JPH0619036A - ハロゲン化銀写真乾板 - Google Patents
ハロゲン化銀写真乾板Info
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- JPH0619036A JPH0619036A JP17435592A JP17435592A JPH0619036A JP H0619036 A JPH0619036 A JP H0619036A JP 17435592 A JP17435592 A JP 17435592A JP 17435592 A JP17435592 A JP 17435592A JP H0619036 A JPH0619036 A JP H0619036A
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Abstract
時間を短縮し、生産効率のよいハロゲン化銀写真乾板の
提供。さらに現像処理後の線画像にピンホールの発生が
なく、かつ膜付きのよいハロゲン化銀写真乾板の提供。 【構成】 ガラス板上に少なくとも1層のハロゲン化銀
乳剤層と親水性コロイド層とを有するハロゲン化銀写真
感光材料において、該乳剤層と同じ側に平均粒径が1μ
m〜4μmで、かつ粒径が8μm以上の大粒子を粒径分布
上で0.5%以下含有したマット剤の少なくとも一つと、
シランカプリング剤の少なくとも一つを含有することを
特徴とするハロゲン化銀写真乾板による。
Description
関し、詳しくは露光時のバキューム時間を短縮し、かつ
ピンホールの発生及び皮膜の接着性を改良したハロゲン
化銀写真乾板に関するものである。
真乾板は、他の支持体に比し寸度安定性が優れるため、
精度を要求されるリードフレーム、プリント回路基盤の
フォトマスク或はCRTのシャドウマスク等に広く用い
られている。
フィルムに比べて寸度安定性に優れることが最大の特長
である反面、フォトレジストとの密着露光を行う際にバ
キューム時間が長時間かかり、そのために精密用製品の
生産性が極めて悪いという問題を有していた。このよう
な現状のなかで、例えば特開昭62-260150号では、ポリ
メチルメタクリレートのようなポリマービーズを用い
て、感光材料の表面粗さを±0.3〜3μmにすることによ
り、バキューム密着性を改良することが開示されてい
る。
つき防止などの目的でポリマービーズや無機ビーズをマ
ット剤として用いることはよく知られている。
は、小粒子(約1μm程度)から大粒子(約15μm程度)まで
広く混在しているのが普通である。そのため例えば粒径
8μm以上の大粒子が粒径分布上にて1%以上混在した
マット剤を用いた場合には、現像処理後の線画部分に白
ヌケ状のピンホール(マットピンとも言う)が著しく発生
し、墨塗りなどして修正しなければ使用できないという
重大な障害を招くことである。
持体と乳剤層との接着性が低下し、膜剥がれや擦傷が起
き易くなることである。
化しないで密着性のよい新たな技術が望まれていた。
ム密着露光する際のバキュウム時間を短くして作業効率
を挙げられるハロゲン化銀写乾板を提供することであ
る。
像にピンホールの発生がなく、かつ膜付きのよいハロゲ
ン化銀写真乾板を提供することである。その他の目的は
以下の明細から明らかとなる。
されることを見い出し、本発明を成した。即ち、ガラス
板上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層と親水性コ
ロイド層とを有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該乳剤層と同じ側に平均粒径が1μm〜4μmで、か
つ粒径が8μm以上の大粒子を粒径分布上で0.5%以下含
有したマット剤の少なくとも一つと、シランカプリング
剤の少なくとも一つを含有することを特徴とするハロゲ
ン化銀写真乾板によって達成される。
ット剤とは、有機または無機のビーズを指し、具体的に
は有機化合物として例えばポリメチルメタクリレートの
ような水分散性ビニル重合体、セルロースアセテートプ
ロピオネート、ポリスチレン或は澱粉などが挙げられ
る。
クリレート、グリシジルメタクリレートのようなアクリ
ル酸エステルの単独重合体、又はこれらアクリル酸エス
テルと他のビニルモノマーと共重合した水分散性ビニル
重合体の球形マット剤、或は四フッ化エチレン樹脂の球
形マット剤などを挙げることができる。
化ケイ素)、中空シリカ(日本フィライト社製)、炭酸カ
ルシウム、酸化マグネシウム、硫酸ストロンチウムバリ
ウム、ハロゲン化銀、窒化ホウ素、酸化チタンなどが挙
げられる。
ては、平均粒子径が1μm〜4μmの範囲にある有機ビー
ズとして例えばポリメチルメタクリレート、無機ビーズ
