JPH06136108A - ポリカーボネートとその製法及びこれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

ポリカーボネートとその製法及びこれを用いた電子写真感光体

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JPH06136108A
JPH06136108A JP4307985A JP30798592A JPH06136108A JP H06136108 A JPH06136108 A JP H06136108A JP 4307985 A JP4307985 A JP 4307985A JP 30798592 A JP30798592 A JP 30798592A JP H06136108 A JPH06136108 A JP H06136108A
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浩延 森下
Tomohiro Nagao
知浩 長尾
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 耐摩耗性に優れたポリカーボネートとその製
法、及び長期間にわたって優れた耐刷性及び電子写真特
性を維持する電子写真感光体を提供する。 【構成】 下記繰り返し単位(I)、又は下記繰り返し
単位(I)及び(II)からなるポリカーボネートと、
これを感光層のバインダー樹脂としてを用いた電子写真
感光体。 [式中、R1及びR2は炭素数1〜12のアルキル基又は
炭素数6〜12のアリール基であり、R3及びR4はハロ
ゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜1
2のアリール基であり、a及びbは0〜4の整数であ
る。R5及びR6はハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキ
ル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基などであり、
c及びdは0〜4の整数であり、Xは単結合、−O−、
−S−、などである。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なポリカーボネー
トとその製法及びこれを用いた電子写真感光体に関す
る。より詳しくは、耐摩耗性に優れたポリカーボネート
とその効果的な製法、及び長時間にわたって優れた機械
的強度及び電子写真特性を維持する実用上優れた電子写
真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートは、広汎な分野で工業
材料に用いられているが、ビスフェノールAなど一般的
な原料を用いたものでは、性能的に十分でない点もあ
り、さらに優れたポリカーボネートの開発が望まれてい
る。
【0003】また、最近の電子写真感光体においては、
積層型の電子写真感光体、即ち、感光層が、露光により
電荷を発生させる電荷発生層(CGL)と電荷を輸送す
る電荷輸送層(CTL)との少なくとも2層を有する積
層型の有機電子写真感光体(OPC)や、感光層が電荷
発生物質及び電荷輸送物質をバインダー樹脂に分散させ
た単一層からなる単層型の電子写真感光体が提案され利
用されている。積層型の電子写真感光体の電荷輸送層及
び単層型電子写真感光体の感光層のバインダー樹脂とし
ては、ビスフェノールA又はビスフェノールZを原料と
するポリカーボネート樹脂が広く利用されている。ビス
フェノールA又はビスフェノールZを原料とするポリカ
ーボネート樹脂は、電荷輸送物質との相溶性が良いた
め、これを感光層中のバインダー樹脂として用いて感光
体を作製した場合、電気特性が良好であり、また比較的
機械的強度が大きい感光体を得ることができる。
【0004】しかしながら、バインダー樹脂としてビス
フェノールA又はビスフェノールZを原料とするポリカ
ーボネート樹脂を用いて電荷輸送層を形成した場合に
は、下記の、等の問題点があることが明らかになっ
た。 感光体作製時において、感光層を塗布する際、用い
る溶媒によっては塗工液が白化(ゲル化)したり、感光
層が容易に結晶化を起こすことがある。この結晶化を起
こした部分では、光減衰がなく、電荷や残留電位となっ
て残り、画質上ディフェクトとなって出現する。 バインダー樹脂としてビスフェノールA又はビスフ
ェノールZを原料とするポリカーボネート樹脂を用いた
電荷輸送層又は感光層は、下地との密着性が悪く剥離し
やすかったり、表面硬度不足のため傷ついたり、表面が
摩耗して耐刷寿命が短くなるという欠点がある。ここで
言う下地とは、通常の場合、単層型感光耐及び逆層型感
光体では導電性基板を指し、正帯電型電子写真感光体の
ように導電体の上に電荷輸送層及び電荷発生層を順次積
層する場合には、導電体が下地となり、また、電子写真
特性の向上を目的に導電体と電荷輸送層又は電荷発生層
と電荷輸送層との間にブロッキング層や中間層を設けた
場合には、それらが下地となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事情に
基づいてなされたものである。本発明の目的は、機械的
性質、特に耐摩耗性に優れたポリカーボネートとその製
法、及び感光層のバインダー樹脂としてビスフェノール
A又はビスフェノールZを原料とするポリカーボネート
樹脂を用いた従来の電子写真感光体に認められる上記の
問題点を解決し、電子写真感光体の作製時に塗工液が白
化(ゲル化)したりすることがなく、機械的強度(表面
硬度など)に優れ、長時間にわたって優れた耐刷性及び
電子写真特性を保つ実用上著しく優れた電子写真感光体
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ジシロキサン単
位を繰り返し単位中に有する特定の芳香族ポリカーボネ
ートが耐摩耗性に優れること、及びこれが電子写真感光
体のバインダー樹脂として好適に用いられ、これを用い
て製造される電子写真感光体が耐刷性及び電子写真特性
に優れることを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、下記一般式(I)
【0008】
【化7】 [式中、R1及びR2は各々独立に、炭素数1〜12のア
