JPS6026987B2 - 時計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、腕時計の袋機構に関するものである。

本釆腕時計は、時を知るためのものであるが、それ以外
に常時腕に着けていることから、腕に着けた時に違和感
を与えない様に軽く、着けた腕に調和し、しかも見易い
大きさであると同時に、多くの人々が購入できる価格で
あることが望ましい。又、腕時計は、持つ人の趣によっ
て、シンプルで特に薄いドレスウオッチとして好まれる
ノンカレンダー時計（以下ＮＯＮＣと記す）、少なくと
も日付を必要とし、且つドレス調の趣をも求める人のた
めのカレンダー付時計（以下Ｃ付と記す）、日付・曜日
付、しかも防水性を求める人のための実用時計（以下Ｗ
付と記す）の三種類に大別することができる。本発明は
、これら三種類の時計の夫々の特色を生かし、１キヤリ
バ−でまとめあげたことにより、安価でしかも薄く、時
計の大きさ、デザイン面に於ても充分選択できるバラエ
ティーに富んだ時計を提供することを目的としている。
図面に従い本発明の一実施例について説明すると、第１
図は巻真を押込んだ通常運針状態を示す平面図（以下こ
の、状態を第１段目と呼ぶ）。

第２図はその断面図。第３図は第１段目より巻真を引出
した暦修正状態を示す平面図（以下この状態を第２段目
と呼ぶ）。第４図は巻真を第２段目より更に引出した針
合わせ枕態を示す平面図（以下第３段目と呼ぶ）。第３
、第４図は第１図と同じで説明を必要としない部分は省
略してある。又、第１図から第４図までは本発明の一実
施例であるＷ付の愛機機を示す図面である。第５図は本
発明の一実施例であるＷ付の愛機礎をＣ付の愛機機に併
用した時の通常運針状態を示す平面図である。第６図は
その断面図である。第７図は、本発明の一実施例である
Ｗ付の愛機横をＮＯＮＣの裏機構に併用した時の通常運
針状態を示す平面図（Ｗ付では第２段目の位置となる）
、第８図はその断面図であり説明に関係しない部分は省
略してある。第９図はオシドリ部の詳細図であり、第１
０図は巻真脱着状態を示すものである。第１図から第４
図に於てＷ付の裏機構について説明する。

１は地板、２は巻真で池板１に図の様に支持されている
。

巻真２は、オシドリのダボ３ａと係合する溝２ａ、ッヅ
ミ車５を遊隊する角取部２ｂ、修正伝え車１３を遊嫁す
る轍部２ｃを有し、巻真の先端２ｄで規正レバー（図示
せず）と係合している。オシドリ３は巻真澄２ａと係合
するダボ３ａ、カンヌキ４と係合する突出部３ｂ、肩部
３ｃ、裏押え１１のバネによりクリツク部１１ａに常時
圧鞍され、巻真２の位置決めをしているダボ３ｄより成
り、軸３０を中心に作動する。カンヌキ４は、オシドリ
３と係合する凹部４ａと突出部４０、ッヅミ車５と係合
する首部４ｃ、第１、第３段目で修正車１７と日車１９
又は曜修正伝え車１８と噛合わない様に中立規制をする
中立規制部４ｄ、常時カンヌキ４をオシドリの突出部３
ｂに圧接しているバネ４ｅを有しており、軸３１を中心
に作動する。更にバネ４ｅは接点ピン２４と伴にスイッ
チ機構を兼ねていて、第１、第２段目では、スイッチは
開いており、第３段目では閉じている。６は小鉄車、７
は日の袋車でともに地板１から挽出した軸により、第２
図に示す様に支持されており回転する。

日の愛車７は常時筒車９と噛合っている日の愛カナ７ａ
と筒カナ８に噛合っている日の菱歯車７ｂより成り、日
の髪カナ７ａは日の裏歯車７ｂに固着されている。筒カ
ナ８は、表論列を構成する二番車２６に軸支されており
、適当な摩擦トルクを持たせ、針合わせ時には二番車２
６と筒カナ８との間で周知の様にすべり時刻修正を行な
うことができる。筒車９はその筒カナ８に軸支されてい
る。１川ま日送車で筒車９と噛合っており歯数比（日送
車１０：節車９＝２：１）であることから１日１回転す
る。

