JPH06167284A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH06167284A
JPH06167284A JP20806393A JP20806393A JPH06167284A JP H06167284 A JPH06167284 A JP H06167284A JP 20806393 A JP20806393 A JP 20806393A JP 20806393 A JP20806393 A JP 20806393A JP H06167284 A JPH06167284 A JP H06167284A
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Hisao Kobayashi
久雄 小林
Shinichi Sato
真一 佐藤
Yoshitami Kondo
芳民 近藤
Kazuo Kobayashi
和男 小林
Shinya Yamamoto
真也 山本
Masao Iguchi
雅夫 井口
Izuru Shimizu
出 清水
Tetsuo Yoshida
哲夫 吉田
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数及び高い加工精度を要する公転位置
規制孔の数を減少するスクロール型圧縮機を提供する。 【構成】 フロントハウジング2内に収容された回転軸
3には偏心軸4が止着されており、偏心軸4には可動ス
クロール7がブッシュ6を介して回転可能に支持されて
いる。可動スクロール7のスクロール基板7aには可動
側公転位置規制孔8B1 が設けられており、前記フロン
トハウンジング2の受圧壁2aには固定側公転位置規制
孔8A1 が設けられている。受圧壁2aとスクロール基
板7aとの間には公転位置規制リング9が介在されてお
り、可動側公転位置規制孔8B1 及び固定側公転位置規
制孔A1 に公転位置規制リング9上の自転阻止ピン9b
1 ,9a1 が挿通されている。両スクロール1,7の間
の圧縮室Pにおける圧縮反力はスクロール基板7aと受
圧壁2aとの間に介在された図示しない受圧素子を介し
て受圧壁2aに伝えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固定スクロールと、この
固定スクロールに対向して自転不能かつ公転可能に支持
された可動スクロールとの間に可動スクロールの公転に
基づいて容積減少する圧縮室を形成するスクロール型圧
縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機のスクロール公転機
構としては特公平2−2476号公報に開示されたもの
がある。この公転機構では、可動スクロールを収容する
ハウジングの受圧壁と可動スクロールのスクロール基板
との両対向面上にレースを介して固定リング及び可動リ
ングを対向止着するとともに、両リングに複数のポケッ
トを対向して透設し、この対向ポケット間に横円柱状の
自転阻止ローラを挿入している。自転阻止ローラは対向
するポケットの周壁間に挟み込まれながら転動する。こ
の挟み込み転動によって可動スクロールが自転を阻止さ
れつつ公転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自転阻止を行なうため
の自転阻止ローラの径d、ポケットの径D及び公転半径
rの間にはD=d+rの関係があり、自転阻止ローラの
径dは公転半径r及びポケットの径Dによって規制され
る。自転阻止ローラの両端面は前記両レースに摺接され
ていて、可動スクロールに作用する圧縮反力は前記ロー
ラを介してハウジングの受圧壁により受け止められる。
このような受圧機能を持つ自転阻止ローラの径dを大き
くするにはポケットの径Dを大きくすればよいが、その
ためには固定リング及び可動リングの幅を大きくしなけ
ればならない。
【0004】しかしながら、固定リング及び可動リング
の幅の拡大は圧縮機の胴径の拡大をもたらし、圧縮機が
大型化する。圧縮機の大型化を回避しつつ圧縮反力を受
け止めるために必要な受圧面積を複数の自転阻止ローラ
で分担するには自転阻止ローラの個数を増やさねばなら
ない。このような自転阻止ローラの個数増はポケットの
個数増にも繋がるが、高い加工精度を要求されるポケッ
トの個数増は加工時間増、コスト増を招くことになる。
【0005】本発明の第1の目的は従来装置のポケット
の個数を減らし得るスクロール型圧縮機を提供すること
にある。又、この発明の第2の目的は上記第1の目的に
加えて、受圧素子の摺動部の摩耗を抑制し、可動スクロ
ールの旋回動作を円滑に行うことができるスクロール型
圧縮機を提供することにある。
【0006】さらに、第3の目的は、上記第1の目的に
加えて、部品点数を減少して製造及び組付を容易に行
い、製造コストを削減することができるスクロール型圧
縮機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、上記第1の目的を達成するためスクロール型圧縮機
において、可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反
力を受け止めるハウジング側の受圧壁と可動スクロール
のスクロール基板との間に公転位置規制リングを介在
し、該公転位置規制リングには複数の自転阻止ピンを前
記受圧壁側及び可動スクロールのスクロール基板側に指
向し、かつ周方向に点在するように支持し、前記受圧壁
に固定側公転位置規制孔を複数箇所に設けて、該固定側
公転位置規制孔に前記自転阻止ピンを緩く挿入し、可動
スクロールのスクロール基板に可動側公転位置規制孔を
複数箇所に設けて、該可動側公転位置規制孔に前記自転
阻止ピンを緩く挿入し、可動スクロールに作用する圧縮
室内の圧縮反力を受圧壁に伝えるための受圧素子を可動
スクロールのスクロール基板と受圧壁との間に介在し
た。
【0008】又、請求項2記載の発明では、請求項1に
おいて、前記受圧素子を球面部と平面部とにより構成
し、該平面部を受圧壁及び可動スクロール基板の背面の
少なくとも一方に摺接し、前記球面部を公転位置規制リ
ングの前後両面のうち少なくとも片面に形成した凹部に
摺接係合した。
