JPH0843547A - 時計のカレンダー機構 - Google Patents

時計のカレンダー機構

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Publication number
JPH0843547A
JPH0843547A JP17801894A JP17801894A JPH0843547A JP H0843547 A JPH0843547 A JP H0843547A JP 17801894 A JP17801894 A JP 17801894A JP 17801894 A JP17801894 A JP 17801894A JP H0843547 A JPH0843547 A JP H0843547A
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JP
Japan
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date
day
feeding
plate
month
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Application number
JP17801894A
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English (en)
Inventor
Noritoshi Suzuki
紀寿 鈴木
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は時計のカレンダー機構に関するもの
である。 【構成】 12枚の歯部を持つ月星車3を設けた月板2
に、日回し車4に設けた月送り爪19を日板1の1日目
検出レバー5にて規制する事で日板1の1日以外は月送
りを防止する。日回し車4に設けた日送り爪20を、月
板2の小月検出レバー6と日板1が30日表示を行なう
時に同期して日板の歯形形状を日送り爪20で2日分送
る形状にする事を規制する事で小の月の30日から1日
へ変わる時のみ日板1を2日分強制的に送る様にしたも
ので、日板1が30日表示の時は2日分、30日表示以
外の時は1日分送られる歯形形状と、日板1の回転位置
規制及び次の日付に該日板を回転させて飛ばす躍制手段
に使用する歯形形状が異なる日板1で構成されている。 【効果】 月末無修正機構の日板カレンダー付き時計を
提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計のカレンダー機構
に関するものである。更に詳しくはカレンダーの月末無
修正機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】指針表示式時計のカレンダー機構、とり
わけ月末無修正機構については従来より各種提案されて
いる。その例を大別すると2種類に分けられる。その1
つとしては、日板、月板、年板等により電気的な接点を
設けたり、あるいは指針を利用して年、月、日等を電気
的に記憶させ、必要に応じて、時計運針をモータやカレ
ンダー送り専用モータ、また電磁アクチュエータ等によ
り日、月、年の板体や指針等を動作させるための特別の
電気回路を有するものである。もう一つの方法として従
来の指針表示式時計にカレンダー機構をメカニカル的に
な機構として構成したものであり、特開昭63−313
089にも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
電気的な方法を有するものは、その操作方法等が複雑に
ならざるを得ず、またコスト的にも回路、接点等を必要
とするため非常に高い。また、後述のメカニカル構成に
よるものも、複雑で且つ部品点数が多くコスト高であ
り、またカレンダー部の厚みも大きくなるものが多く、
市場では超高級時計として販売されているが低価格帯と
しては見受けられない。
【0004】前述に対して特開昭63−313089で
は、従来の曜表示を行なう曜板を12枚の歯部を持つ月
星車を設けた月板に変え、日回し車に設けた月送り爪を
日板の1日検出手段にて規制する事で日板の1日以外は
月板送り防止し、また日回し車に設けた日送り爪を、月
板の小の月検出手段と日板の30日検出手段との同期で
規制することで小の月の30日から1日へ変わる時のみ
日板を2日分強制的に送るようにしたもので、極わずか
な部品点数で簡易的な月末無修正のカレンダー機構を提
