JP2006275646A - 指針式表示装置 - Google Patents

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Kazuhiro Kobayashi
和弘 小林
Teruhiko Fujii
輝彦 藤井
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Abstract

【課題】 指針の位置決めを安定させ、かつ、駆動時の負荷を小さくする。
【解決手段】 指針を取り付け所定の周期で間歇的に回動する曜車25と位置決め部材である曜ジャンパー46とを有する時計において、筒車かなから曜回し車22を介して、第2曜中間車23が24時間に一回、1爪分だけ送られる。第2曜中間車23の回転により、曜回し歯30が曜ジャンパー46の受け面50に押接して、曜ジャンパー46の先端係合部49による曜車25の位置決め状態を解除する。このとき、筒車かなから第2曜中間車23、これと一体の曜送りカム31により、第1曜中間車24が1歯分だけ回動して曜送り歯42で曜車25を回動する。曜送りカム31のカム面は、曜車25と曜ジャンパー46の係合部49との歯合が解除される間、第1曜中間車24を回動させない同心円弧部分を有している。
【選択図】 図5

Description

この発明は、機械式に駆動される指針によって、一連の文字、数字、記号の中の特定のものを指示して、これら文字、数字、記号などが意味する情報の状況を表示する指針式表示装置に関する。
例えば、時針、分針、秒針が機械式で駆動される時計は指針式表示装置の代表的なものである。このような指針式表示装置では、指針が正確に移動し、移動した位置でふらつかず安定していることが見易さの点で重要である。このため、特許文献1の時計では、デュアル24時針23が取付けられた、指針車であるデュアル車38を側圧ばね39bが常に押接することにより、デュアル24時針23の遊動を抑制している(段落0027 図2)。また、特許文献2の時計では、曜針240が取付けられた、指針車である小曜車184に、渦巻きばねで構成した小曜車ばね186を掛け、小曜車184には、常に駆動時の回転方向と逆方向の力が加えられ、小曜車184の歯を、それと歯合する復針レバー182の歯に押し付けている(段落0027 図6)。復針レバー182は、作動カム170によって駆動されるものであり、この作動カム170が、弾性を有する曜ジャンパ160によって常にその回転が抑制され、駆動タイミング以外では回転しないようにしている。すなわち、小曜車184の歯を、曜ジャンパ160によって間接的に回転が抑制された作動カム170の歯に、小曜車ばね186で押し付けることにより、小曜車184の遊動を抑制している。
実用新案登録第2555141号公報(第4ページ、図2) 特許第3140700号公報(第7ページ、図6)
しかし、特許文献1のように、指針車を側圧バネで押接した場合には、側圧バネの押接力が弱ければ時計に加わる衝撃などによって指針が動いてしまう。また、側圧バネの押接力を強くして、衝撃によって指針が動かないようにすると、駆動時の負荷が非常に大きくなり、指針車がスムーズに回転しないなどの支障をきたすことになる。
一方、特許文献2のように指針車を直接押圧するのではなく、それを駆動するための歯車(復針レバー、作動カム)の遊動を抑制することにより、間接的に指針車の遊動を抑制する場合には、指針車の停止位置にばらつきが生じてしまう。すなわち、回転が抑制される歯車から指針車にいたるまでの全ての歯車に、製造時の部品寸法のばらつきが生じるため、指針車を回転させたときに、指針車の停止位置にもばらつきが生じ、それに取付けられた指針が正確な位置に位置決めできないという問題があった。
そこで、この発明は、指針に取り付けられた指針車の遊動を抑制して正確に位置決めすると共に、回転時に支障を来たさない指針式表示装置を提供することにある。なお、発明の対象は時計に限らず、一般的な測定機器の指針式表示装置に適用されるものである。