【0009】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1において、前記公転位置規制リングに自転阻止ピンを
貫通支持するための透孔を複数箇所に形成し、各透孔と
対応する前記規制リングの前後両面には案内溝を形成
し、該案内溝以外の前記規制リングの前後両面には受圧
壁及び可動スクロール基板の背面と摺接する平板状の受
圧素子を形成した。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では可動スクロールの公転
に伴い、公転位置規制リングに支持した自転阻止ピンは
受圧壁に設けた固定側公転位置規制孔の内周面及び可動
スクロールの基板に設けた可動側公転位置規制孔の内周
面に沿って摺接する。又、公転位置規制リング及び自転
阻止ピンはこの摺接作用によって公転中心側から可動ス
クロールの公転位置側へ付勢され、固定側公転位置規制
孔に対する自転阻止ピンの接触位置が、可動側公転位置
規制孔に対する自転阻止ピンの接触位置に対して180
°反対側となる。このような接触関係により可動スクロ
ールの自転が阻止される。
【0011】又、請求項2記載の発明では、請求項1記
載の発明の作用に加えて、受圧素子が球面部と平面部に
より形成され、球面部は公転位置規制リングに形成した
凹部内で自在に回動するので、圧縮反力を可動スクロー
ル基板から受圧壁に伝達する際、局部当たりを無くし
て、摺動が円滑に行われ、可動スクロールの旋回動作が
円滑に行われる。
【0012】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1記載の発明の作用に加えて、公転位置規制リングに自
転阻止ピンを貫通支持するための透孔及びその周囲に案
内溝を形成するのみの簡単な加工作業で済む。又、受圧
素子の摺動面積が大きくなるので、圧縮反力を安定して
受圧壁に伝達する。
【0013】
【実施例】以下、請求項1記載の発明を具体化した第1
実施例を図1〜図4に基づいて説明する。
【0014】図1に示すように、センタハウジング1d
を兼ねる固定スクロール1にはフロントハウジング2が
接合固定されている。フロントハウジング2内には回転
軸3が回転可能に支持されており、回転軸3には偏心軸
4が止着されている。
【0015】偏心軸4にはバランスウエイト5及びブッ
シュ6が回動可能に支持されている。ブッシュ6には可
動スクロール7が固定スクロール1と対向接合するよう
にラジアルベアリング11を介して回転可能に支持され
ており、両スクロール1,7のスクロール基板1a,7
a及び渦巻壁1b,7bにより圧縮室Pが形成される。
【0016】可動スクロール7に対向するフロントハウ
ジング2の受圧壁2aには円筒形状の一対の固定側カラ
ー8A,8Aが嵌入固定され、両カラー8A,8Aの内
周面を固定側公転位置規制孔8A1 ,8A2 としてい
る。スクロール基板7a側には円筒形状の一対の可動側
カラー8B,8Bが嵌入固定され、両カラー8B,8B
の内周面を可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 として
いる。固定側公転位置規制孔8A1 ,8A2 は回転軸3
の回転軸線L1 に関して180°の回転対称位置に配置
されている。可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 はブ
ッシュ6の中心軸線L2 に関して180°の回転対称位
置に配置されている。
【0017】スクロール基板7aとフロントハウジング
2との間には公転位置規制リング9が配設されている。
公転位置規制リング9には4つの自転阻止ピン9a1
9a 2 ,9b1 ,9b2 が90°の位相差をもって周方
向に固定されている。一対の自転阻止ピン9a1 ,9a
2 は公転位置規制リング9の半径中心に関して180°
の回転対称位置に配置されており、自転阻止ピン9
1 ,9b2 も前記半径中心に関して180°の回転対
称位置に配置されている。又、公転位置規制リング9に
は自転阻止ピン9a1 ,9a2 ,9b1 ,9b2 よりも
大径の複数(第1実施例では8つ)の挿通孔9cが周方
向に配列されている。
【0018】図4は可動スクロール7、固定側公転位置
規制孔8A1 ,8A2 、可動側公転位置規制孔8B1
8B2 、公転位置規制リング9の分解斜視図である。図
2及び図3に示すように自転阻止ピン9a1 ,9a2
固定側公転位置規制孔8A1,8A2 に緩く挿入され、
自転阻止ピン9b1 ,9b2 は可動側公転位置規制孔8
1 ,8B2 に緩く挿入されている。挿通孔9cには円
柱形状の受圧素子10が挿通されている。受圧素子10
は可動スクロール7の基板7aとフロントハウジング2
の受圧壁2aとの間に介在されており、可動スクロール
7に作用する圧縮室Pにおける圧縮反力をフロントハウ
ジング2の受圧壁2aに伝える。
【0019】偏心軸4の公転に伴い、可動スクロール7
が回転軸3の回りを公転し、図示しない入口から導入さ
れた冷媒ガスが両スクロール1,7間の圧縮室Pへ流入
する。圧縮室Pは可動スクロール7の公転に伴って容積
減少しつつ両スクロール1,7の渦巻壁1b,7bの始
端部間に向けて収束して行く。圧縮室Pの容積減少によ
って圧縮された冷媒ガスはスクロール基板1a上の吐出
ポート1cから吐出室12内へ吐出される。吐出ポート
1cは吐出室12側で吐出弁13により開放可能に閉塞
されている。
【0020】図2及び図3の状態では可動スクロール7
が互いに180°の公転位置関係にある。図2では可動
スクロール7の公転位置が最上動位置にあり、自転阻止
ピン9b1 ,9b2 は可動側公転位置規制孔8B1 ,8
2 の内周面に対して最上位部分に接している。公転位
置規制リング9はこの接触によって回転軸3の回転軸線
1 (可動スクロール7の公転中心)側から可動スクロ
ール7の公転位置側へ付勢されている。従って、自転阻
止ピン9a1 ,9a2 が固定側公転位置規制孔8A1
8A2 の内周面の最下位部分に接触する。
【0021】図2の状態から偏心軸4が180°公転す
ると、可動スクロール7の公転位置が最下動位置にく
る。このため図3に示すように自転阻止ピン9b1 ,9