案している。
【0005】本発明は、従来の日や曜付きカレンダー時
計の一部を改良し、特開昭63−313089で提案さ
れている機構をより部品点数を少なく、コストの安い月
末無修正機構付き時計を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下の構成を有する。従来の曜表示を行なう
曜板を12枚の歯部を持つ月星車を設けた月板に変え、
日回し車に設けた月送り爪を、日板の1日目を検出する
為の1日目検出手段で規制する事で日板の1日表示以外
は月板送りを防止し、また、日回し車に設けた日送り爪
を、月板の小の月を検出する為の小月検出手段と日板が
30日表示を行なう時に同期して日板の歯丈の形状を、
日送り爪で2日分送る形状にする事との機構を追加し規
制する事で、小の月の30日から1日へ変わる時のみ日
板を2日分強制的に送る様な手段を有する。
【0007】さらに、日板が30日表示の時は2日分、
30日表示以外の時は1日分送られる歯丈の歯形形状
と、前記日板の回転位置規制及び次の日付に該日板を回
転させて飛ばす躍制手段に使用する歯形形状が異なる手
段とを有する。
【0008】
【作用】通常日回し車で回される日板は鋸形状の歯を有
し、該歯は、躍制レバーのバネ力を利用して日板の回転
位置規制を行なう機能、日回し車によって次の日付に変
わる為に日回し車にある日回し爪に引っ掛かり次の日に
変わる機能、日付の修正の為に修正爪に引っ掛かり次の
日に変わる機能、歯先の部分を摺動部として同真円で回
転する摺動機能がある。
【0009】本発明では前記日板の鋸形状の歯を、断面
的にずらした上下2段の歯に変え、前述の各機能を同一
の歯形形状で行なうのではなく、上の歯形形状は日回し
車にある日回し爪に引っ掛かり次の日に変わる機能を有
し、下の歯形形状は日回し車にある日回し爪に引っ掛か
り次の日に変わる機能以外の機能を行なう。
【0010】
【実施例】以下図面により本発明の実施例を詳述する。
図1は、本考案の第1実施例のカレンダー部の作動を含
む平面図、図2及び図3は本発明の第1実施例の日送り
方式を拡大した詳細図、図4は、本発明の第2実施例の
カレンダー部の作動を含む平面図、図5、図6及び図7
は本発明の第2実施例の日送り方式を拡大した詳細図、
図8、図9、図10及び図11は本考案の各実施例のカ
レンダー部の要部断面図であり、図12は本発明を使用
した時計の平面図である。
【0011】図12の時計14では、時針13、分針1
2、秒針11により10時9分35秒を指示し、文字板
21の窓22より月板2と日板1にてJANUARYの
略であるJANで1月と1日を表示している。
【0012】図12の時計ムーブメントのカレンダー機
構について始めに第1実施例で説明すると、図1及び図
8〜図11において、10は筒車であり、該筒車10の
回転は、日回し車4に伝えられて24時間で1回転する
ように減速されている。日回し車4には日板1に設けら
れた後述する31枚の歯部55の内の片側の歯部57を
送る日送る爪20、月板2に一体的に結合された月星車
3に設けられた12枚の歯部50を送る月送る爪19が
設けられていて、プラスチック等の軽弾性部材で出来て
いる。また15はカレンダープレートであり、時計中心
部では筒車10を受け、その外周部に於いては日板1の
後述する歯部55の内の片側の歯部56の歯先部を受け
日板1の回転運動のガイドを構成している。更に日回し
車4は、前記カレンダープレート15の穴部33にて軸
支され、該カレンダープレート15と日板押さえ17に
て軸方向を保持し、適当なガタを確保して回転負荷を低
減する様になっている。前記日板押さえ17は、その外
周部にて日板1の歯部55を押さえ地板16ともに日板
1の断面方向の位置決めをする様になっている。
【0013】月板2に結合している月星車3は筒車10
にて軸支されており、月板座18を該筒車10に圧入す
る事で、該月星車3は回転自由に筒車10に保持される
様になっている。26は月躍制レバーであり、月星車3
の歯部50を押せえる事で月星車3の回転位置規制を行
なうとともに月星車3の月送り時、月早修正時の回転作
動の時に補助的にそのバネ力にて回転を与えるようにな
っている。
【0014】日板1は前述のカレンダープレート15と
地板16の間に歯部55を施し、該歯部55は、日回し
車4に施してある日回し爪20によって引っ掛かり次の
日に変わるのに用いる歯部57と、日躍制レバー27の
バネ力を利用して日板1の回転位置規制を行なうと共に
