JPH07324687A - スクロール型圧縮機及び可動スクロールの支持部材並びに同圧縮機の組付方法 - Google Patents

スクロール型圧縮機及び可動スクロールの支持部材並びに同圧縮機の組付方法

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JPH07324687A
JPH07324687A JP6119100A JP11910094A JPH07324687A JP H07324687 A JPH07324687 A JP H07324687A JP 6119100 A JP6119100 A JP 6119100A JP 11910094 A JP11910094 A JP 11910094A JP H07324687 A JPH07324687 A JP H07324687A
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shaft
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哲彦 深沼
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Noritaka Akiyama
訓孝 秋山
Kimihiko Sato
公彦 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最適なスラストクリアランスを確保すること
ができるスクロール型圧縮機を提供すること。 【構成】 異なる厚みに振った複数のスペーサ13から
適当な厚みのものを選択し、これをサークリップ11と
ブッシュ10との間に介在させて最適なスラストクリア
ランス100を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定スクロールと、こ
の固定スクロールに対向して自転不能かつ公転可能に支
持された可動スクロールとの間に可動スクロールの公転
に基づいて容積減少する圧縮室を形成するスクロール型
圧縮機及び可動スクロール支持部材並びに同圧縮機の組
付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機の可動スクロールを
公転する機構として、以下に示すものがある。この公転
機構はハウジングのフロント側に支持した回転軸の端部
に偏心軸を固定し、同偏心軸にはバランスウエイト及び
ブッシュを嵌合している。また、前記ブッシュには可動
スクロールの基板の背面中央部に一体形成した円筒状の
ボス部を相対回動可能に嵌合している。さらに、前記ハ
ウジングと前記可動スクロールの基板との間には、可動
スクロールの公転を許容し、かつ自転を阻止する周知の
自転阻止機構が介在されている。
【0003】前記のような構成のスクロール型圧縮機で
は固定スクロールの渦巻部と可動スクロールの渦巻部が
互いに接触し、圧縮室の容積を減少して冷媒ガスの圧縮
作用を行う。この際、両渦巻部の加工誤差、圧縮機の組
み付け誤差を吸収するとともに、圧縮室内での液圧縮を
防止するためには、可動スクロールが所定の公転軌跡外
へ移動する必要がある。
【0004】このため、ブッシュ及びバランスウエイト
と偏心軸との間にラジアル方向へのクリアランスが形成
されている。そして、そのクリアランス分だけ可動スク
ロールの移動が許容され、可動スクロールが所定の公転
軌跡外へ移動される。
【0005】しかし、前記クリアランスを設けたことに
より、可動スクロールが前記バランスウエイト及びブッ
シュと共に偏心軸に対して傾斜し、両スクロールが片当
たりして騒音やスクロールの異常磨耗及び破損等が発生
するという問題があった。
【0006】このような問題点を解決するために、実開
平4−49601号公報に開示されているものがある。
すなわち、図6に示すように、偏心軸30の先端に係止
部材を兼ねるストッパ31を取着し、可動スクロール
(図示しない)がバランスウエイト32及びブッシュ3
3と共に傾斜されようとした場合に、前記ストッパ31
とブッシュ33との当接によりその傾斜を防止するよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バランスウ
エイト32及びブッシュ33が偏心軸30上で、可動ス
クロールの公転半径の可変方向にスムーズに移動するた
めには、回転軸34の端面とバランスウエイト32との
間の適度な間隙、つまりスラストクリアランス400が
必要となる。しかし、適度なスラストクリアランス40
0は、例えば自動車用冷房機に使用されるスクロール型
圧縮機においては、0.05mm程度の微小な間隙であ
る。このため、この寸法公差がプラス方向に振られた場
合に、それが必要以上のスラストクリアランス400と
