JPH06162656A - 音響信号処理装置 - Google Patents

音響信号処理装置

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JPH06162656A
JPH06162656A JP4328644A JP32864492A JPH06162656A JP H06162656 A JPH06162656 A JP H06162656A JP 4328644 A JP4328644 A JP 4328644A JP 32864492 A JP32864492 A JP 32864492A JP H06162656 A JPH06162656 A JP H06162656A
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JP
Japan
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signal
time
axis
reproduced
acoustic signal
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JP4328644A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Shudo
勝行 首藤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速再生時における映像信号に付随する音響
信号を良好に再生できる音響信号処理装置を得る。 【構成】 映像信号とそれに付随する音響信号が記録さ
れている記録媒体をN倍速で再生し、記録時間Tよりも
短い時間T/N(ただし、Nは1を含まない1より大き
い数)で再生して1/Nに時間軸が圧縮された状態の時
間軸圧縮音響信号の信号レベルを検出し、時間軸圧縮音
響信号における信号レベルの大きな信号部分を順次に選
択して、それを時間長がT/Nの時間軸圧縮音響信号を
記憶できる記憶容量を有するメモリ18に循環的に記憶
させ、メモリ18からN倍に時間軸伸長された状態の再
生音響信号として時間軸上で連続的に読出す。読出しに
より再生音響信号とされるべき時間軸圧縮音響信号の記
憶残量が、時間軸上で再生音響信号に途切れを生じさせ
る量になる直前に、新たな時間軸圧縮音響信号をメモリ
に強制的に記憶させて、1度再生された音響信号が2度
以上再生されないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号と前記した映像
信号に付随する音響信号とが記録されている記録媒体の
記録情報を、記録時に要した時間よりも短い時間で再生
した場合に得られる音響信号に対する音響信号処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号と前記の映像信号に付随する音
響信号等の情報信号とが記録されている記録媒体からの
記録情報の再生に当って、記録動作時における記録媒体
速度よりも早い記録媒体速度で再生する再生動作、いわ
ゆる、高速再生動作を行なった場合に得られる再生画像
を見ることにより、記録媒体に記録されている画像内容
を画像の記録時に要した時間に比べて短い時間内に確め
ることができるようにすることは、例えば、ヘリカルス
キャン型のVTR等において従来から行なわれて来てい
る。前記のように画像内容の高速再生が行なわれた場合
には、再生された映像信号に付随する音響信号が周波数
が高い方にピッチ変換された状態になっているために、
その情報内容を把握できないことが通常である。
【0003】ところで映像信号に付随する音響信号等の
情報信号が記録されている記録媒体を高速再生したとき
に再生された音響信号について、その情報内容を明態に
知ることができれば様々な用途の拡大も可能となること
から、高速再生された音響信号を原音響信号に戻すよう
なピッチ変換を行なうための信号処理手段を備えた映像
音声再生装置が、例えば特開平4ー137464号公報
に開示されている。前記した映像音声再生装置は、書込
み状態に制御されたメモリに対して、高速再生された所
定時間の音響信号を書込みクロックに同期して書込んだ
後に、読出し状態に制御された前記のメモリから、メモ
リに書込まれている高速再生された所定時間の音響信号
を、原音響信号に復原させることができような時間軸伸
長を施しうる読出しクロックに同期して読出すようにし
たものである。図5は、前記した公知の映像音声再生装
置が2個のメモリを備えていて、一方のメモリが書込み
動作を行なっている状態では、他方のメモリが読出し動
作を行なっている状態において、前記の2個のメモリが
順次交互に書込み動作と読出し動作とを行なうようにさ
れている場合における時間軸圧縮再生音響信号の書込み
と、時間軸伸長された状態で読出された再生音響信号の
状態とを説明している図である。
【0004】図5の(a)は、記録再生装置がN倍速の
再生動作を行なっている場合に、記録媒体から再生され
る音響信号、すなわち、記録の対象にされた原音響信号
に比べて1/Nに時間軸が圧縮された状態の時間軸圧縮
音響信号におけるT/Nの時間長の時間軸圧縮音響信号
だけが、時間T毎にメモリに書込まれることを示してお
り、また、図5の(b)は前記のメモリに記憶されてい
たT/Nの時間長を有する時間軸圧縮音響信号がN倍に
時間軸伸長されたTの時間長の音響信号として前記した
メモリから読出されている状態を示している。図5の
(a),(b)から明らかなように、前記した公知の映
像音声再生装置では、N倍速で再生動作を行なっている
記録再生装置の記録媒体から再生された時間軸圧縮音響
信号について、時間軸上で時間長T毎に区切られた時間
軸圧縮音響信号におけるT/Nの時間長の時間軸圧縮音
響信号が、原音響信号と同じピッチの再生音響信号とし
