JPH08294669A - 塗覆装鋼管 - Google Patents
塗覆装鋼管Info
- Publication number
- JPH08294669A JPH08294669A JP12452795A JP12452795A JPH08294669A JP H08294669 A JPH08294669 A JP H08294669A JP 12452795 A JP12452795 A JP 12452795A JP 12452795 A JP12452795 A JP 12452795A JP H08294669 A JPH08294669 A JP H08294669A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- ethylene
- ethyl acrylate
- acrylate copolymer
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被覆構造が簡便な耐水接着性に優れた塗覆装
鋼管を提供する。 【構成】 外面を下地処理した鋼管１の表面に、エポキ
シプライマー層２を介してエチレンーエチルアクリレー
ト共重合体３を被覆する。
鋼管を提供する。 【構成】 外面を下地処理した鋼管１の表面に、エポキ
シプライマー層２を介してエチレンーエチルアクリレー
ト共重合体３を被覆する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鋼管表面に塗覆装を施し
た鋼管に関し、さらに詳しくは、被覆の耐水接着性が優
れた塗覆装鋼管に関する。
た鋼管に関し、さらに詳しくは、被覆の耐水接着性が優
れた塗覆装鋼管に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電線ケーブル保護管、水道配管、
ガス配管などには鋼管が利用されることがある。これら
の配管は、時として地下埋設状態で使用される場合があ
り、特に湿潤土壌中での鋼管の腐食防止のために、一般
に鋼管の外面に化学的に安定なポリエチレンやポリプロ
ピレンの被覆が施される。
ガス配管などには鋼管が利用されることがある。これら
の配管は、時として地下埋設状態で使用される場合があ
り、特に湿潤土壌中での鋼管の腐食防止のために、一般
に鋼管の外面に化学的に安定なポリエチレンやポリプロ
ピレンの被覆が施される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリエチレン
やポリプロピレンなどのポリオレフィンは極性基を持た
ないので、鋼管とは直に接着しない。このため、一般に
ポリオレフィン鋼管に接着するためには、ポリオレフィ
ンに無水マレイン酸や無水イタコン酸などの酸無水物を
付加反応して製造した変性ポリオレフィン接着剤を介在
させる。
やポリプロピレンなどのポリオレフィンは極性基を持た
ないので、鋼管とは直に接着しない。このため、一般に
ポリオレフィン鋼管に接着するためには、ポリオレフィ
ンに無水マレイン酸や無水イタコン酸などの酸無水物を
付加反応して製造した変性ポリオレフィン接着剤を介在
させる。
【０００４】前述のように鋼管外面に変性ポリオレフィ
ン接着剤を介してポリオレフィンを接着し防食したポリ
オレフィン被覆鋼管は、屋外などでの使用には優れた防
食性を発揮するが、湿潤土壌中では徐々に土中の水分や
酸素がポリオレフィンを通して鋼管表面に透過し、ポリ
オレフィン被覆の接着力がなくなって鋼管が腐食する。
ン接着剤を介してポリオレフィンを接着し防食したポリ
オレフィン被覆鋼管は、屋外などでの使用には優れた防
食性を発揮するが、湿潤土壌中では徐々に土中の水分や
酸素がポリオレフィンを通して鋼管表面に透過し、ポリ
オレフィン被覆の接着力がなくなって鋼管が腐食する。
【０００５】このような湿潤環境でのポリオレフィン被
覆の接着力の維持、すなわち耐水接着性を付与するため
には、一般にエポキシプライマー層を鋼管と変性ポリオ
レフィン接着剤層の間に介在させる。
覆の接着力の維持、すなわち耐水接着性を付与するため