又、弾３性を持つ日送爪１０ａ、曜送爪２１を追従させ
る突部１０ｂ、常時筒車９に噛合う日送歯車をプラスチ
ック材で一体成形してあり、地板１の晩出し軸に第２図
の如く軸支されている。更に日送車１０は、日曜制しバ
一１２により適当なアガキをも３つて押えられている。
１１は裏押えで曜疹正伝え車１８を軸３６により軸着し
ており、オシドリ押え部１１ｂ、クリック部１１ａから
成る。裏押え１１はカンヌキ４、小鉄車６、日の愛車７
を適当なァガキをもって押えている。又地板１に樹立し
、地板１の上面ｌｂより出ない高さのピン３２と軸３６
によって髪押え１１は地板１に位置決めされている。こ
の軸３６は、曜修正伝え車１８を裏押え１１に軸着する
とともに、袋押え１１を地板１に位置決めする目的をも
っている。曜修正伝え車１８は、常時腰星車２０と噛合
っている。４０，４１はネジで髪押え１１を地板１に固
定しており、そのネジ頭は地板１の上面ｌｂからは出て
いない。

ッヅミ車５は、第２段目で疹正伝え車のカナ１３ａと噛
合う乙歯５ｂと第３段目で小鉄車６と噛合う甲歯５ａを
有し、その両歯の間に溝部を設けカンヌキの首部４ｃと
係合させ、角穴部で図の様に巻真の角取部２ｂに遊鼓さ
れている。１３は修正伝え車で、池板１のＴ字穴ｌｃの
壁に巻真２の麹方向の作動を規制されており、巻真２に
より遊駁されている。

又疹正伝え車１３は、第２段目にッヅミ車の乙歯５ｂと
噛合うカナ１３ａと常時第１中間車１４に噛合っている
歯車１３ｂより一体形成されている。１５は揺動レバー
であり、カンヌキ４と係合している突出部１５ａ、第２
段目に於て地板穴ｌａとともに揺動範囲を規制している
ダボ１５ｂを有するレバ一体、第２中間車１６、修正車
１７、その軸３４，３５、疹正車座２７を一体化してあ
る。

軸３４，３５は第２中間車１６、修正車１７を夫々レバ
一体に軸着させており、更に軸３４は鯵正車座２７をも
固定している。疹正車座２７は２本の弾性部を有し、そ
の先端に修正車１７との接触部を有している。この修正
車座２７は、揺動レバー１５の揺動をスムーズにするた
めに修正車１７に摩擦トルクをもたせるものである。又
、この摩擦トルクは日修正時に日曜制しバ一のバネ１２
ｃによって日落ちするトルクよりも小さく、橋動レバー
１５が揺動するだけのトルクをもつ様に設定してある。
更に修正車座２７はしバ一体の外形からは出ていない。
１２は日顔制しバーで、地板１の穴に挿入し日曜制しバ
一１２の位置決めをするためのピン３８，３７を固着し
てあり、第１中間車１４を軸３９でレバ一体に軸着して
ある。

更にレバ一体は日車１９の案内面１２ａ、日車１９の位
贋決めをしている縁制部１２ｂ、バネ１２ｃ、カンヌキ
４を適当なアガキを持ち押える押え部１２ｄより一体構
成してある。図を見て明らかな様に、押え部１２ｄは平
面的に日車１９の案内面１２ａで形成する円の外側に出
っ張っており、断面的には日車１９の下に配隠してあり
、日車１９の作動を妨げることのない様に曲げてある。
これは時計の薄型化を図る場合、夫々の部品の薄型化を
図るか、或は夫々の部品を重ねない様に配置することを
先ず考えつく。その時、時計の中心部、特に日章１９の
歯内蚤内は、表論列、規正部村、指示機構部品等で殆ど
スペースをとられてしまうため、菱部品の配置が難かし
く、特に有効な場所へのネジ穴、或は案内ピンが取れな
くなり時計を厚くせざるを得ない。従って、前述の例の
様に日隊制レバー１２に押え部１２ｄを設けたことによ
り、各部品の配置がち〈になり、有効なネジ締め箇所を
得ることができる。これはネジ締め箇所を得るための押
え部１２Ｚｄとしたが、日曜制しバ一１２案内ピン、ネ
ジの切粉を時計の蓑輪列にからませないための押え、繁
部品の押え等にも応用できる。これらの事から時計体の
薄型化が図れる。又、日魔制レバー１２は筒車９、日送
車１０、揺動レバー１５を適当なＺアガキをもって押え
ている。４２，４３はネジで日曜制しバー１２を地板１
に固定している。