ルキル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のア
リール基であり、R3及びR4は各々独立に、ハロゲン原
子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の置
換若しくは無置換のアリール基であり、a及びbは各々
独立に、0〜4の整数である。]で表される繰り返し単
位(I)からなるか、又はこの繰り返し単位(I)と下
記一般式(II)
【0009】
【化8】 [式中、R5及びR6は各々独立に、ハロゲン原子、炭素
数1〜6のアルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキ
ル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のアリー
ル基であり、c及びdは各々独立に、0〜4の整数であ
り、Xは単結合、−O−、−S−、−CO−、−SO
−、−SO2−、−CR78−(ただし、R7及びR8
各々独立に、水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数
1〜12のアルキル基又は炭素数6〜12の置換若しく
は無置換のアリール基である。)、炭素数5〜8の1,
1−シクロアルキレン基又は炭素数2〜12のα,ω−
アルキレン基である。]で表わされる繰り返し単位(I
I)とからなり、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5
g/dlの溶液の20℃における還元粘度が0.2〜
2.5dl/gであるポリカーボネートを提供するもの
である。
【0010】本発明はまた、上記ポリカーボネートの好
適な製法として、下記一般式(III)
【0011】
【化9】 [式中、R1、R2、R3、R4、a及びbは、先に記載し
たと同じ意味を有する。]で表されるジヒドロキシアリ
ール化合物(III)を、又はこのジヒドロキシアリー
ル化合物(III)と下記一般式(IV)
【0012】
【化10】 [式中、R5、R6、c及びdは、先に記載したと同じ意
味を有する。]で表されるジヒドロキシアリール化合物
(IV)とを、炭酸エステル形成性化合物と反応させる
ことを特徴とするポリカーボネートの製法を提供するも
のである。
【0013】本発明はまた、導電性基板上に感光層を設
けた電子写真感光体において、該感光層のバインダー樹
脂として、下記一般式(I)
【0014】
【化11】 [式中、R1及びR2は各々独立に、炭素数1〜12のア
ルキル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のア
リール基であり、R3及びR4は各々独立に、ハロゲン原
子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の置
換若しくは無置換のアリール基であり、a及びbは各々
独立に、0〜4の整数である。]で表される繰り返し単
位(I)からなるポリカーボネート、又はこの繰り返し
単位(I)と下記一般式(II)
【0015】
【化12】 [式中、R5及びR6は各々独立に、ハロゲン原子、炭素
数1〜6のアルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキ
ル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のアリー
ル基であり、c及びdは各々独立に、0〜4の整数であ
り、Xは単結合、−O−、−S−、−CO−、−SO
−、−SO2−、−CR78−(ただし、R7及びR8
各々独立に、水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数
1〜12のアルキル基又は炭素数6〜12の置換若しく
は無置換のアリール基である。)、炭素数5〜8の1,
1−シクロアルキレン基又は炭素数2〜12のα,ω−
アルキレン基である。]で表わされる繰り返し単位(I
I)とからなるポリカーボネートを用いたことを特徴と
する電子写真感光体を提供するものである。
【0016】本発明のポリカーボネートは、繰り返し単
位(I)で表される単独重合体であってもよく、また、
繰り返し単位(I)及び繰り返し単位(II)を有する
共重合体であってもよい。また、繰り返し単位(I)と
繰り返し単位(II)2種以上からなる共重合体であっ
てもよい。
【0017】上記ポリカーボネートが繰り返し単位
(I)と繰り返し単位(II)とを有する場合、繰り返
し単位(I)の含有割合を、繰り返し単位(I)と繰り
返し単位(II)との合計に対するモル比で1モル%以
上、より好ましくは、10〜90モル%とすることが好
ましい。このモル比が1モル%未満であると機械的強度
が十分でなく、電子写真感光体に用いたとき、耐刷性及
び電子写真特性の向上が不十分となることがある。繰り
返し単位(II)を上記範囲で含有することにより、繰
り返し単位(I)のみの場合よりも、電子写真感光体に
用いたとき、塗工液が更に白化(結晶化)しにくくな
る。
【0018】なお、本発明のポリカーボネートは、本発
明の目的に支障のない範囲で、前記以外の他の繰り返し
単位を有していてもよく、また、他のポリカーボネート
成分や添加物を適宜添加配合した混合物として用いても
よい。
【0019】本発明のポリカーボネートは、塩化メチレ
ンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃にお
ける還元粘度[ηsp/c]が0.2〜2.5dl/g、よ
り好ましくは、0.3〜2.0dl/gの範囲にあるこ
とが好ましい。還元粘度[ηsp/c]が0.2dl/g未
満ではポリカーボネートの機械的強度が低く、特に電子
写真感光体の感光層のバインダーとして用いたとき、こ
のポリカーボネートを含有する層の表面硬度が不足し、
感光体が摩耗して耐刷寿命が短くなることがある。一
方、還元粘度[ηsp/c]が2.5dl/gを超えると、
ポリカーボネートの溶液粘度が上昇し、溶液塗工法によ
る感光体製造が困難になることがある。
【0020】本発明のポリカーボネートは、下記一般式
(III)
【0021】
【化13】 [式中、R1、R2、R3、R4、a及びbは、先に記載し