て得ている。前記した原音響信号と同じピッチの再生音
響信号は、原音響信号における飛び飛びの信号部分では
あるが、前記した時間長Tを適切に選択し、かつ、メモ
リに書込みが行なわれるT/Nの時間長の期間に有効な
音響情報が存在していれば、倍速再生された音響信号の
情報内容を確かめるのに役立つと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原音響
信号には時間軸上で無音期間も存在しているから、前記
のようにN倍速で再生動作を行なっている記録再生装置
の記録媒体から再生された時間軸圧縮音響信号につい
て、時間軸上で時間長T毎に区切られた時間軸圧縮音響
信号におけるT/Nの時間長の時間軸圧縮音響信号を、
原音響信号と同じピッチの再生音響信号としたところ
で、常に、有効な情報内容をもつ再生音響信号が得られ
るとは限らない。例えば、N倍速で再生動作を行なって
いる記録再生装置の記録媒体から再生された時間軸圧縮
音響信号の状態が、時間軸上で図4の(c)に例示され
ているように有効な音響信号部分が時間軸上に飛び飛び
に散在しているようなものであった場合について、時間
軸圧縮音響信号のメモリに対する書込み態様とメモリか
らの読出し態様とが、既述した図5の(a),(b)と同
様に、図4の(a),(b)に示されているようにして行
なわれたときについて考えると、この場合にメモリから
N倍に時間軸伸長された状態で読出された時間長Tの再
生音響信号は、図4の(d)に例示されているように有
効な音響情報は時間長Tの内の極く僅かな部分だけに存
在している状態のものとなり、これでは音響情報の確認
を良好に行なうことができないことになる。
【0006】すなわち、N倍速で再生動作を行なってい
る記録再生装置の記録媒体から再生された時間軸圧縮音
響信号を原音響信号に復原するためには、前記の時間軸
圧縮音響信号をN倍に時間軸伸長しなければならない
が、記録媒体から再生された時間軸圧縮音響信号につい
て、時間軸上で時間長T毎に区切られた時間軸圧縮音響
信号における各T/Nずつの時間長の時間軸圧縮音響信
号を、時間軸上でN倍に時間軸伸長するのに、図4の
(a),(b)及び図5の(a),(b)を参照して既述し
たようにして行なわれた場合には、メモリに書込まれる
時間長T/Nの期間の時間軸圧縮音響信号中に有効な再
生音響信号として再生できる音響情報信号が無いとき
は、時間長Tの時間軸圧縮音響信号の内で捨て去られて
しまう{T(N−1)/N}の期間によって生じる音響情
報の不連続期間DCP1{図4の(c)中にDCP1で示
してある期間}が実質的に増大するような結果をもたら
すことになる。それにより、原音響信号が例えば会話に
よる音響信号の場合には、会話における重大な情報が欠
落してしまうことも起るという問題点が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、映像信号と前
記の映像信号に付随する音響信号とが記録されている記
録媒体の記録情報を、記録時に要した時間Tよりも短い
時間T/N(ただし、Nは1を含まない1より大きい
数)で再生して得られる1/Nに時間軸が圧縮されてい
る状態の時間軸圧縮音響信号の信号レベルを検出する信
号レベル検出手段と、前記した信号レベル検出手段の検
出結果に基づいて、時間軸圧縮音響信号における信号レ
ベルの大きな信号部分を順次に選択して記憶する手段
と、前記の記憶された音響信号をN倍に時間軸伸長され
た状態の再生音響信号として読出す手段と、読出しによ
り再生音響信号とされるべき時間軸圧縮音響信号の記憶
残量が、時間軸上で再生音響信号に途切れを生じさせる
量になる直前に、新たな時間軸圧縮音響信号を記憶させ
るようにする手段とを備えてなる音響信号処理装置を提
供する。
【0008】
【作用】映像信号と前記の映像信号に付随する音響信号
とが記録されている記録媒体の記録情報をN倍速で再生
して、記録時に要した時間Tよりも短い時間T/N(た
だし、Nは1を含まない1より大きい数)で再生して得
られる1/Nに時間軸が圧縮されている状態の時間軸圧
縮音響信号の信号レベルを信号レベル検出手段によって
検出する。前記した信号レベル検出手段の検出結果に基
づいて、時間軸圧縮音響信号における信号レベルの大き
な信号部分を順次に選択して、それを時間長がT/Nの
時間軸圧縮音響信号を記憶できる記憶容量を有するメモ
リに循環的に記憶させる。前記のメモリに記憶されてい
る時間軸圧縮音響信号が、N倍に時間軸伸長された状態
の再生音響信号として時間軸上で連続的に得られるよう
に、前記のメモリから循環的に読出す。読出しアドレス
値が書込みアドレス値に対して所定の値となったとき、
すなわち、読出しにより再生音響信号とされるべき時間
軸圧縮音響信号の記憶残量が、時間軸上で再生音響信号
に途切れを生じさせる量になる直前に、新たな時間軸圧
縮音響信号をメモリに強制的に記憶させて、1度再生さ
れた音響信号が2度以上再生されないようにする。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の音響信号
処理装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発
明の音響信号処理装置のブロック図であり、また、図2
及び図3は本発明の音響信号処理装置の一部の構成部分
の具体的な構成態様と前記の構成部分の動作の説明とに
用いられる図、図4乃至図6は音響信号処理装置の構成
及び動作の説明のための図である。図1に示されている
本発明の音響信号処理装置において、1は記録再生装置
の記録媒体から再生された時間軸圧縮音響信号の入力端
子であり、この入力端子1には図示されていない記録再
生装置(例えばVTR)が倍速再生動作を行なってい
て、前記の映像信号に付随する音響信号が、時間軸圧縮
された状態で再生されることにより、周波数が高い方に