なってがたつきが発生し、可動スクロールがバランスウ
エイト32及びブッシュ33と共に傾斜されることを防
止するのは不可能であった。
【0008】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、最適な
スラストクリアランスを確保することができるスクロー
ル型圧縮機及び可動スクロール支持部材並びに同圧縮機
の組付方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、偏心軸には前記バランスウエ
イト及びブッシュの脱落を防止する係止部材を設け、偏
心軸上に、回転軸の端部とバランスウエイトとの間のス
ラストクリアランスを設定するためのクリアランス設定
手段を設けたスクロール型圧縮機である。
【0010】請求項2の発明では、バランスウエイト及
びブッシュは偏心軸に対してその軸線と直交する方向に
所定範囲内で相対移動可能である。請求項3の発明で
は、前記クリアランス設定手段は係止部材とブッシュと
の間に介在される。
【0011】請求項4の発明では、前記スクロール型圧
縮機において、バランスウエイトとブッシュは別体に構
成されており、前記クリアランス設定手段はバランスウ
エイトとブッシュとの間に介在される。
【0012】請求項5の発明では、前記クリアランス設
定手段はバランスウエイトと回転軸の端部との間に介在
される。請求項6の発明では、前記クリアランス設定手
段はリングである。
【0013】請求項7の発明では、スクロール型圧縮機
のハウジングに支持される回転軸と、その回転軸の端部
に固定された偏心軸と、その偏心軸に支持されたバラン
スウエイトと、前記バランスウエイトよりも偏心軸の先
端側において偏心軸に支持され、スクロール型圧縮機の
可動スクロールを支持するためのブッシュと、偏心軸上
に設けられ、バランスウエイト及びブッシュの脱落を防
止する係止部材と、偏心軸上に設けられ、回転軸の端部
とバランスウエイトとの間のクリアランスを設定するク
リアランス設定部材とよりなるスクロール型圧縮機の可
動スクロール支持部材である。
【0014】請求項8の発明では、回転軸の端部の偏心
軸に、バランスウエイト及び可動スクロールを支持する
ためのブッシュを、バランスウエイトが回転軸側に位置
するように組み付けるのに際して、厚さの異なる複数種
類のクリアランス設定部材を用意し、バランスウエイト
と回転軸の端部との間の間隙に応じて、偏心軸上にバラ
ンスウエイト及びブッシュの脱落を防止するための係止
部材を設け、その中から適当な厚さのものを選択して回
転軸上に組み付けるスクロール型圧縮機の組付方法であ
る。
【0015】
【作用】上記構成の請求項1及び4のスクロール型圧縮
機の発明においては、クリアランス設定手段により、部
品の設計時における寸法公差に影響されることなく最適
なスラストクリアランスを確保できる。このため、可動
スクロールの公転時においてブッシュ及びバランスウエ
イトの偏心軸に対するスムーズな変位を許容してなおか
つ、可動スクロールがブッシュ及びバランスウエイトと
共に傾斜されることを防止できる。よって、スクロール
の片当たりを防止でき異音やスクロール部材の異常磨耗
及び破損等を防止できる。
【0016】請求項2の発明においては、可動スクロー
ルの公転時においてブッシュ及びバランスウエイトの偏
心軸との直交方向へのスムーズな相対移動を許容してな
おかつ、可動スクロールがブッシュ及びバランスウエイ
トと共に傾斜されることを防止できる。
【0017】請求項3及び5の発明においては、ブッシ
ュとバランスウエイトが一体の圧縮機においても具体化
できる。請求項6の発明においては、クリアランス設定
手段はリングであるため製造が容易であるし、各圧縮機
によって異なるスラストクリアランス調節量も、異なる
厚さに振ったリングから最適なものを選び出すだけで簡
単に対応できる。
【0018】請求項7の可動スクロール支持部材の発明
においては、回転軸の端部とバランスウエイトとの間の
スラストクリアランスを最適調節でき、この可動スクロ
ール支持部材を組み込んだ圧縮機においては、スクロー
ルの片当たりを防止でき異音やスクロール部材の異常磨
耗及び破損等を防止できる。
【0019】請求項8のスクロール型圧縮機の組付方法
の発明においては、厚さの異なる複数種類のクリアラン
ス設定部材から、適当な厚さのものを選択して回転軸上
に組み付けるだけの簡単な構成で最適なスラストクリア
ランスが得られる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、センタハウジ
ングを兼ねる固定スクロール1の前後両端面にはフロン
トハウジング2及びリアハウジング3が接合されてい
る。フロントハウジング2内には回転軸4がラジアルベ