たと同じ意味を有する。]で表されるジヒドロキシアリ
ール化合物(III)を、又はこのジヒドロキシアリー
ル化合物(III)と下記一般式(IV)
【0022】
【化14】 [式中、R5、R6、c及びdは、先に記載したと同じ意
味を有する。]で表されるジヒドロキシアリール化合物
(IV)とを、炭酸エステル形成性化合物と反応させる
ことにより製造することができる。
【0023】この反応は、炭酸エステル形成性化合物と
してホスゲンをはじめとする各種のジハロゲン化カルボ
ニル、クロロホルメート化合物等のハロホルメート類又
は炭酸エステル化合物などを用いて、適当な酸結合剤の
存在下に重縮合反応を行うか、あるいは、炭酸エステル
形成性化合物としてビスアリールカーボネート類を用い
るエステル交換反応を行うなどの方法によって行われ
る。
【0024】前記一般式(III)で表されるジヒドロ
キシアリール化合物(III)は、公知の方法、例え
ば、Chemistry Express, Vol. 4, No. 6, pp389-392(19
89) に記載された方法に従い、合成することができる。
このジヒドロキシアリール化合物(III)としては、
例えば下記のものを好適に用いることができる。
【0025】
【化15】 前記一般式(IV)で表されるジヒドロキシアリール化
合物(IV)としては、具体的には、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)オクタン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、4,4′−ジヒドロキシテトラフェニル
メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2−(3−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フ
ェニルエタン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、1,1−ビス(3−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス
(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(2−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)ブタン、1,1−ビス(2−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、
1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(2−
tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス(2−tert−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)イソブタン、1,
1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(2−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
−1−フェニルメタン、1,1−ビス(2−tert−
アミル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタ
ン、ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−フルオロ−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3
−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5
−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−クロロフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−
4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1−
フェニル−1,1−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、ビス(3−フルオロ−4−ヒドロ
キシフェニル)エーテル、3,3′−ジフルオロ−4,
4′−ジヒドロキシビフェニル、1,1−ビス(3−シ
クロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(3−フェ
ニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス
(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4′−ジ
ヒドロキシビフェニル、4,4′−ジヒドロキシ−3,
3′−ジメチルビフェニル、4,4′−ジヒドロキシ−
2,2′−ジメチルビフェニル、4,4′−ジヒドロキ
シ−3,3′−ジシクロヘキシルビフェニル等が挙げら
れる。これらジヒドロキシアリール化合物は、1種単独
で用いることもできるし、また2種以上を併用すること
もできる。
【0026】特に好ましくは、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、4,4′−ジヒドロキシテ
トラフェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−フェニルエタン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4′−ジヒド
ロキシビフェニル及び2,2−ビス(3−フェニル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパンが用いられる。
【0027】前記炭酸エステル形成性化合物として上記
ジハロゲン化カルボニル、ハロホルメート類、炭酸エス
テル化合物などを用い、酸結合剤の存在下に重縮合を行
う反応は、通常、溶媒中で行われる。
【0028】炭酸エステル形成性化合物の使用割合は、
反応の化学量論比(当量)を考慮して適宜調整すればよ