ここで、修正伝え車の歯車１３ｂ、第１中間車１４、第
２中間車１６、修正車１７が常時噛合っていることを付
け加えておく。２２は日車押えであり、日車１９を適当
なアガキをもって押え、曜星車２０の位置決めをしてい
る躍制部２２ａ、バネ部２２ｂを有している。

日車押え２２の池板１との位置決めは、日蟻制しバ一１
２に固着されたビン３８，３７の頭部によりされており
、皿ネジ４５，４６，４７により地板１に固定してある
。ネジ４６のネジ穴は、揺動レバー１５の麹３３にあり
、更に軸３３は揺動レバー１５のアガキも決めている。
１９は日車で３１の日文字とそれに対応する３１歯を有
しており、歯の板厚は日曜制しバー１２の板厚よりも薄
くしてあるため、日車押え２２で押えられても適当なア
ガキを有することができる。

この日車１９はＷ付専用であり、日章１９の歯内経と同
じ蚤方向に二種類の日文字位置を有するＣ付専用日車１
９′も使うことができる様にしてあるため、日車１９の
歯先から日文字印刷面１９ａの内側の径までの距離を１
肋以上にしてある。２川ま曜星車で、腰板２８（平面図
では図示せず）とともに曜車を形成している。

又曜板２８に曜文字を印刷してあり、夫々曜星車２０の
歯に対応した位置関係をもつている。曜車は筒車９に軸
支されており曜車押え２５により適当なアガキをもって
押えられている。本実施例では筒車９によって曜車を滋
支しているが、日躍制しバ一１２に曜車を藤支する曜車
案内プッシュを有し、曜車案内プッシュは曜車を適当な
ァガキをもって押える曜車押えを保持できる機能を持っ
ている様にすれば、曜惨正の時節車９と瞳車が接触して
いないことから時針のフラッキがなく使用者に精度に対
する不安感をし、だかせることをなくすこともできる。
２１は腰送爪で日送車の突部１０ｂと係合する凹部２１
ａとバネ部２１ｂ、爪部２１ｃより構成され、プラスチ
ック材で−体形成してある。

曜送爪２１は日送車１０より回転力を受け軸５０を中心
に回転する。軸５０は地板１より挽き出されており、日
送車１０の軸とは偏心させて、日車１９と係合しないよ
うな関係にある。ここで日送爪１０ａが、曜星車２０と
係合しない関係にしてあることを付け加えておく。又、
鞠５０は地板１に槌立させ地板の上面ｌｂより出ない様
にしても同じことが言える。４４はネジで曜送爪２１を
適当なアガキをもち押えている。

接点ピン２４は、接点ピン絶縁プッシュ２４′を介して
地板１に固着されており、池板１の表側に配置された回
路ブロックのスイッチリード端子と導適している。２３
はシールド板で日車１９の下に位置し、地板の上面ｌｂ
より出ない様に固着してある。又シールド板２３は、純
鉄等の高透磁率材等を用い外部磁界夕のバイパスを作り
、変換器への磁気的影響を小さくして耐磁性能を上げて
いる。軸３０は表部品の配置上、裏蓋側より巻算２の脱
着時に押す部分の径と地板１に案内されている径が図の
様に異なっており段差が生ずる。従ってこの巻真２の脱
着時０に軸３０を押し過ぎると軸３０が傾き、地板１の
穴の裏側に引つかかり、裏押えのオシドリ押え部１１ｂ
のバネ力では、復帰しないことがあり、それが滑り復帰
できる角度（３００以下）にしてある。又、押し過ぎて
も引つかからない様に地板１５に案内されている径の丈
を設定しても良いが、薄型化を図る場合は驚かしい。２
９は文字板で文字板受足を２本有しており、文字板止ネ
ジによって図の様に固定されている。

第１図、第２図により第１段目の状態を説明す０ると、
表論列を介して筒カナ８に伝えられた回転力は日の愛車
７、筒車９、日送車１０を介して日送爪１０ａにより日
車１９、曜送爪２１により曜車に伝えられる。