ピッチ変換された状態の時間軸圧縮音響信号が供給され
る。
【0010】前記の入力端子1に供給された時間軸圧縮
音響信号は整流回路2に与えられるとともに、伝送路4
6を介してアナログデジタル変換器(AD変換器)20に
与えられる。前記のAD変換器20では伝送路25を介
して制御回路12から供給されているAD変換パルスP
adcに基づいて、時間軸圧縮音響信号を所定の標本化
周期毎に所定のビット数のデジタル信号に変換して、伝
送路27を介してラッチ回路21に対して出力する。前
記のラッチ回路21は、前記したAD変換器20におけ
るAD変換動作の完了時毎にAD変換器20から伝送路
26を介して供給されるラッチパルスPl1によって、
順次の標本化周期毎にAD変換器20から伝送路27に
出力されるデジタル信号を記憶する。前記のラッチ回路
21でラッチされたデジタル信号は、データバス28に
よりメモリ18に与えられるが、メモリ18では書込み
アドレスカウンタ9から伝送路49とアドレス選択回路
19と伝送路50とを介してメモリ18に供給されてい
る書込みアドレス信号によって指定されたアドレスの記
憶領域に、前記のデジタル信号を書込む。
【0011】前記したメモリ18へのデジタル信号の書
込み動作は、端子47に対して書込みクロック信号発生
器7から供給されている書込みクロック信号Pw{図6
の(a)}の時点で行なわれる。書込みクロック信号発
生器7における書込みクロック信号Pwの発生は、基準
クロック信号発振器11から伝送路31を介して供給さ
れる基準クロック信号CLKと、制御回路12から伝送
路32を介して供給されるタイミング信号とに基づいて
行なわれており、発生された書込みクロック信号Pwは
前記したAD変換パルスと同期している。前記したメモ
リ18に書込まれたデジタル信号の読出しは、読出しク
ロック信号発生器13で発生された読出しクロック信号
Pr{図6の(b)}が、端子48を介してメモリ18
に供給された時点に、読出しアドレスカウンタ14から
バス15とアドレス選択回路19と伝送路50とを介し
てメモリ18に供給されている読出しアドレス信号によ
り指定されたアドレスを有するメモリ18の記憶領域か
ら行なわれる。
【0012】前記の読出しクロック信号Prは、前記し
た書込みクロック信号Pwとは異なる時間位置に存在し
ているとともに、書込みクロック信号Pwの繰返し周期
のN倍の繰返し周期を有している。それで、メモリ18
から読出されるデジタル信号は、メモリ18に書込まれ
たデジタル信号、すなわち、原音響信号に比べて1/N
に時間軸が圧縮されている状態の時間軸圧縮デジタル信
号に比べてN倍に時間軸が伸長された再生音響信号のデ
ジタル信号とされている。前記のメモリ18から読出さ
れたデジタル信号は、データバス28を介してラッチ回
路22に与えられており、制御回路12から伝送路29
を介して供給されるラッパルスPl2によってラッチ回路
22によって記憶される。前記のラッチ回路22にラッ
チされたデジタル信号は、伝送路51によりデジタルア
ナログ変換器(DA変換器)23に与えられる。DA変
換器23におけるDA変換によって得られた再生音響信
号は出力端子24に送出される。
【0013】ところで、前記したメモリ18としては、
記録再生装置がN倍速の再生動作を行なっている状態で
記録媒体から再生された信号、すなわち、原音響信号に
対して1/Nに時間軸が圧縮されている状態の時間軸圧
縮音響信号について、時間軸上で所定の時間長T毎に区
切られた時間軸圧縮音響信号におけるT/N秒の時間長
の時間軸圧縮音響信号が記憶できる記憶容量以上の記憶
容量を有するメモリが用いられるのであり、メモリ18
は、時間軸上で所定の時間長T毎に区切られた時間軸圧
縮音響信号におけるT/N秒の時間長の時間軸圧縮音響
信号の全体を循環的に記憶できるものとして動作させる
ようにしている。前記のメモリ18における記憶動作と
読出し動作とは、書込みアドレスカウンタ9と読出しア
ドレスカウンタ14とからアドレス選択回路19を介し
てメモリ18に供給されるアドレス信号によって循環的
に指定されるメモリ18の記憶領域に対して、図6の
(a)に示されている書込みクロック信号Pwと、図6
の(b)に示されている読出しクロック信号Prの時間位
置で行なわれる。なお、図6の(c)は読出し/書込み信
号R/Wであり、この読出し/書込み信号R/Wはそれ
のハイレベルの状態はメモリ18を読出し状態にし、ま
た、ローレベルの状態はメモリ18を書込み状態にする
ものとして示されている。
【0014】これまでの説明によって、図1に示されて
いる音響信号処理装置では、時間軸上で所定の時間長T
毎に区切られた時間軸圧縮音響信号におけるT/N秒の
時間長の時間軸圧縮音響信号と対応するデジタル信号を
メモリ18に記憶させた場合に、メモリ18からN倍に
時間軸伸長した状態で読出すことにより、T秒間の再生
音響信号が出力端子24に得られることを明らかにした
が、図1に示されている本発明の音響信号処理装置にお
いて、メモリ18に書込まれるべきデジタル信号は、前
記のように時間軸上で所定の時間長T毎に区切られた時
間軸圧縮音響信号中においてT/N秒の時間長を有する
時間軸圧縮音響信号なのであるが、前記したT/N秒の
時間長を有する時間軸圧縮音響信号は、図4の(a)及
び図5の(a)中に書込み期間として示されているT/
N秒の期間のように、時間長T毎に区切られた時間軸圧
縮音響信号中において予め定められた位置で連続してい
るT/N秒の期間区間の時間軸圧縮音響信号ではなく、
時間軸上で所定の時間長T毎に区切られた時間軸圧縮音
響信号中において、信号レベルが大きな時間軸圧縮音響
信号の信号部分の時間長の加算値がT/N秒になるよう
な時間軸圧縮音響信号なのである。
【0015】前記の点を図4を参照して具体的に説明す
ると次のとおりである。記録再生装置がN倍速の再生動