い。また、ホスゲン等のガス状の炭酸エステル形成性化
合物を使用する場合、これを反応系に吹き込む方法が好
適に採用できる。
【0029】前記酸結合剤としては、例えば、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸
塩、ピリジン等の有機塩基あるいはこれらの混合物など
が用いられる。
【0030】酸結合剤の使用割合も、上記同様に、反応
の化学量論比(当量)を考慮して適宜定めればよい。具
体的には、使用するジヒドロキシアリール化合物(II
I)のモル数、又はジヒドロキシアリール化合物(II
I)及び(IV)との合計モル数(通常1モルは2当量
に相当)に対して2当量若しくはこれより若干過剰量の
酸結合剤を用いることが好ましい。
【0031】前記溶媒としては、公知のポリカーボネー
トの製造に使用されるものなど各種の溶媒を1種単独で
あるいは混合溶媒として使用すればよい。代表的な例と
しては、例えば、キシレン等の炭化水素溶媒、塩化メチ
レン、クロロベンゼンをはじめとするハロゲン化炭化水
素溶媒などが挙げられる。互いに混ざり合わない2種の
溶媒を用いて界面重縮合反応を行なってもよい。
【0032】また、重縮合反応を促進するために、トリ
エチルアミンのような第三級アミン又は第四級アンモニ
ウム塩などの触媒を、また、重合度を調整するために、
p−tert−ブチルフェノールやフェニルフェノール
などの分子量調節剤を添加して反応を行なうことが望ま
しい。また、所望に応じ、亜硫酸ナトリウム、ハイドロ
サルファイドなどの酸化防止剤を少量添加してもよい。
反応は、通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃の範
囲の温度で行なわれる。反応圧力は、減圧、常圧、加圧
のいずれでも可能であるが、通常は、常圧若しくは反応
系の自圧程度で好適に行ない得る。反応時間は、反応温
度等によって左右されるが、通常0.5分間〜10時
間、好ましくは1分間〜2時間程度である。
【0033】また、まずジヒドロキシアリール化合物
(III)、又はジヒドロキシアリール化合物(II
I)及び(IV)からなる反応原料の一部と炭酸エステ
ル形成性化合物とを反応させてオリゴマーを生成せし
め、次いで残りの反応原料を添加して重縮合を完結させ
る2段階法を用いることもできる。このような2段階法
によれば、反応の制御が容易であり、精度の高い分子量
コントロールを行なうことができる。
【0034】後者のジヒドロキシアリール化合物(II
I)、又はジヒドロキシアリール化合物(III)及び
(IV)とビスアリールカーボネートとのエステル交換
法を用いる場合の反応形式としては、溶融重縮合法、固
相重縮合法などが好適である。溶融重縮合法を行なう場
合は、上記2種又は3種の単量体を混合し、減圧下で高
温において溶融状態で反応させる。反応は、通常150
〜350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温度
において行なわれる。固相重縮合法を行なう場合は、上
記2種又は3種の単量体を混合し、固相状態のまま、生
成ポリカーボネートの融点以下の温度に加熱して重縮合
を行なう。いずれの場合においても、反応の最終段階で
減圧度を好ましくは1mmHg以下にして、エステル交
換反応により生成した上記ビスアリールカーボネートか
ら由来するフェノール類を系外へ留去させる。反応時間
は反応温度や減圧度などによって左右されるが、通常1
〜4時間程度である。反応は窒素やアルゴンなどの不活
性ガス雰囲気下で行なうことが好ましく、また、所望に
応じて前記の分子量調節剤や酸化防止剤などを添加して
反応を行なってもよい。
【0035】得られるポリカーボネートの還元粘度[η
sp/c]を前記の範囲にするには、例えば、前記反応条
件の選択、分子量調節剤の使用量の調節など各種の方法
によってなすことができる。また、場合により、得られ
たポリカーボネートに適宜物理的処理(混合、分画な
ど)及び/又は化学的処理(ポリマー反応、架橋処理、
部分分解処理など)を施して所望の還元粘度[ηsp/
c]のポリカーボネートとして取得することもできる。
【0036】得られた反応生成物(粗生成物)は公知の
分離精製法等の各種の後処理を施して、所望の純度(精
製度)のポリカーボネートとして回収することができ
る。
【0037】ポリカーボネートの製造に上記ジヒドロキ
シアリール化合物(III)、(IV)として分子が非
対象な化合物を用いた場合には、重合法によっては得ら
れる重合体の配向が同一であったりランダムであったり
することがあるが、本発明においては、どちらの配向状
態にあるポリカーボネートも使用することができる。
【0038】本発明の電子写真感光体は、導電性基板上
に感光層を設けた電子写真感光体であって、該感光層中
のバインダー樹脂として上記のポリカーボネートを用い
たものである。
【0039】本発明の電子写真感光体は、上記のジシロ
キサン単位を含むポリカーボネートをバインダー樹脂と
して用いている限り、公知の種々の形式の電子写真感光
体はもとよりどのようなものとしてもよいが、感光層
が、少なくとも1層の電荷発生層と少なくとも1層の電
荷輸送層を有する積層型電子写真感光体において、電荷
輸送層のバインダー樹脂として用いることが好ましい。
【0040】積層型電子写真感光体としては、感光層
中、電荷発生層上に電荷輸送層が積層されているもので
もよく、また、電荷輸送層上に電荷発生層が積層されて
いるものでもよい。また、必要に応じて表面層に導電性
又は絶縁性の保護膜が形成されていてもよい。さらに、
各層間の接着性を向上させるための接着層あるいは電荷
のブロッキングの役目を果たすブロッキング層等の中間
層などが形成されているものであってもよい。
【0041】本発明の電子写真感光体において、前記ポ
リカーボネートは、1種単独で使用してもよいし、2種
以上を組合せて用いてもよい。また、所望に応じて本発
明の目的を阻害しない範囲で、他のポリカーボネート等
をバインダー樹脂成分として含有させてもよい。さら
に、酸化防止剤等の添加物を含有させてもよい。
【0042】本発明の電子写真感光体に用いられる導電
性基板材料としては、公知のものなど各種のものを使用
することができ、具体的には、例えば、アルミニウム、
真ちゅう、銅、ニッケル、鋼等の金属板、金属ドラム若