アリング5により回転可能に支持されており、回転軸4
の端部において偏心位置には偏心軸6が固定されてい
る。
【0021】図2及び図3に示すように、偏心軸6には
取付ボス部8とウエイト部9とからなるバランスウエイ
ト7及び偏心軸6の先端部側に位置するブッシュ10が
支持され、それらは偏心軸6の先端部にかしめられた係
止部材としてのCリングよりなるサークリップ11によ
り脱落が防止されている。バランスウエイト7とブッシ
ュ10とは固定されている。
【0022】そしてクリアランス設定手段としてのリン
グ状のスペーサ13がこのサークリップ11とブッシュ
10との間に介在され、回転軸4の端部とバランスウエ
イト7との間に適度なスラストクリアランス100を確
保している。
【0023】偏心軸6の周面には一対の平行な面6aが
形成され、取付ボス部8及びブッシュ10の孔12にも
一対の平行な面12aが形成されている。面6a、12
aの延びる方向において、偏心軸6と取付ボス部8及び
ブッシュ10との間にはラジアルクリアランス200が
形成されている。そして、このラジアルクリアランス2
00の範囲内において、前記面6a,12aに沿って取
付ボス部8及びブッシュ10が偏心軸6対して移動可能
である。この図面においては理解を容易にするために、
クリアランス100の幅やスペーサ13の厚みを誇張し
て描いてある。
【0024】可動スクロール14は、前記回転軸4、偏
心軸6、バランスウエイト7、ブッシュ10、スペーサ
13及びサークリップ11からなる可動スクロール支持
部材により支持されている。すなわち、前記ブッシュ1
0の外周面には可動スクロール14の基板15に一体形
成したボス部16が、ラジアルベアリング17を介して
相対回転可能に嵌合されている。そして、図1に示すよ
うに両スクロール1、14の基板18、15及び渦巻壁
19、20により圧縮室300が形成されている。
【0025】フロントハウジング2の受圧壁21と可動
スクロール14の基板15との間には、可動スクロール
14に、その軸線方向に沿って作用する圧縮反力を前記
受圧壁21に伝達するためのリング26と、可動スクロ
ール14の自転を阻止するとともに、その公転を許容す
る周知の自転阻止機構22が介在されている。
【0026】可動スクロール14の公転により、図示し
ない吸入口から導入された冷媒ガスが両スクロール1、
14間の圧縮室300へ流入する。圧縮室300は可動
スクロール14の公転に伴って容積減少しつつ両スクロ
ール1、14の渦巻壁19、20の始端部間に向けて収
束して行く。圧縮室300の容積減少によって圧縮され
た冷媒ガスは、固定スクロール1のスクロール基板18
上の中心部に形成された吐出ポート23から吐出室24
内へ吐出される。この吐出ポート23は吐出室24側で
吐出弁25により開放可能に閉塞されている。
【0027】前記可動スクロール14の公転により、同
可動スクロール14には遠心力や、可動スクロール14
の径方向及び軸方向への圧縮反力が作用する。遠心力及
び径方向への圧縮反力はバランスウエイト7の遠心力に
よって相殺される。渦巻壁19、20の加工誤差や液圧
縮等はバランスウエイト7及びブッシュ10と共に可動
スクロール14がラジアルクリアランス200の範囲内
でラジアル方向へ移動することにより吸収される。
【0028】次に、上記スクロール型圧縮機の組付方法
について説明する。まず、厚みの異なる複数種類のスペ
ーサ13を用意しておく。そして、前記偏心軸6に対す
るバランスウエイト7及びブッシュ10の部品等の各部
品の組付時に、回転軸4の端部と、バランスウエイト7
の取付ボス部8との間の間隙を測定する。そして、その
測定値に応じてクリアランス設定部材として、複数のス
ペーサ13から最適な厚みのものを選択し、図2に示す
ように、サークリップ11を組付てサークリップ11と
ブッシュ10との間に介在させる。
【0029】このようにすれば、回転軸4の端部と取付
ボス部8との間に最適なスラストクリアランス100を
確保し得る。これにより、可動スクロール14がブッシ
ュ10及びバランスウエイト7と共に傾斜することな
く、同ブッシュ10及びバランスウエイト7のラジアル
方向へのスムーズなスライド移動を許容し得る。このた
め、可動スクロール14の傾斜に起因する可動スクロー
ル14と固定スクロール1との片当たりを防止でき、こ
の片当たりによる打音や磨耗及び破損を抑えられ、スク
ロール1、14間のシール性も向上して圧縮機の圧縮能
力も向上される。
【0030】また、クリアランス設定手段はリング状の
スペーサ13であるため製造が簡単であるし、各圧縮機
に対するスラストクリアランス調節も、スペーサ13か
ら最適な厚さのものを選び出して組み付けるだけの簡単
な作業で対応できる。