指針を取り付け、所定の周期で間歇的に回転又は回動する指針車に、位置決め部材を係合、解除する構成とする。位置決め部材は、指針車が停止中に作用させて位置決め状態とし、指針車が回転又は回動する時に位置決め状態を解除する。指針車を回転又は回動させるための動力は、伝達部材を介して中間車から得ることとし、中間車は、前記所定の周期で間歇的に回転又は回動するとともに、指針車の位置決め状態を解除する解除部を有する。解除部は、中間車が回転又は回動するとき、位置決め部材に押接して位置決め部材を指針車と歯合した第1の位置から、歯合を解除した第2の位置へ移動させる。
前記中間車の解除部が位置決め部材に押接する個所は、位置決め部材が指針車と歯合する個所よりも位置決め部材の回動中心に近い位置とすることが好ましい。
指針車に位置決め部材を係合させて位置決めするので、指針の位置決めが安定している。一方、指針車が回転又は回動するとき、位置決め部材と指針車の係合が解除されているので、指針車を回転又は回動させるための負荷が小さい。
指針が取り付けられ、所定の周期で間歇的に回転又は回動する指針車と、該指針車を位置決めする位置決め部材と、を有する指針式表示装置とする。位置決め部材は、指針車の停止中に指針車を位置決めすると共に、指針車の回転又は回動時に位置決め状態を解除する。指針車を回転又は回動させるための動力は伝達部材を介して中間車から得ることとする。この中間車は、前記所定の周期で間歇的に回転又は回動するとともに指針車の位置決め状態を解除する解除部を備える。中間車が回転又は回動するとき、解除部が位置決め部材に押接して位置決め部材と指針車との歯合状態を解除する。解除部が位置決め部材に押接する個所は、位置決め部材が指針車と歯合する個所よりも位置決め部材の回動中心に近い位置とする。
代表的な指針式表示装置として時計1(図1)を取り上げる。
図1は、時計1における指針と文字板、及び操作部材を示した図である。
時計1は、通常時刻を表示する通常時針3、通常分針4、通常秒針6を有している。さらに、クロノグラフ計測時間を表示するクロノグラフ分針8、クロノグラフ秒針12、扇状に指針を回動させるレトログラード表示によって曜日を表示する曜針10を有している。
また、時計1は、通常時針3と通常分針4とにより時刻を表示するための時刻表示用目盛2と、通常秒針6により、通常秒を表示するための秒表示用目盛5とを有している。さらに、クロノグラフ分針8によって、クロノグラフ計測分を表示するためのクロノグラフ目盛7と、曜針10によって、曜日をレトログラード表示するためのレトログラード目盛9とを有している。さらに、文字板の裏側に配置され、図1に示していない日車によって、日付を表示するための日表示窓11を有している。
また、時計1は、時刻、日付および曜日を修正するための巻真14に固着された竜頭13、クロノグラフ計測のスタート・停止用ボタン16、クロノグラフ計測時間をリセットするクロノリセットボタン15を有している。
通常時針3、通常分針4及び通常秒針6を駆動するための通常表示輪列や、クロノグラフ分針8、クロノグラフ秒針12を駆動するためのクロノ表示輪列は、主として、ムーブメントを構成する地板の裏蓋側(いわゆる表側)に組まれており(図示していない)、これらの輪列によって所定の回転で通常時刻(時、分、秒)及びクロノグラフ計測時間(分、秒)が表示される。通常表示輪列やクロノ表示輪列は、従来公知のものであって説明を省略する。
地板の文字板側(いわゆる裏側 図2、図3)には、筒車かな17、日回し中間車18、日回し車19及び日車20を備えた日表示輪列21と、筒車かな17、曜回し車22、第2曜中間車23、第1曜中間車24及び曜車25を備えた曜表示輪列26がカレンダー支持台に構成されている。