しくは金属シート、プラスチックシート上にアルミニウ
ム、ニッケル、クロム、パラジウム、グラファイト等の
導電性物質を蒸着、スパッタリング、塗布等によりコー
ティングするなどして導電化処理を施したもの、金属ド
ラムの表面を電極酸化などにより金属酸化物処理したも
の、あるいは、ガラス、プラスチック板、布、紙等の基
板に導電化処理を施したもの等を使用することができ
る。
【0043】積層型電子写真感光体の電荷発生層は少な
くとも電荷発生物質を有するものであり、この電荷発生
層はその下地となる基板上に真空蒸着、スパッタ法等に
より電荷発生物質の層を形成せしめるか、又はその下地
となる基板上に電荷発生物質をバインダー樹脂を用いて
結着してなる層を形成せしめることによって得ることが
できる。バインダー樹脂を用いる電荷発生層の形成方法
としては公知の方法等各種の方法を使用することができ
るが、通常、例えば、電荷発生物質をバインダー樹脂と
共に適当な溶媒により分散若しくは溶解した塗工液を、
所定の下地となる基板上に塗布し、乾燥せしめる方法等
が好適に使用される。
【0044】前記電荷発生物質としては、公知のものな
ど各種のものを使用することができ、具体的には、例え
ば、非晶質セレン、三方晶セレン等のセレン単体、セレ
ン−テルル等のセレンの合金、As2Se3 等のセレン
化合物若しくはセレン含有組成物、酸化亜鉛、CdS−
Se等の第II族及び第IV族元素からなる無機材料、
酸化チタン等の酸化物系半導体、アモルファスシリコン
などのシリコン系材料等の各種の無機材料、金属若しく
は無金属フタロシアニン、シアニン、アントラセン、ビ
スアゾ化合物、ピレン、ペリレン、ピリリウム塩、チア
ピリリウム塩、ポリビニルカルバゾール、スクェアリウ
ム顔料等の各種の有機材料等を挙げることができる。
【0045】なお、これらは、1種単独で用いてもよ
く、あるいは、2種以上を混合するなどして、併用する
こともできる。
【0046】前記電荷発生層におけるバインダー樹脂と
しては、特に制限はなく、公知のものなど各種のものを
使用でき、具体的には、例えば、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルアセタール、アルキッド樹脂、アク
リル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、
ポリアミド、ポリケトン、ポリアクリルアミド、ブチラ
ール樹脂、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂、ポリウレ
タン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹
脂を使用することができる。
【0047】なお、上記電荷発生層におけるバインダー
樹脂として、上記のジシロキサン単位を含むポリカーボ
ネートを使用することもできる。
【0048】次に、前記電荷輸送層は、下地となる基板
上に、電荷輸送物質を上記のジシロキサン単位を含むポ
リカーボネートをバインダー樹脂として用いて結着して
なる層を形成することによって得ることができる。
【0049】この電荷輸送層の形成方法としては、公知
の方法等の各種の方式を使用することができるが、通
常、電荷輸送物質を上記のポリカーボネートと共に適当
な溶媒に分散若しくは溶解した塗工液を、所定の下地と
なる基板上に塗布し、乾燥する方式などが使用される。
【0050】この電荷輸送層において、上記ポリカーボ
ネート重合体は1種単独で用いることもできるし、また
2種以上を混合して用いることもできる。また、本発明
の目的を阻害しない範囲で、他のバインダー樹脂を上記
のジシロキサン単位を含むポリカーボネートと併用する
ことも可能である。
【0051】本発明において使用することのできる電荷
輸送物質としては、例えば、従来用いられている電子輸
送性物質及び正孔輸送性物質がある。
【0052】電子輸送性物質の具体例としては、例えば
クロラニル、ブロマニル、2,3−ジクロロ−5,6−
ジシアノ−p−ベンゾキノン、テトラシアノエチレン、
テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9
−フルオレノン、2,4,7−トリニトロ−9−ジシア
ノメチレンフルオレノン、2,4,5,7−テトラニト
ロキサントン、2,4,9−トリニトロチオキサント
ン、3,5−ジメチル−3′,5′−ジ−tert−ブ
チル−4,4′−ジフェノキノン等の電子吸引物質やこ
れらの電子吸引物質を高分子化したもの等がある。な
お、これらは1種単独で用いてもよく、あるいは、2種
以上を混合するなどして併用することもできる。
【0053】正孔輸送性物質としては、ピレン、N−エ
チルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N
−メチル−N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−
9−エチルカルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジ
ノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N
−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチ
ルフェノチアジン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3
−メチリデン−10−エチルフェノキサジン、p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒド
ラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N−α
−ナフチル−N−フェニルヒドラゾン、p−ピロリジノ
ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、
1,3,3−トリメチルインドレニン−ω−アルデヒド
−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルベンズ
アルデヒド−3−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒド
