JPS6256069B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印刷機に関し、そして印刷機によつて
印刷された紙の折帖のその後の処理に関し、特に
紙の折帖を自動的に集積したり結束したりする自
動処理装置に関するものである。

印刷された紙は、その最終的用途が印刷物の種
類によつていちいち異るにしろ、中間的な段階と
しては、普通積み重ねて小束として集積され、又
はさらに小束が積み重ねられそしてコマ返しさ
れ、大束として集積され、そしてそれが結束され
るように処理され、次の段階の処理のために排出
され運搬される。この中間的な段階としての印刷
紙の処理が本発明において関連するところであ
る。

印刷物の自動的な処理の装置としては従来か
ら、種々のものが考案され又実用に供されてい
る。たとえば折帖の集積装置、コマ返し装置、又
は折帖の集積体へのあて板供給装置、又は折帖を
集積しあて板を供給し結束するための組合された
装置などがある。しかしながらこれら従来装置は
夫々何らかの欠点を含んでいたし、又は機能的に
融通性に乏しいなどの不便な点を含んでいた。例
えば折帖の集積装置についていうと、従来のもの
−特公昭55−15383号公報の第２図に見られる−
では、テーブル上又は一時受けフオーク上にコン
ベアから折帖を放り出すようにして集積してい
る。それでこの放出の間に紙の曲り等のふらつき
が起こり、紙が不揃いのまま集積される。それで
整紙状態を良くするためにエアーの吹出し、バイ
ブレータ等の工夫が為されているが、それでも、
結果としての整流状態はあまり良くない。又従
来、一時受けフオークが紙を受ける場合水平に突
出する。この場合計数セギリによる紙と紙の間の
あきが充分ないと次に送られて来る紙の先端をフ
オークが引掛けてしまう等の欠点があつた。それ
で本発明は折帖の自動処理装置のうち、特に折帖
を小束として集積するための改良された装置に関
し、そして又該装置に関してあて板の供給装置を
組込んだ装置を提供することを目的とする。

本発明に於ける、先行技術の欠点の解決方法を
概略的に述べるとして本発明の構成では折帖集積
のどの時点に於ても折帖を放出することはない。
つまりコンベアベルトとテーブル又はフオークの
間に積紙を挟むようになつているので、折帖は水
平の姿勢でテーブル又はフオーク上（又は上端の
紙の上）に送り込まれてくる。従つて、紙の間に
空気が溜つたりすることがなく、どの時点でも紙
に遊びがなく折帖の集積の精度は優秀である。

又この方式であると紙質の差、折帖のページ数
の違い、折目等に原因する荷くずれが発生せず、
集積した束のプレス工程が不要になる。

又一時受けフオークは下降しつつ折帖を受け取
るようになつているので、一時受けの時間を充分
長くとることができ、折帖の送られてくる速度が
速い場合でも、テーブル上の積紙のコンベア上の
受渡しに充分の時間をとることができる。従つて
これは印刷機械全体の高速化に寄与することにな
る。フオークが上から下に下ることにより、セギ
リによる紙と紙の間のあきを最小限にできるので
セギリによる紙の詰り、みだれ等が発生しないよ
うになつている。

以下に本発明をその実施例によつて説明する
が、折帖の小束集積は印刷機から排出され、搬送
されて来る折帖に関連して行はれるものであるか
ら、理解の便宜のために、先ず折帖搬送部につい
て説明し次で折帖の小束集積について説明して行
くことにする。