には、一般にエポキシプライマー層を鋼管と変性ポリオ
レフィン接着剤層の間に介在させる。
【０００６】結局のところ、鋼管を湿潤環境で使用する
には、鋼管の外面にエポキシプライマー層、変性ポリオ
レフィン接着剤層とポリオレフィン層からなる３層被覆
を施さざるを得ず、製造工程が複雑になる問題点があ
る。すなわち、簡便な被覆で耐水接着性に優れた塗覆装
鋼管の実現が難しかった。
には、鋼管の外面にエポキシプライマー層、変性ポリオ
レフィン接着剤層とポリオレフィン層からなる３層被覆
を施さざるを得ず、製造工程が複雑になる問題点があ
る。すなわち、簡便な被覆で耐水接着性に優れた塗覆装
鋼管の実現が難しかった。
【０００７】本発明は前述の問題点を解決し、簡便な被
覆で耐水接着性が優れた塗覆装鋼管を提供することを目
的とする。
覆で耐水接着性が優れた塗覆装鋼管を提供することを目
的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の問
題点を解決すべく、簡便な被覆構成でかつ鋼管との耐水
接着性が優れた塗覆装について鋭意検討した。その結
果、図１に示す如く、外面を下地処理した鋼管１の表面
に、エポキシプライマー層２を介してエチレン−エチル
アクリレート共重合体層３を被覆することによって、前
述の問題点が解決できることを見出し、本発明に至った
ものである。
題点を解決すべく、簡便な被覆構成でかつ鋼管との耐水
接着性が優れた塗覆装について鋭意検討した。その結
果、図１に示す如く、外面を下地処理した鋼管１の表面
に、エポキシプライマー層２を介してエチレン−エチル
アクリレート共重合体層３を被覆することによって、前
述の問題点が解決できることを見出し、本発明に至った
ものである。
【０００９】以下に、本発明を詳細に説明する。
【００１０】本発明に使用する鋼管とは、炭素鋼あるい
はステンレス鋼などの合金鋼でできた鋼管である。
はステンレス鋼などの合金鋼でできた鋼管である。
【００１１】また、炭素鋼でできた鋼管の内面や外面に
ステンレス鋼やチタン、アルミニウム、ニッケル、銅な
どの金属あるいはニッケル−クロム−モリブテン合金や
ニッケル−クロム−モリブテン−タングステン合金のよ
うな合金を積層したクラッド鋼管も使用できる。
ステンレス鋼やチタン、アルミニウム、ニッケル、銅な
どの金属あるいはニッケル−クロム−モリブテン合金や
ニッケル−クロム−モリブテン−タングステン合金のよ
うな合金を積層したクラッド鋼管も使用できる。
【００１２】また、炭素鋼でできた鋼管の内面や外面に
亜鉛、アルミニウム、クロムなどの金属めっき、亜鉛−
アルミニウム、亜鉛−ニッケルや亜鉛−ニッケル−クロ
ムなどの合金めっきなどのめっきを施した鋼管も使用で
きる。
亜鉛、アルミニウム、クロムなどの金属めっき、亜鉛−
アルミニウム、亜鉛−ニッケルや亜鉛−ニッケル−クロ
ムなどの合金めっきなどのめっきを施した鋼管も使用で
きる。
【００１３】本発明に使用する鋼管の外面には、最初に
下地処理を施す。この場合、まず鋼管外面のスケールな
どをブラスト処理などによって除去し、その表面にクロ
メート処理剤をロール、ブラシや刷毛などで塗布して加
熱・焼き付けて下地処理する。
下地処理を施す。この場合、まず鋼管外面のスケールな
どをブラスト処理などによって除去し、その表面にクロ
メート処理剤をロール、ブラシや刷毛などで塗布して加
熱・焼き付けて下地処理する。
【００１４】前記クロメート処理剤としては、例えば無
水クロム酸の水溶液に有機質の還元剤を添加して加熱
し、水溶液中の６価クロムの一部を３価クロムに部分還
元した還元水溶液に、シリカ微粒子を添加・分散した混
合物あるいは、無水クロム酸とリン酸の混合水溶液に有
機質の還元剤を添加して加熱し、水溶液中の６価クロム
の一部を３価クロムに部分還元した還元水溶液などを用
いる。また、下地処理したクロメート被膜の全クロム付
着量が１５０〜７００μｍ程度であると良好な耐水接着
性が得られる。
水クロム酸の水溶液に有機質の還元剤を添加して加熱
し、水溶液中の６価クロムの一部を３価クロムに部分還