日板1の日送り時、日早修正時の回転作動の時に補助的
にそのバネ力にて回転を与える事や、歯先の部分を摺動
部として同真円で回転する事に用いる歯部56の2種類
の歯形形状で、断面的にずらしている。よって図11に
示す如く前述した日躍制レバー27は、歯部56にはま
る様に断面的に配置され他方の歯部57には当たること
はない。また該歯部55は、図8に示す様に日回し車4
に施してある日回し爪20によって引っ掛かる様に断面
的に配置され他方の歯部56には引っ掛からない。また
歯部55は図2及び図3に示す様に、時計14の文字板
21の窓22より日板1が30日を表示している時に次
の日付に変わる為に日回し車4に施してある日回し爪2
0によって引っ掛かる歯形形状は他の歯形形状と異なる
歯部58を有しており、この歯形形状の違いによるカレ
ンダー機構の日送り動作は後で詳細に説明する。
【0015】5は1日目検出レバーであり、地板16に
設けられた軸30、31、32にそって図1の図中で左
右に動作する。1日目検出レバー5の端部の1日目検出
部5aは日板1の歯部57の歯底部57aの内壁部と接
触していて、日板1の日付けが1日になった時、日板1
の歯底部57aの内壁部に設けられている凹部57aa
に入り込むようになっている。もう一方の端部である月
送り規制部5bは日回し車4の月送り爪19に押される
と1日目検出レバー5は軸31、32にそって反時計方
向に回転する様になっていて、1日になると前述の1日
目検出部5aが日板1の歯底部57aの内壁部に設けら
れた凹部57aaに入り込み、月送り爪19は月星車3
の歯部50を1歯送り、1ヶ月分月送りを行なう。逆に
いうと日板1の1日表示以外は、日回し車4の月送り爪
19は1日目検出レバー5の月送り規制部5bにて日回
し車4の回転中心方向に押される事によって月星車3を
送らず空送りをする様になっている。
【0016】6は小月検出レバーであり、地板16の軸
29を回転中心し回転自由に軸支されている。小月検出
レバー6の一方は月星車3の歯底円と係合する小月検出
部6aである。月星車3の歯底円は2、4、6、11月
の小の月の場合は深く歯底円52として形成されてお
り、また1、3、5、7、8、10、12月の大の月の
場合の歯底円は、浅い歯底円51として形成されてい
る。
【0017】次にカレンダー機構の日送り動作について
説明する。図1の場合、文字板21の窓22がJAN
(1月)の大の月であるので、小月検出レバー6の小月
検出部6aと係合する月星車3の歯底は浅い歯底円51
となっている。この場合小月検出レバー6の小月検出部
6aと月星車3の浅い歯底円51は接触していてそれ以
上時計方向に回転しない。この時小月検出レバー6のも
う一方である日送り規制部6bは、日回し車4の日送り
爪20を回転中心部33方向に規制する。つまり詳細図
の図2に示す様に、日板1の前方の歯部1aは、小月検
出レバー6の日送り規制部6bによって引っ掛からず空
送りして次の歯部1bの1歯のみを送る様になってい
る。図2に示す日板1の前方の歯部1aは、本発明で重
要な日板1が30日表示を行なう時に同期して日板1の
歯形形状を日送り爪で2日分送る形状にした歯形形状だ
が、この時も小月検出レバー6の日送り規制部6bによ
って引っ掛からず空送りして次の歯部1bの1歯のみを
送る様になる。言い換えれば大の月の場合は全て日送り
爪20は日付を1日分しか送らない様になっている。
【0018】次に小の月の場合は、月星車3の歯底は深
い歯底円52となっており、日送り規制部6aが日回し
車4の日送り爪20に押される事によって小月検出レバ
ー6は時計回りに回転可能になる。詳細図の図3で説明
すると、日送り爪20は日板1の歯部1a及び歯部1b
の2歯を順次送ることが可能になっている。しかし日板
1の歯部55を全て2歯づつ送る事は日付が常に2日づ
つ変わる事となる為、小の月以外は前述の2日送りを禁
止する必要がある。そこで日送り爪20に引っ掛かる日
板1の歯部55を1日送りになる様に引っ掛かり部をひ
っこませる。ここが日板1が断面的にずらした2種類の
歯形形状を施した所以である。
【0019】ところで文字板21の窓22に30日が表
示されている時に同期している日送り爪20に引っ掛か
る日板1の歯部58は変更はしない。図3では文字板2
1の窓22に30日が表示されている時に同期している
日送り爪20に引っ掛かる日板1の歯部58の所に破線
で30日表示以外の歯形形状を示している。これで小の
月の時に文字板21の窓22に30日が表示されている
