JP2509026Y2 - 時計の切換構造 - Google Patents
時計の切換構造Info
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- JP2509026Y2 JP2509026Y2 JP1990001046U JP104690U JP2509026Y2 JP 2509026 Y2 JP2509026 Y2 JP 2509026Y2 JP 1990001046 U JP1990001046 U JP 1990001046U JP 104690 U JP104690 U JP 104690U JP 2509026 Y2 JP2509026 Y2 JP 2509026Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- click
- spring
- pin
- calendar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は時計の切換構造に関する。
従来の時計の切換構造は、実開昭58−72679の実施例
第2図に示すように、おしどり3をかんぬき1の2ヶ所
の係合部で挟持するもの、あるいは前記実開昭58−7267
9の第1図に従来例として示されているように、おしど
り3にかんぬき1の係合部を前記かんぬき1のメインば
ねにより一方向に押しつける構成のもの等がある。
第2図に示すように、おしどり3をかんぬき1の2ヶ所
の係合部で挟持するもの、あるいは前記実開昭58−7267
9の第1図に従来例として示されているように、おしど
り3にかんぬき1の係合部を前記かんぬき1のメインば
ねにより一方向に押しつける構成のもの等がある。
しかし実開昭58−72679の実施例第2図に示す従来技
術では、おしどり3の回転中心5からかんぬき1の2ヶ
所の係合部に対して十分な距離が必要となり、特に上部
係合部1cがあるため回転中心5を地板外形よりも内側に
持ってくる必要があり女性用の小型時計で採用すること
は非常に困難である。
術では、おしどり3の回転中心5からかんぬき1の2ヶ
所の係合部に対して十分な距離が必要となり、特に上部
係合部1cがあるため回転中心5を地板外形よりも内側に
持ってくる必要があり女性用の小型時計で採用すること
は非常に困難である。
又、実開昭58−72679の第1図に示される構造を日車
等の早修正機能を持つ時計に採用すると、巻真2とおし
どり3の回転中心との距離が多く必要となり女性用の小
型時計で採用することは非常に困難である。すなわち、
日車の早修正機能を持たせる為には、つづみ車8にカレ
ンダ修正車をアッセンブルもしくは一体に形成する必要
があり、このカレンダ修正車はつづみ車8の最大径より
もっと大きくする必要がある。このためかんぬき1のお
しどり3との係合部は、前記かれんだ修正車の径を逃げ
て形状設定する必要があり、しかも係合形状のほぼ真上
すなわち巻真2の移動方向におしどり3の回転中心を持
ってくる必要がある。さもないと巻真2を押し込んだ状
態から1段引き出す時のクリック力がうまく出ず、ズル
ズルと引き出すような状況となる。よってかんぬき1の
係合部形状とおしどり3の回転中心との距離は、係合部
形状の斜面角度と必要な巻真ストロークとの関係から巻
真2とおしどり回転中心との距離の1.5〜3.0倍程度必要
であり、女性用小型機能時計に採用することは不可能な
大きなおしどり平面形状となってしまう。又、巻真2を
最も引き出した状態で時計の時間修正を行ない、巻真2
を押し込むと、クリック力を出すためにかんぬき1が少
し移動し、つづみ車8と小鉄車10の噛み合い両が増加す
ることにより小鉄車10が回転してしまい、せっかく正時
に合わせた時刻がズレてしまうという問題が常に発生し
ていた。
等の早修正機能を持つ時計に採用すると、巻真2とおし
どり3の回転中心との距離が多く必要となり女性用の小
型時計で採用することは非常に困難である。すなわち、
日車の早修正機能を持たせる為には、つづみ車8にカレ
ンダ修正車をアッセンブルもしくは一体に形成する必要
があり、このカレンダ修正車はつづみ車8の最大径より
もっと大きくする必要がある。このためかんぬき1のお
しどり3との係合部は、前記かれんだ修正車の径を逃げ
て形状設定する必要があり、しかも係合形状のほぼ真上
すなわち巻真2の移動方向におしどり3の回転中心を持