又、小鉄車６、曜疹正伝え車１８も当然回転しており、
通常運針をしている。この時ッヅミ車５と４・鉄車６が
係合した場合、周知の如く時計は止まりとなる。又、修
正車１７と日車１９又は曜修正伝え車１８が係合した場
合に於ても同じことが言える。従ってツヅミ車５と小鉄
車６又は修正伝え車１３、修正車１７と日車１９又は曜
修正伝え車１８とは何れも係合しない様な位置になけれ
ばならない。そこでカンヌキ４は、オシドリの突出部３
ｂ、カンヌキの凹部４ａ、中立規制部４ｄ、バネ４ｅに
よって前述の条件を満たすべくッヅミ車５を位置決めし
ている。次に外乱が加わった場合を考えると、ムーブメ
ントがケースに組込まれた状態では、組込み時に特に管
理した場合でも、腕とりュウズの間には０．２〜０．３
凧のスキマが生ずることは周知のとおりである。従って
第３段目から第１段目への押込みによるリュゥズの押込
み過ぎ、或はリュウズ下で時計を落下した時等は、前述
のスキマがなくなるまで巻真２が押込まれる。この時オ
シドリの肩部３ｃ突出部４ｂとには、両者が干渉しない
程度の小さなスキマを設けてるため、その衝撃力をリュ
ウズと胴で受けオシドリ３、カンヌキ４、巻真２等のム
ーブメント部品は破損しない。又リュウズ位置を３時方
向に仮定して９時下落下、或は９時方向に衝撃を受けた
時、その衝撃力がバネ４ｃのバネ力に勝った場合、カン
ヌキ４はッヅミ車５と４・鉄車６が干渉するまで作動し
、同時にバネ５ｅと接点ピン２４が接触してしまう。こ
の時ツヅミ車５によって小鉄車６を回転させることがあ
り、日の裏車７を介して筒カナ８が回転してしまい分針
の指示ずれが発生する。又バネ４ｅと接点ピン２４が接
触するとスイッチが閉じ、リセット状態となるため数秒
の遅れとなる。しかし、オシドリの肩部３ｃにカンヌキ
の突出部４ｂがあたり、ツヅミ車５と小鉄車６、バネ４
ｅと接点ピン２４との間にはスキマが確保してあること
から分針の指示ずれ、数秒の遅れは起らない。第３図で
暦修正の説明をすると、第１段目から巻真２を引き出す
と、裏押えのクリック部１１ａにより、オシドリ３は暦
惨正牡ｂ態に位置決めされる。

この時カンヌキ４は、オシドリの突出部３ｂとカンヌキ
の凹部４ａ、バネ４ｅによって図の様にッヅミ車５が修
正伝え車１３に噛合うまで作動されると同時に、揺動レ
バー１５の中立規制も解除される。ここで、疹正伝え車
のカナ１３ａとッヅミ車の乙歯５ｂの歯先と歯先が干渉
していても、バネ４ｅにより巻真２を回転すれば正規の
噛合い状態になる。更に巻真２を回転すると、ッヅミ車
５、修正伝え車１３、第１中間車１４、第２中間車１６
を介して修正車１７に回転を伝える。従って、巻真２の
回転方向によって揺動しバ−１５は池板１に楢立した軸
３３を中心として揺動し、一方では日車１９、他方では
曜疹正伝え車１８と疹正車１７が噛合い、日又は曜疹正
を行なう。この時夫々の歯車の噛合量は、地板穴ｌａと
ダポ１５ｂにより適正化されている。この暦修正時に於
て日送り状態になっていて日修正を行なうと、弾性をも
つ日送爪１０ａがたわみ、図の想像線の様に日車１９の
歯内径から係合が外れるために、関係部品の破損もなく
、日疹正禁止区間も存在しない。又、曜送り状態で曜疹
正をしても、曜送爪のバネ部２１がたわみ、日惨正と同
様に不具合は生じない。更に第２段目の状態、で、９時
方向の衝撃力が加わった場合は、オシドリの眉部３ｃに
カンヌキの突出部４ｂがあたり、その時ッヅミ車５と４
・鉄車６、バネ４ｅと接点ピン２４の間には、スキマが
ある様にも設定してある。それに、揺動レバー１５がカ
ンヌキの中立規制部４ｄによる中立規制を解除され、巻
真２を回転すると疹正車１７と日車１９が噛合う位贋に
揺動し、修正車１７と日車１９が隣合いを開始する瞬間
に各々の歯先と歯先が干渉した状態に於て、軸３３と軸
３５と日車１９の歯先円の夫々の中心を結ぶ２直線より
成る角度が９００〜１２００の間に在り、日車１９の歯
先のピッチと疹正車１７の歯先のピッチをほぼ等しく（
誤差約０．１５凧以内）設定してあるために、修正車１
７又は日車１９のどちらかが回転しながら逃げ、互の歯
先での突っ張りは起らない。従って、関係部品の破損、
変形等はなくなり、より安定した暦修正機構となる。疹
正車１７と曜疹正伝え車１８についても前述の様な関係
をもたせ同じ効果を得ている。又、修正車１７は、同一
歯車で日車１９と曜惨正伝え車１８とに噛合つている。
第４図に於て針合わせについて説明する。