作を行なっている状態で、記録媒体から原音響信号に対
して1/Nに時間軸が圧縮されている状態の時間軸圧縮
音響信号における所定の時間長Tの時間軸圧縮音響信号
が、例えば図4の(c),(e)のように時間軸上で信
号レベルが変化していて、信号レベルの大きな信号部分
S1,S2,S3…が時間軸上に間欠的に存在している場
合を例にとって、既述した従来例との比較も含めて説明
する。まず図4の(a),(b)は、図5を参照して公
知の映像音声再生装置について既述したと同様に、図4
の(a)は記録再生装置がN倍速の再生動作を行なって
いる場合に、記録媒体から再生された原音響信号に比べ
て1/Nに時間軸が圧縮された状態の時間長Tの時間軸
圧縮音響信号におけるT/Nの時間長の時間軸圧縮音響
信号だけがメモリに書込まれる場合を示しており、ま
た、図4の(b)は前記のメモリに記憶されていたT/
Nの時間長を有する時間軸圧縮音響信号がN倍に時間軸
伸長されたTの時間長の音響信号として前記したメモリ
から読出されている状態を示している。
【0016】図4の(a)中に示されているT/Nの時
間長の書込み期間に、メモリに書込まれる時間軸圧縮音
響信号は、図4の(c)中にS1として示されている信
号部分と、前記の信号部分に続く信号レベルの低い部分
とによるT/Nの時間長の時間軸圧縮音響信号であり、
前記したT/Nの時間長の時間軸圧縮音響信号が、N倍
に時間軸が伸長された状態でメモリから読出されると、
メモリから読出された音響信号の状態は、図4の(d)
中にS1eとして示されている信号部分と、前記の信号
部分に続く信号レベルの低い部分とによって時間長がT
の再生音響信号となる。図4の(d)に示される再生音
響信号は、S1eとして示されている大きな信号レベル
信号部分が、時間長Tの再生音響信号の一部だけを占め
ているだけで、残りの大部分の時間は信号レベルの低い
部分になっている。公知の映像音声再生装置では、図4
の(a)〜(d)を参照して前述したように、メモリへ
の書込み期間が固定されているために、T/Nの時間長
の書込み期間中で書込まれるべきT/Nの時間長の時間
軸圧縮音響信号が信号レベルの低い部分を含んでいる場
合には、情報量の少ない再生音響信号しか得られないこ
とになる。
【0017】ところが、図1に示されている本発明の音
響信号処理装置において、メモリ18に書込まれるべき
デジタル信号は、時間軸上で所定の時間長T毎に区切ら
れた時間軸圧縮音響信号中において、信号レベルが大き
な時間軸圧縮音響信号の信号部分の時間長の加算値がT
/N秒になるような時間軸圧縮音響信号と対応するデジ
タル信号であるために、時間軸圧縮音響信号における所
定の時間長Tの時間軸圧縮音響信号が、例えば図4の
(c),(e)のように時間軸上で信号レベルの大きな
信号部分S1,S2,S3…が時間軸上に間欠的に存在し
ており、前記した各信号部分S1,S2,S3…のそれぞ
れの時間長がT1,T2,T3…であり、前記の各信号部
分S1,S2,S3…のそれぞれの時間長がT1,T2,T3
…と、メモリへの書込み時間T/Nとの関係が、例えば
図4中に示されているように、各信号部分S1,S2,S
3,S4のそれぞれの時間長T1,T2,T3,T4の和が、
メモリへの書込み時間T/Nに等しい場合、すなわち、
T/N=T1+T2+T3+T4の場合には、図4の(e)
に例示されている所定の時間長Tの時間軸圧縮音響信号
における時間軸上で信号レベルの大きな信号部分S1,
S2,S3,S4が、それぞれN倍に時間軸伸長されて、
時間長がT1・N,T2・N,T2・N,T4・Nの信号部分の
S1e,S2e,S3e,S4eとなり、出力される時間長
Tの再生音響信号としては、図4の(g)に示されてい
るように各信号部分S1e,S2e,S3e,S4eが時間
軸上で連続している状態のものとなる。公知の映像音声
再生装置から得られる再生音響信号を示している図4の
(d)と、図1に示されている本発明の音響信号処理装
置得られる再生音響信号を示している図4の(g)とを
比較すれば、図4の(c),(e)のように同一の再生
音響信号に対して信号処理を行なっても、本発明の場合
には従来例装置に比べて多くの音響情報を含んでいる再
生音響信号が得られることが明らかである。
【0018】図1において、入力端子1に供給された時
間軸圧縮音響信号は、整流回路2において整流された後
に、低域通過濾波器3に供給されるとともに、伝送路4
3を介して電圧比較器4に供給されている。図2の
(a)は図1中に示されている入力端子1と整流回路2
と低域通過濾波器3と電圧比較器4とリトリガラブル単
安定マルチバイブレータ5との部分を示しているブロッ
ク図であり、図2の(b)は入力端子1に供給された時
間軸圧縮音響信号の波形図である。図2の(c)中の信
号波形は、前記した時間軸圧縮音響信号が整流回路2に
よって半波整流されて整流回路2から出力された信号の
波形を示している。また図2の(c)中のL−Lは充分
に時定数の大きな低域通過濾波器3からの出力信号を表
わしている。そして、前記の低域通過濾波器3からの出
力信号は、伝送路44を介して電圧比較器4に供給され
る。前記の電圧比較器4では、低域通過濾波器3からの
出力信号を基準信号として、整流回路2から伝送路43
を介して与えられた信号について、前記した基準信号よ
りも大きい信号部分で図2の(d)に示されているよう
な信号を出力して、それを伝送路45を介してリトリガ
ラブル単安定マルチバイブレータ5にトリガ信号として
供給する。
【0019】リトリガラブル単安定マルチバイブレータ
5は、それに順次に供給されるトリガ信号の間隔が予め
定められた時間τ内の場合には再トリガされるために、
図4の(d)に示されているトリガ信号列に対して、図4
の(e)に示されるような出力信号、すなわち、信号レベ
ルイネーブル信号を発生する。前記のリトリガラブル単
安定マルチバイブレータ5から出力された信号レベルイ
