JP2902529B2 - 枚葉印刷機の排紙装置 - Google Patents
枚葉印刷機の排紙装置Info
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Description
紙装置に関するものである。
示すように、印刷部から排出される紙1をくわえる排紙
爪2を有する排紙チェーン3と、その排紙チェーン3の
走行部の下方に設けられ、紙を集積する昇降可能なパイ
ル5を備えた排紙集積装置4と、その排紙集積装置の上
方で排紙爪2を開かせるカム機構6と、排出された紙の
先端を規制する前当て7等を有しており、印刷部からの
紙1を排紙チェーン3の排紙爪2でくわえて搬送し、排
紙集積装置4の上方でその紙を解放し、排紙集積装置の
パイル5上に(通常はパイル5上にセットしたパレット
8上に)集積していた。この際、集積した紙の最上面が
常に一定の位置に保たれるよう、パイル5は紙の集積に
つれて徐々に降下するよう制御されていた。
が、特殊なものとして、正紙を集積する1個の排紙集積
装置に加えて、印刷開始時や印刷不良時に発生する不良
紙を集積するための排紙集積装置を設け、従って2個の
排紙集積装置を備えたものも知られている(例えば、特
開昭63−282041号、特開平1−197273号
公報参照)。
積用の排紙集積装置では、インキの裏写りやブロッキン
グを防止するため、適当な間隔で板9とそれを支える支
柱10を挿入し、その板9の上に紙を集積している。こ
の板9及び支柱10を挿入するには、パイル1を少し降
下させて集積中の紙1Aの上面を下げ、排紙チェーンか
ら排出される紙の間隙をぬって、新たな板を排紙チェー
ン3からの紙1を受ける位置に挿入し且つその位置に適
当な手段で保持しておき、その間にパイル5上(或いは
パイルに保持されている板9の上)に支柱を配置し、次
いでパイルを上昇させ、その支柱で先に挿入している板
を支持するという動作(板入れ作業という)を行ってい
る。
た後、そのパイル上から集積した紙を取り出すには、上
記した板入れ作業と同様に、パイル5を降下させ、その
上方に板を挿入して排紙チェーンから次々と排出される
紙を仮受けしておき、その間にパイル5を最下端位置ま
で降下させ、パイル上に集積した紙をパレット8に乗せ
た状態で取り出し、次いで新しいパレットをパイル上に
セットし、そのパイルを上昇させて、先に上方に挿入し
た板をパレット上に支持させるという用紙排出(山出
し)作業を行っている。
排紙装置では、パイル上に集積した紙を排出する際に板
入れ作業を行う必要があり、そのために板入れ用の装置
を必要とし、しかも、人手がかかるという問題があっ
た。すなわち、板入れ作業を行う際には上記したように
パイルを降下させ、その上方に板を挿入するが、その
際、集積した紙の最上部のものは、紙の間に空気を含ん
でいるため滑りやすく、崩れやすいため、作業者が集積
した紙の上部を押さえる必要があり、人手を要してい
た。なお、板入れ時の紙の崩れ(紙流れ)を防止するた
め、各種の紙流れ防止機構が提案されているが、それを
設けると装置が複雑、且つ高価となる。
り、板入れ時の紙流れを防止することができたとして
も、排紙チェーンから紙を板で仮受けしている短い時間
内に、集積した紙をパイルから敏速に排出しなければな
らず、その際には、やはり上部の紙が崩れないよう、作
業者が押さえておく必要があり、人手を要していた。こ
のため、従来装置では、パイルからの紙の排出を自動化
することができなかった。
適当な間隔で板を挿入しているが、このような板入れに
は次のような問題もあった。すなわち、板入れはきわめ
て熟練を要する作業であるので、現在の排紙速度には対
応できるものの、今後、印刷速度、排紙速度が高速化さ
れた場合には対応が困難となる。更に、パレット上に集
積した紙の間に板を挿入しているので、パイルから排出
した後、その紙を次の工程に搬送するに際し、搬送荷サ