2 は可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 の内周面に
対して最下位部分に接する。公転位置規制リング9はこ
の接触によって回転軸3の回転軸線L1 側から可動スク
ロール7の公転位置側へ付勢され、自転阻止ピン9
1 ,9a2 は固定側公転位置規制孔8A1 ,8A2
内周面の最上位部分に接触する。
【0022】即ち、可動スクロール7の公転に伴い、自
転阻止ピン9b1 ,9b2 が可動側公転位置規制孔8B
1 ,8B2 の内周面に沿って摺接し、公転位置規制リン
グ9はこの摺接作用によって公転中心側から可動スクロ
ール7の公転位置側へ付勢される。従って、自転阻止ピ
ン9a1 ,9a2 に接する固定側公転位置規制孔8
1 ,8A2 の内周面部分は、自転阻止ピン9b1 ,9
2 と可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 の内周面と
の接触部位に対して180°反対側の内周面に接する。
【0023】前記自転阻止ピン9a1 ,9a2 ,9
1 ,9b2 の径をD、固定側公転位置規制孔8A1
8A2 及び可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 の径を
dとした場合、図2の状態から図3の状態に移行する
と、自転阻止ピン8B1 ,8B2 は2(D−d)だけ移
動したことになる。この値はブッシュ6の公転半径rの
2倍であり、従って、自転阻止ピン9a1 ,9a2 ,9
1 ,9b2 の径D、公転位置規制孔8A1 ,8A2
び8B1 ,8B2 の径d、ブッシュ6の公転半径rの間
には、D=d+rの関係が設定されている。この関係に
よって可動スクロール7の公転半径がrに規定される。
【0024】一対の可動側公転位置規制孔8B1 ,8B
2 はブッシュ6の中心軸線L2 の回りに公転しようとす
る。しかし、公転位置規制リング9には前記自転阻止ピ
ン9a1 ,9a2 ,9b1 ,9b2 が固定され、一対の
固定側公転位置規制孔8A1,8A2 を形成する一対の
固定側カラー8A,8Aはフロントハウジング2に固定
されている。従って、固定側公転位置規制孔8A1 に接
する自転阻止ピン9a 1 は公転位置規制リング9の一方
向への回動を阻止し、固定側公転位置規制孔8A2 に接
する自転阻止ピン9a2 は公転位置規制リング9の他方
向への回動を阻止する。この回動阻止は可動スクロール
7の全ての公転位置に対して生じる。従って、可動スク
ロール7がブッシュ6の中心軸線L2 の回りに自転する
ことはない。
【0025】可動スクロール7を自転させることなく公
転させる第1実施例のスクロール型圧縮機では、特公平
2−2476号公報の従来装置に比して公転位置規制リ
ングが1つ減少する。しかも、受圧壁2aに圧縮反力を
伝えるための機能を固定側公転位置規制孔8A1 ,8A
2 及び可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 とは無関係
に受圧素子10に分担させており、受圧素子10はスク
ロール基板7a及び受圧壁2aに摺接して圧縮反力を受
圧壁2aに伝える。従って、受圧素子10の径は公転位
置規制リング9の幅の範囲内で大きく形成した挿通孔9
cの径以下であればよく、受圧素子10の径を大きくす
ることができる。受圧素子10の増径は受圧面積の増大
に繋がり、耐圧に必要な受圧素子10の個数を減少する
ことができる。
【0026】自転阻止機能を必要とするのは自転阻止ピ
ン9a1 ,9a2 ,9b1 ,9b2のみであり、固定側
公転位置規制孔8A1 ,8A2 及び可動側公転位置規制
孔8B1 ,8B2 の内周面の加工には高い精度が要求さ
れる。圧縮反力の伝達及び自転阻止機能の両方を自転阻
止ローラで受け持つ特公平2−2476号公報の従来装
置では、全てのポケットの内周面加工精度を高くしなけ
ればならないが、圧縮反力を伝えるだけの受圧素子10
を挿通する挿通孔9cの内周面の加工には高い加工精度
を必要としない。従って、第1実施例のスクロール型圧
縮機は部品点数減に加えて加工作業も簡単になり、コス
トも低減する。
【0027】特に、第1実施例では公転位置規制リング
9に自転阻止ピン9a1 ,9a2 ,9b1 ,9b2 を固
定しているので、幅及び肉厚に制限のある公転位置規制
リング9に固定側公転位置規制孔8A1 ,8A2 及び可
動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 を形成する必要がな
い。このため、公転位置規制リング9の小型、軽量化を
図り、ハウジングを小径化して圧縮機の小型、軽量化を
実現することができる。
【0028】さらに、第1実施例では受圧素子10は公
転位置規制リング9の挿通孔9cに緩く挿通されている
が、図5に示すように公転位置規制リング9の両面に受
圧素子9dを一体形成してもよい。この場合、公転位置
規制リング9は受圧素子9dを介してスクロール基板7
a及び受圧壁2aに接することになる。
【0029】次に、請求項2記載の発明を具体化した第
2実施例を図6により説明する。この実施例では半球形
状の受圧素子14を用いている。フロント及びリヤ側の
受圧素子14の半球状部14aは公転位置規制リング9
に一体形成された支持突部9e上の凹部9fにそれぞれ
嵌入されている。又、フロント側の受圧素子14の平面
部14bはフロントハウジング2の受圧壁2aに摺接さ
れ、リヤ側の受圧素子14の平面部14bは可動スクロ
ール基板7aの背面に摺接される。
【0030】前記可動スクロール7のスクロール基板7
aは加工誤差、組み付け誤差等により受圧壁2aに対し
て正確に平行にすることが難しいが、受圧素子14の半
球状部14aはこの平行誤差を吸収する回動自由性をも
つ。従って、受圧素子14は受圧壁2a及び可動スクロ
ール基板7aの背面に対してぴったりと接し、圧縮反力
が受圧壁2a側で無理なく受け止められるとともに、可
動スクロール7の旋回運動が円滑に行われる。
【0031】次に、請求項3記載の発明を具体化した第
3実施例を図7及び図8に基づいて説明する。この実施
例では前記公転位置規制リング9に対し一体状に形成し
た自転阻止ピン9a2 ,9b2 (9a1 ,9b1 も同様