ラゾン、1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ
キノリン−6−カルボキシアルデヒド−1′,1′−ジ
フェニルヒドラゾン等のヒドラゾン類、2,5−ビス
(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノ
スチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラ
ゾリン、1−[キノリル(2)]−3−(p−ジエチル
アミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−[レピジル(2)]−3−(p−
ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−[6−メトキシ−ピリジル
(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−[ピ
リジル(5)]−3−(p−ジエチルアミノフェニル)
ピラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3−(p−ジエ
チルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3−(p
−ジエチルアミノスチリル)−4−メチル−5−(p−
ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−[ピリジル
(2)]−3−(α−メチル−p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(α−ベンジル−
p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ピラゾリン、スピロピラゾリン等のピラ
ゾリン類、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−δ−
ジエチルアミノベンズオキサゾール、2−(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−4−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−5−(2−クロロフェニル)オキサゾール等のオ
キサゾール系化合物、2−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−6−ジエチルアミノベンゾチアゾール等のチアゾ
ール系化合物、ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチル
フェニル)−フェニルメタン等のトリアリールメタン系
化合物、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)ヘプタン、1,1,2,2−テト
ラキス(4−N,N−ジメチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)エタン等のポリアリールアミン類、N,N′−ジ
フェニル−N,N′−ビス(メチルフェニル)ベンジジ
ン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(エチルフ
ェニル)ベンジジン、N,N′−ジフェニル−N,N′
−ビス(プロピルフェニル)ベンジジン、N,N′−ジ
フェニル−N,N′−ビス(ブチルフェニル)ベンジジ
ン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(イソプロ
ピルフェニル)ベンジジン、N,N′−ジフェニル−
N,N′−ビス(sec−ブチルフェニル)ベンジジ
ン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(tert
−ブチルフェニル)ベンジジン、N,N′−ジフェニル
−N,N′−ビス(クロロフェニル)ベンジジン等のベ
ンジジン系化合物、あるいはブタジエン系化合物、トリ
フェニルアミン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ
ビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルア
クリジン、ポリ−9−ビニルフェニルアントラセン、有
機ポリシラン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチル
カルバゾール−ホルムアルデヒド樹脂等を挙げることが
できる。
【0054】なお、これらは、1種単独で用いてもよ
く、あるいは、2種以上を混合するなどして併用しても
よい。
【0055】前記電荷発生層、電荷輸送層形成の際に使
用する前記溶媒の具体例としては、例えば、ベンゼン、
トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族系溶
媒、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル等のアルコール、酢酸エチル、エチルセロソルブ等の
エステル、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチルホルムア
ミド等を挙げることができる。
【0056】これらの溶媒は、1種単独で使用してもよ
く、あるいは、2種以上を混合溶媒として併用してもよ
い。
【0057】各層の塗布は公知のものなど各種の塗布装
置を用いて行なうことができ、具体的には、例えば、ア
プリケーター、スプレーコーター、バーコーター、チッ
プコーター、ロールコーター、ディップコーター、ドク
タブレード等を用いて行なうことができる。
【0058】単層型電子写真感光体の感光層は、少なく
とも、本発明のジシロキサン単位を含むポリカーボネー
ト、前記電荷輸送物質及び前記電荷輸送物質を含有する
ものである。この感光層の形成方法としては公知の方法
等各種の方法を使用することができるが、通常、例え
ば、電荷発生物質及び電荷輸送物質を、上記のポリカー
ボネートと共に適当な溶媒により分散若しくは溶解して
得た塗工液を、所定の下地となる基板上に塗布し、乾燥