筒車かな17は、12時間に1回転するものであり、地板の表側に配置された香箱車のバネ又はモーターを動力として駆動される。したがって、日回し車19は24時間で1回転し、1回転ごとに日回し爪27(図3)が日車20の日回し歯28(図2)を1個ずつ送る。日回し歯28は31個あり、爪に対応した日付が文字板の日表示窓11に現れる。日表示は、1日毎に順次変更され、31日経過後1日に戻る。2月と小の月末には竜頭13の1段引きで、一方向の回転により曜日を修正し、他方向の回転により日付を修正することが可能である。
曜表示輪列26の各車は次の構成、配置となっている。
曜回し車22は、表に曜回し爪29を一体に有する。歯数は12個であり、筒車かな17の6個に対して倍なので、24時間で1回転する。第2曜中間車23は、周縁に14個の曜回し歯30を突出して形成してあると共に、表に曜送りカム31を同軸に固定してある。前記の曜回し爪29と曜回し歯30とは、回転してきた曜回し爪29が曜回し歯30へ当接する位置関係にある。
曜送りカム31はこの実施例では180°ごとに7曜分のカム面32(図4に拡大して示している)を構成しており、軸33を中心とした点対称で2連となっている。
カム面32は、基準面34から所定角度αの回転毎に、中心(軸33)からの半径rが所定量Δrずつ増加する凸面の連続となっている。凸面の数は6個であり、基準面34を含めると7曜に合せて7個となる。また、所定角度αの範囲(凸面)では、回転の初期に所定角度βの同心円弧部分を有する。この円弧の中心はいずれも軸33であって、カム面32が回転してもこの間は、半径rの増加がない。なお、基準面34は、前記の所定角度β部分と同じく、軸33を中心とした同心円弧部分である。各凸面は連続して滑らかに形成され、また、隣合う凸面間の連続部分も滑らかに接続されている。この実施例において、所定角度αは滑らかにつなぐための曲線部分を含めて約26°、所定角度βは同約10°である。
これを一般化して述べると、指針表示装置(曜表示輪列26など)は、指針車(曜車25)に動力を伝達するための、カム(曜送りカム31)と、該カムの外周面に接触するレバー(レバー部分35)とを有し、前記カムは、回転中心から外周面に向かう半径(r)が、最小値(r)から最大値(r+6×Δr)まで漸次大きくなるように形成され、前記レバーは、前記カムが回転することにより、外周面(カム面32)への接触部が、前記カムの中心から次第に遠ざかるように移動可能に配置され、前記カムが、前記クリアランス分(距離d)だけ回転しても、前記レバーの接触部が前記カムの中心から遠ざからないように、前記中心からの等距離円弧による凹部を形成した構成である。
第1曜中間車24は、レバー部分35とセクターギア部分36及び結合部分37を有する。結合部分37は、レバー部分35とセクターギア部分36を一体に結合して、基板に対して全体が軸38を中心に回動可能とされている。結合部分37は突起39を有し、これに戻しバネ40(破線で示している)の先端が係合している。戻しバネ40の基部はカレンダー支持台に設けた軸41に取付けられている。第1曜中間車24に対する戻しバネ40の付勢は、軸38を中心にして図において右回転方向である。
レバー部分35の先端は、前記戻しバネの付勢により曜送りカム31のカム面32に当接する。また、セクターギア部分36は先端縁が7個の曜送り歯42とされ曜車25と歯合する。
曜車25は、曜回しギア43とストッパーギア44を同軸一体に有し、曜回し軸45を中心に回動する。曜回し軸45は文字板側で前記の曜針10を駆動する。
符合46は曜ジャンパーであって、曜表示輪列26に関連し、前記の戻しバネ40と同じ軸41に取り付けられている。