に一体である。)を計4ヵ所に貫通固定している。又、
前記公転位置規制リング9の前後両面には偏平状の受圧
素子9dが一体に形成され、各受圧素子9dの摺動面9
gには潤滑油を貯留するための貯油孔9hが形成されて
いる。さらに、前記各受圧素子9dの間には冷媒ガスを
自転阻止ピン9a2 ,9b2 側に案内するための案内溝
9iが形成されている。
【0032】この第3実施例では公転位置規制リング9
自体に受圧素子9dを一体に形成しているので、部品点
数をさらに減少して構造を簡素化することができる。
又、この実施例では板状のリング9に対し自転阻止ピン
9a2 ,9b2 の支持孔9jと案内溝9iを形成するの
みで、容易に公転位置規制リング9を加工することがで
き、製造及び組付作業が容易となる。
【0033】本発明は勿論前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば次のように具体化することもできる。 (1)図9に示すように第1,2実施例で述べた前記公
転位置規制リング9に対し一体状に形成した自転阻止ピ
ン9a2 ,9b2 (9a1 ,9b1 も同様に一体であ
る。)を貫通固定するようにしてもよい。この別例の場
合にも部品点数が減少し、かつ製造及び組付作業が容易
となる。
【0034】(2)図10に示すように前記公転位置規
制リング9上の凹部9fに受圧素子14の半球状部14
aを嵌入支持するとともに、平面部14bを受圧壁2a
に摺接すること。又、リング9の他面を可動スクロール
7の背面に摺接する摺動面9gとしてもよい。又、この
関係を図11に示すように前後逆にしてもよい。
【0035】(3)図12に示すように前記公転位置規
制リング9の凹部9fを円錐形にしたり、図13に示す
ように凹部9fと摺動面9g側を連通する透孔9kを形
成して摺動面9gの潤滑性を向上したりすることもでき
る。
【0036】(4)図14に示すように公転位置規制リ
ング9を均一厚さのリング材により構成し、その前後両
面を受圧壁2a及び可動スクロール基板7aの背面に対
する摺動面とすること。この場合には各摺動面の潤滑は
例えばフロントハウジング2に形成した連通路2b及び
可動スクロール基板7aに形成した連通路7cにより行
うようにする。
【0037】(5)図15に示すようにフロントハウジ
ング2の受圧壁2aに鉄製の受圧板15を接合固定し、
可動スクロール基板7aの背面に例えばニッケル−リン
合金よりなるメッキ層あるいはニッケル−ボロン合金よ
りなるメッキ層16を形成すること。この場合にはフロ
ントハウジング2、公転位置規制リング9及び可動スク
ロール7が同一のアルミニウム材により構成されていて
も、同一材料の摺動を回避でき、規制リング9の重量を
軽減することができる。
【0038】(6)前記固定側カラー8A及び可動側カ
ラー8Bを受圧壁2a及びスクロール基板7aに対し、
回動可能に嵌合することもできる。この場合には可動ス
クロール7の公転運動が滑らかとなる。
【0039】(7)前記固定側公転位置規制孔及び可動
側公転位置規制孔をそれぞれ3個以上使用することもで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明は特許請求
の範囲に記載した構成をとったことにより、各請求項は
次のような効果を奏する。
【0041】請求項1記載の発明は、自転阻止機能を受
け持つ自転阻止ピンの個数を減らして高い加工精度を要
する公転位置規制孔の個数を減らすことができ、部品点
数減及び加工工程の簡略化を達成し得るという優れた効
果を奏する。
【0042】又、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の効果に加えて、受圧素子の摺動部の摩耗を抑制
し、可動スクロールの旋回動作を円滑に行うことができ
る効果がある。
【0043】さらに、又、請求項3記載の発明は、請求
項1記載の発明の効果に加えて、部品点数を減少して製
造及び組付を容易に行い、製造コストを削減することが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例のスクロール圧
縮機全体の側断面図である。
【図2】自転阻止リングを通るスクロール圧縮機の断面
図である。
【図3】図2の状態から可動スクロールを180°公転
した状態を示す断面図である。
【図4】自転阻止リング及び可動スクロールの分解斜視
図である。
【図5】別例を示す分解斜視図である。
【図6】請求項2記載の発明を具体化した第2実施例を
示す分解斜視図である。
【図7】請求項3記載の発明を具体化した第3実施例を
示す断面図である。
【図8】第3実施例の自転阻止リング及び可動スクロー
ルの分解斜視図である。
【図9】別例を示す断面図である。
【図10】別例を示す断面図である。
【図11】別例を示す断面図である。
【図12】別例を示す断面図である。
【図13】別例を示す断面図である。
【図14】別例を示す断面図である。
【図15】別例を示す断面図である。
【符号の説明】 1…固定スクロール、2a…受圧壁、3…回転軸、4…
偏心軸、7…可動スクロール、7a…スクロール基板、
8A1 ,8A2 …固定側公転位置規制孔、8B1 ,8B
2 …可動側公転位置規制孔、9…公転位置規制リング、
9a1 ,9a2 ,9b1 ,9b2 …自転阻止ピン、9c
…挿通孔、9d…受圧素子、9e…支持筒、9f…凹
部、9g…摺動面、9i…案内溝、10,14…受圧素
子、14a…半球状部、14b…平面部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 スクロール型圧縮機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固定スクロールと、この
固定スクロールに対向して自転不能かつ公転可能に支持
された可動スクロールとの間に可動スクロールの公転に
基づいて容積減少する圧縮室を形成するスクロール型圧
縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機のスクロール公転機
構としては特公平2−2476号公報に開示されたもの
がある。この公転機構では、可動スクロールを収容する