時以外は小月検出レバー6の規制を受ける事なくとも日
送り爪20は1日分送り、文字板21の窓22に30日
が表示されている時は日送り爪20は2日分送る。ここ
で図3で示す様に日板1の歯部57の歯先円は、文字板
21の窓22に30日が表示されている時に同期してい
る日送り爪20に引っ掛かる日板1の歯部58より出っ
張る事になり、通常の日板付き時計の様に日送り爪20
で送る日板1の歯部55と、日躍制レバー27のバネ力
を利用して回転位置規制や日板1の日送り時、日早修正
時の回転作動の時に補助的にそのバネ力にて回転を与え
る日板1の歯部55が共通に使われる場合不具合が生じ
る。しかし前述の日躍制レバー27のバネ力を利用して
回転位置規制や日板1の日送り時、日早修正時の回転作
動の時に補助的にそのバネ力にて回転を与える日板1の
歯部55を断面的に違えた部分に施す事で解決する。
【0020】次に図12の時計ムーブメントのカレンダ
ー機構についての第2実施例を説明すると、平面図は図
4、断面図は第1実施例と同様の図8〜図11である。
第2実施例は、第1実施例とカレンダー機構の日送り、
月送りの各方式、日板101の歯部155の歯形形状が
違うのみで各部品の働きや関連付けは同じである。よっ
て第1実施例と異なる部分を詳述する。
【0021】図4において、105は1日目検出レバー
であり、地板に設けられた軸130を回転中心に回転自
由に軸支されており、その端部の1日目検出部105a
は、日板101の歯部157の歯底部157aの内壁部
と接触していて、日板101の日付けが1日になった
時、日板101の歯底部157aの内壁部に設けられて
いる凹部157aaに入り込むようになっている。もう
一方の端部である月送り規制部105aは、日回し車4
の月送り爪19に押されると1日目検出レバー105は
軸130によって反時計方向に回転する様になってい
て、1日になると前述の1日目検出部105が、日板1
01の歯底部157aの内壁部に設けられた凹部157
aaに入り込み、月送り爪20は月星車103の歯部1
50を1歯送り、1ヶ月分月送りを行なう。逆にいうと
日板101の1日表示以外は、日回し車4の月送り爪1
9は、1日目検出レバー105の月送り規制部105b
にて日回し車4の回転中心方向に押される事によって月
星車103を送らず空送りをする様になっている。
【0022】106は小月検出レバーであり、地板11
6の軸129を回転中心し回転自由に軸支されている。
小月検出レバー106の一方は月星車103の歯底円と
係合する小月検出部106aである。月星車103の歯
底円は第1実施例と同じく2、4、6、11月の小の月
の場合は深く歯底円152として形成されており、また
1、3、5、7、8、10、12月の大の月の場合の歯
底円は、浅い歯底円151として形成されている。
【0023】次にカレンダー機構の日送り動作について
説明する。図4の場合、文字板21の窓22がJAN
(1月)の大の月であるので、小月検出レバー106の
小月検出部106aと係合する月星車103の歯底は浅
い歯底円151となっている。この場合小月検出レバー
106の小月検出部106aと月星車103の浅い歯底
円151は接触していてそれ以上時計方向に回転しな
い。この時小月検出レバー106のもう一方である日送
り規制部106bは、日回し車4の日送り爪20を回転
中心部33方向に規制する。つまり詳細図の図5に示す
様に、日板101の前方の歯部101aは日回し爪20
で1歯送るが、小月検出レバー106の日送り規制部1
06bによって次の歯部101bは引っ掛からず空送り
しての1歯のみを送る様になっている。図5に示す日板
101の後方の歯部101bは本考案で重要な日板10
1が30日表示を行なう時に同期して日板101の歯形
形状を日送り爪で2日分送る形状にした歯形形状だが、
この時も小月検出レバー106の日送り規制部106b
によって引っ掛からず空送りして前の歯部101aの1
歯のみを送る様になる。言い換えれば大の月の場合は全
て日送り爪20は日付を1日分しか送らない様になって
いる。
【0024】次に小の月の場合は、月星車103の歯底
は深い歯底円152となっており、日送り規制部106
bが日回し車4の日送り爪20に押される事によって小
月検出レバー106は時計回りに回転可能になる。詳細
図の図6及び図7で説明すると、日送り爪20は日板1
01の歯部101a及び歯部101bの2歯を順次送る
ことが可能になっている。ここで図6及び図7に示して