ってくる必要がある。さもないと巻真2を押し込んだ状
態から1段引き出す時のクリック力がうまく出ず、ズル
ズルと引き出すような状況となる。よってかんぬき1の
係合部形状とおしどり3の回転中心との距離は、係合部
形状の斜面角度と必要な巻真ストロークとの関係から巻
真2とおしどり回転中心との距離の1.5〜3.0倍程度必要
であり、女性用小型機能時計に採用することは不可能な
大きなおしどり平面形状となってしまう。又、巻真2を
最も引き出した状態で時計の時間修正を行ない、巻真2
を押し込むと、クリック力を出すためにかんぬき1が少
し移動し、つづみ車8と小鉄車10の噛み合い両が増加す
ることにより小鉄車10が回転してしまい、せっかく正時
に合わせた時刻がズレてしまうという問題が常に発生し
ていた。
これらの問題を回避するために実公昭56−53349の第
1図に示すように、かんぬき5のおしどり3との係合部
はカム形状のみとし、クリック感は別のかんぬき押え4
にクリックばねを作り、おしどり3のダボ3bと係合させ
て出すようにした構造も多いが、かんぬき押え4が増え
る分コストアップとなり時計の厚みも増してしまう。
1図に示すように、かんぬき5のおしどり3との係合部
はカム形状のみとし、クリック感は別のかんぬき押え4
にクリックばねを作り、おしどり3のダボ3bと係合させ
て出すようにした構造も多いが、かんぬき押え4が増え
る分コストアップとなり時計の厚みも増してしまう。
本考案は以上のような問題点を解決するもので、その
目的とするところは十分な信頼性と心地良い修正感を持
った薄型、小型の機能時計を市場に安価に提供するもの
である。
目的とするところは十分な信頼性と心地良い修正感を持
った薄型、小型の機能時計を市場に安価に提供するもの
である。
指針により時刻を表示し、かつ日付又は月齢あるいは
曜日等の付加機能表示を有し、外部操作部材、該外部操
作部材と係合するおしどり、該おしどりの一部であるお
しどりピンに係合するかんぬきより成り、前記外部操作
部材は通常位置である0段目と、1段目及び2段目から
なる複数の引き出し安定位置を有し、各安定位置におい
ては前記付加機能表示や時刻表示等の修正が可能あるい
は時計の表示状態を示すよう構成される時計の切換構造
において、 前記かんぬきには、前記おしどりピンを一方向に付勢
するメインばねとサブばねが形成されるとともに、前記
おしどりピンを案内位置決めする第1の係合部と前記サ
ブばねに形成される第2の係合部とを有し、 前記第1の係合部と前記第2の係合部は、前記0段目
と前記1段目の間及び前記1段目から前記2段目の間に
前記おしどりピンの外径よりも狭い挟小部が形成されて
なり、 前記おしどりピンは、前記第1の係合部と前記第2の
係合部に挟持され前記安定位置が規定されるとともに、
前記外部操作部材の操作により前記0断目から前記1段
目及び前記1段目から前記2段目へ移動されるとき、前
記挟小部において前記メインばねと前記サブばねの両方
の反力を受けてなることを特徴とする。
曜日等の付加機能表示を有し、外部操作部材、該外部操
作部材と係合するおしどり、該おしどりの一部であるお
しどりピンに係合するかんぬきより成り、前記外部操作
部材は通常位置である0段目と、1段目及び2段目から
なる複数の引き出し安定位置を有し、各安定位置におい
ては前記付加機能表示や時刻表示等の修正が可能あるい
は時計の表示状態を示すよう構成される時計の切換構造
において、 前記かんぬきには、前記おしどりピンを一方向に付勢
するメインばねとサブばねが形成されるとともに、前記
おしどりピンを案内位置決めする第1の係合部と前記サ
ブばねに形成される第2の係合部とを有し、 前記第1の係合部と前記第2の係合部は、前記0段目
と前記1段目の間及び前記1段目から前記2段目の間に
前記おしどりピンの外径よりも狭い挟小部が形成されて
なり、 前記おしどりピンは、前記第1の係合部と前記第2の
係合部に挟持され前記安定位置が規定されるとともに、
前記外部操作部材の操作により前記0断目から前記1段
目及び前記1段目から前記2段目へ移動されるとき、前
記挟小部において前記メインばねと前記サブばねの両方
の反力を受けてなることを特徴とする。
第1図は本考案の実施例における切換部の断面図であ
り、第2図は表平面図、第3図は裏平面図である。1は
つづみ車、2は外部操作部材である巻真、3はカレンダ