第１図は折帖の搬送部及本発明の折帖の小束集
積装置を示す概略式の側面図である。１１は印刷
機の折機の折帖排出部であり、それに続いて折帖
を水平姿勢で排出するための折帖搬送部１２があ
る。該折帖搬送部は１３と１４の２個の無端搬送
ベルト（チエン式又はベルト式の何れでも良い）
の組合せ、及び該搬送ベルトを駆動するためのド
ラム、ローラー、原動機を含んで構成されてお
り、該２個の搬送ベルトは部分的には重なつてお
り、この間に折帖１５を挾持して進行し、二重部
分の末端で折帖を水平姿勢で排出し、次の折帖の
集積工程に送る。１６は折帖搬送部１２の入口付
近に設けられた折帖仕分け装置で、セギリと称す
るＬ字形の部材１７とそれを揺動式に作動するよ
うに支持する軸１８、および該軸を介してＬ字形
部材１７を作動させるためのセギリ作動用マグネ
ツト１９を含んで構成されている。（第２図）セ
ギリ１７は折機側に有る計数装置と連動して作動
マグネツト１９により作動するようになつてお
り、それでたとえば折帖の50乃至200部の部数ご
とに、セギリ１７のＬ字形下垂部の先端が折帖に
対して下降され、搬送ベルト１３上の折帖１５の
一個の先端に係合して、これを停止させるように
折帖に対して作用する。この係合の間に（係合さ
れていない）先行の折帖は搬送ベルト上を進行
し、後の折帖はセギリによつて進行をとめられて
こゝに何部かたまつて来る。それで折帖に対する
セギリ１７の該短時間の係合の後に、セギリを上
昇させて元にもどすようにする。このようにする
ことにより折帖搬送部１２に関し、先行する所定
部数の折帖と、後続の所定部数の折帖との間に折
帖の存在しない空所が設けられ折帖はその群ごと
に間隔をあけて仕分けされることになる。このよ
うな仕分け装置の存在、そしてそれの作用した結
果としてもたらされる折帖の仕分けは、その後の
折帖の集積処理を実行しやすくする点で有利であ
る。しかしこの仕分け装置は設置場所を変えてた
とえば折帖搬送部の二重部分の末端に設けること
も出来る。又折帖の計数を別の形、たとえば光電
装置によつて行つても良い。又は仕分け装置その
ものも別の形態であつても良い。

折帖搬送部１２の次には折帖の小束集積装置２
０が設けられている。こゝでは折帖の搬送部１２
において仕分け装置により仕分けされ、そして搬
送ベルトによつて搬送されて来た折帖を水平の姿
勢で受け入れて集積し、そして折帖の所定の部数
を１個の集積体としてまとめる。この一個の集積
体を小束折帖と呼ぶことにし、これは又この部分
を小束集積装置と呼ぶゆえんである。

該小束集積装置２０に関してはあて板供給装置
が併設され得て、これにより小束折帖に対してあ
て板を供給するようにすることが出来る。これに
ついては後述する。

第１図を見るとわかるように、小束集積装置２
０は折帖受け取り空間２１、その空間に関し配置
され該空間内で昇降可能なテーブル２２と、該受
け取り空間に関して配置され該空間の上部に関し
て出入及び昇降が可能な一時受けフオーク２３を
含んでいる。又該小束集積装置に関しては（第２
図）主電動機２４、ベルト２５、無段変速機２
６、減速機２７、チエン２８、クラツチＡ等が含
まれている。さらに又テーブルチエン２９、テー
ブルガイド棒３２、該テーブル駆動用のエアシリ
ンダー３０が含まれている。テーブルチエン２９
は第１図で見るように両端に支持輪（但し少なく
とも一方は動力を伝達するスプロケツトホイー
ル）を有するエンドレスのチエンになつていて、
このテーブルチエン２９は垂直方向に往復的の運
動をするようになつている。このテーブルチエン
２９のチエンリンクの１個にテーブル２２が取り
つけてあり、且つ該テーブルはテーブルガイド棒
３２に案内されてテーブル２２の水平を保持しつ
つチエンと共に上下する。又、エアシリンダー３
０は本装置のベツドに固定され、これから延びる
ピストン棒の先端はテーブル２２に結合されてい
る。