ハウジングの受圧壁と可動スクロールのスクロール基板
との両対向面上にレースを介して固定リング及び可動リ
ングを対向止着するとともに、両リングに複数のポケッ
トを対向して透設し、この対向ポケット間に横円柱状の
自転阻止ローラを挿入している。自転阻止ローラは対向
するポケットの周壁間に挟み込まれながら転動する。こ
の挟み込み転動によって可動スクロールが自転を阻止さ
れつつ公転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自転阻止を行なうため
の自転阻止ローラの径d、ポケットの径D及び公転半径
rの間にはD=d+rの関係があり、自転阻止ローラの
径dは公転半径r及びポケットの径Dによって規制され
る。自転阻止ローラの両端面は前記両レースに摺接され
ていて、可動スクロールに作用する圧縮反力は前記ロー
ラを介してハウジングの受圧壁により受け止められる。
このような受圧機能を持つ自転阻止ローラの径dを大き
くするにはポケットの径Dを大きくすればよいが、その
ためには固定リング及び可動リングの幅を大きくしなけ
ればならない。
【0004】しかしながら、固定リング及び可動リング
の幅の拡大は圧縮機の胴径の拡大をもたらし、圧縮機が
大型化する。圧縮機の大型化を回避しつつ圧縮反力を受
け止めるために必要な受圧面積を複数の自転阻止ローラ
で分担するには自転阻止ローラの個数を増やさねばなら
ない。このような自転阻止ローラの個数増はポケットの
個数増にも繋がるが、高い加工精度を要求されるポケッ
トの個数増は加工時間増、コスト増を招くことになる。
【0005】本発明の第1の目的は部品点数を低減して
構成を簡素化し、加工工程の簡略化を図ることができる
スクロール型圧縮機を提供することにある。又、この発
明の第2の目的は上記第1の目的に加えて、受圧素子の
摺動部の摩耗を抑制し、可動スクロールの旋回動作を円
滑に行うことができるスクロール型圧縮機を提供するこ
とにある。
【0006】さらに、第3の目的は、上記第1の目的に
加えて、部品点数を減少して製造及び組付を容易に行
い、製造コストを削減することができるスクロール型圧
縮機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、上記第1の目的を達成するためスクロール型圧縮機
において、可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反
力を受け止めるハウジング側の受圧壁と可動スクロール
のスクロール基板との間に公転位置規制リングを介在
し、該公転位置規制リングには複数の自転阻止ピンを前
記受圧壁側及び可動スクロールのスクロール基板側に指
向し、かつ周方向に点在するように支持し、前記受圧壁
に固定側公転位置規制孔を複数箇所に設けて、該固定側
公転位置規制孔に前記自転阻止ピンを緩く挿入し、可動
スクロールのスクロール基板に可動側公転位置規制孔を
複数箇所に設けて、該可動側公転位置規制孔に前記自転
阻止ピンを緩く挿入し、可動スクロールに作用する圧縮
室内の圧縮反力を受圧壁に伝えるための受圧素子を可動
スクロールのスクロール基板と受圧壁との間に介在し
た。
【0008】又、請求項2記載の発明では、請求項1に
おいて、前記受圧素子を球面部と平面部とにより構成
し、該平面部を受圧壁及び可動スクロール基板の背面の
少なくとも一方に摺接し、前記球面部を公転位置規制リ
ングの前後両面のうち少なくとも片面に形成した凹部に
摺接係合した。
【0009】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1において、前記公転位置規制リングに自転阻止ピンを
貫通支持するための透孔を複数箇所に形成し、各透孔と
対応する前記規制リングの前後両面には案内溝を形成
し、該案内溝以外の前記規制リングの前後両面には受圧
壁及び可動スクロール基板の背面と摺接する平板状の受
圧素子を形成した。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では可動スクロールの公転
に伴い、公転位置規制リングに支持した自転阻止ピンは
受圧壁に設けた固定側公転位置規制孔の内周面及び可動
スクロールの基板に設けた可動側公転位置規制孔の内周
面に沿って摺接する。又、公転位置規制リング及び自転
阻止ピンはこの摺接作用によって公転中心側から可動ス
クロールの公転位置側へ付勢され、固定側公転位置規制
孔に対する自転阻止ピンの接触位置が、可動側公転位置
規制孔に対する自転阻止ピンの接触位置に対して180
°反対側となる。このような接触関係により可動スクロ
ールの自転が阻止される。
【0011】又、請求項2記載の発明では、請求項1記
載の発明の作用に加えて、受圧素子が球面部と平面部に
より形成され、球面部は公転位置規制リングに形成した
凹部内で自在に回動するので、圧縮反力を可動スクロー
ル基板から受圧壁に伝達する際、局部当たりを無くし
て、摺動が円滑に行われ、可動スクロールの旋回動作が
円滑に行われる。
【0012】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1記載の発明の作用に加えて、公転位置規制リングに自
転阻止ピンを貫通支持するための透孔及びその周囲に案
内溝を形成するのみの簡単な加工作業で済む。又、受圧
素子の摺動面積が大きくなるので、圧縮反力を安定して
受圧壁に伝達する。
【0013】
【実施例】以下、請求項1記載の発明を具体化した第1
実施例を図1〜図4に基づいて説明する。
【0014】図1に示すように、センタハウジング1d
を兼ねる固定スクロール1にはフロントハウジング2が
接合固定されている。フロントハウジング2内には回転
軸3が回転可能に支持されており、回転軸3には偏心軸
4が止着されている。
【0015】偏心軸4にはバランスウエイト5及びブッ
シュ6が回動可能に支持されている。ブッシュ6には可
動スクロール7が固定スクロール1と対向接合するよう
にラジアルベアリング11を介して回転可能に支持され
ており、両スクロール1,7のスクロール基板1a,7
a及び渦巻壁1b,7bにより圧縮室Pが形成される。
可動スクロール7は所定の円軌道運動(公転)を行うこ