曜ジャンパー46は、基部側がバネ部47であってカレンダー支持台に設けた係合突起48に当接し、先端は、前記のストッパーギア44のギアに係合する係合部49となっている。そして、係合部49と軸41との間に前記第2曜中間車23の曜回し歯30の先端が当接する受け面50が形成されている(図5)。受け面50は、直平面であり、曜回し歯30の軌跡に沿って充分な長さを有する。曜回し歯30が曜ジャンパー46に押接する個所である受け面50は、曜ジャンパー46の先端係合部49よりも曜ジャンパー46の軸41(回動中心)に近い位置としてある。このように、曜ジャンパー46は、係合部49が曜回し車45の曜回しギア43と歯合するとともに、受け面50が第2曜中間車23の曜回し歯30によって押接されている。これらの部品には、加工による部品寸法にばらつきがあるため、歯合部分又は押接部分のうち、少なくともいずれかに、これら部品寸法のばらつきを吸収するためのクリアランスを設ける必要がある。後述するように、曜ジャンパー46の受け面50と、第2曜中間車23の曜回し歯30との間にのみクリアランスを設け、曜ジャンパー46の係合部49と曜回し軸45の曜回しギア43との間にクリアランスを設けないことによって、曜回し軸45にがたつきを生じさせずに正確に位置決めすることができる。
曜表示輪列の作動について説明する。
図3は、曜ジャンパー46の先端係合部49がストッパーギア44の歯と係合している。曜ジャンパー46の係合部49は、曜ジャンパー基部側のばね部47が係合突起48に当接していることで、ストッパーギア44側に付勢され、曜車25の遊動を防止した状態にある。係合部49がストッパーギア44の歯と係合した当初には、曜ジャンパー46の受け面50と次にこの受け面50と当接することになる曜回し歯30の先端との間に、距離dのクリアランスがある(図5 図において、第2曜中間車23は右回転)。なお、距離dのクリアランスは支障のない限り、できるだけ小さくしてある。
筒車かな17が6時間で1回転すると曜回し車22は24時間で1回転する。曜回し車22の1回転にともないその曜回し爪29が1日に1回、第2曜中間車23の曜回し歯30と係合して1歯分を間欠回転させる。第2曜中間車23の1歯分の回動は曜送りカム31におけるカム面32の1凸面の通過に相当する(角度α)。通過の開始は同心円弧部分であり、角度βの回動後に角度αの残りの半径増加領域に入る。そして、終了は凸面の頂点(次の同心円弧部分の開始位置)である。
この作動を1歯ずつ7回繰り返し、7回目の終わりにレバー部分35の先端が基準面34に落下する。この落下は戻しバネ40の付勢を受けて急速に行われる。
前記の1歯分を回転する当初、曜回し爪29の先端は距離dのクリアランスを移動し、その後に曜ジャンパー46の受け面50に押接して曜ジャンパー先端部の係合部49を持上げ、ストッパーギア44との係合を解除する。受け面50は、先端係合部49よりも曜ジャンパー46の軸41(回動中心)に近いので、曜回し歯30による曜ジャンパー46のわずかな回動で先端係合部49による位置決め状態を解除することができる。
一方、第2曜中間車23の回転は曜送りカム31の回転をともない、これにより、第1曜中間車24が回転し、戻しばね40の付勢に抗して曜送り歯42が曜回しギア43を間欠回動させる。その結果、曜回しギア43の軸45に取付けられた曜針10(文字板側)が回動し、指示曜日が1日に1回変化する。曜回しギア43が回動するとき、第1曜中間車24の先端はカム31における同心円弧部分(角度β)の終端位置にあるが、第2曜中間車23がこの角度βを回転する間に曜回し歯30は回転によって曜ジャンパー46の受け面を押接し、曜ジャンパー46先端の係合部49がストッパーギア44の歯から外れている。
これにより、曜車25の回動にこじりが生じず、スムーズに回動するようにしている。また、曜回し歯30と係合部49とが歯合した状態では、曜車25が曜ジャンパー46によって直接位置決めされるため複数の歯車を介して間接的に曜車25を位置決めする場合と比較して、部品寸法のばらつきによる影響が小さいため、正確に位置決めすることができる。
この構造を一般化すれば、指針(曜針10)が取り付けられ、所定の周期で間歇的に回転又は回動する指針車(曜車25)と、該指針車を位置決めする位置決め部材(曜ジャンパー46)と、を有する指針式表示装置(曜針10と曜表示輪列26及びレトログラード目盛9)において、前記位置決め部材は、前記指針車の停止中に前記指針車を位置決めすると共に、前記指針車の回転又は回動時に位置決め状態を解除する指針式表示装置である。