巻真２を第２段目から更に引き出すと、第１、第２段目
と同時に裏押えのクリック部１１ａによって、オシドリ
３は第３段官に位置決めされる。この時カンヌキ４は、
オシドリの突出部３ｂと力ンヌキの凹部４ａにより、ッ
ヅミ車５が小鉄車６に噛合う位瞳に作動する。それと同
時に揺動レバー１５は、カンヌキの中立規制部４ｄによ
り中立規制され、バネ４ｅは接点ピン２４に圧接し、ス
イッチが閉じてリセット状態となる。従って、巻真２を
回転するとツヅミ車５、小鉄車６、日の愛車７を介して
針合わせを行なうことができる。又、正回転で針合わせ
をすると、日送爪１０ａ、曜送爪２１で夫々日曜送りを
行ない（この曜送りは、二種類の瞳文字を印刷してある
曜車を用いているため、１印こ２文字を送っている）、
日送りが終ってから曜送りを開始するようにし、日送り
負荷トルクと曜送り負荷トルクが重ならない様にしてあ
る。次に逆回転で針合わせをすると、日送爪１０ａがた
わみ日は前の日にもどらない様に設定してある。この時
曜送爪２１は、日車押えの塚制部２２ａとの位置関係に
より、同じ曜日を意味する２文字の１文字はもどし、他
の１文字はもどさない様に設定してある。従って、針合
わせの正転と逆転を繰り返すと日曜疹正ができる。次に
第３段目から第１段目に巻真２を押込む時には、オシド
リの肩部３ｃでカンヌキの突出部４ｂを強制的に作動さ
せていることから、針合わせ時に針合わせトルク（筒カ
ナ８の摩擦トルク）が高い場合に起こるッヅミ車５の角
穴部と巻真２の角取部２ｂの喰付きによってバネ４ｅで
カンヌキ４が第１段目に作動しないと言うことがなくな
る。第９図、第１０図で文字板２９側より行なう巻真２
の脱着について述べると、地板１にはオシドリの先端３
ｅと軸３０との間に地板サラィｌｄを設け、オシドＩＪ
３は、カンヌキ４、揺動レバー１５とともに地板１の同
じサラィに乗っている。

巻真２の脱着は、オシドリの先端３ｅを押すと前記地板
サラィｌｄの縁を芋こ点としてオシドリ３は鏡く、そし
て、オシドリのダボ３ａと巻真の溝２ａの係合が外れた
時に、サライｌｄの上面にオシドリ３の下面があたり、
それ以上オシドリの先端を押せない様にしてある。その
時点で巻真２を抜くことが出来る。そしてオシドリの先
端３ｅを押す力を解除すると、愛押えのオシドリ押え部
１１ｂとクリック部１１ａのバネ力によってもとにもど
る。従ってオシドリ３の押し過ぎによる日車１９の変形
、カンヌキ４とオシドリ３の断面的な係合外れを防止す
ることができる。又、第２図に示す様に巻真２を抜いた
時、修正伝え車１３は第１中間車１４、日車１９、回路
ブロック５２、二番受５３によって再び巻真２を組込ん
だ時に正規の係合を行なう様に案内されている。この時
ツヅミ車５も、二番受５３、日魔制レバー１２、第１中
間車１４により断面方向の案内と、カンヌキの首部４ｃ
により平面方向の案内をされて、巻真２の組込み時に不
具合がない様にしている。第５図、第６図は、今まで述
べてきた愛機横をＣ付に応用した場合の一実施例である
。