テーブル２２は主電動機２４及びエアシリンダ
ー３０の両方から動力を受けて運動するが、この
場合に、前記クラツチＡ及びエアシリンダー３０
の切換バルブを適宜に操作することにより、いず
れかの駆動力がテーブル２２又はテーブルチエン
２９に伝達されるようにすることができる。折帖
搬送部１２から送られて来るいちいちの折帖は、
紙あてストツパ３１に当りテーブル２２上に水平
姿勢で順次落下しその上に段々に集積されるよう
になつている。ところで該小束集積装置の昇降テ
ーブル２２はクラツチＡが係合しているときに主
電動機２４によりベルト２５、無段変速機２６、
減速機２７、チエン２８を介しテーブル昇降用無
端チエン２９が作動されることにより駆動され
る。この実施例においては上記の駆動はテーブル
２２を下降せしめるために、そして昇降テーブル
２２を、その上に水平姿勢で集積して来る折帖の
頂部のレベルを一定に保持しながらゆつくり下降
せしめるために、作用するものである。この主電
動機２４乃至クラツチＡ及び無端チエン２９を含
む機構を第１駆動装置と呼ぶことができる。そし
てこの主電動機２４乃至クラツチＡ、無端チエン
２９によるテーブル２２の緩速度（これは第１速
度と呼ぶことができる）での下降のときにエアシ
リンダー３０の切換バルブはニユートラルの位置
にあり、圧力空気の給気孔は閉鎖され、且つ排気
孔は開放されている。従つてエアシリンダー３０
のピストンは上昇又は下降のいずれに対しても特
別な空気力を受けず自由に上下動できる状態にあ
る。それでテーブル２２及びチエン２９はこの時
には完全に主電動機からの動力により駆動され
る。そして該テーブル２２上に集積して来る折帖
が、先に仕分け装置で仕分けされた一群の最終の
ものに達すると、所定部数の折帖が小束折帖４０
としてテーブル上に集積されたことになる。そし
て次の一群の折帖の先頭のものとの間に前述のよ
うに少し間隔があいている。この時にテーブルは
クラツチＡを介しての駆動から切り離され、第２
図のエアシリンダー３０の駆動に切り替えられ
る。そしてこの場合にはテーブルは折帖受け取り
空間２１内を先の緩速度（第１速度）より速い速
度で急速に降下せしめられ、該空間の下部に位置
する搬送装置の移送コンベア３３上に達して小束
折帖を該移送コンベア３３上に載せる。このエア
シリンダー３０による駆動の機構を第２駆動装置
と呼ぶことができる。この移送コンベアは間欠的
に作動するように構成されていて、該小束折帖４
０を次の工程であるコマ返し部に送る。そしてテ
ーブル２２は、次に又エアシリンダー３０の駆動
によつて先のテーブル下降の緩速度（第１速度）
より速い速度で急速に折帖受け取り空間２１内を
上昇せしめられて該空間の上部に達し、この時に
テーブル２２はエアシリンダー３０による駆動か
ら又先のクラツチＡを介しての駆動に切替えられ
る。尤もエアシリンダーの代りにクラツチＢと電
動機３４を用いるようにしても良い。

一方テーブルが上記のように急速に下降し又上
昇してほヾもとの位置に戻るまでの間に次の群の
折帖が、折帖受け取り空間２１に順次送られて来
る。これに対しては一時受けフオーク２３が短時
間の折帖受け取りと集積のために用意されてい
る。一時受けフオーク２３に関してはそれの垂直
駆動のためのラツク３５、ピニオン３６、小束折
帖下降用に使用するクラツチA′、フオーク２３
の急速上昇及び下降に使用されるクラツチB′を含
む。この場合ピニオン３６の軸は本小束集積装置
のフレーム上の軸受けに支承されている。該ピニ
オン３６に係合するラツク３５はやはり本装置フ
レームに関し、垂直運動可能に案内されていて、
且つその下端にエアシリンダー３９を支持してい
る。従つてピニオン３６が回転するとその回転の
方向にともなつてエアシリンダ３９はラツク３５
とともに上方又は下方に運動する。一方、一時受
けフオーク２３はエアシリンダー３９のピストン
棒の先端に支持されていて、従つて該ピストン棒
の水平的伸縮にともなつて水平に移動し得る。そ
れで一時受けフオーク２３はエアシリンダー３９
の上下運動とエアシリンダーのピストン棒の水平
の運動の合成運動を受けるので、垂直、水平両方
向に運動することが可能である。