さらに、前記指針式表示装置は、前記指針車を回転又は回動させるための動力を、伝達部材(レバー部分35、セクターギア部分36)を介して前記指針車に伝達する中間車(第1曜中間車24)を有し、前記位置決め部材は、前記中間車の動力によって、前記指針車を位置決めする第1の位置と、前記指針車の位置決め状態を解除する第2の位置に移動する指針式表示装置である。
さらに、前記中間車は、前記所定の周期で間歇的に回転又は回動するとともに、前記中間車が回転又は回動するときに指針車の位置決め状態を解除する解除部(曜回し歯30)を備え、前記解除部が、前記位置決め部材(の受け面50)に押接することにより、前記位置決め部材を指針車と歯合した前記第1の位置から前記第2の位置に移動させる指針式表示装置である。
さらに、前記中間車の解除部(曜回し歯30)が前記位置決め部材に押接する個所(受け面50)は、前記位置決め部材が指針車と歯合する個所よりも位置決め部材の回動中心(軸41)に近い位置とした構成である。
この実施例における、曜ジャンパー46の受け面50に対する曜回し歯30の作動タイミングと曜送りカム31による曜回しギア43の作動タイミングについて、図4に示すカム面32との関係で説明する。
前記のように、図5の状態において、第2曜中間車23が回動して曜ジャンパー46の受け面50に当接するまでは距離dのクリアランスを移動する必要がある。この間、第2曜中間車23は回転するが、曜ジャンパー46は移動せず、曜車25は位置決め状態となっている。一方、第2曜中間車23が回転すると、一体の曜送りカム31も回転するので、このままでは、レバー部分35を介して第1曜中間車24も回動し、セクターギア部分36によって曜車25に回転力が伝達され、曜送り歯42と曜回しギア43との間にこじりが生じる。
これを解決するために、この実施例では、曜回し歯30が回動して、先端が距離dのクリアランスを移動し、さらに、曜ジャンパー46の受け面50を押接して曜車25の曜回しギア43と曜ジャンパー46の係合部49との歯合が解除されるまで移動する範囲を、前記の同心円弧部分(β°範囲)としている。曜送りカム31がこの間を回転する間、レバー部35先端の位置は変わらず、第1曜中間車24は回転しない。その後、曜回し歯30が受け面50に押接して曜ジャンパー46の先端係合部49を持上げ始めてから、第1曜中間車24が回動を始める。図6は、位置決め状態が解除され、第1曜中間車24のレバー部分35先端が曜送りカム31におけるカム面32の第1凸面を昇って、曜車25を1歯分回動させ、その凸面頂点に達した状態である。すなわち、曜車25の回転は曜ジャンパー46による曜車25の位置決めが解除されてから開始するので、こじりが生じない。したがって、曜表示輪列26は軽快に作動する。しかも、曜車の停止時は曜ジャンパー46の先端係合部49により位置決めされているので、衝撃で曜針10が振れたりせず、安定している。これを、一般化して述べれば、指針車(曜車25)は、所定の周期毎に所定量だけ回転又は回動し、位置決め部材(曜ジャンパー46)は、前記指針車が、前記所定量だけ回転又は回動して停止した位置で、前記指針車の位置を位置決めしている。
なお、曜ジャンパー46による曜車25の位置決め状態時に、曜回し歯30の先端と曜ジャンパー46の受け面50との間には距離dのクリアランスが存在するが、この距離dはできるだけ小さくするので、あるいは、前記の位置決め状態時に曜ジャンパー46とその他の曜回し歯30とのクリアランスを、第2曜中間車23の回転に支障とならないようにしてできるだけ小さくすることにより、その範囲で第2曜中間車23の遊動をも抑制することができる。
