JPH06195866A - 音響信号処理装置 - Google Patents

音響信号処理装置

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JPH06195866A
JPH06195866A JP4356217A JP35621792A JPH06195866A JP H06195866 A JPH06195866 A JP H06195866A JP 4356217 A JP4356217 A JP 4356217A JP 35621792 A JP35621792 A JP 35621792A JP H06195866 A JPH06195866 A JP H06195866A
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JP
Japan
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signal
time
axis
acoustic signal
memory
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JP4356217A
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Inventor
Katsuyuki Shudo
勝行 首藤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速再生時における映像信号に付随する音響
信号を良好に再生できる簡単な構成の音響信号処理装置
を得る。 【構成】 記録媒体をN倍速で再生して1/Nに時間軸圧
縮された時間長がT/Nの時間軸圧縮音響信号を、T/Nの時
間長の時間軸圧縮音響信号を記憶できるメモリ18に、時
間軸上で所定の態様を以って間欠的に循環的に書込み、
書込み動作に対して時分割的に行なわれるメモリ18から
の時間軸圧縮音響信号の読出し動作を、メモリ18の記憶
信号がN倍に時間軸伸長された状態の再生音響信号とし
て時間軸上で連続的に得られるように、メモリ18から時
間軸圧縮音響信号が循環的に読出されるように、かつ、
メモリ18中の記憶残量が、再生音響信号に時間軸上で途
切れを生じさせることが予測される量に達する前に、次
の新たな時間軸圧縮音響信号がメモリ18に強制的に記憶
されうる状態となるように、読出しアドレス値と書込み
アドレス値との関係を変更させて、1個のメモリ18によ
り間欠的な時間軸圧縮音響信号の書込み動作と時間軸伸
長動作を伴う連続的な読出し動作とを行なう

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号と前記した映像
信号に付随する音響信号とが記録されている記録媒体の
記録情報を、記録時に要した時間よりも短い時間で再生
するようにした場合の音響信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号と前記の映像信号に付随する音
響信号等の情報信号とが記録されている記録媒体からの
記録情報の再生に当り、記録動作時における記録媒体速
度よりも早い記録媒体速度で再生するようにした再生動
作、いわゆる、高速再生動作を行なった場合に得られる
再生画像を見て、記録媒体に記録されている画像内容を
画像の記録時に要した時間に比べて短い時間内に確める
ことができるようにすることは、例えば、ヘリカルスキ
ャン型のVTR等において従来から行なわれて来てい
る。そして、前記のように画像内容の高速確認のため
に、記録媒体の記録情報の高速再生が行なわれた場合に
は、再生された映像信号に付随する音響信号の周波数
は、当然のことながら高い方にピッチ変換された状態に
なっているから、再生音響を聴取したところで、その情
報内容は把握できないのが通常である。
【0003】ところで、映像信号に付随する音響信号等
の情報信号が記録されている記録媒体を高速再生したと
きに再生された音響信号について、その情報内容を明態
に知ることができれば様々な用途の拡大も可能となるこ
とから、高速再生された音響信号を原音響信号に戻すよ
うなピッチ変換を行なうための信号処理手段を備えた映
像音声再生装置が、例えば特開平1ー137464号公
報に開示されている。前記した映像音声再生装置は、高
速再生時に得られる時間軸圧縮された状態の音響信号を
所定の音響情報量の信号(ブロック信号)とし、前記の
ブロック信号を短い標本化周期で標本化し、それを量子
化して得たデジタル信号を、書込み状態に制御されたメ
モリに記憶し、前記のメモリに記憶されているブロック
信号と対応するデジタル信号の読出しを、原音響信号に
復原させることができるような長い周期の読出しクロッ
ク信号のタイミングで行なって、原音響信号に復原でき
るように時間軸伸長されたデジタル信号を読出すことが
できるように構成されているものである。
【0004】図7は前記した従来の映像音声再生装置に
おける音響信号の信号処理部分の概略構成を示している
ブロック図であつて、また、図8は前記した図7に示す
音響信号の信号処理部分における音響信号処理動作を説
明するための各信号間の時間関係を示す図であり、図7
に示されている従来装置において、1は記録再生装置の
記録媒体から再生された時間軸圧縮音響信号の入力端子
であり、この入力端子1には図示されていない記録再生
装置(例えばVTR)が倍速再生動作を行なっていて、
前記の映像信号に付随する音響信号が、時間軸圧縮され
た状態で再生されることにより、周波数が高い方にピッ
チ変換された状態の時間軸圧縮音響信号が供給される。
前記の入力端子1に供給された時間軸圧縮音響信号は伝
送路46を介してアナログデジタル変換器(AD変換器)
20に与えられ、前記のAD変換器20では伝送路25
を介して制御回路12から供給されているAD変換パル
