JPH06143493A - 高温埋設配管用ポリオレフィン被覆鋼管 - Google Patents

高温埋設配管用ポリオレフィン被覆鋼管

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JPH06143493A
JPH06143493A JP30096592A JP30096592A JPH06143493A JP H06143493 A JPH06143493 A JP H06143493A JP 30096592 A JP30096592 A JP 30096592A JP 30096592 A JP30096592 A JP 30096592A JP H06143493 A JPH06143493 A JP H06143493A
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polyolefin
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steel pipe
sand
layer
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Yoshihiro Miyajima
宮嶋義洋
Yoshihisa Kayazono
義久 仮屋園
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリオレフィン被覆の熱酸化劣化を抑制し、
埋設下での高温流体を輸送する等の配管等の被覆を提供
する。 【構成】 ポリオレフィン被覆及び該被覆を鋼等に接着
する変性ポリオレフィンに特定のフェノール系酸化防止
剤と特定のアミン系酸化防止剤を組合わせて配合するを
特徴とした被覆鋼材。 【効果】 本願の請求範囲の配合を施す事により埋設下
で砂や土による酸化防止剤の吸着逃散が抑制され、被覆
の耐熱酸化劣化性が飛躍的に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィン被覆鋼
管の耐熱寿命に関し、更に詳しくは、高温埋設下でのポ
リオレフィン被覆の砂と土により促進される熱酸化劣化
を抑制するポリオレフィン被覆鋼管に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィンは、防食性が優れるため、従来から鋼管の重
防食被覆に利用されている。しかしながら、このような
ポリオレフィン被覆は、酸化劣化により被覆が劣化する
という欠点が有る。このポリオレフィンの酸化劣化防止
には一般に、ポリオレフィンにフェノール系酸化防止
剤、硫黄系酸化防止剤等の酸化防止剤を配合して、「熱
可塑性プラスチックの熱老化性試験方法(オーブン法)
通則、JIS K 7212」を行なって、高温での寿
命を試験温度を変えて3点以上測定し、試験温度と測定
寿命のアーレニウスプロットの外挿法で常温近傍の寿命
を推定する方法が用いられる。しかしながら、これらの
フェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤の配合で
は、最近高温加熱輸送を行なう石油輸送管や地域冷暖房
のための蒸気配管のコンポジット管などのように、埋設
下で高温流体を輸送する配管にこれらのポリオレフィン
被覆鋼管を用いると熱酸化によるポリオレフィンの劣化
が短期間に起こり問題となっている。このような課題に
対し、本発明者らは、ポリオレフィン被覆に配合する酸
化防止剤として、特定のフェノール系酸化防止剤と特定
のアミン系酸化防止剤を組み合せる配合をする事によ
り、酸化劣化を抑制させる方法(特開平04−8625
5号公報)を提供した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このポリオレフィン被
覆の酸化防止剤配合は、140℃の熱砂中での耐熱酸化
劣化性(熱砂浸漬時間5000時間以内)の向上には効
果が有る。然し乍ら、特開平04−86255号公報に
示したポリオレフィン被覆の酸化防止剤配合でも140
℃の熱砂中に長期に渡り浸漬した場合には熱酸化劣化が
生じる。そこでポリオレフィン被覆の熱酸化劣化を更に
長期間抑制する事が出来る優れたポリオレフィン被覆鋼
材の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決すべく、特開平04−86255号公報の酸化
防止剤配合の改良、即ちフェノール系酸化防止剤とアミ
ノ系酸化防止剤の組合せ配合について鋭意検討した。そ
の結果、ポリオレフィン被覆と該被覆を鋼管に接着する
変性ポリオレフィンに特定のフェノール系酸化防止剤と
特定のアミン系酸化防止剤を組合せて配合することによ
って、埋設下では砂や土による酸化防止剤の吸着・逃散
