JP3762494B2 - スクロール型流体機械 - Google Patents

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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機又は膨張機等に用いられるスクロール型流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スクロール型流体機械には、固定スクロール部材及び旋回(可動)スクロール部材が備えられており、固定スクロール部材と可動スクロール部材とによって流体ポケット(密閉空間)を形成して、可動スクロール部材を自転を阻止しつつ公転旋回運動させて流体ポケットを中心方向に移動させて、例えば、流体の圧縮又は膨張を行っている。
【0003】
ここで、図12を参照して、圧縮機を例にあげてその構成を概説する。
【0004】
図示の圧縮機は密閉ハウジング(圧縮機ハウジング)1を備えており、この圧縮機ハウジング1はカップ状部2、フロントエンドプレート(フロントハウジング)4、及び筒状部材6を有している。そして、フロントエンドプレート4はボルト3によってカップ状部2に締結され、筒状部材6はボルト5によってフロントエンドプレート4に締結されている。この筒状部材6には主軸(回転軸)7が貫通しており、ベアリング8及び9を介して圧縮機ハウジング1に回転自在に支持されている。
【0005】
圧縮機ハウジング1内には固定スクロール部材10及び可動スクロール部材14が配設されており、固定スクロール部材10は側板11とその一面に固定された渦巻き体12とを備えている。そして、側板11はボルト13によってカップ状部2に締結されている。つまり、固定スクロール部材10は圧縮機ハウジングに固定されている。
【0006】
上述のようにして、側板11をカップ状部2に密接固定することによって、圧縮機ハウジング1は二つの室に仕切られることになる。そして、側板11の外側(図中右側)には吐出キャビティ31が形成され、側板11の内側(図中左側)には吸入室28が規定されている。さらに、側板11の中央部には吐出口29が穿設され、この吐出口29は吐出弁によって開閉される。
【0007】
同様に、可動スクロール部材14は側板15とその一面に固定された渦巻き体16とを備えており、この渦巻き体16は渦巻き体12と実質的に同一形状となっている。
【0008】
可動スクロール部材14と固定スクロール部材10とは相互に公転旋回半径だけ偏心し、かつ互いに180度だけ角度をずらせて噛み合わされている。この結果、渦巻き体12の先端面に埋設したチップシール17は側板15の内面に密接し、渦巻き体16の先端面に埋設したチップシール18は側板11の内面に密接して、渦巻き体12及び16の側面は複数箇所で線接触して渦巻きの中心に対してほぼ点対称をなす複数の圧縮室(流体ポケット)19a及び19bが形成される。
【0009】
側板15の外面中央部には円筒状ボス20が突設されており、円筒状ボス20の内部にはドライブブッシュ21が旋回軸受23を介して回転自在に嵌装されている。そして、このドライブブッシュ21に穿設されたスライド溝24内には回転軸7の内端に偏心して突設された偏心駆動ピン25がスライド可能に嵌合されている。このドライブブッシュ21には可動スクロール部材の公転旋回運動による動的アンバランスを平衡させるためのバランスウェイト27が取り付けられている。
【0010】
側板15の外面外周縁とフロントエンドプレート4の内面との間には可動スクロール部材の自転を阻止するオルダムリンク26が配設されている。このオルダムリンク26は複数のキー(図示せず)を備えており、このキーによって側板15及びフロントエンドプレート4に装着されている。具体的には、側板15及びフロントエンドプレート4にはキー溝が形成されており、このキー溝にオルダムリンク26のキーが組み込まれて、これによって、オルダムリンク26が側板15及びフロントエンドプレート4に装着される。
【0011】
オルダムリンク26のキーが組み込まれるキー溝には主にその側面側に可動スクロール部材14の自転を規制するトルクがかかり、さらに、オルダムリンク26のキーが摺動する際の抵抗(摩擦)を受ける(なお、可動スクロール部材の圧縮反力による軸方向荷重(スラスト荷重)はフロントエンドプレート端面と可動スクロール部材の外側端面とが接触して受ける)。
【0012】