前述のＷ付の愛機礎との相違点を述べると、櫨車、雁送
爪２１、ネジ４４、曜車押え２５は仕様上不要となる。
又暦修正時に於ては、揺動レバー１５は巻真２の一方の
回転で日疹正をし、他方ではからまわりをしているだけ
であり、その他の部品の作動はＷ付の菱機構と同じであ
る。第６図で解かる様に日車１９′はＷ付の日車１９と
異なり、日車押え２２の上面よりやや下がった所に日文
字印刷面を設置してある。これは、ネジ、ピン等を含む
裏部品が日車押え２２の上面より出ない様にし、文字板
２９は日車押え２２の上面に密着して組込むようにし、
より薄型化を図るためであり、文字板２９と接触させな
い様に適当なスキマを確保するためである。従って、前
述の第２図と比較しても明確であるが、文字板２９と曜
板２８とのスキマ、曜板２８と日車押え２２とのスキマ
、曜板２８の板厚分（０．３５欄）はＷ付の裏機構より
も更に薄くなる。又筒カナ８′、筒車９′の文もＷ付の
ものと比較すると０．３５側程度は短くできる。次に日
送車０１０は、単独に日躍制しバ一１２によって適当な
アガキをもって押えられているため、曜送爪２１とネジ
４４を取り除いても機能上問題はない。本実施例では、
菱押え１１に曜疹正伝え車１８を軸３６で軸着したが、
曜修正伝え車１８は不要な部タ品であるから、軸３６の
みを裏押え１１に固着しておくこともできる。。よって
、Ｗ付の愛機緩から不要部品を取り除き、日章１９′、
筒カナ８′、節車９′を組みかえるだけで、より薄いＣ
付の時計を得ることができる。又、共通部品が多いこと
から夫々の部品が大量生産ができるため、安価な時計と
なる。第７図、第８図は、Ｗ付の菱機構をＮＯＮＣに応
用したものの一実施例である。

先ず前述のＷ付の袋機構に比べ、Ｗ、Ｃ用の専用部品が
不要となり、Ｗ付愛機穣の一実施例である第１図から第
４図と比較してみれば明確である。この時、日覆制しバ
一１２の位瞳決めをしていたピン３８，３７は、日曜制
しバー１２に固着してあるため、取り除くと地板１には
、ピン３８，３７の案内穴が残るだけである。第８図で
解るように、愛機横を構成する部品は、地板１の上面ｌ
ｂより出ない様にしてあることから（但し、筒車９″、
筒カナ８ｒ、四番車は別）文字板２９は地板１の上面に
密着して組むことができる。従って、Ｗ付に比べれば文
字板２９の下面から地板１の上面ｌｂまでの約０．８〜
０．劫岬ま薄くすることが可能である。次に、Ｗ付裏機
構の第２段目の状態に於て、時刻を狂わすことないこ暦
修正を行なうことができ、この状態では規制及びスイッ
チは開いていることは言うまでもない。又前述したが、
衝撃力が加わった時オシドリの肩部３ｃにカンヌキの突
出部４ｂがあたり、カンヌキ４の作動は規制されている
。従って、ッヅミ車５と小鉄車６、バネ４ｅと接点ピン
２４とのスキマは保たれているから、分針の指示ずれや
数秒の遅れが発生することはない。これらのことから、
Ｗ付の裏機構の第２段目をＮＯＮＣの裏機構の通常運針
状態である第１段目におきかえることができる。よって
、従来のＷ付の愛機礎をＮＯＮＣの裏機構に併用するも
のと異なり、Ｗ付の菱機構で言う第２段目と第３段目の
位置を必要とするだけであり、巻真２のストロークが少
なくて済む。因に従来のＷ付の愛機溝をＮＯＮＣの裏機
構に併用したものは、暦修正状態である第２段目を省略
し、第１段目から第３段目に直接引き出せる様に設定し
てあるため、巻真ストロークは変らない。巻夏ストロー
クが小さくなれば、周知の様に胴の肉厚が薄くなり、デ
ザインバラエティーに富む時計となるとともに、時計の
小型化も図れるものである。Ｗ付とＮＯＮＣの愛機機を
比べると裏押え１１′のクリック部１１′ａが１段引き
から２段引きの形状に変り、Ｗ付ではカンヌキの中立規
制部４ｄを日躍制しバ一押え部１２ｄにより、適当なァ
ガキをもって押えていたが、裏押え１１′で押える様に
してある。髪押え１１′はピソ３２と袋押え１１′に固
着したピン３６′によって位置決めをされ、ネジ４０，
４１，４２によって池板１に固定されている。この様に
した場合、不要な部品を取り除き、髪押え１１′、筒カ
ナ８＾と筒車９ｒ（Ｗ付に比べ０．８〜０．劫凧丈が短
いＮＯＮＣ専用品）が異なるだけである。５４は針座で
文字板２９と筒車ｇｒの間に介在させ筒車９″を押えて
いる。