スPadcに基づいて、時間軸圧縮音響信号を所定の標
本化周期毎に所定のビット数のデジタル信号に変換し
て、伝送路27を介してラッチ回路21に対して出力す
る。前記のラッチ回路21は、前記したAD変換器20
におけるAD変換動作の完了時毎にAD変換器20から
伝送路26を介して供給されるラッチパルスPl1によ
って、順次の標本化周期毎にAD変換器20から伝送路
27に出力されるデジタル信号を記憶する。前記のラッ
チ回路21でラッチされたデジタル信号は、データバス
28によりメモリ18に与えられる。
【0005】そして、前記したメモリ18へのデジタル
信号の書込み動作は、制御回路12から伝送路59を介
して供給されている信号R/Wによって指示される書込
み期間{書込み期間は図8の(c)中に示されている}中
に、アドレスカウンタ55から伝送路56を介してメモ
リ18に供給される書込みアドレス信号によって指定さ
れたアドレスの記憶領域に、前記したAD変換パルスP
adcの繰返し周期と同一の繰返し周期を有する書込み
パルスを用いて行なわれる。また前記したメモリ18に
書込まれたデジタル信号をメモリ18から読出す動作
は、前記した制御回路12から伝送路59を介して供給
されている信号R/Wによって指示される読出し期間
{読出し期間は図8の(d)中に示されている}中に、ア
ドレスカウンタ55から伝送路56を介してメモリ18
に供給される読出しアドレス信号によって指定されたア
ドレスの記憶領域に、前記した書込みパルスの繰返し周
期(AD変換パルスPadcの繰返し周期と同一の繰返
し周期)のN倍の繰返し周期を有する読出しパルスを用
いて行なわれる。
【0006】前記のアドレスカウンタ55には、クロッ
ク信号発振器52から出力されたクロック信号CLK
と、前記のクロック信号CLKの繰返し周期がN倍とな
るように分周器53によって分周して得たクロック信号
CLKnとを、フリップフロップ57から出力された切
換制御信号による切換え動作によって、セレクタ54か
ら選択的に出力されたクロツク信号が伝送路61を介し
て与えられていて、メモリ18がデジタル信号を書込み
動作を行なう期間と、メモリ18からデジタル信号を読
出す期間とにおいて、それぞれの期間に適する周期を有
するアドレス信号が、アドレスカウンタ55から伝送路
56を介してメモリ18に供給される。前記したセレク
タ54から伝送路61に送出されたクロック信号は、伝
送路62を介して制御回路12にも与えられている。
【0007】また、セレクタ54の切換制御信号として
は、アドレスカウンタ55の出力が伝送路56を介して
供給されているゼロ検出器17が、アドレスカウンタ5
5の計数値がゼロとなる度毎に、伝送路58に送出され
る信号{図8の(a)}が、前記のフリップフロップ17
によって2分周された状態の信号RWMOD{図8の
(b)}が用いられており、前記の信号RWMODは制御
回路12にも与えられている。制御回路12は前記した
フリップフロップ57から伝送路60を介して供給され
た信号RWMODに基づいて、メモリ18に対する書込
み動作と読出し動作を行なうとともに、各種の制御信号
を発生して装置の各構成部分に供給する。なお、前記の
アドレスカウンタ55は、メモリ18の記憶容量以下の
最大計数値を有するリングカウンタであり、常時、加算
動作を繰返している。
【0008】前記したメモリ18から読出されるデジタ
ル信号は、メモリ18に書込まれたデジタル信号、すな
わち、原音響信号に比べて1/Nに時間軸が圧縮されて
いる状態の時間軸圧縮デジタル信号に比べてN倍に時間
軸が伸長された再生音響信号のデジタル信号とされてお
り、メモリ18から読出されたデジタル信号は、データ
バス28を介してラッチ回路22に与えられており、制
御回路12から伝送路29を介して供給されるラッパル
スPl2によってラッチ回路22によって記憶される。前
記のラッチ回路22にラッチされたデジタル信号は、伝
送路51によりデジタルアナログ変換器(DA変換器)
23に与えられ、DA変換器23におけるDA変換によ
って得られた再生音響信号は出力端子24に送出され
る。
【0009】図8は記録再生装置の再生モードが、例え
ば7倍速の再生動作を行なっている状態で記録媒体から
再生されている信号の場合に、前記の従来装置が例えば
4秒間の長さの原音響信号を1/7に時間軸圧縮した状
態の時間軸圧縮音響信号、すなわち4/7秒間の時間軸
圧縮音響信号をメモリ18に記憶し、前記した4/7秒
間の時間軸圧縮音響信号が4秒間の音響信号となるよう
に時間軸伸長を行なってメモリ18から読出すようにし
て信号処理を行なっている場合の動作を説明している図
である。図8の(a)はゼロ検出器17から伝送路58
に送出されている信号であり、また、図8の(b)はフ
リップフロップ57から出力される信号RWMODであ
り、さらに図8の(c)はメモリ18に対する書込み期
間、図8の(d)はメモリ18からの読出し期間を示し
ている。
【0010】図8から明らかなように、図7に示されて
いる従来の信号処理装置では、ゼロ検出器17から出力
される図8の(a)に示す信号が出力される度毎の信号
の立上がりの時点で、フリップフロップ57から出力さ
れる信号RWMODは、図8の(b)に示されているよ
うにハイレベルの状態とローベルの状態とに変化し、そ
れによりメモリ18に対する書込み期間は図8の(c)
に示すようなものとなり、またメモリ18からの読出し
期間は図8の(d)に示すようなものとなるから、メモ
リ18に対してデジタル信号が書込まれている期間中に
は、メモリ18からのデジタル信号の読出しが行なわれ
ないために、再生音響信号が時間軸上で途切れることに
なり聞き苦しいものになる。
【0011】図9は、図7について既述した信号処理装
置における問題点を解決するための手段として、前記し
た特開平1ー137464号公報中に開示されている解
決策を示したものである。図9において66,67は、