つまり一時受けフオーク２３はエアシリンダー
３９が上昇している待機位置と、エアシリンダー
が下降し且つピストン棒が引込んでいる折帖の受
け取り位置との間で移動が可能である。そしてク
ラツチA′が係合するときは一時受けフオーク２
３はチエン３７により主電動機２４により駆動さ
れる。クラツチB′が係合するときは一時受けフオ
ーク２３は電動機３８により駆動される。それで
テーブル２２上に折帖１５が小束折帖４０として
集束されてテーブルが急速に降下されると、同時
に、それまで待機位置４１にあつたフオーク２３
は上記のラツク・ピニオン３５，３６、クラツチ
B′及エアシリンダー３９が作用して急速に折帖受
け取り空間２１の上部にもたらされる。ついでク
ラツチB′が切り離されクラツチA′が係合され
る。従つて、一時受けフオーク２３はその上に折
帖搬送部１２から送られて来る水平姿勢の折帖１
５を受け取りながら、先のテーブル２２の折帖受
け取り時の緩速度の下降と同じ第１速度で、ゆつ
くりと下降せしめられる。このときの主電動機２
４乃至クラツチA′の駆動の機構は第１駆動装置
と呼ぶことができる。そしてこの一時受けフオー
ク２３による折帖の受け取りは空のテーブル２２
が再び、折帖受け取り空間２１の上部に達するま
で続けられる。空のテーブル２２は一時受けフオ
ーク２３の下面の近く達すると同時に一時受フオ
ーク２３に関してクラツチA′の係合が離脱さ
れ、クラツチB′が係合しラツク、ピニオン３５，
３６が作動され、又同時にエアシリンダー３９が
作用し一時受けフオーク２３は急速に折帖受け取
り空間の上部からしりぞけられ、先の待機位置４
１にもたらされる。この場合、一時受けフオーク
を急速で上下に運動させるための電動機３８及び
クラツチB′による機構を第３駆動装置と呼び、そ
してフオークを水平に急速で運動させるためのエ
アシリンダー３９による機構を第４駆動装置と呼
ぶことができる。従つて一時受けフオーク２３上
の折帖はテーブル２２に移し替えられる。その後
にテーブル２２はクラツチＡの係合に切替えられ
折帖搬送部１２から送られて来る折帖１５を集積
しながらゆつくり第１速度で下降せしめられる。
そして所定部数の折帖が小束折帖４０としてテー
ブル上に集積されるとこれは前述のように急速に
下降され、次の工程に回される。

テーブル２２、及び一時受けフオーク２３は折
帖搬送部１２から送られてくる折帖を受け取る動
作をしているときは同一の緩速度（第１速度）で
下降せしめられる必要がある。

それ以外の時はテーブル２２は集積された小束
折帖を次の工程にまわすために急速に下降しそし
て空になつて急速に上昇するものであり一時受け
フオーク２３は待機位置から折帖受け取り位置に
入るために、そして折帖受け取り位置から待機位
置へ戻るために急速に水平動作を含んで上昇又は
下降の運動をする。これらの場合に於る昇降テー
ブル２２、一時受けフオーク２３の運動に関しこ
こでは「急速」という表現を用いているが、この
「急速」は前述の折帖受け取りのときの緩速度
（第１速度）に比較してかなり速いという意味で
ある。この急速に関して第２速度なる表現を用い
ることができる。但し、昇降テーブルや、一時受
けフオークが急速で運動する場合に、速度は必ず
しも同じでなくても良い。従つて第２速度は第１
速度よりかなり速いある速度範囲内の速度を意味
しているものである。

