JPH06144682A - 枚葉印刷機の排紙装置 - Google Patents

枚葉印刷機の排紙装置

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JPH06144682A
JPH06144682A JP31942392A JP31942392A JPH06144682A JP H06144682 A JPH06144682 A JP H06144682A JP 31942392 A JP31942392 A JP 31942392A JP 31942392 A JP31942392 A JP 31942392A JP H06144682 A JPH06144682 A JP H06144682A
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順三 長島
Reiji Ito
令二 伊藤
Hiromi Kamoda
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 【目的】 集積した紙を取り出す際の板入れ作業を不要
とし、且つ自動排出を可能とする。 【構成】 排出チェーン14の水平走行部14aの下方
に3個の排紙集積装置17A、17B、17Cを並列に
設け、そのうちの二つ17A、17Bを正紙集積用に使
用する。一つの排紙集積装置17Aで所定量の集積を終
わった後、排紙チェーンからの排紙を他方の排紙集積装
置17Bに切り換えることにより、排紙集積装置17A
において、集積した紙の排出に十分な時間を費やすこと
が可能となり、無人排出が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、枚葉印刷機における排
紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、枚葉印刷機の排紙装置は、図5に
示すように、印刷部から排出される紙1をくわえる排紙
爪2を有する排紙チェーン3と、その排紙チェーン3の
走行部の下方に設けられ、紙を集積する昇降可能なパイ
ル5を備えた排紙集積装置4と、その排紙集積装置の上
方で排紙爪2を開かせるカム機構6と、排出された紙の
先端を規制する前当て7等を有しており、印刷部からの
紙1を排紙チェーン3の排紙爪2でくわえて搬送し、排
紙集積装置4の上方でその紙を解放し、排紙集積装置の
パイル5上に(通常はパイル5上にセットしたパレット
8上に)集積していた。この際、集積した紙の最上面が
常に一定の位置に保たれるよう、パイル5は紙の集積に
つれて徐々に降下するよう制御されていた。
【0003】通常、排紙集積装置は1個設けられている
が、特殊なものとして、正紙を集積する1個の排紙集積
装置に加えて、印刷開始時や印刷不良時に発生する不良
紙を集積するための排紙集積装置を設け、従って2個の
排紙集積装置を備えたものも知られている(例えば、特
開昭63−282041号、特開平1−197273号
公報参照)。
【0004】このような従来の排紙装置における正紙集
積用の排紙集積装置では、インキの裏写りやブロッキン
グを防止するため、適当な間隔で板9とそれを支える支
柱10を挿入し、その板9の上に紙を集積している。こ
の板9及び支柱10を挿入するには、パイル1を少し降
下させて集積中の紙1Aの上面を下げ、排紙チェーンか
ら排出される紙の間隙をぬって、新たな板を排紙チェー
ン3からの紙1を受ける位置に挿入し且つその位置に適
当な手段で保持しておき、その間にパイル5上(或いは
パイルに保持されている板9の上)に支柱を配置し、次
いでパイルを上昇させ、その支柱で先に挿入している板
を支持するという動作(板入れ作業という)を行ってい
る。
【0005】また、パイル5上に所定量の紙1を集積し
た後、そのパイル上から集積した紙を取り出すには、上
記した板入れ作業と同様に、パイル5を降下させ、その
上方に板を挿入して排紙チェーンから次々と排出される
紙を仮受けしておき、その間にパイル5を最下端位置ま
で降下させ、パイル上に集積した紙をパレット8に乗せ
た状態で取り出し、次いで新しいパレットをパイル上に
セットし、そのパイルを上昇させて、先に上方に挿入し
た板をパレット上に支持させるという用紙排出(山出
し)作業を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
排紙装置では、パイル上に集積した紙を排出する際に板
入れ作業を行う必要があり、そのために板入れ用の装置
