JPH0617103Y2 - 時計のカレンダー送り構造 - Google Patents

時計のカレンダー送り構造

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JPH0617103Y2
JPH0617103Y2 JP1988049822U JP4982288U JPH0617103Y2 JP H0617103 Y2 JPH0617103 Y2 JP H0617103Y2 JP 1988049822 U JP1988049822 U JP 1988049822U JP 4982288 U JP4982288 U JP 4982288U JP H0617103 Y2 JPH0617103 Y2 JP H0617103Y2
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JP
Japan
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day
claw
wheel
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indicator
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重夫 森
光俊 山田
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Ricoh Elemex Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 [産業上の利用分野] 本考案は時計のカレンダー送り構造に関する。
[従来の技術] 市場には、日付及び曜日のカレンダー機能を備えた時計
が多く出回っている。一般に、このようなカレンダー機
能を備える時計のカレンダー送り構造は日付用の部品の
上に曜日用の部品を組み合わせることにより構成されて
いる。
また最近では、薄型の時計が嗜好され始めている。薄型
の時計は、曜日のカレンダー機能を設けると厚みを薄く
できなくなることから日付専用のカレンダー機能を主に
備えている。これらのカレンダー構造に係わる日付用の
部品は、共用化が検討されており、このために、時計の
カレンダー送り構造にはさまざまな工夫が施されてい
る。
こうした時計のカレンダー送り構造として、第4図,第
5図に示されるものがある。
これは、時針が取り付けられた筒車aの回転にしたがっ
て1日1回転される日回車eと、日回車eの軸受fに軸
部hが遊嵌される曜回爪gと、曜回爪gと係合すること
によって曜車iに記された曜日を更新する曜星車jと、
日回車eとの係合によって日付を更新するリング形の日
車kと、を組み合わせた構造を有する。
日回車eの面には日送り爪mが設けられており、日回車
eの回転にしたがい日送り爪mが日車kの内歯oと1回
転当り1回だけ歯合することにより日車kの日付を更新
する。また、日回車eの面にはその中心軸の周りに厚み
を有するカム部pが設けられており、カム部pの面には
凹部qが形成されている。この凹部qには曜回爪gの下
部に形成されたダボsが収納される。したがって、日回
車eが回転すると凹部qの壁面rがダボsを押圧して曜
回爪gを回転する。曜回爪gが回転すると、曜回爪gの
上部端面に形成された二股の曜送り爪uが曜星車jと係
合して曜星車jを1歯分回転し曜車iの曜日を更新す
る。この凹部qは軸受fを中心とした細長い円弧状に形
成されている。凹部qの細長い部分は、曜送り爪uと曜
星車jとが係合中に、巻真(図示せず)によって曜星車
jが早送りされた際に、曜回爪gの破損を防止するため
の逃げの部分となる。
このような時計のカレンダーの送り構造は、曜回爪gの
軸部hが日回車eの軸受fに遊嵌された状態にあるの
で、曜回爪gと日回車eとを容易に分離可能である。し
たがって、曜回爪gの他、曜星車j、曜車iなどの部品
を取り除くことで、日回車eを始めとする部品を日付専
用のカレンダー送り構造にそのまま適用できる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このようなカレンダー送り構造では、日
回車eの上に曜回爪gを重ね合わせる際、曜回爪gの軸
部hおよびダボsの双方を日回車eの軸受fおよび凹部
qのそれぞれに嵌め合わせなければならない。しかも、
ダボsが凹部qの壁面rと反対側の壁面v近傍に位置
し、かつ曜送り爪uが曜星車jと係合しうる状態に曜回
爪gをセットしたときには、巻真によって曜星車jが早
送りされると凹部qの逃げの部分が少ないにもかかわら
ず曜回爪gが無理矢理押圧されることとなり破損をきた
す恐れがある。したがって、曜送り爪uを曜星車jに係
合しない位置にセットするか、またはダボsを凹部qの
壁面r近傍にセットしなければならない。このように、
従来のカレンダー送り構造では、組立てが面倒であり、
作業能率を図ることができず、組立工数を要してしまう
という問題があった。
本考案は上記問題点を解決し、日付および曜日と日付専
用との両方のカレンダー機能に適用可能なカレンダー送
り構造を提供することを目的としてなされた。
考案の構成 かかる目的を達成する本考案の構成について以下説明す
る。