それぞれが図7に示されているような構成態様を有する
信号処理回路である。図9において入力端子63に供給
された時間軸圧縮音響信号は、切換スイッチ64の可動
接点vに供給されている。前記した切換スイッチ64と
後述の切換スイッチ65とは、前記の両切換スイッチ6
4,65における可動接点vが、図中で同一の符号を使
用して示してある固定接点a,bに同期して切換えられ
る状態となるように、切換制御回路68から伝送路6
9,70を介して与えられている切換制御信号によって
切換動作を行なう。そして、前記した信号処理回路66
は、切換スイッチ64の固定接点aと切換スイッチ65
の固定接点bとの間に接続されており、また前記した信
号処理回路67は、切換スイッチ64の固定接点bと切
換スイッチ65の固定接点aとの間に接続されている。
【0012】それで図9に示されている信号処理装置で
は、一方の信号処理回路66が書込み動作を行なってい
る状態では、他方の信号処理回路67が読出し動作を行
なっている状態となるように、前記の2個の信号処理回
路66,67が順次交互に書込み動作と読出し動作とを
行なうことにより、切換スイッチ65の可動接点vから
出力端子71に出力される再生音響信号は時間軸上で途
切れることがなく、図7を参照して既述した問題点は解
決される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した図
9に示すような構成の信号処理装置では、図7で示され
ている構成態様の信号処理回路を2組備えることが必要
とされ、したがって装置の構成のために、2倍のメモリ
の他に、切換制御回路68も必要とされることから、構
成が複雑となり高価になるということが問題になり、そ
れの解決策が求められた。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、映像信号と前
記の映像信号に付随する音響信号とが記録されている記
録媒体を、記録時に要した時間よりも短い時間で再生し
た状態で得られる時間軸圧縮音響信号を所要の態様で間
欠的に記憶する手段と、前記の記憶された時間軸圧音響
信号の時間軸が、記録時の音響信号における時間軸に戻
された状態の再生音響信号として連続的に読出す手段
と、読出しにより再生音響信号とされるべく記憶されて
いる時間軸圧縮音響信号の全量の読出しが完了する以前
に、新たな時間軸圧縮音響信号を記憶させるようにする
手段とを備えてなる音響信号処理装置を提供する。
【0015】
【作用】映像信号と前記の映像信号に付随する音響信号
とが記録されている記録媒体の記録情報をN倍速で再生
して、記録時に要した時間Tよりも短い時間T/N(た
だし、Nは1を含まない1より大きい数)で再生して得
られる1/Nに時間軸が圧縮されている状態の時間軸圧
縮音響信号を、前記した時間軸圧縮率1/Nと対応して
定められた時間長の信号として、時間軸上でT/Nの時
間長の時間軸圧縮音響信号を記憶できる記憶容量を有す
るメモリに対して、所定の態様を以って間欠的に循環的
に書込む。前記したメモリに対する時間軸圧縮音響信号
の書込み動作と、時間軸上で時分割的に行なわれるメモ
リからの時間軸圧縮音響信号の読出し動作は、前記のメ
モリに記憶されている時間軸圧縮音響信号が、N倍に時
間軸伸長された状態の再生音響信号として時間軸上で連
続的に得られるように、前記したメモリに記憶されてい
る時間軸圧縮音響信号がメモリから循環的に読出される
ようにして行なわれる。読出し動作によって再生音響信
号とされるべきメモリ中の時間軸圧縮音響信号の記憶残
量が、再生音響信号に時間軸上で途切れを生じさせるこ
とが予測される量に達する前に、次の新たな時間軸圧縮
音響信号がメモリに強制的に記憶されうる状態となるよ
うに、読出しアドレス値と書込みアドレス値との関係が
変更されることにより、1組のメモリにより間欠的な時
間軸圧縮音響信号の書込み動作と時間軸伸長動作を伴う
連続的な読出し動作とを行なっても、連続的な良好な再
生信号を容易に得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の音響信号
処理装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発
明の音響信号処理装置のブロック図であり、また、図2
と図3とは本発明の音響信号処理装置の一部の構成部分
の具体的な構成態様と前記の構成部分の動作の説明とに
用いられる図、図4乃至図6は音響信号処理装置の構成
及び動作の説明のための図である。本発明の音響信号処
理装置を例示している図1ににおいて、1は記録再生装
置の記録媒体から再生された時間軸圧縮音響信号の入力
端子であり、この入力端子1には図示されていない記録
再生装置(例えばVTR)が倍速再生動作を行なってい
て、前記の映像信号に付随する音響信号が、時間軸圧縮
された状態で再生されることにより、周波数が高い方に
ピッチ変換された状態の時間軸圧縮音響信号が供給され
る。
【0017】前記の入力端子1に供給された時間軸圧縮
音響信号は整流回路2に与えられるとともに、伝送路4
6を介してアナログデジタル変換器(AD変換器)20に
与えられる。前記のAD変換器20では伝送路25を介
して制御回路12から供給されているAD変換パルスP
adcに基づいて、時間軸圧縮音響信号を所定の標本化
周期毎に所定のビット数のデジタル信号に変換して、伝
送路27を介してラッチ回路21に対して出力する。前
記のラッチ回路21は、前記したAD変換器20におけ
るAD変換動作の完了時毎にAD変換器20から伝送路
26を介して供給されるラッチパルスPl1によって、
順次の標本化周期毎にAD変換器20から伝送路27に
出力されるデジタル信号を記憶する。
【0018】前記のラッチ回路21でラッチされたデジ
タル信号は、データバス28によりメモリ18に与えら
れるが、メモリ18では書込みアドレスカウンタ9から
