JPH026387Y2 - - Google Patents

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JPH026387Y2
JPH026387Y2 JP928584U JP928584U JPH026387Y2 JP H026387 Y2 JPH026387 Y2 JP H026387Y2 JP 928584 U JP928584 U JP 928584U JP 928584 U JP928584 U JP 928584U JP H026387 Y2 JPH026387 Y2 JP H026387Y2
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JP928584U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計のカレンダ機構などに用いるクリ
ツク機構に関するものである。
従来、時計のカレンダ機構のカレンダ表示板を
所定位置に位置決めするクリツク機構において、
カレンダ表示板のクリツク凹部に係合するクリツ
ク爪をこのクリツク爪と一体に合成樹脂にて形成
された弾性腕部によりクリツク凹部に弾接させる
クリツク機構が提案されていた。この種のカレン
ダ機構においてカレンダ表示板を大型化した場
合、合成樹脂製の弾性腕部の押圧力によりカレン
ダ表示板をクリツク止めすることは難しく、押圧
力を増してもクリープにより長期間大きな押圧力
を得ることが難かしいという欠点があつた。そし
てクリツク止めが正確な位置で行なわれないと、
カレンダ文字が表示窓の中央に現われず、見苦し
いという欠点が生じていた。
本考案はカレンダ表示板が大型であつても正確
な位置にクリツク止めでき、しかも長期間にわた
つて安定しているクリツク機構を提供することを
目的とするものである。
本考案の特徴は、取付体から一体的に形成され
たクリツク爪を金属製のバネ部材により移動体の
クリツク凹部に押圧し、しかもバネ部材が移動体
をガイドすることにある。
以下本考案を時計のカレンダ機構に用いた一実
施例を図面を参照して説明する。この実施例のカ
レンダユニツトは通常の時計機械体1に着脱自在
に取付けられる取付板2と、この取付板2に二重
同心的に回転自在に支持される内表示円板3およ
び外表示円板4とを設けてある。時計機械体1と
取付板2との取付は、取付板2に一体に形成され
たフツク2a,2aにより行なわれる。内表示円
板3には前面に曜日表示が3回繰返して印刷さ
れ、内周の内歯3aは21歯形成されている。ま
た内表示円板3の後面には手動にて送るための曜
送り部3bが同様に21個突設されている。外表示
円板4には前面に31日までの日付表示が印刷さ
れ、内周の内歯4aは31歯形成されているが、第
1図では複雑化を避けるため省略してある。外表
示円板4の後面には手動にて送るためのブリツヂ
状の日送り部4bが突設されている。そしてブリ
ツジ状の日送り部4bの前方を曜送り部3bが通
過可能となつている。日送り部4bの後面には指
がかけやすいようにローレツト加工がされてい
る。曜送り部3bは複数の日送り部4bの空間部
より操作可能となつている。時計機械体1の時針
軸1aには時歯車5が圧入固定されており、取付
板2に回転自在に支持された送り歯車6に噛合し
ている。送り歯車6は24時間で一回転するように
設定されており、送り爪6a,6bがそれぞれ内
表示円板3の内歯3aおよび外表示円板4の内歯
4aに係合可能となつている。取付体2は合成樹
脂より形成されており、クリツク爪7,8が弾性
腕部7a,8aの先端に一体的に形成してある。
クリツク爪7は内表示円板3の内歯3aの歯と歯
との間に形成されるクリツク凹部に係合可能であ
り、クリツク爪8は外表示円板4の内歯4aの歯
と歯との間に形成されるクリツク凹部に係合可能
である。取付体2には金属製のバネ部材9,9が
係止ピン10,10により取付けてある。バネ部
材9はクリツク爪7,8に内歯3a,4a方向の
押圧力を付与する押圧部9aが形成してある。ま
たバネ部材9は内表示円板3の移動方向に平面な
移動面である前面3cに対接可能である規制部9
bが形成してある。このように内表示円板3の前
面3bにバネ部材9,9の規制部9b,9bが対
接可能であるため、内表示円板3は取付体2から
離脱が防止され、また外表示円板4も離脱が防止
される。なお同様の係止ピン11も取付体2に取
付けられ、そのつば部が内表示円板3の内歯3a
部の前面に対接可能であり、バネ部材9,9とと
もに内表示円板3の離脱を防止している。12は
中心固定ねじであり、取付体2に固着されてい
る。13はカレンダ表示窓である。
本考案は上記構成であり、時計機械体1により
送り歯車6が24時間に1回転されると、送り爪6
a,6bが内歯3a,4aを一歯送り、内表示円
板3および外表示円板4を1ピツチ送る。クリツ
ク爪7,8はそれぞれ内歯3a,4aを一歯乗越
え、内歯と内歯との間のつぎのクリツク凹部に係
合する。クリツク爪7,8は取付板2に弾性腕部
7a,8aを介して一体に形成されるため部品点
数を少なくできる。またクリツク爪7,8の押圧
力はバネ部材9,9の押圧部9a,9aにより付
与されるため、押圧力は強く安定しており、長期
間正確にクリツク止めできる。このためカレンダ
表示は正確に表示窓13の中央に位置する。また
移動部材である内表示円板はその前面3cがバネ
部材9,9の規制部9b,9bに対接するため、
離脱が防止されるとともに円滑な移動が可能とな
る。
なお本実施例ではカレンダ機構に本考案を用い
た例を示したが、本考案を他の移動体のクリツク
機構に用いることができることは当然である。
以上述べたように本考案によれば、クリツク機
構のクリツク押圧力を長期間安定して強くでき、
しかも移動体をガイドして円滑な移動を可能とす
ることができる。また部品点数も少なくできるな
どの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は一部
を省略した正面図、第2図は第1図−線断面
図、第3図はバネ部材の拡大正面図、第4図はそ
の底面図、第5〜7図はそれぞれ第1図−
線、−線、−線に沿う拡大断面図であ
る。 2……取付体、3……内表示円板、4……外表
示円板、3a,4a……内歯、7,8……クリツ
ク爪、7a,8a……弾性腕部、9……バネ部
材、9a……押圧部、9b……規制部、10……
係止ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂にて形成された取付体と、この取付体
    に移動可能に取付けられた移動体と、この移動体
    に形成されたクリツク凹部と、上記取付体に一体
    的に形成され上記クリツク凹部に係合可能のクリ
    ツク爪と、上記取付体に取付けられ上記クリツク
    爪に上記クリツク凹部方向の押圧力を付与すると
    ともに上記移動体の移動方向に平行な移動面に対
    接する規制部を形成した金属製のバネ部材とを設
    けたことを特徴とするクリツク機構。
JP928584U 1984-01-26 1984-01-26 クリツク機構 Granted JPS60122876U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP928584U JPS60122876U (ja) 1984-01-26 1984-01-26 クリツク機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP928584U JPS60122876U (ja) 1984-01-26 1984-01-26 クリツク機構

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Publication Number Publication Date
JPS60122876U JPS60122876U (ja) 1985-08-19
JPH026387Y2 true JPH026387Y2 (ja) 1990-02-15

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JP928584U Granted JPS60122876U (ja) 1984-01-26 1984-01-26 クリツク機構

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JP2002341056A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Seiko Instruments Inc ジャンパ構造体及びこれを備えた時計

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JPS60122876U (ja) 1985-08-19

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