小束集積装置２０に関しては小束折帖４０のた
めのあて板、又はあて紙供給装置を設けることが
出来る。あて板若しくはあて紙は小束折帖４０が
一個又は複数個集積されたときに印刷物の汚損を
防止するためのものである。

あて板、あて紙いずれでも用いることが出来る
が便宜のためにあて板供給装置４２と呼ぶ装置
（第３図）ではあて板の保持部４３の中に複数個
のあて板４４が積み重ねられている。該保持部４
３は上下開放の箱形のものであるがその下端はあ
て板を保持し得るように僅に内側に折り曲げて係
止部を設けてある。該保持部の箱形４３の下方に
は先端にあて板のための吸引具４５を備えた可動
式の腕部材４６が設けられている。さらに保持部
の下方にはコンベア４７が設けられている。

第３ａ図で見るように、腕４６は回転軸４８の
回りに実線の位置と点線の位置との間を揺動し得
る。第３ａ図で腕４６の先端の吸引具４５が最下
段のあて板の下側を吸いつけており、この状態で
腕が下げられるとあて板１枚が箱４３から取り出
される。そしてあて板４４がコンベア４７の上の
面に達したときに吸引具４５の吸引を停止し、腕
４６は更に下方の位置まで下げられてこゝに停
止、待機する。コンベヤ４７はその一方の先端が
折帖受け取り空間２１に少し入り込んだ所に位置
せしめられている。このコンベア４７は折帖受け
取り空間２１の中へあて板を挿入するように適時
に作動せしめられる。たとえば第３ａ図は空のテ
ーブル２２が折帖を集積のために折帖受け取り空
間２１を上昇せしめられている途中で、コンベヤ
４７が作動して昇降テーブル２２上にあて板４
４″を置いた状況を示している。次でテーブル２
２はさらに上昇されて一次受けフオーク上に小量
集積した折帖を受け取り、次でテーブルはゆつく
り下降を始め所定部数の折帖の集積が終ると、急
速に下降せしめられる。

又は第３ｂ図では小束折帖４０がテーブル２２
上に集積され、そしてテーブル２２が小束折帖を
載せて急速で下降せしめられている時にコンベア
４７が作動されて小束折帖４０の上にあて板４
４′を置いた状況を示している。

つまりあて板供給装置は空のテーブルの上昇の
途中にその上にあて板を供給し、又テーブルが小
束折帖を載せて下降している時にその上にあて板
を供給すると言う２種動作をすることが出来る。
この場合に小束集積装置における小束折帖の集積
と移動と関連してあて板供給制御装置（不図示）
が設けられており、これからの制御信号によりあ
て板供給装置が制御されるようになつている。尤
もこれらの制御信号はさらに後の工程での小束折
帖の動作に関連してあて板供給装置にもたらされ
それによりあて板供給を制御するようにすること
も出来る。それで、必要に応じて、若し小束折帖
の順次の１個に関してその上下にあて板を供給し
ようとすればそのようにすることが出来るし、又
は後の工程で小束折帖を集積することにし、その
集積体（大束）の上下にあて板を着けようとする
ならば、小束集積装置を通過する小束折帖の順次
のものに対しその１個ごとにでなく適当な個数ご
とにあて板を供給するようにすることも出来る。
このようなやり方で４個の集積した小束折帖の頂
部と底部に夫々あて板４４′，４４″を着けて、且
つそれを結束した状況が第３ｃ図に示されてい
る。

以上のように本発明の折帖集積装置では、折帖
が水平に集積されるが、この時にテーブル又はフ
オークが集積折帖の頂部のレベルを一定水準に保
つてゆつくり降下せしめられるので、集積は好都
合に行われる。つまり、本発明の構成では搬送部
１２からテーブルに対し積紙する場合にも、フオ
ークに対して積紙する場合にも同じ状況が得られ
るので、最も良い整紙ができる。