を必要とし、しかも、人手がかかるという問題があっ
た。すなわち、板入れ作業を行う際には上記したように
パイルを降下させ、その上方に板を挿入するが、その
際、集積した紙の最上部のものは、紙の間に空気を含ん
でいるため滑りやすく、崩れやすいため、作業者が集積
した紙の上部を押さえる必要があり、人手を要してい
た。なお、板入れ時の紙の崩れ(紙流れ)を防止するた
め、各種の紙流れ防止機構が提案されているが、それを
設けると装置が複雑、且つ高価となる。
【0007】更に、紙流れ防止機構を設けることによ
り、板入れ時の紙流れを防止することができたとして
も、排紙チェーンから紙を板で仮受けしている短い時間
内に、集積した紙をパイルから敏速に排出しなければな
らず、その際には、やはり上部の紙が崩れないよう、作
業者が押さえておく必要があり、人手を要していた。こ
のため、従来装置では、パイルからの紙の排出を自動化
することができなかった。
【0008】更に、従来はパイル上に集積する紙の中に
適当な間隔で板を挿入しているが、このような板入れに
は次のような問題もあった。すなわち、板入れはきわめ
て熟練を要する作業であるので、現在の排紙速度には対
応できるものの、今後、印刷速度、排紙速度が高速化さ
れた場合には対応が困難となる。更に、パレット上に集
積した紙の間に板を挿入しているので、パイルから排出
した後、その紙を次の工程に搬送するに際し、搬送荷サ
イズが大きくなり不便であるばかりでなく、全体が不安
定で崩れやすく、搬送が困難である。このため、無人台
車或いはコンベア等による自動搬送が困難であるという
問題もあった。更に、板や支柱を使用すると、それを回
収し且つ排紙装置のところに戻す作業が必要であるとい
う問題もあった。
【0009】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、従来行っていた板入れ作業を省略でき、パ
イル上に集積した紙の自動排出を容易に実現可能な枚葉
印刷機の排紙装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題点
を解決すべく鋭意検討の結果、パイル上に集積した紙は
或る時間経過すると、内部に含んでいた空気が抜けて崩
れにくくなり、そのためパイルから自動排出を行っても
紙流れが生じることがなく、従って、排紙チェーンで送
られて来た正紙を受け取る排紙集積装置を2個以上設
け、一つの排紙集積装置に正紙を集積した後、排紙チェ
ーンからの正紙を他の排紙集積装置に排出し、その間に
先に集積した正紙を内部の空気が抜けるよう放置し、そ
の後パイルから取り出すことにより自動排出が可能とな
ることを見出し、本発明を達成した。
【0011】すなわち、本発明になる枚葉印刷機の排紙
装置は、排紙チェーンの水平走行部の下方に、少なくと
も3個の排紙集積装置を並列に設けると共に各排紙集積
装置に対応して排紙チェーンの排紙爪を選択的に開かせ
るカム機構を設け、どの排紙集積装置にも排紙チェーン
から紙を排出して集積できるように構成し、少なくとも
3個の排紙集積装置のうち、少なくとも2個を正紙集積
用、少なくとも1個を不良紙集積用としたことを特徴と
する。
【0012】更に、本発明は、前記排紙チェーンによる
紙の搬送方向に対して最下流の排紙集積装置を除いた他
の各排紙集積装置に、パイル上面を覆い排紙集積装置上
を通過する紙を案内する作動位置と前記パイル上面を開
放する退避位置との間を選択的に移動する紙ガイド部材
を備えた紙ガイド装置を設けたことも特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の排紙装置は上記したように少なくとも
3個の排紙集積装置を備え、少なくとも2個の排紙集積
装置を正紙集積用に使用し、他のものを不良紙集積用と
して使用しているので、不良紙は不良紙集積用の排紙集
積装置に集積し、正紙は正紙集積用の排紙集積装置に集
積することができる。しかも、排紙チェーンが正紙を連
続して排出する時においても、1個の正紙用排紙集積装
置に正紙を集積し、所定量の集積が終了した時点で、排
紙チェーンからの紙を他の正紙用排紙集積装置側に切り
換えて排出させることにより、先に集積していた排紙集
積装置には後続の紙の供給が行われず、このため、従来
のように板を挿入して後続する紙を仮受けする必要がな
い。また、他の排紙集積装置に正紙を集積している間
に、先に集積した紙の排出を行えばよいので、排出の時
間を十分長く取ることができ、集積した紙の間に含まれ