元した還元水溶液に、シリカ微粒子を添加・分散した混
合物あるいは、無水クロム酸とリン酸の混合水溶液に有
機質の還元剤を添加して加熱し、水溶液中の６価クロム
の一部を３価クロムに部分還元した還元水溶液などを用
いる。また、下地処理したクロメート被膜の全クロム付
着量が１５０〜７００μｍ程度であると良好な耐水接着
性が得られる。
【００１５】次に下地処理した鋼管外面に、エポキシプ
ライマー層を形成する。エポキシプライマー層の形成に
用いるエポキシプライマーとしては、例えばエポキシ、
顔料と硬化剤からなる混合物を用いる。
ライマー層を形成する。エポキシプライマー層の形成に
用いるエポキシプライマーとしては、例えばエポキシ、
顔料と硬化剤からなる混合物を用いる。
【００１６】エポキシとしては、例えばビスフェノール
ＡのジグリシジルエーテルやビスフェノールＦのジグリ
シジルエーテルなどを使用する。
ＡのジグリシジルエーテルやビスフェノールＦのジグリ
シジルエーテルなどを使用する。
【００１７】顔料にはシリカ、酸化チタンなどの微粒子
粉末を利用する。これらの顔料の添加量はエポキシ１０
０重量部に対して３〜３０重量部の範囲で良好な耐水接
着性が得られる。
粉末を利用する。これらの顔料の添加量はエポキシ１０
０重量部に対して３〜３０重量部の範囲で良好な耐水接
着性が得られる。
【００１８】また硬化剤には、３，９−ビス（３−アミ
ノプロピル）−２，４，８，１０−テトラオキサスピロ
（５，５）ウンデカンのブチルグリシジルエーテル付加
物などの脂環族アミン、メタキシレンジアミンとエピク
ロルヒドリンの縮合物などの芳香族アミンやジシアンジ
アミドなどが使用できる。硬化剤に脂環族アミンや芳香
族アミンを使用する場合は、エポキシのエポキシ当量と
硬化剤の活性水素当量の比で、硬化剤を混合する。
ノプロピル）−２，４，８，１０−テトラオキサスピロ
（５，５）ウンデカンのブチルグリシジルエーテル付加
物などの脂環族アミン、メタキシレンジアミンとエピク
ロルヒドリンの縮合物などの芳香族アミンやジシアンジ
アミドなどが使用できる。硬化剤に脂環族アミンや芳香
族アミンを使用する場合は、エポキシのエポキシ当量と
硬化剤の活性水素当量の比で、硬化剤を混合する。
【００１９】また硬化剤にジシアンジアミドを使用する
場合は硬化温度を低減するために、硬化促進剤として変
性イミダゾールを添加する。この変性イミダゾールとし
ては、例えば２−メチルイミダゾールや２−フェニルイ
ミダゾールなどが利用できる。この場合の硬化剤の配合
は、エポキシ１００重量部に対してジシアンジアミドを
３〜１０重量部、変性イミダゾールを１〜３重量部の範
囲で添加すると良好な耐水接着性が得られる。
場合は硬化温度を低減するために、硬化促進剤として変
性イミダゾールを添加する。この変性イミダゾールとし
ては、例えば２−メチルイミダゾールや２−フェニルイ
ミダゾールなどが利用できる。この場合の硬化剤の配合
は、エポキシ１００重量部に対してジシアンジアミドを
３〜１０重量部、変性イミダゾールを１〜３重量部の範
囲で添加すると良好な耐水接着性が得られる。
【００２０】前記エポキシプライマーの塗布は、前記の
下地処理した鋼管を高周波誘導加熱やバーナー加熱など
で予熱し、その外面にエポキシプライマーをスプレー塗
装、ロール塗布や刷毛塗布して行うが、下地処理した鋼
管の外面に常温でエポキシプライマーを塗布したのち鋼
管を加熱してエポキシプライマー層を硬化しても良い。
下地処理した鋼管を高周波誘導加熱やバーナー加熱など
で予熱し、その外面にエポキシプライマーをスプレー塗
装、ロール塗布や刷毛塗布して行うが、下地処理した鋼
管の外面に常温でエポキシプライマーを塗布したのち鋼
管を加熱してエポキシプライマー層を硬化しても良い。
【００２１】前記いずれの方法でも、下地処理した鋼管
の予熱温度は１４０〜３００℃程度が良い。この鋼管の
予熱温度が１４０℃未満では、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体被覆の接着力が低下する。また、作業性