が抑制され、被覆の耐熱酸化劣化性が飛躍的に向上する
ことを見出し、本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明は (1)鋼管の外表面に、下地処理層、下記の(a)と
(b)の2成分を必須酸化防止剤として含有する変性ポ
リオレフィンとポリオレフィンを順次積層してなる高温
埋設下でのポリオレフィン被覆の砂と土により促進され
る熱劣化を抑制するポリオレフィン被覆鋼管に関する。 (a)1,3,5,−トリスメチル−2,4,6−トリ
ス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼンの単独、あるいは該フェノール系酸化
防止剤に4,4’−チオビス−(3−メチル−6−te
rt−ブチルフェノール)を混合したフェノール系酸化
防止剤 (b)N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレン
ジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4ピペレジル)アミノ]−
6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物またはポリ
ー2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン
のアミン系酸化防止剤の単独または混合物 (2)ポリオレフィンがポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、あるいはエチレンとプロピレン、1−
ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1
−オクテン等のα−オレフィンとの共重合体であること
を特徴とする前記(1)項記載の砂と土による被覆の熱
酸化劣化を抑制する高温埋設配管用ポリオレフィン被覆
鋼管。
【0006】(3)変性ポリオレフィンが前記(2)項
記載のポリオレフィンを不飽和カルボン酸またはその無
水物で変性した接着性ポリオレフィンであることを特徴
とする前記(1)項記載の砂と土による被覆の熱酸化劣
化を抑制する高温埋設配管用ポリオレフィン被覆鋼管。
【0007】(4)下地処理層がクロメート処理層であ
ることを特徴とする前記(1)項記載の砂と土による被
覆の熱酸化劣化を抑制する高温埋設配管用ポリオレフィ
ン被覆鋼管。
【0008】(5)下地処理層がクロメート処理層およ
びエポキシプライマー処理層であることを特徴とする前
記(1)項記載の砂と土による被覆の熱酸化劣化を抑制
する高温埋設配管用ポリオレフィン被覆鋼管。
【0009】である。
【0010】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明に用いる鋼管とは、炭素鋼、ステンレス鋼等の合金鋼
でできた鋼管である。また、鋼管の耐食性を向上させる
目的で、鋼管の外面、内面に亜鉛、アルミニウム、ニッ
ケルなどのメッキ、亜鉛−鉄、亜鉛−アルミニウム、亜
鉛−ニッケル、亜鉛−ニッケル−コバルト等の合金メッ
キ、該メッキあるいは合金メッキにシリカ、酸化チタン
等の無機微粒子を分散させた分散メッキを施したものを
用いることもできる。
【0011】鋼管の下地処理としては、鋼管の外面を脱
脂、酸洗、グリットブラスト、サンドブラスト等でブラ
スト処理して除錆したのち、高温下での界面接着力を長
期に保持するために、クロメート処理あるいはクロメー
ト処理とエポキシプライマー処理の組み合せ処理で下地
処理すると効果的である。
【0012】本発明に用いるクロメート処理剤として
は、高温下でのポリオレフィン被覆と鋼管の間の界面接
着力を長期に保持する観点から、微粒子シリカを添加し
たクロメート処理剤あるいは該クロメート処理剤にりん
酸を添加したりん酸クロメート処理剤を用いるとより効
果的である。
【0013】本発明によるエポキシプライマーとして
は、高温下でのポリオレフィン被覆と鋼管の間の界面接
着力を長期に保持する観点から、二液硬化型エポキシプ
ライマーまたはジシアンジアミド変性硬化剤を添加した
ジシアンジアミド系一液型エポキシプライマーを用いる
とより効果的である。
【0014】ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン、あるいはエチレンとプロ
ピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−
ペンテン、1−オクテン等のα−オレフィンとの共重合
体を用いる。また、変性ポリオレフィンは、該ポリオレ
フィンを不飽和カルボン酸またはその無水物で変性した
接着性ポリオレフィンを用いる。変性に用いる不飽和カ