修正車、4はカレンダ修正伝え車であり、カレンダ修正
車3と噛み合い、カレンダ車6を早修正する場合にのみ
地板13に形成された溝13aに沿って移動する揺動車14と
噛み合っている。5は指針を動かす為の輪列の1つであ
る小鉄車であり、日の裏車15と噛み合って通常運針時に
も回転している。おしどり7は巻真2と噛合しており、
巻真2を引き出すとかんぬき8がおしどりピン7aと係合
しているクリック部8aの形状に従って移動し、かんぬき
8と係合しているつづみ車1がその動きに従って移動す
る。よって巻真2を2段目に引き出すとつづみ車1は小
鉄車5と噛み合い時刻修正可能となる。なお巻真2が0
段目と1段目においてはかんぬき8、およびつづみ車1
が同一位置に在るように前記クリック部8aの形状を設定
している。ここでかんぬき8のクリック部8aとクリック
ばね8bの役割について詳細に述べる。第1図および第2
図は巻真2が0段目にある状態を示している。ここで巻
真2を1段目に引き出すと、おしどりピン7aは7a1の位
置まで移動する。この間はクリック部8aはおしどり7の
回転軸16を中心とした円弧形状より出っぱっているた
め、かんぬき8はかんぬきばね8cに対向して少し移動
し、7a1の位置で、7aと同じ位置にもどるのである。し
かもおしどりピン7aはクリックばね8bの2つの出っぱり
の1つをも押し広げて移動する。又、第2図のかんぬき
クリック部8aの形状よりわかるように巻真2の0段目か
ら1段目は、主にクリックばね8bの出っぱり形状1段目
から0段目への移動によるクリック力は主にかんぬきば
ね8cとクリック部8aの形状の両方によって作られてい
る。これは0段目から1段目においてはクリック部8aと
おしどり7の回転軸16とを結ぶ線と、クリック部8aとか
んぬき8の回転軸とを結ぶ線とで成す角度θが90°より
大巾に大きく、クリック部8aでは十分なクリック力を出
せないためである。なお1段目から0段目についてはク
リック部8aおよびクリックばね8bの出っぱり形状によっ
てはかんぬきばね8cあるいはクリックばね8bのみでクリ
ック力を出すことも可能である。次に巻真2を1段目か
ら2段目に引き出すとクリック部8aはつづみ車1が小鉄
車5に噛み合うまでかんぬき8が移動するようなカム形
状となるように設定した。ただし初期の引っぱり力を一
定値以上にするよう引っかかり部分も設けており、しか
もクリックばね8bの2つの出っぱり部の1つを押し広げ
ておしどりピン7aが7a1から7a2へ移動するため、かんぬ
きばね8cとクリックばね8bの合成された力によってクリ
ック力が発生するように構成している。又、2段目にお
いてはクリックばね8bの出っぱり形状とクリック部8aで
おしどりピン7aをはさみ込んで位置決めしている。尚、
クリック部8aおよびクリックばね8bの出っぱり形状によ
ってはかんぬきばね8cあるいはクリックばね8bのみでク
リック力を出すことも可能である。次に2段目から0段
目に巻真2を押し戻すときには、2段目から1段目では
クリック部8aはつづみ車1が2段目の状態よりも小鉄車
5に近づかないような形状として、押し込み時に針が動
いたり飛んだりしないように配慮している。このため、
クリック力はクリックばね8bの出っぱり部のみによって
発生するように構成している。又、1段目から0段目に
おいては、かんぬき8はつづみ車1が小鉄車5に少し近
づくように移動するものの、クリックばね8bによりクリ
ック部8aにおしどりピン7aが押え付けられるため、かん
ぬき8とつづみ車1の慣性によりクリック部8aの形状以
上に移動して小鉄車5につづみ車1が当たり、時刻表示
用の指針を動かしてしまうという不具合を防止してい
る。
り、第2図は表平面図、第3図は裏平面図である。1は
つづみ車、2は外部操作部材である巻真、3はカレンダ
修正車、4はカレンダ修正伝え車であり、カレンダ修正
車3と噛み合い、カレンダ車6を早修正する場合にのみ
地板13に形成された溝13aに沿って移動する揺動車14と
噛み合っている。5は指針を動かす為の輪列の1つであ
る小鉄車であり、日の裏車15と噛み合って通常運針時に
も回転している。おしどり7は巻真2と噛合しており、
巻真2を引き出すとかんぬき8がおしどりピン7aと係合
しているクリック部8aの形状に従って移動し、かんぬき
8と係合しているつづみ車1がその動きに従って移動す
る。よって巻真2を2段目に引き出すとつづみ車1は小