いま、図13(a)に示す断面図を0度の状態とすると、この状態断面図から、オルダムリンク26の一つのキー26aが側板15に形成されたキー溝15aに嵌合していることがわかる。この状態から90度みる方向を変えると、図13(b)に示す状態となる。この状態断面図から、オルダムリンク26の他のキー26aがフロントエンドプレート4に形成されたキー溝4aに嵌合していることがわかる。
【0013】
図13(a)及び(b)から容易に理解できるように、ここで用いられているオルダムリンク26は90度の角度間隔をおいて4つのキーを備えていることになる。
【0014】
いま、主軸7を回転させると、偏心駆動ピン25、ドライブブッシュ21、ボス20等からなる旋回駆動機構を介して可動スクロール部材14が駆動され、可動スクロール部材14はオルダムリンク26によってその自転を阻止されつつ公転旋回半径、つまり、主軸7と偏心駆動ピン25との偏心量を半径とする円軌道上を公転旋回運動する。これによって、渦巻き体12及び16の側面の線接触部が次第に渦巻きの中心方向に移動して、流体ポケット19a及び19bはその容積を減少させつつ渦巻きの中心方向へ移動する。
【0015】
これによって、吸入口(図示せず)を通って吸入室28へ流入したガスが渦巻き体12と16の外周端開口部から流体ポケット19a及び19bに取り込まれて圧縮されながら中央の室22に至り、ここから吐出口29を通って吐出弁30を押し開いて吐出キャビティ31へ吐出される。そして、圧縮ガスは吐出ポートを経て、例えば、冷媒回路に送出される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
フロントエンドプレート及び可動スクロール部材等は、一般に、鉄系材料が用いられており、キー溝を形成する際には、まず所定形状に切削加工を施した後、研削加工を施してキー溝を形成している。さらに、キー溝形成の際、熱処理を施すこともある。
【0017】
ところで、キーの焼き付き又は異常摩耗を防止するため、キー溝を形成する際には、高精度の表面仕上げ加工を施す必要があり、このため、前述のように、キー溝を形成する際には、切削、研削、及び熱処理を用いる必要がある。このため、キー溝の形成する際の生産性が悪くなるばかりでなく、コストアップとなってしまうという問題点がある。
【0018】
加えて、熱処理を施す場合には、キー溝に熱ひずみが発生して、その後の加工(例えば、キーのキー溝への組み付け)が難しくなってしまう。
【0019】
さらに、キー溝形成の際可動スクロール部材に熱処理を施した場合、熱処理が、切削加工後であると、熱歪みによって可動スクロール部材に変形が発生し、熱処理が、切削加工前であると、切削加工が難しくなってしまう。
【0020】
また、前述のように、耐摩耗性の面を考慮すると、鉄系材料を用いる必要があるが、鉄系材料を用いると、流体機械自体の重量が増加してしまう。
【0021】
本発明の目的は生産性が高くしかもコストを抑えることのできるスクロール型流体機械を提供することにある。
【0022】
本発明の他の目的は加工が容易でしかも重量を低減できるスクロール型流体機械を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、圧縮機ハウジングと、該圧縮機ハウジング内に配置された固定スクロール部材及び可動スクロール部材とを有し、前記可動スクロール部材と前記固定スクロール部材とをかみ合わせてオルダムリンクによって該可動スクロール部材の自転を阻止しつつ前記可動スクロール部材を公転旋回運動させるスクロール型流体機械において、前記オルダムリンクには複数のキーが形成され、前記圧縮機ハウジング及び前記可動スクロール部材にはそれぞれ前記キーが係合するハウジング側キー溝及びスクロール側キー溝が形成されており、複数の耐摩耗性部材を有し、該複数の耐摩耗性部材はリング体を形成するように配置されて前記可動スクロール部材に作用するスラスト荷重を受けており、前記耐摩耗性部材の各々はその端部が折り曲げられて折り曲げ部が形成されて前記ハウジング側キー溝又は前記スクロール側キー溝に前記折り曲げ部が挿入係合されて前記リング体を形成しており、前記折り曲げ部が前記キー溝に係合された状態で前記キーが前記ハウジング側キー溝又は前記スクロール側キー溝に係合され、前記折り曲げ部が前記キーの摺動を受けるようにしたことを特徴とするスクロール型流体機械が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下本発明について図面を参照して説明する。
【0025】
図1を参照して、ここでは、図12に示す構成要素と同一の構成要素について同一の参照番号を付し、説明を省略する。
【0026】