とにより、圧縮室Pの容積を変化させ、冷媒ガスを圧縮
する。
【0016】可動スクロール7に対向するフロントハウ
ジング2の受圧壁2aには円筒形状の一対の固定側カラ
ー8A,8Aが嵌入固定され、両カラー8A,8Aの内
周面を固定側公転位置規制孔8A1 ,8A2 としてい
る。スクロール基板7a側には円筒形状の一対の可動側
カラー8B,8Bが嵌入固定され、両カラー8B,8B
の内周面を可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 として
いる。図2に示すように、固定側公転位置規制孔8
1 ,8A2 は回転軸3の回転軸線L1 に関して180
°の回転対称位置に配置されている。可動側公転位置規
制孔8B1 ,8B2 はブッシュ6の中心軸線L2 に関し
て180°の回転対称位置に配置されている。
【0017】スクロール基板7aとフロントハウジング
2との間には公転位置規制リング9が配設されている。
公転位置規制リング9には可動スクロール7が自身の軸
心を中心に回転(自転)することを阻止するための4つ
の自転阻止ピン9a1 ,9a 2 ,9b1 ,9b2 が周方
向に90°の位相差をもって固定されている。これらピ
ンのうち一対の自転阻止ピン9a1 ,9a2 は公転位置
規制リング9の半径中心に関して180°の回転対称位
置に配置されており、他の対の自転阻止ピン9b1 ,9
2 も前記半径中心に関して180°の回転対称位置に
配置されている。又、公転位置規制リング9には自転阻
止ピン9a1 ,9a2 ,9b1 ,9b2よりも大径の複
数(第1実施例では8つ)の挿通孔9cが周方向に配列
されている。
【0018】図4は可動スクロール7及び公転位置規制
リング9の分解斜視図である。図2及び図3に示すよう
に自転阻止ピン9a1 ,9a2 は固定側公転位置規制孔
8A 1 ,8A2 に緩く挿入され、自転阻止ピン9b1
9b2 は可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 に緩く挿
入されている。挿通孔9cには円柱形状の受圧素子10
が緩く挿通されている。受圧素子10は可動スクロール
7の基板7aとフロントハウジング2の受圧壁2aとの
間に介在されており、可動スクロール7に作用する圧縮
室Pにおける圧縮反力をフロントハウジング2の受圧壁
2aに伝える。
【0019】ここで可動スクロール7の公転についてよ
り詳細に説明する。回転軸3により偏心4が公転される
とブッシュ6は軸3の軸心L1 を中心に半径rの円軌跡
上を公転する。ブッシュ6の公転に伴い、可動スクロー
ル7も回転軸3の回りを公転し、図示しない入口から導
入された冷媒ガスが両スクロール1,7間の圧縮室Pへ
流入する。圧縮室Pは可動スクロール7の公転に伴って
容積を減少しつつ両スクロール1,7の渦巻壁1b,7
bの始端部間に向けて収束して行く。圧縮室Pの容積減
少によって圧縮された冷媒ガスはスクロール基板1a上
の吐出ポート1cから吐出室12内へ吐出される。吐出
ポート1cは吐出室12側で吐出弁13により開放可能
に閉塞されている。
【0020】図2及び図3の状態では可動スクロール7
が互いに180°の公転位置関係にある。図2では可動
スクロール7の公転位置が最下動位置にあり、自転阻止
ピン9b1 ,9b2 は可動側公転位置規制孔8B1 ,8
2 の内周面に対して最上位部分に接している。公転位
置規制リング9はこの接触によって回転軸3の回転軸線
1 (可動スクロール7の公転中心)から下方に偏位さ
れている。従って、自転阻止ピン9a1 ,9a2 が固定
側公転位置規制孔8A1 ,8A2 の内周面の最下位部分
に接触する。
【0021】図2の状態からブッシュ6が180°公転
すると、図3に示すように可動スクロール7の公転位置
が最上動位置にくる。このため、自転阻止ピン9b1
9b 2 は可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 の内周面
の最下位部分に接する。公転位置規制リング9はこの接
触によって回転軸3の回転軸線L1 から上方に偏位され
ている。よって、自転阻止ピン9a1 ,9a2 は固定側
公転位置規制孔8A1,8A2 の内周面の最上位部分に
接触する。
【0022】即ち、可動スクロール7の公転に伴い、自
転阻止ピン9b1 ,9b2 が可動側公転位置規制孔8B
1 ,8B2 の内周面に沿って摺接し、公転位置規制リン
グ9はこの摺接作用によって公転中心から公転している
可動スクロール7側へ付勢される。従って、自転阻止ピ
ン9a1 ,9a2 に接する固定側公転位置規制孔8
1 ,8A2 の内周面部分は、自転阻止ピン9b1 ,9
2 と可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 の内周面と
の接触部位に対して180°反対側の内周面に接する。
【0023】図2において前記自転阻止ピン9a1 ,9
2 ,9b1 ,9b2 の径をd、固定側公転位置規制孔
8A1 ,8A2 及び可動側公転位置規制孔8B1 ,8B
2 の径をDとした場合、図2の状態から図3の状態に移
行すると、自転阻止ピン9b 1 ,9b2 は2(D−d)
だけ移動したことになる。この値はブッシュ6の公転半
径rの2倍であり、従って、自転阻止ピン9a1 ,9a
2 ,9b1 ,9b2 の径d、公転位置規制孔8A1 ,8
2 及び8B1 ,8B2 の径D、ブッシュ6の公転半径
rの間には、D=d+rの関係が設定されている。この
関係によって可動スクロール7の公転半径がrに規定さ
れる。
【0024】一対の可動側公転位置規制孔8B1 ,8B
2 はブッシュ6の中心軸線L2 の回りに公転しようとす
る。しかし、公転位置規制リング9には前記自転阻止ピ
ン9a1 ,9a2 ,9b1 ,9b2 が固定され、一対の
固定側公転位置規制孔8A1,8A2 を形成する一対の
固定側カラー8A,8Aはフロントハウジング2に固定
されている。従って、固定側公転位置規制孔8A1 に接
する自転阻止ピン9a 1 は公転位置規制リング9の一方
向への回動を阻止し、固定側公転位置規制孔8A2 に接
する自転阻止ピン9a2 は公転位置規制リング9の他方
向への回動を阻止する。この回動阻止は可動スクロール