伝送路49とアドレス選択回路19と伝送路50とを介
してメモリ18に供給されている書込みアドレス信号に
よって指定されたアドレスの記憶領域に、前記のデジタ
ル信号を書込む。前記したメモリ18へのデジタル信号
の書込み動作は、端子47に対して書込みクロック信号
発生器7から供給されている書込みクロック信号Pw
{図6の(a)}の時点で行なわれる。書込みクロック
信号発生器7における書込みクロック信号Pwの発生
は、基準クロック信号発振器11から伝送路31を介し
て供給される基準クロック信号CLKと、制御回路12
から伝送路32を介して供給されるタイミング信号とに
基づいて行なわれており、発生された書込みクロック信
号Pwは前記したAD変換パルスと同期している。
【0019】前記したメモリ18に書込まれたデジタル
信号の読出しは、読出しクロック信号発生器13で発生
された読出しクロック信号Pr{図6の(b)}が、端
子48を介してメモリ18に供給された時点に、読出し
アドレスカウンタ14からバス15とアドレス選択回路
19と伝送路50とを介してメモリ18に供給されてい
る読出しアドレス信号により指定されたアドレスを有す
るメモリ18の記憶領域から行なわれる。前記の読出し
クロック信号Prは、前記した書込みクロック信号Pw
とは異なる時間位置に存在しているとともに、書込みク
ロック信号Pwの繰返し周期のN倍の繰返し周期を有し
ている。それで、メモリ18から読出されるデジタル信
号は、メモリ18に書込まれたデジタル信号、すなわち
原音響信号に比べて1/Nに時間軸が圧縮されている状
態の時間軸圧縮デジタル信号に比べてN倍に時間軸が伸
長された再生音響信号のデジタル信号とされている。
【0020】前記のメモリ18から読出されたデジタル
信号は、データバス28を介してラッチ回路22に与え
られており、制御回路12から伝送路29を介して供給
されるラッパルスPl2によってラッチ回路22によって
記憶される。前記のラッチ回路22にラッチされたデジ
タル信号は、伝送路51によりデジタルアナログ変換器
(DA変換器)23に与えられる。DA変換器23にお
けるDA変換によって得られた再生音響信号は出力端子
24に送出される。ところで、前記したメモリ18とし
ては、記録再生装置がN倍速の再生動作を行なっている
状態で記録媒体から再生された信号、すなわち、原音響
信号に対して1/Nに時間軸が圧縮されている状態の時
間軸圧縮音響信号について、時間軸上で所定の時間長T
毎に区切られた時間軸圧縮音響信号におけるT/N秒の
時間長の時間軸圧縮音響信号が記憶できる記憶容量以上
の記憶容量を有するメモリが用いられるのであり、メモ
リ18は、時間軸上で所定の時間長T毎に区切られた時
間軸圧縮音響信号におけるT/N秒の時間長の時間軸圧
縮音響信号の全体を循環的に記憶できるものとして動作
させるようにしている。
【0021】前記のメモリ18における記憶動作と読出
し動作とは、書込みアドレスカウンタ9と読出しアドレ
スカウンタ14とからアドレス選択回路19を介してメ
モリ18に供給されるアドレス信号によって循環的に指
定されるメモリ18の記憶領域に対して、図6の(a)に
示されている書込みクロック信号Pwと、図6の(b)に
示されている読出しクロック信号Prの時間位置で行な
われる。なお、図6の(c)は読出し/書込み信号R/W
であり、この読出し/書込み信号R/Wはそれのハイレ
ベルの状態はメモリ18を読出し状態にし、また、ロー
レベルの状態はメモリ18を書込み状態にするものとし
て示されている。これまでの説明によって、図1に示さ
れている音響信号処理装置では、時間軸上で所定の時間
長T毎に区切られた時間軸圧縮音響信号におけるT/N
秒の時間長の時間軸圧縮音響信号と対応するデジタル信
号をメモリ18に記憶させた場合に、メモリ18からN
倍に時間軸伸長した状態で読出すことにより、T秒間の
再生音響信号が出力端子24から得られることを明らか
にした。
【0022】ところで、図1に示す音響信号処理装置に
おいて、それのメモリ18に書込まれるべきデジタル信
号は、既述のように時間軸上で所定の時間長T毎に区切
られた時間軸圧縮音響信号中においてT/N秒の時間長
を有する時間軸圧縮音響信号なのであるが、図1に示す
音響信号処理装置は、それのメモリ18に書込まれるT
/N秒の時間長を有する時間軸圧縮音響信号が、図4の
(a)及び図5の(a)中に書込み期間として示されてい
るT/N秒の期間のように、時間長T毎に区切られた時
間軸圧縮音響信号中において予め定められた位置で連続
しているT/N秒の期間区間の時間軸圧縮音響信号では
なく、時間軸上で所定の時間長T毎に区切られた時間軸
圧縮音響信号中において、信号レベルが大きな時間軸圧
縮音響信号の信号部分の時間長の加算値がT/N秒にな
るような時間軸圧縮音響信号とされるような構成態様の
ものとして構成されている場合の実施例である。
【0023】さて、記録再生装置がN倍速の再生動作を
行なっている状態で、記録媒体から原音響信号に対して
1/Nに時間軸が圧縮されている状態の時間軸圧縮音響
信号における所定の時間長Tの時間軸圧縮音響信号は、
例えば図4の(c),(e)のように時間軸上で信号レベ
ルが変化していて、信号レベルの大きな信号部分S1,
S2,S3…が時間軸上に間欠的に存在している場合が多
い。図4の(a)は記録再生装置がN倍速の再生動作を
行なっている場合に、記録媒体から再生された原音響信
号に比べて1/Nに時間軸が圧縮された状態の時間長T
の時間軸圧縮音響信号におけるT/Nの時間長の時間軸
圧縮音響信号だけがメモリ18に書込まれる場合を示し
ており、また、図4の(b)は前記のメモリに記憶され
ていたT/Nの時間長を有する時間軸圧縮音響信号がN
倍に時間軸伸長されたTの時間長の音響信号として前記
したメモリから読出されている状態を示している。
【0024】ところで、図1に示されている本発明の音
響信号処理装置においては、メモリ18に書込まれるべ