いる細線の日板101の歯部は日躍制レバー27によっ
て回転位置規制を受けている時の位置である。しかし日
板101の歯部155を全て2歯づつ送る事は日付が常
に2日づつ変わる事となる為、小の月以外は前述の2日
送りを禁止する必要がある。そこで日送り爪20に引っ
掛かる日板101の歯部155を1日送りになる様に引
っ掛かり部をひっこませる。ここが日板101が断面的
にずらした2種類の歯形形状を施した第2実施例であ
る。ところで文字板21の窓22に30日が表示されて
いる時に同期している日送り爪20に引っ掛かる日板1
01の歯部155は変更はしない。
【0025】図6は、小の月の時に文字板21の窓22
に30日が表示されている時以外の小月検出レバー10
6の規制を受ける事なくとも日送り爪20が1日分送る
事が出来る詳細図である。日送り爪20は、小月検出レ
バー106の規制を受ける事なく前の歯部101aから
次の歯部101bへ送るが再び日板101の歯部101
bの歯先円が外れるまで図6に示す様ところまで送る。
ここで歯部101bが日送り爪20から外れるが日躍制
レバー27の位置からわかるように次の日付に変わるこ
となく基の位置に回転位置規制される。つまり2日分送
られる事はない。
【0026】次に図7は、小の月の時に文字板21の窓
22に30日が表示されている時で日送り爪20は2日
分送る事が出来る詳細図である。日送り爪20は、小月
検出レバー106の規制を受ける事なく前の歯部101
aから次の歯部101bへ送るが、再び日板101の歯
部101bの歯先円が外れるまで図7に示す様なところ
まで送る。ここで歯部101bは文字板21の窓22に
30日が表示されている時に同期しているので、他の歯
部より出っ張っているため日送り爪20から外れる時は
図7に示す如く、日躍制レバー27の位置からわかるよ
うに次の日付に変わってから、日躍制レバー27によっ
て回転位置規制される。つまり2日分送られる事にな
る。
【0027】ここで図5、図6及び図7で示す様に日板
101の歯部157の歯先円は、文字板21の窓22に
30日が表示されている時に同期している日送り爪20
に引っ掛かる日板101の歯部158のみ出っ張る事に
なり、通常の日板付き時計の様に日送り爪20で送る日
板101の歯部155と、日躍制レバー27のバネ力を
利用して回転位置規制や日板101の日送り時、日早修
正時の回転作動の時に補助的にそのバネ力にて回転を与
える日板101の歯部155が共通に使われる場合不具
合が生じる。しかし第1実施例と同様に前述の日躍制レ
バー27のバネ力を利用して回転位置規制や日板101
の日送り時、日早修正時の回転作動の時に補助的にその
バネ力にて回転を与える日板101の歯部155を断面
的に違えた部分に施す事で解決する。
【0028】図13は、第1実施例に於ける日回し車4
に回転の負荷力としてかかる負荷のタイムチャートであ
る。日回し車4は、筒車10からの回転力を受けて回転
しているが、前述の実施例で説明した様に、日回し車4
に施されている日送り爪20、月送り爪19は、それぞ
れ日板1、月板2の送り中に日回し車4の回転の負荷と
なる。また、日送り爪20は、小月検出レバー6が大の
月を検出すると日送り前に日送り規制部6bより規制を
受ける。この事は日回し車4にとっても回転の負荷とな
る。更に、月送り爪19は、1日目検出レバー5の1日
目検出部5aが日板1の1日を検出しないと月送り前に
月送り規制部5bより規制を受ける。この事も日回し車
4にとって回転の負荷となる。
【0029】前述の日回し車4への回転の負荷として図
13では、(イ)を日送り爪20が、小月検出レバー6
が大の月を検出した時に日送り前に日送り規制部6bよ
り規制を受ける事により発生する負荷のタイミング。
(ロ)を日送り爪20が日板1を送る時に発生する負荷
のタイミング。(ハ)を月送り爪19が、1日目検出レ
バー5の1日目検出部5aが日板1の1日を検出しない
時に月送り前に月送り規制部5bより規制を受ける事に
より発生する負荷のタイミング。(ニ)を月送り爪19
が月板2を送る時に発生する負荷のタイミングである。
ここで、小月検出レバー6が小の月を検出した時は、日
送り前の日送り規制部6bよる日送り爪20への規制は
なく、(イ)部分の負荷のタイミングはない。同様に、
1日目検出レバー5が1日を検出した時は、月送り前の
月送り規制部5bよる月送り爪19への規制はなく、
(ハ)部分の負荷のタイミングはない。また(ハ)の負
荷タイミングを日回し車4が受けている場合は、月送り