以上述べた様に、本発明の愛機機は、髪押え、日章、筒
カナ、節車を変えるだけで、夫々専用に薄型化を図った
三種類のキヤリバ−を１キヤリバーにまとめ上げること
ができ、特にＮＯＮＣの様に巻真ストロークを小さくし
て、コンブリートとしての薄型・小型化を図り、デザイ
ンバラエティーに富んだキヤリバーと他の２キャリバー
の共通部品を多くしたことによって、時計のコストダウ
ンをも図ることができる。

又、これらは部品を取り除くだけで併用できる愛機横で
ある。更に一実施例で述べた様に、揺動レバー、日函制
しバ一等の如く、個々の機能をもつ部品を一体形成部品
としていることから組立部品が少なく、組立性、アフタ
ーサービス面に於ても非常に有利である。又、時計の薄
型化を図るために、日章をＣ付とＷ付とで夫々専用化を
行ない、それを同一キャリバーで使用できることは非常
に有効である。最後に本実施例に於ては、袋押え、日車
、筒カナ、節車を夫々専用部品として数種類使用したが
、地板、日送車等の部品も同様に数種類用いても、前述
の利点を満足させるものである。

又、表部品である四番車も筒カナ、筒車と同様に数種類
使用していることも付け加えておく。図面の簡単な説明
第１図：本発明の一実施例であるＷ付裏機構の通常運針
状態を示す平面図。

第２一ａ図、第２一ｂ図：本発明の一実施例であるＷ付
愛機礎の通常運針状態を示す断面図。第３図：本発明の
一実施例であるＷ付愛機礎の暦修正状態を示す平面図。
第４図：本発明の一実施例であるＷ付裏機構の針合わせ
状態を示す平面図。第５図：本発明の一実施例であるＣ
付愛機横の通常運針状態を示す平面図。第６図：本発明
の一実施例であるＣ付愛機機の通常運針状態を示す断面
図。第７図：本発明の一実施例であるＮＯＮＣ愛機横の
通常運針状態を示す平面図。第８一ａ図、第８一ｂ図：
本発明の一実施例であるＮＯＮＣ愛機穣の通常運針状態
を示す断面図。第９図：本発明の一実施例である文字板
側より行なう巻真脱着状態を示す平面図。第１０Ｌ図：
本発明の−実施例である文字板側より行なう巻真脱着状
態を示す断面図。１・・・・・・地板、２・・・・・・
巻真、３・・・・・・オシドリ、４……カンヌキ、５…
…ツヅミ車、１０……日送車、１１・・・・・・裏押え
、１２・・・・・・日露制レバー、１３・・・・・・修
正伝え車、１４・・・・・・第１中間車、１５…・・・
揺動レバー、１６・・・・・・第２中間車、１７・・・
・・・修正車、１８・・…・曜修正伝え車、２２……日
章押え、２３・・・・・・シールド板、２４…・・・接
点ピン、２７・・・・・・修正車座、２９・・・・・・
文字板、３０，３１，３２，３３，３６……軸、３７，
３８……ピン、４０，４１，４２，４３，４５，４６，
４７・・・・・・ネジ、５２・・・・・・回路ブロック
、５３・・・・・・二番受、１９・・・・・・日車、２
０・・・・・・曜星車。

ジ図 べ 上 図 ○ ・ Ｎ 船 胆四 釜４図 ５・ 心 周 船 図 〆 ｌ０図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 時計の地板の裏側に裏機構を備え得る構造となつて
   いる時計において、前記裏機構に含まれる暦修正機構を
   構成する部品及び該部品と係合する部品の一部を除去も
   しくは取り替えることにより時計を三つの機能に併用さ
   せられると共に、前記暦修正機構を設けないときには、
   筒車の車部、２番車および日の裏車等の裏物部品を地板
   の裏側サライ部に配置して裏側表面より突出しないよう
   構成し、日付および曜日付時には日車摺動面を持つ日曜
   制部材は、筒車および日送り車を適切なアガキをもつて
   押えるように地板上面に略密着させて配置されることを
   特徴とする時計。