イズが大きくなり不便であるばかりでなく、全体が不安
定で崩れやすく、搬送が困難である。このため、無人台
車或いはコンベア等による自動搬送が困難であるという
問題もあった。更に、板や支柱を使用すると、それを回
収し且つ排紙装置のところに戻す作業が必要であるとい
う問題もあった。
れたもので、従来行っていた板入れ作業を省略でき、パ
イル上に集積した紙の自動排出を容易に実現可能な枚葉
印刷機の排紙装置を提供することを目的とする。
を解決すべく鋭意検討の結果、パイル上に集積した紙は
或る時間経過すると、内部に含んでいた空気が抜けて崩
れにくくなり、そのためパイルから自動排出を行っても
紙流れが生じることがなく、従って、排紙チェーンで送
られて来た正紙を受け取る排紙集積装置を2個以上設
け、一つの排紙集積装置に正紙を集積した後、排紙チェ
ーンからの正紙を他の排紙集積装置に排出し、その間に
先に集積した正紙を内部の空気が抜けるよう放置し、そ
の後パイルから取り出すことにより自動排出が可能とな
ることを見出し、本発明を達成した。
装置は、排紙チェーンの水平走行部の下方に、少なくと
も3個の排紙集積装置を並列に設けると共に各排紙集積
装置に対応して排紙チェーンの排紙爪を選択的に開かせ
るカム機構を設け、どの排紙集積装置にも排紙チェーン
から紙を排出して集積できるように構成し、少なくとも
3個の排紙集積装置のうち、少なくとも2個を正紙集積
用、少なくとも1個を不良紙集積用としたことを特徴と
する。
紙の搬送方向に対して最下流の排紙集積装置を除いた他
の各排紙集積装置に、前記パイル上に集積される積載紙
の上方全体を、その上方を走行する紙が前記積載紙に接
触しないように覆うことの可能な紙ガイド部材と、その
紙ガイド部材を保持し、該紙ガイド部材を、前記積載紙
の上方全体を覆いその上方を通過する紙を案内する作動
位置と前記パイル上方を開放する退避位置との間に移動
させるチェーンとを備えた紙ガイド装置を設けたことも
特徴とする。ここで、前記紙ガイド部材を、前記チェー
ンに保持された複数の紙ガイド軸とその紙ガイド軸に保
持された複数の紙ガイドコロを備えた構成とすることが
好ましい。
3個の排紙集積装置を備え、少なくとも2個の排紙集積
装置を正紙集積用に使用し、他のものを不良紙集積用と
して使用しているので、不良紙は不良紙集積用の排紙集
積装置に集積し、正紙は正紙集積用の排紙集積装置に集
積することができる。しかも、排紙チェーンが正紙を連
続して排出する時においても、1個の正紙用排紙集積装
置に正紙を集積し、所定量の集積が終了した時点で、排
紙チェーンからの紙を他の正紙用排紙集積装置側に切り
換えて排出させることにより、先に集積していた排紙集
積装置には後続の紙の供給が行われず、このため、従来
のように板を挿入して後続する紙を仮受けする必要がな
い。また、他の排紙集積装置に正紙を集積している間
に、先に集積した紙の排出を行えばよいので、排出の時
間を十分長く取ることができ、集積した紙の間に含まれ
ていた空気が抜けるまで放置し、その後パイルを降下さ
せ、パイル外に排出するという動作を行うことが可能と
なる。このため、パイル降下時或いは集積した紙をパイ
ル外に排出する際に、紙が崩れるということがなく、無
人運転が可能となる。
紙の排出を無人運転で行うことが可能となるので、パイ
ル上の紙の集積量を任意に設定でき、この集積量をイン
キの裏移りの生じない程度に選定することにより、板及
び支柱を使う必要がなくなる。板及び支柱を使用しない
ようにすると、板や支柱の挿入装置を設ける必要がなく
なると共に排出作業の自動化が容易になる。更に、集積
した紙の次工程への搬送の自動化も容易になる。
方に3個以上の排紙集積装置が並んでいるので、排紙チ
ェーンによる紙の搬送方向に対して最下流の排紙集積装
置以外の排紙集積装置では、その上方を排紙チェーンで
運ばれる紙が走行することがあるが、その場合には、そ