きデジタル信号が、時間軸上で所定の時間長T毎に区切
られた時間軸圧縮音響信号中において、信号レベルが大
きな時間軸圧縮音響信号の信号部分の時間長の加算値が
T/N秒になるような時間軸圧縮音響信号と対応するデ
ジタル信号とされているために、時間軸圧縮音響信号に
おける所定の時間長Tの時間軸圧縮音響信号が、例えば
図4の(c)のように時間軸上で信号レベルの大きな信
号部分S1,S2,S3…が時間軸上に間欠的に存在して
おり、前記した各信号部分S1,S2,S3…のそれぞれ
の時間長がT1,T2,T3…であり、前記の各信号部分
S1,S2,S3…のそれぞれの時間長がT1,T2,T3…
と、メモリへの書込み時間T/Nとの関係が、例えば図
4中に示されているように、各信号部分S1,S2,S
3,S4のそれぞれの時間長T1,T2,T3,T4の和が、
メモリへの書込み時間T/Nに等しい場合、すなわち、
T/N=T1+T2+T3+T4の場合には、図4の(c)
に例示されている所定の時間長Tの時間軸圧縮音響信号
における時間軸上で信号レベルの大きな信号部分S1,
S2,S3,S4が、それぞれN倍に時間軸伸長されて、
時間長がT1・N,T2・N,T2・N,T4・Nの信号部分の
S1e,S2e,S3e,S4eとなり、出力される時間長
Tの再生音響信号としては、図4の(f)に示されてい
るように各信号部分S1e,S2e,S3e,S4eが時間
軸上で連続している状態の多くの音響情報を含んでいる
再生音響信号が得られることになるのである。
【0025】図1において、入力端子1に供給された時
間軸圧縮音響信号は、整流回路2で半波整流される。整
流回路2からの出力信号は低域通過濾波器3に供給され
るとともに、伝送路43を介して電圧比較器4に供給さ
れている。図2の(a)は図1中に示されている入力端
子1と整流回路2と低域通過濾波器3と電圧比較器4と
リトリガラブル単安定マルチバイブレータ5との部分を
示しているブロック図であり、図2の(b)は入力端子
1に供給された時間軸圧縮音響信号の波形図である。図
2の(c)中の信号波形は、前記した時間軸圧縮音響信
号が整流回路2によって半波整流されて整流回路2から
出力された信号の波形を示している。また、図2の
(c)中のL−Lは充分に時定数の大きな低域通過濾波
器3からの出力信号を表わしている。そして、前記の低
域通過濾波器3からの出力信号は、伝送路44を介して
電圧比較器4に供給される。前記の電圧比較器4では、
低域通過濾波器3からの出力信号を基準信号として、整
流回路2から伝送路43を介して与えられた信号につい
て、前記した基準信号よりも大きい信号部分で図2の
(d)に示されているような信号を出力して、それを伝
送路45を介してリトリガラブル単安定マルチバイブレ
ータ5にトリガ信号として供給する。
【0026】リトリガラブル単安定マルチバイブレータ
5は、それに順次に供給されるトリガ信号の間隔が予め
定められた時間τ内の場合には再トリガされるために、
図2の(d)に示されているトリガ信号列に対して、図2
の(e){図4の(e)も同じ}に示されるような出力信号、
すなわち、信号レベルイネーブル信号を発生する。前記
のリトリガラブル単安定マルチバイブレータ5から出力
された信号レベルイネーブル信号LEは、伝送路36と
オア回路6と伝送路38とを介してアンド回路8に供給
される。また、前記したアンド回路8は、前記した信号
レベルイネーブル信号LEまたは穴埋めタイミング検出
器16から伝送路35とオア回路6と伝送路38とを介
して供給される穴埋めイネーブル信号FEと、書込みク
ロック信号発生器7で発生された書込みクロック信号P
wと、セットリセットフリップフロップ10から伝送路
39を介して供給される計数イネーブル信号CEとによ
って、アンド条件を満足したときに書込みクロック信号
Pwを出力して、それを伝送路40を介して書込みアド
レスカウンタ9に与える。
【0027】前記した計数イネーブル信号CEを発生す
るセットリセットフリップフロップ10は、読出しアド
レスカウンタ14の計数値がゼロの場合に、ゼロ検出器
17から伝送路41を介してセットリセットフリップフ
ロップ10のセット端子Sに与えられるゼロ検出信号に
よってセットされ、またメモリ18が所定の記憶量に達
した状態の時点に書込みアドレスカウンタ9から出力さ
れるキャリーアウト信号COがリセット端子Rに与えら
れたときにリセットされて、Q出力端子から伝送路39
を介して計数イネーブル信号CEをアンド回路8に供給
するのである。前記の読出しアドレスカウンタ14と書
込みアドレスカウンタ9とは、記録再生装置がN倍速の
再生動作を行なっている状態で記録媒体から再生された
原音響信号に対して1/Nに時間軸が圧縮されている状
態の時間軸圧縮音響信号について、時間軸上において所
定の時間長T毎に区切られた時間軸圧縮音響信号におけ
るT/N秒の時間長の時間軸圧縮音響信号と対応するデ
ジタル信号の全てを記憶できるようにメモリ18に設定
された記憶領域におけるゼロ番地から最終番地までのア
ドレスを順次に指定して、メモリ18における所定の記
憶領域に前記のデジタル信号を順次に書込んだり、メモ
リ18に記憶された前記のデジタル信号を時間軸上で連
続的に読出しうるようなアドレス信号を発生できるもの
として構成されている。
【0028】前記した読出しアドレスカウンタ14は、
読出しクロック信号発生器13から伝送路34を介して
供給されている読出しクロック信号Prを計数して読出
しアドレス信号を発生するが、前記の読出しクロック信
号発生器13における読出しクロック信号Prの発生
は、基準クロック信号発振器11から伝送路31を介し
て供給される基準クロック信号CLKと、制御回路12
から伝送路33を介して供給されるタイミング信号とに
基づいて行なわれている。そして、前記した読出しアド
レスカウンタ14で発生したアドレス信号は、バス15
を介して既述のようにアドレス選択回路19に供給され