ルボン酸またはその無水物としては、具体的には、例え
ば無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン
酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げら
れ、これらの中では、高温下での界面接着力を長期に保
持する観点から、特に無水マレイン酸が好ましい。該ポ
リオレフィンと変性ポリオレフィンには、下記の(a)
と(b)の2成分を必須酸化防止剤として添加する。
【0015】(a)下記のフェノール系酸化防止剤の
単独または、の混合物; 1,3,5,−トリスメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、
【0016】
【化1】
【0017】で、一般市販品としてはCIBA−GEI
GY社製のIRGANOX1330等を用いることがで
きる。
【0018】4,4’−チオビス−(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)
【0019】
【化2】
【0020】で、一般市販品としては川口化学社製のア
ンテージクリスタル、住友化学社製のSumilize
r GA80、吉富製薬社のヨシノックスSR等が利用
できる。
【0021】(b)下記のアミン系酸化防止剤の単独ま
たは混合物;N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エ
チレンジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N−
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4ピペレジル)
アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物
【0022】
【化3】
【0023】で、CIBA−GEIGY社製のCHIM
ASSORB 119FL、CHIMASSORB 1
19LD等が利用できる。
【0024】またはポリ−2,2,4−トリメチル−
1,2−ジヒドロキノリン
【0025】
【化4】
【0026】で、川口化学社製のアンテージRD、住友
化学社製のAntigene RD−G等を用いること
ができる。
【0027】上記の(a)と(b)の酸化防止剤を組合
せてポリオレフィンおよび変性ポリオレフィンに添加す
る場合だけ、高温埋設下で起こる砂や土によるポリオレ
フィンおよび変性ポリオレフィン被覆からの酸化防止剤
の吸着・逃散を抑制し、両被覆の熱酸化劣化を抑制する
のに極めて効果がある。これ以外のフェノール系酸化防
止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤等は、砂
や土で容易に吸着・逃散し、ポリオレフィンと変性ポリ
オレフィン被覆が短期間に劣化して亀裂発生や被覆の塊
状崩壊が起こり、防食性が損なわれる。(a)と(b)
の添加量としては、(a)と(b)それぞれがポリオレ
フィン中に0.01重量%以上5重量%以下の範囲にな
るように添加することが望ましい。
【0028】本発明に用いるポリオレフィンには、押出
機で溶融押出する際の劣化を防止する酸化防止剤、埋設
配管施工までの屋外暴露期間の耐候性を付与するための
耐候安定剤、色彩を付与する顔料、耐疵性を付与する無
機あるいは有機の繊維や充填剤、難燃材、ブロッキング
防止剤、スリップ剤等、通常ポリオレフィンに添加して
使用される配合剤を本発明の目的を損なわない範囲で添
加しておいてもよい。
【0029】次に、本発明による高温埋設用ポリオレフ
ィン被覆鋼管の製造方法について説明する。
【0030】先ず、鋼管の外表面をグリットブラスト等
で研掃して除錆し、微粒子シリカを含有するクロメート
処理剤またはりん酸クロメート処理剤を塗布し加熱焼き
付け下地処理層とする。クロメート処理剤の塗布はしご
き塗り、スプレー塗装等のクロメート処理剤の塗布に通
常用いられる方法で塗布するが、塗布するクロメート被
膜の付着量は、高温下での界面接着力を長期に保持する
観点から、全クロム付着量換算で100mg/m2 以上
1000mg/m2 未満の範囲が望ましい。
【0031】次いで、その表面に、二液硬化型エポキシ
プライマーまたはジシアンジアミド系一液型エポキシプ
ライマーを塗布して、加熱硬化させる。これらのエポキ
シプライマーの塗布には、スプレー塗装、しごき塗り等
のエポキシプライマーの塗布に通常用いられる方法で塗
布するが、塗布するエポキシプライマーの膜厚は、高温
下での界面接着力を長期に保持する観点から、10μm
以上200μm未満の範囲が好ましい。
【0032】次いで、エポキシプライマーを塗布した鋼