として例えばシリカ或は窒化ホウ素などが挙げられる。
シリカはコロイド状シリカであってもよい。これらの化
合物は公知であって、市販品として容易に入手すること
ができる。
性ハロゲン化銀乳剤層側のハロゲン化銀乳剤層及び/又
は親水性コロイド層に添加される。ハロゲン化銀乳剤層
側であればいずれの層でもよいが、好ましくはハロゲン
化銀乳剤層及び/又はハロゲン化銀乳剤層上の保護層で
ある。添加量は1m2当たり1mg〜1000mgで、好ましく
は2mg〜500mgより好ましくは2mg〜300mgである。マット
剤の平均粒径は1μm〜4μmの範囲でよく、平均粒径が
8μm以上の大粒子は、ピンホールに基づく線欠け(線の
エッジ部がピンホールによって白ヌケがおこり欠けるこ
と)の原因となるため混在しないことが好ましい。その
ため8μm以上の大粒子は、分布上で全体の0.5%以下で
なければならず、好ましくは0.1%以下にすることが本
発明の効果を良好に奏する。
製造工程中であればいずれの時期に添加してもよいが、
好ましくは化学熟成終了時から塗布工程までの任意の時
期に添加してもよい。
いて述べる。
ましくは下記一般式で表される化合物である。
R1、R2、R3およびR4は各々、ハロゲン原子または置
換されていてもよい炭化水素基を表し、R1〜R4の少な
くとも1つは二重結合、ハロゲン原子、エポキシ基、酸
無水物残基、アルコキシカルボニル基またはアミノ基を
含む。n1、n2及びn3は各々0または1を表し、n1+
n2+n3は少なくとも1である。
されるハロゲン原子としては例えば弗素原子、塩素原
子、臭素原子、沃素原子等が挙げられ、置換されていて
もよい炭化水素基は、それぞれ飽和、不飽和の鎖状およ
び環状を含み、例えばアルキル基(例えばメチル、エチ
ル、プロピル等)、アルケニル基(例えばビニル、アリ
ル等)、アリール基(例えばフェニル、トリル基)等が
挙げられる。
合はC=C結合で、例えばアルケニル基、アクリロイル
基、メタクリロイル基、ビニルカルボニルアミノ基、イ
ソプロペニルカルボニルアミノ基等として導入され、酸
無水物残基としては例えばメチルカルボニルオキシカル
ボニルエチル基のような基が挙げられ、ハロゲン原子は
例えばハロアシルアミノ基のような形で導入されてもよ
い。
ましい具体例を示すが、これらに限定されるものではな
い。
公昭48-3565号に記載されている方法で合成することが
でき、また東レシリコン(株)やチッソ(株)から市販
品として入手することもできる。
ゲン化銀乳剤層及びハロゲン化銀乳剤層に隣接する親水
性コロイド層に添加してよく、好ましくは感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層に含有させる態様である。
メタノール、エタノールなどの親水性溶媒に溶解して添
加するのが好ましい。添加量は化合物の種類や条件によ
って一様ではないが、ハロゲン化銀乳剤層及び他の親水
性コロイド層に添加する場合、1m2当たり1mg〜10gで
よく、より好ましくは100mg〜1gである。
組み合わせて同一層に同時に添加してもよい。ハロゲン
化銀乳剤層に添加する場合の添加時期は、乳剤製造工程
のいずれの時期でもよいが、好ましくはハロゲン化銀乳
剤の化学熟成終了後から塗布工程までの任意の時期でよ
い。
ゲン化銀乳剤層をはじめとして、例えば乳剤層の保護
層、中間層、フィルター層、帯電防止層、下引き層など
が挙げられる。
インダーとしては、ゼラチンが最も有利であるが、それ
以外に例えばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースなどのセルロース誘導体、澱粉などの
糖誘導体、ポリビニルアルコール、ポリ-N-ビニルピロ
リドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミドなどの単
一又は共重合の合成高分子化合物などを用いてもよい。
又、ゼラチンは石灰処理ゼラチンの他に酸処理ゼラチ
ン、ゼラチンを試薬で処理改質した例えばフタル化ゼラ
チンなどのいわゆるゼラチン誘導体などを用いることが
できる。
るガラス支持体は、ガラス組成に特に制限はないが、ソ
ーダ石灰ガラスやソーダ石灰アルミガラスが好ましい。
又、平滑性を考慮するとフロートガラスを用いるのが好
ましい。ガラス支持体は前記のシランカプリング剤で表
面処理されていてもよく、予め表面を脱グリースして親
水性を改善した前処理がなされていてもよい。尚、ガラ
ス支持体の端面部は研磨されたものが取り扱い上好まし
い。
るハロゲン化銀組成としては、塩化銀、臭化銀、沃臭化
銀及び塩沃臭化銀等を用いることができる。
銀が50モル%以上、沃化銀が10モル%以下の塩臭化銀ま
たは塩沃臭化銀で平均粒径が0.1〜1.0μmの乳剤、或は