鉄車5と噛み合い時刻修正可能となる。なお巻真2が0
段目と1段目においてはかんぬき8、およびつづみ車1
が同一位置に在るように前記クリック部8aの形状を設定
している。ここでかんぬき8のクリック部8aとクリック
ばね8bの役割について詳細に述べる。第1図および第2
図は巻真2が0段目にある状態を示している。ここで巻
真2を1段目に引き出すと、おしどりピン7aは7a1の位
置まで移動する。この間はクリック部8aはおしどり7の
回転軸16を中心とした円弧形状より出っぱっているた
め、かんぬき8はかんぬきばね8cに対向して少し移動
し、7a1の位置で、7aと同じ位置にもどるのである。し
かもおしどりピン7aはクリックばね8bの2つの出っぱり
の1つをも押し広げて移動する。又、第2図のかんぬき
クリック部8aの形状よりわかるように巻真2の0段目か
ら1段目は、主にクリックばね8bの出っぱり形状1段目
から0段目への移動によるクリック力は主にかんぬきば
ね8cとクリック部8aの形状の両方によって作られてい
る。これは0段目から1段目においてはクリック部8aと
おしどり7の回転軸16とを結ぶ線と、クリック部8aとか
んぬき8の回転軸とを結ぶ線とで成す角度θが90°より
大巾に大きく、クリック部8aでは十分なクリック力を出
せないためである。なお1段目から0段目についてはク
リック部8aおよびクリックばね8bの出っぱり形状によっ
てはかんぬきばね8cあるいはクリックばね8bのみでクリ
ック力を出すことも可能である。次に巻真2を1段目か
ら2段目に引き出すとクリック部8aはつづみ車1が小鉄
車5に噛み合うまでかんぬき8が移動するようなカム形
状となるように設定した。ただし初期の引っぱり力を一
定値以上にするよう引っかかり部分も設けており、しか
もクリックばね8bの2つの出っぱり部の1つを押し広げ
ておしどりピン7aが7a1から7a2へ移動するため、かんぬ
きばね8cとクリックばね8bの合成された力によってクリ
ック力が発生するように構成している。又、2段目にお
いてはクリックばね8bの出っぱり形状とクリック部8aで
おしどりピン7aをはさみ込んで位置決めしている。尚、
クリック部8aおよびクリックばね8bの出っぱり形状によ
ってはかんぬきばね8cあるいはクリックばね8bのみでク
リック力を出すことも可能である。次に2段目から0段
目に巻真2を押し戻すときには、2段目から1段目では
クリック部8aはつづみ車1が2段目の状態よりも小鉄車
5に近づかないような形状として、押し込み時に針が動
いたり飛んだりしないように配慮している。このため、
クリック力はクリックばね8bの出っぱり部のみによって
発生するように構成している。又、1段目から0段目に
おいては、かんぬき8はつづみ車1が小鉄車5に少し近
づくように移動するものの、クリックばね8bによりクリ
ック部8aにおしどりピン7aが押え付けられるため、かん
ぬき8とつづみ車1の慣性によりクリック部8aの形状以
上に移動して小鉄車5につづみ車1が当たり、時刻表示
用の指針を動かしてしまうという不具合を防止してい
る。
次にカレンダ修正車3とカレンダ車6およびつづみ車
1の位置関係について詳細に述べる。第1図に示すよう
に、カレンダ修正車3がカレンダ修正伝え車4と噛み合
う歯型の部分は、断面的にカレンダ車6とほぼ同一高さ
となる。実施例に示すような小型、薄型のカレンダ付時
計においてはカレンダ車6に印刷する文字を極力大きく
するため、カレンダ車6の内側すなわちカレンダ車6の
歯部を極力内側に入れ、小さくすることが必須条件とな
る。よって断面的に同一高さにあるカレンダ修正車3の
歯部とカレンダ修正伝え車4もカレンダ車6の歯部を逃
げて内側に配置することになる。ところが通常運針時は
つづみ車1は小鉄車5から逃げている必要があり、内側
に入れるにしても限界がある。よって第1図および第2
図に示すように本実施例ではカレンダ修正車3の歯形部
分をつづみ車1と平面的に重ね、つづみ車1は極力外側
に、カレンダ修正車3の歯型部は極力内側に入れるよう
に構成している。次に巻真2とつづみ車1およびカレン
ダ修正車3との係合関係について述べる。第1図に示す
ように0段目においては巻真2とつづみ車1と巻真角取
り部2aおよび2bで係合しており、かんぬき8の移動によ
り軽い力でつづみ車1が動けるように角取り部2aおよび
2bとはスキマを持っている。又、カレンダ修正車3と巻