管を高周波誘導加熱等の通常鋼管の予熱に用いられる方
法で予熱し、変性ポリオレフィンとポリオレフィンを被
覆する。変性ポリオレフィンの被覆方法は、粉体状の変
性ポリオレフィンを静電塗装する方法、Tダイあるいは
丸ダイから押出被覆する方法、ポリオレフィンと二層一
体で二層Tダイあるいは二層丸ダイから押出し被覆する
方法等の通常ポリオレフィン被覆に用いられる方法で被
覆するが、被覆する変性ポリオレフィンの膜厚は、高温
下での界面接着力を長期に保持する観点から、50μm
以上350μm未満の範囲が望ましい。
【0033】次いで、その表面にポリオレフィンを被覆
する。被覆方法は、Tダイあるいは丸ダイから押出被覆
する方法、粉体状のポリオレフィンを静電塗装する方法
等の通常ポリオレフィンを被覆する方法を用いるが被覆
膜厚は、高温下での防食性を長期に保持する観点から、
1mm以上10mm未満の範囲が好ましい。
【0034】以上のようにして得た本発明によるポリオ
レフィン被覆鋼管の一部断面は図1と図2に示す通りの
ものであり、図中1は脱脂、酸洗、グリットブラスト、
サンドブラスト等によって油分、錆等を除去した鋼管、
2は下地処理層でありシリカ微粒子を添加したクロメー
ト処理剤または該クロメート処理剤にりん酸を添加した
りん酸クロメート処理剤を塗布し焼き付けて得られるク
ロメート被膜、3は二液硬化型エポキシプライマーまた
はジシアンジアミド系一液型エポキシプライマーを塗布
し硬化して得られるエポキシプライマー塗膜、4は変性
ポリオレフィン、5はポリオレフィンを各々示してい
る。
【0035】また、図中2は全クロム付着量で100〜
1000mg/m2 の付着量、3は10〜200μmの
膜厚、4は50〜350μmの膜厚、5は1〜10mm
の膜厚を有していると良好な結果が得られる。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
【0037】実施例1 鋼管(24mmφ×50mm長さ×5mmt)の外表面
をグリットブラスト処理し、その表面にシリカ微粒子を
添加したクロメート処理剤を全クロム付着量が500m
g/m2 になるようにシゴキ塗りし190℃に予熱して
焼き付けた。次いで、その表面に二液硬化型エポキシプ
ライマーを膜厚が50μmになるようにしごき塗りし硬
化させ、表2に示す本発明による酸化防止剤を添加した
無水マレイン酸変性ポリオレフィンの粉体を膜厚が20
0μmになるように静電塗装して溶融させた。次いで、
その表面に表2に示す本発明による酸化防止剤を添加し
たポリオレフィンを膜厚が2.5mmになるように丸ダ
イによって押出被覆し、表1に示す本発明によるポリオ
レフィン被覆鋼管1〜24を製造した。比較例として、
表3に示す本発明以外の酸化防止剤を添加した変性ポリ
オレフィンとポリオレフィンを用い、上記と同じ方法
で、表1に示す比較ポリオレフィン被覆鋼管1〜22を
製造した。このようにして得た本発明によるポリオレフ
ィン被覆鋼管と比較ポリオレフィン被覆鋼管を、砂を入
れたガラス容器(内径75mmφ×深さ150mm、珪
砂8号または土を深さ100mmまで充填)の中に埋設
し、ガラス容器ごと140℃のオーブンに入れ促進試験
を行ない、10000時間経過後の被覆表面の外観観察
(塊状崩壊の有無、クラック発生の有無)を行なった。
結果を、表4に示す。
【0038】表4に示す結果から、変性ポリオレフィン
とポリオレフィンに本発明によるフェノール系酸化防止
剤としてIRGANOX1330;1,3,5,−トリ
スメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンの単独、
あるいはアンテ−ジクリスタル;4,4’−チオ−ビス
−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)と
の混合物とアミン系酸化防止剤としてCHIMASSO
RB119FL;N,N’−ビス(3−アミノプロピ
ル)エチレンジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N
−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4ピペレジ
ル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮
合物またはアンテージRD;ポリー2,2,4−トリメ
チル−1,2−ジヒドロキノリンのアミン系酸化防止剤
の単独または両者を組み合わせた混合物を添加する場合
のみ、140℃の10000時間という長期に渡る埋設
促進試験でも砂による被覆からの酸化防止剤の吸着・逃
散が抑制でき、被覆の酸化劣化が著しく抑制され、被覆