の排紙集積装置に設けている紙ガイド装置の紙ガイド部
材をパイル上の積載紙の上方全体を覆う作動位置とする
ことにより、排紙チェーンで運ばれる紙を紙ガイド部材
で案内し、下方のパイル上の積載紙に接触しないように
できる。これにより、排紙チェーンで運ばれる紙の後端
部の垂れ下がりやばたつきにより、パイル上の積載紙が
崩れたり、積載紙の最上部の紙とのこすれによる印刷面
の汚れ及び傷の発生を防止することができる。この紙ガ
イド部材を設けている排紙集積装置に紙を集積する場合
には、その紙ガイド部材をパイル上方を開放する退避位
置に移動させておくことにより、支障なくパイル上に紙
を排出し、集積することができる。ここで、前記紙ガイ
ド部材を、前記チェーンに保持された複数の紙ガイド軸
とその紙ガイド軸に保持された複数の紙ガイドコロを備
えた構成としておくと、排紙チェーンで運ばれる紙を紙
ガイドコロで良好に案内できる。
排紙装置を示す概略側面図である。同図において、12
は印刷部、13は排紙胴、14は排紙チェーンである。
この排紙チェーン14は、印刷部から排出される紙15
をくわえる排紙爪16を一定間隔で取り付けている。更
に、排紙チェーン14は従来のものよりも長い水平走行
部14aを備えている。その水平走行部14aの下方に
は、3個の排紙集積装置17A、17B、17Cが並列
に設けられ、且つその水平走行部14aに沿った位置に
は、各排紙集積装置17A、17B、17Cに対応し
て、排紙爪16を選択的に開かせるカム機構18A、1
8B、18Cが設けられ、排紙爪16を所望の位置で開
いて紙15を所望の排紙集積装置17A、17B、17
Cに排出しうるようになっている。
7Cは同一構造のものであり、それぞれ、パイル19
と、そのパイル19を昇降させる駆動装置(図示せず)
と、排紙チェーン14から排出される紙の先端を規制す
る前当て20と、その後端を吸引して制動する真空車2
1等を備えている。排紙集積装置17B、17Cの前当
て20は、特開昭63−282041号に開示している
ように回動可能とし、不使用時に倒しておくようにする
ことが好ましい。なお、各排紙集積装置には、従来とは
異なり、板入れ装置、支柱挿入装置等は設けていない
は、パレット23を自動的に搬入し且つ排出するための
機構が設けられている。すなわち、図2に示すように、
パイル19の中央部には大きい開口24が形成され、そ
の開口内に位置するように、ローラコンベア等のコンベ
ア25が配置されている。また、パイル19に隣接した
位置にもパイル19への出し入れを行うコンベア26が
配置されている。更に、そのコンベア26と直交する方
向にもコンベア27が設けられている。なお、コンベア
26は昇降可能に設けられており、上昇位置でコンベア
25からのパレットを受け取り、次いで降下することに
より、そのパレットをコンベア27に受け渡すことがで
きるように構成されている。コンベア27の一端は、自
動搬送台車の待機位置まで延びており、搬送したパレッ
トを自動搬送台車に載せることができるように構成され
ている。なお、コンベア27をはさんで反対側にも同様
な排紙装置(図示せず)が設けられており、従って2台
の排紙装置から排出した紙を共通のコンベア27で搬送
するようになっている。
Cのうち、排紙チェーン14による紙の搬送方向に対し
て最下流の排紙集積装置17Aを除いた他の各排紙集積
装置17B、17Cには、図1に示すようにそれぞれ紙
ガイド装置28、29が設けられている。これらの紙ガ
イド装置28、29は同一構成のものであるので、ここ
では排紙集積装置17Cの紙ガイド装置29についてそ
の構成を説明する。
ム30、31には、左右一対のスプロケット32、3
3、34、35が配設され、それぞれエンドレスチェー
ン36が張架されている。このエンドレスチェーン36
の一部分には、紙ガイド部材として、複数の紙ガイドコ
ロ39を設けた複数の紙ガイド軸38がボルトで固定さ