ていた空気が抜けるまで放置し、その後パイルを降下さ
せ、パイル外に排出するという動作を行うことが可能と
なる。このため、パイル降下時或いは集積した紙をパイ
ル外に排出する際に、紙が崩れるということがなく、無
人運転が可能となる。
【0014】更に、上記したようにパイル上に集積した
紙の排出を無人運転で行うことが可能となるので、パイ
ル上の紙の集積量を任意に設定でき、この集積量をイン
キの裏移りの生じない程度に選定することにより、板及
び支柱を使う必要がなくなる。板及び支柱を使用しない
ようにすると、板や支柱の挿入装置を設ける必要がなく
なると共に排出作業の自動化が容易になる。更に、集積
した紙の次工程への搬送の自動化も容易になる。
【0015】更に、本発明装置では、排紙チェーンの下
方に3個以上の排紙集積装置が並んでいるので、排紙チ
ェーンによる紙の搬送方向に対して最下流の排紙集積装
置以外の排紙集積装置では、その上方を排紙チェーンで
運ばれる紙が走行することがあるが、その場合には、そ
の排紙集積装置に設けている紙ガイド装置の紙ガイド部
材をパイル上面を覆う作動位置とすることにより、排紙
チェーンで運ばれる紙を紙ガイド部材で案内し、下方の
パイルの積載紙に接触しないようにできる。これによ
り、排紙チェーンで運ばれる紙の後端部の垂れ下がりや
ばたつきにより、パイル上の積載紙が崩れたり、積載紙
の最上部の紙とのこすれによる印刷面の汚れ及び傷の発
生を防止することができる。この紙ガイド部材を設けて
いる排紙集積装置に紙を集積する場合には、その紙ガイ
ド部材をパイル上面を開放する退避位置に移動させてお
くことにより、支障なくパイル上に紙を排出し、集積す
ることができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例による枚葉印刷機の
排紙装置を示す概略側面図である。同図において、12
は印刷部、13は排紙胴、14は排紙チェーンである。
この排紙チェーン14は、印刷部から排出される紙15
をくわえる排紙爪16を一定間隔で取り付けている。更
に、排紙チェーン14は従来のものよりも長い水平走行
部14aを備えている。その水平走行部14aの下方に
は、3個の排紙集積装置17A、17B、17Cが並列
に設けられ、且つその水平走行部14aに沿った位置に
は、各排紙集積装置17A、17B、17Cに対応し
て、排紙爪16を選択的に開かせるカム機構18A、1
8B、18Cが設けられ、排紙爪16を所望の位置で開
いて紙15を所望の排紙集積装置17A、17B、17
Cに排出しうるようになっている。
【0017】これらの排紙集積装置17A、17B、1
7Cは同一構造のものであり、それぞれ、パイル19
と、そのパイル19を昇降させる駆動装置(図示せず)
と、排紙チェーン14から排出される紙の先端を規制す
る前当て20と、その後端を吸引して制動する真空車2
1等を備えている。排紙集積装置17B、17Cの前当
て20は、特開昭63−282041号に開示している
ように回動可能とし、不使用時に倒しておくようにする
ことが好ましい。なお、各排紙集積装置には、従来とは
異なり、板入れ装置、支柱挿入装置等は設けていない
【0018】各排紙集積装置17A、17B、17Cに
は、パレット23を自動的に搬入し且つ排出するための
機構が設けられている。すなわち、図2に示すように、
パイル19の中央部には大きい開口24が形成され、そ
の開口内に位置するように、ローラコンベア等のコンベ
ア25が配置されている。また、パイル19に隣接した
位置にもパイル19への出し入れを行うコンベア26が
配置されている。更に、そのコンベア26と直交する方
向にもコンベア27が設けられている。なお、コンベア
26は昇降可能に設けられており、上昇位置でコンベア
25からのパレットを受け取り、次いで降下することに
より、そのパレットをコンベア27に受け渡すことがで
きるように構成されている。コンベア27の一端は、自
動搬送台車の待機位置まで延びており、搬送したパレッ
トを自動搬送台車に載せることができるように構成され
ている。なお、コンベア27をはさんで反対側にも同様
な排紙装置(図示せず)が設けられており、従って2台
の排紙装置から排出した紙を共通のコンベア27で搬送
するようになっている。
【0019】3個の排紙集積装置17A、17B、17
Cのうち、排紙チェーン14による紙の搬送方向に対し
て最下流の排紙集積装置17Aを除いた他の各排紙集積
装置17B、17Cには、図1に示すようにそれぞれ紙