の塊状崩壊やクラックの発生が防止できる。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】
【発明の効果】実施例からも明らかな如く、本発明によ
るポリオレフィン被覆鋼管は、高温埋設下での砂と土に
よるポリオレフィン被覆の酸化劣化を大幅に抑制できる
ため、従来にない耐久性のあるポリオレフィン被覆鋼材
を提供できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポリオレフィン被覆鋼管の一部断
面図。
【図2】本発明によるポリオレフィン被覆鋼管の一部断
面図。
【符号の説明】 1…脱脂、酸洗、ブラス処理等によって油分、錆等を除
去した鋼管。 2…下地処理層でシリカ微粒子を含有するクロメート処
理剤または該クロメート処理剤にりん酸を添加したりん
酸クロメート処理剤を塗布して焼き付け得られるクロメ
ート被膜。 3…二液硬化型エポキシプライマーまたはジシアンジア
ミド系一液型エポキシプライマーを塗布して硬化させて
得られるエポキシプライマー塗膜。 4…変性ポリオレフィン、 5…ポリオレフィン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の外表面に、下地処理層、下記の
    (a)と(b)の2成分を必須酸化防止剤として含有す
    る変性ポリオレフィンとポリオレフィンを順次積層して
    なる砂と土による被覆の熱酸化劣化を抑制する高温埋設
    配管用ポリオレフィン被覆鋼管 (a)1,3,5,−トリスメチル−2,4,6−トリ
    ス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル)ベンゼンの単独、あるいは該フェノール系酸化
    防止剤に4,4’−チオビス−(3−メチル−6−te
    rt−ブチルフェノール)を混合したフェノール系酸化
    防止剤 (b)N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレン
    ジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,
    2,6,6−ペンタメチル−4ピペレジル)アミノ]−
    6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物の単独また
    はポリー2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキ
    ノリンのアミン系酸化防止剤との混合物
  2. 【請求項2】 ポリオレフィンがポリエチレン、ポリプ
    ロピレン、ポリブテン、あるいはエチレンとプロピレ
    ン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペン
    テン、1−オクテン等のα−オレフィンとの共重合体で
    あることを特徴とする請求項1記載の砂と土による被覆
    の熱酸化劣化を抑制する高温埋設配管用ポリオレフィン
    被覆鋼管。
  3. 【請求項3】 変性ポリオレフィンが請求項2記載のポ
    リオレフィンを不飽和カルボン酸またはその無水物で変
    性した接着性ポリオレフィンであることを特徴とする請
    求項1記載の砂と土による被覆の熱酸化劣化を抑制する
    高温埋設配管用ポリオレフィン被覆鋼管。
  4. 【請求項4】 下地処理層がクロメート処理層であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の砂と土による被覆の熱酸
    化劣化を抑制する高温埋設配管用ポリオレフィン被覆鋼
    管。
  5. 【請求項5】 下地処理層がクロメート処理層およびエ
    ポキシプライマー処理層であることを特徴とする請求項
    1記載の砂と土による被覆の熱酸化劣化を抑制する高温
    埋設配管用ポリオレフィン被覆鋼管。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998014323A1 (fr) * 1996-10-04 1998-04-09 Daicel Chemical Industries, Ltd. Stratifie metal/resine synthetique et tuyau metallique enrobe de resine synthetique
JP2018193570A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 新日鐵住金株式会社 被覆鋼管の製造方法

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