図示のように、可動スクロール部材14の側板15の一面(前面)とフロントエンドプレートとの間には自転阻止機構が配置されている。そして、この自転阻止機構は前述のオルダムリンク26と耐摩耗性板40を備えている。そして、オルダムリンク26は後述するようにして耐摩耗性板40に支持されている。
【0027】
図2(a)を参照して、可動スクロール部材14の側板15には対称の位置関係に一対のキー溝15aが形成されている。耐摩耗性板40は一対の半円環状部材(半円環状耐摩耗性部材)40aで構成されており(図2(a)においては、一つの半円環状部材40aのみを示す)、半円環状部材の両端は図中下方に折り曲げられて折り曲げ部40bを形成している。さらに、これら折り曲げ部40bの近傍において半円環状部材40aの内周には上方に延びる突起部40cが形成されている。
【0028】
一対の半円環状部材40aが円環形状を形成するようにして、各半円環状部材40aの折り曲げ部40bはキー溝15aの側面に係合してキー溝15aに配設される。つまり、図2(b)及び(c)に示すように、一対の半円環状部材40aがギャップGを持って円環形状を形成するように折り曲げ部40aがキー溝15aの側面に係合される(なお、図2(b)及び(c)では突起部40cが省略されており、ギャップGはキー溝15aの幅にほぼ相当する)。
【0029】
その後、キー溝15aに前述したオルダムリンク26のキーが嵌合される。この際、オルダムリンク26は内周面には前述の突起部40cが当接することになる。なお、図示の例では、フロントエンドプレート4に形成されたキー溝にもオルダムリンク26のキー(フロントエンドプレート側キー)が嵌合される。
【0030】
ここで、図1及び図3を参照して、いま、図3(a)に示す状態を0度方向とすると、図3(a)に示す状態から90度みる方向を変えた状態が図3(b)に示す状態となる。
【0031】
図3(a)に示す状態(0度方向)では、キー26aが可動スクロール部材14のキー溝に係合し、図3(b)に示す状態(90度方向)では、フロントエンドプレート4に係合しており、この位置関係は可動スクロール部材14が旋回運動を行っても変わらない。
【0032】
フロントエンドプレート4に対してオルダムリンク26が90度方向でピストン運動するとすると、可動スクロール部材14はオルダムリンク26に対して0度方向にピストン運動することになる。そして、これら二つの運動の合成によってフロントエンドプレート4に対して可動スクロール部材14が旋回運動する。
【0033】
この際、可動スクロール部材14に作用するスラスト荷重が耐摩耗性板40に負荷され、耐摩耗性板40の背面はフロントエンドプレート4に接触(添接)する。さらに、回転阻止による可動スクロール部材14の反力によってオルダムリンク26のキー26aは折り曲げ部40bに接触(添接)し、ここを摺動面として摺動することになる。一方、耐摩耗性板40の径方向への振動は突起部40cによって防止される。
【0034】
このように、耐摩耗性板40を配置することによって、キー溝を形成する際には、高精度の表面仕上げ加工を施す必要がなくなり、キー溝の形成する際の生産性がよくなり、コストを低減することができる。
【0035】
さらに、熱処理を施す必要がないから、例えば、キーのキー溝への組み付けが容易となるばかりでなく、耐摩耗性板40はプレス加工等によって容易に精度よく成形できる。また、前述のように、耐摩耗性板の折り曲げ部によって、キーの摺動を受けるようにしたから、キー溝を形成する部分(部品)に耐摩耗性の低いアルミ等を用いることができ、この結果、加工が容易となるばかりでなく軽量化を図ることができる。
【0036】
図1に示す例では、可動スクロール側に耐摩耗性板40を配置した例について説明したが、フロントエンドプレート側に耐摩耗性板40を配置するようにしてもよく、また、可動スクロール側及びフロントエンドプレート側に耐摩耗性板40を配置するようにしてもよい。
【0037】
さらに、図4(a)乃至(c)に示すように、折り曲げ部40bは種々変形させるようにしてもよい。図4(a)に示す例では、折り曲げ部40bが外側に凸に成形されており、図4(b)に示す例では、折り曲げ部40bが外側に円弧状に成形されている。また、図4(c)に示す例では、折り曲げ部40bはその先端部が閉じる方向に曲げられている。図4(a)乃至(c)に示す例ともに折り曲げ部40bによってオルダムリングのキーを挟み込み、つまり、弾性支持している。このように、オルダムリンクのキーを弾性支持することによって、キー溝を精度よく加工する必要がなくなり、この結果、キー溝の加工がさらに容易になる。
【0038】