ているとともに、前記のバス15を介して穴埋めタイミ
ング検出器16と、ゼロ検出器17とにも供給されてい
る。前記のゼロ検出器17は、リングカウンタのように
動作している前記した読出しアドレスカウンタ16の計
数値がゼロになる度毎に伝送路41にゼロ検出信号を送
出して、既述のようにセットリセットフリップフロップ
10をセットする。
【0029】また、前記した読出しアドレスカウンタ1
4の計数値が与えられている穴埋めタイミング検出器1
6では、読出しアドレスの最終番地と対応する読出しア
ドレスカウンタ14の計数値をKとしたときに、読出し
アドレスカウンタ14の計数値が K{T(N−1)/
N}になった時点に、伝送路35に穴埋めイネーブル信
号FEを出力し、それが既述のように伝送路35とオア
回路6と伝送路38とを介してアンド回路8に供給され
る。前記した書込みアドレスカウンタ9は、既述のよう
にアンド回路8が信号レベルイネーブル信号LEまたは
穴埋めイネーブル信号FEと、書込みクロック信号Pw
と、計数イネーブル信号CEとによって、アンド条件を
満足したときにアンド回路8から出力される書込みクロ
ック信号Pwを計数してアドレス信号を発生し、それを
伝送路49を介してアドレス選択回路19に供給する。
【0030】アドレス選択回路19では、制御回路12
から供給されている読出し/書込み信号R/W{図6の
(c)}がハイレベルの状態のときに、前記のように読
出しアドレスカウンタ14からバス15を介して供給さ
れている読出しアドレス信号を伝送路50を介してメモ
リ18に与え、また前記の読出し/書込み信号R/W
{図6の(c)}がローレベルの状態のときには、書込
みアドレスカウンタ9から伝送路49を介して供給され
ている書込みアドレス信号を伝送路50を介してメモリ
18に与える。
【0031】これまでに説明したような構成を有する本
発明の音響信号処理装置は、映像信号と前記の映像信号
に付随する音響信号とが記録されている記録媒体の記録
情報をN倍速で再生して、記録時に要した時間Tよりも
短い時間T/N(ただし、Nは1を含まない1より大き
い数)で再生して得られる1/Nに時間軸が圧縮されて
いる状態の時間軸圧縮音響信号を、前記した時間軸圧縮
率1/Nと対応して定められた時間長の信号として、時
間軸上でT/Nの時間長の時間軸圧縮音響信号を記憶で
きる記憶容量を有するメモリ18に対して、時間軸上で
所定の態様を以って間欠的に循環的に書込むようにした
メモリ18に対する時間軸圧縮音響信号の書込み動作
と、メモリ18からの時間軸圧縮音響信号の読出し動作
とを、時間軸上で時分割的に行ない、前記のメモリ18
からの時間軸圧縮音響信号の読出し動作は、前記のメモ
リ18に記憶されている時間軸圧縮音響信号が、N倍に
時間軸伸長された状態の再生音響信号として時間軸上で
連続的に得られるように、前記のメモリ18に記憶され
ている時間軸圧縮音響信号がメモリ18から循環的に読
出されるようにして行なわれるようにし、また、読出し
動作によって再生音響信号とされるべきメモリ18中の
時間軸圧縮音響信号の記憶残量が、再生音響信号に時間
軸上で途切れを生じさせることが予測される量に達する
前に、次の新たな時間軸圧縮音響信号がメモリ18に強
制的に記憶されうる状態となるように、読出しアドレス
値と書込みアドレス値との関係が変更されるようにし
て、1組のメモリ18により間欠的な時間軸圧縮音響信
号の書込み動作と時間軸伸長動作を伴う連続的な読出し
動作とを行なっても、連続的な良好な再生信号を容易に
得ることができるものである。
【0032】図3は入力端子1に供給された時間軸圧縮
音響信号の信号レベルの検出手段の具体的構成例として
図2を参照して既述した信号レベルの検出手段の具体的
な構成態様とは異なる構成態様を有する信号レベルの検
出手段の具体的な構成態様を説明するための図である。
図3の(a)に示すブロック図において入力端子1に供給
された時間軸圧縮音響信号は、整流回路2において整流
された後に、充分に大きな時定数を有する低域通過濾波
器3と、小さな時定数を有する低域通過濾波器3aとの
双方に供給されている。また図3の(b)は入力端子1に
供給された時間軸圧縮音響信号の波形図であり、図3の
(c)は前記した時間軸圧縮音響信号が整流回路2によっ
て半波整流されて整流回路2から出力された信号の波形
を示している。図3の(d)中のL−Lは充分に時定数の
大きな低域通過濾波器3からの出力信号を表わしてお
り、また図3の(d)中の曲線Eは時定数の小さな低域通
過濾波器3aからの出力信号E(エンベロープ検波出力
信号E)を表わしている。
【0033】前記した2つの低域通過濾波器3,3aか
らの出力信号は、電圧比較器4に供給され、電圧比較器
4では充分に大きな時定数を有する低域通過濾波器3か
らの出力信号を基準信号として、時定数の小さな低域通
過濾波器3aからの出力信号E(エンベロープ検波出力
信号E)について、前記した基準信号よりも大きい信号
部分で図3の(e)に示されているような信号を出力す
る。この電圧比較器4からの出力信号は、そのまま信号
レベルイネーブル信号LEとして、伝送路36とオア回
路6と伝送路38とを介してアンド回路8に供給され
る。この図3に具体的な構成態様を示している信号レベ
ルの検出手段の場合には、図2について説明した回路配
置中に用いられていたリトリガラブル単安定マルチバイ
ブレータ5が不要とされるが、音響信号の立上がりの部
分における信号レベルの検出に時間遅れが発生するので
既述した図2に具体的な構成態様を示している信号レベ
ルの検出手段を採用した方が良好な音響信号を再生でき
る。なお、リトリガラブル単安定マルチバイブレータ5
の時定数τを、通常の会話の単音の発音時間によりも大
きくなるように調節すると、単音毎に抑揚のある会話も
良好に再現させることができるようにして音響信号処理
が行なわれる。
【0034】図4の(c)は図1に示す音響信号処理装
