
続したものが提案されている。
[考案が解決しようとする課題] 前記従来例に於いては、いずれも第3図に示す
ように、電流制限抵抗器が直列接続してあり、ま
た、これらの各々の抵抗値は一般的に、中速MH
=0.4Ω、中速ML=0.1Ω、低速LO=2.0Ωが使われ、
そのために、PTCの抵抗値としては各々、R1
=0.4Ω、R2=0.6Ω、R3=1.0Ωと設定されて
いる。
PTCの抵抗値は、金属の抵抗と同様に長さに
比例し、断面積に反比例するため、通常抵抗値が
小さい程薄板状に加工し、厚さを一定にした場合
外形は大きくなる。従つて、並列接続の場合と比
較すると、例えばR2とR3が各々0.4Ω、1.0Ω
と抵抗値が小さくなるように設定されているか
ら、当然これらのPTCの外形寸法は大きくなり
通風抵抗の点で不利になる。又、直列接続の場合
は、第3図により明らかなうに、中速ML時には、
PTC1,2に低速LO時には、PTC1,2,3に通
電されているため、他のPTCの発熱の影響を考
慮しなければならず設計が難しくなる。しかも中
速MH時と中速ML時の抵抗値の仕様が異なると他
のPTCの抵抗値も変えなければならず、製品の
種類が非常に多くなり繁雑化するといつた問題が
あり、又、中速MLと低速LO時は、抵抗の積み重
ねとなるため、抵抗値のバラツキが大きくなると
いつた問題があつた。
又、後者のハニカム式の抵抗器の場合は、特に
前述の理由でPTCが大きくなる上、ハニカム形
状にして通風抵抗を下げても、従来の金属抵抗線
をコイル状に巻いたものに比較すると通風抵抗値
が高く、しかも一個のPTCため、素子の成分を
部分ごとに変えることができず、キユリー点をモ
ードごとに変えられない等、設計の上で自由度が
小さく非常に面倒であつた。
[課題を解決するための手段] 本考案の電流制限抵抗器は、ベース板1上に、
薄板状に成形加工した特定温度(キユリー点)で
抵抗値が急激に増大する正の温度特性を有する複
数個の半導体素子4,5,6を平行に配置すると
共にその両面に端子2,3を備え、かつ、端子の
下端にそれぞれコネクター7,7を接続してなる
電流制限抵抗器12の各半導体素子4,5,6
を、空気送風機を駆動する電動機の通電回路に並
列的に接続し、空気送風機の吹出し口に前記半導
体素子4,5,6が、風向きに対して平行になる
ように設置したものである。
[考案の実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図、第2図にも
とづいて説明する。
第1図は、送風機を駆動するための電動機8の
通電回路図で、二点鎖線で示す電流制限抵抗器1
2の抵抗体として、薄板状に成形加工した特定温
度(キユリー点)で抵抗値が急激に増大する正の
温度特性を有する複数個の半導体素子を前記通電
回路に並列接続したものである。尚、11は切換
スイツチ、9は電流ヒユーズ、10は電源であ
る。
また、第2図は前記の電流制限抵抗器12を示
すものであり、樹脂等からなる絶縁性のベース板
1上には、薄板状に成形加工した特定温度(キユ
リー点)で抵抗値が急激に増大する正の温度特性
を有する複数個の半導体素子4,5,6が平行に
植設されると共にその両面には金属板の端子2,
3により各々板厚方向から覆うようにサンドイツ
チ状に挟まれており、はんだ等により接合され、
端子電極を構成すると共にPTCを保護している。
尚、このPTCは各々抵抗値及び通電容量並びに
キユリー点が個別になつている。
7は前記の各端子2,3と接続されたコネクタ
ーピンであり、該コネクターピン7は切換スイツ
チ11と接続するようになつている。
[作用] 次に本考案の作動について説明する。
いま、PTCの抵抗値をPTC1<PTC2<PTC3
と仮定すると、第1図に於いて、切換スイツチ1
1を高速接点Hモードに接続すると、電流は
PTC4,5,6を介さずに直接流れるため電動
機8は最高速となる。
次に切換スイツチ11を図示の如く、中速MH
モードに接続すると、電流はPTC14を介して流
れるため、PTC14による電圧降下分だけ電動機
8の速度は低速になる。
同様に切換スイツチ11を中速MLモードに接
続すると、電流はPTC25を介して流れ、PTC2
5による電圧降下分だけ電動機8の速度は低速に
なるが、PTC1よりPTC2の方が、抵抗が大きい
分だけさらに低速になる。
また、切換スイツチ11を低速LOモードに接
続すると、電流はPTC36を介して流れ、PTC3
の抵抗が更に大きい分だけ電圧降下し、電動機8
の速度は最低速となる。