ネーブル信号LEは、伝送路36とオア回路6と伝送路
38とを介してアンド回路8に供給される。また、前記
したアンド回路8は、前記した信号レベルイネーブル信
号LEまたは穴埋めタイミング検出器16から伝送路3
5とオア回路6と伝送路38とを介して供給される穴埋
めイネーブル信号FEと、書込みクロック信号発生器7
で発生された書込みクロック信号Pwと、セットリセッ
トフリップフロップ10から伝送路39を介して供給さ
れる計数イネーブル信号CEとによって、アンド条件を
満足したときに書込みクロック信号Pwを出力して、そ
れを伝送路40を介して書込みアドレスカウンタ9に与
える。
【0020】前記した計数イネーブル信号CEを発生す
るセットリセットフリップフロップ10は、読出しアド
レスカウンタ14の計数値がゼロの場合にゼロ検出器1
7から伝送路41を介してセットリセットフリップフロ
ップ10のセット端子Sに与えられるゼロ検出信号によ
ってセットされ、またメモリ18が所定の記憶量に達し
た状態の時点に書込みアドレスカウンタ9から出力され
るキャリーアウト信号COがリセット端子Rに与えられ
たときにリセットされて、Q出力端子から伝送路39を
介して計数イネーブル信号CEをアンド回路8に供給す
るのである。前記の読出しアドレスカウンタ14と書込
みアドレスカウンタ9とは、記録再生装置がN倍速の再
生動作を行なっている状態で記録媒体から再生された原
音響信号に対して1/Nに時間軸が圧縮されている状態
の時間軸圧縮音響信号について、時間軸上において所定
の時間長T毎に区切られた時間軸圧縮音響信号における
T/N秒の時間長の時間軸圧縮音響信号と対応するデジ
タル信号の全てを記憶できるようにメモリ18に設定さ
れた記憶領域におけるゼロ番地から最終番地までのアド
レスを順次に指定して、メモリ18における所定の記憶
領域に前記のデジタル信号を順次に書込んだり、メモリ
18に記憶された前記のデジタル信号を時間軸上で連続
的に読出しうるようなアドレス信号を発生できるものと
して構成されている。
【0021】前記した読出しアドレスカウンタ14は、
読出しクロック信号発生器13から伝送路34を介して
供給されている読出しクロック信号Prを計数して読出
しアドレス信号を発生するが、前記の読出しクロック信
号発生器13における読出しクロック信号Prの発生
は、基準クロック信号発振器11から伝送路31を介し
て供給される基準クロック信号CLKと、制御回路12
から伝送路33を介して供給されるタイミング信号とに
基づいて行なわれている。そして、前記した読出しアド
レスカウンタ14で発生したアドレス信号は、バス15
を介して既述のようにアドレス選択回路19に供給され
ているとともに、前記のバス15を介して穴埋めタイミ
ング検出器16と、ゼロ検出器17とにも供給されてい
る。前記のゼロ検出器17は、リングカウンタのように
動作している前記した読出しアドレスカウンタ16の計
数値がゼロになる度毎に伝送路41にゼロ検出信号を送
出して、既述のようにセットリセットフリップフロップ
10をセットする。
【0022】また、前記した読出しアドレスカウンタ1
4の計数値が与えられている穴埋めタイミング検出器1
6では、読出しアドレスの最終番地と対応する読出しア
ドレスカウンタ14の計数値をKとしたときに、読出し
アドレスカウンタ14の計数値が K{T(N−1)/
N}になった時点に、伝送路35に穴埋めイネーブル信
号FEを出力し、それが既述のように伝送路35とオア
回路6と伝送路38とを介してアンド回路8に供給され
る。前記した書込みアドレスカウンタ9は、既述のよう
にアンド回路8が信号レベルイネーブル信号LEまたは
穴埋めイネーブル信号FEと、書込みクロック信号Pw
と、計数イネーブル信号CEとによって、アンド条件を
満足したときにアンド回路8から出力される書込みクロ
ック信号Pwを計数してアドレス信号を発生し、それを
伝送路49を介してアドレス選択回路19に供給する。
アドレス選択回路19では、制御回路12から供給され
ている読出し/書込み信号R/W{図6の(c)}がハ
イレベルの状態のときに、前記のように読出しアドレス
カウンタ14からバス15を介して供給されている読出
しアドレス信号を伝送路50を介してメモリ18に与
え、また、前記の読出し/書込み信号R/W{図6の
(c)}がローレベルの状態のときには、書込みアドレ
スカウンタ9から伝送路49を介して供給されている書
込みアドレス信号を伝送路50を介してメモリ18に与
える。
【0023】これまでに説明したような構成を有する本
発明の音響信号処理装置は、映像信号と前記の映像信号
に付随する音響信号とが記録されている記録媒体の記録
情報をN倍速で再生して、記録時に要した時間Tよりも
短い時間T/N(ただし、Nは1を含まない1より大き
い数)で再生して得られる1/Nに時間軸が圧縮されて
いる状態の時間軸圧縮音響信号の内で、信号レベルの大
きな信号部分を順次に選択して、それを時間長がT/N
の時間軸圧縮音響信号を記憶できる記憶容量を有するメ
モリ18に循環的に記憶させるようにし、前記のメモリ
18に記憶されている時間軸圧縮音響信号を、N倍に時
間軸伸長された時間長がTの再生音響信号として時間軸
上で連続的に得られるように、前記のメモリから循環的
に読出すようにしているとともに、読出しアドレス値が
書込みアドレス値に対して所定の値となったとき、すな
わち、読出しにより再生音響信号とされるべき時間軸圧
縮音響信号の記憶残量が、時間軸上で再生音響信号に途
切れを生じさせる量になる直前に、新たな時間軸圧縮音
響信号をメモリに強制的に記憶させて、1度再生された
音響信号が2度以上再生されないようにして音響信号の
処理動作を行なうのである。
【0024】図3は入力端子1に供給された時間軸圧縮
音響信号の信号レベルの検出手段の具体的構成例として