[課題を解決するための手段] 本考案の時計のカレンダー送り構造は、 指針の回転に伴って回転し、日車と共に曜車を駆動する
時計のカレンダー送り構造であって、 前記日車と係合する日送り爪を備える日回車と、前記曜
車と係合する曜送り爪を備える曜回爪と、を重ね合わ
せ、 前記日回車と前記曜回爪との重ね合わされた一方の面に
は、当該面に垂直な方向へ弾性的に撓む薄板状で先端に
爪部を有する弾性腕を形成し、他方の面には、一方の端
面で前記爪部と係合すると共に他方の端面は前記爪部が
逃げれるようテーパをつけた溝部を形成し、 前記日回車が回転すると前記爪部と前記溝部の一方の端
面とが係合し、弾性腕を介して曜回爪を引っ張って回転
させ、一方、曜回爪を回転させたときには、前記溝部の
他方の端面から前記爪部が逃げて前記係合が解かれるよ
う構成されていることを特徴とする時計のカレンダー送
り構造を要旨とする。
ここで、溝部および弾性腕は日回車および曜回爪のどち
らに形成してもよい。但し、必ず、日回車が回転する
と、弾性腕を介して引っ張ることによって曜回爪が回転
するよう構成する。
また、曜車と曜開爪との間には曜星車が配置されてお
り、曜送り爪は曜星車を介して曜車と係合される構成で
も、曜星車を介さず曜送り爪が直接に曜星車と係合され
る構成であってもよい。
[作用] 上記構成を有する本考案の時計のカレンダー送り構造で
は、弾性腕が日回車と曜回爪との重ね合わせ面に垂直な
方向へ弾性的に撓む薄板状なので、曜回爪と日回車とを
重ね合わせる際に、先端の爪部と溝部との位置が合って
いないときには、弾性腕が撓んで逃げる。そして、日回
車が一回転以上すると、ある位置で爪部と溝部とが出会
い、撓んでいた弾性腕が復元して自動的に係合する。し
たがって、日回車と曜回爪とを適当に重ね合わせるだけ
で組み立てることが可能である。
また、爪部と溝部とが係合した後は、曜回爪は弾性腕を
介して日回車に引っ張られて一体に回転する。そして、
日送り爪が日車と係合して日付を変更するときには、弾
性腕を介して引っ張られている曜送り爪が曜車と係合し
て曜日を変更する。このとき、弾性腕には引っ張り荷重
しか加わっていないので、弾性腕は座屈することなく曜
回爪を回転させる。
更に、カレンダー修正のために曜車が早送りされた時
に、曜送り爪と曜車とが係合していると、溝部のテーパ
のついた端面の方から、弾性腕が撓みつつ爪部を溝部か
ら逃がして、両者の係合が外れる。この結果、曜回爪は
日回車から独立に回転することができるようになる。
[実施例] 以上説明した本考案の構成・作用を一層明らかにするた
めに、以下本考案の時計のカレンダー送り構造の好適な
実施例について説明する。
第1図は本実施例の曜回爪および日回車の構造を示す。
第2図はカレンダー送り構造の要部の断面を表す。
始めに第2図を用いて本実施例のカレンダーの送り構造
の全体構成を説明する。カレンダー送り構造1は、時針
が取り付けられた筒車5の回転にしたがって1日1回転
される日回車10と、日回車10の軸受14に軸部17
が遊嵌される曜回爪21と、曜回爪21と係合すること
によって曜車25に記された曜日を更新する曜星車27
と、日回車10との係合によって日付を更新するリング
形の日車32とを中心に組み合わせた構造を有する。
筒車5と日回車10との間には、日回中間車35が筒車
5,日回車10のそれぞれと歯合して設けられている。
日回車10と筒車5とのギヤ比は2対1に設定されてお
り、時針と共に筒車5が2回転すると日回車10は1回
転する。
日回車10には、第1図(A)に示すように日送り爪4
1及び突起片43が中心軸から円弧状に形成されてい
る。日送り爪41はV字形に形成された先端部を備えて
おり、日車32の内歯42と1回転当り1回だけ歯合し
て日車32の日付を更新する。弾性腕としての突起片4
3は日回車10の面から空隙を介して起き上がったバネ
状態に成形されており、突起片43の先端には爪部49
が形成されている。
曜回爪21は、第1図(B)に示すように端面周囲に形
成された二股の曜送り爪47の他、突起片43の爪部4
9に対応して底面に形成された溝50を備える。この溝
50は、第3図に示すように回転方向(図中矢印B)側
の壁面を絶壁に形成しており、反対側の壁面をなだらか
なスロープに形成している。
以上示した構成を有するカレンダーの送り構造では、図
示しないモータから伝達された動力を受けて筒車5は時
針を回転させると共に日回中間車35を回転する。日回
中間車35に歯合される日回車10は筒車5が1日2回
転する度に1回転する。日回車10が回転し、日送り爪
41が日車32の内歯42と歯合すると日車32を1歯
分回転させて日付を例えば「29日」から「30日」に
更新する。また、突起片43の爪部49が曜回爪21の
溝50の壁面と係合した状態では、爪部49に引っ張ら
れて曜回爪21が回転すると、曜送り爪47が曜星車2
7と歯合して曜星車27および曜車25を2歯分回転さ
せて曜日(例えば「土」→「SUN」→「日」)を変更
する。
尚、組立時に曜回爪21を日回車10の上に載置する
際、曜回爪21の溝50を日回車10の突起片43先端
の爪部49の位置に合わせて置かなくても、日回車10
の回転にしたがって突起片43の爪部49は曜回爪21
の底面を滑って行き、突起片43の爪部49が溝50に
合致したときに始めて係合して以後、曜回爪21は日回
車10と一体に回転する。