ところで、電動機8に流れる電流は、PTC1,
2,3のいずれかを介して流れる時、定常時には
送風機の回転による風によつてPTC表面が良好
に冷却されて温度がキユーリ点以下に保たれるた
め、PTC1,2,3は各々本来の抵抗を保ち正常
な作用を果たすようになつている。
しかし、PTCに電流が流れても、何らかの不
具合、例えば電動機8の短絡、停止、送風機回転
軸の緩み等により、このPTCに風が送風されて
こない場合には、PTCは風による冷却効果がな
くなり、その温度がキユリー点以上になる為、抵
抗値が急激に増大し、PTCに流れる電流が非常
に小さくなるため、発熱量の増加は停止する。従
つてPTCの温度は、キユリー点付近の温度まで
しか上昇しないため、発火等の危険から回避でき
る。
また、高速モードの際に、前述の問題が起こる
と、高速モードではPTCが回路に入つていない
ので大電流が流れるが、その際は電流ヒユーズ9
が切れて、通電回路が遮断される。
尚、上述の説明では、PTCのキユリー点を変
えることによる作用については、特に言及しなか
つたが、PTCのキユリー点を変えることにより
PTCの通電容量を変えることができるので、
個々のPTCのキユリー点を変えてもよい。
また、上記実施例では、高速接点Hの回路に
PTCを入れなかつたが、高速回路部にPTC1〜
PTC3に比べきわめて低抵抗のPTCを入れてもよ
い。この場合は高速モードであつても異常な大電
流が流れるようなことはない。
[考案の効果] 以上のように、本考案は電流制限抵抗器とし
て、ベース板1上に、薄板状に成形加工した複数
個の半導体素子4,5,6を平行に配置し、か
つ、これらの半導体素子4,5,6を、空気送風
機を駆動する電動機の通電回路に並列的に接続す
ると共に、空気送風機の吹出し口に前記半導体素
子を風向きに対して平行になるように設置したの
で、抵抗器の発火による車両火災の危険を回避で
き、しかも、PTCを小型化し、通風抵抗を下げ
ると共に、PTCの抵抗値、通電容量、キユリー
点の設計が容易で、変更もしやすいものが得ら
れ、きわめて実用的な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す回路図。第
2図は、本考案の電流制限抵抗器を示し、イは正
面図、ロは側面図である。第3図は、従来例の回
路図である。 1……ベース板、2,3……端子、4……
PTC1、5……PTC2、6……PTC3、7……コ
ネクターピン、8……電動機、9……電流ヒユー
ズ、10……電源、11……切換えスイツチ、1
2……電流制限抵抗器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベース板1上に、薄板状に成形加工した特定温
    度(キユリー点)で抵抗値が急激に増大する正の
    温度特性を有する複数個の半導体素子4,5,6
    を平行に配置すると共にその両面に端子2,3を
    備え、かつ、端子の下端にそれぞれコネクター
    7,7を接続してなる電流制限抵抗器12の各半
    導体素子4,5,6を、空気送風機を駆動する電
    動機の通電回路に並列的に接続し、空気送風機の
    吹き出し口に前記半導体素子4,5,6が、風向
    きに対して平行になるように設置したことを特徴
    とする電流制限抵抗器。
JP13685088U 1988-10-20 1988-10-20 Expired JPH0417368Y2 (ja)

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JP13685088U JPH0417368Y2 (ja) 1988-10-20 1988-10-20

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JP13685088U JPH0417368Y2 (ja) 1988-10-20 1988-10-20

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Publication Number Publication Date
JPH0256708U JPH0256708U (ja) 1990-04-24
JPH0417368Y2 true JPH0417368Y2 (ja) 1992-04-17

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