この点を一般化して述べれば、中間車(第2曜中間車23)が停止中は、位置決め部材(曜ジャンパー46)が第1の位置に位置して前記中間車を第1の状態を確保して所定の範囲に位置決めし、位置決め部材と指針車(曜車25)との間にはクリアランスを設けずに指針車を位置決めすると共に、前記中間車と位置決め部材との間にクリアランスを設けて前記中間車を位置決めしているといえる。
図2において、符合51は早修正レバーであり、図1の日・曜日修正ボタンを第1段あるいは第2段に引き抜いて回すことにより、先端爪部分が第2曜中間車23の曜回し歯30あるいは日回し歯28と係合して、曜修正、日修正を手動で行える。符合52は日ジャンパーであり、日車20の遊動を抑制している。なお、日車20の1爪分回転と曜車25の1歯分回動はいずれも1日1回であるが、駆動の負荷を軽減するために時間をずらせて回転又は回動させている。
また、早修正レバー51は、曜回し歯30と係合するときに、早修正レバー51の一部が、第1曜中間車24の下にもぐりこみ、早修正レバー51を操作したときに、上に浮き上る力が働いても、第1曜中間車24に押えつけられて、曜回し歯30との係合状態が保たれるようになっている。
日車20と曜針10は日付が変わるときに回転するが、これらが同時に回転すると大きな負荷となるため、所定のタイミングだけずらして回転するように、これらを駆動する歯車(日回し車19、曜回し車22、第2曜中間車23、曜車25)を予め定められた位相で組み込む必要がある。
図7に示すように、カレンダー支持台53には、各歯車を予め定められた位相で組み込むため、M1〜M4(M4は図6参照)の位置合せマークが設けられている。M1〜M4は、それぞれ、日回し車19、曜回し車22、第2曜中間車23、曜車25の位置合せマークである。
日回し車19には、位置合せのための切り欠き部19bが形成されている。同様に、曜回し車22、曜車25には、位置合せのための切り欠き部22b、25b(25bは、図6参照)が形成されている。
日回し車19は、切り欠き部19bから位置合せマークM1が露出するように組み込まれ、曜回し車22は、切り欠き部22bから位置合せマークM2が露出するように組み込まれ、曜車25は、切り欠き部25bから位置合せマークM4が露出するように組み込まれる。
また、第2曜中間車23は、基準面34の最も半径が小さな部分に第1曜中間車24のレバー部分が当接するとともに、曜回し歯30の間から、位置合せマークM3が露出するように組み込まれる。
このように、各歯車をカレンダー支持台53に組み込むことにより、予め定められた位相で各歯車が組み込まれ、日車20と曜針10は日付が変わるときに、所定タイミングだけずれて回転する。
また、歯車に設けた切り欠き部(19b、22b、25b)と、カレンダー支持台53に設けた位置合せマーク(M1〜M4)によって、各歯車を簡単に組み込むことができる。
以上、時計において曜日を指針で表示する場合について説明したが、曜日表示に限らず、日付や他の情報を指針表示する場合にも適用できる。例えば、一日に一回所定量だけ回転する日回し車19に日付を表示する指針を取付け、文字板に31分割した円形の日付用目盛を設け、この日回し車19を、曜ジャンパー46で位置決めし、回転時に解除するようにしても良い。
さらに、時計に限らず、測定器における指針表示など、本発明は指針式表示装置一般に適用できる。
文字板の平面図 時計表の平面図(カレンダー部) 日表示輪列と曜表示輪列の平面図 カム面の構成を説明するための平面図 曜表示輪列の平面図(位置決め時) 曜表示輪列の平面図(位置決め解除時) 歯車組込み時の位置確認の説明用平面図
符号の説明
1 時計
2 時刻表示用目盛
3 通常時針
4 通常分針
5 秒表示用目盛
6 通常秒針
7 クロノグラフ目盛
8 クロノグラフ分針
9 レトログラード目盛
10 曜針
11 日表示窓
12 クロノグラフ秒針
13 竜頭
14 巻真
15 クロノリセットボタン
16 クロノグラフ計測のスタート・停止用ボタン
17 筒車かな
18 日回し中間車
19 日回し車
19b 切り欠き部(組み込み時位置確認用)
20 日車
21 日表示輪列