と経済性の点から、該鋼管予熱温度の上限は３００℃程
度が良い。
の予熱温度は１４０〜３００℃程度が良い。この鋼管の
予熱温度が１４０℃未満では、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体被覆の接着力が低下する。また、作業性
と経済性の点から、該鋼管予熱温度の上限は３００℃程
度が良い。
【００２２】またエポキシプライマー層の厚みは３０〜
２５０μｍ程度が良い。その膜厚が３０μｍ未満では、
浸漬試験でエチレン−エチルアクリレート共重合体被覆
の接着力が低下する。また作業性と経済性の点から、該
膜厚の上限値は２５０μｍ程度が良い。
２５０μｍ程度が良い。その膜厚が３０μｍ未満では、
浸漬試験でエチレン−エチルアクリレート共重合体被覆
の接着力が低下する。また作業性と経済性の点から、該
膜厚の上限値は２５０μｍ程度が良い。
【００２３】本発明の鋼材被覆層の最外層には、エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体を被覆する。エチレン
−エチルアクリレート共重合体としては、エチレンとエ
チルアクリレートを共重合して得られる共重合体で一般
市販の、例えば三井、デュポンポリケミカル社のエバフ
レックス−ＥＥＡなどを利用する。また配管被覆の火災
に対する防災措置が必要な場合には、エチレン−エチル
アクリレート共重合体に難燃剤を添加した一般市販の難
燃性エチレン−エチルアクリレート共重合体を被覆す
る。
ン−エチルアクリレート共重合体を被覆する。エチレン
−エチルアクリレート共重合体としては、エチレンとエ
チルアクリレートを共重合して得られる共重合体で一般
市販の、例えば三井、デュポンポリケミカル社のエバフ
レックス−ＥＥＡなどを利用する。また配管被覆の火災
に対する防災措置が必要な場合には、エチレン−エチル
アクリレート共重合体に難燃剤を添加した一般市販の難
燃性エチレン−エチルアクリレート共重合体を被覆す
る。
【００２４】また配管の識別や配管路の景観対策のため
に、エチレン−エチルアクリレート共重合体層に着色が
必要な場合は、一般市販の顔料を混合添加して必要な色
彩に調色する。エチレン−エチルアクリレート共重合体
はＴダイや丸ダイによってエポキシプライマーを塗布し
た鋼管外面に押出して被覆する。
に、エチレン−エチルアクリレート共重合体層に着色が
必要な場合は、一般市販の顔料を混合添加して必要な色
彩に調色する。エチレン−エチルアクリレート共重合体
はＴダイや丸ダイによってエポキシプライマーを塗布し
た鋼管外面に押出して被覆する。
【００２５】前記エチレン−エチルアクリレート共重合
体層の厚みは０．５ｍｍ〜８ｍｍの範囲が良い。その膜
厚が０．５ｍｍ未満では、浸漬試験でエチレン−エチル
アクリレート共重合体被覆の下が腐食する。また作業性
と経済性の点から、前記膜厚の上限値は８ｍｍ程度が良
い。
体層の厚みは０．５ｍｍ〜８ｍｍの範囲が良い。その膜
厚が０．５ｍｍ未満では、浸漬試験でエチレン−エチル
アクリレート共重合体被覆の下が腐食する。また作業性
と経済性の点から、前記膜厚の上限値は８ｍｍ程度が良
い。
【００２６】次に、本発明の構成を図１で説明する。
【００２７】図１は本発明の一例として塗覆装鋼管の一
部断面を示す図である。
部断面を示す図である。
【００２８】同図においてブラスト処理で除錆し下地処
理した鋼管１の外面には、エポキシプライマー層２と、
エチレン−エチルアクリレート共重合体層３が各々施さ
れている。
理した鋼管１の外面には、エポキシプライマー層２と、
エチレン−エチルアクリレート共重合体層３が各々施さ
れている。
【００２９】
【作用】本発明の塗覆装鋼管は、塗覆装が簡便でかつ耐
水接着性が優れているので、湿潤環境で使用しても長期
に渡り優れた防食性を維持できる。
水接着性が優れているので、湿潤環境で使用しても長期
に渡り優れた防食性を維持できる。
【００３０】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。 ［実施例１］外径５０ｍｍ×長さ５０００ｍｍ×板厚６