置の入力端子1に対して供給された時間長Tの時間軸圧
縮音響信号における信号レベルの大きな信号部分S1,
S2,S3…が、時間軸上に間欠的に存在していた場合
に、図4の(f)のような再生音響信号S1e,S2e,
S3e…が出力端子24に送出されることを図示説明し
ている図である。音響信号処理装置の入力端子1に対し
て供給された時間長Tの時間軸圧縮音響信号が、図4の
(c)に例示されているように、信号レベルの大きな信
号部分S1,S2,S3…が時間軸上で間欠的に存在して
いた場合には、整流回路2,低域通過濾波器3,電圧比
較器4,リトリガラブル単安定マルチバイブレータ5な
どからなる構成部分における既述のような動作により発
生されて、リトリガラブル単安定マルチバイブレータ5
から伝送路36→オア回路6→伝送路38の経路でアン
ド回路8に与えられる信号レベルイネーブル信号LE
は、図4の(e)によって示されているT1,T2,T3
…の期間にハイレベルの状態になっている。なお、図4
の(d)は検波波形である。
【0035】セットリセットフリップフロップ10から
アンド回路8に対して伝送路39を介して供給されてい
る計数イネーブル信号CEは、読出しアドレスカウンタ
14の計数値がゼロの時点から、書込みアドレスカウン
タ9からキャリーアウト信号COが出力されるまでの期
間にハイレベルの状態になっており、また、読出しアド
レスの最終番地と対応する読出しアドレスカウンタ14
の計数値をKとしたときに、読出しアドレスカウンタ1
4の計数値が K{T(N−1)/N}になった時点か
ら読出しアドレスカウンタの計数値がKとなるまでの期
間に、穴埋めタイミング検出器16からアンド回路8に
対して伝送路35→オア回路6→伝送路38の経路で供
給されるハイレベルの状態の穴埋めイネーブル信号FE
がアンド回路8に供給されている。
【0036】アンド回路8は前記した信号レベルイネー
ブル信号LE{図4の(e)}または穴埋めイネーブル信号
FEと、計数イネーブル信号CEとが供給されている期
間における書込みクロック信号Pwを書込みアドレスカ
ウンタ9に与える。それで書込みアドレスカウンタ9
は、時間軸圧縮音響信号における信号レベルの大きな信
号部分S1,S2,S3…と対応する図4の(e)によっ
て示されているT1,T2,T3…の期間に書込みアドレ
ス信号を発生し、その発生した書込みアドレス信号が伝
送路49とアドレス選択回路19とを介してメモリ18
に与えられ、メモリ18の記憶領域には書込みクロック
信号Pwにより、時間軸圧縮音響信号における信号レベ
ルの大きな信号部分S1,S2,S3…と対応するデジタ
ル信号が順次に記憶されて行くが、時間軸圧縮音響信号
におけるT/N秒の時間長の時間軸圧縮音響信号と対応
するデジタル信号の全てが記憶されると、書込みアドレ
スカウンタ9から伝送路42を介してキャリーアウト信
号COがセットリセットフリップフロップ10のリセッ
ト端子Rに与えられることにより、計数イネーブル信号
CEがローレベルの状態になって、アンド回路8から書
込みアドレスカウンタ9に対する書込みクロック信号P
wの供給が中止されるために、メモリ18に対する書込
み動作が中止される。
【0037】一方、読出しアドレスカウンタ14は時間
軸上で連続的に計数動作を行なって読出しアドレス信号
を発生しており、その読出しアドレス信号がバス15と
アドレス選択回路19とを介してメモリ18に供給され
ているから、メモリ18に順次に書込まれた図4の(c)
に例示されているように所定の時間長Tの時間軸圧縮音
響信号における時間軸上で信号レベルの大きな信号部分
S1,S2,S3…と対応するデジタル信号は、前記した
書込みクロック信号Pwの周期のN倍の周期の読出しク
ロック信号Prにより、図4の(f)に例示されているよ
うに、それぞれN倍に時間軸伸長された時間長がT1・
N,T2・N,T2・N,T4・Nの信号部分のS1e,S2e,
S3e,S4eとなされるような状態でメモリ18から読
出される。
【0038】ところで、所定の時間長Tの時間軸圧縮音
響信号における時間軸上で信号レベルの大きな信号部分
S1,S2,S3…が、図4の(c)に例示されているよう
な状態の場合には、時間軸上に順次に現われている信号
レベルの大きな信号部分S1,S2,S3…によって、メモ
リ18の記憶領域の全体が書込みに使用された状態にな
るが、所定の時間長Tの時間軸圧縮音響信号中に信号レ
ベルの大きな信号部分が少なかったような場合には、メ
モリ18に記憶されたデジタル信号の記憶量が少ない状
態になるが、メモリ18からの読出しは時間軸上で一定
の読出し速度で行なわれているために、読出しアドレス
が書込みアドレスを追越してしまい一度読出しの終った
デジタル信号を再度読出すようなことが起こる。
【0039】しかし、図1に示す音響信号処理装置で
は、既述のように読出しアドレスカウンタ14の計数値
が与えられている穴埋めタイミング検出器16によっ
て、読出しアドレスの最終番地と対応する読出しアドレ
スカウンタ14の計数値をKとしたときに、読出しアド
レスカウンタ14の計数値が K{T(N−1)/N}
になった時点から読出しアドレスカンタ14の計数値が
Kになるまでの期間に、伝送路35にハイレベルの状態
の穴埋めイネーブル信号FEを出力して、その期間に信
号レベルイネーブル信号LEがローレベルの状態であっ
ても、アンド回路8から書込みアドレスカウンタ9に対
して書込みクロック信号Pwが供給されるようにして、
前記の期間中における入力時間軸圧縮音響信号と対応す
るデジタル信号がメモリ18に強制的に書込まれるの
で、前記のような問題は生じない。
【0040】なお、前記した穴埋めイネーブル信号FE
がハイレベルの期間に、信号レベルイネーブル信号LE
がハイレベルの状態になっても、何の支障も生じないこ
とはいうまでもない。また、前記した穴埋めイネーブル
信号FEがハイレベルになる以前に、メモリ18が所定