図2を参照して既述した信号レベルの検出手段の具体的
な構成態様とは異なる構成態様を有する信号レベルの検
出手段の具体的な構成態様を説明するための図である。
図3の(a)に示すブロック図において入力端子1に供給
された時間軸圧縮音響信号は、整流回路2において整流
された後に、充分に大きな時定数を有する低域通過濾波
器3と、小さな時定数を有する低域通過濾波器3aとの
双方に供給されている。また図3の(b)は入力端子1に
供給された時間軸圧縮音響信号の波形図であり図3の
(c)は前記した時間軸圧縮音響信号が整流回路2によっ
て半波整流されて整流回路2から出力された信号の波形
を示している。図3の(d)中のL−Lは充分に時定数の
大きな低域通過濾波器3からの出力信号を表わしてお
り、また図3の(d)中の曲線Eは時定数の小さな低域
通過濾波器3aからの出力信号E(エンベロープ検波出
力信号E)を表わしている。
【0025】前記した2つの低域通過濾波器3,3aか
らの出力信号は、電圧比較器4に供給され、電圧比較器
4では充分に大きな時定数を有する低域通過濾波器3か
らの出力信号を基準信号として、時定数の小さな低域通
過濾波器3aからの出力信号E(エンベロープ検波出力
信号E)について、前記した基準信号よりも大きい信号
部分で図3の(e)に示されているような信号を出力す
る。この電圧比較器4からの出力信号は、そのまま信号
レベルイネーブル信号LEとして、伝送路36とオア回
路6と伝送路38とを介してアンド回路8に供給され
る。この図3に具体的な構成態様を示している信号レベ
ルの検出手段の場合には、図2について説明した回路配
置中に用いられていたリトリガラブル単安定マルチバイ
ブレータ5が不要とされるが、音響信号の立上がりの部
分における信号レベルの検出に時間遅れが発生するので
既述した図2に具体的な構成態様を示している信号レベ
ルの検出手段を採用した方が良好な音響信号を再生でき
る。なお、リトリガラブル単安定マルチバイブレータ5
の時定数τを、通常の会話の単音の発音時間によりも大
きくなるように調節すると、単音毎に抑揚のある会話も
良好に再現させることができるようにして音響信号処理
が行なわれる。
【0026】図4の(e)〜(g)は、図1に示す音響
信号処理装置の入力端子1に対して供給された時間長T
の時間軸圧縮音響信号における信号レベルの大きな信号
部分S1,S2,S3…が、時間軸上で図4の(e)に例
示されているように間欠的に存在していた場合に、図4
の(g)のような再生音響信号S1e,S2e,S3e…
が出力端子24に送出されることを図示説明している図
である。すなわち、音響信号処理装置の入力端子1に対
して供給された時間長Tの時間軸圧縮音響信号における
信号レベルの大きな信号部分S1,S2,S3…が、時間
軸上で図4の(e)に例示されているように間欠的に存
在していた場合には、整流回路2,低域通過濾波器3,
電圧比較器4,リトリガラブル単安定マルチバイブレー
タ5などからなる構成部分における既述のような動作に
より発生されて、リトリガラブル単安定マルチバイブレ
ータ5から伝送路36→オア回路6→伝送路38の経路
でアンド回路8に与えられる信号レベルイネーブル信号
LEは、図4の(f)によって示されているT1,T2,
T3…の期間にハイレベルの状態になっている。
【0027】セットリセットフリップフロップ10から
アンド回路8に対して伝送路39を介して供給されてい
る計数イネーブル信号CEは、読出しアドレスカウンタ
14の計数値がゼロの時点から、書込みアドレスカウン
タ9からキャリーアウト信号COが出力されるまでの期
間にハイレベルの状態になっており、また、読出しアド
レスの最終番地と対応する読出しアドレスカウンタ14
の計数値をKとしたときに、読出しアドレスカウンタ1
4の計数値が K{T(N−1)/N}になった時点か
ら読出しアドレスカウンタの計数値がKとなるまでの期
間に、穴埋めタイミング検出器16からアンド回路8に
対して伝送路35→オア回路6→伝送路38の経路で供
給されるハイレベルの状態の穴埋めイネーブル信号FE
がアンド回路8に供給されている。
【0028】アンド回路8は前記した信号レベルイネー
ブル信号LEまたは穴埋めイネーブル信号FEと、計数
イネーブル信号CEとが供給されている期間における書
込みクロック信号Pwを書込みアドレスカウンタ9に与
える。それで書込みアドレスカウンタ9は、時間軸圧縮
音響信号における信号レベルの大きな信号部分S1,S
2,S3…と対応する図4の(f)によって示されている
T1,T2,T3…の期間に書込みアドレス信号を発生
し、その発生した書込みアドレス信号が伝送路49とア
ドレス選択回路19とを介してメモリ18に与えられ、
メモリ18の記憶領域には書込みクロック信号Pwによ
り、時間軸圧縮音響信号における信号レベルの大きな信
号部分S1,S2,S3…と対応するデジタル信号が順次
に記憶されて行くが、時間軸圧縮音響信号におけるT/
N秒の時間長の時間軸圧縮音響信号と対応するデジタル
信号の全てが記憶されると、書込みアドレスカウンタ9
から伝送路42を介してキャリーアウト信号COがセッ
トリセットフリップフロップ10のリセット端子Rに与
えられることにより、計数イネーブル信号CEがローレ
ベルの状態になって、アンド回路8から書込みアドレス
カウンタ9に対する書込みクロック信号Pwの供給が中
止されるために、メモリ18に対する書込み動作が中止
される。
【0029】一方、読出しアドレスカウンタ14は時間
軸上で連続的に計数動作を行なって読出しアドレス信号
を発生しており、その読出しアドレス信号がバス15と
アドレス選択回路19とを介してメモリ18に供給され
ているから、メモリ18に順次に書込まれた図4の(e)
に例示されている所定の時間長Tの時間軸圧縮音響信号
における時間軸上で信号レベルの大きな信号部分S1,