沃化銀が8モル%以下の沃臭化銀で平均粒径が0.1μm以
下のリップマン型乳剤を挙げることができる。
支持体の錫面側に本発明に係る少なくとも1層のハロゲ
ン化銀乳剤層及び親水性コロイド層を有し、そのハロゲ
ン化銀乳剤層と反対側のガラス支持体上には、バッキン
グ層として光吸収染料を含有するハレーション防止層を
有するのが好ましい。
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などを用いてよ
く、好ましい水洗法としては例えば、特公昭35-16086号
記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂
を用いる方法、又は特開昭63-158644号記載の高分子凝
集剤である例示G-3、G-8などを用いる脱塩法を挙げる
ことができる。
られる乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の工程で、各
種の写真用添加剤を用いることができる。このような工
程で使用される化合物としては例えば、前述の(RD)No.1
7643、(RD)No.18716及び(RD)No.308119(1989年12月)に記
載されている各種の化合物を用いることができる。これ
ら3つの(RD)リサーチ・ディスクロージャーに記載され
ている化合物種類と記載箇所を下記に掲載した。
のXX〜XXI、29〜30頁或は同308119のXX〜XXI、1011〜1012
頁に記載されているような、処理液による処理がなされ
てよい。処理は銀画像を形成する白黒写真処理で例えば
18℃から50℃の温度範囲で処理される。
ロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン)、3-ピラゾリ
ドン類(例えば1-フェニル-3-ピラゾリドン)、アミノフ
ェノール類(例えばN-メチル-P-アミノフエノール)など
を単独もしくは組合せて用いることができる。なお、現
像液には公知の例えば保恒剤、アルカリ剤、pH緩衡
剤、カブリ防止剤、硬膜剤、現像促進剤、界面活性剤、
消泡剤、色調剤、硬水軟化剤、溶解助剤、粘性付与剤な
どを必要に応じて用いてもよい。
どの定着剤が用いられ、さらに硬膜剤として水溶性のア
ルミニウム塩例えば硫酸アルミニウム或はカリ明ばんな
どを含んでいてもよい。その他保恒剤、pH調整剤、硬
水軟化剤などを含有していてもよい。
としてハイドロキノンを用い、亜硫酸イオン濃度の低い
リス現像液(伝染現像液)による現像がなされてもよい。
するが、本発明の実施態様はこれらに限定されない。
%から成る平均粒径0.05μmのリップマン型ハロゲン化
銀乳剤にチオ硫酸ナトリウムを加え化学増感したのち、
増感色素として下記構造の化合物Aを加え、抑制剤とし
て下記構造の化合物Bを加え、現像促進剤として下記構
造の化合物Cを加え、硬膜剤として下記構造の化合物D
を加えた後、本発明のシランカップリング剤を表1に示
すように添加した。
溶液にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの適量を
加え、マット剤を表1に示すとおり添加した。
エタノールの混合溶媒に、バインダーとして下記構造の
化合物Eを370mg、光吸収染料として下記構造の化合物
Fを60mgおよびGを30mg、Hを45mgメチルセロソルブ1
mlを、それぞれ1m2当り添加して塗布液とした。
布した。即ち乳剤層と保護層はフロートガラスの錫面に
塗布し、バッキング層は乳剤層と反対側のフロートガラ
スのエア面に塗布した。
g/m2になるよう塗布した。乳剤保護層とバッキング層は
ゼラチン量が1.1g/m2であった。
中で6時間シーズニングしてから下記の現像液1で20
℃、5分間浸漬し、濡れた状態の乳剤膜をピンセットの
先端を用いて引掻いたのち、指で表面を摩擦し、ガラス
支持体との接着性を評価した。
顕微鏡(×500)を使い塗布試料0.01mm2×10視野を観察
することにより、塗布試料上のマット剤粒径を測定し分
布を算出した。
ーズニングした試料をテストパターンと合わせて密着露
光した。
した。
分の現像後、定着水洗処理してから乾燥し、試料10cm2
内に於けるマットピン(ピンホール)の個数を数えた。
値が少ないほどピンホール数の発生がなく優れることを
表す。
試料はマットピン(ピンホール)の発生が極めて少な
く、かつバキューム完了時間が速いことがわかる。又、
乳剤膜のガラス支持体に対する接着性(膜付き)が良好
で、膜剥がれや擦傷の発生が認められなかった。
-92524号記載の均一な粒子晶癖をつくる混合撹拌機を用
いて撹拌しながらpH3、pAg7.7に保ちながら溶液B
及び溶液Cを同時に関数的に70分間に亘って加え、更に
10分間撹拌し続けた後、炭酸ナトリウム水溶液でpHを