ｍｍの鋼管外面をグリットブラスト処理して除錆し、水
溶液中の全クロムに対する３価クロムの重量比が０．
４、シリカの重量比が２．０、リン酸の重量比が１．０
のクロメート処理剤をブラシでしごき塗布し乾燥した。
クロメート被覆の全クロム付着量は２７０ｍｇ／ｍ2 で
あった。
る。 ［実施例１］外径５０ｍｍ×長さ５０００ｍｍ×板厚６
ｍｍの鋼管外面をグリットブラスト処理して除錆し、水
溶液中の全クロムに対する３価クロムの重量比が０．
４、シリカの重量比が２．０、リン酸の重量比が１．０
のクロメート処理剤をブラシでしごき塗布し乾燥した。
クロメート被覆の全クロム付着量は２７０ｍｇ／ｍ2 で
あった。
【００３１】前記のクロメート処理した鋼管の外面に、
エポキシプライマー（ビスフェノールＡのジグリシジル
エーテル１００重量部、３，９−ビス（３−アミノプロ
ピル）−２，４，８，１０−テトラオキサスピロ（５，
５）ウンデカンのブチルグリシジルエーテル付加物５０
重量部と酸化チタン２０重量部の混合物）をスプレー塗
装し、高周波誘導加熱によって鋼管を１４０℃に加熱
し、エポキシプライマー層を形成した。このエポキシプ
ライマー層の厚みは３０μｍであった。
エポキシプライマー（ビスフェノールＡのジグリシジル
エーテル１００重量部、３，９−ビス（３−アミノプロ
ピル）−２，４，８，１０−テトラオキサスピロ（５，
５）ウンデカンのブチルグリシジルエーテル付加物５０
重量部と酸化チタン２０重量部の混合物）をスプレー塗
装し、高周波誘導加熱によって鋼管を１４０℃に加熱
し、エポキシプライマー層を形成した。このエポキシプ
ライマー層の厚みは３０μｍであった。
【００３２】その後直ちに、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体（膜厚０．５ｍｍ）を二層一体で丸ダイか
ら押出して、ナイロン層を被覆して本発明の塗覆装鋼管
（表１の実施例１）を製造した。
ート共重合体（膜厚０．５ｍｍ）を二層一体で丸ダイか
ら押出して、ナイロン層を被覆して本発明の塗覆装鋼管
（表１の実施例１）を製造した。
【００３３】また同じ方法で、クロメート被膜の全クロ
ム付着量を７００ｍｇ／ｍ2 に変えた本発明の塗覆装鋼
管（表１の実施例２）を製造した。比較のために、同じ
方法で、クロメート処理とエポキシプライマーを塗布
し、その表面に二層丸ダイによって無水マレイン酸変性
ポリエチレン接着剤（膜厚２００μｍ）とポリエチレン
（膜厚０．５ｍｍ）を積層状態で押出して被覆した従来
の塗覆装鋼管（表１の比較例３）を製造した。
ム付着量を７００ｍｇ／ｍ2 に変えた本発明の塗覆装鋼
管（表１の実施例２）を製造した。比較のために、同じ
方法で、クロメート処理とエポキシプライマーを塗布
し、その表面に二層丸ダイによって無水マレイン酸変性
ポリエチレン接着剤（膜厚２００μｍ）とポリエチレン
（膜厚０．５ｍｍ）を積層状態で押出して被覆した従来
の塗覆装鋼管（表１の比較例３）を製造した。
【００３４】さらに、塗覆装鋼管（表１の実施例１）と
同じ方法・被覆構成で、クロメート処理を省略した塗覆
装被覆鋼管（表１の比較例４）および、エポキシプライ
マーの塗布を省略した塗覆装被覆鋼管（表１の比較例
５）を各々製造した。これらの塗覆装鋼管を１年間海岸
で土中埋設試験し、試験前と後のエチレン−エチルアク
リレート被覆の接着力をピール試験（剥離幅１０ｍｍ、
剥離角度９０°、剥離速度１０ｍｍ／ｍｉｎ）で測定し
た。その結果を表１に示す。
同じ方法・被覆構成で、クロメート処理を省略した塗覆
装被覆鋼管（表１の比較例４）および、エポキシプライ
マーの塗布を省略した塗覆装被覆鋼管（表１の比較例
５）を各々製造した。これらの塗覆装鋼管を１年間海岸
で土中埋設試験し、試験前と後のエチレン−エチルアク
リレート被覆の接着力をピール試験（剥離幅１０ｍｍ、
剥離角度９０°、剥離速度１０ｍｍ／ｍｉｎ）で測定し
た。その結果を表１に示す。
【００３５】
【表１】
【００３６】表１から明らかなように、鋼管にクロメー
ト処理（全クロム付着量が１５０〜７００ｍｇ／ｍ2 ）