爪19は月送りを行なわないため(ニ)部分の負荷タイ
ミングは発生していない。
【0030】以上のような各機能からの負荷を受ける日
回し車4が、確実に各機能を働かせる為に日回し車4に
かかわる負荷を、図13に示す様に日回し車4の回転す
るタイムチャートに合わせてずらしている。これは日回
し車4の回転力以上に負荷を駆ける事を防止する。
【0031】つまり、通常の日、曜表示のカレンダー付
き時計と同様で月末無修正機構を付加する事による時計
自体の出力アップを行なう必要はない。
【0032】次に月板2、日板1の早修正について述べ
るが、通常の曜板と日板付きのカレンダー付き時計と同
様であり、該カレンダー付き時計の早修正は既存技術で
あるためここでは省略する。
【0033】以上の如く通常の曜板と日板付きのカレン
ダー付き時計のカレンダー構造に、2つの検出レバーを
付加する事で、簡単に廉価の月末無修正が可能となる。
【0034】またこの発明は、特開昭63−31308
9と同様に2月は小の月になり30日切り替えの為修正
が必要であるが、その修正が極めて簡単で有る事と廉価
の月末無修正を考えると、特に使用し難い問題はない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、従来の日、曜カレンダー付き時計の曜表示を行
なう曜板を12枚の歯部を持つ月星車を設けた月板に変
え、該月板の歯底部の深さによって大の月と小の月とを
区別し簡単なレバーで検出すると共に、日回し爪の日板
への係合する歯を、30日表示の時は2日分、30日表
示以外の時は1日分送られる形状を施すだけで、簡単な
組み立てで部品点数の少なくすむ殆ど従来の日、曜カレ
ンダー付き時計と変わらない廉価の月末無修正機構が可
能になる。
【0036】また、現在時計に使われる多くの日板は、
プラスチック製が使われ為、断面的に上下2段の異なっ
た歯形形状を形成する日板を成型することは、容易で部
品点数の増加にはつながらない。その上、平面的に上下
2段の異なった歯形形状を重ね合わせる事で、プラスチ
ック成型金型も上下2段の異なった歯形形状を片方の成
型金型で掘りこむことが出来るため、上下2段の異なっ
た歯形形状による上の歯形形状を一方の成型金型で、下
の歯形形状を他方の成型金型で成型する事での型ずれを
起こすことはない。つまり断面的に上下2段の異なった
歯形形状を成型しても、歯形形状を平面的に重ねること
は、前述の歯形の位置擦れが起こる不具合を生じる事が
ないばかりか、精度良く仕上り良好で且つ、月末無修正
に不可欠な情報を提供できる日板が望める。
【0037】その上、時計自体も月末無修正機構を付加
する事による他の時計からの特別な考慮をするかどうか
は、確実に各機能を働かせる為に日回し車にかかわる負
荷を、日回し車の回転するタイムチャートに合わせてず
らすことで解消でき、特別な時計自体の出力アップは必
要なくなる。
【0038】そして、各日送り、月送りが、日回し車の
回転するタイムチャートによってずれることは、ユーザ
ーにとってなんら影響はないばかりか、1月おきのカレ
ンダー修正から開放される。特に、年差時計が多く出回
っている今日、時刻修正をする機会が少なくなって来た
事から、今後進むであろうカレンダー修正自体も少なく
する方向にとって本発明は、コスト的に安く、簡易に提
供できる事は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のカレンダー部の作動を含
む平面図である。
【図2】本発明の第1実施例の日送り方式を拡大した詳
細図である。
【図3】本発明の第1実施例の日送り方式を拡大した詳
細図である。
【図4】本発明の第2実施例のカレンダー部の作動を含
む平面図である。
【図5】本発明の第2実施例の日送り方式を拡大した詳
細図である。
【図6】本発明の第2実施例の日送り方式を拡大した詳
細図である。
【図7】本発明の第2実施例の日送り方式を拡大した詳
細図である。
【図8】本発明の中心部と日回し車における断面図であ
る。
【図9】本発明の中心部と小月検出レバーにおける断面
図である。
【図10】本発明の中心部と1日目検出レバーにおける
断面図である。
【図11】本発明の日躍制レバーにおける断面図であ
る。
【図12】本発明のカレンダー付き時計の正面図であ
る。
【図13】本発明の日回し車にかかる負荷のタイムチャ
ート図である。
【符号の説明】