の記憶量に達して、書込みアドレスカウンタ9から出力
されたキャリーアウト信号COによって、セットリセッ
トフリップフロップ10から伝送路39を介してアンド
回路8に供給される計数イネーブル信号CEがローレベ
ルの状態になっているときには、前記した穴埋めイネー
ブル信号FEがハイレベルになっても、アンド回路8の
アンド条件が成立しないから、この場合には前記した穴
埋めイネーブル信号FEが無効にされることは勿論であ
る。
【0041】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の音響信号処理装置は映像信号と前記の
映像信号に付随する音響信号とが記録されている記録媒
体の記録情報をN倍速で再生して、記録時に要した時間
Tよりも短い時間T/N(ただし、Nは1を含まない1
より大きい数)で再生して得られる1/Nに時間軸が圧
縮されている状態の時間軸圧縮音響信号を、前記した時
間軸圧縮率1/Nと対応して定められた時間長の信号と
して、時間軸上でT/Nの時間長の時間軸圧縮音響信号
を記憶できる記憶容量を有するメモリに対して、時間軸
上で所定の態様を以って間欠的に循環的に書込むように
したメモリに対する時間軸圧縮音響信号の書込み動作
と、メモリからの時間軸圧縮音響信号の読出し動作と
を、時間軸上で時分割的に行ない、前記のメモリからの
時間軸圧縮音響信号の読出し動作は、前記のメモリに記
憶されている時間軸圧縮音響信号が、N倍に時間軸伸長
された状態の再生音響信号として時間軸上で連続的に得
られるように、前記のメモリに記憶されている時間軸圧
縮音響信号がメモリから循環的に読出されるようにして
行なわれるようにし、また、読出し動作によって再生音
響信号とされるべきメモリ18中の時間軸圧縮音響信号
の記憶残量が、再生音響信号に時間軸上で途切れを生じ
させることが予測される量に達する前に、次の新たな時
間軸圧縮音響信号がメモリに強制的に記憶されうる状態
となるように、読出しアドレス値と書込みアドレス値と
の関係が変更されることにより、1組のメモリにより間
欠的な時間軸圧縮音響信号の書込み動作と時間軸伸長動
作を伴う連続的な読出し動作とが良好に行なわれるよう
にしたものであるから、本発明の音響信号処理装置によ
れば、VTRの高速再時における音響信号の聞取りを欠
落部のない状態で可能とするばかりでなく、視聴者が必
要とする音響情報の聴取密度を上げた状態での聴取が可
能となり、また、再生画像情報内容と再生音響情報内容
との時間ずれが短縮されるために、従来法で問題になっ
た不自然感を緩和でき、音響情報を良好な状態で聴取す
ることができ、さらに、読出しにより再生音響信号とさ
れるべき時間軸圧縮音響信号の記憶残量が、時間軸上で
再生音響信号に途切れを生じさせる量になる直前に、新
たな時間軸圧縮音響信号をメモリに強制的に記憶させる
ように、1組のメモリにより間欠的な時間軸圧縮音響信
号の書込み動作と時間軸伸長動作を伴う連続的な読出し
動作とが良好に行なわれるようにしたので、余分なメモ
リ等の構成部品や、切換制御回路等を必要としない、構
成が簡単で低コストの音響信号の処理回路を容易に提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響信号処理装置のブロック図であ
る。
【図2】本発明の音響信号処理装置の一部の構成部分の
具体的な構成態様と前記の構成部分の動作の説明とに用
いられる図である。
【図3】本発明の音響信号処理装置の一部の構成部分の
具体的な構成態様と前記の構成部分の動作の説明とに用
いられる図である。
【図4】音響信号処理装置の構成及び動作の説明のため
の図である。
【図5】音響信号処理装置の構成及び動作の説明のため
の図である。
【図6】音響信号処理装置の構成及び動作の説明のため
の図である。
【図7】音響信号処理装置の従来例のブロック図であ
る。
【図8】従来の音響信号処理装置の動作の説明のための
図である。
【図9】従来の音響信号処理装置の構成態様を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…記録再生装置の記録媒体から再生された時間軸圧縮
音響信号の入力端子、2…整流回路3…低域通過濾波
器、4…電圧比較器、5…リトリガラブル単安定マルチ
バイブレータ、6…オア回路、7…書込みクロック信号
発生器、8…アンド回路、9…書込みアドレスカウン
タ、10…セットリセットフリップフロップ、11…基
準クロック信号発振器、12…制御回路、13…読出し
クロック信号発生器、14…読出しアドレスカウンタ、
16…穴埋めタイミング検出器、17…ゼロ検出器、1
8…メモリ、19…アドレス選択回路、20…アナログ
デジタル変換器、21,22…ラッチ回路、23…デジ
タルアナログ変換器、24…出力端子、52…クロック
信号発振器、53…分周器、54…セレクタ、57…フ
リップフロップ、64,65…切換スイッチ、66,6
7…信号処理回路、68…切換制御回路、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号と前記の映像信号に付随する音
    響信号とが記録されている記録媒体を、記録時に要した
    時間よりも短い時間で再生した状態で得られる時間軸圧
    縮音響信号を所要の態様で間欠的に記憶する手段と、前
    記の記憶された時間軸圧音響信号の時間軸が、記録時の
    音響信号における時間軸に戻された状態の再生音響信号
    として連続的に読出す手段と、読出しにより再生音響信
    号とされるべく記憶されている時間軸圧縮音響信号の全
    量の読出しが完了する以前に、新たな時間軸圧縮音響信
    号を記憶させるようにする手段とを備えてなる音響信号
    処理装置。
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