せしめる方法等を好適に使用することができる。
【0059】また、本発明の目的を阻害しない範囲で、
他のバインダー樹脂を上記のポリカーボネートと併用す
ることも可能である。
【0060】本発明の電子写真感光体は、その作製時に
塗工液が白化(ゲル化)したりすることがなく、しか
も、繰り返し長時間にわたって使用しても優れた耐刷性
等の機械的強度及び電子写真特性を維持する実用上著し
く優れた電子写真感光体であり、各種の電子写真分野に
好適に利用することができる。
【0061】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0062】実施例1 原料モノマーとして下記のジヒドロキシアリール化合物
(A)
【0063】
【化16】 16.4g(0.051モル)及び2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン42.6g(0.205
モル)、濃度8%の水酸化ナトリウム水溶液550m
l、塩化メチレン400ml、末端停止剤(分子量調節
剤)としてp−tert−ブチルフェノール0.15
g、触媒として10%トリエチルアミン水溶液3mlを
邪魔板付き反応器内に導入し、反応液の温度を10℃付
近に保持しながら激しく攪拌しつつホスゲンガスを60
0ml/分の割合で15分間吹き込んで重縮合反応を行
った。
【0064】反応終了後、有機相に塩化メチレン1リッ
トルを加えて希釈し、水、希塩酸、水の順に洗浄した
後、メタノール中に投入してポリカーボネートを得た。
【0065】このようにして得られたポリカーボネート
は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶
液の20℃における還元粘度[ηsp/c]が0.78dl
/gであった。また、このポリカーボネートのガラス転
移温度(Tg)は155℃であった。1H−NMRスペ
クトル分析の結果[δ7.4,7.5(A22,1.6
H,Si−Ar−H)、δ0.2(s,2.4H,Si
−CH3)、δ7.2,7.3(A22,6.4H,A
r−H)、δ1.7(s,4.8H,C−CH3)]、
得られたポリカーボネートは下記の繰り返し単位からな
ることが確認された。
【0066】
【化17】
【0067】実施例2 電荷輸送物質として下記構造のヒドラゾン誘導体を用い
て、ヒドラゾン化合物濃度50重量%のテトラヒドロフ
ラン溶液を調製し、この溶液に上記ポリカーボネートを
溶解し、電荷輸送物質:テトラヒドロフラン:ポリカー
ボネート=1:1:98(重量比)の塗工液とした。こ
の塗工液は1カ月間放置しても、白濁、ゲル化は見られ
なかった。アルミニウム製導電性基板上に形成されたオ
キソチタニウムフタロシアニンからなる電荷発生層(厚
み約0.5μm)上に、この塗工液を浸漬塗工法により
塗布、乾燥して電荷輸送層(厚み20μm)を形成し、
積層型電子写真感光体を作製した。塗工時において電荷
輸送層が結晶化することはなかった。
【0068】得られた積層型電子写真感光体の電子写真
特性の評価は、静電気帯電試験装置EPA−8100
((株)川口電気製作所製)を用い、−6kVのコロナ
放電を行い、初期表面電位(V0)、光照射(10Lu
x)後の残留電位(VR)、半減露光量(E1/2)を測定
して行った。結果を表1に示す。
【0069】また、電荷輸送層の耐摩耗性をスガ摩耗試
験機を用いて、200gの荷重をかけた摩耗紙上でサン
プルを1200回往復運動させ、その摩耗量を測定する
ことにより評価した。結果を表2に示す。電荷輸送物質
(1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ン−6−カルボキシアルデヒド−1′,1′−ジフェニ
ルヒドラゾン)
【0070】
【化18】
【0071】実施例3 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン86.9g(0.32モル)を6%濃度の水酸化ナト
リウム水溶液550mlに溶解した溶液と、塩化メチレ
ン250mlとを混合しながら、冷却下、液中にホスゲ
ンガスを950ml/分の割合で15分間吹き込んだ。
次いで、この反応液を静置分離し、有機相に重合度が2
〜4であり、分子末端にクロロフォルメート基を有する
オリゴマーの塩化メチレン溶液を得た。
【0072】得られたオリゴマー溶液に塩化メチレンを
加えて全量を450mlとした後、実施例1で用いたと
同じジヒドロキシアリール化合物(A)25.8g
(0.08モル)と8%濃度の水酸化ナトリウム水溶液
150mlとの混合物を添加し、得られた混合物に末端
停止剤(分子量調節剤)としてp−tert−ブチルフ
ェノール0.8gを加えた。次いでこの混合液を激しく
攪拌しながら触媒として10%トリエチルアミン水溶液
1mlを加え、室温で攪拌下、1時間反応を行った。
【0073】反応終了後、有機相に塩化メチレン1リッ
トルを加えて希釈し、水、希塩酸、水の順に洗浄した
後、メタノール中に投入してポリカーボネートを得た。
【0074】このようにして得られたポリカーボネート
は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶
液の20℃における還元粘度[ηsp/c]が0.79dl
/gであった。また、このポリカーボネートのガラス転
移温度(Tg)は180℃であった。1H−NMRスペ
クトル分析の結果は、[δ7.4,7.5(A22
1.6H,Si−Ar−H)、δ0.2(s,2.4
H,Si−CH3)、δ7.2,7.3(A22,6.
4H,Ar−H)、δ1.4−1.7(m,8H,CH
2)]であり、得られたポリカーボネートは下記の繰り
返し単位からなることが確認された。
【0075】
【化19】
【0076】実施例4 実施例3のポリカーボネートを用いて、実施例2と同様
にして積層型電子写真感光体を作製した。塗工液の安定
性、塗布時の結晶性の評価結果はいずれも実施例2と同
様であった。また、電子写真特性及び耐摩耗性の評価結
果をそれぞれ表1、表2に示した。
【0077】実施例5 オリゴマー溶液を調製する際に、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサンの代りに4,4′−
ジヒドロキシテトラフェニルメタン112.6g(0.