1 101 日板 2 102 月板 3 103 月星車 4 日回し車 5 105 1日目検出レバー 5a 105a 1日目検出部 5b 105b 月送り規制部 6 106 小月検出レバー 6a 106a 小月検出部 6b 106b 日送り規制部 10 筒車 14 カレンダー付き時計 15 カレンダープレート 16 地板 17 日板押え 19 月送り爪 20 日送り爪 21 文字板 22 窓 26 月躍制レバー 27 日躍制レバー 28、29、30、31、32、129、130 軸 50、150 月星車の歯部 55、155 日板の歯部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒車からの回転を受け1日に1回転する
    日回し車と、該日回し車に設けられて日板を送る為の日
    送り爪及び月板を送る為の月送り爪と、前記日板の1日
    目を検出する為の1日目検出手段と、前記月板の小の月
    を検出する為の小月検出手段を有し、前記1日目検出手
    段が1日を検出した事に基づいて前記月送り爪の月板へ
    の係合を規制する月送り規制手段と、前記小月検出手段
    が小の月を検出した事に基づいて日送り爪の日板への係
    合を規制する日送り規制手段を備えた時計のカレンダー
    機構において、日板に設けてある30日目の歯形は、日
    送り爪が日送り規制手段によって規制を受けない状態で
    は、通常の日送り係合位置よりも1日分手前で係合し、
    2日分日板を送る様に歯丈が他の歯よりも長く構成され
    ている事を特徴とする時計のカレンダー機構。
  2. 【請求項2】 筒車からの回転を受け1日に1回転する
    日回し車と、該日回し車に設けられて日板を送る為の日
    送り爪及び月板を送る為の月送り爪と、前記日板の1日
    目を検出する為の1日目検出手段と、前記月板の小の月
    を検出する為の小月検出手段を有し、前記1日目検出手
    段が1日を検出した事に基づいて前記月送り爪の月板へ
    の係合を規制する月送り規制手段と、前記小月検出手段
    が小の月を検出した事に基づいて日送り爪の日板への係
    合を規制する日送り規制手段を備えた時計のカレンダー
    機構において、日板に設けてある30日目の歯丈が他の
    歯よりも長いと共に、日送り爪が日送り規制手段によっ
    て規制を受けない状態では、通常の日送り係合ストロー
    クよりも1日分長く係合する事により、2日分日板を送
    る様に構成されている事を特徴とする時計のカレンダー
    機構。
  3. 【請求項3】 日板には、日送り爪と係合する31枚の
    日送り歯とは別に、日板の回転位置を規制する為の躍制
    手段と係合する回転位置規制歯が設けられている事を特
    徴とする請求項1または請求項2記載の時計のカレンダ
    ー機構。
  4. 【請求項4】 日板に設けられた日送り爪と係合する3
    1枚の日送り歯と、同じく日板に設けられた日板の回転
    位置を規制する為の躍制手段と係合する回転位置規制歯
    が平面的に重なっている事を特徴とする請求項3記載の
    時計のカレンダー機構。
  5. 【請求項5】 筒車からの回転を受け1日に1回転する
    日回し車に負荷力として与える、月送り爪を規制する月
    送り規制手段、日送り爪を規制する日送り規制手段、日
    回し爪で日板を送る日送り手段及び月回し爪で月板を送
    る月送り手段は、日回し車の回転に対して時間的に重な
    らない事を特徴とする請求項1または請求項2記載の時
    計のカレンダー機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014044195A (ja) * 2012-08-01 2014-03-13 Seiko Instruments Inc カレンダ機構並びに該機構を備えたムーブメント及びカレンダ時計
JP2017227637A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 ランゲ ウーレン ゲーエムベーハー 時計におけるカレンダーの日付変更装置
JP2017227636A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 ランゲ ウーレン ゲーエムベーハー 時計におけるカレンダーの順送り装置

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