S2,S3…と対応するデジタル信号は、前記した書込み
クロック信号Pwの周期のN倍の周期の読出しクロック
信号Prにより、図4の(g)に例示されているよう
に、それぞれN倍に時間軸伸長された時間長がT1・N,
T2・N,T2・N,T4・Nの信号部分のS1e,S2e,S
3e,S4eとなされるような状態でメモリ18から読出
される。
【0030】ところで、所定の時間長Tの時間軸圧縮音
響信号における時間軸上で信号レベルの大きな信号部分
S1,S2,S3…が、図4の(e)に例示されているよ
うな状態の場合には、時間軸上に順次に現われている信
号レベルの大きな信号部分S1,S2,S3…によって、
メモリ18の記憶領域の全体が書込みに使用された状態
になるが、所定の時間長Tの時間軸圧縮音響信号中に信
号レベルの大きな信号部分が少なかったような場合に
は、メモリ18に記憶されたデジタル信号の記憶量が少
ない状態になるが、メモリ18からの読出しは時間軸上
で一定の読出し速度で行なわれているために、読出しア
ドレスが書込みアドレスを追越してしまい一度読出しの
終ったデジタル信号を再度読出すようなことが起こる。
【0031】しかし、本発明の音響信号処理装置では、
既述のように読出しアドレスカウンタ14の計数値が与
えられている穴埋めタイミング検出器16によって、読
出しアドレスの最終番地と対応する読出しアドレスカウ
ンタ14の計数値をKとしたときに、読出しアドレスカ
ウンタ14の計数値が K{T(N−1)/N}になっ
た時点から読出しアドレスカンタ14の計数値がKにな
るまでの期間に、伝送路35にハイレベルの状態の穴埋
めイネーブル信号FEを出力して、その期間に信号レベ
ルイネーブル信号LEがローレベルの状態であっても、
アンド回路8から書込みアドレスカウンタ9に対して書
込みクロック信号Pwが供給されるようにして、前記の
期間中における入力時間軸圧縮音響信号と対応するデジ
タル信号がメモリ18に強制的に書込まれるので、前記
のような問題は生じない。
【0032】なお、前記した穴埋めイネーブル信号FE
がハイレベルの期間に、信号レベルイネーブル信号LE
がハイレベルの状態になっても、何の支障も生じないこ
とはいうまでもない。また、前記した穴埋めイネーブル
信号FEがハイレベルになる以前に、メモリ18が所定
の記憶量に達して、書込みアドレスカウンタ9から出力
されたキャリーアウト信号COによって、セットリセッ
トフリップフロップ10から伝送路39を介してアンド
回路8に供給される計数イネーブル信号CEがローレベ
ルの状態になっているときには、前記した穴埋めイネー
ブル信号FEがハイレベルになっても、アンド回路8の
アンド条件が成立しないから、この場合には前記した穴
埋めイネーブル信号FEが無効にされることは勿論であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の音響信号処理装置は、映像信号と前記
の映像信号に付随する音響信号とが記録されている記録
媒体の記録情報をN倍速で再生して、記録時に要した時
間Tよりも短い時間T/N(ただし、Nは1を含まない
1より大きい数)で再生して得られる1/Nに時間軸が
圧縮されている状態の時間軸圧縮音響信号の信号レベル
を信号レベル検出手段によって検出し、前記した信号レ
ベル検出手段の検出結果に基づいて、時間軸圧縮音響信
号における信号レベルの大きな信号部分を順次に選択し
て、それを時間長がT/Nの時間軸圧縮音響信号を記憶
できる記憶容量を有するメモリに循環的に記憶させ、前
記のメモリに記憶されている時間軸圧縮音響信号が、N
倍に時間軸伸長された状態の再生音響信号として時間軸
上で連続的に得られるように、前記のメモリから循環的
に読出し、また、読出しアドレス値が書込みアドレス値
に対して所定の値となったとき、すなわち、読出しによ
り再生音響信号とされるべき時間軸圧縮音響信号の記憶
残量が、時間軸上で再生音響信号に途切れを生じさせる
量になる直前に、新たな時間軸圧縮音響信号をメモリに
強制的に記憶させて、1度再生された音響信号が2度以
上再生されないようにしたものであるから、本発明の音
響信号処理装置によれば、VTRの高速再時における音
響信号の聞取りを可能とするばかりでなく、視聴者が必
要とする音響情報の聴取密度を上げた状態での聴取が可
能となり、また、再生画像情報内容と再生音響情報内容
との時間ずれが短縮されるために、従来法で問題になっ
た不自然感を緩和でき、さらに、読出しにより再生音響
信号とされるべき時間軸圧縮音響信号の記憶残量が、時
間軸上で再生音響信号に途切れを生じさせる量になる直
前に、新たな時間軸圧縮音響信号をメモリに強制的に記
憶させて、1度再生された音響信号が2度以上再生され
ないようにしたことにより、音響情報を良好な状態で聴
取することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響信号処理装置のブロック図であ
る。
【図2】本発明の音響信号処理装置の一部の構成部分の
具体的な構成態様と前記の構成部分の動作の説明とに用
いられる図である。
【図3】本発明の音響信号処理装置の一部の構成部分の
具体的な構成態様と前記の構成部分の動作の説明とに用
いられる図である。
【図4】音響信号処理装置の構成及び動作の説明のため
の図である。
【図5】音響信号処理装置の構成及び動作の説明のため
の図である。
【図6】音響信号処理装置の構成及び動作の説明のため
の図である。
【符号の説明】
1…記録再生装置の記録媒体から再生された時間軸圧縮
音響信号の入力端子、2…整流回路3…低域通過濾波
器、4…電圧比較器、5…リトリガラブル単安定マルチ
バイブレータ、6…オア回路、7…書込みクロック信号
発生器、8…アンド回路、9…書込みアドレスカウン
タ、10…セットリセットフリップフロップ、11…基
準クロック信号発振器、12…制御回路、13…読出し