真2とは、巻真2を1段目に引いた時に角取り部2aとカ
レンダ修正車2の丸穴とが締め代を持って係合する。す
なわち巻真2を回転すると、この締め代により発生する
固定トルクでカレンダ修正伝え車4、揺動車14が回転し
てカレンダ車6と噛み合い早修正が可能となるものであ
る。尚、巻真2の0段目および2段目においては、カレ
ンダ修正車3の丸穴と巻真2とはスキマを持って係合し
ており、巻真2を回転してもカレンダ修正車3が回転す
ることはない。以上に述べた巻真角取り部2aおよび2b
と、つづみ車1の穴形状、カレンダ修正車3の穴形状を
第5図に重ね合わせて示す。この図よりわかるようにカ
レンダ修正車3との締め代となるのは、角取り部2aの四
角のみであり、つづみ車1を案内しているのも角取り部
2aおよび2bの四角のみである。尚、第1図における9は
輪列受けであり、地板13と共に指針を動かすための輪列
を支持している。10は回路基板であり、集積回路と水晶
がハンダ付けしてある。回路基板10は輪列受け9と電池
プラス端子および水晶押えとしても使われる回路押え板
11によってはさみ込まれて固定されている。12は曜車で
あり中心部に曜星歯車12aが固定してある。この曜星歯
車12aは第3図の曜修正伝え車17と噛み合っており、曜
早修正時には揺動車14によって回転する。15aは日の裏
車15のカナ歯車であり、時針を取り付ける筒車と噛み合
っている。カナ歯車15aはカレンダ修正伝え車4、揺動
車14、曜修正伝え車17および曜星歯車12aとも平面的に
重なっておらず、第1図よりわかるように曜星歯車12a
のすぐ裏まで断面的に延ばしてある。第2図における7c
はおしどり7の裏面に面押し加工をした位置であり、巻
真2が0段目に押し込まれた時に地板13a部と当たるお
しどり7d部の周辺はおしどり7の本体よりも薄くなって
いる。これは巻真2をはずす為におしどり7のポンチ打
ち部7bを押し下げた時、下に在るかんぬき8に力を加え
ずにおしどり7のみが下へ傾くように配慮したものであ
る。尚、おしどり7の上には規正レバー18が有り、おし
どりピン7eによって規正レバー18は地板ピン13bを中心
に回転する。よって巻真2を2段目に引き出すと三番車
19の下を通っている規正レバー18の先端が五番車20を押
しつけ、巻真2を回転して時針分針を修正しても秒針が
回転しないように構成している。又、規正レバー18はリ
セット端子も兼ねており、リセット部18aが回路基板10
のリセットパターンに接触導通するようにしている。
1の位置関係について詳細に述べる。第1図に示すよう
に、カレンダ修正車3がカレンダ修正伝え車4と噛み合
う歯型の部分は、断面的にカレンダ車6とほぼ同一高さ
となる。実施例に示すような小型、薄型のカレンダ付時
計においてはカレンダ車6に印刷する文字を極力大きく
するため、カレンダ車6の内側すなわちカレンダ車6の
歯部を極力内側に入れ、小さくすることが必須条件とな
る。よって断面的に同一高さにあるカレンダ修正車3の
歯部とカレンダ修正伝え車4もカレンダ車6の歯部を逃
げて内側に配置することになる。ところが通常運針時は
つづみ車1は小鉄車5から逃げている必要があり、内側
に入れるにしても限界がある。よって第1図および第2
図に示すように本実施例ではカレンダ修正車3の歯形部
分をつづみ車1と平面的に重ね、つづみ車1は極力外側
に、カレンダ修正車3の歯型部は極力内側に入れるよう
に構成している。次に巻真2とつづみ車1およびカレン
ダ修正車3との係合関係について述べる。第1図に示す
ように0段目においては巻真2とつづみ車1と巻真角取
り部2aおよび2bで係合しており、かんぬき8の移動によ
り軽い力でつづみ車1が動けるように角取り部2aおよび
2bとはスキマを持っている。又、カレンダ修正車3と巻
真2とは、巻真2を1段目に引いた時に角取り部2aとカ
レンダ修正車2の丸穴とが締め代を持って係合する。す
なわち巻真2を回転すると、この締め代により発生する
固定トルクでカレンダ修正伝え車4、揺動車14が回転し
てカレンダ車6と噛み合い早修正が可能となるものであ
る。尚、巻真2の0段目および2段目においては、カレ
ンダ修正車3の丸穴と巻真2とはスキマを持って係合し
ており、巻真2を回転してもカレンダ修正車3が回転す
ることはない。以上に述べた巻真角取り部2aおよび2b
と、つづみ車1の穴形状、カレンダ修正車3の穴形状を