れている。紙ガイド軸38は、パイル19上に集積する
積載紙1の上方全体を、その上方を走行する紙が前記パ
イル上の積載紙に接触しないように覆うことができる個
数及び間隔でエンドレスチェーン36に取り付けられて
いる。前記スプロケット32は、フレーム30に固定さ
れたブラケット40とフレーム31に固定されたブラケ
ット41に両端を回転自在に支持されたシャフト42に
固定されている。またシャフト42にはブラケット40
に設けられたモータ43の軸に固定されたギヤ44に噛
み合うギヤ45が固定されている。
43が作動すると、ギヤ45、シャフト42、スプロケ
ット32を介してエンドレスチェーン36が駆動され、
複数の紙ガイド軸38がパイル上の積載紙の上方全体を
覆う作動位置(図3に示す位置)と、パイルの上方を開
放する退避位置との間を移動する。
場合は、パイル上の積載紙に干渉しないようにパイルが
一定量降下するように構成されており、また、紙ガイド
軸38が前記退避位置へ移動する場合は、パイルが排紙
可能な位置へ上昇するように構成されている。
紙集積装置17A、17B、17Cの切替により作動す
るように構成されている。すなわち、排紙集積装置17
Aに排紙する場合には、紙ガイド装置28、29の複数
の紙ガイド軸38を作動位置に位置させ、また、排紙集
積装置17Bに排紙する場合には、紙ガイド装置28の
複数の紙ガイド軸38を退避位置に位置させると共に紙
ガイド装置29の複数の紙ガイド軸38を作動位置に位
置させ、更に、排紙集積装置17Cに排紙する場合に
は、紙ガイド装置28、29の複数の紙ガイド軸38が
退避位置に位置するようにモータ43を制御している。
合には、排紙集積装置17B、17Cにそれぞれ設けら
れた紙ガイド装置28、29の複数の紙ガイド軸38が
作動位置に位置しているので、排紙チェーンで排紙され
てくる紙が排紙集積装置17B、17Cの上を通過して
いる時に垂れ下がっていたり、ばたついていても、複数
の紙ガイド軸38に設けられた紙ガイドコロ39に案内
されるので、直接パイル上の積載紙に接触することがな
く、パイル上の積載紙が崩れたり、積載紙の印刷面に汚
れや傷が発生することが防止されると共に、排紙チェー
ンで排紙されてくる紙に傷を付けることなく排紙するこ
とができるので、印刷品質が向上する。また、排紙集積
装置の切替に連動して紙ガイド装置が自動的に作動する
ので、生産性が向上する。
装置について、以下その動作を説明する。なお、以下の
動作は制御装置(図示せず)によって自動的に行われる
ものである。3個の排紙集積装置17A、17B、17
Cのうち、二つは正紙集積用に使用され、他の一つは不
良紙集積用に使用される。どの排紙集積装置を不良紙集
積用に使用するかは特に制限されず、適宜選定すればよ
いが、本実施例では、排紙胴13から最も近い位置の排
紙集積装置17Cを不良紙用とし、他を正紙用としてい
る。
7A、17Bに対応するカム機構18A、18Bの一
方、例えばカム機構18Aが作動位置となっており、そ
の位置を通過する排紙爪16を開いて紙15の把持を解
除し、紙15を排紙集積装置17Aに排紙する。この
時、その上流側に位置する排紙集積装置17B、17C
では、紙ガイド装置28、29の紙ガイド軸38が作動
位置となっており、その上方を通過する紙を案内し、パ
イル上の積載紙を保護している。排紙集積装置17Aは
そのパイル19上に紙を集積し、且つその集積につれて
パイル19は降下する。パイル19上に集積した紙が所
定量になると、排紙集積装置17Bの紙ガイド装置28
の紙ガイド軸38が退避位置に移動し、そのパイルが紙
を受け取る所定の高さに上昇し、次いで、カム機構18
Bが作動位置となり、排紙チェーン14で搬送してきた
紙15をカム機構18Bのところで離す。これにより、
紙15は排紙集積装置17Bのパイル19上に集積され
ることとなり、先程まで排紙を行っていた排紙集積装置
17Aへの排紙は行われなくなる。