を施し、エポキシプライマー層（厚みは３０μｍ）を介
してエチレン−エチルアクリレート共重合体を被覆した
２層積層構造の本発明の塗覆装鋼管（実施例１，２に示
す）はいずれも、従来のエポキシプライマー層、変性ポ
リエチレン接着剤層とポリエチレン層の３層積層構造か
らなる従来の塗覆装鋼管（比較例３に示す）と同等以上
に、埋設試験後の被覆のピール強度低下がなく優れる。
ト処理（全クロム付着量が１５０〜７００ｍｇ／ｍ2 ）
を施し、エポキシプライマー層（厚みは３０μｍ）を介
してエチレン−エチルアクリレート共重合体を被覆した
２層積層構造の本発明の塗覆装鋼管（実施例１，２に示
す）はいずれも、従来のエポキシプライマー層、変性ポ
リエチレン接着剤層とポリエチレン層の３層積層構造か
らなる従来の塗覆装鋼管（比較例３に示す）と同等以上
に、埋設試験後の被覆のピール強度低下がなく優れる。
【００３７】しかし、クロメート処理を省略した塗覆装
鋼管（比較例４に示す）および、エポキシプライマーの
塗布を省略した塗覆装被覆鋼管（比較例５に示す）はい
ずれも、埋設試験後にエチレン−エチルアクリレート共
重合体被覆のピール強度が低下する。すなわち、本発明
の構成要件であるクロメート処理やエポキシプライマー
層のいずれか１つでも欠けると接着性が悪くなる。
鋼管（比較例４に示す）および、エポキシプライマーの
塗布を省略した塗覆装被覆鋼管（比較例５に示す）はい
ずれも、埋設試験後にエチレン−エチルアクリレート共
重合体被覆のピール強度が低下する。すなわち、本発明
の構成要件であるクロメート処理やエポキシプライマー
層のいずれか１つでも欠けると接着性が悪くなる。
【００３８】
【発明の効果】以上説明したように本発明の塗覆装鋼管
は、下地処理を施した鋼管１の表面に、エポキシプライ
マー層２を介してエチレンーエチルアクリレート共重合
体３を被覆したので、埋設状態でも被覆の接着力の低下
がなく、埋設配管に使用すると長期に渡り優れた防食性
を発揮する。
は、下地処理を施した鋼管１の表面に、エポキシプライ
マー層２を介してエチレンーエチルアクリレート共重合
体３を被覆したので、埋設状態でも被覆の接着力の低下
がなく、埋設配管に使用すると長期に渡り優れた防食性
を発揮する。
【図１】本発明の一例として塗覆装鋼管の一部断面を示
す図である。
す図である。
１ ブラスト処理で除錆し下地処理した鋼管 ２ エポキシプライマー層 ３ エチレン−エチルアクリレート共重合体層
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 俊幸 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 宮嶋 義洋 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 三村 博幸 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項１】 下地処理を施した鋼管１の表面に、エポ
キシプライマー層２を介してエチレンーエチルアクリレ
ート共重合体３を被覆したことを特徴とする塗覆装鋼
管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12452795A JPH08294669A (ja) | 1995-04-26 | 1995-04-26 | 塗覆装鋼管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12452795A JPH08294669A (ja) | 1995-04-26 | 1995-04-26 | 塗覆装鋼管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08294669A true JPH08294669A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14887693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12452795A