第5図に重ね合わせて示す。この図よりわかるようにカ
レンダ修正車3との締め代となるのは、角取り部2aの四
角のみであり、つづみ車1を案内しているのも角取り部
2aおよび2bの四角のみである。尚、第1図における9は
輪列受けであり、地板13と共に指針を動かすための輪列
を支持している。10は回路基板であり、集積回路と水晶
がハンダ付けしてある。回路基板10は輪列受け9と電池
プラス端子および水晶押えとしても使われる回路押え板
11によってはさみ込まれて固定されている。12は曜車で
あり中心部に曜星歯車12aが固定してある。この曜星歯
車12aは第3図の曜修正伝え車17と噛み合っており、曜
早修正時には揺動車14によって回転する。15aは日の裏
車15のカナ歯車であり、時針を取り付ける筒車と噛み合
っている。カナ歯車15aはカレンダ修正伝え車4、揺動
車14、曜修正伝え車17および曜星歯車12aとも平面的に
重なっておらず、第1図よりわかるように曜星歯車12a
のすぐ裏まで断面的に延ばしてある。第2図における7c
はおしどり7の裏面に面押し加工をした位置であり、巻
真2が0段目に押し込まれた時に地板13a部と当たるお
しどり7d部の周辺はおしどり7の本体よりも薄くなって
いる。これは巻真2をはずす為におしどり7のポンチ打
ち部7bを押し下げた時、下に在るかんぬき8に力を加え
ずにおしどり7のみが下へ傾くように配慮したものであ
る。尚、おしどり7の上には規正レバー18が有り、おし
どりピン7eによって規正レバー18は地板ピン13bを中心
に回転する。よって巻真2を2段目に引き出すと三番車
19の下を通っている規正レバー18の先端が五番車20を押
しつけ、巻真2を回転して時針分針を修正しても秒針が
回転しないように構成している。又、規正レバー18はリ
セット端子も兼ねており、リセット部18aが回路基板10
のリセットパターンに接触導通するようにしている。
以上述べたように、本考案によれば、かんぬきの第1
の係合部と第2の係合部は、0段目と1段目の間及び1
段目から2段目の間におしどりピンの外径よりも狭い狭
小部が形成されてなり、おしどりピンは、第1の係合部
と第2の係合部に挟持され安定位置が規定されるととも
に、前記外部操作部材の操作により前記0段目から前記
1段目及び前記1段目から前記2段目へ移動されると
き、前記挟小部において前記メインばねと前記サブばね
の両方の反力を受けてなることにより、外部操作部を引
き出し安定位置を切り換える際に、クリック感を与える
クリック力を、メインばねとサブばねの両方により得ら
れるため、安定したクリック感を得られるものである。
の係合部と第2の係合部は、0段目と1段目の間及び1
段目から2段目の間におしどりピンの外径よりも狭い狭
小部が形成されてなり、おしどりピンは、第1の係合部
と第2の係合部に挟持され安定位置が規定されるととも
に、前記外部操作部材の操作により前記0段目から前記
1段目及び前記1段目から前記2段目へ移動されると
き、前記挟小部において前記メインばねと前記サブばね
の両方の反力を受けてなることにより、外部操作部を引
き出し安定位置を切り換える際に、クリック感を与える
クリック力を、メインばねとサブばねの両方により得ら
れるため、安定したクリック感を得られるものである。
そして、クリック力を、切換構造を構成するどれか一
つの部材により得る場合、十分なクリック力が得られる
部品形状あるいは配置はおのずと限定されてしまうが、
本考案によれば、2つのばねにより得ることにより、お
しどりピンの配置を多少変動しても適正な安定したクリ
ック力が得られ、また、おしどりの回転中心、おしどり
ピン及びかんぬきの回転中心の相互の配置関係の自由度
を高めることができるものであり、外径の小さな時計体
においても、付加機能修正のための切換構造を容易に実
現できるものである。
つの部材により得る場合、十分なクリック力が得られる
部品形状あるいは配置はおのずと限定されてしまうが、
本考案によれば、2つのばねにより得ることにより、お
しどりピンの配置を多少変動しても適正な安定したクリ
ック力が得られ、また、おしどりの回転中心、おしどり
ピン及びかんぬきの回転中心の相互の配置関係の自由度
を高めることができるものであり、外径の小さな時計体
においても、付加機能修正のための切換構造を容易に実
現できるものである。