フオーク上からテーブル上へ積紙を移し替える
際に、搬送部からの折帖の受け渡し又は排出の動
作に変動が生ぜず連続性が保持される。

一時受け積紙中の時間を長くできることにより
テーブル上の積紙の排出処理は余裕をもつて行な
い得るので、折機の高速化が可能となつたし、従
つて又印刷機械全体としての高速化が可能となつ
た。又この折帖集積装置に関してはあて板供給装
置を好都合に附設することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の折帖の小束集積部及び搬送部
を示す概略側面図、第２図は本発明の折帖の小束
集積部の展開説明図、第３図ａ，ｂは本発明のあ
て板供給装置の側面図で、あて板供給の状況を説
明する図、第３図ｃは小束折帖の集積体の上下に
あて板がほどこされ、そして該集積体が結束され
た状況を示す図である。 〔主要部分の符号の説明〕、２１……折帖受け
取り空間、２２……昇降テーブル、２３……一時
受けフオーク、２４……主電動機（第１駆動装
置）、２５……ベルト（第１駆動装置）、２６……
無段変速機（第１駆動装置）、２７……減速機
（第１駆動装置）、２８……チエン（第１駆動装
置）、３７……チエン（第１駆動装置）、Ａ……ク
ラツチ（第１駆動装置）、A′……クラツチ（第１
駆動装置）、２９……無端チエン（第１駆動装
置）、３０……エアシリンダー（第２駆動装置）、
３５……ラツク、３６……ピニオン、３８……電
動機（第３駆動装置）、B′……クラツチ（第３駆
動装置）、３９……エアシリンダー（第４駆動装
置）、１５……折帖、４０……小束折帖、３３…
…移送コンベア、４２……あて板供給装置、４３
……あて板保持部、４４……あて板、４５……吸
引具。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 折帖受け取り空間と、該空間に関して配置さ
   れ該空間内で昇降可能なテーブルと、折帖受け取
   り空間に関して配置され該空間内の上部に関し出
   入及び昇降可能な一時受けフオークと、前記昇降
   テーブルと前記一時受けフオークとを折帖集積時
   に第１速度で下降させるように駆動するための第
   １駆動装置と、前記テーブルをそれの折帖非集積
   時又は集積時に前記第１速度より速い第２速度で
   上昇又は下降するように駆動するための第２駆動
   装置と、前記一時受けフオークをそれの折帖非集
   積時に前記第２速度で上下するように駆動するた
   めの第３駆動装置と、前記一時受けフオークを前
   記第２速度で折帖集積空間内に入れ又は該空間か
   ら出すように駆動するための第４駆動装置とこれ
   らの各駆動装置のための切替手段とを含む折帖を
   小束として集積するための装置であつて、これに
   より前記昇降テーブルは当初折帖受け取り空間の
   上部にあるときに折帖搬送部から搬送されて来る
   折帖をその水平姿勢で受けとつて集積すると共に
   該テーブルは集積して来る折帖の頂部レベルを一
   定に保持しつつ第１駆動装置により前記第１速度
   を以て下降せしめられ、そして折帖の前記所定の
   部数が小束として集積されたときは該テーブルの
   駆動は切替手段の作用により第２駆動装置に移行
   されこれにより昇降テーブルは第２速度を以て下
   降せしめられ、そして該テーブルは小束集積折帖
   を折帖受け取り空間の下部に位置する搬送装置に
   引き渡した後に、空のテーブルは前記第２速度を
   以て上昇せしめられそして折帖受け取り空間の上
   部に戻されるものであり、そして一時受けフオー
   クは前記のような昇降テーブルの第２速度での下
   降と上昇との間に、第３及び第４駆動装置により
   第２速度で移動されて折帖受け取り空間に挿入さ
   れ、搬送されてくる折帖を受け取り始め、この時