7の全ての公転位置に対して生じる。従って、可動スク
ロール7がブッシュ6の中心軸線L2 の回りに自転する
ことはない。
【0025】可動スクロール7を自転させることなく公
転させる第1実施例のスクロール型圧縮機では、特公平
2−2476号公報の従来装置に比して公転位置規制リ
ングが1つ減少する。しかも、受圧壁2aに圧縮反力を
伝えるための機能を固定側公転位置規制孔8A1 ,8A
2 及び可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 とは無関係
に受圧素子10に分担させており、受圧素子10はスク
ロール基板7a及び受圧壁2aに摺接して冷媒ガスの圧
縮反力を受圧壁2aに伝える。従って、受圧素子10の
径は公転位置規制リング9の幅の範囲内で大きく形成し
た挿通孔9cの径以下において大きくすることができ
る。受圧素子10の増径は受圧面積の増大に繋がり、耐
圧に必要な受圧素子10の個数を減少することができ
る。
【0026】可変スクロール7の自転阻止機能を必要と
するのは自転阻止ピン9a1 ,9a 2 ,9b1 ,9b2
のみであり、固定側公転位置規制孔8A1 ,8A2 及び
可動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 の内周面の加工に
は高い精度が要求される。冷媒ガスの圧縮反力の伝達及
び可動スクロール7の自転阻止機能の両方をローラで受
け持つ特公平2−2476号公報の従来装置では、全て
のポケットの内周面寸法精度を高くしなければならない
が、圧縮反力を伝えるだけの受圧素子10を挿通する挿
通孔9cの内周面の加工には高い加工精度を必要としな
い。従って、第1実施例のスクロール型圧縮機は部品点
数減に加えて加工作業も簡単になり、コストも低減す
る。
【0027】特に、第1実施例では公転位置規制リング
9に自転阻止ピン9a1 ,9a2 ,9b1 ,9b2 を固
定しているので、幅及び肉厚に制限のある公転位置規制
リング9に固定側公転位置規制孔8A1 ,8A2 及び可
動側公転位置規制孔8B1 ,8B2 を形成する必要がな
い。このため、公転位置規制リング9の小型、軽量化を
図り、ハウジングを小径化して圧縮機の小型、軽量化を
実現することができる。
【0028】さらに、第1実施例では受圧素子10は公
転位置規制リング9の挿通孔9cに緩く挿通されている
が、図5に示すように公転位置規制リング9の両面に受
圧素子9dを一体形成してもよい。この場合、公転位置
規制リング9は受圧素子9dを介してスクロール基板7
a及び受圧壁2aに接することになる。
【0029】次に、請求項2記載の発明を具体化した第
2実施例を図6により説明する。この実施例では半球形
状の受圧素子14を用いている。フロント及びリヤ側の
受圧素子14の半球状部14aは公転位置規制リング9
に一体形成された支持突部9e上の凹部9fにそれぞれ
嵌入されている。又、フロント側の受圧素子14の平面
部14bはフロントハウジング2の受圧壁2aに摺接さ
れ、リヤ側の受圧素子14の平面部14bは可動スクロ
ール基板7aの背面に摺接される。
【0030】前記可動スクロール基板7aは加工誤差、
組み付け誤差等により受圧壁2aに対して正確に平行に
することが難しいが、受圧素子14の半球状部14aは
この平行誤差を吸収する回動自由性をもつ。従って、受
圧素子14は受圧壁2a及び可動スクロール基板7aの
背面に対して密着し、圧縮反力が受圧壁2a側で無理な
く受け止められるとともに、可動スクロール7の旋回運
動が円滑に行われる。
【0031】次に、請求項3記載の発明を具体化した第
3実施例を図7及び図8に基づいて説明する。この実施
例では前記公転位置規制リング9に対し一体状に形成し
た自転阻止ピン9a2 ,9b2 (9a1 ,9b1 も同様
に一体である。)を計4ヵ所に貫通固定している。又、
前記公転位置規制リング9の前後両面には偏平扇状の受
圧素子9dが一体に形成され、各受圧素子9dの摺動面
9gには潤滑油を貯留するための貯油孔9hが形成され
ている。さらに、前記各受圧素子9dの間には冷媒ガス
を自転阻止ピン9a2 ,9b2 側に案内するための案内
溝9iが形成されている。
【0032】この第3実施例では公転位置規制リング9
自体に受圧素子9dを一体に形成しているので、部品点
数をさらに減少して構造を簡素化することができる。
又、この実施例では板状のリング9に対し自転阻止ピン
9a2 ,9b2 の支持孔9jと案内溝9iを形成するの
みで、容易に公転位置規制リング9を加工することがで
き、製造及び組付作業が容易となる。
【0033】本発明は勿論前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば次のように具体化することもできる。 (1)図9に示すように第1,2実施例で述べた前記公
転位置規制リング9に対し一体状に形成した自転阻止ピ
ン9a2 ,9b2 (9a1 ,9b1 も同様に一体であ
る。)を貫通固定するようにしてもよい。この別例の場
合にも部品点数が減少し、かつ製造及び組付作業が容易
となる。
【0034】(2)図10に示すように前記公転位置規
制リング9上の凹部9fに受圧素子14の半球状部14
aを嵌入支持するとともに、平面部14bを受圧壁2a
に摺接すること。又、リング9の他面を可動スクロール
7の背面に摺接する摺動面9gとしてもよい。又、この
関係を図11に示すように前後逆にしてもよい。
【0035】(3)図12に示すように前記公転位置規
制リング9の凹部9fを円錐形にしたり、図13に示す
ように凹部9fと摺動面9g側を連通する透孔9kを形
成して摺動面9gの潤滑性を向上したりすることもでき
る。
【0036】(4)図14に示すように公転位置規制リ
ング9を均一厚さのリング材により構成し、その前後両
面を受圧壁2a及び可動スクロール基板7aの背面に対
する摺動面とすること。この場合には各摺動面の潤滑は
例えばフロントハウジング2に形成した連通路2b及び
可動スクロール基板7aに形成した連通路7cにより行
うようにする。
【0037】(5)図15に示すようにフロントハウジ
ング2の受圧壁2aに鉄製の受圧板15を接合固定し、
可動スクロール基板7aの背面に例えばニッケル−リン