6.0に調製し、20%の硫酸マグネシウム水溶液2l及び
ポリナフタレンスルホン酸の5%水溶液2.55lを加え、
乳剤を40℃にてフロキュレート化し、デカンテーション
を行い水洗して過剰の水溶液の塩を除去した。
0%の硫酸マグネシウム水溶液0.9lを加えて、同様に過
剰の水溶液の塩を除去する。それに3.7lの水と141gの
ゼラチンを加えて50℃で30分間分散させた。これによっ
て臭化銀35モル%、塩化銀65モル%、平均粒径0.24μm
の粒子が得られた。
と、5%臭化カリウム水溶液140ml加え、20分間熟成し
た後0.2%のチオ硫酸ナトリウム水溶液を110mlおよび0.
2%の塩化金酸水溶液140mlを加え、60℃で熟成して最高
感度にした。次いで増感色素として後掲の化合物のIと
Jをそれぞれ2gづつ添加して分光増感した。
ル-5-メルカプトテトラゾールを140ml、安定剤として1
%の4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデ
ンを2l添加した。
キノン水溶液を2l、5%の臭化カリウム水溶液を170m
l、光吸収染料として化合物Fの1%水溶液を140ml、延
展剤として20%のサポニン370ml及び下記に示す化合物
Kを140g、硬膜剤として化合物Dを加えた後、本発明に
係るシランカップリング剤とマット剤を表2に示すよう
に添加した。
と同様のものを調製し、乳剤保護層塗布液としては、8
%ゼラチン水溶液にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムの適量を含むゼラチン溶液を調製した。
支持体に塗布した。乳剤層のゼラチン塗布量は6.0g/
m2、銀量は4.15g/m2、乳剤保護層とバッキング層は実施
例1と同様の塗布量とした。
を下記の現像液2を用いて20℃、2分の現像を行った。
得られた試料の評価法は実施例1と全く同じ方法で評価
した。その結果を表2に示す。
係る試料のいずれもが比較試料に較べてマットピンの発
生が著しく少なく、線画像の修正を最小限にすることが
できる。又、膜付きも優れ、かつ密着露光作業時のバキ
ューム完了時間が短縮されることが分かる。
ーム完了時間が短縮され、かつピンホールの発生が少な
いハロゲン化銀写真乾板を得られた。さらに、本発明に
より膜付きも改良された。
Claims (1)
- 【請求項1】 ガラス板上に少なくとも1層のハロゲン
化銀乳剤層と親水性コロイド層とを有するハロゲン化銀
写真感光材料において、該乳剤層と同じ側に平均粒径が
1μm〜4μmで、かつ粒径が8μm以上の大粒子を粒径
分布上で0.5%以下含有したマット剤の少なくとも一つ
と、シランカプリング剤の少なくとも一つを含有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真乾板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17435592A JP3543225B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | ハロゲン化銀写真乾板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17435592A JP3543225B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | ハロゲン化銀写真乾板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0619036A true JPH0619036A (ja) | 1994-01-28 |
JP3543225B2 JP3543225B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=15977180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17435592A Expired - Lifetime JP3543225B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | ハロゲン化銀写真乾板 |
Country Status (1)
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-
1992
- 1992-07-01 JP JP17435592A patent/JP3543225B2/ja not_active Expired - Lifetime
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