   は第１駆動装置により第１速度を以て下降せしめ
   られ、そして前記のように昇降テーブルが折帖受
   け取り空間の上部に戻されたときは一時受けフオ
   ークは第３及び第４駆動装置により第２速度で移
   動されて折帖受け取り空間から撤退せしめられ、
   そして昇降テーブルはこの時よりあと一時受けフ
   オークから折帖を引き取るとともに第１駆動装置
   により第１速度を以て下降せしめられるものであ
   ることを特徴とする小束集積装置。 ２ 折帖受け取り空間と、該空間に関して配置さ
   れ該空間内で昇降可能なテーブルと、折帖受け取
   り空間に関して配置され該空間内の上部に関し出
   入及び昇降可能な一時受けフオークと、前記昇降
   テーブルと前記一時受けフオークとを折帖集積時
   に第１速度で下降させるように駆動するための第
   １駆動装置と、前記テーブルをそれの折帖非集積
   時又は集積時に前記第１速度より速い第２速度で
   上昇又は下降するように駆動するための第２駆動
   装置と、前記一時受けフオークをそれの折帖非集
   積時に前記第２速度で上下するように駆動するた
   めの第３駆動装置と、前記一時受けフオークを前
   記第２速度で折帖集積空間内に入れ又は該空間か
   ら出すように駆動するための第４駆動装置と、こ
   れらの各駆動装置のための切替手段とを含む折帖
   を小束として集積するための装置と、前記の装置
   と協働するように設けられ、複数個のあて板を積
   み重ね状態で保持するあて板保持部と、先端にあ
   て板吸引具を有する可動式の腕部材で該吸引具に
   より前記あて板保持部より一枚づつあて板を取り
   出す如く作動するものと、取り出されたあて板を
   引き取りそしてそれを小束集積装置の折帖受け取
   り空間内に挿入するように作動するあて板供給装
   置とを含み、小束集積装置で昇降テーブルは当初
   折帖受け取り空間の上部にあるときに折帖搬送部
   から搬送されて来る折帖をその水平姿勢で受けと
   つて集積すると共に該テーブルは集積してくる折
   帖の頂部レベルを一定に保持しつつ第１駆動装置
   により前記第１速度を以て下降せしめられ、そし
   て折帖の前記所定の部数が小束として集積された
   ときは該テーブルの駆動は切替手段の作用により
   第２駆動装置に移行されこれにより昇降テーブル
   は第２速度を以て下降せしめられ、そして該テー
   ブルは小束集積折帖を折帖受け取り空間の下部に
   位置する搬送装置に引き渡した後に、空のテーブ
   ルは前記第２速度を以て上昇せしめられそして折
   帖受け取り空間の上部に戻されるものであり、そ
   して一時受けフオークは前記のような昇降テーブ
   ルの第２速度での下降と上昇との間に、第３及び
   第４駆動装置により第２速度で移動されて折帖受
   け取り空間に挿入され搬送されてくる折帖を受け
   取り始め、この時は第１駆動装置により第１速度
   を以て下降せしめられ、そして前記のように昇降
   テーブルが折帖受け取り空間の上部に戻された時
   は、一時受けフオークは第３及び第４駆動装置に
   より第２速度で移動されて折帖受け取り空間から
   撤退せしめられ、そして昇降テーブルはこの時よ
   りあと一時受けフオークから折帖を引き取るとと
   もに第１駆動装置により第１速度を以て下降せし
   められるものであり、該あて板供給装置は２種の
   動作をするもので、即ち、第１のあて板供給動作
   においては空のテーブルの上にあて板を供給し、
   そしてこのあて板を底部に設けた形で折帖が小束
   折帖として集積されるようにし、第２のあて板供
   給動作においては集積された小束折帖の上にあて
   板を供給するものであることを特徴とするあて板
   供給装置を含む小束集積装置。