【0031】
【別の実施例】以下、本発明を具体化した別の実施例を
図面に従って説明する。図4においては、第2実施例を
示す。本実施例においては、スペーサ13をブッシュ1
0とバランスウエイト7との間に介在させている。
【0032】図5においては、第3実施例を示す。本実
施例においては、スペーサ13を回転軸4の端部とバラ
ンスウエイト7との間に介在させている。以上第2、第
3実施例においても上記第1実施例と同様な効果を奏す
ることができる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、以下
のような態様で実施できる。 (1)スペーサ13を一部が離間された弾性リングとす
ること。例えば、組付前のスペーサの離間部を偏心軸6
の直径より幅広に形成して同偏心軸6に嵌め込み、離間
部をかしめて所定位置に組み付けるように構成する。こ
のようにすれば、各部品を組み付けた後でも、スペーサ
の組付が可能となる。 (2)ブッシュ10とバランスウエイト7とが一体に構
成されたスクロール型圧縮機に具体化すること。この場
合、スペーサ13はサークリップ11とブッシュ10と
の間(第1実施例)、又はバランスウエイト7と回転軸
4の端部との間(第3実施例)に介装される。 (3)上記実施例では、スペーサ13は適宜選択された
1枚であったが、これに限定されるものではなく、複数
枚のスペーサ13を組み合わせて所望の厚みを得るよう
にしても良い。この場合、上記実施例の各位置のうちい
ずれか一か所に複数枚を介装しても良いし、各位置に振
り分けても良い。 (4)上記実施例では、バランスウエイト7及びブッシ
ュ10が偏心軸6に対して、その直線的にスライドして
可動スクロール14がその公転軌跡外への移動を行うよ
うにしたスクロール型圧縮機において具体化されてい
た。しかし、バランスウエイト7及びブッシュ10が回
転軸4の端部に立設された別の軸に支持されると共に、
偏心軸6の外周面とバランスウエイト7及びブッシュ1
0の内周面との間にラジアル方向のクリアランスを設
け、同バランスウエイト7及びブッシュ10が別の軸を
中心として、クリアランスの範囲内において回動される
ように具体化しても良い。
【0034】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果と共に記載する。 (1)リング13は複数枚が介装される請求項5に記載
のスクロール型圧縮機。
【0035】このようにすれば、スラストクリアランス
100をさらに小さな単位で調節可能である。 (2)ブッシュ10及びバランスウエイト7は偏心軸6
に対して所定角度範囲内で相対回動可能に支持されてい
る請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
【0036】このようにすれば、ブッシュ10及びバラ
ンスウエイト7はスムーズに回動可能である。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び4の
発明によれば、部品の設計時における寸法公差に影響さ
れることなく最適なスラストクリアランスを確保でき
る。このため、可動スクロールの公転時においてブッシ
ュ及びバランスウエイトの偏心軸に対するスムーズな変
位を許容してなおかつ、可動スクロールがブッシュ及び
バランスウエイトと共に傾斜されることを防止できる。
よって、スクロールの片当たりを防止でき異音やスクロ
ール部材の異常磨耗及び破損等を防止できる。
【0038】請求項2の発明においては、可動スクロー
ルの公転時においてブッシュ及びバランスウエイトの偏
心軸との直交方向へのスムーズな相対移動を許容してな
おかつ、可動スクロールがブッシュ及びバランスウエイ
トと共に傾斜されることを防止できる。
【0039】請求項3及び5の発明においては、ブッシ
ュとバランスウエイトが一体の圧縮機においても具体化
できる。請求項6の発明においては、簡単な構成で各圧
縮機によって異なるスラストクリアランス調節量にも対
応できる。
【0040】請求項7の発明においては、回転軸の端部
とバランスウエイトとの間のスラストクリアランスを最
適調節でき、この可動スクロール支持部材を組み込んだ
圧縮機においてスクロールの片当たりを防止でき異音や
スクロール部材の異常磨耗及び破損等を防止できる。
【0041】請求項8の発明においては、簡単な構成で
最適なスラストクリアランスが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例を示す図であっ
て、スクロール型圧縮機の縦断面図である。
【図2】偏心軸に対するバランスウエイト及びブッシュ
の組付状態を示す分解斜視図である。
【図3】図1において偏心軸付近を拡大して示す拡大図
である。