合金よりなるメッキ層あるいはニッケル−ボロン合金よ
りなるメッキ層16を形成すること。この場合にはフロ
ントハウジング2、公転位置規制リング9及び可動スク
ロール7が同一のアルミニウム材により構成されていて
も、同一材料の摺動を回避でき、規制リング9の重量を
軽減することができる。
【0038】(6)前記固定側カラー8A及び可動側カ
ラー8Bを受圧壁2a及びスクロール基板7aに対し、
回動可能に嵌合することもできる。この場合には可動ス
クロール7の公転運動が滑らかとなる。
【0039】(7)前記固定側公転位置規制孔及び可動
側公転位置規制孔をそれぞれ3個以上使用することもで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明は特許請求
の範囲に記載した構成をとったことにより、各請求項は
次のような効果を奏する。
【0041】請求項1記載の発明は、自転阻止機能を受
け持つ自転阻止ピンの個数を減らして高い加工精度を要
する公転位置規制孔の個数を減らすことができ、部品点
数減及び加工工程の簡略化を達成し得るという優れた効
果を奏する。
【0042】又、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の効果に加えて、受圧素子の摺動部の摩耗を抑制
し、可動スクロールの旋回動作を円滑に行うことができ
る効果がある。
【0043】さらに、又、請求項3記載の発明は、請求
項1記載の発明の効果に加えて、部品点数を減少して製
造及び組付を容易に行い、製造コストを削減することが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例のスクロール圧
縮機全体の側断面図である。
【図2】自転阻止リングを通るスクロール圧縮機の断面
図である。
【図3】図2の状態から可動スクロールを180°公転
した状態を示す断面図である。
【図4】自転阻止リング及び可動スクロールの分解斜視
図である。
【図5】別例を示す分解斜視図である。
【図6】請求項2記載の発明を具体化した第2実施例を
示す分解斜視図である。
【図7】請求項3記載の発明を具体化した第3実施例を
示す断面図である。
【図8】第3実施例の自転阻止リング及び可動スクロー
ルの分解斜視図である。
【図9】別例を示す断面図である。
【図10】別例を示す断面図である。
【図11】別例を示す断面図である。
【図12】別例を示す断面図である。
【図13】別例を示す断面図である。
【図14】別例を示す断面図である。
【図15】別例を示す断面図である。
【符号の説明】 1…固定スクロール、2a…受圧壁、3…回転軸、4…
偏心軸、7…可動スクロール、7a…スクロール基板、
8A1 ,8A2 …固定側公転位置規制孔、8B1 ,8B
2 …可動側公転位置規制孔、9…公転位置規制リング、
9a1 ,9a2 ,9b1 ,9b2 …自転阻止ピン、9c
…挿通孔、9d…受圧素子、9e…支持筒、9f…凹
部、9g…摺動面、9i…案内溝、10,14…受圧素
子、14a…半球状部、14b…平面部。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 和男 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 山本 真也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 井口 雅夫 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 清水 出 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 吉田 哲夫 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に設けた固定スクロール
    と、この固定スクロールに対向して自転不能かつ公転可
    能に支持された可動スクロールとの間に可動スクロール
    の公転に基づいて容積減少する圧縮室を形成するスクロ
    ール型圧縮機において、 可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反力を受け止
    めるハウジング側の受圧壁と可動スクロールのスクロー
    ル基板との間に公転位置規制リングを介在し、該公転位
    置規制リングには複数の自転阻止ピンを前記受圧壁側及
    び可動スクロールのスクロール基板側に指向し、かつ周
    方向に点在するように支持し、前記受圧壁に固定側公転
    位置規制孔を複数箇所に設けて、該固定側公転位置規制
    孔に前記自転阻止ピンを緩く挿入し、可動スクロールの
    スクロール基板に可動側公転位置規制孔を複数箇所に設
    けて、該可動側公転位置規制孔に前記自転阻止ピンを緩
    く挿入し、可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反
    力を受圧壁に伝えるための受圧素子を可動スクロールの
    スクロール基板と受圧壁との間に介在したスクロール型
    圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記受圧素子は球面
    部と平面部とを備え、該平面部は受圧壁及び可動スクロ
    ール基板の背面の少なくとも一方に摺接され、前記球面
    部は公転位置規制リングの前後両面のうち少なくとも片
    面に形成した凹部に摺接係合されているスクロール型圧
    縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記公転位置規制リ
    ングには自転阻止ピンを貫通支持するための透孔が複数
    箇所に形成され、各透孔と対応する前記規制リングの前
    後両面には案内溝が形成され、該案内溝以外の前記規制
    リングの前後両面には受圧壁及び可動スクロール基板の
    背面と摺接する平板状の受圧素子が形成されているスク
    ロール型圧縮機。
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