に、他方の排紙集積装置17Aでは集積した正紙の排出
が行われる。この時、排紙集積装置17Aには排紙が行
われないので、従来のように板を挿入して後続する紙を
仮受けする必要はない。排紙集積装置17Aのパイル1
9上に所定量の正紙を集積した後、適当な時間そのまま
放置する。これにより、集積した紙の間に含まれていた
空気が抜け、紙が崩れにくくなる。その後、適当なタイ
ミングでパイル19が最下部位置まで降下し、パイル1
9上に保持されていたパレット23がコンベア25に保
持される。次いで、コンベア25及びコンベア26が作
動して、紙を載せたパレット23をパイル19の横に排
出し、コンベア27が更にそれを自動搬送台車の待機位
置に送り、その後は自動搬送台車により次工程に搬送す
る。このようにして、排紙集積装置17Aからの集積紙
の自動排出及び次工程への自動搬送が行われる。これら
の動作の際に、パレット23上に集積されている紙は空
気が抜けて安定した状態となっており、また、支柱及び
板を使用していないのでこの点からも安定した状態とな
っている。このため、紙をパレットと共に搬送する際に
紙が崩れるということがなく、無人による自動運転が支
障なく行われる。
を排出した後、そのパイル19上にコンベア27、2
6、25等を利用して空パレットが供給される。その
後、パイル19が上昇して次の紙の集積に備える。一
方、他方の排紙集積装置17Bでは、排紙集積が継続し
て行われており、その集積量が所定量に達すると、カム
18Bが非作動位置となり、排紙チェーン14で搬送さ
れる紙をカム機構18Aで排紙集積装置17Aに排紙す
る。その間に、排紙集積装置17Bでは、パイルが少し
降下し、紙ガイド装置28の紙ガイド軸38が作動位置
に移動し、その後、集積した紙の排出が前記した排紙集
積装置17Aの場合と同様に行われる。以下、同様にし
て、排紙集積装置17A、17Bが交互に作動して、正
紙の集積を行い、且つ排出が行われる。
それを検出装置で検出するか、或いは作業者の操作によ
り、排紙集積装置17Cの紙ガイド装置29の紙ガイド
軸38が退避位置に移動し、そのパイルが紙を受け取る
所定の高さに上昇し、次いで、カム機構18Cが作動状
態になり、不良紙を排紙集積装置17Cに排出して集積
する。不良紙の排出がなくなれば、カム機構18Cが非
作動状態となって、その排紙集積装置17Cへの排紙を
停止し、正紙集積用の排紙集積装置17A又は17Bで
正紙が集積される。また、その際、紙ガイド装置29の
紙ガイド軸38が作動位置に移動し、パイル上の積載紙
を保護する。
行わない場合を説明したが、本発明の排紙装置は必ずし
も、板挿入を行わない場合に限らず、従来と同様に板挿
入装置を設け、適当な間隔で板挿入を行うようにしても
よい。ただし、その場合においても、一つの排紙集積装
置(例えば17A)で所定量の集積が終わった後には、
排紙を他の排紙集積装置(例えば17B)に切り換え、
その排紙集積装置によって集積を行っている間に、他方
の排紙集積装置で集積紙の排出を行う。これにより、作
業者が集積した紙を押さえながら排出しなくても、集積
した紙が崩れるということがなく、従って無人運転が可
能となる。
刷機の排紙装置では、少なくとも正紙集積用に二つの排
紙集積装置を設け、排紙チェーンから排出される紙をそ
の二つの排紙集積装置に振り分けて排紙することができ
るように構成しているので、一方の排紙集積装置で所定
量の集積を行った後、他方の排紙集積装置で排紙集積を
行うことにより、その間に集積済の紙の排出を行うこと
ができ、その紙の排出に十分な時間を確保できる。この
ため、集積した紙の間に含まれていた空気が抜けるまで
放置し、その後パイルを降下させ、パイル外に排出する
という動作を行うことが可能であり、パイル降下時或い
は集積した紙をパイル外に排出する際に、紙の崩れが生
じることがなく、無人運転による自動排出が可能とな