ガイド装置28、29が設けられている。これらの紙ガ
イド装置28、29は同一構成のものであるので、ここ
では排紙集積装置17Cの紙ガイド装置29についてそ
の構成を説明する。
【0020】図3及び図4に示すように、左右のフレー
ム30、31には、左右一対のスプロケット32、3
3、34、35が配設され、それぞれエンドレスチェー
ン36が張架されている。このエンドレスチェーン36
の一部分には、紙ガイド部材としての複数の紙ガイドコ
ロ39を設けた複数の紙ガイド軸38がボルトで固定さ
れている。前記スプロケット32は、フレーム30に固
定されたブラケット40とフレーム31に固定されたブ
ラケット41に両端を回転自在に支持されたシャフト4
2に固定されている。またシャフト42にはブラケット
40に設けられたモータ43の軸に固定されたギヤ44
に噛み合うギヤ45が固定されている。
【0021】以上のように構成したことにより、モータ
43が作動すると、ギヤ45、シャフト42、スプロケ
ット32を介してエンドレスチェーン36が駆動され、
複数の紙ガイド軸38がパイル上の積載紙の上面を覆う
作動位置(図3に示す位置)と、パイル上の積載紙の上
面を開放する退避位置との間を移動する。
【0022】紙ガイド軸38が前記作動位置へ移動する
場合は、パイル上の積載紙に干渉しないようにパイルが
一定量降下するように構成されており、また、紙ガイド
軸38が前記退避位置へ移動する場合は、パイルが排紙
可能な位置へ上昇するように構成されている。
【0023】また、上記紙ガイド装置28、29は、排
紙集積装置17A、17B、17Cの切替により作動す
るように構成されている。すなわち、排紙集積装置17
Aに排紙する場合には、紙ガイド装置28、29の複数
の紙ガイド軸38を作動位置に位置させ、また、排紙集
積装置17Bに排紙する場合には、紙ガイド装置28の
複数の紙ガイド軸38を退避位置に位置させると共に紙
ガイド装置29の複数の紙ガイド軸38を作動位置に位
置させ、更に、排紙集積装置17Cに排紙する場合に
は、紙ガイド装置28、29の複数の紙ガイド軸38が
退避位置に位置するようにモータ43を制御している。
【0024】例えば、排紙集積装置17Aに排紙する場
合には、排紙集積装置17B、17Cにそれぞれ設けら
れた紙ガイド装置28、29の複数の紙ガイド軸38が
作動位置に位置しているので、排紙チェーンで排紙され
てくる紙が排紙集積装置17B、17Cの上を通過して
いる時に垂れ下がっていたり、ばたついていても、複数
の紙ガイド軸38に設けられた紙ガイドコロ39に案内
されるので、直接パイル上の積載紙に接触することがな
く、パイル上の積載紙が崩れたり、積載紙の印刷面に汚
れや傷が発生することが防止されると共に、排紙チェー
ンで排紙されてくる紙に傷を付けることなく排紙するこ
とができるので、印刷品質が向上する。また、排紙集積
装置の切替に連動して紙ガイド装置が自動的に作動する
ので、生産性が向上する。
【0025】以上のように構成された枚葉印刷機の排紙
装置について、以下その動作を説明する。なお、以下の
動作は制御装置(図示せず)によって自動的に行われる
ものである。3個の排紙集積装置17A、17B、17
Cのうち、二つは正紙集積用に使用され、他の一つは不
良紙集積用に使用される。どの排紙集積装置を不良紙集
積用に使用するかは特に制限されず、適宜選定すればよ
いが、本実施例では、排紙胴13から最も近い位置の排
紙集積装置17Cを不良紙用とし、他を正紙用としてい
る。
【0026】通常の正紙の排出中には、排紙集積装置1
7A、17Bに対応するカム機構18A、18Bの一
方、例えばカム機構18Aが作動位置となっており、そ
の位置を通過する排紙爪16を開いて紙15の把持を解
除し、紙15を排紙集積装置17Aに排紙する。この
時、その上流側に位置する排紙集積装置17B、17C
では、紙ガイド装置28、29の紙ガイド軸38が作動
位置となっており、その上方を通過する紙を案内し、パ
イル上の積載紙を保護している。排紙集積装置17Aは
そのパイル19上に紙を集積し、且つその集積につれて
パイル19は降下する。パイル19上に集積した紙が所
定量になると、排紙集積装置17Bの紙ガイド装置28
の紙ガイド軸38が退避位置に移動し、そのパイルが紙
を受け取る所定の高さに上昇し、次いで、カム機構18
Bが作動位置となり、排紙チェーン14で搬送してきた
紙15をカム機構18Bのところで離す。これにより、
紙15は排紙集積装置17Bのパイル19上に集積され