また、曜送り爪47が曜星車27と歯合している最中
に、図示しない巻真の回転により曜星車27が早送りさ
れても、第3図に示す溝50のスロープがバネ状態の突
起片43の爪部49を押し退けて曜回爪21と日回車1
0との係合を外すので係合部分が破損したりすることは
ない。
このようなカレンダー送り構造は、曜回爪21,曜星車
27および曜車25を除くことで、日付及び曜日のカレ
ンダー機能から日付専用のカレンダー機能に切り換える
ことができ、部品を共通化できる。
したがって、本実施例のカレンダー送り構造によれば、
曜回爪21を日回車10の上に載置する際、単に曜回爪
21の軸部17を日回車10の軸受14に遊嵌するだけ
なので、面倒な位置調節を必要とせず組立時の取付作業
を簡単にできる。したがって、作業能率を高めることが
できる上、組立工数を低減できる。
加えて、曜星車27が曜送り爪47と歯合している最中
に早送りがなされても、溝50のスロープが突起片43
の爪部49を押し退け、押し退けられた爪部49は曜回
爪21の底面を一回り滑ることができるので、曜回爪2
1の逃げ量に制限はなく早送りによって曜回爪21が破
損することを完全に回避できる。
また、突起片43は日回車10の面と同じ材料でその面
から空隙を介して起き上がったバネ状態に成形されてい
ることから、わざわざ別の材料を設けて部品点数を増や
さなくて済む上、空間を密に構成できる。
考案の効果 以上詳述したように、本考案の時計のカレンダー送り構
造によれば、 曜回爪を日回車に重ね合わせる際、弾性腕の爪部を溝部
の位置に予め合わせなくてもよく組立時の取付作業を簡
単にできる。したがって、作業能率を高めることができ
る上、組立工数を低減できる。
また、曜回爪を回転させるときには、弾性腕には引張力
しか加わっていないので、弾性腕が座屈することはあり
得ない。したがって、引張力に耐え得る限り弾性腕を薄
く形成することが可能となり、時計の薄型化・軽量化を
図ることもできる。
加えて、曜車が曜送り爪と歯合している最中に早送りが
なされても、溝部が弾性腕を撓ませながら押し退け、押
し退けられた弾性腕は曜回爪の底面を一回り滑ることが
できるので、曜回爪の逃げ量に制限はなくなり、早送り
によって曜回爪が破損することを完全に回避できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は日回車および曜回車の形状を表
す平面図、第2図は時計のカレンダー送り構造を示す断
面図、第3図は曜回爪と日回車との係合状態を表す説明
図、第4図は従来のカレンダー送り構造を示す断面図、
第5図は従来の曜回爪および日回車の形状を示す斜視図
である。 1……カレンダー送り構造 10……日回車 21……曜回爪 25……曜車 27……曜星車 32……日車 43……突起片 49……爪 50……溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】指針の回転に伴って回転し、日車と共に曜
    車を駆動する時計のカレンダー送り構造であって、 前記日車と係合する日送り爪を備える日回車と、前記曜
    車と係合する曜送り爪を備える曜回爪と、 を重ね合わせ、 前記日回車と前記曜回爪との重ね合わされた一方の面に
    は、当該面に垂直な方向へ弾性的に撓む薄板状で先端に
    爪部を有する弾性腕を形成し、他方の面には、一方の端
    面で前記爪部と係合すると共に他方の端面は前記爪部が
    逃げれるようテーパをつけた溝部を形成し、 前記日回車が回転すると前記爪部と前記溝部の一方の端
    面とが係合し、弾性腕を介して曜回爪を引っ張って回転
    させ、一方、曜回爪を回転させたときには、前記溝部の
    他方の端面から前記爪部が逃げて前記係合が解かれるよ
    う構成されていることを特徴とする時計のカレンダー送
    り構造。
JP1988049822U 1988-04-13 1988-04-13 時計のカレンダー送り構造 Expired - Lifetime JPH0617103Y2 (ja)

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JP1988049822U JPH0617103Y2 (ja) 1988-04-13 1988-04-13 時計のカレンダー送り構造

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JPH01152289U JPH01152289U (ja) 1989-10-20
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JP3539857B2 (ja) * 1997-12-25 2004-07-07 セイコーインスツルメンツ株式会社 間欠送り機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6026987B2 (ja) * 1977-05-17 1985-06-26 セイコーエプソン株式会社 時計
JPS5630489Y2 (ja) * 1977-08-11 1981-07-21

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