り、また、パイル外に排出した紙を自動搬送車により自
動搬送することも可能となる。
自動搬送車がパレットを運搬するタイムサイクルを伸ば
すことが可能となる為、このシステムによれば、自動搬
送車の台数を削減出来、経済的である。
自動的に排出した後、次の集積に備えてパイル上にパレ
ットを準備しなければならないが、他方の排紙集積装置
に集積されつつある紙が満杯になるまでに、通常長い時
間(例えば約1時間)かかる為、作業者の手が空いてい
る時にセットしておけばよいので、作業者の絶対人員数
の削減が可能となるメリットは大きい。
紙の排出を無人運転で行うことが可能となるので、パイ
ル上の紙の集積量を任意に設定でき、この集積量をイン
キの裏移りの生じない程度に選定することにより、板及
び支柱を使う必要がなくなり、集積した紙の安定性が増
し、その集積した紙を次工程へ自動搬送を行うことも可
能となる。また、板及び支柱を使用する必要がなくなる
と、板及び支柱の挿入装置が不要となるばかりでなく、
板及び支柱を工場内で循環させる必要がなくなり、従来
行っていた板及び支柱の循環という煩わしい作業が不要
となる。
の排紙集積装置の他に、不良紙集積用の排紙集積装置を
設けているので、不良紙をその排紙集積装置に集積して
自動搬出することが可能である。このため、従来は、通
常、不良紙を正紙に混入しないよう手作業でいちいち取
り出し、それを機械とは別個に用意されたパレットに集
積し、印刷完了と共に人手によって整理、運搬がなされ
ているが、この作業が不必要となる。
排紙チェーンによる紙の搬送方向に対して最下流の排紙
集積装置以外の排紙集積装置には、前記パイル上に集積
される積載紙の上方全体を、その上方を走行する紙が前
記積載紙に接触しないように 覆うことの可能な紙ガイド
部材と、その紙ガイド部材を保持し、該紙ガイド部材
を、前記積載紙の上方全体を覆いその上方を通過する紙
を案内する作動位置と前記パイル上方を開放する退避位
置との間に移動させるチェーンとを備えた紙ガイド装置
を設けているので、紙を集積する場合以外は、紙ガイド
装置の紙ガイド部材をパイル上の積載紙の上方全体を覆
う作動位置としておくことにより、排紙チェーンで運ば
れる紙を紙ガイド部材で案内でき、排紙チェーンで運ば
れる紙の後端部の垂れ下がりやばたつきにより、パイル
上の積載紙が崩れたり、積載紙の最上部の紙とのこすれ
による印刷面の汚れ及び傷の発生を防止することができ
る。
の概略断面図
側面図
Claims (2)
- 【請求項1】 紙端をくわえる排紙爪を備え、その排紙
爪を水平に走行させる水平走行部を有する排紙チェーン
と、 その水平走行部の下方に並列に配置され紙を集積する昇
降可能なパイルを備えた少なくとも3個の排紙集積装置
と、 各排紙集積装置に対応して設けられ、前記排紙爪を選択
的に開かせるカム機構と、 前記排紙チェーンによる紙の搬送方向に対して最下流の
排紙集積装置を除いた他の各排紙集積装置に設けられた
紙ガイド装置であって、前記パイル上に集積される積載
紙の上方全体を、その上方を走行する紙が前記積載紙に
接触しないように覆うことの可能な紙ガイド部材と、そ
の紙ガイド部材を保持し、該紙ガイド部材を、前記積載
紙の上方全体を覆いその上方を通過する紙を案内する作
動位置と前記パイル上方を開放する退避位置との間に移
動させるチェーンとを備えた紙ガイド装置と、 を有し、前記少なくとも3個の排紙集積装置のうち、少
なくとも2個の排紙集積装置を正紙集積用とし、少なく
とも1個の排紙集積装置を不良紙集積用としたことを特
徴とする枚葉印刷機の排紙装置。 - 【請求項2】 前記紙ガイド部材が、前記チェーンに保
持された複数の紙ガイド軸とその紙ガイド軸に保持され
た複数の紙ガイドコロを備えていることを特徴とする請
求項1記載の枚葉印刷機の排紙装置。
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