ることとなり、先程まで排紙を行っていた排紙集積装置
17Aへの排紙は行われなくなる。
【0027】排紙集積装置17Bで集積を行っている間
に、他方の排紙集積装置17Aでは集積した正紙の排出
が行われる。この時、排紙集積装置17Aには排紙が行
われないので、従来のように板を挿入して後続する紙を
仮受けする必要はない。排紙集積装置17Aのパイル1
9上に所定量の正紙を集積した後、適当な時間そのまま
放置する。これにより、集積した紙の間に含まれていた
空気が抜け、紙が崩れにくくなる。その後、適当なタイ
ミングでパイル19が最下部位置まで降下し、パイル1
9上に保持されていたパレット23がコンベア25に保
持される。次いで、コンベア25及びコンベア26が作
動して、紙を載せたパレット23をパイル19の横に排
出し、コンベア27が更にそれを自動搬送台車の待機位
置に送り、その後は自動搬送台車により次工程に搬送す
る。このようにして、排紙集積装置17Aからの集積紙
の自動排出及び次工程への自動搬送が行われる。これら
の動作の際に、パレット23上に集積されている紙は空
気が抜けて安定した状態となっており、また、支柱及び
板を使用していないのでこの点からも安定した状態とな
っている。このため、紙をパレットと共に搬送する際に
紙が崩れるということがなく、無人による自動運転が支
障なく行われる。
【0028】パイル19上から紙を載せたパレット23
を排出した後、そのパイル19上にコンベア27、2
6、25等を利用して空パレットが供給される。その
後、パイル19が上昇して次の紙の集積に備える。一
方、他方の排紙集積装置17Bでは、排紙集積が継続し
て行われており、その集積量が所定量に達すると、カム
18Bが非作動位置となり、排紙チェーン14で搬送さ
れる紙をカム機構18Aで排紙集積装置17Aに排紙す
る。その間に、排紙集積装置17Bでは、パイルが少し
降下し、紙ガイド装置28の紙ガイド軸38が作動位置
に移動し、その後、集積した紙の排出が前記した排紙集
積装置17Aの場合と同様に行われる。以下、同様にし
て、排紙集積装置17A、17Bが交互に作動して、正
紙の集積を行い、且つ排出が行われる。
【0029】印刷機から不良紙が排出された場合には、
それを検出装置で検出するか、或いは作業者の操作によ
り、排紙集積装置17Cの紙ガイド装置29の紙ガイド
軸38が退避位置に移動し、そのパイルが紙を受け取る
所定の高さに上昇し、次いで、カム機構18Cが作動状
態になり、不良紙を排紙集積装置17Cに排出して集積
する。不良紙の排出がなくなれば、カム機構18Cが非
作動状態となって、その排紙集積装置17Cへの排紙を
停止し、正紙集積用の排紙集積装置17A又は17Bで
正紙が集積される。また、その際、紙ガイド装置29の
紙ガイド軸38が作動位置に移動し、パイル上の積載紙
を保護する。
【0030】なお、上記した実施例では、板挿入を全く
行わない場合を説明したが、本発明の排紙装置は必ずし
も、板挿入を行わない場合に限らず、従来と同様に板挿
入装置を設け、適当な間隔で板挿入を行うようにしても
よい。ただし、その場合においても、一つの排紙集積装
置(例えば17A)で所定量の集積が終わった後には、
排紙を他の排紙集積装置(例えば17B)に切り換え、
その排紙集積装置によって集積を行っている間に、他方
の排紙集積装置で集積紙の排出を行う。これにより、作
業者が集積した紙を押さえながら排出しなくても、集積
した紙が崩れるということがなく、従って無人運転が可
能となる。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の枚葉印
刷機の排紙装置では、少なくとも正紙集積用に二つの排
紙集積装置を設け、排紙チェーンから排出される紙をそ
の二つの排紙集積装置に振り分けて排紙することができ
るように構成しているので、一方の排紙集積装置で所定
量の集積を行った後、他方の排紙集積装置で排紙集積を
行うことにより、その間に集積済の紙の排出を行うこと
ができ、その紙の排出に十分な時間を確保できる。この
ため、集積した紙の間に含まれていた空気が抜けるまで
放置し、その後パイルを降下させ、パイル外に排出する
という動作を行うことが可能であり、パイル降下時或い
は集積した紙をパイル外に排出する際に、紙の崩れが生
じることがなく、無人運転による自動排出が可能とな
り、また、パイル外に排出した紙を自動搬送車により自
動搬送することも可能となる。
【0032】この点に関し、更にメリットがあるのは、