クロック信号発生器、14…読出しアドレスカウンタ、
16…穴埋めタイミング検出器、17…ゼロ検出器、1
8…メモリ、19…アドレス選択回路、20…アナログ
デジタル変換器、21,22…ラッチ回路、23…デジ
タルアナログ変換器、24…出力端子、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】ところで、映像信号に付随する音響信号等
の情報信号が記録されている記録媒体を高速再生したと
きに再生された音響信号について、その情報内容を明態
に知ることができれば様々な用途の拡大も可能となるこ
とから、高速再生された音響信号を原音響信号に戻すよ
うなピッチ変換を行なうための信号処理手段を備えた映
像音声再生装置が、例えば特開平1−137464号公
報に開示されている。前記した映像音声再生装置は、書
込み状態に制御されたメモリに対して、高速再生された
所定時間の音響信号を書込みクロックに同期して書込ん
だ後に、読出し状態に制御された前記のメモリから、メ
モリに書込まれている高速再生された所定時間の音響信
号を、原音響信号に復原させることができような時間軸
伸長を施しうる読出しクロックに同期して読出すように
したものである。図5は、前記した公知の映像音声再生
装置が2個のメモリを備えていて、一方のメモリが書込
み動作を行なっている状態では、他方のメモリが読出し
動作を行なっている状態において、前記の2個のメモリ
が順次交互に書込み動作と読出し動作とを行なうように
されている場合における時間軸圧縮再生音響信号の書込
みと、時間軸伸長された状態で読出された再生音響信号
の状態とを説明している図である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】リトリガラブル単安定マルチバイブレータ
5は、それに順次に供給されるトリガ信号の間隔が予め
定められた時間τ内の場合には再トリガされるために、
図2の(d)に示されているトリガ信号列に対して、図
2の(e)に示されるような出力信号、すなわち、信号
レベルイネーブル信号を発生する。前記のリトリガラブ
ル単安定マルチバイブレータ5から出力された信号レベ
ルイネーブル信号LEは、伝送路36とオア回路6と伝
送路38とを介してアンド回路8に供給される。また、
前記したアンド回路8は、前記した信号レベルイネーブ
ル信号LEまたは穴埋めタイミング検出器16から伝送
路35とオア回路6と伝送路38とを介して供給される
穴埋めイネーブル信号FEと、書込みクロック信号発生
器7で発生された書込みクロック信号Pwと、セットリ
セットフリップフロップ10から伝送路39を介して供
給される計数イネーブル信号CEとによって、アンド条
件を満足したときに書込みクロック信号Pwを出力し
て、それを伝送路40を介して書込みアドレスカウンタ
9に与える。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】ところで、映像信号に付随する音響信号等
の情報信号が記録されている記録媒体を高速再生したと
きに再生された音響信号について、その情報内容を明態
に知ることができれば様々な用途の拡大も可能となるこ
とから、高速再生された音響信号を原音響信号に戻すよ
うなピッチ変換を行なうための信号処理手段を備えた映
像音声再生装置が、例えば特開平1ー137464号公
報に開示されている。前記した映像音声再生装置は、書
込み状態に制御されたメモリに対して、高速再生された
所定時間の音響信号を書込みクロックに同期して書込ん
だ後に、読出し状態に制御された前記のメモリから、メ
モリに書込まれている高速再生された所定時間の音響信
号を、原音響信号に復原させることができような時間軸
伸長を施しうる読出しクロックに同期して読出すように
したものである。図5は、前記した公知の映像音声再生
装置が2個のメモリを備えていて、一方のメモリが書込
み動作を行なっている状態では、他方のメモリが読出し
動作を行なっている状態において、前記の2個のメモリ
が順次交互に書込み動作と読出し動作とを行なうように
されている場合における時間軸圧縮再生音響信号の書込
みと、時間軸伸長された状態で読出された再生音響信号
の状態とを説明している図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号と前記の映像信号に付随する音
    響信号とが記録されている記録媒体の記録情報を、記録
    時に要した時間Tよりも短い時間T/N(ただし、Nは
    1を含まない1より大きい数)で再生して得られる1/
    Nに時間軸が圧縮されている状態の時間軸圧縮音響信号
    の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、前記し
    た信号レベル検出手段の検出結果に基づいて、時間軸圧
    縮音響信号における信号レベルの大きな信号部分を順次
    に選択して記憶する手段と、前記の記憶された音響信号
    をN倍に時間軸伸長された状態の再生音響信号として読
    出す手段と、読出しにより再生音響信号とされるべき時
    間軸圧縮音響信号の記憶残量が、時間軸上で再生音響信
    号に途切れを生じさせる量になる直前に、新たな時間軸
    圧縮音響信号を記憶させるようにする手段とを備えてな
    る音響信号処理装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH032794A (ja) * 1989-05-30 1991-01-09 Sharp Corp 音声信号再生装置
JPH03205656A (ja) * 1990-01-04 1991-09-09 Sharp Corp 早聞き装置

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