32モル)を、ポリカーボネート重合の際に加えるモノ
マーとしてジヒドロキシアリール化合物(A)の代りに
下記のジヒドロキシアリール化合物(B)
【0078】
【化20】 45.8g(0.08モル)を用いた以外は、実施例3
と同様の操作を行い、ポリカーボネートを製造した。
【0079】このようにして得られたポリカーボネート
は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶
液の20℃における還元粘度[ηsp/c]が0.80dl
/gであった。また、このポリカーボネートのガラス転
移温度(Tg)は125℃であった。1H−NMRスペ
クトル分析の結果は、[δ7.4,7.5(A22
1.2H,Ar−H)、δ7.4(m,3H,Si−A
r−H)、δ7.2,7.3(A22,6.8H,Ar
−H)、δ7.3(m,8.3H,C−Ar−H)]で
あり、得られたポリカーボネートは下記の繰り返し単位
からなることが確認された。
【0080】
【化21】
【0081】実施例6 実施例5のポリカーボネートを用いて、実施例2と同様
にして積層型電子写真感光体を作製した。塗工液の安定
性、塗布時の結晶性の評価結果はいずれも実施例2と同
様であった。また、電子写真特性及び耐摩耗性の評価結
果をそれぞれ表1、表2に示した。
【0082】比較例1 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンをモ
ノマー原料とし、末端停止剤としてp−tert−ブチ
ルフェノールを用いて製造された下記構造を有する市販
のポリカーボネート([ηsp/c]=0.76dl/g)
を用いて、実施例2と同様に積層型電子写真感光体を作
製した。その結果、塗工液は3日目に白濁し、ゲルが発
生した。また、塗布時には電荷輸送層の一部が結晶化
(白化)した。得られた積層型電子写真感光体の電子写
真特性及び耐摩耗性を表1、表2に示した。
【0083】
【化22】
【0084】比較例2 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ンをモノマー原料とし、末端停止剤としてp−tert
−ブチルフェノールを用いて製造された下記構造を有す
る市販のポリカーボネート([ηsp/c]=0.78dl
/g)を用いて、実施例2と同様に積層型電子写真感光
体を作製した。その結果、塗工液は2日目に白濁し、ゲ
ルが発生した。また、塗布時には電荷輸送層の一部が結
晶化(白化)した。得られた積層型電子写真感光体の電
子写真特性及び耐摩耗性を表1、表2に示した。
【0085】
【化23】
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【発明の効果】本発明によると、耐摩耗性に優れたポリ
カーボネートを得ることができ、また長期間にわたって
優れた耐刷性と電子写真特性を維持する電子写真感光体
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長尾 知浩 千葉県袖ケ浦市上泉1280番地 出光興産株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 [式中、R1及びR2は各々独立に、炭素数1〜12のア
    ルキル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のア
    リール基であり、R3及びR4は各々独立に、ハロゲン原
    子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の置
    換若しくは無置換のアリール基であり、a及びbは各々
    独立に、0〜4の整数である。]で表される繰り返し単
    位(I)からなるか、又はこの繰り返し単位(I)と下
    記一般式(II) 【化2】 [式中、R5及びR6は各々独立に、ハロゲン原子、炭素
    数1〜6のアルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキ
    ル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のアリー
    ル基であり、c及びdは各々独立に、0〜4の整数であ
    り、Xは単結合、−O−、−S−、−CO−、−SO
    −、−SO2−、−CR78−(ただし、R7及びR8
    各々独立に、水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数
    1〜12のアルキル基又は炭素数6〜12の置換若しく
    は無置換のアリール基である。)、炭素数5〜8の1,
    1−シクロアルキレン基又は炭素数2〜12のα,ω−
    アルキレン基である。]で表わされる繰り返し単位(I
    I)とからなり、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5
    g/dlの溶液の20℃における還元粘度が0.2〜
    2.5dl/gであることを特徴とするポリカーボネー
    ト。
  2. 【請求項2】 下記一般式(III) 【化3】 [式中、R1及びR2は各々独立に、炭素数1〜12のア
    ルキル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のア
    リール基であり、R3及びR4は各々独立に、ハロゲン原
    子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の置
    換若しくは無置換のアリール基であり、a及びbは各々
    独立に、0〜4の整数である。]で表されるジヒドロキ
    シアリール化合物(III)を、又はこのジヒドロキシ
    アリール化合物(III)と下記一般式(IV) 【化4】 [式中、R1及びR2は各々独立に、炭素数1〜12のア
    ルキル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のア
    リール基であり、R3及びR4は各々独立に、ハロゲン原
    子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の置
    換若しくは無置換のアリール基であり、a及びbは各々
    独立に、0〜4の整数である。]で表されるジヒドロキ
    シアリール化合物(IV)とを、炭酸エステル形成性化
    合物と反応させることを特徴とする請求項1記載のポリ
    カーボネートの製法。
  3. 【請求項3】 導電性基板上に感光層を設けた電子写真
    感光体において、該感光層のバインダー樹脂として、下
    記一般式(I) 【化5】 [式中、R1及びR2は各々独立に、炭素数1〜12のア
    ルキル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のア
    リール基であり、R3及びR4は各々独立に、ハロゲン原
    子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の置
    換若しくは無置換のアリール基であり、a及びbは各々
    独立に、0〜4の整数である。]で表される繰り返し単
    位(I)からなるポリカーボネート、又はこの繰り返し
    単位(I)と下記一般式(II) 【化6】 [式中、R5及びR6は各々独立に、ハロゲン原子、炭素
    数1〜6のアルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキ
    ル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のアリー
    ル基であり、c及びdは各々独立に、0〜4の整数であ
    り、Xは単結合、−O−、−S−、−CO−、−SO
    −、−SO2−、−CR78−(ただし、R7及びR8
    各々独立に、水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数
    1〜12のアルキル基又は炭素数6〜12の置換若しく
    は無置換のアリール基である。)、炭素数5〜8の1,
    1−シクロアルキレン基又は炭素数2〜12のα,ω−
    アルキレン基である。]で表わされる繰り返し単位(I
    I)とからなるポリカーボネートを用いたことを特徴と
    する電子写真感光体。
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