自動搬送車がパレットを運搬するタイムサイクルを伸ば
すことが可能となる為、このシステムによれば、自動搬
送車の台数を削減出来、経済的である。
【0033】更に、一方の排紙集積装置に集積した紙を
自動的に排出した後、次の集積に備えてパイル上にパレ
ットを準備しなければならないが、他方の排紙集積装置
に集積されつつある紙が満杯になるまでに、通常長い時
間(例えば約1時間)かかる為、作業者の手が空いてい
る時にセットしておけばよいので、作業者の絶対人員数
の削減が可能となるメリットは大きい。
【0034】また、上記したようにパイル上に集積した
紙の排出を無人運転で行うことが可能となるので、パイ
ル上の紙の集積量を任意に設定でき、この集積量をイン
キの裏移りの生じない程度に選定することにより、板及
び支柱を使う必要がなくなり、集積した紙の安定性が増
し、その集積した紙を次工程へ自動搬送を行うことも可
能となる。また、板及び支柱を使用する必要がなくなる
と、板及び支柱の挿入装置が不要となるばかりでなく、
板及び支柱を工場内で循環させる必要がなくなり、従来
行っていた板及び支柱の循環という煩わしい作業が不要
となる。
【0035】更に、本発明の排紙装置では、正紙集積用
の排紙集積装置の他に、不良紙集積用の排紙集積装置を
設けているので、不良紙をその排紙集積装置に集積して
自動搬出することが可能である。このため、従来は、通
常、不良紙を正紙に混入しないよう手作業でいちいち取
り出し、それを機械とは別個に用意されたパレットに集
積し、印刷完了と共に人手によって整理、運搬がなされ
ているが、この作業が不必要となる。
【0036】また、上記したように本発明の装置では、
排紙チェーンによる紙の搬送方向に対して最下流の排紙
集積装置以外の排紙集積装置には、パイル上面を覆い、
その排紙集積装置上を通過する紙を案内する作動位置と
前記パイル上面を開放する退避位置との間を選択的に移
動する紙ガイド部材を備えた紙ガイド装置を設けている
ので、紙を集積する場合以外は、紙ガイド装置の紙ガイ
ド部材をパイル上面を覆う作動位置としておくことによ
り、排紙チェーンで運ばれる紙を紙ガイド部材で案内で
き、排紙チェーンで運ばれる紙の後端部の垂れ下がりや
ばたつきにより、パイル上の積載紙が崩れたり、積載紙
の最上部の紙とのこすれによる印刷面の汚れ及び傷の発
生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による枚葉印刷機の排紙装置
の概略断面図
【図2】上記実施例のパイル及びその周辺の概略平面図
【図3】上記実施例における排紙集積装置17Cの概略
側面図
【図4】図3に示す部分を矢印A方向に見た概略図
【図5】従来の枚葉印刷機の排紙装置の概略断面図
【符号の説明】
12 印刷部 13 排紙胴 14 排紙チェーン 14a 水平走行部 15 紙 16 排紙爪 17A、17B、17C 排紙集積装置 18A、18B、18C カム機構 19 パイル 23 パレット 24 開口 25、26、27 コンベア 28、29 紙ガイド装置 38 紙ガイド軸(紙ガイド部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鴨田 博美 東京都墨田区吾妻橋3丁目11番1号 株式 会社小森コーポレーション内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙端をくわえる排紙爪を備え、その排紙
    爪を水平に走行させる水平走行部を有する排紙チェーン
    と、 その水平走行部の下方に並列に配置され紙を集積する昇
    降可能なパイルを備えた少なくとも3個の排紙集積装置
    と、 各排紙集積装置に対応して設けられ、前記排紙爪を選択
    的に開かせるカム機構と、 前記排紙チェーンによる紙の搬送方向に対して最下流の
    排紙集積装置を除いた他の各排紙集積装置に設けられ、
    前記パイル上面を覆い、その排紙集積装置上を通過する
    紙を案内する作動位置と前記パイル上面を開放する退避
    位置との間を選択的に移動する紙ガイド部材を備えた紙
    ガイド装置と、 を有し、前記少なくとも3個の排紙集積装置のうち、少
    なくとも2個の排紙集積装置を正紙集積用とし、少なく
    とも1個の排紙集積装置を不良紙集積用としたことを特
    徴とする枚葉印刷機の排紙装置。
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