図5を参照して、本発明による他の例について説明する。図示の耐摩耗性板41では、半円環状部材41aはその両端において下方に折り曲げられた折り曲げ部41bとこの折り曲げ部41bに連結され半円環状部材の延在方向に延びる先端部41cを備えており、さらに、折り曲げ部41bの近傍において半円環状部材41aの内周には下方に延びる突起部41dが形成されている。
【0039】
フロントエンドプレート4には対称の位置関係に一対のキー溝4aが形成されている。一対の半円環状部材41aが円環形状を形成するようにして、各半円環状部材41aの折り曲げ部41bはキー溝4aの側面に係合してキー溝4aに配設される。この際、図6に示すように、先端部41cはキー溝の互いに対向して底面を形成する。
【0040】
その後、キー溝4aに前述したオルダムリンク26のキー(フロントエンドプレート側キー)が嵌合される。この際、オルダムリンク26は内周面には前述の突起部41dが当接することになる。なお、図示の例では、可動スクロール部材14に形成されたキー溝にもオルダムリンク26のキー(可動スクロール側キー)が嵌合される。
【0041】
ここで、図7を参照して、いま、図7(a)に示す状態を0度方向とすると、図7(a)に示す状態から90度みる方向を変えた状態が図7(b)に示す状態となる。
【0042】
図7(a)に示す状態(0度方向)では、キー26aが可動スクロール部材14のキー溝に係合し、図7(b)に示す状態(90度方向)では、フロントエンドプレート4に係合しており、この位置関係は可動スクロール部材14が旋回運動を行っても変わらない。
【0043】
この際、可動スクロール部材14に作用するスラスト荷重が耐摩耗性板41に負荷され、耐摩耗性板41の背面はフロントエンドプレート4に接触(添接)する。さらに、回転阻止による可動スクロール部材14の反力によってオルダムリンク26のキー26aは折り曲げ部41b及び先端部41cに接触(添接)し、ここを摺動面として摺動することになる。一方、耐摩耗性板41の径方向への振動は突起部41dによって防止される。
【0044】
図7に示す例では、フロントエンドプレート側には耐摩耗性板41を配置した例について説明したが、図8(a)及び(b)に示すように可動スクロール側に耐摩耗性板41を配置するようにしてもよい。
【0045】
また、図5に示す例では、半円環状部材41aの両端に先端部41cを設けたが、図9に示すように一端のみに先端部41cを設けるようにしてもよい。この場合、一対の半円環状部材は互いに先端部41cがある部分(端)と先端部41cがない部分とを対向させて配置する。つまり、一方の半円環状部材41aを180度回転させた状態に一対の半円環状部材を配置する。この結果、図10に示すように一つの先端部41cのみで底面が形成される。
【0046】
このように、半円環状部材41aの一端のみに先端部41cを形成して、一方の半円環状部材41aを180度回転させて耐摩耗性板41を形成することによって、半円環状部材41aの加工工数を減らすことができる。
【0047】
なお、図11(a)及び(b)に示すように、折り曲げ部の内側面に弾性体42を配置するようにしてもよい。これによって、オルダムリンクの振動をさらに防止することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では可動スクロール部材及びフロントエンドプレート側の少なくとも一方に耐摩耗性板を配置したから、キー溝を形成する際には、高精度の表面仕上げ加工を施す必要がなくなり、キー溝の形成する際の生産性がよくなり、コストを低減することができるという効果がある。
【0049】
さらに、本発明では、熱処理を施す必要がないから、例えば、キーのキー溝への組み付けが容易となるばかりでなく、耐摩耗性板はプレス加工等によって容易に精度よく成形できる。また、耐摩耗性板の折り曲げ部によってキーの摺動を受けるようにしたので、キー溝を形成する部分(部品)に耐摩耗性の低いアルミ等を用いることができ、その結果、軽量化を図ることができるという効果がある。
【0050】
加えて、耐摩耗性板の折り曲げ部によってオルダムリングのキーを挟み込み、つまり、弾性支持するようにすれば、キー溝を精度よく加工する必要がなくなり、この結果、キー溝の加工がさらに容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスクロール型流体機械の一例を示す断面図である。
【図2】耐摩耗性板を示す図であり、(a)は可動スクロール部材に耐摩耗性板を取り付ける状態を示す図、(b)は耐摩耗性板を示す斜視図、(c)は側面図である。