Withdrawn JPH08294669A (ja) | 1995-04-26 | 1995-04-26 | 塗覆装鋼管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08294669A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002307521A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Nkk Corp | ポリオレフィン被覆鋼管の製造方法 |
| CN100348678C (zh) * | 2006-04-27 | 2007-11-14 | 王成人 | 埋地钢质管道黑色聚乙烯防腐胶 |
-
1995
- 1995-04-26 JP JP12452795A patent/JPH08294669A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002307521A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Nkk Corp | ポリオレフィン被覆鋼管の製造方法 |
| CN100348678C (zh) * | 2006-04-27 | 2007-11-14 | 王成人 | 埋地钢质管道黑色聚乙烯防腐胶 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| AU621042B2 (en) | Highly corrosion-resistant, multi-layer coated steel sheets | |
| JP2000179752A (ja) | 塗覆装鋼管 | |
| JPS59222275A (ja) | 金属表面の被覆方法 | |
| JPH08294669A (ja) | 塗覆装鋼管 | |
| JPH08294994A (ja) | 塗覆装鋼管 | |
| JP2000190422A (ja) | ポリオレフィン被覆鋼材 | |
| JPH08294996A (ja) | 塗覆装鋼管 | |
| JP2000127293A (ja) | 塗覆装鋼管 | |
| JP2991061B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂被覆鋼管およびその製造方法 | |
| JP3168904B2 (ja) | 外面ポリエチレン被覆鋼管 | |
| JP2988302B2 (ja) | ポリオレフィン被覆鋼管とその製造方法 | |
| JPH0373340A (ja) | 耐熱塩水性に優れたポリオレフィン被覆鋼材 | |
| JP6583012B2 (ja) | ポリオレフィン被覆鋼管及びその製造方法 | |
| JP3014568B2 (ja) | 高密度エチレン系樹脂被覆用鋼板 | |
| JP3014583B2 (ja) | 高密度ポリエチレン系樹脂被覆鋼板 | |
| JPH10119180A (ja) | ポリエチレン被覆鋼管 | |
| JPH08300554A (ja) | 粉体塗装鋼管 | |
| JP3111908B2 (ja) | ポリエチレン樹脂被覆鋼材 | |
| JPH08300556A (ja) | 粉体塗装鋼管 | |
| JPH08300555A (ja) | 粉体塗装鋼管 | |
| JPH0366393B2 (ja) | ||
| JP3163908B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂被覆鋼材 | |
| JP2001288588A (ja) | 耐陰極剥離性に優れる重防食被覆鋼材 | |
| JPS5914939A (ja) | 複合被覆金属材 | |
| JP2001089702A (ja) | 鋼材用防食塗料組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020702 |