【図4】本発明を具体化した第2実施例を示す図であっ
て、偏心軸付近の拡大断面図である。
【図5】本発明を具体化した第3実施例を示す図であっ
て、偏心軸付近の拡大断面図である。
【図6】従来のスクロール型圧縮機における偏心軸付近
の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジングを兼ねる固定スクロール、4…回転軸、
6…偏心軸、7…バランスウエイト、10…ブッシュ、
11…係止部材としてのサークリップ、14…可動スク
ロール、13…クリアランス設定手段としてのスペー
サ、16…ボス部、100…スラストクリアランス、2
00…ラジアルクリアランス、300…圧縮室。
フロントページの続き (72)発明者 深沼 哲彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 秋山 訓孝 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内 (72)発明者 佐藤 公彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに回転軸を支持するととも
    に、その回転軸の端部に偏心軸を固定し、その偏心軸に
    バランスウエイト及びブッシュを設けるとともに、バラ
    ンスウエイトを回転軸側にブッシュを偏心軸の先端側に
    位置するようにしてその両者を同偏心軸に対して相対変
    位可能に配置し、そのブッシュの外周には可動スクロー
    ルを相対回転可能に支持し、可動スクロールがブッシュ
    とともに公転することにより、可動スクロールと固定ス
    クロールとの間でガスの圧縮が行われるスクロール型圧
    縮機において、 前記偏心軸にはバランスウエイト及びブッシュの脱落を
    防止する係止部材を設け、偏心軸上に、回転軸の端部と
    バランスウエイトとの間のスラストクリアランスを設定
    するためのクリアランス設定手段を設けたスクロール型
    圧縮機。
  2. 【請求項2】 バランスウエイト及びブッシュは偏心軸
    に対してその軸線と直交する方向に所定範囲内で相対移
    動可能である請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記クリアランス設定手段は係止部材と
    ブッシュとの間に介在される請求項1又は2に記載のス
    クロール型圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記スクロール型圧縮機において、バラ
    ンスウエイトとブッシュは別体に構成されており、前記
    クリアランス設定手段はバランスウエイトとブッシュと
    の間に介在される請求項1又は2に記載のスクロール型
    圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記クリアランス設定手段はバランスウ
    エイトと回転軸の端部との間に介在される請求項1又は
    2に記載のスクロール型圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記クリアランス設定手段はリングであ
    る請求項1〜5のいずれかに記載のスクロール型圧縮
    機。
  7. 【請求項7】 スクロール型圧縮機のハウジングに支持
    される回転軸と、 その回転軸の端部に固定された偏心軸と、 その偏心軸に支持されたバランスウエイトと、 前記バランスウエイトよりも偏心軸の先端側において偏
    心軸に支持され、スクロール型圧縮機の可動スクロール
    を支持するためのブッシュと、 偏心軸上に設けられ、バランスウエイト及びブッシュの
    脱落を防止する係止部材と、 偏心軸上に設けられ、回転軸の端部とバランスウエイト
    との間のクリアランスを設定するクリアランス設定部材
    とよりなるスクロール型圧縮機の可動スクロール支持部
    材。
  8. 【請求項8】 回転軸の端部の偏心軸に、バランスウエ
    イト及び可動スクロールを支持するためのブッシュを、
    バランスウエイトが回転軸側に位置するように組み付け
    るのに際して、 偏心軸上にバランスウエイト及びブッシュの脱落を防止
    するための係止部材を設け、 厚さの異なる複数種類のクリアランス設定部材を用意
    し、バランスウエイトと回転軸の端部との間の間隙に応
    じて、その中から適当な厚さのものを選択して回転軸上
    に組み付けるスクロール型圧縮機の組付方法。
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