【図3】可動スクロール部材に図2に示す耐摩耗性板を取り付けた状態を示す図であり、(a)は0度の方向からみた状態を示す図、(b)は(a)に示す状態から90度みる方向(90度方向)を変えた際の状態を示す図である。
【図4】耐摩耗性板の折り曲げ部の例を示す図であり、(a)は第1の例を示す図、 (b)は第2の例を示す図、(c)は第3の例を示す図である。
【図5】本発明によるスクロール型流体機械の他の一例に用いられる耐摩耗性板を示す斜視図である。
【図6】図5に示す耐摩耗性板をキー溝に係合した際の状態を示す図である。
【図7】フロントエンドプレートに図5に示す耐摩耗性板を取り付けた状態を示す図であり、(a)は0度の方向からみた状態を示す図、(b)は(a)に示す状態から90度みる方向(90度方向)を変えた際の状態を示す図である。
【図8】可動スクロール部材に図5に示す耐摩耗性板を取り付けた状態を示す図であり、(a)は0度の方向からみた状態を示す図、(b)は(a)に示す状態から90度みる方向(90度方向)を変えた際の状態を示す図である。
【図9】本発明によるスクロール型流体機械のさらに他の一例に用いられる耐摩耗性板を示す斜視図である。
【図10】図9に示す耐摩耗性板をキー溝に係合した際の状態を示す図である。
【図11】耐摩耗性板の折り曲げ部に弾性体を取り付けた状態を示す図であり、(a)は図2に示す耐摩耗性板に弾性体を取り付けた状態を示す図、(b)は図9に示す耐摩耗性板に弾性体を取り付けた状態を示す図である。
【図12】従来のスクロール型流体機械を示す断面図である。
【図13】可動スクロール部材にオルダムリンク取り付けた状態を示す図であり、(a)は0度の方向からみた状態を示す図、(b)は(a)に示す状態から90度みる方向(90度方向)を変えた際の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 密閉ハウジング(圧縮機ハウジング)
4 フロントエンドプレート(フロントハウジング)
7 主軸(回転軸)
10 固定スクロール部材
14 可動スクロール部材(旋回スクロール部材)
26 オルダムリンク
40 耐摩耗性板

Claims (6)

  1. 圧縮機ハウジングと、該圧縮機ハウジング内に配置された固定スクロール部材及び可動スクロール部材とを有し、前記可動スクロール部材と前記固定スクロール部材とをかみ合わせてオルダムリンクによって該可動スクロール部材の自転を阻止しつつ前記可動スクロール部材を公転旋回運動させるスクロール型流体機械において、前記オルダムリンクには複数のキーが形成され、前記圧縮機ハウジング及び前記可動スクロール部材にはそれぞれ前記キーが係合するハウジング側キー溝及びスクロール側キー溝が形成されており、複数の耐摩耗性部材を有し、該複数の耐摩耗性部材はリング体を形成するように配置されて前記可動スクロール部材に作用するスラスト荷重を受けており、前記耐摩耗性部材の各々はその端部が折り曲げられて折り曲げ部が形成されて前記ハウジング側キー溝又は前記スクロール側キー溝に前記折り曲げ部が挿入係合されて前記リング体を形成しており、前記折り曲げ部が前記キー溝に係合された状態で前記キーが前記ハウジング側キー溝又は前記スクロール側キー溝に係合され、前記折り曲げ部が前記キーの摺動を受けるようにしたことを特徴とするスクロール型流体機械。
  2. 請求項1に記載されたスクロール型流体機械において、前記折り曲げ部は前記ハウジング側キー溝又は前記スクロール側キー溝の側面に位置付けられることを特徴とするスクロール型流体機械。
  3. 請求項1に記載されたスクロール型流体機械において、前記折り曲げ部は前記ハウジング側キー溝又は前記スクロール側キー溝の側面に位置付けられる側面部と前記ハウジング側キー溝又は前記スクロール側キー溝の底面に位置付けられる底面部とを有することを特徴とするスクロール型流体機械。
  4. 請求項2又は3に記載されたスクロール型流体機械において、前記折り曲げ部によって前記キーは弾性支持されていることを特徴とするスクロール型流体機械。
  5. 請求項2又は3に記載されたスクロール型流体機械において、前記折り曲げ部には前記ハウジング側キー溝又は前記スクロール側キー溝の側面との間に位置付けられる弾性体が設けられていることを特徴とするスクロール型流体機械。
  6. 請求項2又は3に記載されたスクロール型流体機械において、前記耐摩耗性部材はプレス形成によって成形されていることを特徴とするスクロール型流体機械。
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