22 曜回し車
22b 切り欠き部(組み込み時位置確認用)
23 第2曜中間車
24 第1曜中間車
25 曜車
25b 切り欠き部(組み込み時位置確認用)
26 曜表示輪列
27 日回し爪
28 日回し歯
29 曜回し爪
30 曜回し歯
31 曜送りカム
32 カム面
33 軸(曜回し車)
34 基準面
35 レバー部分
36 セクターギア部分
37 結合部分
38 軸(第1曜中間車の)
39 突起
40 戻しバネ
41 軸(曜ジャンパーの)
42 曜送り歯
43 曜回しギア
44 ストッパーギア
45 曜回し軸
46 曜ジャンパー
47 バネ部
48 係合突起
49 係合部
50 受け面
51 早修正レバー
52 日ジャンパー
53 カレンダー支持台

Claims (10)

  1. 指針が取り付けられ、所定の周期で間歇的に回転又は回動する指針車と、該指針車を位置決めする位置決め部材と、を有する指針式表示装置において、前記位置決め部材は、前記指針車の停止中に前記指針車を位置決めすると共に、前記指針車の回転又は回動時に位置決め状態を解除することを特徴とする指針式表示装置。
  2. 前記指針式表示装置は、前記指針車を回転又は回動させるための動力を、伝達部材を介して前記指針車に伝達する中間車を有し、前記位置決め部材は、前記中間車の動力によって、前記指針車を位置決めする第1の位置と、前記指針車の位置決め状態を解除する第2の位置に移動することを特徴とする請求項1に記載の指針式表示装置。
  3. 前記中間車は、前記所定の周期で間歇的に回転又は回動するとともに、前記中間車が回転又は回動するときに指針車の位置決め状態を解除する解除部を備え、前記解除部が、前記位置決め部材に押接することにより、前記位置決め部材を指針車と歯合した前記第1の位置から指針車と歯合しない前記第2の位置に移動させることを特徴とする請求項2に記載の指針式表示装置。
  4. 前記中間車の解除部が前記位置決め部材に押接する個所は、前記位置決め部材が指針車と歯合する個所よりも位置決め部材の回動中心に近い位置であることを特徴とした請求項3に記載の指針式表示装置。
  5. 前記中間車が停止中は、前記位置決め部材が前記第1の位置に位置して前記中間車を第1の状態を確保して所定の範囲に位置決めし、前記位置決め部材と前記指針車との間にはクリアランスを設けずに前記指針車を位置決めすると共に、前記中間車と前記位置決め部材との間にクリアランスを設けて前記中間車を位置決めしたことを特徴とする請求項4に記載の指針式表示装置。
  6. 前記指針式表示装置は、前記指針車に動力を伝達するための、カムと、該カムの外周面に接触するレバーとを有し、前記カムは、回転中心から外周面に向かう半径が、最小値から最大値まで漸次大きくなるように形成され、前記レバーは、前記カムが回転することにより、前記外周面への接触部が、前記カムの中心から次第に遠ざかるように移動可能に配置され、前記カムが、前記クリアランス分だけ回転しても、前記レバーの接触部が前記カムの中心から遠ざからないように、前記カムの外周面に凹部を形成したことを特徴とする請求項5に記載の指針式表示装置。
  7. 前記凹部を、前記カムの中心からの等距離円弧によって形成したことを特徴とする請求項6に記載の指針式表示装置。
  8. 前記カムは、中間車と一体に形成してあり、レバーを介して指針車を回転することを特徴とした請求項6または7に記載の指針式表示装置。
  9. 前記指針車は、前記所定の周期毎に所定量だけ回転又は回動し、前記位置決め部材は、前記指針車が、前記所定量だけ回転又は回動して停止した位置で、前記指針車の位置を位置決めすることを特徴とする請求項3〜8のいずれか一つに記載の指針式表示装置。
  10. 前記指針は、曜日または日付情報を表示するものであることを特徴とした請求項1〜9のいずれか一つに記載の指針式表示装置。
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