第1図は本考案の実施例における切換部の断面図。 第2図は第1図に示す切換部の表平面図。 第3図は第1図に示す切換部の裏平面図。 1……つづみ車 2……巻真 3……カレンダ修正車 4……カレンダ修正伝え車 5……小鉄車 6……カレンダ車 7……おしどり 8……かんぬき 9……輪列受け 10……回路基板 11……回路押え板 12……曜車 13……地板 14……揺動車 15……日の裏車 16……回転軸 17……曜修正伝え車 18……規正レバー 19……三番車 20……五番車
フロントページの続き (72)考案者 佐藤 守 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−249084(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】指針により時刻を表示し、かつ日付又は月
齢あるいは曜日等の付加機能表示を有し、外部操作部
材、該外部操作部材と係合するおしどり、該おしどりの
一部であるおしどりピンに係合するかんぬきより成り、
前記外部操作部材は通常位置である0段目と、1段目及
び2段目からなる複数の引き出し安定位置を有し、各安
定位置においては前記付加機能表示や時刻表示等の修正
が可能あるいは時計の表示状態を示すよう構成される時
計の切換構造において、 前記かんぬきには、前記おしどりピンを一方向に付勢す
るメインばねとサブばねが形成されるとともに、前記お
しどりピンを案内位置決めする第1の係合部と前記サブ
ばねに形成される第2の係合部とを有し、 前記第1の係合部と前記第2の係合部は、前記0段目と
前記1段目の間及び前記1段目から前記2段目の間に前
記おしどりピンの外径よりも狭い狭小部が形成されてな
り、 前記おしどりピンは、前記第1の係合部と前記第2の係
合部に挟持され前記安定位置が規定されるとともに、前
記外部操作部材の操作により前記0段目から前記1段目
及び前記1段目から前記2段目へ移動されるとき、前記
狭小部において前記メインばねと前記サブばねの両方の
反力を受けてなることを特徴とする時計の切換構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990001046U JP2509026Y2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 時計の切換構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990001046U JP2509026Y2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 時計の切換構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0391993U JPH0391993U (ja) | 1991-09-19 |
JP2509026Y2 true JP2509026Y2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=31504977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990001046U Expired - Lifetime JP2509026Y2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 時計の切換構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2509026Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2519917B2 (ja) * | 1987-04-03 | 1996-07-31 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
-
1990
- 1990-01-10 JP JP1990001046U patent/JP2509026Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0391993U (ja) | 1991-09-19 |
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